JP6896017B2 - 車体前部構造 - Google Patents

車体前部構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6896017B2
JP6896017B2 JP2019092395A JP2019092395A JP6896017B2 JP 6896017 B2 JP6896017 B2 JP 6896017B2 JP 2019092395 A JP2019092395 A JP 2019092395A JP 2019092395 A JP2019092395 A JP 2019092395A JP 6896017 B2 JP6896017 B2 JP 6896017B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hood
fender
width direction
vehicle width
vehicle body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019092395A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020185925A (ja
Inventor
中山 学
学 中山
江原 義明
義明 江原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2019092395A priority Critical patent/JP6896017B2/ja
Priority to CN202010417440.2A priority patent/CN111942474B/zh
Publication of JP2020185925A publication Critical patent/JP2020185925A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6896017B2 publication Critical patent/JP6896017B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/08Front or rear portions
    • B62D25/10Bonnets or lids, e.g. for trucks, tractors, busses, work vehicles
    • B62D25/105Bonnets or lids, e.g. for trucks, tractors, busses, work vehicles for motor cars
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/08Front or rear portions
    • B62D25/16Mud-guards or wings; Wheel cover panels

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Superstructure Of Vehicle (AREA)

Description

本発明は、車体前部構造に関する。
従来、閉じているフード(リッド)に上方からの荷重が作用したときに、その荷重を減衰させるものとしては、例えば、特許文献1に記載されたリッド配置構造が知られている。
特許文献1に記載されたリッド配置構造のフード(リッド(2))は、内部側に設けた内部リッド(4)と、内部リッド(4)の外部側に設けた外部リッド(3)と、で形成されている。外部リッド(3)は、側部縁領域(7)の端縁部(9)と、フェンダ(6)の上端部との間に、合わせ面を形成する側部分離部(5)を有している。
内部リッド(4)の下端部には、止め手段(16)を介在して側部支持体(14)上に固定される縦断面視してL字状に形成された補強ゾーン(13)を有している。フェンダ(6)は、フードが閉じているときに、側部支持体(14)によって支えられている。そして、閉じているフード(リッド)に上方からの荷重が作用したときに、外部リッド(3)の側部縁領域(7)を外方に押し出すように変形して衝撃力を減衰させるために、補強ゾーン(13)を止め手段(16)で支持している。
特許第3689388号公報(請求項1、図1参照)
特許文献1に記載のリッド配置構造は、フードにかかった荷重を止め手段(16)を介在して側部支持体(14)で受け止める構造になっているため、フードにかかった荷重を効率よく吸収して減衰させることはできず、さらに開発の余地があった。
本発明は、前記問題点を解決するために創案されたものであり、フードにかかった上方からの荷重を効率よく吸収することができる車体前部構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る車体前部構造は、フードと、前記フードの車幅方向端部に設けられたフェンダと、を備え、前記フードの車幅方向端部は、下方に向けて形成され、前記フェンダの、前記フードの車幅方向端部の下方に位置する部分には、車幅方向外側へ向けて下方に傾斜した傾斜部が形成され、前記傾斜部は、前記フェンダの車幅方向内側上端部に形成されて、前記フードを閉めたとき、前記フードの下端部の車幅方向内方の位置に配置されて、前記フードの下端部によって隠れる位置に配置された第1傾斜部と、前記第1傾斜部の下端から斜め下方向外側に、前記第1傾斜部よりも緩い勾配に形成されて、前記フードの下端よりも車幅方向外側まで延びて、前記フードに下方向に荷重が負荷されて下降した場合に、前記フードの車幅方向下端部が当接して下方向に摺動するように配置された第2傾斜部と、を有していることを特徴とする。
本発明は、フードにかかった上方からの荷重を効率よく吸収することができる車体前部構造を提供することができる。
本発明の実施形態に係る車体前部構造を示す要部概略斜視図である。 フェンダの上端部に配置されたクッション部材の設置状態を示す要部拡大概略斜視図である。 クッション部材の設置状態を示す要部拡大概略斜視図である。 図1のIV−IV拡大断面図である。 図1のV−V拡大断面図である。 フードに下方向の荷重がかかってフードの車幅方向下端部が下方向に移動したときの状態を示す要部拡大縦断面図である。 フードの車幅方向端部に車幅方向外側に広がる荷重がかかったときの状態を示す要部拡大縦断面図である。 さらにフードに下方向の荷重がかかってフードの車幅方向下端部が下方向に移動したときの状態を示す要部拡大縦断面図である。
図1〜図8を参照して、本発明の実施形態に係る車体前部構造1を説明する。
なお、車両の進行方向を「前」、後退方向を「後」、「鉛直上方側を「上」、鉛直下方側を「下」、車幅方向を「左」、「右」として説明する。なお、参照する図5〜図8は、閉じたフード3に下方向の荷重F1(図7参照)がかかったときの動作状態を示し、説明の便宜上、クッション部材5を拡大して示し、フード3における湾曲の程度を縮小して模式的に示し、隙間S1,S2は誇張して示す。
<自動車>
自動車(図示省略)は、図7に示すように、フェンダ2と、フード3と、を有しているものであればよく、種類、形式等は特に限定されない。自動車は、左右対称な形状をしており、以下、車体左側を主に説明し、車体右側の説明は適宜省略する。
<車体前部構造>
図1に示すように、車体前部構造1は、フード3(図7参照)と、フード3を支えるクッション部材5と、クッション部材5が固定されたフェンダブラケット4と、フェンダブラケット4の車幅方向外側端部に配置されたフェンダ2と、を備えている。
<フェンダ>
フェンダ2は、車輪の泥よけを覆う部材である。フェンダ2は、車体の左右側部に設けられている。フェンダ2の部位等は、特に限定されない。フェンダ2の上部には、車幅方向内側に延びる上部フランジ部21及びフェンダ取付部22と、上部フランジ部21及びフェンダ取付部22の外側端部から斜め外側下方向に傾斜した傾斜部23と、が形成されている。
図1に示すように、上部フランジ部21は、フェンダ2の外側上端から車幅方向内側へ向かうように水平方向へ折り曲げて形成された縁部である(図5参照)。上部フランジ部21は、傾斜部23の後側上端からフェンダ取付部22に亘って車体前後方向に帯状に延びている。図5に示すように、上部フランジ部21は、フェンダブラケット4にクッション部材5が設置されるクッション部材設置部41よりも、高さH1高い位置に配置されている。その上部フランジ部21の上側には、クッション部材5の突出部51の下部が載設されている。
図2及び図3に示すように、フェンダ取付部22は、フェンダ2の外側上端から車幅方向内側に庇状に張り出すように形成された略長方形の突出片である。フェンダ取付部22は、フェンダ2の上端部2aから車幅方向内側に水平に折り曲げて形成されている。フェンダ取付部22には、補強用のビード22aと、稜線22cを有する補強部22bと、固定具設置孔22dと、ランプユニット設置部22eと、が形成されている。
ビード22aは、クッション部材5の近傍(クッション部材5側の端部)のフェンダ取付部22に、車幅方向に延びる側面視して、上方向に円弧状に膨らんで形成された補強部である(図3参照)。ビード22aは、上フランジ21と段差部22bとの間から車幅方向内側に延設されて、上フランジ21と段差部22bとを上方向からの荷重で撓まないように支える機能がある。ビード22aは、フェンダ取付部22のクッション部材5側後端に形成されて、クッション部材5の近傍に配置されている。図2に示すように、ビード22aには、左端部(車幅方向外側端部)寄りの位置から右端(車幅方向内端)に亘って、ビード22aの長手方向に沿って切欠部22fが切欠形成されている。
図2に示すように、補強部22bは、水平なフェンダ取付部22の基端部から一段下がって段差状に形成されて補強された箇所である。段差部22bは、上部フランジ部21と同様、フェンダ2の外側上端から車幅方向内側へ向かうように水平方向へ折り曲げて形成されてフランジの機能を有している。補強部22bは、上部フランジ部21からビード22bを介在して車体前方向に連続して帯状に延びる水平な面から成る。
稜線22cは、補強部22bを段差状に折曲形成したことによって、車体前後方向に線状に形成された折曲部である。
固定具設置孔22d(図4参照)は、固定具Bが挿設される貫通孔から成る。固定具設置孔22dは、ビード22a及び稜線22cの近傍に形成されている。このため、固定具設置孔22dは、フェンダ取付部22において、ビード22a及び稜線22cによって補強された箇所に形成されている。
ランプユニット設置部22eは、ランプユニット(図示省略)のランプブラケット6が載設される設置箇所である。
図1及び図2に示すように、傾斜部23は、上部フランジ部21及びフェンダ取付部22から下方向に斜め外側に傾斜して形成された傾斜面である。図5に示すように、フェンダ2において、フード3の車幅方向端部の下方に位置する部分には、車幅方向外側へ向けて下方に傾斜した傾斜部23が形成されている。傾斜部23は、フェンダ2の車幅方向内側上端部に形成された第1傾斜部23aと、第1傾斜部23aよりも傾斜角度が小さい第2傾斜部23bと、第1傾斜部23aと第2傾斜部23bとの間に形成された稜線23cと、を有して成る。
第1傾斜部23aは、上部フランジ部21の車幅方向外端からサイド部31に略沿って、斜め下方向外側に急勾配に形成されている。第1傾斜部23aは、フード3を閉めたとき、サイド部31の下端部の車幅方向内方の位置に配置されて、サイド部31によって隠れる位置に配置されている。なお、第1傾斜部23aは、垂直に形成されていてもよい。
第2傾斜部23bは、第1傾斜部23aの下端から斜め下方向外側に、第1傾斜部23aよりも緩い勾配に形成されて、サイド部31の下端よりも車幅方向外側まで延びている。このため、図6に示すように、第2傾斜部23bは、フード3に下方向に大きな荷重F1(図7参照)が負荷されて下降した場合に、サイド部31の車幅方向下端部31aが当接して下方向(矢印a方向)に摺動するように配置されている。
なお、傾斜部23は、第1傾斜部23aと第2傾斜部23bとの2つの傾斜部分が連続形成されたものに限定されるものではなく、1つの傾斜面から成るものであってもよい。
図4に示すように、固定具Bは、フェンダ2をフェンダブラケット4に固定する部材である。固定具Bは、ボルト、ナットから成る。固定具Bは、フェンダ取付部22のビード22a側の近接端部に設けられている。
<フード>
「フード」は、一般に、エンジンルームまたはトランランクルームの開口部を覆う部材を意味する。図5に示すように、フード3は、車体外側のサイド部31が下方に向けて湾曲して形成されている。フード3の車幅方向下端部31aは、フェンダ2の上端部2aを上側から囲み込むように、フェンダ2の上端部2aの車幅方向外側に配置されている。フード3は、インナ部材3aと、アウタ部材3bと、から主に構成されている。フード3は、基端部に設けられたフードヒンジ(図示省略)によって、車体に開閉自在に取り付けられている。フード3は、閉じたときに、サイド部31がフェンダ2の上部に位置するように見切り部8を設けて車体に配設されている。
インナ部材3aは、フード3の車内側の面を形成するパネル部材である。インナ部材3aの下端部は、フード3を閉じたときに、クッション部材5及び第1傾斜部23aの車幅方向外側を覆うように配置されている。
アウタ部材3bは、フード3の車外側の面を形成するパネル部材である。
見切り部8は、フェンダ2の傾斜部23と、サイド部31の下端部との間に設けられた隙間S1(見切り幅)である。見切り部8は、車体の前後方向に沿って形成されている。見切り幅は、見切り部8における隙間S1の幅であり、サイド部31が下方に向けて湾曲しているため、略上下方向の長さを意味する(図1参照)。
<フレーム部材>
フレーム部材(図示省略)は、フェンダブラケット4が固定されている車体フレームである。フレーム部材(図示省略)は、フェンダ2よりも高い剛性を有する中空構造を有する部材から成る。フレーム部材(図示省略)は、例えば、フェンダブラケット4の下方に配置されて、車体の前後方向に沿って配設されたアッパメンバである。なお、フレーム部材(図示省略)の形状や部位等は、特に限定されない。
<フェンダブラケット>
図4に示すように、フェンダブラケット4は、フェンダ2のフェンダ取付部22を、フレーム部材(図示省略)に連結するためのブラケット部材である。フェンダブラケット4は、フェンダ2よりも高い剛性を有する部材によって、正面視して略L字状に折曲形成されている(図3参照)。
図3に示すように、フェンダブラケット4は、上下方向に延びて配設されている。フェンダブラケット4の上部には、車幅方向外側へ向かうように、水平方向へ折れ曲がった形状を成したクッション部材設置部41及びフェンダ固定部42が形成されている。フェンダブラケット4の下部は、フレーム部材(図示省略)に接合されている。フェンダブラケット4の側部には、重量を軽量化するための軽量孔43が形成されている。
図3及び図4に示すように、クッション部材設置部41及びフェンダ固定部42は、車体前後方向に略水平に延びて形成されている。図5に示すように、クッション部材設置部41には、クッション部材5の係合部53に係合される車幅方向外側の端部41aと、クッション部材5の係止用クリップ52aが固定されるクッション部材固定孔41bと、が形成されている。
図4に示すように、フェンダ固定部42は、クッション部材設置部41の前側に連続形成された平坦な箇所である。フェンダ固定部42には、固定具Bを取り付けるための固定具設置孔42aが形成されている。フェンダ固定部42上には、固定具Bによってフェンダ取付部22が固定されている。図3に示すように、フェンダ固定部42の前側の車幅方向内側端部は、フェンダ固定部42を支持する横断面視してL字状に折り曲げて形成された支柱部44が形成されて補強されている。
フェンダブラケット4は、図4に示すように、車体高さ方向において、クッション部材5が固定されるクッション部材設置部41の高さよりも、フェンダ取付部22が固定されるフェンダ固定部42の高さの方が、高さH2だけ高くなっている。
<クッション部材>
図5に示すように、クッション部材5は、フード3が下降して当接したときの衝撃を緩和すると共に、フード3を支えるための部材である。クッション部材5は、正面視して略四角柱形状に形成されている。クッション部材5は、フェンダブラケット4のクッション部材設置部41上に固定されている。クッション部材5は、車幅方向外側端部に形成された突出部51及び窪み56と、下部に形成された車幅方向内側下面52、係合部53及び係止用クリップ52aと、上部に形成された斜面部54と、前後側面に形成された凹部55(図2参照)と、を有している。クッション部材5は、フード3の質量等を考慮して、所定の弾性及び撓み性を有するゴム部材等を適宜採用する。
図5に示すように、突出部51は、クッション部材5の下部(基部)の車幅方向外側端部からフェンダ2(サイド部31)側に突出して形成されている。突出部51は、係合部53付近から上部フランジ部21上に突出して配置された略板状の突出片から成る(図2及び図3参照)。このため、クッション部材5は、フード3を閉めた際に生じるクッション部材5への負荷F2(図6参照)が斜面部54にかかった場合に、その負荷F2(図6参照)が突出部51を介在してフェンダ2の上部フランジ部21にかかるように形成されている。突出部51と斜面部54との間には、正面視して略半円形状の窪み56が形成されて変形し易くなっている。
車幅方向内側下面52は、フェンダブラケット4において、フェンダブラケット4上に載設される水平な箇所である。車幅方向内側下面52には、フェンダブラケット4に固定する固定部である係止用クリップ52aと、車幅方向外側の端部41aが係合する係合部53と、が下方に突出形成されている。
係止用クリップ52aは、フェンダブラケット4に形成されたクッション部材固定孔41bに嵌め込むことによって、フェンダブラケット4を固定する有底円筒状の爪付弾性係止突起から成る。
係合部53は、突出部51の基端部と、車幅方向内側下面52との境界を仕切るように、車幅前後方向に沿ってリブ状に突出して形成されている(図2及び図3参照)。係合部53は、車幅方向内側の縦壁面がフェンダブラケット4の車幅方向外側の端部41aに当接するように、端部41aに沿って前後方向に延設された凸部から成る。このため、係合部53は、図6に示すように、物体A(図7参照)が衝突した際に生じるクッション部材5への負荷F2を係合部53で受けることができるので、クッション部材5が車幅方向内側へずれるのを抑制する機能を備えている。
図5に示すように、斜面部54は、正面視して略山状(略三角形)に形成されたクッション部材5の上部の車幅方向外側に下降する勾配を成すように形成された斜面から成る。斜面部54は、係止用クリップ52aよりも、車幅方向外側部分に配置されている係合部53、突出部51及び窪み56の上部に配設されている。フード3を閉じた場合、斜面部54と、インナ部材3aとの間には、所定の隙間S2(例えば、1mm程度)が設けられる。フード3は、その隙間S2があることによって、フード3の高さのバラツキの調整を容易に行うことを可能にしている。
なお、本実施形態においては、組付性の簡素化等を目的として隙間S2を設けて構成したが、これに限定されるものではなく、フード3を閉めた状態で隙間S2を設けずに、斜面部54をサイド部31に当接させてもよい。この場合には、クッション部材5の高さを調整するために、不図示のシム等をクッション部材5の車幅方向内側下面52に挿入して高さ調整機構を設けることもできる。
図2または図3に示すように、凹部55は、クッション部材5の前後の側面中央部にそれぞれ形成された所定の深さを有する正面視して三角形の凹みから成る。凹部55は、フード3(図5参照)の質量やサイド部31の湾曲深さ等を考慮して、凹部55の形状や、深さを適宜調整することで、クッション部材5の撓み量や変形量を適正に設定することができる機能を有している。
≪車体前部構造の作用≫
次に、図1〜図8を参照しながら本発明の実施形態に係る車体前部構造1の作用を説明する。
図5に示すように、本発明の実施形態に係るフード3は、サイド部31が下方に向けて湾曲して形成されている。このため、フード3は、閉めたときや、自車両に衝突した歩行者等の物体A(図7参照)によって、下方向の荷重F1(図7参照)がかかったときに、サイド部31が車幅方向内側に撓もうとする負荷F2(図6参照)が生じる。
本発明の実施形態に係る車体前部構造1は、図6に示すように、その際に生じる負荷をゴム製のクッション部材5の斜面部54によって受け止める。クッション部材5は、斜面部54の下側に窪み56が形成されていることで、下方向への変形を阻害し難い形状に形成されている。このため、クッション部材5は、斜面部54によって柔軟に受け止めることができ、サイド部31が内側へ撓むことを規制する。斜面部54にかかった荷重F1は、クッション部材5を介在してフェンダブラケット4のクッション部材設置部41にかかる。
さらにフード3が物体A(図7参照)によって下方向に押し込まれるように変形して潰れると、車幅方向下端部31aが下降(矢印a方向に移動)して傾斜部23(第2傾斜部23b)に当接する。
さらにフード3が物体A(図7参照)によって下方向に押し込まれるように変形して潰れると、車幅方向下端部31aは、第2傾斜部23bを第2傾斜部23bに沿って斜め下方向(矢印b方向)に摺動する。このため、車体前部構造1は、このときの車幅方向下端部31aと傾斜部23との摩擦抵抗(制動)と、フード3が傾斜部23を下方向に滑りながら移動したクラッシュストロークと、によって荷重F1(図7参照)を緩衝して物体Aを保護することができる。
図7に示すように、さらにフード3が物体Aによって下方向に押し込まれて潰れるように変形すると、サイド部31は、車幅方向外側に広がるように変形して、車幅方向下端部31aが傾斜部23から離れる。車幅方向下端部31aは、そのサイド部31の車幅方向外側に広がるように変形することで、左方向に広がりながら斜めに下方向(矢印c方向)に逃げるように変形して、さらに荷重F1を吸収する。
図8に示すように、さらにフード3が物体A(図7参照)によって下方向に押し込まれて潰れると、車幅方向下端部31aは、フェンダ2の外面に沿って、車幅方向外側にやや広がりながら下方向(矢印d方向)に移動することで、荷重F1(図7参照)を吸収する。
このようにして車体前部構造1は、フード3にかかった上方からの荷重F1を効率よく吸収して、歩行者等の物体Aを保護することができる(図7参照)。
この場合、フェンダ2の上端部2aは、車幅方向に延びるビード22aと、ビード22aに直交して配置された稜線22cを有する段差状の補強部22bと、を有するフェンダ取付部22が、クッション部材5の近傍に隣接して形成されて、補強されている(図2及び図3参照)。このため、フード3からクッション部材5にかかった負荷F2(図6参照)を、フェンダ2でしっかりと受け止めることができる。
このように、本発明の実施形態に係る車体前部構造1は、図5及び図6に示すように、フード3と、フード3の車幅方向端部に設けられたフェンダ2と、を備え、フード3の車幅方向端部は、下方に向けて形成され、フェンダ2の、フード3の車幅方向端部の下方に位置する部分には、車幅方向外側へ向けて下方に傾斜した傾斜部23が形成されている。
これにより、フード3は、上方からの過大な荷重F1(図7参照)がかかったときに、フード3の車幅方向下端部31aがフェンダ2の傾斜部23に押当てられて、傾斜部23の表面を車幅方向外側に滑る。このため、車体前部構造1は、傾斜部23との摩擦抵抗と、車幅方向外側下方に逃げるように変形したクラッシュストロークと、でフード3にかかった上方からの荷重F1を効率よく吸収することができる。
また、図5及び図6に示すように、フード3を支えるクッション部材5の下部(基部)には、フェンダ2側(車幅方向外側)に突出してフェンダ2の上端部2aに配置された突出部51が形成されている。
これにより、クッション部材5は、フード3からクッション部材5への負荷F2を、突出部51を介在してフェンダ2の傾斜部23側に逃がすようにコントロールして、クッション部材5にかかった負荷F2をフェンダ2で受けて吸収することができる。
また、クッション部材5は、フード3を支える斜面部54と、斜面部54と突出部51との間に形成された窪み56と、を有している。
これにより、クッション部材5は、窪み56が形成されていることで、下方向へ変形し易くして荷重を柔軟に吸収すると共に、突出部51に荷重を伝わり易くすることができる。
また、フェンダ2の上端部2aは、車幅方向内側に折り曲げて形成されて、前記突出部51が配置される上部フランジ部21が形成されている。
これにより、フェンダ2の上部は、上部フランジ部21によって補強して剛性を向上させることができる。また、クッション部材5にかかった下方向の負荷F2は、突出部51によって、上部フランジ部21を介在してフェンダ2の上部にかかるように逃がすことができる。
また、図2に示すように、フェンダ2の上端部2aには、車幅方向内側に折り曲げて形成されたフェンダ取付部22を有し、フェンダ取付部22には、車体前後方向に延びる稜線22cを有する補強部22bが形成されている。
これにより、フェンダ2の上部は、折り曲げて形成されたフェンダ取付部22によって剛性を向上させることができる。そのフェンダ取付部22は、稜線22cを有する補強部22bによって、フェンダ2の上端部2aの剛性を向上させて、曲がり難くすることができる。
また、図5及び図6に示すように、フード3の車幅方向下端部31aは、フェンダ2の上端部2aを上側から囲み込むように、上端部2aの車幅方向外側に配置されている。
これにより、フード3の車幅方向下端部31aは、フード3に下方向の過大な荷重F1(図7参照)がかかって下降した場合、フェンダ2の上端部2aの車幅方向外側に下降し、傾斜部23に当接して下方向に摺動するように配置することができる。
[変形例]
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本発明はこれら改造及び変更された発明にも及ぶことは勿論である。
例えば、本実施形態においては、クッション部材5が固定されるフェンダブラケット4を適用したが、これに限定されるものではない。クッション部材5を固定する部材は、例えば、クッション部材5を車体フレームに固定してもよいし、フェンダブラケット4でなくてもクッション部材5を固定できるブラケットであればよく、フェンダブラケット4とは別個に設けられたブラケットでもよい。
1 車体前部構造
2 フェンダ
2a 上端部
3 フード
4 フェンダブラケット
5 クッション部材
21 上部フランジ部
22 フェンダ取付部
22b 補強部
22c 稜線
23 傾斜部
31a 車幅方向下端部
51 突出部
56 窪み

Claims (6)

  1. フードと、前記フードの車幅方向端部に設けられたフェンダと、を備え、
    前記フードの車幅方向端部は、下方に向けて形成され、
    前記フェンダの、前記フードの車幅方向端部の下方に位置する部分には、車幅方向外側へ向けて下方に傾斜した傾斜部が形成され
    前記傾斜部は、前記フェンダの車幅方向内側上端部に形成されて、前記フードを閉めたとき、前記フードの下端部の車幅方向内方の位置に配置されて、前記フードの下端部によって隠れる位置に配置された第1傾斜部と、
    前記第1傾斜部の下端から斜め下方向外側に、前記第1傾斜部よりも緩い勾配に形成されて、前記フードの下端よりも車幅方向外側まで延びて、前記フードに下方向に荷重が負荷されて下降した場合に、前記フードの車幅方向下端部が当接して下方向に摺動するように配置された第2傾斜部と、を有していること、
    を特徴とする車体前部構造。
  2. 前記フードを支えるクッション部材の下部には、前記フェンダ側に突出して前記フェンダの上端部に配置された突出部が形成されていること、
    を特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。
  3. 前記クッション部材は、前記フードを支える斜面部と、
    前記斜面部と前記突出部との間に形成された窪みと、
    を有していること、
    を特徴とする請求項2に記載の車体前部構造。
  4. 前記フェンダの上端部は、車幅方向内側に折り曲げて形成されて、
    前記突出部が配置される上部フランジ部が形成されていること、
    を特徴とする請求項2または請求項3に記載の車体前部構造。
  5. 前記フェンダの上端部には、車幅方向内側に折り曲げて形成されたフェンダ取付部を有し、
    前記フェンダ取付部には、車体前後方向に延びる稜線を有する補強部が形成されていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の車体前部構造。
  6. 前記フードの車幅方向下端部は、前記フェンダの上端部を上側から囲み込むように、前記上端部の車幅方向外側に配置されていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の車体前部構造。
JP2019092395A 2019-05-15 2019-05-15 車体前部構造 Active JP6896017B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019092395A JP6896017B2 (ja) 2019-05-15 2019-05-15 車体前部構造
CN202010417440.2A CN111942474B (zh) 2019-05-15 2020-05-15 车身前部构造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019092395A JP6896017B2 (ja) 2019-05-15 2019-05-15 車体前部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020185925A JP2020185925A (ja) 2020-11-19
JP6896017B2 true JP6896017B2 (ja) 2021-06-30

Family

ID=73221246

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019092395A Active JP6896017B2 (ja) 2019-05-15 2019-05-15 車体前部構造

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6896017B2 (ja)
CN (1) CN111942474B (ja)

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3357698B2 (ja) * 1993-01-18 2002-12-16 マツダ株式会社 自動車の前部車体構造
JP3518233B2 (ja) * 1997-03-19 2004-04-12 三菱自動車工業株式会社 車両用フード装置
JP2000346113A (ja) * 1999-06-07 2000-12-12 Kinugawa Rubber Ind Co Ltd バンパーラバー
DE10126195C1 (de) * 2001-05-30 2002-11-14 Daimler Chrysler Ag Fronthaubenanordnung für einen Personenkraftwagen
JP3883989B2 (ja) * 2003-07-11 2007-02-21 本田技研工業株式会社 前部車体構造
JP2005324587A (ja) * 2004-05-12 2005-11-24 Honda Motor Co Ltd ヘッドライトシール構造
JP2006097775A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Toyoda Gosei Co Ltd 車両用クッションゴム
JP4779460B2 (ja) * 2005-06-23 2011-09-28 マツダ株式会社 車両の安全装置
WO2012096244A1 (ja) * 2011-01-11 2012-07-19 本田技研工業株式会社 自動車のフロントフード構造
JP5719633B2 (ja) * 2011-02-25 2015-05-20 本田技研工業株式会社 車両の前部車体
JP5809942B2 (ja) * 2011-11-25 2015-11-11 ダイハツ工業株式会社 自動車のフェンダ部構造
JP6069937B2 (ja) * 2012-08-07 2017-02-01 スズキ株式会社 車体前部構造
FR3006982B1 (fr) * 2013-06-17 2015-06-26 Peugeot Citroen Automobiles Sa Aile avant de vehicule automobile comportant une partie en saillie pour ameliorer la qualite percue et guider les eaux de ruissellement
JP6237290B2 (ja) * 2014-02-05 2017-11-29 スズキ株式会社 車体前部構造
JP2016084070A (ja) * 2014-10-28 2016-05-19 三菱自動車工業株式会社 車体前部構造
JP2017030641A (ja) * 2015-08-04 2017-02-09 本田技研工業株式会社 車体構造
JP6511030B2 (ja) * 2016-10-20 2019-05-08 本田技研工業株式会社 自動車のフード支持構造
JP6614191B2 (ja) * 2017-03-30 2019-12-04 トヨタ自動車株式会社 車両前部構造

Also Published As

Publication number Publication date
CN111942474A (zh) 2020-11-17
CN111942474B (zh) 2022-12-27
JP2020185925A (ja) 2020-11-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6131837B2 (ja) 車両の前部構造
EP2072379A1 (en) Fender Protector Structure
JP5727883B2 (ja) 車両用バンパ構造
JP6497518B2 (ja) 車両の前部構造
JP2009061996A (ja) 車体前部構造
JP4389847B2 (ja) 車両の前面部構造
JP2011005988A (ja) カウルトップカバー構造
JP6896017B2 (ja) 車体前部構造
JP2003212070A (ja) 車両用バンパの取付構造
JP7388122B2 (ja) 車両の前部構造
JP4820476B2 (ja) カウルトップカバー
JP4555179B2 (ja) トランスミッション支持構造
JP2012066687A (ja) カウルカバー構造
JP6940550B2 (ja) 自動車のフード支持構造
JP2004338471A (ja) 車両の前部車体構造
JP2009161141A (ja) 車体前部構造
JP6225858B2 (ja) 自動車のボンネット構造
JP4837578B2 (ja) エアバッグ装置の配設構造
JP2010120623A (ja) 車体側部構造
JP2005104264A (ja) 車体前部構造
JP5966895B2 (ja) 自動車の脚払い構造
CN108569117B (zh) 车辆用后尾门结构
JP6119705B2 (ja) 自動車のボンネット構造
JP7247922B2 (ja) 車両の衝撃緩和構造
JP5122310B2 (ja) 車両用フロントバンパ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210511

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210608

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6896017

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150