JPH106887A - 自動車のフロントバンパー構造 - Google Patents

自動車のフロントバンパー構造

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JPH106887A
JPH106887A JP16292796A JP16292796A JPH106887A JP H106887 A JPH106887 A JP H106887A JP 16292796 A JP16292796 A JP 16292796A JP 16292796 A JP16292796 A JP 16292796A JP H106887 A JPH106887 A JP H106887A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バンパー本体部5から上方に一体に延設され
てグリル枠部を形成するコ字状部7を有するフロントバ
ンパー1に対して、そのコ字状部7の上辺部7aを有効
に補強する。 【解決手段】 バンパー本体部5の中央上部5aとコ字
状部7との間のグリル空間部9にグリル部材11を配設
し、そのグリル部材11の上端部に、グリル部材長手方
向の略全体に亘ってコ字状部上辺部7aの凸状内に位置
しかつその上辺部7aを補強する縦断面コ字状部13を
一体成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のフロント
バンパー構造に関し、特にフロントバンパーがそのバン
パー本体部から上方に一体に延設されてグリル枠部を形
成するコ字状部を有するものの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、バンパーの構造として、例えば実
開平2−13852号公報に示されているように、バン
パー内にグリル部を設け、バンパーリインホースにその
グリル部を一体的に形成してバンパー自体を補強するよ
うにすることが提案されている。
【0003】一方、近年、自動車のフロントバンパー前
側の左右方向中央部に、例えば鉄製のコ字状グリルガー
ドを設けるようにすることがあり、このグリルガードは
自動車のデザインとしての役割が高くなりつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、デザイン的
な観点からフロントバンパー自体をグリルガードのよう
に見せるために、フロントバンパーに、そのバンパー本
体部から上方に一体に延設されてグリル枠部を形成する
コ字状部を設けることが考えられる。しかし、そのコ字
状部の上端面がボンネット先端面よりも高くならないよ
うにする等のデザイン的な観点から、通常、そのコ字状
部上辺部の上下方向の幅を大きくすることはできない。
そのため、そのコ字状部上辺部の強度がバンパー本体部
に比べて非常に弱くなり、その強度及び剛性を確保する
ことが困難で、振動等によりボンネット先端面と当たっ
て異音が発生する等の問題がある。
【0005】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、フロントバンパーに上
記のようなコ字状部を設ける場合、上記提案例のように
グリル部材を利用する考え方をさらに推し進めることに
よって、コ字状部上辺部を有効に補強することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、バンパー本体部とコ字状部との間
にグリル部材を配設し、そのグリル部材に、コ字状部上
辺部内に位置してその上辺部を補強する上方補強部を一
体成形するようにした。
【0007】具体的には、請求項1の発明では、バンパ
ー本体部から上方に一体に延設され、グリル枠部を形成
するコ字状部を有するフロントバンパーと、上記バンパ
ー本体部と上記コ字状部との間のグリル空間部に配設さ
れるグリル部材とを備え、上記グリル部材は、コ字状部
上辺部内に位置しかつ該上辺部を補強する上方補強部が
一体成形されてなる自動車のフロントバンパー構造とす
る。
【0008】このことにより、グリル部材に一体成形さ
れた上方補強部がコ字状部上辺部内に位置してそのコ字
状部上辺部をその内部で補強する働きをする。よって、
デザイン制約等からコ字状部上辺部の上下方向の幅が小
さくなったとしても、コ字状部上辺部をグリル部材によ
って有効に補強することができる。
【0009】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、フロントバンパーのコ字状部上辺部は前方に凸状
であり、グリル部材の上方補強部は、上記コ字状部上辺
部の凸状内に位置する縦断面コ字状部を備えてなるもの
とする。
【0010】この発明により、グリル部材の上方補強部
における縦断面コ字状部は、前方に凸状のコ字状部上辺
部の上下部を内部で繋ぐリブの役目を果たす。よって、
簡単な形状からなるコ字状部上辺部及び上方補強部の具
体的構成が容易に得られる。
【0011】請求項3の発明では、請求項1又は2の発
明において、グリル部材の上方補強部は、グリル部材長
手方向の略全体に亘って設けられているものとする。
【0012】このようにすることで、コ字状部上辺部全
体をグリル部材の上方補強部によって補強することがで
きる。よって、コ字状部上辺部をより一層有効に補強す
ることができる。
【0013】請求項4の発明では、請求項1、2又は3
の発明において、グリル部材は、該グリル部材下方のバ
ンパー本体部内に位置しかつ該バンパー本体部を補強す
る下方補強部が一体成形されてなるものとする。
【0014】このことにより、コ字状部上辺部と同様
に、グリル部材の下方補強部がバンパー本体部をその内
部で補強する役目を果たす。よって、バンパー本体部の
強度及び剛性をも効果的に向上させることができる。
【0015】請求項5の発明では、請求項4の発明にお
いて、グリル部材下方のバンパー本体部は前方に凸状で
あり、グリル部材の下方補強部は、上記バンパー本体部
の凸状内に位置する縦断面コ字状部を備えてなるものと
する。
【0016】このことで、請求項2の発明と同様に、グ
リル部材の下方補強部における縦断面コ字状部は、前方
に凸状のバンパー本体部の上下部を内部で繋ぐリブの役
目を果たす。よって、簡単な形状からなるバンパー本体
部及び下方補強部の具体的構成が容易に得られる。
【0017】請求項6の発明では、請求項5の発明にお
いて、グリル部材の下方補強部はボックス形状とされて
いるものとする。
【0018】このことにより、縦断面コ字状部をグリル
部材長手方向に亘って連続して設ける場合に比べて、成
形性が良好であり、グリル部材の下方補強部の強度及び
剛性がより一層向上する。よって、簡単な形状の下方補
強部によりバンパー本体部をさらに有効に補強すること
ができる。
【0019】請求項7の発明では、請求項6の発明にお
いて、グリル部材の下方補強部は、車幅方向に所定間隔
を空けて複数箇所に設けられているものとする。
【0020】この発明により、バンパー本体部をその車
幅方向に亘って効果的に補強することができる。よっ
て、バンパー本体部のさらなる強度及び剛性を確保する
ことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図2及び図3は、本発明の実施形態
に係る自動車のフロントバンパー構造を示し、1は樹脂
製のフロントバンパーであり、このバンパー1は、図4
に示すように、車幅方向(左右方向)に延びる正面部2
と該正面部2の左右両側より一体的に後方向に延びる左
右側面部3,3とからなるバンパー本体部5と、このバ
ンパー本体部5における正面部2の左右方向中央部に、
このバンパー本体部5から上方に一体に延設され、グリ
ル枠部を形成するコ字状部7とを備えている。このコ字
状部7は、バンパー本体部5の上方でこれに略平行に左
右方向に延びる上辺部7aと、その上辺部7aの左右両
端部をバンパー本体部5とそれぞれ一体連結する上下方
向に延びる左右2つの立柱部7b,7bとからなり、こ
れら上辺部7a及び各立柱部7bはグリル枠部を形成す
る。すなわち、バンパー本体部5における左右の立柱部
7b,7bの間の上側部分つまり中央上部5aと上記コ
字状部7との間の空間はグリル空間部9とされている。
【0022】上記コ字状部上辺部7a及びバンパー本体
部5の中央上部5aは、図1に二点鎖線で示すように、
共に前方に凸状とされ、略水平状の上下部と円弧状の前
部とからなる。
【0023】尚、バンパー本体部5における正面部2の
左右両端下部には2つのフォグランプ用孔38,38
が、また中央上部5aの下側には、左右方向に長いダク
ト状長孔39がそれぞれ開けられている。上記各フォグ
ランプ用孔38の後側(裏側)には、バンパー本体部5
後面から後方向に延びて車体の各バンパー締結部41に
締結されるバンパーステイ45,45がそれぞれ一体的
に取付固定されている。また、上記各フォグランプ用孔
38の上方に相当するバンパー本体部5の直ぐ上側に
は、図示しないが、左右のヘッドランプがそれぞれ配置
されるようになっており、各ヘッドランプは、後述の如
く、左右のランプブラケット35,35によりそれぞれ
支持されている。
【0024】上記バンパー本体部5の中央上部5aとコ
字状部7との間のグリル空間部9には、樹脂製のグリル
部材11が配設されている。このグリル部材11は、図
1及び図5〜図11に示すように、左右方向に細長い形
状であり、その中央部には、空気取入用の開口を有する
ようにメッシュ状のグリル部12を備え、このグリル部
12の周囲形状は、上記グリル空間部9の正面形状と略
同じになるようにされている。
【0025】上記グリル部材11の上端部には、グリル
部材長手方向つまり左右方向の略全体に亘って上記バン
パー1のコ字状部上辺部7a内に位置してその上辺部7
aを補強する上方補強部としての縦断面コ字状部13が
一体成形されている。すなわち、この縦断面コ字状部1
3は、前方に凸状とされた上記コ字状部上辺部7a内に
位置するように前方に凸状のコ字状とされ、その上辺部
7aの上下部を内部で繋ぐリブの役目を果たすことで、
バンパー1のコ字状部上辺部7aが補強されるようにな
っている。尚、上記グリル部材11における縦断面コ字
状部13の前方への突出量は、バンパー1のコ字状部上
辺部7aよりも小さく、縦断面コ字状部13前部とコ字
状部上辺部7a前部との間には隙間が設けられている。
【0026】一方、上記グリル部材11の下端部には、
そのグリル部材11下方において前方に凸状とされた上
記バンパー本体部5の中央上部5a内に位置してそのバ
ンパー本体部5の中央上部5aを補強する下方補強部と
しての3つのボックス部14,14,…が車幅方向(左
右方向)に所定間隔を空けて一体成形されている。すな
わち、この各ボックス部14も、上記縦断面コ字状部1
3と同様に、その縦断面形状が前方に凸状のコ字状とさ
れ、バンパー本体部5の中央上部5aにおける略水平状
の上下部を内部で繋ぐリブの働きをすることで、バンパ
ー本体部5の中央上部5aが補強されるようになってい
る。尚、上記縦断面コ字状部13と同様に、各ボックス
部14前部とバンパー本体部5の中央上部5a前部との
間にも隙間が設けられている。
【0027】また、上記グリル部材11の左右両端部
は、バンパー1のコ字状部7における両立柱部7b,7
bの後方に位置して各立柱部7bをその後側(裏側)か
ら補強するようになっている。
【0028】上記グリル部材11の各ボックス部14の
下面には、バンパー本体部5の中央上部5aにおける下
部とボルト50で締結するためのボルト挿通用孔15が
それぞれ開けられている。上記グリル部12の下端部に
は、バンパー本体部5における中央上部5aの上部とね
じ51,51,…で締結するための複数のねじ挿通用孔
16,16,…が、またグリル部12の上端部には、上
記コ字状部上辺部7aの下部とねじ52,52,…で締
結するための複数のねじ挿通用孔17,17,…がそれ
ぞれ形成されている。さらに、グリル部材11の上端面
における左右両端部及び中央部には、上記コ字状部上辺
部7aの上部とねじ53,53,…で締結するための3
つのねじ締結用下穴18,18,…が形成されている。
尚、この各ねじ締結用下穴18の位置に対応した上記バ
ンパー1のコ字状部上辺部7aの上部には、3つのグリ
ル部材締結用孔7c,7c,…が形成されている。
【0029】上記グリル部材11の左右両端部であっ
て、バンパー1のコ字状部上辺部7aの左右両端部(左
右の立柱部7b,7b上部)と車体の左右2つのブラケ
ット締結部42,42との間には、バンパー左右方向中
央に対して互いに対称形状の2つの樹脂製のブラケット
25,25がそれぞれ介設されている。この各ブラケッ
ト25の上面における左右両端部には、図13に示すよ
うに、それぞれ立柱部取付部26,26が形成され、そ
の各立柱部取付部26にはねじ締結用下穴26aが形成
されている。一方、上記グリル部材11の上端面の左右
両端部における上記両ねじ締結用下穴18,18の両側
には、上記各ブラケット25の各ねじ締結用下穴26a
に対応してそれぞれ2つのブラケット締結用孔19,1
9が設けられ、また、上記バンパー1の左右の立柱部7
b,7b上部にも、上記各ねじ締結用下穴26aに対応
してそれぞれ2つのブラケット締結用孔7d,7dが形
成されている。そして、図11に示すように、上記各ブ
ラケット25上面に、グリル部材11の上端部の左右両
端部とバンパー1の各立柱部7b上部とがグリル部材1
1を下側にしてそれぞれ2つのねじ54,54で共締め
されて取付けられるようになっている。
【0030】上記各ブラケット25の後面には、図14
にも示すように、上下2つの係止部27,27が後方に
突設され、この各ブラケット25の2つの係止部27,
27にそのブラケット25に近い側のヘッドランプを支
持するランプブラケット35が係止されるようになって
いる。すなわち、この各ランプブラケット35はバンパ
ー左右方向中央側がそれに近い側の各ブラケット25後
方まで延ばされており、各ブラケット25の2つの係止
部27,27に対応した位置に係合孔35a,35aが
設けられ、この各係合孔35aに各係止部27がそれぞ
れ貫通状態で嵌められるようになっている。
【0031】また、各ブラケット25後面の上記各係止
部27よりもバンパー左右方向中央側には上下2つの車
体取付部28,28が後方に突出して形成され、この各
車体取付部28のボルト挿通用孔28aにボルト55が
挿通されて各ブラケット25が上記ランプブラケット3
5を介して車体の各ブラケット締結部42に締結される
ようになっている。そして、この各ブラケット25の上
部は上側の車体取付部28を基部としてその基部から略
V字状にそのブラケット25の左右両端部の立柱部取付
部26,26に向かって前方に突出するようにされ、各
立柱部取付部26がその前側から力を受けると後方に撓
むことができるようになっている。このことで、バンパ
ー1の各立柱部7b上部とグリル部材11とは、共に2
つのブラケット25を介して車体の各ブラケット締結部
42に取付けられることになるが、各立柱部7bに対す
る前突時に、各立柱部取付部26が後方に撓むことによ
り、その衝撃力を吸収するようになっている。
【0032】上記各ブラケット25前面の上部における
左右両端部には、図11及び図12にも示すように、そ
れぞれ2つの上側縦リブ29,29が前方に突設され、
この各上側縦リブ29は、その上部が前方に向かって下
方に傾斜するテーパ面29aを有している。また、各ブ
ラケット25前面上部のバンパー左右方向中央と反対側
であって、上記上側縦リブ29の下方となる位置には、
下側縦リブ30と横リブ31とが十字状に交差して形成
されている。この下側縦リブ30には、図9及び図10
にも示すように、その上下部が共に前方に向かってリブ
上下方向中央側に傾斜するテーパ面30a,30aが、
また横リブ31にはその左右部が共に前方に向かってリ
ブ左右方向中央側に傾斜するテーパ面31a,31aが
それぞれ設けられている。グリル部材11後面の上記各
ブラケット25の下側縦リブ30及び横リブ31に対応
した位置にはこれらのリブ30,31と略嵌合するよう
に左右2つの凹陥部20,20が設けられている。
【0033】以上の構成からなる自動車のフロントバン
パー構造において、そのフロントバンパー1を車体に取
付けるには、先ず、各ブラケット25の係止部27,2
7に各ランプブラケット35を係合させた状態で、その
各ランプブラケット35を介して各ブラケット25をそ
の車体取付部28,28にて車体の各ブラケット締結部
42にそれぞれ締結しておく。一方、バンパー1にはそ
のグリル空間部9にバンパー1の後方からグリル部材1
1を取付けておく。
【0034】続いて、グリル部材11を取付けたバンパ
ー1を、車体の各ブラケット締結部42にそれぞれ締結
した両ブラケット25,25に対してその前方から取付
ける。このとき、各ブラケット25前面の各上側縦リブ
29のテーパ面29a及び下側縦リブ30aの各テーパ
面30aがバンパー1の上下方向の位置決めを行なう。
すなわち、グリル部材11の上端後部が各上側縦リブ2
9のテーパ面29aに沿って上方に誘い込まれてグリル
部材11と共にバンパー1の上下方向の位置決めがなさ
れ、また、下側縦リブ30の各テーパ面30aがグリル
部材11の各凹陥部20に嵌合する際、グリル部材11
と共にバンパー1が上下いずれかの方向に誘い込まれて
上下方向の位置決めがなされる。さらに、バンパー1の
左右方向の位置決めも、上記上側及び下側縦リブ29,
30と同様に、横リブ31の各テーパ面31aによって
なされる。このことで、このバンパー1をロボット等に
よって自動的に取付ける場合でも、バンパー1の位置合
わせを容易かつ確実に行うことができる。
【0035】その後、各ブラケット25の立柱部取付部
26,26上面に、グリル部材11の上端部における左
右両端部とバンパー1の左右の立柱部7b,7b上部と
をそれぞれ2つのねじ54,54で共締めし、バンパー
1の各バンパーステイ45にて車体の各バンパー締結部
41に締結することにより、バンパー1の車体への取付
けが完了する。
【0036】したがって、上記実施形態では、フロント
バンパー1のバンパー本体部5から上方に一体形成した
コ字状部7の上辺部7aが前方に凸状とされ、そのバン
パー本体部5とコ字状部7との間のグリル空間部9に配
設したグリル部材11に、上記コ字状部上辺部7aの凸
状内に位置しかつその上辺部7aを補強する上方補強部
としての縦断面コ字状部13が一体成形されているの
で、グリル部材11の縦断面コ字状部13は、前方に凸
状のコ字状部上辺部7aの上下部を内部で繋ぐリブの役
目を果たし、コ字状部上辺部7aをその内部で補強する
働きをする。よって、デザイン制約等からコ字状部上辺
部7aの上下方向の幅が小さくなったとしても、簡単な
形状でコ字状部上辺部7aを有効に補強することができ
る。
【0037】また、グリル部材11の縦断面コ字状部1
3は、グリル部材11長手方向の略全体に亘って設けら
れているので、コ字状部上辺部7a全体をグリル部材1
1の縦断面コ字状部13によって補強することができ
る。よって、コ字状部上辺部7aのさらなる有効補強を
図ることができる。
【0038】さらに、グリル部材11下方のバンパー本
体部5の中央上部5aが前方に凸状とされ、グリル部材
11に、そのバンパー本体部5の中央上部5aの凸状内
に位置しかつその中央上部5aを補強する下方補強部と
しての縦断面コ字状のボックス部14,14,…が一体
成形されているので、バンパー本体部5の中央上部5a
も、コ字状部上辺部7aと同様に、その内部がグリル部
材11によって補強される。よって、簡単な形状でバン
パー本体部5の中央上部5aも有効に補強することがで
きる。
【0039】また、グリル部材11のボックス部14,
14,…は、車幅方向に所定間隔を空けて複数箇所に設
けられているので、バンパー本体部5の中央上部5aを
その車幅方向に亘って効果的に補強することができる。
よって、バンパー本体部5の中央上部5aの強度及び剛
性をより一層向上させることができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、バンパー本体部から上方に一体に延設され、グ
リル枠部を形成するコ字状部を有するフロントバンパー
と、そのバンパー本体部とコ字状部との間のグリル空間
部に配設されるグリル部材とを備え、そのグリル部材
に、コ字状部上辺部内に位置しかつその上辺部を補強す
る上方補強部を一体成形したことにより、デザイン制約
等からコ字状部上辺部の上下方向の幅が小さくなったと
しても、コ字状部上辺部の補強を有効に図ることができ
る。
【0041】請求項2の発明によると、フロントバンパ
ーのコ字状部上辺部は前方に凸状であり、グリル部材の
上方補強部は、上記コ字状部上辺部の凸状内に位置する
縦断面コ字状部を備えてなるものとしたことにより、簡
単な形状からなるコ字状部上辺部及び上方補強部の具体
的構成が容易に得られる。
【0042】請求項3の発明によると、グリル部材の上
方補強部を、グリル部材長手方向の略全体に亘って設け
たことにより、コ字状部上辺部のより一層の有効補強を
図ることができる。
【0043】請求項4の発明によると、グリル部材に、
そのグリル部材下方のバンパー本体部内に位置しかつ該
バンパー本体部を補強する下方補強部を一体成形したこ
とにより、バンパー本体部の強度及び剛性の向上をも効
果的に図ることができる。
【0044】請求項5の発明によると、グリル部材下方
のバンパー本体部は前方に凸状であり、グリル部材の下
方補強部は、上記バンパー本体部の凸状内に位置する縦
断面コ字状部を備えてなるものとしたことにより、簡単
な形状からなるバンパー本体部及び下方補強部の具体的
構成が容易に得られる。
【0045】請求項6の発明によると、グリル部材の下
方補強部をボックス形状としたことにより、簡単な形状
の下方補強部によりバンパー本体部のより一層の有効補
強を図ることができる。
【0046】請求項7の発明によると、グリル部材の下
方補強部を、車幅方向に所定間隔を空けて複数箇所に設
けたことにより、バンパー本体部の強度及び剛性のさら
なる向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図7のI−I線断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係るフロントバンパー構造
の要部を示す正面図である。
【図3】フロントバンパー構造の要部を示す上面図であ
る。
【図4】フロントバンパーを示す斜視図である。
【図5】グリル部材を示す斜視図である。
【図6】図7のVI−VI線断面図である。
【図7】グリル部材の要部を示す正面図である。
【図8】グリル部材の要部を示す上面図である。
【図9】図7のIX−IX線断面図である。
【図10】図9のX−X線断面図である。
【図11】図7のXI−XI線断面図である。
【図12】ブラケットを示す正面図である。
【図13】ブラケットを示す上面図である。
【図14】図2のXIV −XIV 線断面図である。
【符号の説明】
1 フロントバンパー 5 バンパー本体部 7 コ字状部 7a コ字状部上辺部 7b 立柱部 9 グリル空間部 11 グリル部材 13 縦断面コ字状部 14 ボックス部 25 ブラケット 26 立柱部取付部 27 係止部 28 車体取付部 35 ランプブラケット 42 ブラケット締結部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バンパー本体部から上方に一体に延設さ
    れ、グリル枠部を形成するコ字状部を有するフロントバ
    ンパーと、 上記バンパー本体部と上記コ字状部との間のグリル空間
    部に配設されるグリル部材とを備え、 上記グリル部材は、コ字状部上辺部内に位置しかつ該上
    辺部を補強する上方補強部が一体成形されてなることを
    特徴とする自動車のフロントバンパー構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動車のフロントバンパ
    ー構造において、 フロントバンパーのコ字状部上辺部は前方に凸状であ
    り、 グリル部材の上方補強部は、上記コ字状部上辺部の凸状
    内に位置する縦断面コ字状部を備えてなることを特徴と
    する自動車のフロントバンパー構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の自動車のフロント
    バンパー構造において、 グリル部材の上方補強部は、グリル部材長手方向の略全
    体に亘って設けられていることを特徴とする自動車のフ
    ロントバンパー構造。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の自動車のフロ
    ントバンパー構造において、 グリル部材は、該グリル部材下方のバンパー本体部内に
    位置しかつ該バンパー本体部を補強する下方補強部が一
    体成形されてなることを特徴とする自動車のフロントバ
    ンパー構造。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の自動車のフロントバンパ
    ー構造において、 グリル部材下方のバンパー本体部は前方に凸状であり、 グリル部材の下方補強部は、上記バンパー本体部の凸状
    内に位置する縦断面コ字状部を備えてなることを特徴と
    する自動車のフロントバンパー構造。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の自動車のフロントバンパ
    ー構造において、 グリル部材の下方補強部はボックス形状とされているこ
    とを特徴とする自動車のフロントバンパー構造。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の自動車のフロントバンパ
    ー構造において、 グリル部材の下方補強部は、車幅方向に所定間隔を空け
    て複数箇所に設けられていることを特徴とする自動車の
    フロントバンパー構造。
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