JP3347527B2 - プリンタ及びプリント方法 - Google Patents

プリンタ及びプリント方法

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JP3347527B2
JP3347527B2 JP14624895A JP14624895A JP3347527B2 JP 3347527 B2 JP3347527 B2 JP 3347527B2 JP 14624895 A JP14624895 A JP 14624895A JP 14624895 A JP14624895 A JP 14624895A JP 3347527 B2 JP3347527 B2 JP 3347527B2
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  • Storing Facsimile Image Data (AREA)
  • Memory System (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシリアルプリンタに係
り、特に、スクロールプリントバッファを有するプリン
タ及びプリント方法に関する。より詳細には、複数のイ
ンクジェットノズルを備えた印字ヘッドを使用するもの
であって、1回の印字ヘッドの走査で2行以上の印字が
可能なシリアルプリンタ、あるいは印字色に関してノズ
ル構成の異なる印字ヘッドの装着が可能なシリアルプリ
ンタ及びプリント方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シリアルプリンタは、小型かつ低価格な
構成が可能なプリンタとして広く普及している。特に、
インクジェットプリンタはシリアルプリンタの中でも静
粛かつ高速な印字が可能なプリンタとして近年は目覚ま
しい発展を遂げ、諸性能の向上が図られている。例えば
印字速度に関しては、ヘッドを搭載したキャリッジの走
査速度の高速化等によって速度向上が達成されてきた。
【0003】また、低価格なパーソナルコンピュータに
おいてもカラーグラフィック環境が充実したきたため、
プリンタについても低価格で高品位なカラープリンタが
望まれてきている。この分野においても、インクジェッ
トプリンタは好適なプリンタとして注目を浴びている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のカラープリンタ
は印字ヘッドを3色または4色分備える必要があるた
め、モノクロームプリンタに比べて高価になる。さら
に、カラープリンタはカラー印字を想定して印字品位や
処理速度を最適化しているため、カラープリンタでのモ
ノクローム印字はモノクロームプリンタに比べて印字品
位や印字速度が劣るという欠点があった。
【0005】そこで、モノクローム印字用のヘッドとカ
ラー印字用のヘッドを交換して、目的とする画像を効率
よく得ることができるプリンタが提案されている。モノ
クローム印字用のヘッドを用いれば、カラー印字は得る
ことができないが、高い画像濃度を得ることができ、印
字速度も向上する。
【0006】しかしながら、モノクローム印字用ヘッド
とカラー印字用ヘッドでは、記録素子(ノズル)の配列
構成が異なるため、両ヘッドに対応したプリントバッフ
ァの構成が望まれる。
【0007】一方、シリアルプリンタにおいては、つな
ぎすじ(banding)を目立たなくするため、1行
(バンド)を複数のスキャンで形成すること(以下、フ
ァインモードという)が行なわれている。このときの紙
送り量(副走査量)は、ヘッドの幅の1/2,1/3,
1/4等が採用される。このファインモードを行なうの
に適したプリントバッファの構成が望まれる。
【0008】また、シリアルプリンタにおいてはキャリ
ッジの走査による印字期間の前後には、キャリッジの加
減速のためのロス時間がどうしても発生する。そのた
め、キャリッジの走査速度アップによる印字速度向上は
限界に達してきている。
【0009】本発明の目的は、プリントヘッドの記録素
子の構成に依存することなく適用できるプリントバッフ
ァを有するプリンタ及びプリント方法を提供することに
ある。
【0010】本発明の他の目的は、プリントバッファの
任意の位置からプリントデータを読出すことが可能なプ
リンタ及びプリント方法を提供することにある。
【0011】本発明のさらに他の目的は、印字速度の向
上を図ることが可能なプリンタ及びプリント方法を提供
することにある。
【0012】また、本発明の他の目的は、モノクローム
印字とカラー印字を両立させることが可能なプリンタ及
びプリント方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、上記
目的を達成するため、複数の記録素子が配列された記録
ヘッドを用いて記録を行うプリンタにおいて、前記記録
ヘッドを前記記録素子の配列方向とは異なる走査方向に
走査する走査手段と、1走査分よりも多い記録データを
格納可能なメモリと、前記メモリに記録データを書込む
書込み手段と、前記メモリに書込まれた1走査分の記録
データを前記記録ヘッドに供給するため、前記走査手段
による前記記録ヘッドの走査に同期して読出す読出し手
段とを有し、前記メモリは、前記記録素子の配列方向に
対応する記録データであって前記複数の記録素子数より
も多い記録データを所定数連続するアドレスに格納可能
で、1走査分の記録データのうち前記複数の記録素子に
対応する記録データを前記所定数よりも少ない連続アド
レスに格納し、前記走査方向に対応する記録データを前
記所定数オフセットしたアドレス毎に格納し、前記書込
み手段は、前記読出し手段により読出される1走査分の
記録データに続く1走査分の記録データのうち前記記録
素子の配列方向に対応する記録データを、前記連続アド
レスに続くアドレスから連続して格納し、前記メモリに
格納された1走査分の記録データが読出されると、当該
記録データが格納されていた前記メモリのアドレスを解
放して記録データを書込み可能とすることを特徴とす
る。
【0014】また、本発明は、複数の記録素子が配列さ
れた記録ヘッドを用いて記録を行うプリンタにおいて、
前記記録ヘッドを前記記録素子の配列方向とは異なる走
査方向に走査する走査手段と、記録データを複数の領域
に格納するメモリと、前記メモリの複数の領域に記録デ
ータを書込む書込み手段と、前記メモリの複数の領域に
書込まれた記録データを前記記録ヘッドに供給するた
め、前記走査手段による前記記録ヘッドの走査に同期し
て読出す読出し手段とを有し、前記記録ヘッドの複数の
記録素子は、複数のグループに区分され、前記メモリの
複数の領域は、前記記録ヘッドの複数のグループに対応
し、前記メモリの複数の領域の夫々は、前記記録素子の
配列方向に対応する記録データであって対応する各グル
ープの記録素子数よりも多い記録データを所定数連続す
るアドレスに格納可能で、1走査分の記録データのうち
前記各グループの記録素子に対応する記録データを前記
所定数よりも少ない連続アドレスに格納し、前記走査方
向に対応する記録データを、前記所定数オフセットした
アドレス毎に格納し、前記書込み手段は、前記読出し手
段により読出される1走査分の記録データに続く1走査
分の記録データのうち前記記録素子の配列方向に対応す
る記録データを、前記連続アドレスに続くアドレスから
連続して格納し、前記メモリに格納された1走査分の記
録データが読出されると、当該記録データが格納されて
いた前記メモリの複数の領域の夫々のアドレスを解放し
て記録データを書込み可能とすることを特徴とする。
【0015】さらに、本発明は、複数の記録素子が配列
された記録ヘッドを用いて記録を行うプリント方法にお
いて、前記記録ヘッドを前記記録素子の配列方向とは異
なる走査方向に走査する走査工程と、記録データを格納
するメモリの空き領域に記録データを書込む書込み工程
と、前記メモリに書込まれた記録データを前記記録ヘッ
ドに供給するため、前記走査工程による前記記録ヘッド
の走査に同期して読出す読出し工程とを有し、前記メモ
リは、前記記録素子の配列方向に対応する記録データで
あって前記複数の記録素子数よりも多い記録データを所
定数連続するアドレスに格納可能で、1走査分の記録デ
ータのうち前記複数の記録素子に対応する記録データを
前記所定数よりも少ない連続アドレスに格納し、前記走
査方向に対応する記録データを前記所定数オフセットし
たアドレス毎に格納し、前記書込み工程は、前記読出し
手段により読出される1走査分の記録データに続く1走
査分の記録データのうち前記記録素子の配列方向に対応
する記録データを、前記連続アドレスに続くアドレスか
ら連続して格納し、前記メモリに格納された1走査分の
記録データが読出されると、当該記録データが格納され
ていた前記メモリのアドレスを解放して空き領域とする
ことを特徴とする。
【0016】上記構成によれば、印字データを格納する
メモリは、記録素子の配列方向に対応する印字データの
配列に対して、アドレスが連続しているので、任意のア
ドレスから印字データを読出すことが可能となるため、
メモリの管理が容易となる。
【0017】また、本発明によれば、ドット数が多く1
度に2行以上の印字が可能なような印字ヘッドを使用す
る場合、ビットシフト機能により編集バッファからプリ
ントバッファにデータ転送する際にデータをシフトする
ことにより、任意の改行ピッチを設定することが可能に
なると共に編集バッファの重ね合わせにも対応できる。
【0018】本発明は、より詳細には、例えば、2行同
時印字が可能な印字ヘッドを使用することにより、印字
速度の向上を計るものである。また4色内蔵のカラーヘ
ッドを使用することにより、安価なカラープリンタを提
供すると共に、ブラックのノズル数を他のカラーのノズ
ル数より多くすることでモノクローム印字での印字速度
の低下を防ぐものである。さらにはモノクロームヘッド
とカラーヘッドをそれぞれカートリッジ化してどちらの
カートリッジも装着可能とすることで、1台のプリンタ
で高速なモノクローム印字とカラー印字を両立させるも
のである。
【0019】
【実施例】以下図面を参照して本発明を具体的に説明す
る。
【0020】(実施例1)図1は、本発明を実施したプ
リンタの制御回路の主要構成を示すブロック図である。
図1において、1はCPU、2はROM、3はパラレル
インターフェース、4はプリンタコントロールIC、5
はRAM、6は印字ヘッドである。
【0021】CPU1はプリンタ全般を制御するもの
で、プログラムを実行するプロセッサ部の他に、タイマ
ー機能、入出力ポート等を内蔵する。CPU1の実行す
るプログラムは、ホストシステムから送られたデータや
コマンドを解析して印字すべき画像データを作成するコ
ントローラ部と、印字ヘッド等のプリンタメカニズムを
制御して印字用紙上への記録を行うエンジン部に大別さ
れる。ROM2はCPU1が実行するプログラムとフォ
ントデータを内蔵する。
【0022】パラレルインターフェース3はコンピュー
タ等のホストシステムに接続され、印字データやコマン
ドを受信する。プリンタコントロールIC4はCPU1
からの指示の基づいてパラレルインターフェース3、R
AM5、印字ヘッド6を制御する。RAM5はバス幅1
6ビットのダイナミックRAMであり、受信データや画
像データ等の格納に使用される。
【0023】印字ヘッド6は128本のインクジェット
ノズルが360分の1インチ間隔で縦方向に配列された
インクジェットヘッドで、印字用紙に対して水平方向に
走査されながらインク滴を噴射して印字用紙上への記録
を行う。
【0024】図1において、パラレルインターフェース
3によって受信されたデータはプリンタコントロールI
C4内の受信レジスタに一時的に格納された後、RAM
5内に設定された受信バッファ領域に格納される。プリ
ンタコントロールIC4の受信レジスタ中のデータが受
信バッファに転送されると、次のデータの受信が可能と
なる。データの受信と転送はバイト単位で行われる。
【0025】受信バッファへのデータの書き込みはCP
U1がROM2を読んでいる間に行われるので、受信デ
ータの転送はCPU1の処理速度を全く損なうことなく
行われる。CPU1はプログラムを実行するためにRO
M2を頻繁に読み出すので、パラレルインターフェース
3が受信したデータは直ちに受信バッファに格納され
る。そのため、高速なデータ受信が可能である。RAM
5の一部を受信バッファとして使用しているため、受信
バッファを用意することによるコストアップは発生しな
い。
【0026】CPU1が実行するコントローラプログラ
ムは、受信バッファ内にデータが格納されているかどう
かを調べ、格納されていれば受信データの解析を行う。
受信データが文字コードである場合は、受信した文字コ
ードのビットイメージデータをROM2内のフォントデ
ータ部から読み出し、RAM5内に設定された編集バッ
ファ領域に展開する。コントローラプログラムは1行分
のビットイメージデータで構成された編集バッファを作
成すると、エンジンプログラムに引き渡す。エンジンプ
ログラムは、編集バッファのデータをRAM5内に設定
されたプリントバッファに転送し、プリントバッファの
データに基づいて印字を行なう。
【0027】プリンタコントロールIC4の詳細を、図
27を参照して説明する。パラレルインターフェースコ
ントローラ11は、パラレルインターフェース3を制御
してデータを受信し、受信したデータを受信レジスタに
格納する。受信バッファコントローラ12は、受信レジ
スタに格納された受信データを、RAM5内の受信バッ
ファに転送する。RAM5へのデータの転送は、RAM
コントローラ13の制御に基づいて行なわれる。
【0028】CPU1によるRAM5へのアクセスは、
CPUインターフェース14を介して行なわれる。CP
U1によって編集バッファに展開されたデータは、H−
Vコンバータ15によってH−V変換されてプリントバ
ッファに転送される。また、編集バッファのデータをシ
フトしてプリントバッファに転送する場合は、後述のビ
ットシフト回路16が用いられる。
【0029】1走査分(1行分)のデータがプリントバ
ッファに準備されると、後述するプリントバッファコン
トローラ17がプリントバッファからデータを読出して
ヘッドデータコントローラ18を介してヘッド6に供給
する。ヘッド6に対する各種タイミングは、ヘッドタイ
ミングコントローラ19によって発生される。
【0030】図2に編集バッファの構造を示す。編集バ
ッファの高さは64ドットであり、バッファ中のデータ
は縦方向に配列されているので、縦一列は8バイトのデ
ータで構成される。横方向はプリンタの印字幅に対応し
たドット数が設定され、例えば印字幅をA4の用紙に対
応させた場合、横方向のドット数は約2900ドットと
なる。
【0031】図3は編集バッファと印字領域の関係を示
す図面である。図3においてE1、E2、E3は編集バ
ッファ、9は印字ヘッド6が一回の走査で印字可能な印
字領域の高さを示している。編集バッファの高さが通常
64ドットであるのに対して印字ヘッドは128ドット
なので、印字ヘッドは一回の走査で編集バッファ2行分
以上の印字が可能である。しかしながら、一般的なホス
トコンピュータでの改行ピッチは64ドットではないの
で、高さ64ドットの編集バッファを単純に縦に2段揃
えることによって128ドットの印字データとすること
はできない。例えば、図3においては改行ピッチが60
ドットなので各編集バッファの間には4ドットの重なり
が生じている。
【0032】従って、印字の際には2行目の編集バッフ
ァのデータは4ビット分シフトする必要がある。また、
編集バッファの重なりの部分では2つの編集バッファの
データの論理和のデータを印字する必要が生じる。通常
ホストコンピュータは改行ピッチを任意に設定できるの
で、編集バッファの重なり量も任意に設定できなければ
ならない。
【0033】本実施例におけるプリンタでは、編集バッ
ファのデータをシフトしてプリントバッファに書き込む
ためのビットシフト回路16が、プリンタコントロール
IC4に内蔵されている。
【0034】図4はビットシフト回路16の回路構成を
示す図面である。図4において、ID0−15はCPU
1のデータバスからの入力データを、IMD0−15は
RAM5のデータバスからの入力データを、OMD0−
15はRAM5のデータバスへの出力データを示す。2
1はシフト量を設定するためのレジスタ、22はCPU
1からデータバスを介して書き込まれたデータを一時的
に保存するためのラッチ、23は書き込まれたデータを
シフトするためのシフタ、24はシフトデータにマスク
をかける際のマスクパターンを作成するためのパターン
ジェネレータ、25、26はシフトデータにマスクをか
けるためのAND回路、27はシフトすることによって
はみ出したデータを保存するためのレジスタ、28はR
AM5から読み出したデータを一時的に保存するための
ラッチ、29はシフトデータとRAM5から読み出した
データの論理和を取るためのOR回路である。
【0035】図5、図6は編集バッファからプリントバ
ッファへのデータ転送の際にビットシフト回路によって
行われるデータ変換を示す図面であり、図5は最初のデ
ータ転送で変換されるデータ、図6は続いて行われる2
回目のデータ転送で変換されるデータを示している。
【0036】図5において、31はCPU1によって書
き込まれラッチ23によって保存された16ビットのデ
ータP、32はシフタ23によってシフトされたデー
タ、33はAND回路25によってマスクされたデー
タ、34はAND回路26によってマスクされたデー
タ、35はレジスタ27によって保存されたデータ、3
7はOR回路29によって合成されたデータを示してい
る。なお、36はRAM5によって書き込まれラッチ2
8によって保存された16ビットのデータXを示す。
【0037】図6は図5と同様であり、41はCPU1
によって書き込まれラッチ23によって保存された16
ビットのデータQ、42はシフタ23によってシフトさ
れたデータ、43はAND回路25によってマスクされ
たデータ、44はAND回路26によってマスクされた
データ、45はレジスタ27によって保存されたデー
タ、47はOR回路29によって合成されたデータを示
している。なお、46はRAM5によって書き込まれラ
ッチ28によって保存された16ビットのデータYを示
す。
【0038】次に、ビットシフト回路の動作を図4およ
び図5に基づいて説明する。CPU1は、改行ピッチに
応じたシフト量をシフト量レジスタ21に設定した後
に、編集バッファからプリントバッファへのデータ転送
を行う。CPU1のデータバス幅が16ビットなので、
編集バッファからプリントバッファへのデータ転送は1
6ビット単位で行われる。CPU1がRAM5のプリン
トバッファ領域にデータを書き込むと、書き込まれたデ
ータ31はラッチ22を経由した後、シフタ23に入力
される。ラッチ22はデータの書き込みが終了するまで
データ31を保存する。シフタ23はセレクタの組み合
わせであり、シフト量レジスタ21の値によって設定さ
れた任意のシフト量のデータを出力する。そのためシフ
タ23はシフトレジスタを使った回路のようなシフトの
ための時間を必要としない。
【0039】図5においては、シフト量として4が設定
されているので、入力されたデータP15〜P0は下に
4ビットシフトされ、はみ出したデータP3〜P0は上
に戻されてデータ32となる。AND回路25はシフタ
によって送り出されたビット部分をマスクして0にした
データ33を出力する。また、AND回路26はシフタ
によって送り出されたビット部分以外をマスクして0に
したデータ34を出力する。レジスタ27には、最初は
すべて0であるデータ35が設定されている。AND回
路25の出力するデータ33とレジスタ27の出力する
データ35は、OR回路29に入力される。
【0040】CPU1がRAM5のプリントバッファ領
域にデータ書き込みを開始すると、上記の動作に並行し
てデータを書き込むべきプリントバッファのアドレスか
らデータ36が読み出され、ラッチ28を経由した後に
OR回路29に入力される。ラッチ28はデータの書き
込みが終了するまでデータ36を保存する。OR回路2
9はデータ33、データ35およびデータ36の論理和
であるデータ37を出力する。データ37はプリントバ
ッファに書き込まれる。プリントバッファからのデータ
36の読み出しとプリントバッファへのデータ37の書
き込みは、RAM5へのリードモディファイライトサイ
クルとして実行され、CPU1の1回のライトサイクル
に対して1回のリードモディファイライトサイクルが実
行される。このリードモディファイライトサイクルによ
って、CPU1の書き込んだデータP15〜P0はシフ
トされ、P15〜P4がプリントバッファに書き込まれ
る。書き込む際のデータは、プリントバッファに元々入
っていたデータX15〜X0との論理和となる。書き込
みが終了すると、AND回路26が出力するデータP3
〜P0はレジスタ27に保存される。
【0041】次のプリントバッファへのデータ書き込み
は、図6によって説明される。図6におけるデータ変換
は図5と同等であり、CPU1の書き込んだデータQ1
5〜Q0はシフトされ、Q15〜Q4と先の書き込み時
にはみ出して書き込めなかったP3〜P0がプリントバ
ッファに書き込まれる。書き込む際のデータはプリント
バッファに元々入っていたデータY15〜Y0との論理
和となる。以上の動作を繰り返すことによって、編集バ
ッファ内のデータを順次シフトしながらプリントバッフ
ァに転送することができる。
【0042】図7は、編集バッファの縦1列分のデータ
をプリントバッファに転送する方法について示してい
る。図7において、51、52、53、54は編集バッ
ファ内のデータ、55はゼロデータ、56、57、5
8、59、60はプリントバッファ内のデータである。
【0043】CPU1はプリンタコントロールIC4に
対してシフト量nを設定した後、編集バッファのデータ
51をプリントバッファ56に書き込む。プリンタコン
トロールIC4のビットシフト回路はデータ51をnビ
ットシフトし、プリントバッファ56の元々のデータと
のORデータを56に書き込む。以下順次、CPU1は
編集バッファのデータ52、53、54をプリントバッ
ファ57、58、59に書き込み、最後にデータ54の
余ったnビット分をプリントバッファに転送するため
に、ゼロデータ55をプリントバッファ60に書き込
む。以上で編集バッファの縦1列分、すなわち64ドッ
トのデータがプリントバッファに転送される。この動作
をさらに水平方向のドット数分繰り返すことによって、
編集バッファ1行分のデータがプリントバッファに転送
される。
【0044】以上の方法で、編集バッファのデータをプ
リントバッファに転送することにより、編集バッファの
データを任意にシフトすることができるので、改行ピッ
チを自由に設定できる。プリントバッファの元々のデー
タとORをとることにより、編集バッファが重なる部分
のデータをORデータにすることができ、任意の数の編
集バッファを重ね合わせることが可能になる。
【0045】データのシフトには専用のビットシフト回
路を使用することによりシフトのための時間を必要とせ
ず、またデータの重ね合わせにはリードモディファイラ
イトを使用することにより、データのシフトや重ね合わ
せによる時間のロスは発生しない。さらに、編集バッフ
ァとプリントバッファはそれぞれ縦方向にアドレスが連
続しているため、データ転送においてはブロック転送命
令や、CPU内蔵のDMA機能などの高速な転送方法が
利用できる。
【0046】次に、本実施例の特徴的なプリントバッフ
ァの構成とそのアドレス配列を図8に基づいて説明す
る。図8において、数値のつけられたそれぞれの枠が1
バイトのデータを示し、中の数値がアドレスを示してい
る。プリントバッファ中において、ビットデータは縦方
向(ノズルの配列方向)に配列され、アドレスも縦方向
に連続している。なお、アドレスは0から始まっている
が、これは便宜的につけた数値であり、実際には任意の
値から始めることができる。プリントバッファの高さと
して40バイトが確保されている。印字ヘッドは128
ノズルなので、一回の走査で必要とする高さは16バイ
トである。従って、2.5走査分の容量を有することに
なる。本実施例で特徴的な点は、この複数走査に相当す
る容量の縦方向のアドレスが例えば、0〜39,40〜
79,・・・,のように連続していることである。
【0047】図8において、61は1回目のヘッド走査
で印字する印字領域、62は2回目のヘッド走査で印字
する印字領域である。プリントバッファの容量としてヘ
ッド走査2回分以上の領域を確保しているので、ヘッド
走査中に次のヘッド走査で印字する領域の印字データを
作成することが可能であり、印字データを作成するため
にプリンタの動作に待ち時間が発生するのを防ぐことが
できる。図8において、プリントバッファの幅は300
0ドットとなっているが、実際には印字用紙の幅に合わ
せて自由に設定することができる。また、高さも図8で
は40バイトとなっているが、RAM中でプリントバッ
ファとして確保できる容量に応じて自由に設定すること
ができる。
【0048】図9は1回目のヘッド走査が終了し、図8
における領域61が解放された後のプリントバッファの
構成を示している。解放された領域に3回目以降のヘッ
ド走査で印字する印字データが書き込まれる。詳細に
は、解放された領域61の内、アドレス0〜15は使用
されず、アドレス120000〜120015が新たに
使用される。このように、プリントバッファをヘリカル
に連続させることで、図8および図9で示されるよう
に、プリントバッファのアドレスは、ヘッドが印字する
印字領域とは無関係に常に縦方向に連続している。見か
け上、スクロールしているかのように見える。
【0049】この連続性は1ページ分の印字が終了する
まで保たれる。またプリントバッファの構成は印字幅と
バッファ容量によって決定され、ヘッド構成には無関係
である。そのためプリントバッファの構成を印字ヘッド
のノズル数に依存せずに決定することができ、ノズル構
成の異なる複数の印字ヘッドを使用する場合にプリント
バッファ管理方法が簡潔になる。また、プリントバッフ
ァ中の縦方向のアドレスはすべて連続しているので、プ
リントバッファ中の任意の位置を印字領域として設定す
ることが可能であり、印字位置の決定の自由度が大きく
なる。
【0050】例えば、本実施例ではノズル数128本の
ヘッドを用いる場合について説明した。この場合、一回
の走査のプリントで用いられるプリントバッファの領域
は、縦方向に16バイトである(領域61,62)。こ
こで、ノズル数64本のヘッドを用いる場合は、領域6
1の1/2の領域を一回の走査のプリントで用いればよ
く、ノズル数256本のヘッドを用いる場合は、領域6
1,62を一回の走査のプリントで用いればよい。この
ように、ヘッドのノズル構成によらずプリントバッファ
の管理は容易である。
【0051】次に、ファインモードの記録におけるプリ
ントバッファの管理について説明する。
【0052】ファインモードでの記録とは、シリアルス
キャンのつなぎスジ(バンディング)を軽減するため、
記録ヘッドの異なる領域を用いて複数の走査で相補的に
1バンド(記録ヘッドの幅)の記録を完了させることに
よって高品質の画像を記録する記録方法を意味する。
【0053】図28A、B、Cを参照して、高品位モー
ドでの記録方法の概念を説明する。理解を容易にするた
めに、ヘッドのノズル数を8個とする。
【0054】ファインモードであると、図28A、B、
Cに示すように、千鳥状に複数パスで記録を行う。例え
ば、2パスの場合、紙送り量をヘッドの幅の1/2と
し、1走査で記録データを1/2に間引き(千鳥と逆千
鳥パターン)、2回の走査で記録を完成させる。
【0055】同図は、それぞれこの千鳥、逆千鳥パター
ンを用いた時に、一定領域の記録がどのように完成され
ていくかを、8ノズルを持ったマルチヘッドを用いて説
明したものである。まず、1スキャン目では、下4ノズ
ルを用いて千鳥パターン(斜線丸印)の記録を行う(図
28A参照)。次に、2スキャン目には、紙送りを4画
素(ヘッド長の1/2)だけ行い、逆千鳥パターン(白
丸印)の記録を行う(図28B)。更に、3スキャン目
には再び4画素(ヘッド長の1/2)だけの紙送りを行
い、再び千鳥パターンの記録を行う(図28C)。
【0056】この様にして、順次4画素単位の紙送りと
千鳥、逆千鳥パターンの記録を交互に行うことにより、
4画素単位の記録領域を1スキャン毎に完成させてゆ
く。以上説明したように、同じ領域内に異なる2種類の
ノズルにより記録が完成されていくことにより、濃度ム
ラの無い高画質な画像を得ることが可能である。
【0057】モノクロカートリッジでは、128ノズル
を4分割し、後述するカラーカートリッジのカラーモー
ドでは、4色分各24ノズルを3分割し、モノクロモー
ドでは黒64ノズルを2分割している。
【0058】以上のように、ファインモードを用いた記
録によれば、1行分のデータが複数回読出されることに
なる。しかも、縦(ノズル配列)方向に異なる位置から
連続して読出されることになる。本実施例の縦方向に連
続したアドレスを有するプリントバッファを用いれば、
読出し位置(アドレス)に任意に設定することができる
ので、ファインモードの記録においても、プリントバッ
ファの管理は容易となる。
【0059】以上説明したプリントバッファへのプリン
トデータの転送、プリントバッファからのプリントデー
タの読出し及びプリントバッファの解放の詳細について
は、後述する。
【0060】図10は印字データと印字方向の関係につ
いて示している。図10において、71、72、73、
74は印字ヘッドが1回の走査で印字する印字領域、斜
線部は実際に印字データが存在する領域、矢印は印字方
向を示している。通常は図10の上の図のように領域7
1を印字した後に紙送りをしながらヘッドを戻し、領域
72を印字する。一方、図10の下の図は印字領域中の
下端付近にブランクラスタ、すなわち印字領域中全く印
字しないドット行がある場合である。
【0061】図10の下の図においては、領域73の1
20ドット目以降がブランクラスタとなっているので、
プリンタは上から120ドットのみを印字し、紙送りの
後印字ヘッドを逆方向に印字しながら領域74を印字す
る。逆方向印字を使用することによりヘッドを戻す時間
が必要なくなるので、印字時間が短縮される。逆方向印
字では印字ずれが片方向印字よりも大きくなる可能性が
あるが、ブランクラスタが入っている場合は印字ずれは
目立たないので実質的な問題はない。このような印字方
法においては常に128ドットずつ印字するのではな
く、印字位置が印字データによって変化するが、図8お
よび図9で示したプリントバッファ構成においては、プ
リントバッファ中の任意の位置から印字することが可能
なので、印字位置を変化されるための余分な負荷は発生
しない。
【0062】本実施例における印字ヘッドの駆動シーケ
ンスを表すタイミングチャートを図11に示す。図11
において印字ヘッドは時分割駆動され、128本のノズ
ルは16回に分割されて駆動される。隣接するノズルは
異なるタイミングで駆動され、同時に駆動されるノズル
は16ドットおきとなる。時分割駆動によって印字ヘッ
ドの駆動に必要な電流のピーク値を減らして電源の負担
を軽減できる。さらに隣接するノズルを異なるタイミン
グで駆動することにより、インク滴の噴射に伴うヘッド
内のインクの振動を軽減させ、ヘッドのインク噴射特性
を向上させることができる。
【0063】しかしながら、シリアルプリンタは印字ヘ
ッドを記録紙に対して走行させながら駆動するので、駆
動タイミングのずれは記録紙上でのドット位置のずれと
なる。図11に示すような駆動方法においては、時分割
による時間差でドット列が鋸状に形成される。従って、
印字ヘッドを時分割駆動する場合は駆動タイミングの時
間差によって印字ずれが生じないように何らかの対策を
施す必要がある。
【0064】本実施例において時分割駆動による印字ず
れを防ぐ方法を、図12に基づいて説明する。図12に
おいて、左側の図は印字ヘッド上部の1番目から20番
目までのノズル配列を示しており、印字ヘッドは記録紙
上の垂直線に対して3.58度傾いた状態でキャリッジ
に取り付けられる。すなわち、印字ヘッドは垂直方向1
6ドットあたり水平方向1ドット分の傾きを持つ。キャ
リッジは記録紙に対して水平方向に走査される。
【0065】この状態において、図11の駆動シーケン
スにより記録紙上に形成されたドット配列を図12の右
側に示す。時分割駆動による駆動タイミングのずれがヘ
ッドの傾きによって相殺されるので、1ノズル目から1
6ノズル目までのドットは垂直に配置されて印字ずれは
生じない。また、17ノズル目以降のドットは1ドット
分右に離れて垂直に配置されるので右隣の列のドットを
形成することとなり、やはり印字ずれは生じない。した
がって、16ノズル毎に隣の列のドットを形成すること
となり、印字ヘッドの1回の駆動によって、記録紙上で
は階段状のドット列が8列に渡って形成される。
【0066】次に、プリンタコントロールIC4に内蔵
されるプリントバッファ制御回路17について説明す
る。プリントバッファ制御回路17はRAM5中のプリ
ントバッファから印字データを読み出して印字ヘッドに
転送する。プリントバッファ制御回路17が読み出すプ
リントバッファのアドレス配列を図13に示す。
【0067】図13において、式の書き込まれた各長方
形は1バイトの印字データを示し、長方形内の式はアド
レスを示す。図中においてKはスタートアドレス、KH
は水平オフセット値である。プリントバッファのアドレ
スは垂直方向には1ずつ増加し、水平方向にはKHずつ
増加する。なお図13においてはプリントバッファのア
ドレスは最初の2列のみを示し、以後は一番上の行を除
いて省略している。印字ヘッドが1回の駆動で印字する
ドット列は、図12に示したように階段状になるので、
プリントバッファから印字ヘッドにデータを転送する場
合は、図13で網掛けされた部分が示すようにプリント
バッファも階段状に読み出す必要がある。
【0068】図14は、プリントバッファ制御回路中の
アドレス作成回路のブロック図である。図14におい
て、81はアドレスレジスタ、82は水平オフセットレ
ジスタ、83は待避レジスタ、84はセレクタ、85は
マスク回路、86は反転/非反転回路、87は加算器、
88はキャリー制御回路、89は階段パターンレジスタ
である。データ信号D0〜15はCPU1が書き込んだ
データを転送する。アドレスレジスタ81と水平オフセ
ットレジスタ82はデータ信号D0〜15に接続され、
アドレスレジスタ81はスタートアドレス値を、水平オ
フセットレジスタ82は水平オフセット値を格納する。
スタートアドレスと水平オフセットの設定はCPU1が
管理する。
【0069】アドレスレジスタ81の出力信号PBA0
〜18は、出力バッファを通してRAM5のアドレス信
号ADDRESSに接続される。待避レジスタ83はア
ドレスレジスタ81が出力した値を一時的に保存して、
信号LA0〜18に出力する。セレクタ84はPBA0
〜18とLA0〜18のどちらかを選択して信号SA0
〜18に出力する。マスク回路85は水平オフセットレ
ジスタ82の出力のマスクを制御する。マスク回路85
の出力値はマスク状態においては0となり、マスク状態
でないときは水平オフセットレジスタ82の出力値がそ
のまま出力される。
【0070】反転/非反転回路86はマスク回路85の
出力の反転/非反転を制御する。加算器87はセレクタ
84の出力値と反転/非反転回路86の出力値を加算し
て信号NPA0〜88に出力する。キャリー制御回路8
8は加算器87のキャリー入力信号を制御する。信号N
PA0〜18はアドレスレジスタ81に入力され、アド
レス値の再設定に使用される。階段パターンレジスタ8
9はデータ信号D0〜15に接続され印字ヘッドの階段
パターンを格納する。階段パターンは印字ヘッドの1回
の駆動によって形成されるドット列の形状を示すデータ
である。
【0071】図15はプリントバッファ制御回路の動作
を示すタイミングチャートであり、図14に示したアド
レス作成回路の動作を図15に基づいて具体的に説明す
る。
【0072】先に順方向印字すなわちキャリッジが記録
紙に対して左から右に走査される場合について述べる。
図15において、CLKはアドレス作成回路を同期的に
動かすためのクロック信号であり、アドレス作成回路の
各部はCLKの立ち上がりに同期して変化する。アドレ
スレジスタ81の値はKに、水平オフセットレジスタ8
2の値はKHにあらかじめ設定されている。プリントバ
ッファ制御回路がプリントバッファの読み出しを開始す
ると、信号PBA0〜18の値KがRAM5のアドレス
信号ADDRESSに出力され、リード信号READ−
にリードパルスが出力される。そのためスタートアドレ
スKから印字データが読み出され、印字ヘッドに転送さ
れる。この最初の読み出し時にスタートアドレスKは待
避レジスタ83に格納され、信号LA0〜18の値はK
になる。
【0073】セレクタ84は信号PBA0〜18を選択
しているので、信号SA0〜18の値はPBA0〜18
に等しくなる。マスク回路85はマスク状態であり、出
力値は0である。また、反転/非反転回路86は非反転
状態なので、マスク回路85の出力値0がそのまま出力
される。キャリー制御回路88はキャリーをセットして
いるので加算器87に対して1を加算するのと同等の効
果を持つ。
【0074】図15において、加算値の名が付いた信号
は反転/非反転回路86の出力値とキャリー制御回路8
8の出力を加算したものであり、信号SA0〜18とこ
の加算値の和が信号NPA0〜18に出力される。加算
値が+1となっているのでNPA0〜18の値はK+1
となり、この値はアドレスレジスタ81にフィードバッ
クされる。そのため、アドレスレジスタ81の値は次の
クロックでK+1に設定され、アドレスK+1から印字
データが読み出されて印字ヘッドに転送される。
【0075】この時には階段パターンレジスタ89の設
定によってマスク回路85は非マスク状態になり、出力
値はKHとなる。また、キャリー制御回路88はキャリ
ーをセットしているので、加算値が+1+KHとなりN
PA0〜18の値はK+2+KHとなる。この値がアド
レスレジスタ81にフィードバックされるので、次のク
ロックではアドレスK+2+KHから印字データが読み
出されて印字ヘッドに転送される。同様にしてアドレス
レジスタ11の値は順次加算され、プリントバッファの
アドレスはKからK+15+7KHまで階段状に読み出
され、都合16バイトの印字データが印字ヘッドに転送
される。
【0076】最後のクロック時にはセレクタ84は信号
LA0〜18を選択するので、信号SA0〜18の値は
待避レジスタ83に保存されていた値Kとなる。また、
マスク回路85は非マスク状態となって水平オフセット
レジスタ82の値KHを出力し、キャリー制御回路88
はキャリーをリセットするので加算値はKHとなる。そ
のためNPA0〜18の値はK+KHとなり、この値は
最後のクロックによってアドレスレジスタ81に設定さ
れる。
【0077】図13に示すように、アドレスK+KHは
アドレスKの右隣の印字データであり、アドレスレジス
タ81の値は印字ヘッドの駆動1回分の印字データが転
送された後は自動的に右隣のアドレスに再設定されるこ
とになる。そのため、CPU1はキャリッジを走査する
前に一度スタートアドレスを設定すれば、キャリッジを
走査している間はアドレスを設定し直す必要は無い。
【0078】次に逆方向印字の場合について説明する。
逆方向印字時も順方向印字と同様、プリントバッファの
アドレスがKからK+15+7KHまで階段状に読み出
され、16バイトの印字データが印字ヘッドに転送され
る。ただし、最後のクロック時には反転/非反転回路8
6は反転状態となり、キャリー制御回路88はキャリー
をセットするので、加算値は−KHとなる。そのため印
字データの転送終了後はアドレスレジスタ81の値はK
−KHに設定され、アドレスKに対して左隣のアドレス
を示すことになる。
【0079】以上のように、プリントバッファ制御回路
はプリントバッファ内のデータを自動的に読みだすた
め、CPUはキャリッジを走査する前に一度スタートア
ドレスを設定すれば、キャリッジを走査している間はプ
リントバッファの読み出しに関与する必要は無く、CP
U1の負荷は軽減される。プリントバッファの読み出し
はCPU1がROM2を読み出している間に行われるの
で、CPU1のスループットを全く低下させることなく
プリントバッファを読み出すことが可能である。
【0080】また、プリントバッファの水平方向のアド
レス変化を水平オフセットレジスタで設定する。例え
ば、図8に示すプリントバッファにおいては、40を水
平オフセットレジスタに設定すればよい。これにより、
垂直方向のアドレス連続量、すなわちプリントバッファ
の大きさを任意に設定することが可能となっている。
【0081】次に、高精細モードについて説明する。ノ
ーマルモードでのドットピッチが垂直・水平とも360
分の1インチであるのに対し、高精細モードでは水平方
向のドットピッチを720分の1インチに設定する。
【0082】図16は高精細モードにおける印字ヘッド
の駆動シーケンスを表すタイミングチャートである。1
28本のノズルは16回に分割されて駆動され、2番目
のヒートでは1番目のヒートに対して8ドット離れたノ
ズルが駆動される。
【0083】印字ヘッドのノズル配列と記録紙上に形成
されたドット配列の関係を、図17に示す。図17にお
いて、左側の図は印字ヘッド上部の1番目から20番目
までのノズル配列を示しており、印字ヘッドは記録紙上
の垂直線に対して3.58度傾いた状態でキャリッジに
取り付けられる。すなわち、印字ヘッドは垂直方向16
ドットあたり水平方向1ドット分の傾きを持つ。キャリ
ッジは記録紙に対して水平方向に走査される。この状態
において、図16の駆動シーケンスにより記録紙上に形
成されたドット配列を図17の右側に示す。時分割駆動
による駆動タイミングのずれがヘッドの傾きによって相
殺されるので、1ノズル目から8ノズル目までのドット
は垂直に配置されて印字ずれは生じない。また9ノズル
目以降のドットは720分の1インチ分右に離れて垂直
に配置されるので、右隣の列のドットを形成することと
なりやはり印字ずれは生じない。実際には図16が示す
ように8ドット離れたノズルは同時には駆動されないの
で、わずかなずれが生じるが実用上問題はない。
【0084】また、17ノズル目以降のドットは360
分の1インチ分右に離れて垂直に配置される。したがっ
て、印字ヘッド全体で見れば1回の駆動によって、記録
紙上では階段状のドット列が16列に渡って形成され
る。
【0085】高精細モードにおいて、プリントバッファ
制御回路が読み出すプリントバッファのアドレス配列を
図18に示す。図18において、式の書き込まれた各長
方形は1バイトの印字データを示し、長方形内の式はア
ドレスを示す。図中においてKはスタートアドレス、K
Hは水平オフセット値である。プリントバッファのアド
レスは垂直方向には1ずつ増加し、水平方向にはKHず
つ増加する。なお図18においては、プリントバッファ
のアドレスは最初の2列のみを示し、以後は省略してい
る。
【0086】印字ヘッドが1回の駆動で印字するドット
列は、図17に示したような階段状になるので、プリン
トバッファから印字ヘッドにデータを転送する場合は、
図18で網掛けされた部分が示すように、プリントバッ
ファも階段状に読み出す必要がある。
【0087】高精細モードにおけるプリントバッファの
読み出しにも、図14に示すプリントバッファ制御回路
で対応が可能である。すなわち、階段パターンレジスタ
89の設定により、マスク回路85を常に非マスク状態
にして出力値をKHとすることで、プリントバッファの
アドレスは図18の網掛け部で示すように順次下方およ
び右列へと移動しながら読み出される。
【0088】図19に、コントローラプログラムのフロ
ーチャートを示す。ステップS1で受信バッファ中に受
信データがあるかどうかを調べ、データがあればステッ
プS2で読み込む。ステップS3において1行分のデー
タ入力されたかを調べ、入力されていなければステップ
S1に戻る。入力されていればステップS4で空いてい
る編集バッファがあるかを調べ、空いていればステップ
S5で編集バッファを作成し、ステップS6でエンジン
プログラムに引き渡す。
【0089】図20にエンジンプログラムのフローチャ
ートを示す。ステップS11で編集バッファが用意され
ているかを調べ、用意されていなければステップS15
に進む。用意されていればステップS12に進む。ステ
ップS12でプリントバッファ中に編集バッファを転送
するだけの空き、例えば、縦16バイト分があるかを調
べ、なければステップS15に進む。空きがあればステ
ップS13で編集バッファのデータをプリントバッファ
に転送し、ステップS14でデータ転送の済んだ編集バ
ッファを解放する。ステップS15で、プリントバッフ
ァ中に高さ128ビット分の印字データがたまったか、
双方向印字の可能なブランクラスタがあるかを調べ、な
ければステップS11に戻る。あればステップS16で
印字を行い、ステップS17で印字の済んだプリントバ
ッファ領域を解放する。解放されたプリントバッファ領
域は、プリントバッファの空き領域の後方に、先に述べ
たようにヘリカルに連続して結合される。
【0090】本実施例では、シフト量を設定する手段
と、データを入力する手段と、入力されたデータを前記
シフト量設定手段によって設定された量だけシフトする
手段と、シフトすることによって送り出されたデータを
保存する手段と、次に入力されたデータと先に保存され
たデータを合成する手段と、メモリからデータを読み込
む手段と、読み込んだデータを前記合成データで修飾す
る手段と、修飾したデータをメモリに書き込む手段とに
よりビットシフト機能を達成している。
【0091】また、印字データを格納すると共に、バッ
ファ内においては印字データの縦方向の配列に対してア
ドレスが常に連続しているメモリによってバッファ機能
を達成している。
【0092】さらに、印字ヘッドを時分割駆動する手段
によってヘッド駆動機能を達成している。
【0093】また、先頭アドレスを設定する手段と、ア
ドレスオフセットを設定する手段と、前記先頭アドレス
をインクリメントすると共に前記アドレスオフセットを
加算して転送アドレスを生成する手段と、各転送アドレ
スの生成時に前記アドレスオフセットを加算するか否か
を設定する手段と、転送回数を決定する手段と、前記先
頭アドレスに前記アドレスオフセットを加算あるいは減
算する手段と、前記転送アドレスからデータを読み出す
手段と、読み出した前記データを出力する手段とにより
プリントバッファ制御機能を達成している。
【0094】以上説明したように本実施例によれば、ド
ット数が多く1度に2行以上の印字が可能なような印字
ヘッドを使用する場合、ビットシフト機能により編集バ
ッファからプリントバッファにデータ転送する際にデー
タをシフトすることにより、任意の改行ピッチを設定す
ることが可能になると共に、編集バッファの重ね合わせ
にも対応できる。
【0095】プリントバッファのアドレスを常に縦方向
に連続させることによって、編集バッファからプリント
バッファあるいはプリントバッファから印字ヘッドへの
データ転送を容易にすると共に、プリントバッファの構
成をヘッドのドット数とは無関係に設定することがで
き、プリントバッファの管理が容易になる。また、プリ
ントバッファ中の任意の位置を印字領域とすることがで
き、印字位置の設定の自由度が高くなる。
【0096】また、印字ヘッドを時分割駆動で分散的に
駆動させることによって印字ヘッドの駆動特性を向上さ
せると共に、ヘッドを傾けることによって時分割駆動に
よる印字ずれを防ぐことができる。
【0097】プリントバッファ制御回路がプリントバッ
ファ内のデータを自動的に読み出して印字ヘッドに転送
することにより、CPU1はキャリッジを走査している
間にプリントバッファの読み出しに関与する必要がなく
なり負荷が軽減される。その際、プリントバッファ制御
回路がドット配列形状にあわせてプリントバッファを階
段状に読み出すことにより、CPU1はプリントバッフ
ァの作成時にドット配列形状を意識する必要がなくなり
負荷の増大を防ぐことができる。
【0098】(実施例2)次に、本発明の第2の実施例
について説明する。
【0099】本実施例におけるプリンタの制御回路の主
要構成は図1と同等であり、CPU1、ROM2、イン
ターフェース3、プリンタコントロールIC4、RAM
5、印字ヘッド6を有している。本実施例における印字
ヘッドのドット構成を図21に示す。印字ヘッドには1
36本のノズルが一列に配置され、上から順にイエロー
24ドット、マゼンタ24ドット、シアン24ドット、
ブラック64ドットで構成され、各色の間には8ドット
分のギャップが設けられている。
【0100】本実施例における印字ヘッドの駆動シーケ
ンスを表すタイミングチャートを図22に示す。図22
において印字ヘッドは時分割駆動され、136本のノズ
ルは16回に分割されて駆動される。隣接するノズルは
異なるタイミングで駆動され、同時に駆動されるノズル
は16ドットおきとなる。時分割駆動によって印字ヘッ
ドの駆動に必要な電流のピーク値を減らして電源の負担
を軽減できる。さらに、隣接するノズルを異なるタイミ
ングで駆動することにより、インク滴の噴射に伴うヘッ
ド内のインクの振動を軽減させ、ヘッドのインク噴射特
性を向上させることができる。
【0101】本実施例において、時分割駆動による印字
ずれを防ぐ方法は先に図12に基づいて説明した方法と
同じく、ヘッドを傾けることによって時分割駆動による
ずれを相殺するものである。印字ヘッド全体で見れば、
図23に示すように16ノズル毎に隣の列のドットを形
成することとなり、印字ヘッドの1回の駆動によって記
録紙上では階段状のドット列が10列に渡って形成され
る。
【0102】本実施例におけるプリントバッファのデー
タ構造を図24に示す。図24においてイエロー、マゼ
ンタ、シアン、ブラックの各色は独立したプリントバッ
ファを持つ。各プリントバッファ中において、印字デー
タは縦方向に並べられ、アドレスも縦方向に連続してい
る。各色のプリントバッファのスタートアドレスはY、
M、C、Kであり、水平オフセット値はYH、MH、C
H、KHである。印字ヘッドは階段状のドット列を印字
するので、プリントバッファから印字ヘッドにデータを
転送する場合は、図24で網掛けされた部分、すなわち
アドレスY、Y+1、Y+2+YHの3バイト、アドレ
スM、M+1、M+2+MHの3バイト、アドレスC、
C+1、C+2+CHの3バイトおよびアドレスKから
K+7+3KHまでの8バイトのデータを読み出す。本
実施例では、イエロー,マゼンタ,シアン夫々に対して
は縦8バイト、ブラックに対しては縦20バイトを、横
方向には3000ドットをプリントバッファとして割当
てた。
【0103】図25は、本実施例においてプリンタコン
トロールIC4に内蔵されるプリントバッファ制御回路
のアドレス作成部分のブロック図である。図25におい
て、101a〜dはアドレスレジスタ、102a〜dは
水平オフセットレジスタ、103はセレクタ、104は
待避レジスタ、105、106はセレクタ、107はマ
スク回路、108は反転/非反転回路、109は加算
器、110はキャリー制御回路、111は階段パターン
レジスタである。アドレスレジスタ101a〜d、水平
オフセットレジスタ102a〜d、待避レジスタ10
4、セレクタ105、マスク回路107、反転/非反転
回路108、加算器109、キャリー制御回路110、
階段パターンレジスタ111の機能は図14の場合と同
等であるが、プリントバッファが4色分となったのに対
応してアドレスレジスタ101a〜dと水平オフセット
レジスタ102a〜dも4セットに拡張され、セレクタ
103、106が設けられている。
【0104】図26は図25のアドレス作成回路の動作
を示すタイミングチャートであり、順方向印字の場合に
ついて示している。図25に示したアドレス作成回路の
動作を、図26に基づいて具体的に説明する。
【0105】図26において、CLKはアドレス作成回
路を同期的に動かすためのクロック信号であり、アドレ
ス作成回路の各部はCLKの立ち上がりに同期して変化
する。アドレスレジスタ101a〜dの値はK、Y、
M、Cに、水平オフセットレジスタ102a〜dの値は
KH、YH、MH、CHにあらかじめ設定されている。
また、階段パターンレジスタ111の値は印字データ1
6ドットあたり、即ち2バイトに1回セットされるよう
に設定されている。
【0106】プリンタコントロールIC4がプリントバ
ッファの読み出しを開始すると、最初にアドレスレジス
タ101bの値Yがセレクタ103によって選択されて
信号PBA0〜18に出力される。信号PBA0〜18
の値はRAM5のアドレス信号ADDRESSに出力さ
れ、リード信号READ−にリードパルスが出力され
る。そのためスタートアドレスYから印字データが読み
出され、印字ヘッド6に転送される。この読み出し時に
スタートアドレスYは待避レジスタ104に格納され、
信号LA0〜18の値はYになる。
【0107】セレクタ105は信号PBA0〜18を選
択しているので、信号SA0〜18の値はPBA0〜1
8に等しくなる。セレクタ106は水平オフセットレジ
スタ102bの値YHを選択しているが、マスク回路1
07はマスク状態なので出力値は0である。また、反転
/非反転回路108は非反転状態なのでマスク回路10
7の出力値0がそのまま出力される。キャリー制御回路
110はキャリーをセットしているので加算器109に
対して1を加算するのと同等の効果を持つ。
【0108】図26において、加算値の名が付いた信号
は反転/非反転回路108の出力値とキャリー制御回路
110の出力を加算したものであり、信号SA0〜18
とこの加算値の和が信号NPA0〜18に出力される。
加算値が+1となっているのでNPA0〜18の値はY
+1となり、この値はアドレスレジスタ101bにフィ
ードバックされる。そのため、アドレスレジスタ101
bの値は次のクロックでY+1に設定され、アドレスY
+1から印字データが読み出されて印字ヘッド4に転送
される。
【0109】このとき階段パターンレジスタ111の設
定によってマスク回路107は非マスク状態となり、水
平オフセットレジスタ102bの値YHを出力する。そ
のため、加算値は+1+YHとなり、アドレスレジスタ
101bの値は次のクロックでY+2+YHまで加算さ
れる。従ってイエローのプリントバッファについてはア
ドレスY、Y+1、Y+2+YHの3バイトから読み出
された印字データが印字ヘッドに転送される。
【0110】アドレスY+2+YHが読み出される時に
はセレクタ105は信号LA0〜18を選択するので、
信号SA0〜18の値は待避レジスタ104に保存され
ていた値Yとなる。また、マスク回路15は非マスク状
態となってYHを出力し、キャリー制御回路110はキ
ャリーをリセットするので加算値はYHとなる。そのた
めNPA0〜18の値はY+YHとなり、この値はアド
レスレジスタ101bに設定される。同様にしてマゼン
タ、シアン、ブラックの印字データが順次読み出され
る。ただしブラックのみは8バイトの印字データが印字
ヘッドに転送される。
【0111】各色の印字データの転送が終了する度に、
アドレスレジスタ101a〜dの値は各プリントバッフ
ァのおける右隣のアドレスに再設定されるので、CPU
1はキャリッジを走査する前に一度スタートアドレスを
設定すれば、キャリッジを走査している間はアドレスを
設定し直す必要は無い。逆方向印字時には反転/非反転
回路108を用いてアドレスレジスタ101a〜dの値
を左隣のアドレスに設定することが可能である。
【0112】以上説明したように、本実施例によるプリ
ンタにおいてはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック
の各ノズルが一列に配置された印字ヘッドを使用するこ
とにより、安価な構成でカラー印字が可能となる。プリ
ントバッファ制御回路が各色のプリントバッファのアド
レスを独立に制御するため、印字ヘッドへのデータ転送
は各色の印字データを組み合わせて送る必要があるにも
かかわらず、CPU1は各色のプリントバッファを別々
に作成することが可能となり、プリントバッファ作成の
負荷が軽減される。
【0113】さらに、プリントバッファ制御回路は印字
ヘッドが形成する階段状のドット配列形状に合わせてプ
リントバッファを読み出す機能を有するため、CPU1
はドット配列形状を意識することなくプリントバッファ
内の印字データを作成することができ、CPU1の負荷
を軽減できる。
【0114】本実施例によるプリンタにおいては、ブラ
ック用のプリントバッファのみを使用することによって
実施例1と同等の処理を行うことができるので、モノク
ロのヘッドを使用することも可能である。印字ヘッドを
カートリッジ式としてカラーとモノクロの両方のヘッド
を装着できるようにすれば、カラーおよびモノクロのプ
リンタとしてそれぞれ最適な制御をすることができる。
ヘッドに識別信号を設けてプリンタ側でヘッドの種類を
判別させることにより、装着されたヘッドの種類によっ
てプリンタの制御を自動的に変えることが可能である。
【0115】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、記
録を行うインクジェット方式の記録ヘッドを用いた記録
装置において優れた効果をもたらすものである。
【0116】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型、
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一体一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成出来るので有効である。この気泡の成
長、収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも一つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書、同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、更に優れた記録を行うことが出
来る。
【0117】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書、米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0118】上例のようなシリアルタイプのものでも、
装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装置本体に
装着されることで装置本体との電気的な接続や装置本体
からのインクの供給が可能になる交換自在のチップタイ
プの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一体的にイ
ンクタンクが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッ
ドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0119】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0120】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、記録色や濃度を異にする複数のインク
に対応して2個以上の個数設けられるものであってもよ
い。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるかい
ずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色に
よるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備え
た装置にも本発明は極めて有効である。
【0121】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付加時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0122】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0123】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、プ
リントバッファのアドレスを常に縦方向に連続させるこ
とによって、編集バッファからプリントバッファあるい
はプリントバッファから印字ヘッドへのデータ転送を容
易にすると共に、プリントバッファの構成をヘッドのド
ット数とは無関係に設定することができ、プリントバッ
ファの管理が容易になる。また、プリントバッファ中の
任意の位置を印字領域とすることができ、印字位置の設
定の自由度が高くなる。
【0124】また、ドット数が多く1度に2行以上の印
字が可能なような印字ヘッドを使用する場合、ビットシ
フト機能により編集バッファからプリントバッファにデ
ータ転送する際にデータをシフトすることにより、任意
の改行ピッチを設定することが可能になると共に編集バ
ッファの重ね合わせにも対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリンタの主要な回路構成を示すブロック図で
ある。
【図2】編集バッファの構成を示す図である。
【図3】編集バッファと印字領域の関係を示す図であ
る。
【図4】ビットシフト回路の回路構成を示すブロック図
である。
【図5】ビットシフト回路の最初のデータ変換を示す図
である。
【図6】ビットシフト回路の2番目のデータ変換を示す
図である。
【図7】編集バッファの縦一列分のデータのシフト方法
を示す図である。
【図8】プリントバッファの構成を示す図である。
【図9】1バンドの印字終了後のプリントバッファの構
成を示す図である。
【図10】印字データと印字方向の関係を示す図であ
る。
【図11】印字ヘッドの駆動シーケンスを示すタイミン
グチャートである。
【図12】印字ヘッドのノズル配列と印字ドットの配列
の関係を示す図である。
【図13】プリントバッファのデータ構造と読み出しア
ドレスを示す図である。
【図14】アドレス作成回路のブロック図である。
【図15】アドレス作成回路の動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図16】高精細モードでの印字ヘッドの駆動シーケン
スを示すタイミングチャートである。
【図17】高精細モードでの印字ヘッドのノズル配列と
印字ドットの配列の関係を示す図である。
【図18】高精細モードでのプリントバッファのデータ
構造と読み出しアドレスを示す図である。
【図19】コントローラプラグラムの動作を示すフロー
チャートである。
【図20】エンジンプラグラムの動作を示すフローチャ
ートである。
【図21】カラーヘッドの構造を示す図である。
【図22】カラーヘッドの駆動シーケンスを示すタイミ
ングチャートである。
【図23】カラーヘッドのノズル配列と印字ドットの配
列の関係を示す図である。
【図24】プリントバッファのデータ構造と読み出しア
ドレスを示す図である。
【図25】アドレス作成回路のブロック図である。
【図26】アドレス作成回路の動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図27】プリンタコントロールICの回路構成を示す
ブロック図である。
【図28】ファインモードの動作を説明する図である。
【符号の説明】
1 CPU 2 ROM 3 インターフェース 4 プリンタコントロールIC 5 RAM 6 印字ヘッド 17 プリントバッファコントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−16449(JP,A) 特開 平6−155819(JP,A) 特開 昭58−195365(JP,A) 特開 昭60−100872(JP,A) 特開 昭64−44761(JP,A) 特開 昭57−78253(JP,A) 特開 昭57−81766(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 5/30 B41J 2/21 G06F 3/12 G06F 12/02 580 H04N 1/21

Claims (32)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録素子が配列された記録ヘッド
    を用いて記録を行うプリンタにおいて、 前記記録ヘッドを前記記録素子の配列方向とは異なる走
    査方向に走査する走査手段と、 1走査分よりも多い記録データを格納可能なメモリと、 前記メモリに記録データを書込む書込み手段と、 前記メモリに書込まれた1走査分の記録データを前記記
    録ヘッドに供給するため、前記走査手段による前記記録
    ヘッドの走査に同期して読出す読出し手段とを有し、 前記メモリは、前記記録素子の配列方向に対応する記録
    データであって前記複数の記録素子数よりも多い記録デ
    ータを所定数連続するアドレスに格納可能で、1走査分
    の記録データのうち前記複数の記録素子に対応する記録
    データを前記所定数よりも少ない連続アドレスに格納
    し、前記走査方向に対応する記録データを前記所定数オ
    フセットしたアドレス毎に格納し、 前記書込み手段は、前記読出し手段により読出される1
    走査分の記録データに続く1走査分の記録データのうち
    前記記録素子の配列方向に対応する記録データを、前記
    続アドレスに続くアドレスから連続して格納し、 前記メモリに格納された1走査分の記録データが読出さ
    れると、当該記録データが格納されていた前記メモリの
    アドレスを解放して記録データを書込み可能とすること
    を特徴とするプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記メモリの各アドレスには8ドット分
    記録データが格納されることを特徴とする請求項1記
    載のプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記読出し手段は、先頭アドレスを設定
    する手段と、アドレスオフセットを設定する手段と、前
    記先頭アドレスをインクリメントして転送アドレスを生
    成する手段と、転送回数を決定する手段と、前記転送回
    数だけ転送アドレスを生成したとき、前記先頭アドレス
    に前記アドレスオフセットを前記走査方向に応じて加算
    あるいは減算する手段と、前記転送アドレスに基づいて
    前記メモリから記録データを読出す手段とを有すること
    を特徴とする請求項1記載のプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記読出し手段は、前記転送アドレスの
    生成時に、前記アドレスオフセットを加算するか否かを
    設定する手段をさらに有し、 前記転送アドレス生成手段は、先頭アドレスをインクリ
    メントするとともに前記アドレスオフセットを加算して
    転送アドレスを生成することを特徴とする請求項3記載
    のプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記記録ヘッドが交換可能に搭載される
    ことを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
  6. 【請求項6】 前記メモリは、前記記録素子の配列方向
    には、少なくとも前記記録素子の数の2倍に対応した領
    域を有することを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘッドによって記録される記録
    媒体を搬送する搬送手段をさらに有することを特徴とす
    る請求項1記載のプリンタ。
  8. 【請求項8】 前記プリンタは、複写機に適用されるこ
    とを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
  9. 【請求項9】 前記プリンタは、FAXに適用されるこ
    とを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
  10. 【請求項10】 前記プリンタは、コンピュータの端末
    に適用されることを特徴とする請求項1記載のプリン
    タ。
  11. 【請求項11】 記録データのシフト量を設定する設定
    手段と、 入力された記録データを前記設定手段によって設定され
    た量だけシフトするシフト手段と、 このシフト手段によってシフトすることによってオーバ
    ーフローした記録データを保存する保存手段と、 この保存手段に保存された記録データと、次に入力され
    る記録データを前記シフト手段によってシフトされた記
    録データを合成する合成手段と、 前記メモリから読み込んだデータを前記合成手段によっ
    て合成した合成データで修飾する修飾手段と、 この修飾手段によって修飾したデータを前記メモリに書
    き込む書込み手段とを備えたことを特徴とする請求項1
    記載のプリンタ。
  12. 【請求項12】 前記記録ヘッドを時分割駆動する駆動
    手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載のプ
    リンタ。
  13. 【請求項13】 前記記録ヘッドを時分割駆動する駆動
    手段をさらに備えたことを特徴とする請求項4記載のプ
    リンタ。
  14. 【請求項14】 前記駆動手段は前記記録ヘッドを複数
    の方法で時分割駆動し、 前記各転送アドレスの生成時に前記アドレスオフセット
    を加算するか否かを設定する複数のモード設定手段と、 前記記録ヘッドの時分割駆動方法とアドレスオフセット
    の加算モードを対応させる対応手段をさらに備えたこと
    を特徴とする請求項13記載のプリンタ。
  15. 【請求項15】 前記記録ヘッドは、インクを吐出する
    ことを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
  16. 【請求項16】 複数の記録素子が配列された記録ヘッ
    ドを用いて記録を行うプリンタにおいて、 前記記録ヘッドを前記記録素子の配列方向とは異なる走
    査方向に走査する走査手段と、 記録データを複数の領域に格納するメモリと、 前記メモリの複数の領域に記録データを書込む書込み手
    段と、 前記メモリの複数の領域に書込まれた記録データを前記
    記録ヘッドに供給するため、前記走査手段による前記記
    録ヘッドの走査に同期して読出す読出し手段とを有し、前記記録ヘッドの複数の記録素子は、複数のグループに
    区分され、 前記メモリの複数の領域は、前記記録ヘッドの複数のグ
    ループに対応し、 前記メモリの複数の領域の夫々は、前記記録素子の配列
    方向に対応する記録データであって対応する各グループ
    の記録素子数よりも多い記録データを所定数連続するア
    ドレスに格納可能で、1走査分の記録データのうち前記
    各グループの記録素子に対応する記録データを前記所定
    数よりも少ない連続アドレスに格納し、 前記走査方向に対応する記録データを、前記所定数オフ
    セットしたアドレス毎に格納し、 前記書込み手段は、前記読出し手段により読出される1
    走査分の記録データに続く1走査分の記録データのうち
    前記記録素子の配列方向に対応する記録データを、前記
    続アドレスに続くアドレスから連続して格納し、 前記メモリに格納された1走査分の記録データが読出さ
    れると、当該記録データが格納されていた前記メモリの
    複数の領域の夫々のアドレスを解放して記録データを書
    込み可能とすることを特徴とするプリンタ。
  17. 【請求項17】 前記メモリの複数の領域の各アドレス
    には8ドット分の記録データが格納されることを特徴と
    する請求項16記載のプリンタ。
  18. 【請求項18】 前記読出し手段は、複数の先頭アドレ
    スを設定する手段と、複数のアドレスオフセットを設定
    する手段と、前記先頭アドレスを選択する手段と、選択
    された前記先頭アドレスに対応する前記アドレスオフセ
    ットを選択する手段と、先頭アドレスとアドレスオフセ
    ットを選択する順序を決定する手段と、選択された前記
    先頭アドレスをインクリメントして転送アドレスを生成
    する手段と、転送回数を決定する手段と、前記転送回数
    だけ転送アドレスを生成したとき、前記先頭アドレスに
    前記アドレスオフセットを前記走査方向に応じて加算あ
    るいは減算する手段と、前記転送アドレスに基づいて前
    記メモリから記録データを読出す手段とを有することを
    特徴とする請求項16記載のプリンタ。
  19. 【請求項19】 前記読出し手段は、前記転送アドレス
    の生成時に、前記アドレスオフセットを加算するか否か
    を設定する手段を有し、 前記転送アドレス生成手段は、選択された先頭アドレス
    をインクリメントするとともに選択された前記アドレス
    オフセットを加算して転送アドレスを生成することを特
    徴とする請求項18記載のプリンタ。
  20. 【請求項20】 前記記録ヘッドの複数の記録素子は、
    異なる色を記録する複数のグループに区分されることを
    特徴とする請求項16記載のプリンタ。
  21. 【請求項21】 前記記録ヘッドが交換可能に搭載され
    ることを特徴とする請求項20記載のプリンタ。
  22. 【請求項22】 前記記録ヘッドが単色で記録するヘッ
    ドに交換されたとき、 前記メモリの複数の領域の1つのみを用いることを特徴
    とする請求項21記載のプリンタ。
  23. 【請求項23】 前記メモリの複数の領域の夫々は、前
    記記録素子の配列方向には、少なくとも対応する前記グ
    ループの前記記録素子の数の2倍に対応した領域を有す
    ることを特徴とする請求項21記載のプリンタ。
  24. 【請求項24】 記録データのシフト量を設定する設定
    手段と、入力された記録データを前記設定手段によって
    設定された量だけシフトするシフト手段と、このシフト
    手段によってシフトすることによってオーバーフローし
    た記録データを保存する保存手段と、この保存手段に保
    存された記録データと、次に入力される記録データを前
    記シフト手段によってシフトされた記録データを合成す
    る合成手段と、前記メモリから読み込んだデータを前記
    合成手段によって合成した合成データで修飾する修飾手
    段と、この修飾手段によって修飾したデータを前記メモ
    リに書き込む書込み手段とを備えたことを特徴とする請
    求項16記載のプリンタ。
  25. 【請求項25】 前記記録ヘッドを時分割駆動する駆動
    手段をさらに備えたことを特徴とする請求項16記載の
    プリンタ。
  26. 【請求項26】 複数の種類の記録ヘッドを装着する手
    段と、装着された記録ヘッドの種類を判別する手段とを
    さらに備え、装着された記録ヘッドの種類に応じて自動
    的に記録ヘッドに転送する記録データの内容を変化させ
    ることを特徴とする請求項16記載のプリンタ。
  27. 【請求項27】 前記複数の記録ヘッドの各々は、イン
    クを吐出することを特徴とする請求項16記載のプリン
    タ。
  28. 【請求項28】 複数の記録素子が配列された記録ヘッ
    ドを用いて記録を行うプリント方法において、 前記記録ヘッドを前記記録素子の配列方向とは異なる走
    査方向に走査する走査工程と、 記録データを格納するメモリの空き領域に記録データを
    書込む書込み工程と、 前記メモリに書込まれた記録データを前記記録ヘッドに
    供給するため、前記走査工程による前記記録ヘッドの走
    査に同期して読出す読出し工程とを有し、 前記メモリは、前記記録素子の配列方向に対応する記録
    データであって前記複数の記録素子数よりも多い記録デ
    ータを所定数連続するアドレスに格納可能で、1走査分
    の記録データのうち前記複数の記録素子に対応する記録
    データを前記所定数よりも少ない連続アドレスに格納
    し、前記走査方向に対応する記録データを前記所定数
    フセットしたアドレス毎に格納し、 前記書込み工程は、前記読出し手段により読出される1
    走査分の記録データに続く1走査分の記録データのうち
    前記記録素子の配列方向に対応する記録データを、前記
    続アドレスに続くアドレスから連続して格納し、 前記メモリに格納された1走査分の記録データが読出さ
    れると、当該記録データが格納されていた前記メモリの
    アドレスを解放して空き領域とすることを特徴とするプ
    リント方法。
  29. 【請求項29】 前記メモリのアドレスには8ドット分
    記録データが格納されることを特徴とする請求項28
    記載のプリント方法。
  30. 【請求項30】 前記メモリは、前記記録素子の配列方
    向には、少なくとも前記記録素子の数に対応した領域を
    有することを特徴とする請求項28記載のプリント方
    法。
  31. 【請求項31】 前記メモリは、前記記録素子の配列方
    向には、少なくとも前記記録素子の数の2倍に対応した
    領域を有することを特徴とする請求項28記載のプリン
    ト方法。
  32. 【請求項32】 前記読出し工程によって読出された記
    録データが格納された前記メモリの領域を解放して、前
    記メモリの空き領域に結合する工程をさらに有すること
    を特徴とする請求項31記載のプリント方法。
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