JPH11291560A - 画像処理装置及びその方法 - Google Patents

画像処理装置及びその方法

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JPH11291560A
JPH11291560A JP10103052A JP10305298A JPH11291560A JP H11291560 A JPH11291560 A JP H11291560A JP 10103052 A JP10103052 A JP 10103052A JP 10305298 A JP10305298 A JP 10305298A JP H11291560 A JPH11291560 A JP H11291560A
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JP
Japan
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matrix
index
conversion
image processing
processing apparatus
Prior art date
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JP10103052A
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English (en)
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Nobunari Aoki
伸成 青木
Junji Yamada
潤二 山田
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Publication of JPH11291560A publication Critical patent/JPH11291560A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビットマップイメージに対してプリンタヘッ
ドのノズル列方向とノズル数に応じたフォーマット変換
を施す際に、ビット単位のメモリアクセスによって処理
時間がかかってしまう。 【解決手段】 マトリクスパターンからなるカラーテー
ブルに対してはマトリクスパターン縦横変換部32にお
いて縦横フォーマット変換を施し、インデックス化され
たイメージデータ列に対してはインデックスイメージ縦
横変換部34において縦横フォーマット変換を施し、ビ
ットマップ展開部33においてこれら変換後のカラーテ
ーブル及びインデックスイメージに基づいてビットマッ
プ展開を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置及びそ
の方法に関し、特に画像データをビットマップ形式に展
開する画像処理装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、インクジェットプリンタ等の画像
処理装置においては、ビットマップ形式に展開された画
像データに基づいて、実際のプリントを行なう。
【0003】尚、プリンタにおいて使用されるラスタイ
メージデータとしては、例えば4色(イエロー、マゼン
タ、シアン、ブラック)の各色2値のラスタデータが、
ホスト側からラスタ方向(主走査方向)に送られてくる
方式がある。以降、この方式を「ラスタデータモード」
と称する。また、その他の方式として、マトリクスパタ
ーンのカラーテーブルと、該テーブルのインデックス値
の列であるインデックス化されたイメージデータとがラ
スタ方向に送られてくる方式もある。以降、この方式を
「インデックスイメージモード」と称する。
【0004】前者はインクジェットプリンタで通常用い
られる方式であり、ホスト側で完全なビットマップデー
タを作成してからプリンタに送信する方式である。
【0005】また、後者はビットマップデータはプリン
タ内において作成するが、1画素を複数ドットのマトリ
クスで表わすことで擬似的に色に階調を出すことができ
るため、特にカラーイメージデータに適した方式であ
る。また、カラーのイメージデータを処理する場合、こ
の方式によればデータの転送量が前者と比べて小さくな
るので、特に高解像度化、高精彩化の予想されるプリン
タにおいては、後者の方式の重要性が高まってくる。
【0006】ここで、インデックスイメージモードにお
けるイメージデータの展開処理の概要について、図8を
参照して説明する。図8は、プリンタヘッドのノズルと
インデックスイメージデータの関係を概念的に示す図で
ある。インデックスイメージモードの場合、通常ホスト
側から送られてくるイメージデータは、図8において8
1に示されるラスタ方向(主走査方向、横方向)のイン
デックス化されたイメージデータのストリームが送信さ
れる。尚、82が紙送り方向である副走査方向(縦方
向)である。
【0007】ここで、プリンタヘッドのノズル列は86
に示されるように、副走査方向に配置されており、その
ノズル数に応じた数のドットを一度に印字するため、イ
メージデータを少なくともこのノズル数に対応する行数
分だけ、プリンタ内部のRAM上に記憶することが必要
となる。
【0008】また、イメージデータとは別に、マトリク
スパターンのカラーテーブルもホストから送信されてく
る。このカラーテーブルを用いることにより、インデッ
クスデータがプリントバッファにビットマップ展開され
る。
【0009】次に、プリントバッファに記憶したビット
マップイメージに対して、プリンタヘッドのノズル列方
向とノズル数に応じたフォーマット変換を施す、縦横変
換処理が行われ、その後、プリンタエンジンがプリント
バッファ内のビットマップイメージに基づいてプリント
処理を行なう。
【0010】上記従来のプリンタにおける縦横変換処理
としては、ビットマップデータにビット単位でアクセス
し、そのビット配置の縦及び横を交換するが、該処理は
ソフトウエア、又は専用のハードウエアによって実現さ
れていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のプリンタに
おいて、上述したような縦横変換処理を高速に行うに
は、専用のハードウエアが必要であったため、コストア
ップが免れなかった。
【0012】また、縦横変換処理をソフトウエアで実現
するためには、メモリ(RAM)へのビット単位のアク
セスが必要不可欠であり、更に、縦横変換処理はイメー
ジデータの全範囲において行われるため、イメージデー
タ量が増加するほど、その処理時間も増大し、スループ
ットが低下してしまうという問題があった。
【0013】本発明は上記問題点を解決するために成さ
れたものであり、イメージデータのビットマップ展開を
高速に行なう画像処理装置及びその方法を提供すること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の一手段として、本発明の画像処理装置は以下の構成を
備える。
【0015】即ち、複数のマトリクスパターンを入力す
るマトリクス入力手段と、前記マトリクスパターンを特
定するためのインデックス情報を順次入力するインデッ
クス入力手段と、前記複数のマトリクスパターンに対し
て配置変換を施すマトリクス変換手段と、前記インデッ
クス情報のデータ列に対して配置変換を施すインデック
ス変換手段と、前記変換されたマトリクスパターン及び
インデックスデータ列に基づいてビットマップを展開す
る展開手段と、を有することを特徴とする。
【0016】更に、前記マトリクス変換手段によって配
置変換されたマトリクスパターンを保持する変換パター
ン保持手段を有し、前記展開手段は、該変換パターン保
持手段に保持されたマトリクスパターンに基づいてビッ
トマップを展開することを特徴とする。
【0017】更に、前記ビットマップに基づいて所定幅
単位に可視画像を形成する画像形成手段を有し、前記マ
トリクス変換手段及びインデックス変換手段は、該所定
幅に応じて各々の配置変換を行なうことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る一実施形態に
ついて、図面を参照して詳細に説明する。
【0019】<第1実施形態> ●装置構成概要 本実施形態におけるインクジェットプリンタの全体ブロ
ック構成を図1に示す。同図において、CPU1は以下
に示す他の構成要素にバス2を介してアクセスし、それ
らを制御する。3は読み出し専用メモリ(ROM)であ
り、データ読み込み部31、マトリクスパターン縦横変
換部32、ビットマップ展開部33、インデックスイメ
ージ縦横変換部34を構成する。4は読み書き可能メモ
リ(RAM)であり、インデックスイメージデータ格納
部41、変換後インデックスイメージデータ格納部4
2、カラーテーブル格納部43、変換後のカラーテーブ
ル格納部44、プリントバッファ45を構成する。5は
入力インタフェースであり、回線6を介して外部装置か
ら入力されてくるデータを受け取る。6は出力インタフ
ェースであり、表示装置であるLCD8へのデータ出力
を行う。9はエンジンインタフェースであり、プリンタ
エンジン10とCPU1とのデータのやり取りを制御す
る。尚、ROM3上にある31〜34の各部は、例えば
RAM4上に存在していても良い。
【0020】図2は、図1に示す各構成におけるイメー
ジデータの流れを示すブロック図である。同図におい
て、図1と同様の構成には同一番号を付してある。プリ
ント対象となるイメージデータが回線6を介して送信さ
れてくると、データ読み込み部31は該イメージデータ
を、RAM4上のカラーテーブル格納部43、もしくは
インデックスイメージデータ格納部41に読み込む。カ
ラーテーブル格納部43はRAM4上に配置され、マト
リクスパターンのカラーテーブルを格納する。マトリク
スパターン縦横変換部32は、カラーテーブル格納部4
3からカラーテーブルを読み込んで、これを縦横変換
し、変換後のカラーテーブル格納部44に格納する。変
換後のカラーテーブル格納部44はRAM4上に配置さ
れ、縦横変換後のカラーテーブルを格納する。インデッ
クスイメージデータ格納部41はRAM4上に配置さ
れ、インデックスイメージデータを格納する。インデッ
クスイメージ縦横変換部34は、インデックスイメージ
データ格納部41からインデックスイメージデータを読
み込み、インデックスイメージの縦横変換処理を施した
後、変換後インデックスイメージデータ格納部42に格
納する。変換後インデックスイメージデータ格納部42
はRAM4上に配置され、変換後のインデックスイメー
ジデータを格納する。ビットマップ展開部33は、変換
後のカラーテーブル格納部44に格納されている変換後
のカラーテーブルと、変換後のインデックスイメージデ
ータ格納部42に格納されている変換後のインデックス
イメージデータを読み込み、プリントバッファ45にビ
ットマップ展開する。プリントバッファ45は、プリン
タエンジン10に固有のフォーマットのビットマップデ
ータを格納する。そしてプリンタエンジン10は、プリ
ントバッファ45に格納されているビットマップデータ
を読み込み、記録媒体上へのプリント処理を行う。
【0021】●処理概要 以下、本実施形態における処理概要について説明する。
【0022】一般にインクジェットプリンタにおいて
は、ヘッドのノズル数のドットが一度に印字されるた
め、このノズル数のドットを一組にしてプリントバッフ
ァに展開する必要がある。しかしインデックスイメージ
モードの場合、マトリクスパターンカラーテーブルのマ
トリクスはプリンタヘッドのノズル数とは関係なくサイ
ズが決定される。
【0023】プリンタヘッドのノズル数が各色n個のイ
ンクジェットプリンタで、マトリクスパターンが各色m
×mの場合、n/mのマトリクスが1組となる(ただ
し、nはmで割り切れる)。このノズル数に対応した1
組のマトリクスまたはそのマトリクスのインデックスの
組を、ここではブロックと称する。
【0024】ここで図8を参照して説明すれば、ノズル
数は各色8ドットでマトリクスパターンのサイズが4×
4になっている。同図において87のインデックスnと
88のインデックスmとが同一ブロックを形成してい
る。これを拡大して示したものが図9であり、ノズル数
分のドットが一度に印字される必要があるため、93に
示すインデックスn、94に示すインデックスmのマト
リクスパターンのドットのうち、矢印96上のドットが
一度に印字される。同様に、矢印97,98,99上の
ドットが一度に印字される。
【0025】しかしながら、通常、マトリクスパターン
のドットは図10に示す矢印101,102,103,
104の方向(主走査方向)に順番に配置されてホスト
から送られてくる。これらを、メモリ上においては矢印
105,106,107,108の方向(副走査方向)
に再配置する必要がある。本実施形態では、この再配置
処理をマトリクスパターンの縦横変換処理と称する。
【0026】また、上述したカラーテーブルとは別に、
ホストからインデックスイメージデータが送られてく
る。しかしこのインデックスイメージデータは、前述し
たマトリクスパターン中のドットと同様のデータ順で送
られてくるため、同一ブロックを形成するインデックス
は連続していない。また、前述したように同一ブロック
を形成するインデックスは一組にしてプリントバッファ
にビットマップ展開する必要がある。このため同一ブロ
ックを形成するインデックスが連続するように、並べ変
える必要がある。本実施形態では、この並べ変えをイン
デックスイメージデータの縦横変換処理と称する。
【0027】ここで図11を参照して、インデックスイ
メージの縦横変換処理の概要について説明する。
【0028】図11(a)においては、インデックスイ
メージデータは112,113の順序でラスタ方向(横
方向)にホストから送られてくる。ここで、116に位
置するインデックスは「3」、117に位置するインデ
ックスは「A」であるが、インデックス「3」とインデ
ックス「A」はホストから送られてくるデータとしては
連続していない。しかし、これらは上述したような同一
ブロックを形成するとする。その場合、本実施形態で
は、同一ブロックを形成するインデックスを連続した順
序にRAM4上に再配置する。図11(a)に示す様な
インデックスイメージデータは、インデックスイメージ
データ格納部41に格納される。これをインデックスイ
メージ縦横変換部34は図11(b)のように再配置
後、変換後インデックスイメージデータ格納部42に格
納する。図11(b)に示す様に、変換後のインデック
スイメージでは、矢印120,121,122の順序で
データが配置されるので、120は1ブロック目、12
1は2ブロック目…というように、同一ブロックを生成
するインデックスがRAM4上の連続した領域に格納さ
れる。
【0029】以上のようにして縦横変換されたカラーマ
トリクステーブルとインデックスイメージデータを用い
て、プリントバッファ45にイメージをビットマップ展
開する。尚、上述した各処理については、更にその詳細
を後述する。
【0030】●プリント処理詳細説明 本実施形態においては、上述したようにして展開された
ビットマップに基づいて実際のプリント処理が行われ
る。
【0031】以下、本実施形態におけるプリント処理の
全体の流れについて、図3のフローチャートを参照して
更に詳細に説明する。
【0032】まずステップS30でプリント関連のデー
タとしてはまず、マトリクスパターンのカラーテーブル
が不図示のホストから送られてくる。これを本装置はR
AM4上のカラーテーブル格納部43に格納する。
【0033】次にステップS31で、このマトリクスパ
ターンのカラーテーブルをマトリクスパターン縦横変換
部32で縦横変換し、RAM4上の変換後のカラーテー
ブル格納部44に格納する。
【0034】次にステップS32で、インデックスイメ
ージの最後まで、ビットマップ展開を行なう。これは、
ステップS321〜S324の処理を繰り返すことによ
り行われる。以下、この処理について詳述する ステップS321で、不図示のホストから送られてくる
インデックスイメージデータをデータ読み込み部31で
プリントヘッドサイズ(ノズル数)分を読み込み、イン
デックスイメージデータ格納部41に格納する。このイ
ンデックスイメージデータは、先に送られたカラーテー
ブルのインデックスである。ここで、本装置のプリント
ヘッドサイズが各色nドットであり、マトリクスパター
ンが縦mドットであるとすると、n/m個のインデック
スにより同一ブロックが形成される。そのため、n/m
行のインデックスイメージデータを、インデックスイメ
ージデータ格納部41に格納する。
【0035】そしてステップS322において、インデ
ックスイメージデータ格納部41に格納されているイン
デックスイメージデータを、インデックスイメージ縦横
変換部34で縦横変換し、変換後のインデックスイメー
ジデータ格納部42に格納する。尚、このS322の処
理手順については後で詳述する。
【0036】次にステップS323では、変換後のイン
デックスイメージデータ格納部42に格納されているイ
ンデックスイメージデータを、プリントバッファ45に
ビットマップ展開する。このビットマップ展開の際に
は、変換後のカラーテーブル格納部44に格納されてい
る、縦横変換済みのマトリクスパターンのカラーテーブ
ルを用いる。尚、このS323の処理手順については後
で詳述する。
【0037】そしてステップS324において、プリン
トバッファ45に展開されたビットマップデータに基づ
いて、エンジン10がプリント処理を行なう。
【0038】以上が、本実施形態におけるプリント処理
全体の概略である。
【0039】ここで、本実施形態で使用するデータの構
造について詳細に説明する。
【0040】以下では、説明を分かり易くするために、
プリントヘッドのサイズ(ノズル数)が各色(Y,M,
C,K)8ドットであるとして、インデックスイメージ
モードでプリントを行なう例について考える。更に、カ
ラーテーブルはそのインデックスが0〜255で示され
る1バイトデータであり、マトリクスパターンが4×4
ドットであるとする。この場合、擬似的に256色を表
現することができ、また、2個のインデックスにより1
ブロックが形成される。尚、本実施形態におけるこれら
各条件は、以下の説明を簡便に行なうためであり、実際
にはプリントヘッドのノズル数n、カラーテーブル数
m、マトリクスパターンp×qドット(n,m,p,q
は任意の自然数)の一般的な条件下において、本発明は
成立する。
【0041】本実施形態においては、上述したように2
つのインデックスが同一ブロックを形成するが、同一ブ
ロックを形成する2つのインデックスのうち、副走査方
向の上位に位置するインデックスを「上位インデック
ス」、下位に位置するインデックスを「下位インデック
ス」と以下表現する。
【0042】本実施形態におけるカラーテーブルの各イ
ンデックスの概念について、図14を参照して説明す
る。図14は、マトリクスパターンの縦横変換処理を説
明するための図である。同図において、141がマトリ
クスパターンのカラーテーブル(以下、単にテーブルと
称する)である。テーブル141において、143に示
す「0」はテーブル141のインデックス番号を示し、
144はインデックス0のイエロー(Y)のマトリクス
パターンを示す。同様に、145はマゼンタ(M)のマ
トリクスパターンを、146はシアン(C)のマトリク
スパターンを、147はブラック(K)のマトリクスパ
ターンをそれぞれ示す。尚、ここでは便宜上、使用する
色をY、M、C、Kとしたが、別の色であっても良い。
【0043】144〜147のマトリクスパターンは、
1ドットに1ビットデータを使用すると、各インデック
ス毎の各色のマトリクスパターンのデータ量は16ビッ
ト(2バイト)となる。尚、一般には1ドットにNビッ
トを使用するとしても良い。即ち、マトリクスパターン
がp×qドットであるとすると、マトリクスパターンの
データ量はp×q×Nビットとなる。
【0044】以降、本実施形態においてはマトリクスパ
ターンの各要素をドットと称する。即ち、ドットは1ビ
ットのデータに対応して具体的に実現される。また、ド
ット番号とそのドットに対応するビット番号とを同じ意
味として用いる。例えば、図16の161に示す4×8
ドットマトリクスは、具体的には163に示す4バイト
(32ビット)データとして実現される。ここで、16
1におけるドット番号は即ち、163のビット番号に対
応している。
【0045】本実施形態では、カラーテーブルの各イン
デックスに8バイト(16ビット×4色)のデータを使
用するため、テーブル全体では2048バイト(8バイ
ト×256インデックス)のデータを使用することにな
る。
【0046】●カラーテーブルの縦横変換処理詳細 以下、図3のS31に示したマトリクスパターンの縦横
変換処理について、詳細に説明する。
【0047】本実施形態におけるマトリクスパターンの
カラーテーブルの縦横変換は、各カラーテーブルにおけ
る各色のマトリクスパターンを個々に縦横変換すること
によって行われる。そこで、個々のマトリクスパターン
のカラーテーブルの縦横変換の概念について、以下に詳
述する。
【0048】変換前のマトリクスをB、変換後のマトリ
クスをAとし、4×4マトリクスのx行y列要素をA
[x,y]で表すとすると、マトリクスパターン縦横変
換部32においては、各マトリクスを A[x,y]=B[x,y] となるように縦横変換する。ただし、マトリクスA,B
の各要素は、「0」または「1」の2値のドットを表す
データである。
【0049】ここで、図14を参照して、143で示さ
れるインデックスn番のイエローのマトリクスパターン
における縦横変換処理について説明する。マトリクスパ
ターン縦横変換部32においては、変換前のマトリクス
パターン148を、そのドットの縦と横を変換してマト
リクスパターン149を生成し、142に示すように変
換後のカラーテーブル格納部44に格納する。142に
示すテーブルによれば、イエローのマトリクスパターン
について、変換前のカラーテーブル141に対して縦横
変換が施されたことが分かる。ここで150は、ビット
マップ展開部33がビットマップ展開処理を行う際に、
処理を効率化するために149のマトリクスを主走査方
向に倍に拡張したものである。以降、この処理をマトリ
クスの拡張と称する。尚、拡張されたドットは0に初期
化されている。
【0050】本実施形態においては、150のマトリク
スパターンが変換後のカラーテーブル格納部44に格納
される。以下、このカラーテーブルの縦横変換処理の手
順を図4に示し、以下に詳述する。
【0051】本実施形態においては、カラーテーブルの
インデックスは0〜255であるため、カラーテーブル
の縦横変換処理は即ち、ステップS40に示すように、
縦横変換するマトリクスパターンのインデックスをNと
すると、0から255のNについて、ステップS41〜
S43の処理を繰り返す。
【0052】まずステップS41では、インデックスN
のカラーテーブルをカラーテーブル格納部43から読み
込む。
【0053】次にステップS42において、読み込んだ
インデックスNのカラーテーブルについて、Y,M,
C,K各色の順に計4回、ステップS421の処理を実
行する。ステップS421では、マトリクスパターンを
それぞれ縦横変換する。この処理手順については後で詳
述する。
【0054】そしてステップS43において、縦横変換
された各色のマトリクスパターンを変換後のカラーテー
ブル格納部44に格納する。
【0055】以上が図4の説明であるが、ここでステッ
プS421のマトリクスパターン縦横変換処理の具体的
な手順を図6に示し、以下に詳述する。
【0056】図6のステップS61において、マトリク
スパターンと同一サイズである一時的な変数(例えば、
本実施形態における各インデックスの各色のマトリクス
パターンは16ビットであるため、2バイトの変数)を
0で初期化する。
【0057】そしてステップS62では、マトリクスパ
ターンを1ドット毎にアクセスして、縦横の位置を変換
する。即ち、マトリクスパターンのドット番号をnとし
て、nが0から15まで、ステップS621〜S623
の処理を繰り返す。この処理を、図14を参照して説明
する。ただし、図14に示すマトリクスにおいては、白
い要素が「0」、黒い要素が「1」を表すとする。例え
ば、148のマトリクスの場合、ドット番号が0,2,
4,8,12が「1」を表し、その他が「0」を表す。
【0058】ステップS621では、ビットマスク処理
によりマトリクスパターンからnドット目を抽出する。
ここでn=0の場合、図14の例ではドット番号0は
「1」であるため、抽出されるドットは「1」である。
同様に、n=1の場合、抽出されるドットは「0」とな
る。
【0059】ステップS622では、ステップS621
で抽出したドットが「0」であるか「1」であるかを判
定する。そしてドットが「1」であればステップS62
3の処理を行うが、「0」なら何も行わない。
【0060】ステップS623では、一時変数のドット
番号nと対称な位置にあるドットを「1」にセットす
る。ここで、i行j列の要素の対称な位置とは、j行i
列目の要素であり、このマトリクスの実現である実際の
ビットデータの場合も、i行j番目の要素(ドット)に
対応するビットの対称な位置とは、j行i列目の要素
(ドット)に対応するビットのことである。例えば、n
=0の場合、図14の148に示すマトリクス例では、
ドット番号0と対称な位置にあるドットはドット番号0
であり、また、n=1の場合、ドット番号1と対称な位
置にあるドットはドット番号4である。
【0061】そしてステップS63においては、マトリ
クスの拡張処理を行う、即ち、この一時変数のデータを
4ビット間隔に格納し直す。これは、後で説明するビッ
トマップ展開部33における処理の効率化のために行う
もので、図14の例では、149に示す縦横変換済みの
一時変数を、150のような配置にデータ変換する。こ
こで、149と150のマトリクスを比較すれば分かる
ように、マトリクス150のサイズはマトリクス149
の倍(32ドット)になっている。マトリクス149に
おけるドット番号0〜3は、マトリクス150における
ドット番号0〜3へ再配置されている。そして同じく、
マトリクス149のドット番号4〜7はドット番号8〜
11へ、8〜11は16〜19へ、12〜15は24〜
27へ、それぞれ再配置される。そして、マトリクス1
50における残りのドット、即ちドット番号が4〜7,
12〜15,20〜23,28〜31のドットは、
「0」に初期化しておく。
【0062】以上が本実施形態におけるカラーテーブル
の縦横変換処理であるが、この処理の別の方式として、
図6に示すフローチャートにおいて、まずS61で初期
化処理を行なった後、nビット目が「1」の時は何もせ
ず、nビット目が「0」の時には、対称位置を「0」に
する方法も考えられる。
【0063】●インデックスイメージデータの縦横変換
処理詳細 以下、図3のS322に示したインデックスイメージデ
ータの縦横変換処理について、詳細に説明する。
【0064】不図示のホストより、図11に示すような
インデックスデータが送られてきたとする。これらはデ
ータ読み込み部31によってインデックスイメージデー
タ格納部41に読み込まれる。この時のインデックスイ
メージデータ格納部上でのデータ配置は、図12に示す
ようになる。ここでは、まだ同一ブロックのインデック
スは連続した領域に格納されていない。従って、これを
図13に示すように再配置することにより、同一ブロッ
クのインデックスデータが連続した領域に存在する。
【0065】このインデックスイメージデータの縦横変
換処理を、図11を参照して説明する。図11(a)に
示すようなインデックスイメージデータが、インデック
スイメージデータ格納部41に読み込まれているとする
と、これは図12に示す様な形態でRAM4上に格納さ
れる。前述したように、このままでは同一ブロックのイ
ンデックスが隣接したRAM領域に配置されないため、
これを図13に示す配置に変えて、変換後インデックス
イメージデータ格納部42に格納し直す。この処理を図
7のフローチャートに示し、以下に詳述する。
【0066】まずステップS71において、インデック
スイメージデータ格納部41から、図11の112に示
す1ラスタ目のインデックス(図12に示すアドレス0
000〜のデータ、すなわちインデックス「3」からの
1ラスタ分のデータ)を読み込む。
【0067】ステップS72では、読み込んだ1ラスタ
目のデータを、変換後のインデックスイメージデータ格
納部42の先頭(図13に示すアドレス2000)から
1バイトおきに格納する。図13を参照して説明する
と、アドレス2000,2002,2004,…に1バ
イトおきに格納する。これは、本実施形態では同一ブロ
ックを構成するために2つのインデックスイメージデー
タが必要であるからであり、一般に、1ブロックがnイ
ンデックスで構成されるのであれば、(n−1)バイト
おきに格納すれば良い。
【0068】そしてステップS73において、インデッ
クスイメージデータ格納部41から、図11の113に
示す2ラスタ目のインデックス(図12に示すアドレス
1000〜のデータ、すなわちインデックス「A」から
の1ラスタ分のデータ)を読み込み、ステップS74で
変換後のインデックスイメージデータ格納部42の先頭
から空いている領域に、1バイトおきに書き込む。図1
3の例では、アドレス2001,2003,2005,
…に、即ち先に格納した1ラスタ目のインデックスデー
タの次の空いた領域に格納する。尚、一般に1ブロック
がNインデックスで構成されるのであれば、ステップS
72の処理も含めると、ステップS73に相当する処理
をN−1回行うことになる。
【0069】以上の処理により、図11(a)に示され
る様なインデックスイメージデータが、RAM4上の領
域に図13に示す形態で書き込まれる。これにより、同
一ブロックを形成するインデックスが連続した領域に格
納される。図13の例によれば、アドレス2000のイ
ンデックスとアドレス2001のインデックスとが同一
ブロックを形成する。また同様に、アドレス2002、
アドレス2003のインデックスが同一ブロックを形成
する。即ち、偶数アドレスのインデックスがブロック内
の上位インデックスに、奇数アドレスのインデックスが
下位インデックスになる。
【0070】●ビットマップ展開処理詳細 以下、図3のS323に示したビットマップ展開処理に
ついて、詳細に説明する。
【0071】本実施形態においては、変換後のカラーテ
ーブルと変換後のインデックスイメージデータを用い
て、プリントバッファ45にビットマップを展開する。
この処理手順を図5に、その概念図を図15に、実際の
データ構造を図16に示し、以下に詳述する。
【0072】図5に示すステップS50で、変換後イン
デックスイメージデータ格納部42に格納されているイ
ンデックスイメージデータの全てについて、ステップS
51〜S53の処理を繰り返す。
【0073】まずステップS51において、変換後イン
デックスイメージデータ格納部42から1ブロックのイ
ンデックスデータ(本実施形態においては上位インデッ
クス、下位インデックスの2インデックス)を取り出
す。ここでは説明のため、この取り出したインデックス
イメージデータのうち、上位に位置するインデックスを
n、下位に位置するインデックスをmで示すとする。
【0074】次いでステップS52で、インデックス
n,mの縦横変換済みのマトリクスパターンを、変換後
のカラーテーブル格納部44から取り出し、一時格納領
域に格納する。
【0075】そしてステップS53において、一時格納
領域に格納されているマトリクスパターンを、Y,M,
C,Kの順で指定色を設定し、そのマトリクスパターン
をビットマップに展開する。
【0076】このビットマップ展開を行なうステップS
53の処理の詳細を、マトリクスパターンの概念図であ
る図15と、実際のデータ構造である図16を参照して
以下に詳述する。
【0077】まずステップS531においては、一時格
納領域に格納したマトリクスパターンのうちの上位イン
デックスnの指定色部分を取り出す。この動作の概念図
を図15の151に示し、実際のデータ構造を図16の
163に示す。
【0078】次にステップS532では、一時格納領域
に格納したマトリクスパターンのうちの下位インデック
スmの指定色部分を取り出し、4ビット右にシフトす
る。この様子を図15の152及び154に示す。15
2はインデックスmの指定色部分のマトリクスを取り出
した図で、154はそれを4ビット右にシフトした図を
表わす。また、インデックスmの実際のデータ構造を図
16の164に、これを4ビットシフトしたデータ構造
を166に示す。
【0079】そしてステップS533において、ステッ
プS531,S532で処理したマトリクスパターンの
ビット毎のOR(論理和)をとる。この様子を図15の
155,156に示す。このOR処理の結果、インデッ
クスn,mのマトリクスパターンが、157に示す様に
結合される。この155,156,157に示されるよ
うに、2つのマトリクスパターンのOR処理は、上位イ
ンデックスnのマトリクスの左半分のドットと、下位イ
ンデックスmの4ビットシフト後のマトリクスの右半分
のドットと、から32ドットのマトリクスパターンを合
成する処理に相当する。
【0080】このビットシフト、OR処理における実際
のデータ構造の変化の様子は、図16の163,16
4,165,166,167に示される。即ち、167
に示す4バイト分のデータが、図15の157に示され
るの合成後のマトリクスに対応している。
【0081】図5に戻り、上述したステップS533に
示すOR処理を行ったマトリクスパターンを、ステップ
S534でプリントバッファ45の対応する位置に格納
する。これにより、プリントバッファ45へのビットマ
ップ展開が完了する。
【0082】尚、上述したステップS532の処理は、
本実施形態が4×4のマトリクスを例としているために
4ビットシフトしているが、一般的なn×mのマトリク
スに対しては、mビット右にシフトすれば良い。また、
説明の簡便のために32ドットを1つの処理単位として
いるが、これは一般のmドットであっても同様である。
即ち、一般には、nビットずつをm/n回分、右にシフ
トさせてORをとることになる。
【0083】以上説明したように本実施形態によれば、
インデックス化されたイメージデータをプリントする際
に、一旦インデックスデータをビットマップ展開した後
に縦横変換するのではなく、マトリクスパターンのカラ
ーテーブルとインデックスイメージデータとを独立に縦
横変換してからビットマップ展開することにより、イメ
ージデータへのビット単位のアクセスを減らすことがで
き、ビットマップ展開時間を短縮することができる。
【0084】<第2実施形態>以下、本発明に係る第2
実施形態について説明する。第2実施形態において、上
述した第1実施形態と同様の構成については同一番号を
付し、説明を省略する。
【0085】第2実施形態においては、マトリクスパタ
ーン縦横変換部32及びビットマップ展開部33におけ
る処理内容と、変換後のカラーテーブル格納部44にお
けるデータ構造が、第1実施形態とは異なる。
【0086】上述した第1実施形態においては、マトリ
クスパターン縦横変換部32において、マトリクスの拡
張処理、即ち一時変数を4ビット間隔に格納し直す処理
を行なっていた(図6のS63)。従って、変換後のマ
トリクスパターンのカラーテーブルは、図14の150
に示すように、その要素が変換前のマトリクス149の
倍になる。これにより、変換後のカラーテーブル格納部
44としては、変換前のカラーテーブル格納部43の倍
のRAMサイズが必要となる。
【0087】そこで第2実施形態においては、変換後の
カラーテーブル格納部44のRAMサイズを抑えるため
に、図6のステップS63に示すマトリクス拡張処理を
省き、図14の149に示すような、拡張処理を行わな
い4×4のマトリクスパターンを、変換後のカラーテー
ブル格納部44に格納する。
【0088】これにより、変換後のカラーテーブルのサ
イズは、変換前のカラーテーブルのサイズと同じにな
る。またこの場合、変換前のカラーテーブル格納部43
と、変換後のカラーテーブル格納部44とを同じRAM
領域にとることもできる。即ち、変換後のマトリクスパ
ターンを変換前のカラーテーブルに上書きすれば良い。
【0089】また、図6のステップS63に示す拡張処
理を省くため、ビットマップ展開部33において同等の
処理を付加する。この処理を、図17、図18を参照し
て以下に詳細に説明する。
【0090】図18は、第2実施形態におけるビットマ
ップ展開処理のフローチャートであり、第1実施形態で
示した図5のフローチャートと同様の処理には同一ステ
ップ番号を付し、説明を省略する。図18においては、
ステップS180で、インデックスnのマトリクスパタ
ーンに対して拡張処理を行なうことを特徴とする。即
ち、ステップS180において一時変数に格納されてい
るマトリクスパターンは、図17の171,172に示
すような4×4のマトリクス構造をなす。第2実施形態
においては、これに対して173,174に示すような
マトリクス拡張処理を施してから、図18のステップS
532以降の処理を、第1実施形態と同様に行う。
【0091】ここで第2実施形態においては、マトリク
スの拡張処理の実行回数が、第1実施形態と異なってく
る。例えば、インデックスイメージデータのインデック
ス数(ピクセル数)をnとすると、第1実施形態におけ
るマトリクス拡張処理の実行回数は、 カラーテーブル数×色数(Y,M,C,K)=256×
4=1024回 となる。一方、第2実施形態においては、 インデックス数×色数(Y,M,C,K)=n×4回 となる。即ち第2実施形態においては、インデックスイ
メージデータのインデックス数nが増加するとマトリク
ス拡張処理の実行回数も増加し、従って処理速度が低下
してしまう。
【0092】以上説明したように第2実施形態によれ
ば、変換後のカラーテーブル格納部44のRAMのサイ
ズを少なく抑える代わりに、処理速度がイメージデータ
のサイズに依存してしまうというトレードオフが発生す
る。
【0093】尚、本発明はマトリクスパターンのカラー
テーブルに限らず、フォントデータ等のマトリクスパタ
ーンのデータをビットマップ展開する場合にも応用する
ことができる。
【0094】また、上述した各実施形態においては特に
インクジェットプリンタについて本発明を適用した例に
ついて説明したが、本発明はラスタ順に入力されたマト
リクスパターンとそのインデックスに基づいてビットマ
ップを展開する画像処理装置であれば、その記録方式に
関らず適用可能である。
【0095】また、本発明は、特にインクジェット記録
方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用される
エネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば
電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギー
によりインクの状態変化(膜沸騰)を生起させる方式の
プリント装置について説明したが、かかるバブルジェッ
ト方式によれば記録の高密度化、高精細化が達成でき
る。
【0096】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0097】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0098】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0099】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0100】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0101】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定にでき
るので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるい
はこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせに
よる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モ
ードを行うことも安定した記録を行うために有効であ
る。
【0102】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0103】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであっても、室温で軟化もしくは液化する
ものを用いても良く、あるいはインクジェット方式では
インク自体を30°C以上70°C以下の範囲内で温度
調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように
温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付
与時にインクが液状をなすものであればよい。
【0104】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0105】<他の実施形態>なお、本発明は、複数の
機器(例えばホストコンピュータ,インタフェイス機
器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに
適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写
機,ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0106】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0107】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0108】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0109】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0110】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、イ
ンデックス化されたイメージデータについて、マトリク
スパターンのカラーテーブルとインデックスイメージデ
ータとを独立に縦横変換してからビットマップ展開する
ことにより、イメージデータへのアクセス回数を減ら
し、高速なビットマップ展開が可能となる。
【0112】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態の画像処理装置の全体
構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態におけるデータの流れを示すブロッ
ク図である。
【図3】インデックスイメージデータのビットマップ展
開処理のフローチャートである。
【図4】カラーテーブル縦横変換処理のフローチャート
である。
【図5】ビットマップ展開処理のフローチャートであ
る。
【図6】マトリクスパターンの縦横変換のフローチャー
トである。
【図7】インデックスイメージ縦横変換処理のフローチ
ャートである。
【図8】プリンタヘッドのノズルとインデックスイメー
ジデータの概念図である。
【図9】ノズルとマトリクスパターンの拡大図である。
【図10】マトリクスパターンのビット配置図である。
【図11】インデックスイメージデータの縦横変換の概
念を示す図である。
【図12】インデックスイメージデータ格納部における
データ構造を示す図である。
【図13】変換後インデックスイメージデータ格納部に
おけるデータ構造を示す図である。
【図14】マトリクスパターンカラーテーブルの縦横変
換の概念図である。
【図15】ビットマップ展開処理におけるビットマップ
作成処理の様子を示す図である。
【図16】ビットマップ展開処理における実際のデータ
構造を示す図である。
【図17】本発明に係る第2実施形態におけるビットマ
ップ展開処理の概念を示す図である。
【図18】第2実施形態におけるビットマップ展開処理
のフローチャートである。
【符号の説明】
31 データ読み込み部 32 マトリクスパターン縦横変換部 33 ビットマップ展開部 34 インデックスイメージ縦横変換部 41 インデックスイメージデータ格納部 42 変換後インデックスイメージデータ格納部 43 カラーテーブル格納部 44 変換後カラーテーブル格納部 45 プリントバッファ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G09G 5/36 520 H04N 1/387 B41J 3/04 101Z H04N 1/387 G06F 15/66 350B

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のマトリクスパターンを入力するマ
    トリクス入力手段と、 前記マトリクスパターンを特定するためのインデックス
    情報を順次入力するインデックス入力手段と、 前記複数のマトリクスパターンに対して配置変換を施す
    マトリクス変換手段と、 前記インデックス情報のデータ列に対して配置変換を施
    すインデックス変換手段と、 前記変換されたマトリクスパターン及びインデックスデ
    ータ列に基づいてビットマップを展開する展開手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 更に、前記マトリクス変換手段によって
    配置変換されたマトリクスパターンを保持する変換パタ
    ーン保持手段を有し、 前記展開手段は、該変換パターン保持手段に保持された
    マトリクスパターンに基づいてビットマップを展開する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 更に、前記ビットマップに基づいて所定
    幅単位に可視画像を形成する画像形成手段を有し、 前記マトリクス変換手段及びインデックス変換手段は、
    該所定幅に応じて各々の配置変換を行なうことを特徴と
    する請求項2記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記マトリクス入力手段及び前記インデ
    ックス入力手段は、第1の方向順にデータを入力し、 前記画像形成手段は、前記第1の方向と直角をなす第2
    の方向に前記所定幅を有することを特徴とする請求項3
    記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の方向は主走査方向であり、前
    記第2の方向は副走査方向であることを特徴とする請求
    項4記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記マトリクス変換手段及びインデック
    ス変換手段は、各々のデータ配置の主走査方向と副走査
    方向とを入れ替えることを特徴とする請求項5記載の画
    像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記マトリクス変換手段は、配置変換後
    のマトリクスパターンのサイズが前記画像形成手段にお
    ける所定幅分に相当するように拡張することを特徴とす
    る請求項3記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記展開手段は、前記拡張されたマトリ
    クスパターンを1ブロックとして、該ブロック単位でビ
    ットマップを展開することを特徴とする請求項7記載の
    画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記展開手段は、前記マトリクス変換手
    段により配置変換されたマトリクスパターンに対して、
    そのサイズが前記画像形成手段における所定幅分に相当
    するように拡張してからビットマップを展開することを
    特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記展開手段は、前記インデックス情
    報によって特定された複数のマトリクスパターンの論理
    和をとることにより、ビットマップを展開することを特
    徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記マトリクスパターンはカラーテー
    ブルであることを特徴とする請求項1記載の画像処理装
    置。
  12. 【請求項12】 前記画像形成手段は記録ヘッドを備
    え、前記所定幅は該記録ヘッドの記録幅であることを特
    徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  13. 【請求項13】 前記記録ヘッドは、インクを吐出して
    記録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴
    とする請求項12記載の画像処理装置。
  14. 【請求項14】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利
    用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに
    与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換
    体を備えていることを特徴とする請求項13記載の画像
    処理装置。
  15. 【請求項15】 所定幅単位で画像形成を行なう画像処
    理装置における画像処理方法であって、 複数のマトリクスパターンを入力するマトリクス入力工
    程と、 前記複数のマトリクスパターンに対して配置変換を施す
    マトリクス変換工程と、 配置変換後のマトリクスパターンを保持する変換パター
    ン保持工程と、 前記マトリクスパターンを特定するためのインデックス
    情報を順次入力するインデックス入力工程と、 前記インデックス情報のデータ列に対して配置変換を施
    すインデックス変換工程と、 前記変換パターン保持工程によって保持されたマトリク
    スパターン及びインデックス変換工程において変換され
    たインデックスデータ列に基づいて、前記所定幅単位に
    ビットマップを展開する展開工程と、を有することを特
    徴とする画像処理方法。
  16. 【請求項16】 所定幅単位で画像形成を行なう画像処
    理装置における画像処理方法のプログラムコードが格納
    されたコンピュータ可読メモリであって、 複数のマトリクスパターンを入力するマトリクス入力工
    程のコードと、 前記複数のマトリクスパターンに対して配置変換を施す
    マトリクス変換工程のコードと、 配置変換後のマトリクスパターンを保持する変換パター
    ン保持工程のコードと、 前記マトリクスパターンを特定するためのインデックス
    情報を順次入力するインデックス入力工程のコードと、 前記インデックス情報のデータ列に対して配置変換を施
    すインデックス変換工程のコードと、 前記変換パターン保持工程によって保持されたマトリク
    スパターン及びインデックス変換工程において変換され
    たインデックスデータ列に基づいて、前記所定幅単位に
    ビットマップを展開する展開工程のコードと、を有する
    ことを特徴とするコンピュータ可読メモリ。
JP10103052A 1998-04-14 1998-04-14 画像処理装置及びその方法 Withdrawn JPH11291560A (ja)

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