JP3304315B2 - 内燃機関用モールド型点火コイル、及びその製造方法 - Google Patents

内燃機関用モールド型点火コイル、及びその製造方法

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JP3304315B2
JP3304315B2 JP19281999A JP19281999A JP3304315B2 JP 3304315 B2 JP3304315 B2 JP 3304315B2 JP 19281999 A JP19281999 A JP 19281999A JP 19281999 A JP19281999 A JP 19281999A JP 3304315 B2 JP3304315 B2 JP 3304315B2
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秀聡 堀井
明公 信時
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阪神エレクトリック株式会社
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F38/00Adaptations of transformers or inductances for specific applications or functions
    • H01F38/12Ignition, e.g. for IC engines

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  • Power Engineering (AREA)
  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内燃機関、例え
ば自動車のエンジンに取付けられ、エンジンの点火プラ
グに火花放電を発生させるための高電圧を供給する内燃
機関用モールド型点火コイルと、その製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、無端の外環鉄心、及び上記外
環鉄心が囲む内部を横切って外環鉄心と閉磁路を形成す
ると共に、同心状に嵌合した1次、2次両コイルを貫通
して支持する直線状のセンター鉄心からなる鉄心−コイ
ル組立体と、内燃機関の点火プラグに接続する高圧端子
を底部に保持し、前記外環鉄心、センター鉄心を内部に
水平に支持して鉄心−コイル組立体を収容したメイン収
容部、及び上記メイン収容部と仕切壁で隔てられ、内部
にパワースイッチを収容した補助収容部を有する有底の
絶縁ケースと、上記絶縁ケースのメイン収容部及び補助
収容部の内部に注型され、前記鉄心−コイル組立体をメ
イン収容部の内部、パワースイッチを補助収容部の内部
に夫々固定する絶縁樹脂の固化層とを備えた内燃機関用
モールド型点火コイルは公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公知の点火コイル
は、絶縁ケースのメイン収容部中に収容した鉄心−コイ
ル組立体も、補助収容部中に収容したパワースイッチ
(パワートランジスタ)も絶縁ケース中に注型した絶縁
樹脂の固化層で埋め殺し、鉄心−コイル組立体や、パワ
ースイッチ上に位置する絶縁樹脂の固化層のみで保護し
ている。しかし、絶縁樹脂の注型時に流動状態の樹脂が
絶縁ケースの上縁部から外に溢れ出ないように樹脂の液
面レベルを絶縁ケースの上縁部よりも下に位置させねば
ならない。そうすると、各収容部に充填された絶縁樹脂
の固化層の上には絶縁ケースの上縁部で囲まれた凹部が
生じ、絶縁樹脂の固化層の上面はその凹部の底になるた
め、点火コイルに水がかゝった際、その凹部に水が溜ま
り、この水溜まりによって凹部の底の絶縁樹脂の加水分
解が生じ、樹脂の絶縁劣化は早まり、鉄心−コイル組立
体や、パワースイッチの保護機能は低下する。
【0004】これを防止するには鉄心−コイル組立体
や、パワースイッチ上に位置する絶縁樹脂の固化層の厚
さを充分に厚くする必要があるが、そうすると絶縁ケー
スを充分に深くし、多量の絶縁樹脂を注型しなければな
らず、これによって点火コイルは大形化し、絶縁樹脂の
使用量も多くなる。更に点火コイルの重量も大になる。
【0005】又、メイン収容部中に流動状態の絶縁樹脂
を注型する際、メイン収容部の中央に位置する2次コイ
ルに向かって絶縁樹脂を吐出するため、ノズルから吐出
された流動状態の絶縁樹脂は2次コイルを形成する2次
電線に衝突し、2次電線の巻回を乱し、不良品を発生さ
せることがあった。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した問
題点を解消するために開発された内燃機関用モールド型
点火コイル、及びその製造方法に関するもので、請求項
1の点火コイルは、無端の外環鉄心13、及び上記外環
鉄心が囲む内部を横切って外環鉄心と閉磁路を形成する
と共に、同心状に嵌合した1次、2次両コイル11,1
2を貫通して支持する直線状のセンター鉄心14からな
る鉄心−コイル組立体10と、点火プラグに接続する高
圧端子22を底部に保持し、前記鉄心−コイル組立体1
0を内部に水平に収容したメイン収容部21、及び上記
メイン収容部と仕切壁24で隔てられ、内部にパワース
イッチ17を収容した補助収容部23を有する有底の絶
縁ケース20と、上記絶縁ケースのメイン収容部及び補
助収容部の内部に注型され、前記鉄心−コイル組立体1
0をメイン収容部21の内部に、パワースイッチ17を
補助収容部23の内部に夫々埋め殺して固定する絶縁樹
脂の固化層38とを備えた内燃機関用モールド型点火コ
イルにおいて、前記メイン収容部内のセンター鉄心が貫
通して支持する1次、2次両コイル11,12の上を覆
う保護板31と、前記仕切壁24を跨いで補助収容部の
上面を塞ぐ蓋32とを一体に備えた絶縁カバー30の上
記保護板31をメイン収容部21の内部に水平に支持
し、前記保護板31をメイン収容部21中に注型した絶
縁樹脂の固化層38により1次、2次両コイル11,1
2の上に固定すると共に、補助収容部23中の絶縁樹脂
の固化層38により補助収容部の上に絶縁カバーの蓋3
2を固定したことを特徴とする。尚、この点火コイルの
鉄心−コイル組立体10のうち外環鉄心13を、絶縁ケ
ース20を成形する際に該ケースのメイン収容部21の
内周に沿って水平にインサートモールドで一体に固定
し、絶縁カバー30は、絶縁ケース20の仕切壁24を
含むメイン収容部21の内壁面に設けた支持部25に水
平に支持したり、絶縁ケース20のメイン収容部に収容
される鉄心−コイル組立体10の外環鉄心13の上面に
接触する環状部41と、該環状部の内周から垂下し、鉄
心−コイル組立体のセンター鉄心14の各端部を跨いで
外環鉄心の対向した内周面に接触する相対向した弧状垂
下壁42,42を一体に備えた樹脂製の鉄心カバー40
を鉄心−コイル組立体に被せて取付け、絶縁カバー30
を上記鉄心カバーの環状部41に設けた支持部43に水
平に支持したりすることが絶縁カバー30の取付けに適
する。又、請求項2の点火コイルの製造方法は、点火プ
ラグに接続する高圧端子22を底部に保持したメイン収
容部21、及び高さの低い仕切壁24で上記メイン収容
部と隔てられ、内部にパワースイッチ17を収容した補
助収容部23を有する上面20′が開放した有底の絶縁
ケース20を合成樹脂で成形する際に、無端の外環鉄心
13、及び上記外環鉄心が囲む内部を横切って外環鉄心
と閉磁路を形成すると共に、同心状に嵌合した1次、2
次両コイル11,12を貫通して支持する直線状のセン
ター鉄心14からなる鉄心−コイル組立体10のうち外
環鉄心13を、前記メイン収容部21の内周に沿いイン
サートモールドで水平に固定して絶縁ケース20を成形
し、その後、1次、2次両コイルを支持したセンター鉄
心14をメイン収容部中の外環鉄心13が囲む内部に該
鉄心13を横切って水平に収容し、メイン収容部21内
の1次、2次両コイル11,12の上を覆う保護板31
と、前記仕切壁24を跨いで補助収容部23の上面を塞
ぐ蓋32とを一体に備えた絶縁カバー30を、上記絶縁
カバーから外向きに突出した複数の腕34をメイン収容
部の内部に設けた支持部25で水平に支持して保護板3
1により1次、2次コイル11,12を上から覆うと共
に、蓋32によりパワースイッチ17を収容した補助収
容部23を上から塞ぎ、流動状態の絶縁樹脂を保護板3
1上に供給することにより保護板31と腕34相互との
間隔を通じメイン収容部21中に絶縁樹脂を注型して充
填すると共に、メイン収容部中を満たした樹脂を仕切壁
24から補助収容部23中に溢入して充填し、絶縁樹脂
の固化層38でメイン収容部21中に鉄心−コイル組立
体10、補助収容部23中にパワースイッチ17を夫々
埋め殺して固定し、且つ絶縁カバーの保護板31を1
次、2次両コイル11,12の上に固定すると共に、絶
縁カバーの蓋32を補助収容部23の上に固定すること
を特徴とする。請求項3の点火コイルの製造方法は、無
端の外環鉄心13、及び上記外環鉄心が囲む内部を横切
って外環鉄心と閉磁路を形成すると共に、同心状に嵌合
した1次、2次両コイル11,12を貫通して支持する
直線状のセンター鉄心14からなる鉄心−コイル組立体
10のうち外環鉄心13の上面に接触する環状部41
と、該環状部の内周から垂下し、前記センター鉄心14
の各端部を跨いで外環鉄心の対向した内周面に接触する
相対向した弧状垂下壁42,42を一体に備えた樹脂製
の鉄心カバー40を鉄心−コイル組立体10の外環鉄心
13に被せて取付け、点火プラグに接続する高圧端子2
2を底部に保持したメイン収容部21、及び上記メイン
収容部と高さの低い仕切壁24で隔てられ、内部にパワ
ースイッチ17を収容した補助収容部23を有する上面
20′が開放した有底の絶縁ケース20の、前記メイン
収容部21の内部に鉄心カバー40を被せて取付けた鉄
心−コイル組立体10を収容し、メイン収容部21内の
センター鉄心14により支持された1次、2次両コイル
11,12の上を覆う保護板31と前記仕切壁24を跨
いで補助収容部23の上面を塞ぐ蓋32を一体に備えた
絶縁カバー30を、上記絶縁カバーから外向きに突出し
た複数の腕34をメイン収容部内の鉄心カバー40の環
状部41に設けた支持部43で支持して保護板31によ
り1次、2次コイル11,12を上から覆うと共に、蓋
32によりパワースイッチ17を収容した補助収容部2
3を上から塞ぎ、流動状態の絶縁樹脂を保護板31上に
供給することにより保護板31と腕34相互との間隔を
通じメイン収容部21中に絶縁樹脂を注型して充填する
と共に、メイン収容部中を満たした樹脂を仕切壁24か
ら補助収容部23中に溢入して充填し、絶縁樹脂の固化
層38でメイン収容部21中に鉄心−コイル組立体10
と鉄心カバー40、補助収容部23中にパワースイッチ
17を夫々埋め殺して固定し、且つ絶縁カバーの保護板
31を1次、2次両コイル11,12の上に固定すると
共に、絶縁カバーの蓋32を補助収容部23の上に固定
することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】図示の実施形態において、10は
鉄心−コイル組立体で、環状の外環鉄心13と、外環鉄
心の内部を横切るセンター鉄心14と、上記センター鉄
心の外周に嵌合支持された1次コイル11と、1次コイ
ルの外に嵌合支持された2次コイル12とからなり、外
環鉄心はC形鉄心13aと、C形鉄心の開放した両端部
を連結するI形鉄心13bとで構成されているが、半円
弧状の相対向した2つのコ形鉄心で構成してもよい。更
に、外環鉄心とセンター鉄心とからなる鉄心は、三本の
腕のうち中央腕をセンター鉄心としたE形鉄心と、この
E形鉄心の三本の腕を直交して連結するI形鉄心で構成
することができ、いずれにしても環状の外環鉄心と、外
環鉄心の内部を横切り、内外同心状に嵌合した1次、2
次両コイルを貫通して支持するセンター鉄心を備えてい
ればよい。
【0008】外環鉄心13の内周の一部と、この内周の
一部に向いたセンター鉄心14の一端部との間には外環
鉄心とセンター鉄心とで形成された閉磁路と直列に永久
磁石片15を配置して磁気バイアスをかけ、点火コイル
に組立てゝ製品としての使用中、1次コイルに流れる電
流の遮断時に鉄心の磁束の変化量を大きくし、2次コイ
ルに誘起されて内燃機関の点火プラグにスパークを発生
させる高電圧の電圧を高め、点火コイルの出力を向上さ
せることが好ましい。
【0009】図1は本発明によるモールド型点火コイル
の第1実施形態、図2,3は請求項2による図1の点火
コイルの製造工程の説明図、図6は本発明によるモール
ド型点火コイルの他の一実施形態、図4,5は請求項3
による図6の点火コイルの製造工程の説明図である。
【0010】上記いずれの実施形態の点火コイルも上面
が開放した絶縁ケースのメイン収容部の内部に収容され
た鉄心−コイル組立体の1次、2次両コイル11,12
を上から覆う上面が平らな円錐形ないし笠形の保護板3
1と、上記ケースの補助収容部の内部に収容されたパワ
ースイッチ(パワートランジスタ)17を保護するため
に補助収容部の上面を塞ぐ蓋32を一体に備え、前記メ
イン収容部と補助収容部を仕切る高さの低い仕切壁24
を跨ぐ合成樹脂製の絶縁カバー30を使用する。この上
記絶縁カバー30は錐形の保護板31の回りから放射状
に突出した斜め下向きの複数本の腕33を有し(図では
三本の腕が保護板の回りからY字形に突出しているが、
腕33の数、及び配置は任意である。)、その腕の1つ
に蓋32の下端が一体に取付けてある。尚、腕の各1本
宛の先端には下向きの突起34が設けてある。
【0011】図1の点火コイルを図2,3の説明図を参
照して説明すると、鉄心−コイル組立体を水平に収容
し、且つ底に点火プラグに接続するための高圧端子22
を保持したメイン収容部21と、メイン収容部と高さの
低い仕切壁24で隔てられ、内部にパワースイッチ17
を収容する補助収容部23を有する上面20′が開放し
た有底の絶縁ケース20を合成樹脂で成形する際に、前
記メイン収容部の内周の中段に鉄心コイル組立体の外環
鉄心が水平に沿うように絶縁ケースの射出成形型の内部
に外環鉄心を配置し、インサートモールドで絶縁ケース
20を成形して外環鉄心をメイン収容部の内部に一体に
固定する。
【0012】外環鉄心13はメイン収容部の内周の中段
に固定してあるため、メイン収容部は外環鉄心の下面に
沿った平らな環状中底27と、環状中底の内周から下向
きに凹み、その内部にセンター鉄心に支持された1次、
2次両コイルの下半部を収容する窪み28を有し、窪み
28の中心から下向きに突出した高圧筒部28′の中に
高圧端子22を保持する。又、補助収容部23の側壁に
は絶縁ケースを成形する際に1次端子をインサートモー
ルドで貫通状に取付けると共に、側壁の外には上記1次
端子を囲む1次端子ソケット26も同時に設ける。尚、
前記メイン収容部の環状中底27の内周からは、外環鉄
心13の内周の、センター鉄心14の両端部が接触する
個所を避けて、外環鉄心の対向した内周部に沿って対向
して立つ弧状断面の起立壁29,29がケース20を成
形する際に、形成してあり、これによって外環鉄心はメ
イン収容部の環状中底の上に確実に支持固定される。
【0013】そして、絶縁ケースを成形する際に仕切壁
24を含むメイン収容部21の内壁の、インサートモー
ルドで固定した外環鉄心よりも上に、前記絶縁カバー3
0の複数本の腕33の配置に対応した腕の支持部25を
内向きに突設し、各支持部25には腕の下向きの突起3
4の受入れ孔を設ける。
【0014】上記したように絶縁カバーの腕を支持する
ため、メイン収容部の内壁の高さの途中に複数の支持部
25を内向きに突設する必要がある。従って、外環鉄心
をインサートモールドすることなく絶縁ケースのメイン
収容部を形成する際は内向きに突出する支持部に邪魔さ
れずに外環鉄心をメイン収容部の内部に収容できるよう
にメイン収容部の平面積ないし内形を外環鉄心の外形よ
りも大きくしなければならず、これによってその分、絶
縁ケースは大形化し、後で充填する絶縁樹脂の注型量も
多く必要になり、これに伴って重量も増加する。これに
対して前述したようにメイン収容部の内部中段にインサ
ートモールドで予め外環鉄心を固定して絶縁ケースを成
形すると、メイン収容部の平面積ないし内形は外環鉄心
を囲むだけの大きさで済み、その内壁には絶縁カバーの
腕の支持部25を外環鉄心の上に内向きに突出して設け
ることができるため、メイン収容部の平面積はその分、
小さくなり、従って絶縁ケースの小形化、絶縁樹脂の注
型量の節減と軽量化が図れる。
【0015】このようにしてメイン収容部の中段内周沿
いに外環鉄心13をインサートモールドして絶縁ケース
20を成形したら、1次,2次両コイルを貫通して支持
したセンター鉄心14を、相対向した起立壁29,29
の間から挿入し、外環鉄心13の内部を横切って水平に
配置すると共に、補助収容部にパワースイッチを収容
し、1次コイルの巻初め側の端部や、その巻終わり側の
端部及び2次コイルの巻初め側の端部を配線、導電片1
8などで夫々パワースイッチや1次端子に接続し、又、
2次コイルの巻終わり側の端部は高圧端子に接続し、そ
れからメイン収容部の内壁から内向きに突出する支持部
25の上に絶縁カバー30の各腕33を載せ、その下向
きの突起34を支持部25の孔に入れて絶縁カバー30
を取付け、該カバーの保護板31でメイン収容部内の1
次、2次コイルの上を覆うと共に、仕切壁24を跨いだ
蓋32で補助収容部を上から塞ぐ。
【0016】そして、絶縁樹脂の下向きの注型ノズル3
9を保護板31の上部中央に向け、流動状態の熱硬化性
絶縁樹脂を吐出する。樹脂は笠形の保護板の回りから腕
33の間隔を通ってメイン収容部中に流れ下り、外環鉄
心の内周と、センター鉄心との間を通ってメイン収容部
の内部を下から満たし、流動状態の樹脂の液面が仕切壁
24よりも高くなると樹脂は高さの低い仕切壁24をオ
ーバフローして補助収容部に溢入する。
【0017】こうして絶縁樹脂の液面が仕切壁24の上
縁よりも高くなってメイン収容部中の鉄心−コイル組立
体10が絶縁樹脂で埋まり、補助収容部中のパワースイ
ッチ17が絶縁樹脂で埋まると、その後も継続して注入
される絶縁樹脂によって絶縁樹脂の液面は両収容部2
1,23を含む絶縁ケース20の内部で高まり、支持部
25に先端を取付けられた絶縁カバー30の腕33を下
から次第に埋めながら保護板31や、蓋32の下に入
り、やがて保護板31や蓋32を浅く埋め、絶縁ケース
10の開放した上面近くに到達する。この段階で絶縁樹
脂の注型を停める。
【0018】絶縁樹脂をどの程度の量、絶縁ケースの内
部に注型すると、その液面が絶縁ケースの開放した上面
近くに達するかは既知なので、絶縁樹脂の注型後、注型
を自動的に停止し、樹脂の注型量を自動的に制御して絶
縁ケースの開放した上面から溢れさせることを防止でき
る。注型した絶縁樹脂が固化すると点火コイルが完成す
る。
【0019】次に、図6の点火コイルを図4,5を参照
して説明する。鉄心−コイル組立体の外環鉄心と同形
で、その上面に重なる環状部41と、該環状部の内周か
ら垂下し、センター鉄心14の各端部を跨いで外環鉄心
の対向した内周面に接触する相対向した弧状垂下壁4
2,42を一体に備えた鉄心カバー40を合成樹脂で成
形する。絶縁カバーの保護板の回りから斜下向きに突出
する放射状の複数本の腕33の先端を支持して突起34
を受入れる孔としての支持部43を前記環状部41の上
面に形成し、突起34を受入れるため、前記環状部41
の厚さは腕34の下向き長さよりも分厚い。
【0020】こうして成形した鉄心カバー40は鉄心−
コイル組立体の外環鉄心13の上に被せる。その際、鉄
心カバーの環状部の内周から対向して垂下する弧状垂下
壁42,42は外環鉄心の内周に接触するため、鉄心カ
バーは外環鉄心によって位置決めされ、且つ外環鉄心か
ら脱げることがない。
【0021】鉄心カバーが外環鉄心に被さった鉄心−コ
イル組立体を収容するメイン収容部21と、高さの低い
仕切壁24でメイン収容部と隔てられ、内部にパワース
イッチ17を収容する補助収容部23を備えた上面開放
の絶縁ケース20を合成樹脂で成形する。その際、メイ
ン収容部には外環鉄心の下面を支持する平らな環状中底
27と、環状中底の内周から下向きに凹み、その内部に
センター鉄心に支持された1次、2次両コイルの下半部
を収容する窪み28と、窪み28の中心から下向きに突
出し、内部に高圧端子22を保持する高圧筒部28′を
形成する。又、補助収容部23の側壁には絶縁ケースを
成形する際に1次端子をインサートモールドで貫通状に
取付けると共に、側壁の外には上記1次端子を囲む1次
端子ソケット26も同時に設ける。
【0022】そして、補助収容部23にはパワースイッ
チ17を収容し、メイン収容部には鉄心カバー40を外
環鉄心に被せた鉄心−コイル組立体を収容して外環鉄心
を環状中底27の上に支持し、1次コイルの巻初め側の
端部や、その巻終わり側の端部及び2次コイルの巻初め
側の端部を配線や導電片18などで夫々パワースイッチ
や1次端子に接続し、又、2次コイルの巻終わり側の端
部は高圧端子に接続し、それから絶縁カバー30の保護
板31の回りから斜下向きに突出する複数の腕33の先
端の下向きの突起を鉄心カバーの上面の支持部43に開
口した孔に入れて絶縁カバーを仕切壁24の上を跨いで
水平に取付け、該カバーの保護板31でメイン収容部内
の1次、2次コイルの上を覆うと共に、仕切板24を跨
いだ蓋32で補助収容部を上から塞ぐ。
【0023】この実施形態では絶縁カバー30の腕の支
持部43を上面に有する環状部41を備えた鉄心カバー
40を外環鉄心に被せて取付けてあるため、絶縁カバー
を鉄心カバーの上面上に支持することができる。しか
し、上記のような鉄心カバーを外環鉄心に被せていない
場合は、メイン収容部の内壁の高さの途中に絶縁カバー
の腕を支持する複数の支持部を内向きに突設する必要が
ある。そうすると、内向きに突出する支持部に邪魔され
ずに鉄心−コイル組立体の外環鉄心をメイン収容部の内
部に収容できるようにメイン収容部の平面積を外環鉄心
の外形よりも大きくしなければならず、これによってそ
の分、絶縁ケースは大形化し、後で充填する絶縁樹脂の
注型量も多く必要になり、これに伴って重量も増加す
る。これに対し前述したように上面に絶縁カバーの腕の
支持部を有する環状部を備えた鉄心カバーを成形し、こ
れを鉄心−コイル組立体の外環鉄心に被せてメイン収容
部に収容すると、メイン収容部の平面積ないし内形は外
環鉄心、鉄心カバーの外形の大きさで済むため、メイン
収容部の平面積ないし内形はその分、小さくなり、従っ
て絶縁ケースの小形化、絶縁樹脂の注型量の節減と軽量
化が図れる。
【0024】そして、絶縁樹脂の下向きの注型ノズル3
9を保護板31の上部中央に向け、流動状態の熱硬化性
絶縁樹脂を吐出する。樹脂は笠形の保護板の回りから腕
33の間隔を通ってメイン収容部中に流れ下り、外環鉄
心の内周と、センター鉄心との間を通ってメイン収容部
の内部を下から満たし、流動状態の樹脂の液面が仕切壁
24よりも高くなると樹脂は高さの低い仕切壁24をオ
ーバフローして補助収容部に溢入する。
【0025】こうして絶縁樹脂の液面が仕切壁24の上
縁よりも高くなってメイン収容部中の鉄心−コイル組立
体10が絶縁樹脂で埋まり、補助収容部中のパワースイ
ッチ17が絶縁樹脂で埋まると、その後も継続して注入
される絶縁樹脂によって絶縁樹脂の液面は両収容部2
1,23を含む絶縁ケース20の内部で高まり、支持部
43に先端を取付けられた絶縁カバー30の腕33を下
から次第に埋めながら保護板31や、蓋32の下に入
り、やがて保護板31や蓋32を浅く埋め、絶縁ケース
10の開放した上面近くに到達する。この段階で絶縁樹
脂の注型を停める。
【0026】絶縁樹脂をどの程度の量、絶縁ケースの内
部に注型すると、その液面が絶縁ケースの開放した上面
近くに達するかは既知なので、絶縁樹脂の注型後、注型
を自動的に停止し、樹脂の注型量を自動的に制御して絶
縁ケースの開放した上面から溢れさせることを防止でき
る。注型した絶縁樹脂が固化すると点火コイルが完成す
る。
【0027】絶縁カバー30の、補助収容部23を上か
ら塞ぐ蓋32は板状であってもよいが、図示のように下
面が開放した浅い箱形にすると、その周囲壁も固化した
絶縁樹脂層に埋まり強固に固定できるので好ましい。
【0028】
【発明の効果】請求項1の点火コイルは、絶縁ケース2
0のメイン収容部21に収容された鉄心−コイル組立体
10や、補助収容部23に収容されたパワースイッチ1
7を埋め殺して固定する絶縁樹脂の固化層38によっ
て、両収容部21,23を仕切る仕切壁24を跨ぐ絶縁
カバー30を水平に固定し、メイン収容部中の鉄心−コ
イル組立体の1次、2次両コイル11,12の上を絶縁
カバーの保護板31が覆い、パワースイッチを収容した
補助収容部の上面を絶縁カバーの蓋32が塞ぐ。従っ
て、メイン収容部や補助収容部を深くし、鉄心−コイル
組立体や、パワースイッチを埋め殺す絶縁樹脂の固化層
の、1次、2次両コイルの上や、パワースイッチの上の
樹脂の固化層の厚さを増すことなく、絶縁樹脂の固化層
中に浅く埋め殺した絶縁カバーにより1次、2次コイル
や、パワースイッチを確実に保護でき、点火コイルの大
型化、絶縁樹脂の使用量の増加、これに伴う重量増加を
避けることができる。請求項2の製造法によれば、絶縁
ケース20を成形する際に、そのメイン収容部の中段の
内周に鉄心−コイル組立体の外環鉄心13をインサート
モールドで固定するため、絶縁ケースの成形後にそのメ
イン収容部のなかに外環鉄心を挿入する必要がない。従
って、メイン収容部21中に収容された鉄心−コイル組
立体の1次、2次両コイルを覆って保護する保護板31
と、パワースイッチ17を収容した補助収容部23の上
面を塞いでパワースイッチを保護する蓋32とを備えた
絶縁カバー30を水平に支持する内向きの支持部25
を、後列、メイン収容部中に外環鉄心を装入すれば邪魔
になる、メイン収容部の内壁に突設することができる。
これによってメイン収容部の内壁から内向きに突出する
支持部に邪魔されずに外環鉄心をメイン収容部の内部に
収容できるようにメイン収容部の平面積ないし内形を外
環鉄心の外形よりも大きくし、その分、絶縁ケースが大
形化し、後で充填する絶縁樹脂の注型量も多く必要にな
り、これに伴って重量も増加することを防ぎ、絶縁ケー
スの小形化、絶縁樹脂の注型量の節減と軽量化が図れ
る。又、請求項3の製造方法によれば、メイン収容部中
の鉄心−コイル組立体の1次、2次コイルと、補助収容
部中のパワースイッチを保護するための絶縁カバー30
の腕の支持部43を上面に有する環状部41を備えた鉄
心カバー40を鉄心−コイル組立体の外環鉄心13に被
せて取付けて絶縁ケースのメイン収容部の内部に収容し
てあるため、絶縁カバーを鉄心カバーの上面上に支持す
ることができる。しかし、上記のような鉄心カバーを外
環鉄心に被せていない場合は、メイン収容部の内壁の高
さの途中に絶縁カバーの腕を支持する複数の支持部を内
向きに突設する必要があり、そうすると、内向きに突出
する支持部に邪魔されずに鉄心−コイル組立体の外環鉄
心をメイン収容部の内部に収容できるようにメイン収容
部の平面積ないし内形を外環鉄心の外形よりも大きくし
なければならず、これによってその分、絶縁ケースは大
形化し、後で充填する絶縁樹脂の注型量も多く必要にな
り、これに伴って重量も増加する。これに対し前述した
ように上面に絶縁カバーの腕の支持部を有する環状部を
備えた鉄心カバーを成形し、これを鉄心−コイル組立体
の外環鉄心に被せてメイン収容部に収容すると、メイン
収容部の平面積ないし内形は外環鉄心、鉄心カバーの外
形の大きさで済むため、メイン収容部の平面積ないし内
形はその分、小さくなり、従って絶縁ケースの小形化、
絶縁樹脂の注型量の節減と軽量化が図れる。更に、メイ
ン収容部に収容されて絶縁樹脂の固化層で埋め殺された
鉄心−コイル組立体の1次、2次両コイルを、その上を
覆う絶縁カバーの保護板31で保護すると共に、絶縁樹
脂の固化層で埋め殺されたパワースイッチを収容した補
助収容部の上面を上記絶縁カバーの蓋で塞ぎ、パワース
イッチを保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は鉄心−コイル組立体、パワースイッチ
を収容した絶縁ケースに絶縁カバーを取付けた絶縁樹脂
注型前の平面図、(b)は絶縁樹脂注型後の上記(a)
のb−b線での断面図、(c)は同じくc−c線での断
面図。
【図2】センター鉄心、外環鉄心、1次コイル、2次コ
イルの分解状態の斜視図。
【図3】請求項2の製造法における、外環鉄心をインサ
ートモールドして成形した絶縁ケースと、センター鉄心
及び1次コイルの組立体と、絶縁カバーの分解斜視図。
【図4】請求項3の製造法における外環鉄心と、鉄心カ
バーと、センター鉄心及び1次コイルの組立体と、絶縁
カバーの分解斜視図。
【図5】同上の外環鉄心に鉄心カバーを被せて絶縁ケー
スのメイン収容部に収容する状態と、その上に絶縁カバ
ーを取付ける状態を示す説明図。
【図6】(a)は図5の鉄心−コイル組立体、パワース
イッチを収容した絶縁ケースに絶縁カバーを取付けた絶
縁樹脂注型前の平面図、(b)は絶縁樹脂注型後の上記
(a)のb−b線での断面図である。
【符号の説明】
10 鉄心−コイル組立体 11 鉄心−コイル組立体の1次コイル 12 2次コイル 13 外環鉄心 14 センター鉄心 17 パワースイッチ 20 絶縁ケース 21 絶縁ケースのメイン収容部 22 高圧端子 23 補助収容部 24 仕切壁 25 絶縁カバーの腕の支持部 26 1次端子のソケット 28 絶縁樹脂の固化層 29 絶縁樹脂の注型ノズル 30 絶縁カバー 31 絶縁カバーの保護板 32 絶縁カバーの蓋 33 絶縁カバーの腕 40 鉄心カバー 41 鉄心カバーの環状部 42 鉄心カバーの弧状垂下壁 43 絶縁カバーの腕の支持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 宏 兵庫県神戸市灘区都通2丁目1番26号 阪神エレクトリック株式会社内 (56)参考文献 実開 昭52−145230(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 38/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端の外環鉄心13、及び上記外環鉄心
    が囲む内部を横切って外環鉄心と閉磁路を形成すると共
    に、同心状に嵌合した1次、2次両コイル11,12を
    貫通して支持する直線状のセンター鉄心14からなる鉄
    心−コイル組立体10と、 点火プラグに接続する高圧端子22を底部に保持し、前
    記鉄心−コイル組立体10を内部に水平に収容したメイ
    ン収容部21、及び上記メイン収容部と仕切壁24で隔
    てられ、内部にパワースイッチ17を収容した補助収容
    部23を有する有底の絶縁ケース20と、 上記絶縁ケースのメイン収容部及び補助収容部の内部に
    注型され、前記鉄心−コイル組立体10をメイン収容部
    21の内部に、パワースイッチ17を補助収容部23の
    内部に夫々埋め殺して固定する絶縁樹脂の固化層38と
    を備えた内燃機関用モールド型点火コイルにおいて、 前記メイン収容部内のセンター鉄心が貫通して支持する
    1次、2次両コイル11,12の上を覆う保護板31
    と、前記仕切壁24を跨いで補助収容部の上面を塞ぐ蓋
    32とを一体に備えた絶縁カバー30の上記保護板31
    をメイン収容部21の内部に水平に支持し、前記保護板
    31をメイン収容部21中に注型した絶縁樹脂の固化層
    38により1次、2次両コイル11,12の上に固定す
    ると共に、補助収容部23中の絶縁樹脂の固化層38に
    より補助収容部の上に絶縁カバーの蓋32を固定したこ
    とを特徴とする内燃機関用モールド型点火コイル。
  2. 【請求項2】 点火プラグに接続する高圧端子22を底
    部に保持したメイン収容部21、及び高さの低い仕切壁
    24で上記メイン収容部と隔てられ、内部にパワースイ
    ッチ17を収容した補助収容部23を有する上面20′
    が開放した有底の絶縁ケース20を合成樹脂で成形する
    際に、無端の外環鉄心13、及び上記外環鉄心が囲む内
    部を横切って外環鉄心と閉磁路を形成すると共に、同心
    状に嵌合した1次、2次両コイル11,12を貫通して
    支持する直線状のセンター鉄心14からなる鉄心−コイ
    ル組立体10のうち上記外環鉄心13を、前記メイン収
    容部21の内周に沿いインサートモールドで水平に固定
    して絶縁ケース20を成形し、 その後、1次、2次両コイルを支持したセンター鉄心1
    4をメイン収容部中の外環鉄心13が囲む内部に該鉄心
    13を横切って水平に収容し、 メイン収容部21内の1次、2次両コイル11,12の
    上を覆う保護板31と、前記仕切壁24を跨いで補助収
    容部23の上面を塞ぐ蓋32とを一体に備えた絶縁カバ
    ー30を、上記絶縁カバーから外向きに突出した複数の
    腕34をメイン収容部の内部に設けた支持部25で水平
    に支持して保護板31により1次、2次コイル11,1
    2を上から覆うと共に、蓋32によりパワースイッチ1
    7を収容した補助収容部23を上から塞ぎ、 流動状態の絶縁樹脂を保護板31上に供給することによ
    り保護板31と腕34相互との間隔を通じメイン収容部
    21中に絶縁樹脂を注型して充填すると共に、メイン収
    容部中を満たした樹脂を仕切壁24から補助収容部23
    中に溢入して充填し、 絶縁樹脂の固化層38でメイン収容部21中に鉄心−コ
    イル組立体10、補助収容部23中にパワースイッチ1
    7を夫々埋め殺して固定し、且つ絶縁カバーの保護板3
    1を1次、2次両コイル11,12の上に固定すると共
    に、絶縁カバーの蓋32を補助収容部23の上に固定す
    ることを特徴とする内燃機関用モールド型点火コイルの
    製造方法。
  3. 【請求項3】 無端の外環鉄心13、及び上記外環鉄心
    が囲む内部を横切って外環鉄心と閉磁路を形成すると共
    に、同心状に嵌合した1次、2次両コイル11,12を
    貫通して支持する直線状のセンター鉄心14からなる鉄
    心−コイル組立体10のうち外環鉄心13の上面に接触
    する環状部41と、該環状部の内周から垂下し、前記セ
    ンター鉄心14の各端部を跨いで外環鉄心の対向した内
    周面に接触する相対向した弧状垂下壁42,42を一体
    に備えた樹脂製の鉄心カバー40を鉄心−コイル組立体
    10の外環鉄心13に被せて取付け、 点火プラグに接続する高圧端子22を底部に保持したメ
    イン収容部21、及び上記メイン収容部と高さの低い仕
    切壁24で隔てられ、内部にパワースイッチ17を収容
    した補助収容部23を有する上面20′が開放した有底
    の絶縁ケース20の、前記メイン収容部21の内部に鉄
    心カバー40を被せて取付けた鉄心−コイル組立体10
    を収容し、 メイン収容部21内のセンター鉄心14により支持され
    た1次、2次両コイル11,12の上を覆う保護板31
    と、前記仕切壁24を跨いで補助収容部23の上面を塞
    ぐ蓋32とを一体に備えた絶縁カバー30を、上記絶縁
    カバーから外向きに突出した複数の腕34をメイン収容
    部内の鉄心カバー40の環状部41に設けた支持部43
    で支持して保護板31により1次、2次コイル11,1
    2を上から覆うと共に、蓋32によりパワースイッチ1
    7を収容した補助収容部23を上から塞ぎ、 流動状態の絶縁樹脂を保護板31上に供給することによ
    り保護板31と腕34相互との間隔を通じメイン収容部
    21中に絶縁樹脂を注型して充填すると共に、メイン収
    容部中を満たした樹脂を仕切壁24から補助収容部23
    中に溢入して充填し、 絶縁樹脂の固化層38でメイン収容部21中に鉄心−コ
    イル組立体10と鉄心カバー40、補助収容部23中に
    パワースイッチ17を夫々埋め殺して固定し、且つ絶縁
    カバーの保護板31を1次、2次両コイル11,12の
    上に固定すると共に、絶縁カバーの蓋32を補助収容部
    23の上に固定することを特徴とする内燃機関用モール
    ド型点火コイルの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の内燃機関用モールド型
    点火コイルにおいて、鉄心−コイル組立体10のうち外
    環鉄心13は、絶縁ケース20を成形する際に該ケース
    のメイン収容部21の内周に沿って水平にインサートモ
    ールドで一体に固定され、絶縁カバー30は、絶縁ケー
    ス20の仕切壁24を含むメイン収容部21の内壁面に
    設けられた支持部25により支持されていることを特徴
    とする内燃機関用モールド型点火コイル。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の内燃機関用モールド型
    点火コイルにおいて、絶縁ケース20のメイン収容部に
    収容される鉄心−コイル組立体10のうち外環鉄心13
    には、その上面に接触する環状部41と、該環状部の内
    周から垂下し、鉄心−コイル組立体のセンター鉄心14
    の各端部を跨いで外環鉄心の対向した内周面に接触する
    相対向した弧状垂下壁42,42を一体に備えた樹脂製
    の鉄心カバー40を被せて取付け、絶縁カバー30は上
    記鉄心カバーの環状部41に設けられた支持部43によ
    り支持されていることを特徴とする内燃機関用モールド
    型点火コイル。
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