JP3291198B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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    • H04L7/033Speed or phase control by the received code signals, the signals containing no special synchronisation information using the transitions of the received signal to control the phase of the synchronising-signal-generating means, e.g. using a phase-locked loop

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明のPLL(Phase Lock
ed Loop の略称)装置は、入力データの周波数をn逓倍
した発振出力を生成する半導体集積回路に関し、特に、
発振周波数制御信号に応じて入力データの周波数をn逓
倍した発振出力信号を生成する発振器と、発振出力信号
を位相比較器に帰還させるフィードバックループと、フ
ィードバックされた発振出力信号と入力データとの周波
数を比較してその周波数差に応じた位相比較信号を生成
する位相比較器と、位相比較信号を積分して発振周波数
制御信号に変換するループフィルタとを有する単位回路
を有する半導体集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の半導体集積回路としては、
例えば、図18に示すようなものがある。半導体集積回
路9Aは、発振周波数制御信号2aに応じて入力データ
1bの周波数をn逓倍した発振出力信号3aを生成する
発振器3と、発振出力信号3aの周波数を1/n(nは
分周比、n=1,2,3,…)に分周した分周信号4a
を生成する分周器4と、分周信号4aと入力データ1b
との周波数を比較してその周波数差に応じた位相比較信
号1aを生成する位相比較器1と、位相比較信号1aを
積分して発振周波数制御信号2aに変換するループフィ
ルタ2と、発振出力信号3aを分周した分周信号4aを
分周器4を介して位相比較器1に帰還させるフィードバ
ックループとから構成されていた。
【0003】また少なくとも発振器及び位相比較器がル
ープ状に接続された単位回路と、前記発振器の出力信号
に基づいて入力データ信号をリタイミングする回路とを
有する半導体集積回としては、例えば、図19に示すよ
うなものがある。半導体集積回路9Cは、半導体集積回
路9Aとタイミングリカバリー回路9Bとを組み合わせ
て構成されていた。
【0004】タイミングリカバリー回路9Bは、図19
及び図20に示すように、入力データ1bのデータの変
化を検出して検出パルス5aを生成するパルス生成手段
5と、リタイミング動作を実行してリタイミングデータ
6aを生成するリタイミング手段6と、検出パルス5a
の中心に発信出力信号3aがくるように1,2,3,4
でフィードバックループとから構成されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の半導体集積回路9Aでは、低周波の入力デー
タ1bを逓倍して、高周波の発振出力信号3aを生成す
る場合、逓倍量が大きいとPLL動作が不安定になり、
その結果、周波数の安定した発振出力信号3aを生成す
ることが難しいという問題点があった。例えば、周波数
が1MHzの入力データ1bを100倍して、周波数が
100MHzの発振出力信号3aを生成する場合を考え
ると、発振器3が100回動作している間に入力データ
1bは1回しか位相比較器1に入力されないため、入力
データ1bと発振出力信号3aとの位相差を検出する回
数が不十分となってPLL動作が不安定になり、その結
果、発振器3における実際の発振周波数と入力データ1
bの周波数を逓倍した周波数との間の周波数ズレを十分
に補正できなくなるという問題点があった。
【0006】また、従来の半導体集積回路9Cでは、発
振出力信号3aの位相を入力データ1bの中心まで遅延
させるための遅延データ7aが、周囲環境温度、動作電
源の変動、製造ばらつき等の影響を受け易く、その結
果、リカバリーデータ6aがエラーするという問題点が
あった。
【0007】第1発明は、このような従来の問題点に着
目してなされたもので、逓倍量が大きい場合であっても
エラーのないリカバリーデータを生成することができる
半導体集積回路を提供することを目的としている。また
第2発明は、周囲環境温度、動作電源の変動、製造ばら
つき等に影響されることなく、発振出力の位相を入力デ
ータの中心まで安定に遅延させ、その結果、周波数の安
定した発振出力を生成することができる半導体集積回路
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、位
相比較器とループフィルタと発振器と分周器とがループ
状に接続された単位回路が複数段直列に接続された半導
体集積回路において、前記後段の単位回路の発振器の発
振出力信号の周波数は、前記前段の単位回路の発振器の
発振出力信号の周波数よりも高く設定され、前記後段の
単位回路に設けられたループフィルタが生成する発振周
波数制御信号の制御電圧の制御範囲は、前記前段の単位
回路に設けられたループフィルタが生成する発振周波数
制御信号の制御電圧の制御範囲よりも大きく設定され、
前記後段の単位回路の発振器の制御電圧の制御範囲に対
する発振出力信号の周波数変動量は、前記前段の単位回
路の発振器の制御電圧の制御範囲に対する発振出力信号
の周波数変動量よりも大きく設定されたことを特徴とす
る。
【0009】また、上記課題を解決するために、本発明
は位相比較器とループフィルタと発振器と分周器とがル
ープ状に接続された単位回路が複数段直列に接続され、
後段の単位回路の発振出力信号の周波数は前段の単位回
路の発振出力周波数よりも高い半導体集積回路におい
て、前記後段の単位回路の発振出力信号の周波数変動量
は、前記前段の単位回路の発振出力信号の周波数変動量
よりも大きい半導体集積回路である。後段の単位回路の
発振周波数は前段よりも高いので、後段の周波数変動量
を大きくすることで、後段の単位回路を安定して動作さ
せることができる。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき第1発明の各
種実施形態を説明する。図1は第1の発明の第1の実施
形態の半導体集積回路を示す機能ブロック図である。図
2は図1の半導体集積回路における発振周波数制御信号
202aの制御量と発振出力信号203aの変動量変動
量との関係を示すグラフである。図3(a)は図1の半
導体集積回路におけるアイソレーション手段23,…,
23を示す断面図であり、図3(b)はその平面図であ
る。図4(a)は図3において更に発振器203をアイ
ソレーション分離した単位回路20を示す断面図であ
り、図4(b)はその平面図である。
【0027】半導体集積回路10は、図1に示すよう
に、複数段の単位回路20が直列に接続された半導体集
積回路であって、後段の単位回路20B(図中PLL
2)の発振出力信号203aは、前段の単位回路20A
の発振出力信号203aの周波数fo よりも高い周波数
の発振出力信号203aを生成するように接続されてい
る。このように、単位回路20が複数段だけ直列に接続
して半導体集積回路10を構成することにより、一度に
高逓倍処理を行うことなく、複数回(則ち、単位回路2
0の段数)に分けた逓倍処理を行うことができるように
なる。
【0028】各単位回路20(図中、PLL1,PLL
2)は、図1に示すように、発振器203と分周器20
4と位相比較器201とループフィルタとフィードバッ
クループとを有する。発振器203は発振周波数制御信
号202aに応じて入力データ11の周波数fi をn逓
倍した発振出力信号203aを生成するように接続され
ている。各単位回路20,…,20に設けられ、前記発
信出力信号203aを分周して入力信号と位相比較され
る信号を生成する分周器204は発振出力信号203a
の周波数fo [Hz]を1/n(n=1,2,3,…)
に分周した分周信号204aを生成するように接続され
ている。位相比較器201は分周信号204aと入力デ
ータ11との周波数[Hz]を比較してその周波数差に
応じた位相比較信号201aを生成するように接続され
ている。ループフィルタは位相比較信号201aを積分
して発振周波数制御信号202aに変換するように接続
されている。フィードバックループは発振出力信号20
3aを分周した分周信号204aを分周器204を介し
て位相比較器201に帰還させるように接続されてい
る。本実施形態では高集積化する目的で、図3に示すよ
うに、これらの単位回路20,…,20を共通の基板
(図中LSI基板)に作成している。
【0029】更に、前段の単位回路20Aの発振出力信
号203aの周波数fo よりも高い周波数[Hz]の発
振出力信号203aを生成する単位回路20が、後段の
単位回路20Bとして接続されて構成されている。例え
ば、入力データ11を1MHzとし、発振出力を100
倍の100MHz変換する高逓倍処理を行う場合、図1
に示すように、10逓倍の単位回路(則ち、PLL1,
PLL2)20A,20Bを2段だけ直列に接続して半
導体集積回路10を構成する。則ち、前段の単位回路2
0Aの発振出力信号203a−1の周波数fo は10M
Hzとなり、その後段の単位回路20Bの発振出力信号
203a(則ち、半導体集積回路10の発振出力信号)
の周波数fo は100MHzとなる。このとき、各々の
単位回路(PLL1,PLL2)20A,20B内の各
発振器203,…,203は、各々、10回の動作を行
っている間に入力データ11を少なくとも1回は受け取
ることができるので、前述の従来技術と比較して10倍
の制御情報を位相比較器201にフィードバックループ
を介して帰還させることができるようになる。その結
果、逓倍量が大きい場合であっても周波数の安定した発
振出力信号203aを生成することができる半導体集積
回路10を実現できる。
【0030】更に本実施形態では、後段の単位回路20
Bのループフィルタ202は、図2に示すように、前段
の単位回路20Aのループフィルタ202の発振周波数
制御信号202aの制御量よりも大きな制御量の発振周
波数制御信号202aを生成するように構成されてい
る。
【0031】具体例を図1を用いて説明する。例えば、
図2に示すように、前段の単位回路20Aのループフィ
ルタ202の発振周波数制御信号202aをV1 [V]
とし、V1に対する発振出力信号203a−1の周波数
をf1 [Hz]とし、V1に対するループフィルタ20
2の発振周波数制御信号202aの制御量をΔV1
[V]とし、そのときのf1 [Hz]の可変量をΔf1
[Hz]とする。同様に、ループフィルタ202の発振
周波数制御信号202aをV2 [V]とし、V2 [V]
に対する後段の単位回路20Bの発振出力信号203a
の周波数をf2 [Hz]とし、V2 [V]に対するルー
プフィルタ202の発振周波数制御信号202aの制御
量をΔV2 [V]とし、そのときのf2 [Hz]の可変
量をΔf2 [Hz]とする。このとき、図2の特性グラ
フに示されるようにΔVとΔfの比(則ち、Δf/Δ
V)は一定であるため、ΔV1 [V]とΔf1 [Hz]
の比(則ち、Δf1 /ΔV1 )とΔV2 [V]とΔf2
[Hz]の比(則ち、Δf2 /ΔV2 )となる。しかし
ながら、Δf1 [Hz]とf1 [Hz]の比(則ち、Δ
f1 /f1 )よりもΔf2 [Hz]とf2 [Hz]の比
(則ち、Δf2 /f2 )は、f1 /f2 と小さくなって
しまう。例えば前述したようにf1 =10MHz,f2
=100MHzとすると、Δf1 /f1 よりもΔf2 /
f2 は1/10と小さくなってしまい、その結果、前段
の単位回路20Aの発振出力の周波数制御範囲よりも後
段の単位回路20Bの発振出力の周波数制御範囲が1/
10程度に低下してしまう可能性がある。そこで本実施
形態では、前段の単位回路20Aの発振出力の周波数制
御範囲と後段の単位回路20Bの周波数制御範囲とが同
程度以上になるように、[前段の単位回路20Aのルー
プフィルタ202の発振周波数制御信号202aの制御
量V1 ]<[後段の単位回路20Bのループフィルタ2
02の発振周波数制御信号202aの制御量V2 ]のよ
うに制御量V2 [V]を設定している。
【0032】このように各単位回路における発振出力の
周波数制御範囲を同程度以上に制御する手段としては、
前段の単位回路20Aのループフィルタ202の時定数
よりも後段の単位回路20Bのループフィルタ202の
時定数を小さく設定することによって実現できる。ま
た、後段の単位回路20Bのループフィルタ202と発
振器203との間に発振周波数制御信号202aを増幅
するためのアンプを設け、そのアンプのゲイン(利得)
を後段の単位回路ほど大きく設定することによっても実
現できる。
【0033】このように後段の単位回路20Bにおける
発振出力の周波数制御範囲が前段の単位回路20Aに比
べて大きくなるように、ループフィルタ202の発振周
波数制御信号202aの制御量を設定することにより、
逓倍量が大きい場合であっても、周波数の安定した発振
出力信号203aを各段で生成することができる半導体
集積回路10を実現できる。
【0034】また本実施形態では、前段の単位回路20
Aの発振出力の周波数制御範囲に比べて後段の単位回路
20Bの発振出力の周波数制御範囲を拡大できるよう
に、前段の単位回路20Aの発振器203における発振
出力信号203a−1の周波数fo (図1中f1 [H
z])の発振周波数制御信号202a(具体的には、Δ
V1 [V])に対する変動量(具体的には、f1 /ΔV
1 )よりも、後段の単位回路20Bの発振器203にお
ける発振出力信号203aの周波数fo (図1中f2
[Hz])の発振周波数制御信号202a(具体的に
は、ΔV2 )に対する変動量(具体的には、f2 /ΔV
2 )の変動量を大きくする手段を用いることもできる。
具体的には、図2のグラフにおいて、[ΔV1 に対する
Δf1 の変化量]<[ΔV2 に対するΔf2 の変化量]
となるように、後段の単位回路20Bの発振器203に
おけるゲインを前段の単位回路20Aの発振器203に
おけるゲインよりも大きくすることによって実現でき
る。
【0035】このように、[ΔV1 に対するΔf1 の変
化量]<[ΔV2 に対するΔf2 の変化量]とする手段
を設けることにより、逓倍量が大きい場合であっても周
波数の安定した発振出力信号203aを生成することが
できる半導体集積回路10を実現できる。
【0036】本実施形態では、図3に示すように、複数
の単位回路20,…,20を共通のLSI基板に作成し
て高集積化を図っている。しかしながら、高集積化に伴
い、各単位回路20,…,20間の電磁気的な干渉を考
慮する必要がある。そこで本実施形態では、図3
(a),(b)に示すように、各単位回路20,…,2
0(具体的には、PLL1,PLL2)が形成された単
位回路(具体的には、PLL1の領域,PLL2の領
域)20間に、各単位回路を電気的に各々分離するため
のアイソレーション手段23,…,23を各々設けてい
る。
【0037】単位回路20(PLL1の領域,PLL2
の領域)間に、各単位回路20を電気的に各々分離する
ためのアイソレーション手段23,…,23を各々設け
ることに加えて更に、図4(a),(b)に示すよう
に、各単位回路20内に設けられた発振器203の領域
221,…,221をアイソレーション手段23,…,
23を用いてアイソレーション分離することも可能であ
る。
【0038】このようなアイソレーション手段23,
…,23を各発振器203の周りに設けることにより、
単位回路20間の電磁気的な干渉を更に低減することが
でき、その結果、周波数の更に安定した発振出力信号2
03aを生成することができる半導体集積回路10を実
現できる。
【0039】次に、第1の発明の第2の実施形態を説明
する。図5は図1の単位回路20毎に別個に設けられ
た、電源23A,23B及び接地24A,24Bを示す
ブロック図である。図6は第1の発明の第2の実施形態
の半導体集積回路を示す正面図である。図7は図6の半
導体集積回路における差動出力部回路205を示す回路
図である。図8は図6の半導体集積回路における差動受
信部回路206を示す回路図である。なお、第1の実施
形態において既に記述したものと同一の部分について
は、同一符号を付し、重複した説明は省略する。
【0040】本実施形態では、単位回路20(PLL1
の領域,PLL2の領域)間及び各単位回路20内に設
けられた発振器203の領域221,…,221に電気
的に各々分離するためのアイソレーション手段23,
…,23を各々設ける第1の実施形態に加えて、図5に
示すように、単位回路20の各々に別個に独立した電源
(各々電源電圧Vcc)23A,23Bを設けている。具
体的には、単位回路20A(PLL1)には駆動電力を
供給する電源23A及び接地24Aが接続されている。
同様に、単位回路20B(PLL2)には駆動電力を供
給する電源23B及び接地24Bが接続されている。電
源23Aと電源23Bとは電気的に絶縁されている。同
様に、接地24Aと接地24Bとは電気的に絶縁されて
いる。
【0041】このように電源23A,23B及び接地2
4A,24Bを電気的に独立させることにより、単位回
路20間の電磁気的な干渉を低減することができ、その
結果、周波数の安定した発振出力信号203aを生成す
ることができる半導体集積回路10を実現できる。
【0042】本実施形態では、単位回路20の各々に別
個に独立した電源23A,23Bを設けているため、図
6及び図7に示すように、各単位回路20,…,20の
入出力信号を差動信号に変換している。このような差動
形式の入出力信号を生成するために、各単位回路20,
…,20内に差動出力部回路205と差動受信部回路2
06とを設けている。これらの単位回路20,…,20
は、図6に示すように、前段の単位回路20A(図中P
LL1)の差動形式の発振出力信号203aである差動
発振出力信号205aが、後段の単位回路20B(図中
PLL2)の差動形式の入力として入力されるように直
列に接続されて半導体集積回路10を構成している。
【0043】単位回路20Bにおける差動受信部回路2
06は、図8に示すように、位相比較器201の入力に
接続され、前段の単位回路20Aに設けられた差動出力
部回路205からの差動発振出力信号205aを受けて
差動形式の入力に変換するとともに、この差動形式の入
力を位相比較器201に出力するように接続されてい
る。また、差動出力部回路205は、発振器203の出
力に接続され、発振出力信号203aを差動信号に変換
して差動発振出力信号205aを生成するとともに、差
動発振出力信号205aを発振出力信号203aに代え
て次段(後段)の単位回路20に出力するように接続さ
れている。
【0044】本実施形態では単位回路20A(具体的に
は、図6中のPLL1)と単位回路20B(具体的に
は、図6中のPLL2)を直列に接続して半導体集積回
路10を構成しており、その場合、単位回路20A(P
LL1)における差動受信部回路206は省略され、入
力データ11は位相比較器201に入力されるように接
続されている。また単位回路20A(PLL1)に設け
られた差動出力部回路205は、図7に示すような差動
変換回路として発振器203に組み込まれ、発振出力信
号203aを差動信号に変換して差動発振出力信号20
5aを生成するとともに、差動発振出力信号205aを
発振出力信号203aに代えて次段(後段)の単位回路
20Bに出力するように接続されている。
【0045】図7に示す差動出力部回路205が組み込
まれた発振器203は、トランジスタQ1 〜Q9 と抵抗
R1 〜R5 及び負荷抵抗RL から構成されるエミッタ結
合型のマルチバイブレータを用いた電圧制御型の発振回
路である。電源Vccに接続された負荷抵抗RL はダイオ
ードD1 ,D2 の電圧降下(具体的には、0.7V)を
利用して発振周波数を決定するための電流2I(=0.
7/RL )を設定するための素子である。また外部から
入力される制御電圧303は、発振出力信号203aの
振幅を電圧制御する信号である。
【0046】以下に、差動出力部回路205が組み込ま
れた発振器203(エミッタ結合型のマルチバイブレー
タ)の発振動作を説明する。エミッタ結合型のマルチバ
イブレータにおいて、トランジスタQ5 〜Q8 とダイオ
ードD1 ,D2 及び抵抗R2 で定電流回路を構成してい
る。トランジスタQ9 はエミッタホロワ用のトランジス
タである。ダイオードD1 ,D2 ,トランジスタQ2
は、各々、レベルシフト用のダイオード、トランジスタ
であり、トランジスタQ3 及びトランジスタQ4 で構成
される基本型エミッタ結合のマルチバイブレータの動作
を、トランジスタQ3 ,Q4 の能動領域である高周波領
域で実行させるものである。このようなレベルシフト用
のダイオード、トランジスタがないと、基本型エミッタ
結合のマルチバイブレータは、トランジスタQ3 ,Q4
の飽和領域で動作することになる。
【0047】次に、発信周期について述べる。先ず、ト
ランジスタQ1 をON、トランジスタQ4 をOFF状態
にすると、トランジスタQ3 のベース電圧は4.3Vで
あるから、トランジスタQ3 のエミッタ側から矢印のよ
うに電流IがトランジスタQ4 のエミッタ側に流れ、コ
ンデンサーCが充電され、これによってトランジスタQ
4 の電位が下がる。トランジスタQ4 のエミッタ側の電
位がベース電圧より約0.7V下がると、トランジスタ
Q4 がON、トランジスタQ3 がOFF状態になり、ト
ランジスタQ4 のコレクター電位が反転する。以下同様
の動作を繰り返すことによって、発振器の動作が行われ
る。
【0048】コンデンサーCの充電時間と充電電流I等
から発信周期Tが決定される。具体的には、トランジス
タのベースーエミッタ間の電圧をVBEとすると、T(=
1/発振周波数)=4CVBE/Iとなる。また、単位回
路20B(PLL2)に設けられた差動受信部回路20
6は、図8に示すように、位相比較器201の入力に接
続され、前段の単位回路20A(PLL1)の差動出力
部回路205からの差動発振出力信号205aを受けて
入力データ11に変換するとともに、変換された入力デ
ータ11を位相比較器201に出力するように接続され
ている。また単位回路20B(PLL2)における差動
出力部回路205は省略され、発振器203の発振出力
信号203aが出力されるように接続されている。
【0049】具体的な差動受信部回路206は、図8に
示すように、電源Vcc、トランジスタQ10,Q11、抵抗
R3 ,R4 から構成される差動増幅回路とこの差動増幅
回路のエミッタ側に接続された定電流回路とによって実
現できる。トランジスタQ12と抵抗R10によって構成さ
れる定電流回路は、トランジスタQ12のベースに一定の
電圧ベース電圧Vcsを印加するように制御することによ
って差動増幅回路に定電流を供給するための定電流源と
して機能する。トランジスタQ10とQ11とのベースで構
成される差動入力端子は、各々、前段の単位回路20A
(PLL1)の差動出力部回路205からの差動発振出
力信号205aを受けとることができる。更にトランジ
スタQ10は、受け取った差動発振出力信号205aを位
相比較器201に出力することができる。
【0050】このような差動動作を用いることにより、
単位回路20間の電磁気的な干渉を低減することがで
き、また各単位回路20,…,20間の信号レベルの不
具合(ミスマッチ)を防ぐことができ、その結果、周波
数の安定した発振出力信号203aを生成することがで
きる半導体集積回路10を実現できる。
【0051】次に、第1の発明の第3の実施形態を説明
する。図9は第1の発明の第3の実施形態の半導体集積
回路を示す機能ブロック図である。なお、第1の発明の
第1の実施形態または第2の実施形態において既に記述
したものと同一の部分については、同一符号を付し、重
複した説明は省略する。
【0052】図2を用いて第1実施形態において説明し
たように、前段の単位回路20Aのループフィルタ20
2の発振周波数制御信号202aをV1 [V]とし、V
1に対する発振出力信号203a−1の周波数をf1
[Hz]とし、V1に対するループフィルタ202の発
振周波数制御信号202aの制御量をΔV1 [V]と
し、そのときのf1 [Hz]の可変量をΔf1 [Hz]
とする。同様に、ループフィルタ202の発振周波数制
御信号202aをV2 [V]とし、V2 [V]に対する
後段の単位回路20Bの発振出力信号203aの周波数
をf2 [Hz]とし、V2 [V]に対するループフィル
タ202の発振周波数制御信号202aの制御量をΔV
2 [V]とし、そのときのf2 [Hz]の可変量をΔf
2 [Hz]とする。ここで、発振器203の発振出力信
号203aの周波数f2 [Hz]が分周比n(n=1,
2,3,…)に応じて分周器204によって分周されて
入力データ11の周波数f1 [Hz]と同じ周波数にな
った場合、Δf2 [Hz]も分周比nに応じてΔf2 /
nに変換されて位相比較器201にフィードバックされ
る。その結果、位相比較器201における制御量が減少
してしまい、位相比較器201の動作範囲が減少してし
まう可能性がある。そこで本実施形態では、発振出力信
号の周波数f2 [Hz]を分周比nで割り算した値より
も入力データ11の周波数f1 [Hz]が小さくなるよ
うに(則ち、f1 <f2 /nとなるように)、分周器2
04における分周比nを設定している。
【0053】このように分周比nを設定することによ
り、発振器203の発振出力信号203aの周波数f2
[Hz]を入力データ11の周波数f1 [Hz]めで分
周することなく位相比較器201にフィードバックさせ
ることが可能となり、その結果、逓倍量が大きい場合で
あっても周波数の安定した発振出力信号203aを生成
することができる半導体集積回路10を実現できる。
【0054】以上説明したように第1発明の各実施形態
によれば、逓倍量が大きい場合であっても周波数の安定
した発振出力信号203aを生成することができる半導
体集積回路10することができる。次に、第2発明を説
明する。
【0055】少なくとも発振器及び位相比較器がループ
状に接続された単位回路と、前記発振器の出力信号に基
づいて入力データ信号をリタイミングする回路とを有
し、クロックに同期した入力データ11(則ち、規則性
を有する入力データ11)に代えて、通信のデータ伝送
ランダムに発生する入力データ11(則ち、不規則性を
有する通信の伝送データ)を用いて、PLL動作を行お
うとした場合、PLL制御に用いる情報量がクロック同
期の場合よりも少ないため、クロックに同期用の半導体
集積回路をそのまま用いたのではPLL動作が不安定に
なる可能性がある。このようなランダムに発生する入力
データ11に対しても安定なPLL動作を行うことがで
きるのが半導体集積回路30である。
【0056】そこで、第2の発明の半導体集積回路30
は、クロックに同期した入力データ11(則ち、規則性
を有する入力データ11)に代えて、ランダムに発生す
る伝送データを受信することができるように、ランダム
に発生する入力データ11に対して安定なPLL動作を
行うリタイミング手段308を有する半導体集積回路で
あって、図10に示すように、発振周波数制御信号20
2aに応じて入力データ11の周波数fi をn逓倍した
発振出力信号203aを生成する発振器203と、発振
出力信号203aと入力データ11との周波数[Hz]
を比較してその周波数差に応じた位相比較信号201a
を生成する位相比較器201と、位相比較信号201a
を積分して発振周波数制御信号202aに変換するルー
プフィルタ202と、発振出力信号203aを位相比較
器201に帰還させるフィードバックループとを有す
る。
【0057】以下、図面に基づき第2発明の各種実施形
態を説明する。図10は第2の発明の第1の実施形態の
半導体集積回路30を示す機能ブロック図である。図1
1は図10の半導体集積回路に設けられた発振器203
のを示す回路図である。なお、第1発明の各種実施形態
において既に記述したものと同一の部分については、同
一符号を付し、重複した説明は省略する。
【0058】第2の発明の半導体集積回路30(図10
参照)は、入力データ(11)を受信するためのデータ
受信レートM[bps]がM/n(n=1,2,3,
…)と変化する場合に、変化後のデータ受信レートM/
n[bsp]に対応した周波数f0 (則ち、f0 =M/
n)[Hz]の発振出力信号203aを生成する発振器
203を有する。このようにして生成された発振出力信
号203aは、図10に示すように、分周器を経由する
ことなくフィードバックループを介して、位相比較器2
01に直接帰還させることが可能となり、その結果、エ
ラーのないリカバリーデータを生成することができる半
導体集積回路30を実現できる。
【0059】また、データ受信レートM/n[bps]
と同じ周波数f0 (則ち、f0 =Mに固定)[Hz]の
発振出力信号203aを生成する発振器203に代え
て、入力データ11を受信するためのデータ受信レート
に関わらず、受信可能な最高のデータ受信レートM[b
ps]に対応した周波数M[Hz]に固定されて発振す
る発振器203を用いることも可能である。
【0060】このようにして生成された発振出力信号2
03aは、図10に示すように、分周器を経由すること
なくフィードバックループを介して、位相比較器201
に直接帰還させることが可能となり、その結果、エラー
のないリカバリーデータを生成することができる半導体
集積回路30を実現できる。
【0061】また本実施形態の発振器203は、図11
に示すように、複数の電流スイッチ301,…,301
と、各電流スイッチ301,…,301(具体的には、
図中S1,S2,S3,S4)に接続され各電流スイッ
チ301,…,301のON又はOFFに応じて発振出
力信号の周波数fo を制御するマルチバイブレータ30
2とを有し、受信可能な最高のデータ受信レートM[b
ps]とデータ受信レートM/n[bsp]とを用いて
生成された分周比nに応じて各電流スイッチ301,
…,301がON又はOFF制御されることにより、デ
ータ受信レートM/n[bps]と同じ発信周波数M/
n[Hz]を有する発振出力信号203aをマルチバイ
ブレータ302(具体的には、電圧制御型のエミッタ結
合マルチバイブレータ302)を用いて生成するように
接続されている。図11に示す電圧制御型のエミッタ結
合マルチバイブレータ302の回路構成は図7の発振器
203に組み込まれたマルチバイブレータ205とほぼ
同一なので、回路構成については同一符号を付し、回路
構成とその発振動作についての説明は省略する。
【0062】図11における各電流スイッチ301,
…,301は、トランジスタQ21,Q22,Q2 9と抵抗
R11とで構成される電流スイッチ回路、トランジスタQ
23,Q24,Q30と抵抗R12とで構成される電流スイッチ
回路、トランジスタQ25,Q26,Q31と抵抗R13とで構
成される電流スイッチ回路、トランジスタQ27,Q28,
Q32と抵抗R14とで構成される電流スイッチ回路であ
る。各電流スイッチ301,…,301は、電源Vc に
共通に接続されている。
【0063】各電流スイッチ301,…,301は、差
動増幅回路とこの差動増幅回路のエミッタ側に接続され
た定電流回路とで構成されている。電流スイッチ端子S
1を有する差動増幅回路はトランジスタQ21,Q22とで
構成されている。電流スイッチ端子S2を有する差動増
回路はトランジスタQ23,Q24とで構成されている。
電流スイッチ端子S3を有する差動増幅回路はトランジ
スタQ25,Q26とで構成されている。電流スイッチ端子
S4を有する差動増幅回路はトランジスタQ27,Q28と
で構成されている。
【0064】トランジスタQ21,Q23,Q25,Q27のベ
ースは電流スイッチ端子S1,S2,S3,S4に各々
接続され、またランジスタQ22,Q24,Q26,Q28のベ
ースは一定電圧VB に接続されている。電流スイッチ端
子S1を有する差動増幅回路のエミッタ側に接続された
定電流回路は、トランジスタQ29とトランジスタQ29の
エミッタに接続された抵抗R11から構成されている。
【0065】例えば、電流スイッチ端子S1にこの一定
電圧VB より大きな電圧が印加された場合に、トランジ
スタQ21が動作状態に遷移し、トランジスタQ22が非動
作状態に遷移し、トランジスタQ21がトランジスタQ5
〜Q8 と並列関係となる。このとき、マルチバイブレー
タ302のトランジスタQ3 を経由して流れる電流Iと
同じ大きさの電流Iを動作状態にあるトランジスタQ21
に並列に流すことが可能となる。
【0066】また電流スイッチ端子S2にこの一定電圧
VB より大きな電圧が印加された場合に、トランジスタ
Q23が動作状態に遷移し、トランジスタQ24が非動作状
態に遷移し、トランジスタQ23がトランジスタQ5 〜Q
8 と並列関係となる。このとき、マルチバイブレータ3
02のトランジスタQ3 を経由して流れる電流Iと同じ
大きさの電流Iを動作状態にあるトランジスタQ23に並
列に流すことが可能となる。また電流スイッチ端子S3
にこの一定電圧VB より大きな電圧が印加された場合
に、トランジスタQ25が動作状態に遷移し、トランジス
タQ26が非動作状態に遷移し、トランジスタQ25がトラ
ンジスタQ5 〜Q8 と並列関係となる。このとき、マル
チバイブレータ302のトランジスタQ4 を経由して流
れる電流Iと同じ大きさの電流Iを動作状態にあるトラ
ンジスタQ25に並列に流すことが可能となる。
【0067】また電流スイッチ端子S4にこの一定電圧
VB より大きな電圧が印加された場合に、トランジスタ
Q27が動作状態に遷移し、トランジスタQ28が非動作状
態に遷移し、トランジスタQ27がトランジスタQ5 〜Q
8 と並列関係となる。このとき、マルチバイブレータ3
02のトランジスタQ4 を経由して流れる電流Iと同じ
大きさの電流Iを動作状態にあるトランジスタQ27に並
列に流すことが可能となる。
【0068】具体的には、周波数がM[Hz]の発振出
力信号203aをマルチバイブレータ302を用いて生
成する場合には、電流スイッチ端子S1,S2,S3,
S4を全てONとする。このときマルチバイブレータ3
02に流れる電流Iが最大電流値となり、それに応じて
周波数がM[Hz]の発振出力信号203aが発振器2
03(則ち、マルチバイブレータ302)から出力され
る。周波数がM×(2/3)[Hz]の発振出力信号2
03aをマルチバイブレータ302を用いて生成する場
合には、電流スイッチS1,S3をONとし、電流スイ
ッチS2,S4をOFFとする。このときマルチバイブ
レータ302に流れる電流Iが最大電流値×(2/3)
となり、それに応じて周波数がM/2[Hz]の発振出
力信号203aが発振器203(則ち、マルチバイブレ
ータ302)から出力される。周波数がM×(2/3)
[Hz]の発振出力信号203aをマルチバイブレータ
302を用いて生成する場合には、電流スイッチ端子S
1,S2,S3,S4を全てOFFとする。このときマ
ルチバイブレータ302に流れる電流Iが最大電流値/
3となり、それに応じて周波数がM/3[Hz]の発振
出力信号203aが発振器203(則ち、マルチバイブ
レータ302)から出力される。
【0069】このような電流スイッチ301,…,30
1とマルチバイブレータ302とを発振器203に設け
ることにより、周囲環境温度、動作電源の変動、製造ば
らつき等に影響されることなく、エラーのないリカバリ
ーデータを生成することができる半導体集積回路30を
実現できる。
【0070】次に、第2発明の第2の実施形態を説明す
る。図12は第2の発明の第2の実施形態の半導体集積
回路に用いられる発振器203を示す回路図である。な
お、第1発明の各種実施形態又は第2発明の第1の実施
形態において既に記述したものと同一の部分について
は、同一符号を付し、重複した説明は省略する。 図1
2に示す電圧制御型のエミッタ結合マルチバイブレータ
302の回路構成は図7及び図11の発振器203に組
み込まれたマルチバイブレータ205とほぼ同一なの
で、回路構成については同一符号を付し、回路構成とそ
の発振動作についての説明は省略する。また各電流スイ
ッチ301,…,301の各々の回路構成は図11の発
振器203に組み込まれた電流スイッチ301,…,3
01とほぼ同一なので、回路構成については同一符号を
付し、回路構成とその発振動作についての説明は省略す
る。
【0071】マルチバイブレータ302の発振周波数は
負荷抵抗2I×RL で決まる振幅電圧に依るが、マルチ
バイブレータ302の周波数を制御する制御電圧303
を変更した場合に電流2Iが変更されるため、この振幅
電圧(=2I×RL )も変更されてしまい、線形出力を
得るためには別途線形化手段を設ける必要がある。
【0072】本実施形態の発振器203に設けられたマ
ルチバイブレータ302(具体的には、電圧制御型のエ
ミッタ結合マルチバイブレータ)は、図12に示すよう
な線形化手段310(具体的には、定電流化を行う手
段)を設けている。これにより、外部から入力される制
御電圧303に変更があった場合であっても、電流2I
を定電流化することができ、発振出力信号203aの振
幅電圧を線形に制御することが可能となる。
【0073】具体的な線形化手段310は、トランジス
タQ36,Q37,Q38と抵抗R15,R16,R18とで構成さ
れた差動型の定電流回路である。トランジスタQ36はそ
のベースによってトランジスタQ3 のコレクタ電圧を検
出して動作状態となり、同様に、トランジスタQ37はそ
のベースによってトランジスタQ4 のコレクタ電圧を検
出して動作状態となる。トランジスタQ38と抵抗R18に
よって構成される回路は、トランジスタQ38またはQ39
のベースに一定の電圧ベース電圧Vcsを印加するように
制御することによって、抵抗R15またはR16に定電流を
供給するための定電流源として機能する。この定電流と
抵抗R15またはR16で再生された一定電圧は、トランジ
スタQ33,Q34をコレクタ側の負荷トランジスタとする
トランジスタQ35,Q39で構成される差動増幅回路によ
って差動増幅され、その差動出力は各々トランジスタQ
3 ,Q4 に入力される。則ち、定電流と抵抗R15または
R16で再生された一定電圧による差動出力を、トランジ
スタQ3 ,Q4 に各々入力することによって、電流2I
を定電流化することができ、発振出力信号203aの振
幅電圧を線形に制御することが可能となる。
【0074】このようなマルチバイブレータ302を発
振器203に設けることにより、その結果、エラーのな
いリカバリーデータを生成することができる半導体集積
回路30を実現できる。次に、第2発明の第3の実施形
態を説明する。
【0075】図13は第2の発明の第3の実施形態の半
導体集積回路を示す機能ブロック図である。なお、第1
発明の各種実施形態又は第2発明の第1若しくは第2の
実施形態において既に記述したものと同一の部分につい
ては、同一符号を付し、重複した説明は省略する。
【0076】本実施形態の発振器203は、複数のゲー
ト段数切換スイッチ304が設けられたリング発振回路
305Aであって、図13に示すように、各ゲート段数
切換スイッチ304がON又はOFFを制御することで
周波数M/n[Hz]をリング発振回路(305A)を
用いて得るように接続されている。
【0077】図13において、例えば、周波数がM[H
z]の発振出力信号203aをリング発振回路305A
を用いて生成する場合には、セレクタS1,S2,S
3,S4を全てOFF(則ち、論理値L)とする。セレ
クタn(n=1,2,3)は端子Snが論理値Hのとき
にD1のパスを選択し、論理値LのときにD2のパスを
選択するように動作する。このときリング発振回路30
5Aの段数が最小段数である3段となり、それに応じて
周波数がM[Hz]の発振出力信号203aが発振器2
03(則ち、リング発振回路305A)から出力され
る。周波数がM/2[Hz]の発振出力信号203aを
リング発振回路305Aを用いて生成する場合には、セ
レクタS1,S2をON(論理値H)とし、セレクタS
3をOFF(論理値L)とする。このときリング発振回
路305Aの段数が6段となり、それに応じて周波数が
M/2[Hz]の発振出力信号203aが発振器203
(リング発振回路305A)から出力される。周波数が
M/3[Hz]の発振出力信号203aをリング発振回
路305Aを用いて生成する場合には、セレクタS1を
OFF(論理値L)、セレクタS2,S3をON(論理
値H)とする。このときリング発振回路305Aの段数
が9段となり、それに応じて周波数がM/3[Hz]の
発振出力信号203aが発振器203(リング発振回路
305A)から出力される。
【0078】このようなゲート段数切換スイッチ304
とリング発振回路305Aとを発振器203に設けるこ
とにより、エラーのないリカバリーデータを生成するこ
とができる半導体集積回路30を実現できる。次に、第
2発明の第4の実施形態を説明する。
【0079】図14は第2の発明の第4の実施形態の半
導体集積回路を示す機能ブロック図である。図15は図
14の半導体集積回路の動作を示すタイミングチャート
である。なお、第1発明の各種実施形態又は第2発明の
第1乃至第3の実施形態において既に記述したものと同
一の部分については、同一符号を付し、重複した説明は
省略する。
【0080】本実施例の半導体集積回路30は、図14
に示すように、単位回路20とクロックリカバリー回路
30Aとを有する
【0081】クロックリカバリー回路30Aは、パルス
生成手段306と遅延手段307とリタイミング手段3
08とを有する。パルス生成手段306は、入力データ
11のデータの変化を検出して検出パルス306aを生
成するように接続されている。
【0082】遅延手段307は、入力データ11のデー
タの変化を検出して発振出力信号203aの立ち上がり
エッジ又は立ち下がりエッジが検出パルス306aのパ
ルス幅の中間付近に安定に位置させる際に、検出パルス
306aのパルス幅(具体的には、Δt)の1/2の時
間幅Δt/2だけ入力データ11を遅延させた遅延デー
タ307aを生成するように接続されている。
【0083】リタイミング手段308は、図15に示す
ように、入力データ11のデータの変化を検出して発振
出力信号203aの立ち上がりエッジ又は立ち下がりエ
ッジが検出パルス306aのパルス幅の中間付近に安定
に位置させる際に、発振出力信号203aの逆位相の立
ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジで遅延データ30
7aに対してリタイミング動作を実行してリタイミング
データ308aを生成するように接続されている。
【0084】則ちこのようなクロックリカバリー回路3
0Aを設けることにより、入力データ11のデータの変
化を検出して発振出力信号203aの立ち上がりエッジ
又は立ち下がりエッジが検出パルス306aのパルス幅
の中間付近に安定に位置させることが可能となり、また
入力データ11の遅延量もΔt/2に設定することが可
能となり、発振器203の発振出力信号203aにおけ
る逆エッジの位相でリタイミング動作を処理すれば、周
囲環境温度、動作電源の変動、製造ばらつき等に影響さ
れることなく、エラーのないリカバリーデータを生成す
ることができる半導体集積回路30を実現できる。
【0085】次に、第2発明の第5の実施形態を説明す
る。図16は第2の発明の第5の実施形態の半導体集積
回路を示す機能ブロック図である。なお、第1発明の各
種実施形態又は第2発明の第1乃至第4の実施形態にお
いて既に記述したものと同一の部分については、同一符
号を付し、重複した説明は省略する。
【0086】図16は、図14に示すクロックリカバリ
ー回路30Aの一部である。本実施形態のクロックリカ
バリー回路30Aは、図16に示すように、入力データ
11を検出パルス306aの時間幅Δtだけ遅延させた
データ及び入力データ11を論理合成(具体的には、図
中論理合成手段を用いる)して検出パルス306aを生
成するとともに、リタイミングデータ307aの遅延時
間を検出パルス306aの時間幅Δtの1/2の時間幅
Δt/2に設定することにより、入力データ11の時間
幅の1/2の時間幅を有する遅延時間を生成するように
接続されている。
【0087】このように遅延時間を設定することによ
り、入力データ11のデータの変化を検出して発振出力
信号203aの立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジ
が検出パルス306aのパルス幅の中間付近に安定に位
置させることが可能となり、また入力データ11の遅延
量もΔt/2に設定することが可能となり、発振器20
3の発振出力信号203aにおける逆エッジの位相でリ
タイミング動作を処理すれば、周囲環境温度、動作電源
の変動、製造ばらつき等に影響されることなく、エラー
のないリカバリーデータを生成することができる半導体
集積回路30を実現できる。
【0088】次に、第2発明の第6の実施形態を説明す
る。図17(a)は第2の発明の第6の実施形態の半導
体集積回路を示す機能ブロック図であり、図17(b)
はリング発振回路305を示す回路図である。なお、第
1発明の各種実施形態又は第2発明の第1乃至第5の実
施形態において既に記述したものと同一の部分について
は、同一符号を付し、重複した説明は省略する。
【0089】本実施形態の発振器203は、図17
(a)に示すように、差動リング発振回路305Bを用
いて構成されている。リング発振回路を用いる場合に
は、リング発振回路の発振出力のデューティ制御が重要
である。このデューティがずれていると、正確に入力デ
ータの中心に発信出力を合わせることが難しくなる。通
常のシングル形式のリング発振回路では、立ち上がりと
立ち下がりとの信号伝達速度が異なるため、発信出力の
のデューティにずれが発生しやすい。その結果、逆位相
でデータをリタイミングする場合にズレが発生する。そ
こで本実施形態の差動リング発振回路305Bは、図1
7(b)に示すように、差動型のリング発振回路を用い
ることで、正確なデューティ制御を可能としている。
【0090】具体的な差動リング発振回路305Bは、
図17(b)に示すように、差動入力端子IN,/IN
から発振出力が入力される差動増幅回路とこの差動増幅
回路のエミッタ側に接続された定電流回路とこの差動増
幅回路の差動出力を更に増幅するための出力回路とから
構成されている。差動増幅回路はトランジスタQ40,Q
41、トランジスタQ40,Q41の各々のコレクタに接続さ
れた抵抗R20,R21から構成されている。トランジスタ
Q40,Q41とのエミッタに接続された定電流源である定
電流回路はトランジスタQ44と抵抗R22とで構成されて
いる。トランジスタQ40の出力を受けてこれを増幅して
差動出力端子OUTから出力するための出力回路はトラ
ンジスタQ42、これに直列に接続されたトランジスタQ
43、及びトランジスタQ46のエミッタに接続された抵抗
R24によって構成されている。トランジスタQ41の出力
を受けてこれを増幅して差動出力端子/OUTから出力
するための出力回路はトランジスタQ42、これに直列に
接続されたトランジスタQ45、及びトランジスタQ45の
エミッタに接続された抵抗R23によって構成されてい
る。
【0091】このような差動型の差動リング発振回路3
05Bを用いた発振器203を設けることにより、正確
なデューティ制御が可能となり、正確に入力データの中
心に発信出力を合わせることが可能となる。則ち、入力
データ11のデータの変化を検出して発振出力信号20
3aの立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジが検出パ
ルス306aのパルス幅の中間付近に安定に位置させる
ことが可能となり、また入力データ11の遅延量もΔt
/2に設定することが可能となり、発振器203の発振
出力信号203aにおける逆エッジの位相でリタイミン
グ動作を処理すれば、周囲環境温度、動作電源の変動、
製造ばらつき等に影響されることなく、エラーのないリ
カバリーデータを生成することができる半導体集積回路
30を実現できる。
【0092】以上説明したように第2発明の各実施形態
によれば、周囲環境温度、動作電源の変動、製造ばらつ
き等に影響されることなく、エラーのないリカバリーデ
ータを生成することができる半導体集積回路30するこ
とができる。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、後
段の単位回路のループフィルタが生成する発振周波数制
御信号の制御量を前段のものよりも大きくするか、又は
周波数変動量を大きくすることで、後段の単位回路を安
定して動作させることができる。
【0094】
【0095】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の第1の実施形態の半導体集積回路
を示す機能ブロック図である。
【図2】図1の半導体集積回路における発振周波数制御
信号の制御量と発振出力信号の変動量変動量との関係を
示すグラフである。
【図3】図3(a)は図1の半導体集積回路におけるア
イソレーション手段を示す断面図であり、図3(b)は
その平面図である。
【図4】図4(a)は図3において更に発振器をアイソ
レーション分離した単位回路を示す断面図であり、図4
(b)はその平面図である。
【図5】図1の単位回路毎に別個に設けられた電源及び
接地を示すブロック図である。
【図6】第1の発明の第2の実施形態の半導体集積回路
を示す正面図である。
【図7】図6の半導体集積回路における差動出力部回路
を示す回路図である。
【図8】図6の半導体集積回路における差動受信部回路
を示す回路図である。
【図9】第1の発明の第3の実施形態の半導体集積回路
を示す機能ブロック図である。
【図10】第2の発明の第1の実施形態の半導体集積回
路を示す機能ブロック図である。
【図11】図10の半導体集積回路に設けられた発振器
のを示す回路図である。
【図12】第2の発明の第2の実施形態の半導体集積回
路に用いられる発振器を示す回路図である。
【図13】第2の発明の第3の実施形態の半導体集積回
路を示す機能ブロック図である。
【図14】第2の発明の第4の実施形態の半導体集積回
路を示す機能ブロック図である。
【図15】図14の半導体集積回路の動作を示すタイミ
ングチャートである。
【図16】第2の発明の第5の実施形態の半導体集積回
路を示す機能ブロック図である。
【図17】図17(a)は第2の発明の第6の実施形態
の半導体集積回路を示す機能ブロック図であり、図17
(b)はリング発振回路を示す回路図である。
【図18】従来の半導体集積回路を示す機能ブロック図
である。
【図19】従来の半導体集積回路を示す機能ブロック図
である。
【図20】図19の半導体集積回路の動作を示すタイミ
ングチャートである。
【符号の説明】
10 半導体集積回路 11 入力データ 20 単位回路 20A 前段の単位回路 20B 後段の単位回路 201 位相比較器 201a 位相比較信号 202 ループフィルタ 202a 発振周波数制御信号 203 発振器 203a 発振出力信号 204 分周器 204a 分周信号 205 差動出力部回路 205a 差動発振出力信号 206 差動受信部回路 221 発振器の領域 23 アイソレーション手段 23A,23B 電源 24A,24B 接地 30 半導体集積回路 30A クロックリカバリー回路 301,…,301 電流スイッチ 302 マルチバイブレータ 303 制御電圧 304 ゲート段数切換スイッチ 305A,305B リング発振回路 306 パルス生成手段 306a 検出パルス 307 遅延手段 307a 遅延データ 308 リタイミング手段 308a リタイミングデータ n(n=1,2,3,…) 分周比 fo 発振出力信号の周波数 fi 入力データの周波数 M 最高のデータ受信レート(bps) M/n 変更されたデータ受信レート Δt 検出パルスの時間幅 Δt/2 検出パルスの時間幅の1/2の時間幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H03L 7/22 H03L 7/08 F (56)参考文献 特開 平1−208005(JP,A) 特開 平2−34032(JP,A) 特開 平3−147409(JP,A) 特開 昭56−58335(JP,A) 特開 平7−183803(JP,A) 特開 平4−56414(JP,A) 特開 平8−32449(JP,A) 特開 平6−188693(JP,A) 特開 平7−38432(JP,A) 特開 昭61−127243(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03L 7/08 H03K 3/03 H03K 3/282

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位相比較器とループフィルタと発振器と
    分周器とがループ状に接続された単位回路が複数段直列
    に接続された半導体集積回路において、 前記後段の単位回路の発振器の発振出力信号の周波数
    は、前記前段の単位回路の発振器の発振出力信号の周波
    数よりも高く設定され、 前記後段の単位回路に設けられたループフィルタが生成
    する発振周波数制御信号の制御電圧の制御範囲は、前記
    前段の単位回路に設けられたループフィルタが生成する
    発振周波数制御信号の制御電圧の制御範囲よりも大きく
    設定され、 前記後段の単位回路の発振器の制御電圧の制御範囲に対
    する発振出力信号の周波数変動量は、前記前段の単位回
    路の発振器の制御電圧の制御範囲に対する発振出力信号
    の周波数変動量よりも大きく設定されたことを特徴とす
    る半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 前記半導体集積回路は、前記単位回路の
    夫々を電気的に分離するためのアイソレーション手段を
    有することを特徴とする請求項1記載の半導体集積回
    路。
  3. 【請求項3】 前記単位回路のそれぞれは、 前記発振器の出力に接続され、該発振器が出力する発振
    出力信号を差動発振出力信号に変換する差動出力部回路
    と、 前記位相比較器の入力に接続され、前記差動発振出力信
    号を差動形式の入力信号に変換する差動受信部回路との
    少なくとも一方を有することを特徴とする請求項1又は
    2記載の半導体集積回路。
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