JPH10163757A - 電圧制御発振器 - Google Patents

電圧制御発振器

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Publication number
JPH10163757A
JPH10163757A JP9282301A JP28230197A JPH10163757A JP H10163757 A JPH10163757 A JP H10163757A JP 9282301 A JP9282301 A JP 9282301A JP 28230197 A JP28230197 A JP 28230197A JP H10163757 A JPH10163757 A JP H10163757A
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JP
Japan
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bang
vco
voltage
transistor
frequency
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9282301A
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English (en)
Inventor
Benny W H Lai
ベニー・ダブリュー・エイチ・ライ
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HP Inc
Original Assignee
Hewlett Packard Co
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Filing date
Publication date
Application filed by Hewlett Packard Co filed Critical Hewlett Packard Co
Publication of JPH10163757A publication Critical patent/JPH10163757A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K3/00Circuits for generating electric pulses; Monostable, bistable or multistable circuits
    • H03K3/02Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses
    • H03K3/023Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use of differential amplifiers or comparators, with internal or external positive feedback
    • H03K3/0231Astable circuits
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03BGENERATION OF OSCILLATIONS, DIRECTLY OR BY FREQUENCY-CHANGING, BY CIRCUITS EMPLOYING ACTIVE ELEMENTS WHICH OPERATE IN A NON-SWITCHING MANNER; GENERATION OF NOISE BY SUCH CIRCUITS
    • H03B2201/00Aspects of oscillators relating to varying the frequency of the oscillations
    • H03B2201/02Varying the frequency of the oscillations by electronic means

Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力周波数に対する環境変動の影響を減少さ
せた電圧制御発振器。 【解決手段】 本発明による電圧制御発振器(VCO)
5は、環状に接続された複数の可変遅延セル10と、各
可変遅延セルのデジタル入力110に接続され、VCO
の動作周波数を変調するためのデジタル変調信号を出力
する複数のバング・バング変調回路16とを備える。バ
ング・バング変調回路による変調電流が、設計により回
路内の抵抗の比のみによって決まるようにしているの
で、高精度かつ再現性の高い抵抗器を使用することによ
り、安定した周波数出力が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電圧制御発振器に
関する。さらに詳細には、その可変遅延セルにバング・
バング制御を組み込んだ二入力電圧制御発振器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最新のデジタル通信システムにおいて、
受信機は、データの復号化及び暗号解読を行うためのク
ロック・アンド・データ・リカバリ(「CDR」)シス
テムを備えていなければならない。数百MB/sec〜1
GB/secを超える範囲のビット伝送速度でデータを伝
送するための2つの規格は、CDRシステムに特定の要
求をしている。これらの規格は、155MB/sec及び
622MB/secのSONET/SDHと、531.2
5MB/sec及び1062.5MB/secのファイバ・チ
ャネル(Fibre-Channel)である。
【0003】初期のCDRシステムは、集積回路(「I
C」)に利用するのが困難な表面弾性波(「SAW」)
技術を用いて実施されており、従って、それによって得
られるCDRシステムは高価である。最近では、位相ロ
ック・ループ(「PLL」)設計によって、CDRシス
テムのコストが大幅に低下した。全てのPLLシステム
は、位相検出器、ある種のループ・フィルタ、及び、電
圧制御発振器(「VCO」)を備えている。
【0004】SONET/SDHデータ伝送環境の場
合、CDRシステムには、ジッタ性能に関して、ジッタ
伝達(jitter transfer)、ジッタ許容誤差(jitter to
lerance )、及び、ジッタ発生(jitter generation)
の指定されたレベルを含む厳しい仕様が課せられる。こ
れらの用語は、The International Telegraph and Tele
phone Consultative Committee Recommendation G.958
の、「Digital Line Systems Based On The Synchronou
s Digital Hierarchy For Use On Optical FibreCable
s」に定義されている。ジッタ伝達及びジッタ許容誤差
に関して、CDRシステムの入力における位相変調の折
点周波数が定義されており、PLLの挙動と直接関連づ
けられている。
【0005】1GB/secを超えるビット伝送速度で動
作するCDRシステムにおいて好結果が得られた既知の
PLLアーキテクチャの1つでは、特殊なVCOが利用
されている。このアーキテクチャでは、位相検出器の出
力をVCOのバング・バング入力に直接送り込むことに
よって、ループ・フィルタ機能の一部とVCOを組み合
わせる。従って、二重入力VCOが必要になる。第1の
入力は、周知のアナログ電圧入力であり、VCO出力周
波数は、このアナログ電圧入力によって単調に決まる。
第2の入力は、デジタル信号入力である。論理ハイの信
号か、または、論理ローの信号かによって、VCOの出
力周波数は、その変化は小さいが、全く別個のバング・
バング周波数の間を交互に変化する。ただし、このアー
キテクチャによってPLL全体が安定化するのは、バン
グ・バング周波数ループに起因する位相変化が、ループ
・フィルタによって導入される位相変化より大きくなる
場合である。
【0006】既知の二重入力VCO CDRシステムの
1つでは、VCOが、3つの可変遅延セルと、バング・
バング変調遅延セルから構成されるリング・オシレータ
として実現される。可変遅延セルはそれぞれ、遅延の異
なる2つの経路間を補間する。バング・バング遅延は、
ピークfT電流未満でバイアスがかけられた反転利得段
のバイアス電流に変調を施すことによって実現する。
【0007】この第1の既知設計は、可変遅延セル内に
バング・バング制御を組み込み、VCOの周波数範囲が
拡大されるようにすることによって改良された。
【0008】両方の既知設計とも、バング・バング遅延
は、インバータの固有の遅延に依存している。このた
め、バング・バング周波数は、インバータの製作及び動
作において固有の、プロセス、温度、及び、供給電圧の
変動に対して過敏になる。既知用途において、バング・
バング周波数は、単純に、ループ安定性に十分な余裕を
もたらすのに十分な高さになるように設計される。
【0009】あいにく、これら2つのアプローチでは、
厳格なSONET/SDHジッタ要件を遵守するのに十
分な、バング・バング周波数に対する制御は得られな
い。二重ループPLL CDRシステムは、VCOのバ
ング・バング周波数を精密に設定し、温度及び供給電圧
の変動に対して一定に保たれるようにすることができれ
ば、SONET/SDHジッタ要件を満たすように適応
させることが可能である。バング・バング周波数は、ジ
ッタ伝達及びジッタ許容誤差の折点周波数を直接決定す
るものであり、対応するSONET/SDH要件を満た
すように設定しなければならない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、S
ONET/SDH規格のジッタ要件を満足するような、
バング・バング周波数に対して十分に精密な制御を施す
ことのできるVCOを実現することを目的とする。さら
に、それに組み込まれるインバータの製造及び動作にお
ける固有のプロセス、温度及び供給電圧の変動に影響さ
れないバング・バング周波数を有するVCOを実現する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の望ましい
実施例は、SONET/SDHジッタ要件を満たすよう
に、バング・バング周波数に対して十分に精密な制御が
施される二重入力VCOである。VCOは、複数の可変
遅延セル及びバング・バング変調回路から構成される。
VCOに対する第1の入力は、VCO出力周波数を単調
に調整するアナログ電圧信号である。VCOの出力周波
数は、本書において動作周波数と呼ばれる。第2の入力
は、VCOの動作周波数を2つのわずかに異なる周波数
間で変調するデジタル・バング・バング信号である。2
つのバング・バング周波数の周期の差(バング・バング
時間)と、VCO動作周波数との比は一定になる。この
VCOが、固定されたビット伝送速度のデータ・ストリ
ームにロックされるPLLに用いられる場合、バング・
バング時間は、ビット伝送速度の一定の比率になり、動
作中の供給電圧や温度の変動、及び、製造プロセスにお
ける変動とは無関係である。
【0012】
【実施例】図1には、本発明の第1の実施例のブロック
図が示されている。二重入力VCO5は、環状構造をな
すように接続されたN個の同一の可変遅延セル10から
構成される。第1の望ましい実施例の場合、4つの遅延
セル10が利用される。可変遅延セル10は、それぞ
れ、アナログ差動電圧Vc入力12と、デジタル単位バ
ング・バング変調入力110を備えている。セル10は
さらに、差動Vin入力及び差動Vout出力を備えてい
る。バング・バング変調入力110は、バング・バング
変調回路16によって供給される。この可変遅延セルの
出力から信号を引き出してバッファリングを施し、位相
の異なるVCOを得ることが可能である。
【0013】各遅延セル10の遅延は、その制御電圧に
よって決まる。この第1の実施例の場合、Td=Tdo+k
cImであり、ここで、TdoはVc=0の場合の遅延、Vc
は差動アナログ制御電圧、kはsec/VAの単位で表される
係数、Imは変調電流である。図2に示すように、Imは、
2つの成分を備えている(Im=Io+ibb)。ここで、I
oはDC電流、ibbはBBデジタル入力150及び15
1で制御されるバング・バング電流であり、ibb<<I
oである。
【0014】図1に示すように、遅延セル10のリング
・オシレータの1周期Pは、リングを2まわりするトリ
ップから構成される。 P=2nTd=Po+2nkVc(Io+ibb) ここで、 Po=2nTdo である。ここで、 P=Po+2nkVco(1±m) となるように、ibbとIoの関係を一定の比率mを使っ
て、 ibb=±mIo で表されるようにする。従ってPは、2つの成分、すな
わち、公称遅延である To=Po+(2nkVco) と、バング・バング時間である Tbb=(4nkVco)m によって、 P=To±0.5Tbb と表すことができる。m<<1の場合、 To=P、Tbb=mP の関係が成り立つ。
【0015】本書に開示のVCOを用いるPLLが、規
定のデータ伝送速度による入力データ・ストリームにロ
ックされる場合、周期Pは定数になる。制御電圧Vc
は、このロックを実現し、維持するために、PLLによ
って絶えず調整される。この場合、Tbbは、ビット伝送
速度、及び、ある抵抗比になるように設計された係数m
によってのみ決まる。バング・バング周波数は単に、2
つの周期の差に対応する周波数、Fbb=[1/(To+T
bb/2)]−[1/(To-Tbb/2)]である。こうして
bbが定義され、補償されると、Fbbの安定化に関する
本発明の目的が実現する。
【0016】図2は、可変遅延セル10の回路図であ
る。同一のトランジスタ50及び51と、同一の抵抗器
52及び53によって、基本的なスイッチング素子が形
成される。ともにVinと呼ばれる入力60及び61がそ
れぞれトランジスタ50及び51のベースに送り込ま
れ、トランジスタ50及び51のコレクタにおける電圧
がそれぞれ、同一のトランジスタ70及び71によって
バッファリングを施されて、その結果、ともにVout
呼ばれる出力80及び81が生じる。トランジスタ50
及び51のエミッタが、トランジスタ55のコレクタ及
び抵抗器58によって得られる電流源によって駆動され
る。
【0017】ノード56及び57は、同一の容量負荷7
2及び73を有している。従って、これらのノードは、
電圧のスィングに直接関連した時間遅延を発生する。V
cc及びVeeは、電力遅延セル10に供給されるDC電圧
であり、Vcsは、各種電流源をオンにするために供給さ
れるDC電圧である。これらの電流源にはそれぞれ、ト
ランジスタ82及び抵抗器83とトランジスタ84及び
抵抗器85が含まれており、トランジスタ70及び71
の電流源として機能する。
【0018】遅延変調は、トランジスタ90及び91
と、トランジスタ93、94、95、及び、96と抵抗
器97及び98によって得られる可変電流源とによって
制御される。抵抗器97及び98は同一のものである。
トランジスタ90及び91は、トランジスタ50及び5
1のスイッチング動作を遅らせるように構成されてい
る。制御電流Imがノード56及び57の電圧のスィング
を変調し、これによって遅延が制御される。
【0019】Vc入力100及び101はそれぞれ、ト
ランジスタ94及び93のベースに送り込まれる。これ
ら2つのトランジスタは、変調電流Imを決める電流操向
回路を形成する。この操向回路に利用可能な公称電流
は、トランジスタ95及び抵抗器103とトランジスタ
96及び抵抗器104から構成される2つの電流源によ
って供給される。抵抗器103及び104は同一のもの
である。これらの電流源を合わせると、DC電流Io
び抵抗器105を通る細流電流が生じる。抵抗器105
を通る細流電流は、後述のようにバング・バング変調回
路16によって駆動されるバング・バング入力110に
よってデジタル変調が施される。このバング・バング変
調によって、抵抗器105を流れる細流電流にデルタ電
流ibbが生じる。細流電流のDC成分は、Ioよりはる
かに小さくなるように設計されており、無視することが
可能である。
【0020】前述のように、Im=Io+ibbが成り立つ。
この電流Imは、トランジスタ93と94の間に印加され
る電圧であり、VCOに対するアナログ差動制御入力を
形成するノード100と101の間の電圧であるVc
よって操向が施される。従って、Td=Tdo+kVcImであ
り、ここで、TdoはVc=0の場合の遅延、Vcはアナロ
グ制御電圧、Imは変調電流、kはsec/VA単位で表される
係数であり、負荷抵抗と、キャパシタンス、及び、プロ
セスの変動の関数である。
【0021】図3は、バング・バング変調回路16の回
路図である。差動デジタル入力150及び151(「B
B」)はそれぞれ、トランジスタ152及び153のベ
ースに結合されている。負荷抵抗器154及び155
は、Vccからトランジスタ152のコレクタの間に結合
されている。トランジスタ153及び152のエミッタ
は、トランジスタ156のコレクタに結合されており、
これによって、バイアス電流によるバング・バング機能
の起動が可能になる。ディスエーブル入力(160/1
61)が論理0の場合、ノード176における電圧は、
バング・バング入力150及び151に応じてトグルす
る。ノード176におけるハイのレベル及びローのレベ
ルは、Vcc及びVcc-VLOであり、VLOは、Is×(R1
54+R155)に等しい。ディスエーブル入力(16
0/161)が信号ライン160及び161によって論
理ハイになった場合、ノード176は、Vcc-Is×R1
54のDC値、すなわち、ハイのレベルとローのレベル
の和を2で割った値になる。トランジスタ156及び1
57の状態は、ディスエーブル入力160及び161に
よってセットされ、該入力は、トランジスタ162及び
163によってレベル・シフトされる。トランジスタ1
56及び157はともに電流スイッチの働きをする。ト
ランジスタ156及び157のエミッタは、トランジス
タ165及び抵抗器166から構成される電流源によっ
て駆動される。それぞれがトランジスタと抵抗器から構
成される3つの電流源によって、トランジスタ162、
163、及び、173にバイアス電流が加えられる。こ
れら3つの電流源はそれぞれ、トランジスタ169と抵
抗器170、トランジスタ167と抵抗器168、及
び、トランジスタ171と抵抗器172である。V
csは、これらの電流源のそれぞれ、並びに、トランジス
タ165と抵抗器166によって形成される電流源に加
えられる。図2にあるように、Vcc及びVeeはバング
・バング変調回路の電源である。
【0022】デルタ電流ibbは、トランジスタ173の
エミッタ出力(ノード110)における電圧のスィング
の関数であり、ノード176における電圧のスィングに
追従する。ノード176がハイの状態にある場合、ibb
は負の極性になる。ノード176が低の状態にある場
合、ibbは正になる。ibbの振幅は、ノード176にお
ける電圧のスィングの1/2を抵抗105で割った値に
なる。R105を通るdc成分はIoに比較してわずか
であり、無視することができる。
【0023】図2から、ノード176における電圧のス
ィングを計算すると、Vcs-Vbeを抵抗166で割った
値として定義されるIsに、抵抗154と155の和を
掛けて求められる。従って、ibbは、 〔0.5×(Vcs-Vbe)/R166〕×(R154+R
155)/R105 になる。
【0024】図3から、D.C.電流Ioは、トランジ
スタ95及び96の電流によって決まる。すなわち、 Io=2(Vcs-Vbe)/R103 R103の値はR104の値に等しい。ibbとIoを比
較し、同じダイに作製されたトランジスタ間でVbeはほ
ぼ同じ値であるとすることができるとすると、結果は、 ibb/Io=〔0.5(Vcs-Vbe)/(R166×R10
5)〕×(R154+R155)/〔2(Vcs-Vbe)/
R103〕 または、 ibb/Io=〔0.5R103×(R154+R155)〕
/〔2×(R166×R105)〕=m になる。これらの計算によって明らかなように、i
bbは、高い精度と再現性で作製可能な抵抗器の値の比率
によって決まる係数mによってIoと関連づけられる。
【0025】第1の望ましい実施例の場合、ビット伝送
速度は、622.08MB/secに設定されるが、これ
は、SONET規格によってOC−12と定義される
か、または、SDH規格によってSTM−4と定義され
ている。このVCOは、4つの同一段によって構成され
ている。バング・バング時間は、対応するジッタ伝達及
びジッタ許容誤差の折点周波数を遵守して、0.60ps
ec/サイクルに設定される。Vc=0の場合のVCO中心
動作周波数は622.08MHzであり、バング・バン
グ周波数は中心周波数の0.037%すなわち232K
Hzである。
【0026】本発明には、既知の技術に対していくつか
の利点がある。バング・バング周波数は、抵抗の比とビ
ット伝送速度によって決まるので、VCOのバング・バ
ング周波数は、環境の変動とは無関係である。この補償
に関して、本発明の二重ループPLLアーキテクチャ
は、SONET/SDHのジッタ許容誤差及びジッタ伝
達の折点周波数要件に従うことが可能である。
【0027】このバング・バング周波数はうまく制御さ
れるので、二重ループPLLアーキテクチャに関する安
定性のマージンは、製造プロセス及び動作環境の変動に
もかかわらず確保される。これらの利点は、SONET
/SDH用途に制限されるものではなく、任意のビット
伝送速度で利用可能である。
【0028】2経路補間に基づく先行CDR設計と比較
すると、新たな可変遅延セルは、必要とする回路要素が
少なくて済み、消費電力も少ない。本発明によって教示
される遅延セルは、前述の2つの既知設計よりも遅延変
動幅を広くすることができるので、結果として、本発明
のVCOの周波数範囲は広くなる。
【0029】VCOのバング・バング動作を禁止するた
めに、つまり、従来の単一入力アナログ制御式VCOに
戻すために本発明に組み込まれているディスエーブル・
モードによって、PLLは、1または0のビット・スト
リームが存在し、VCOのドリフトが阻止される限りに
おいて、VCOを邪魔することなく動作させることが可
能になる。
【0030】〔実施態様〕なお、本発明の実施態様の例
を以下に示す。
【0031】〔実施態様1〕所定の中心出力周波数に基
づいて電圧制御発振器の出力周波数に調整を加えるため
のアナログ信号を受信する第1の入力(12)と、2つ
のバング・バング周波数の間で電圧制御発振器の中心出
力周波数を切換えるデジタル信号を入力する第2の入力
(110)とを備える電圧制御発振器(5)であって、
前記2つのバング・バング周波数の周期の差と、電圧制
御発振器の動作周波数によって決まる周期との比が、電
圧制御発振器の供給電圧変動やその動作温度変動及び製
造プロセス変動とは無関係に一定となることを特徴とす
る電圧制御発振器。
【0032】〔実施態様2〕それぞれが第1の入力と第
1の出力を備える複数の可変遅延セル(10)をさらに
含んでいることと、各可変遅延セルの第1の出力が、後
続する可変遅延セルの第1の入力に結合されており、こ
れによって、複数の可変遅延セル(10)が環状に結合
されていることと、奇数番目の可変遅延セルは、その第
1の出力が、後続の可変遅延セルに結合される前に反転
されていることと、各可変遅延セルは、アナログ信号を
受信するためのアナログ信号入力(12)と、バング・
バング信号を受信するためのバング・バング信号入力
(110)を備えていることと、それぞれが、対応する
可変遅延セルにバング・バング信号を供給し、また、デ
ィスエーブル信号を受信するためのディスエーブル信号
入力(160、14)と、第1のデジタル信号を受信す
るためのデジタル信号入力(150、151)を備え
た、複数のバング・バング変調器(16)をさらに含ん
でいることを特徴とする、実施態様1に記載の電圧制御
発振器。
【0033】〔実施態様3〕環状に結合された可変遅延
セルの全遅延が、第1の所定の直流成分と、バング・バ
ング変調器からのバング・バング信号によって得られる
第2のバング・バング電流成分とを有する変調電流によ
って決まることを特徴とする、実施態様2に記載の電圧
制御発振器(5)。
【0034】〔実施態様4〕変調電流のバング・バング
電流成分と直流成分の比が、可変遅延セルとバング・バ
ング変調器における抵抗の比によって決まることを特徴
とする、実施態様3に記載の電圧制御発振器(5)。
【0035】〔実施態様5〕環状に結合された複数の可
変遅延セル(10)を備えており、所定の中心動作周波
数と、所定のバング・バング周波数だけ前記中心動作周
波数を上下にシフトさせるためのバング・バング信号入
力とを有する電圧制御オシレータ(5)において、バン
グ・バング周波数を制御するための方法であって、変調
電流を用いて可変遅延セルによる時間遅延を制御するス
テップと、直流電流とバング・バング変調電流の組み合
わせから前記変調電流を発生するステップとを設けてお
り、前記直流電流とバング・バング変調電流の比が、抵
抗の比によって決まることを特徴とする制御方法。
【0036】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、VCOの可変遅延セルに対する変調電流が、回路
に使用する抵抗の比のみによって決まるので、高精度の
再現性のある抵抗器を使用することによって、環境変動
に左右されない安定した周波数出力を得られるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のブロック図である。
【図2】図1に示す可変遅延セルの回路図である。
【図3】図1に示すバング・バング変調回路の回路図で
ある。
【符号の説明】
5 二重入力VCO 10 可変遅延セル 16 バング・バング変調入力 50 トランジスタ 51 トランジスタ 52 抵抗器 53 抵抗器 55 トランジスタ 56 ノード 57 ノード 58 抵抗器 70 トランジスタ 71 トランジスタ 82 トランジスタ 83 抵抗器 84 トランジスタ 85 抵抗器 90 トランジスタ 91 トランジスタ 93 トランジスタ 94 トランジスタ 95 トランジスタ 96 トランジスタ 97 抵抗器 98 抵抗器 100 ノード 101 ノード 103 抵抗器 104 抵抗器 105 抵抗器 150 差動デジタル入力 151 差動デジタル入力 152 トランジスタ 153 トランジスタ 154 抵抗器 155 抵抗器 156 トランジスタ 157 トランジスタ 160 信号ライン 161 信号ライン 162 トランジスタ 163 トランジスタ 165 トランジスタ 166 抵抗器 167 トランジスタ 168 抵抗器 169 トランジスタ 170 抵抗器 171 トランジスタ 172 抵抗器 173 トランジスタ 176 ノード

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の中心出力周波数に基づいて電圧制御
    発振器の出力周波数に調整を加えるためのアナログ信号
    を受信する第1の入力と、 2つのバング・バング周波数の間で電圧制御発振器の中
    心出力周波数を切換えるデジタル信号を入力する第2の
    入力とを備える電圧制御発振器であって、 前記2つのバング・バング周波数の周期の差と、電圧制
    御発振器の動作周波数によって決まる周期との比が、電
    圧制御発振器の供給電圧変動やその動作温度変動及び製
    造プロセス変動とは無関係に一定となることを特徴とす
    る電圧制御発振器。
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