JP3601711B2 - 半導体集積回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明のPLL(Phase Locked Loop の略称)装置は、入力データの周波数をn逓倍した発振出力を生成する半導体集積回路に関し、特に、発振周波数制御信号に応じて入力データの周波数をn逓倍した発振出力信号を生成する発振器と、発振出力信号を位相比較器に帰還させるフィードバックループと、フィードバックされた発振出力信号と入力データとの周波数を比較してその周波数差に応じた位相比較信号を生成する位相比較器と、位相比較信号を積分して発振周波数制御信号に変換するループフィルタとを有する単位回路を有する半導体集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の半導体集積回路としては、例えば、図18に示すようなものがある。半導体集積回路9Aは、発振周波数制御信号2aに応じて入力データ1bの周波数をn逓倍した発振出力信号3aを生成する発振器3と、発振出力信号3aの周波数を1/n(nは分周比、n=1,2,3,…)に分周した分周信号4aを生成する分周器4と、分周信号4aと入力データ1bとの周波数を比較してその周波数差に応じた位相比較信号1aを生成する位相比較器1と、位相比較信号1aを積分して発振周波数制御信号2aに変換するループフィルタ2と、発振出力信号3aを分周した分周信号4aを分周器4を介して位相比較器1に帰還させるフィードバックループとから構成されていた。
【0003】
また少なくとも発振器及び位相比較器がループ状に接続された単位回路と、前記発振器の出力信号に基づいて入力データ信号をリタイミングする回路とを有する半導体集積回としては、例えば、図19に示すようなものがある。半導体集積回路9Cは、半導体集積回路9Aとタイミングリカバリー回路9Bとを組み合わせて構成されていた。
【0004】
タイミングリカバリー回路9Bは、図19及び図20に示すように、入力データ1bのデータの変化を検出して検出パルス5aを生成するパルス生成手段5と、リタイミング動作を実行してリタイミングデータ6aを生成するリタイミング手段6と、検出パルス5aの中心に発信出力信号3aがくるように1,2,3,4でフィードバックループとから構成されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の半導体集積回路9Aでは、低周波の入力データ1bを逓倍して、高周波の発振出力信号3aを生成する場合、逓倍量が大きいとPLL動作が不安定になり、その結果、周波数の安定した発振出力信号3aを生成することが難しいという問題点があった。例えば、周波数が1MHzの入力データ1bを100倍して、周波数が100MHzの発振出力信号3aを生成する場合を考えると、発振器3が100回動作している間に入力データ1bは1回しか位相比較器1に入力されないため、入力データ1bと発振出力信号3aとの位相差を検出する回数が不十分となってPLL動作が不安定になり、その結果、発振器3における実際の発振周波数と入力データ1bの周波数を逓倍した周波数との間の周波数ズレを十分に補正できなくなるという問題点があった。
【0006】
また、従来の半導体集積回路9Cでは、発振出力信号3aの位相を入力データ1bの中心まで遅延させるための遅延データ7aが、周囲環境温度、動作電源の変動、製造ばらつき等の影響を受け易く、その結果、リカバリーデータ6aがエラーするという問題点があった。
【0007】
第1発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、逓倍量が大きい場合であってもエラーのないリカバリーデータを生成することができる半導体集積回路を提供することを目的としている。
【0008】
また第2発明は、周囲環境温度、動作電源の変動、製造ばらつき等に影響されることなく、発振出力の位相を入力データの中心まで安定に遅延させ、その結果、周波数の安定した発振出力を生成することができる半導体集積回路を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、位相比較器とループフィルタと発振器と分周器とがループ状に接続された単位回路が複数段直列に接続された半導体集積回路において、
前記後段の単位回路の発振器の発振出力信号の周波数は、前記前段の単位回路の発振器の発振出力信号の周波数よりも高く設定され、
前記後段の単位回路に設けられたループフィルタが生成する発振周波数制御信号の制御電圧の制御範囲は、前記前段の単位回路に設けられたループフィルタが生成する発振周波数制御信号の制御電圧の制御範囲よりも大きく設定され、
前記後段の単位回路の発振器の発振出力信号の制御電圧の制御範囲に対する発振出力信号の周波数変動量は、前記前段の単位回路の発振器の制御電圧の制御範囲に対する発振出力信号の周波数変動量よりも大きく設定され、
各単位回路に設けられ、各単位回路の発振器の発振出力信号を分周して入力信号と位相比較される信号を生成する分周器における分周比は、前記発振出力信号の発振周波数を前記分周比で割り算した値よりも前記入力信号の周波数が小さくなるように設定されたことを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、後段の単位回路の発振器の発振出力信号の周波数を前段の単位回路の発振器の発振出力信号の周波数よりも高く設定し、後段の単位回路に設けられたループフィルタが生成する発振周波数制御信号の制御電圧の制御範囲を前段の単位回路に設けられたループフィルタが生成する発振周波数制御信号の制御電圧の制御範囲よりも大きく設定し、後段の単位回路の発振器の制御電圧の制御範囲に対する発振出力信号の周波数変動量を前段の単位回路の発振器の制御電圧に対する発振出力信号の周波数変動量よりも大きく設定し、各単位回路に設けられ、各単位回路の発振器の発振出力信号を分周して入力信号と位相比較される信号を生成する分周器における分周比は、前記発振出力信号の発振周波数を前記分周比で割り算した値よりも前記入力信号の周波数が小さくなるように設定することにより、後段の単位回路を安定して動作させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき第1発明の各種実施形態を説明する。
【0012】
図1は第1の発明の第1の実施形態の半導体集積回路を示す機能ブロック図である。図2は図1の半導体集積回路における発振周波数制御信号202aの制御量と発振出力信号203aの変動量変動量との関係を示すグラフである。図3(a)は図1の半導体集積回路におけるアイソレーション手段23,…,23を示す断面図であり、図3(b)はその平面図である。図4(a)は図3において更に発振器203をアイソレーション分離した単位回路20を示す断面図であり、図4(b)はその平面図である。
【0013】
半導体集積回路10は、図1に示すように、複数段の単位回路20が直列に接続された半導体集積回路であって、後段の単位回路20B(図中PLL2)の発振出力信号203aは、前段の単位回路20Aの発振出力信号203aの周波数fo よりも高い周波数の発振出力信号203aを生成するように接続されている。このように、単位回路20が複数段だけ直列に接続して半導体集積回路10を構成することにより、一度に高逓倍処理を行うことなく、複数回(則ち、単位回路20の段数)に分けた逓倍処理を行うことができるようになる。
【0014】
各単位回路20(図中、PLL1,PLL2)は、図1に示すように、発振器203と分周器204と位相比較器201とループフィルタとフィードバックループとを有する。発振器203は発振周波数制御信号202aに応じて入力データ11の周波数fi をn逓倍した発振出力信号203aを生成するように接続されている。各単位回路20,…,20に設けられ、前記発信出力信号203aを分周して入力信号と位相比較される信号を生成する分周器204は発振出力信号203aの周波数fo [Hz]を1/n(n=1,2,3,…)に分周した分周信号204aを生成するように接続されている。位相比較器201は分周信号204aと入力データ11との周波数[Hz]を比較してその周波数差に応じた位相比較信号201aを生成するように接続されている。ループフィルタは位相比較信号201aを積分して発振周波数制御信号202aに変換するように接続されている。フィードバックループは発振出力信号203aを分周した分周信号204aを分周器204を介して位相比較器201に帰還させるように接続されている。本実施形態では高集積化する目的で、図3に示すように、これらの単位回路20,…,20を共通の基板(図中LSI基板)に作成している。
【0015】
更に、前段の単位回路20Aの発振出力信号203aの周波数fo よりも高い周波数[Hz]の発振出力信号203aを生成する単位回路20が、後段の単位回路20Bとして接続されて構成されている。
【0016】
例えば、入力データ11を1MHzとし、発振出力を100倍の100MHz変換する高逓倍処理を行う場合、図1に示すように、10逓倍の単位回路(則ち、PLL1,PLL2)20A,20Bを2段だけ直列に接続して半導体集積回路10を構成する。則ち、前段の単位回路20Aの発振出力信号203a−1の周波数fo は10MHzとなり、その後段の単位回路20Bの発振出力信号203a(則ち、半導体集積回路10の発振出力信号)の周波数fo は100MHzとなる。このとき、各々の単位回路(PLL1,PLL2)20A,20B内の各発振器203,…,203は、各々、10回の動作を行っている間に入力データ11を少なくとも1回は受け取ることができるので、前述の従来技術と比較して10倍の制御情報を位相比較器201にフィードバックループを介して帰還させることができるようになる。その結果、逓倍量が大きい場合であっても周波数の安定した発振出力信号203aを生成することができる半導体集積回路10を実現できる。
【0017】
更に本実施形態では、後段の単位回路20Bのループフィルタ202は、図2に示すように、前段の単位回路20Aのループフィルタ202の発振周波数制御信号202aの制御量よりも大きな制御量の発振周波数制御信号202aを生成するように構成されている。
【0018】
具体例を図1を用いて説明する。
【0019】
例えば、図2に示すように、前段の単位回路20Aのループフィルタ202の発振周波数制御信号202aをV1 [V]とし、V1に対する発振出力信号203a−1の周波数をf1 [Hz]とし、V1に対するループフィルタ202の発振周波数制御信号202aの制御量をΔV1 [V]とし、そのときのf1 [Hz]の可変量をΔf1 [Hz]とする。同様に、ループフィルタ202の発振周波数制御信号202aをV2 [V]とし、V2 [V]に対する後段の単位回路20Bの発振出力信号203aの周波数をf2 [Hz]とし、V2 [V]に対するループフィルタ202の発振周波数制御信号202aの制御量をΔV2 [V]とし、そのときのf2 [Hz]の可変量をΔf2 [Hz]とする。このとき、図2の特性グラフに示されるようにΔVとΔfの比(則ち、Δf/ΔV)は一定であるため、ΔV1 [V]とΔf1 [Hz]の比(則ち、Δf1 /ΔV1 )とΔV2 [V]とΔf2 [Hz]の比(則ち、Δf2 /ΔV2 )となる。しかしながら、Δf1 [Hz]とf1 [Hz]の比(則ち、Δf1 /f1 )よりもΔf2 [Hz]とf2 [Hz]の比(則ち、Δf2 /f2 )は、f1 /f2 と小さくなってしまう。例えば、前述したようにf1 =10MHz,f2 =100MHzとすると、(Δf2/f2)/(Δf1/f1)は、Δf1=Δf2であるので、f1/f2=10/100=1/10となる。よって、(Δf 2 /f 2 ) は(Δf 1 /f 1 ) の(1/10)となり、その結果、前段の単位回路20Aの発振出力の周波数制御範囲よりも後段の単位回路20Bの発振出力の周波数制御範囲が1/10程度に低下してしまう可能性がある。そこで本実施形態では、前段の単位回路20Aの発振出力の周波数制御範囲と後段の単位回路20Bの周波数制御範囲とが同程度以上になるように、[前段の単位回路20Aのループフィルタ202の発振周波数制御信号202aの制御量V1 ]<[後段の単位回路20Bのループフィルタ202の発振周波数制御信号202aの制御量V2 ]のように制御量V2 [V]を設定している。
【0020】
このように各単位回路における発振出力の周波数制御範囲を同程度以上に制御する手段としては、前段の単位回路20Aのループフィルタ202の時定数よりも後段の単位回路20Bのループフィルタ202の時定数を小さく設定することによって実現できる。また、後段の単位回路20Bのループフィルタ202と発振器203との間に発振周波数制御信号202aを増幅するためのアンプを設け、そのアンプのゲイン(利得)を後段の単位回路ほど大きく設定することによっても実現できる。
【0021】
このように後段の単位回路20Bにおける発振出力の周波数制御範囲が前段の単位回路20Aに比べて大きくなるように、ループフィルタ202の発振周波数制御信号202aの制御量を設定することにより、逓倍量が大きい場合であっても、周波数の安定した発振出力信号203aを各段で生成することができる半導体集積回路10を実現できる。
【0022】
また本実施形態では、前段の単位回路20Aの発振出力の周波数制御範囲に比べて後段の単位回路20Bの発振出力の周波数制御範囲を拡大できるように、前段の単位回路20Aの発振器203における発振出力信号203a−1の周波数fo (図1中f1 [Hz])の発振周波数制御信号202a(具体的には、ΔV1 [V])に対する変動量(具体的には、f1 /ΔV1 )よりも、後段の単位回路20Bの発振器203における発振出力信号203aの周波数fo (図1中f2 [Hz])の発振周波数制御信号202a(具体的には、ΔV2 )に対する変動量(具体的には、f2 /ΔV2 )の変動量を大きくする手段を用いることもできる。具体的には、図2のグラフにおいて、[ΔV1 に対するΔf1 の変化量]<[ΔV2 に対するΔf2 の変化量]となるように、後段の単位回路20Bの発振器203におけるゲインを前段の単位回路20Aの発振器203におけるゲインよりも大きくすることによって実現できる。
【0023】
このように、[ΔV1 に対するΔf1 の変化量]<[ΔV2 に対するΔf2 の変化量]とする手段を設けることにより、逓倍量が大きい場合であっても周波数の安定した発振出力信号203aを生成することができる半導体集積回路10を実現できる。
【0024】
本実施形態では、図3に示すように、複数の単位回路20,…,20を共通のLSI基板に作成して高集積化を図っている。しかしながら、高集積化に伴い、各単位回路20,…,20間の電磁気的な干渉を考慮する必要がある。
【0025】
そこで本実施形態では、図3(a),(b)に示すように、各単位回路20,…,20(具体的には、PLL1,PLL2)が形成された単位回路(具体的には、PLL1の領域,PLL2の領域)20間に、各単位回路を電気的に各々分離するためのアイソレーション手段23,…,23を各々設けている。
【0026】
単位回路20(PLL1の領域,PLL2の領域)間に、各単位回路20を電気的に各々分離するためのアイソレーション手段23,…,23を各々設けることに加えて更に、図4(a),(b)に示すように、各単位回路20内に設けられた発振器203の領域221,…,221をアイソレーション手段23,…,23を用いてアイソレーション分離することも可能である。
【0027】
このようなアイソレーション手段23,…,23を各発振器203の周りに設けることにより、単位回路20間の電磁気的な干渉を更に低減することができ、その結果、周波数の更に安定した発振出力信号203aを生成することができる半導体集積回路10を実現できる。
【0028】
次に、第1の発明の第2の実施形態を説明する。
【0029】
図5は図1の単位回路20毎に別個に設けられた、電源23A,23B及び接地24A,24Bを示すブロック図である。図6は第1の発明の第2の実施形態の半導体集積回路を示す正面図である。図7は図6の半導体集積回路における差動出力部回路205を示す回路図である。図8は図6の半導体集積回路における差動受信部回路206を示す回路図である。なお、第1の実施形態において既に記述したものと同一の部分については、同一符号を付し、重複した説明は省略する。
【0030】
本実施形態では、単位回路20(PLL1の領域,PLL2の領域)間及び各単位回路20内に設けられた発振器203の領域221,…,221に電気的に各々分離するためのアイソレーション手段23,…,23を各々設ける第1の実施形態に加えて、図5に示すように、単位回路20の各々に別個に独立した電源(各々電源電圧Vcc)23A,23Bを設けている。具体的には、単位回路20A(PLL1)には駆動電力を供給する電源23A及び接地24Aが接続されている。同様に、単位回路20B(PLL2)には駆動電力を供給する電源23B及び接地24Bが接続されている。電源23Aと電源23Bとは電気的に絶縁されている。同様に、接地24Aと接地24Bとは電気的に絶縁されている。
【0031】
このように電源23A,23B及び接地24A,24Bを電気的に独立させることにより、単位回路20間の電磁気的な干渉を低減することができ、その結果、周波数の安定した発振出力信号203aを生成することができる半導体集積回路10を実現できる。
【0032】
本実施形態では、単位回路20の各々に別個に独立した電源23A,23Bを設けているため、図6及び図7に示すように、各単位回路20,…,20の入出力信号を差動信号に変換している。このような差動形式の入出力信号を生成するために、各単位回路20,…,20内に差動出力部回路205と差動受信部回路206とを設けている。これらの単位回路20,…,20は、図6に示すように、前段の単位回路20A(図中PLL1)の差動形式の発振出力信号203aである差動発振出力信号205aが、後段の単位回路20B(図中PLL2)の差動形式の入力として入力されるように直列に接続されて半導体集積回路10を構成している。
【0033】
単位回路20Bにおける差動受信部回路206は、図8に示すように、位相比較器201の入力に接続され、前段の単位回路20Aに設けられた差動出力部回路205からの差動発振出力信号205aを受けて差動形式の入力に変換するとともに、この差動形式の入力を位相比較器201に出力するように接続されている。また、差動出力部回路205は、発振器203の出力に接続され、発振出力信号203aを差動信号に変換して差動発振出力信号205aを生成するとともに、差動発振出力信号205aを発振出力信号203aに代えて次段(後段)の単位回路20に出力するように接続されている。
【0034】
本実施形態では単位回路20A(具体的には、図6中のPLL1)と単位回路20B(具体的には、図6中のPLL2)を直列に接続して半導体集積回路10を構成しており、その場合、単位回路20A(PLL1)における差動受信部回路206は省略され、入力データ11は位相比較器201に入力されるように接続されている。また単位回路20A(PLL1)に設けられた差動出力部回路205は、図7に示すような差動変換回路として発振器203に組み込まれ、発振出力信号203aを差動信号に変換して差動発振出力信号205aを生成するとともに、差動発振出力信号205aを発振出力信号203aに代えて次段(後段)の単位回路20Bに出力するように接続されている。
【0035】
図7に示す差動出力部回路205が組み込まれた発振器203は、トランジスタQ1 〜Q9 と抵抗R1 〜R5 及び負荷抵抗RL から構成されるエミッタ結合型のマルチバイブレータを用いた電圧制御型の発振回路である。電源Vccに接続された負荷抵抗RL はダイオードD1 ,D2 の電圧降下(具体的には、0.7V)を利用して発振周波数を決定するための電流2I(=0.7/RL )を設定するための素子である。また外部から入力される制御電圧303は、発振出力信号203aの振幅を電圧制御する信号である。
【0036】
以下に、差動出力部回路205が組み込まれた発振器203(エミッタ結合型のマルチバイブレータ)の発振動作を説明する。
【0037】
エミッタ結合型のマルチバイブレータにおいて、トランジスタQ5 〜Q8 とダイオードD1 ,D2 及び抵抗R2 で定電流回路を構成している。トランジスタQ9 はエミッタホロワ用のトランジスタである。ダイオードD1 ,D2 ,トランジスタQ2 は、各々、レベルシフト用のダイオード、トランジスタであり、トランジスタQ3 及びトランジスタQ4 で構成される基本型エミッタ結合のマルチバイブレータの動作を、トランジスタQ3 ,Q4 の能動領域である高周波領域で実行させるものである。このようなレベルシフト用のダイオード、トランジスタがないと、基本型エミッタ結合のマルチバイブレータは、トランジスタQ3 ,Q4 の飽和領域で動作することになる。
【0038】
次に、発信周期について述べる。
【0039】
先ず、トランジスタQ1 をON、トランジスタQ4 をOFF状態にすると、トランジスタQ3 のベース電圧は4.3Vであるから、トランジスタQ3 のエミッタ側から矢印のように電流IがトランジスタQ4 のエミッタ側に流れ、コンデンサーCが充電され、これによってトランジスタQ4 の電位が下がる。トランジスタQ4 のエミッタ側の電位がベース電圧より約0.7V下がると、トランジスタQ4 がON、トランジスタQ3 がOFF状態になり、トランジスタQ4 のコレクター電位が反転する。以下同様の動作を繰り返すことによって、発振器の動作が行われる。
【0040】
コンデンサーCの充電時間と充電電流I等から発信周期Tが決定される。具体的には、トランジスタのベースーエミッタ間の電圧をVBEとすると、T(=1/発振周波数)=4CVBE/Iとなる。
【0041】
また、単位回路20B(PLL2)に設けられた差動受信部回路206は、図8に示すように、位相比較器201の入力に接続され、前段の単位回路20A(PLL1)の差動出力部回路205からの差動発振出力信号205aを受けて入力データ11に変換するとともに、変換された入力データ11を位相比較器201に出力するように接続されている。また単位回路20B(PLL2)における差動出力部回路205は省略され、発振器203の発振出力信号203aが出力されるように接続されている。
【0042】
具体的な差動受信部回路206は、図8に示すように、電源Vcc、トランジスタQ10,Q11、抵抗R3 ,R4 から構成される差動増幅回路とこの差動増幅回路のエミッタ側に接続された定電流回路とによって実現できる。トランジスタQ12と抵抗R10によって構成される定電流回路は、トランジスタQ12のベースに一定の電圧ベース電圧Vcsを印加するように制御することによって差動増幅回路に定電流を供給するための定電流源として機能する。トランジスタQ10とQ11とのベースで構成される差動入力端子は、各々、前段の単位回路20A(PLL1)の差動出力部回路205からの差動発振出力信号205aを受けとることができる。更にトランジスタQ10は、受け取った差動発振出力信号205aを位相比較器201に出力することができる。
【0043】
このような差動動作を用いることにより、単位回路20間の電磁気的な干渉を低減することができ、また各単位回路20,…,20間の信号レベルの不具合(ミスマッチ)を防ぐことができ、その結果、周波数の安定した発振出力信号203aを生成することができる半導体集積回路10を実現できる。
【0044】
次に、第1の発明の第3の実施形態を説明する。
【0045】
図9は第1の発明の第3の実施形態の半導体集積回路を示す機能ブロック図である。なお、第1の発明の第1の実施形態または第2の実施形態において既に記述したものと同一の部分については、同一符号を付し、重複した説明は省略する。
【0046】
図2を用いて第1実施形態において説明したように、前段の単位回路20Aのループフィルタ202の発振周波数制御信号202aをV1 [V]とし、V1に対する発振出力信号203a−1の周波数をf1 [Hz]とし、V1に対するループフィルタ202の発振周波数制御信号202aの制御量をΔV1 [V]とし、そのときのf1 [Hz]の可変量をΔf1 [Hz]とする。同様に、ループフィルタ202の発振周波数制御信号202aをV2 [V]とし、V2 [V]に対する後段の単位回路20Bの発振出力信号203aの周波数をf2 [Hz]とし、V2 [V]に対するループフィルタ202の発振周波数制御信号202aの制御量をΔV2 [V]とし、そのときのf2 [Hz]の可変量をΔf2 [Hz]とする。ここで、発振器203の発振出力信号203aの周波数f2 [Hz]が分周比n(n=1,2,3,…)に応じて分周器204によって分周されて入力データ11の周波数f1 [Hz]と同じ周波数になった場合、Δf2 [Hz]も分周比nに応じてΔf2 /nに変換されて位相比較器201にフィードバックされる。その結果、位相比較器201における制御量が減少してしまい、位相比較器201の動作範囲が減少してしまう可能性がある。そこで本実施形態では、発振出力信号の周波数f2 [Hz]を分周比nで割り算した値よりも入力データ11の周波数f1 [Hz]が小さくなるように(則ち、f1 <f2 /nとなるように)、分周器204における分周比nを設定している。
【0047】
このように分周比nを設定することにより、発振器203の発振出力信号203aの周波数f2 [Hz]を入力データ11の周波数f1 [Hz]めで分周することなく位相比較器201にフィードバックさせることが可能となり、その結果、逓倍量が大きい場合であっても周波数の安定した発振出力信号203aを生成することができる半導体集積回路10を実現できる。
【0048】
以上説明したように第1発明の各実施形態によれば、逓倍量が大きい場合であっても周波数の安定した発振出力信号203aを生成することができる半導体集積回路10することができる。
【0049】
次に、第2発明を説明する。
【0050】
少なくとも発振器及び位相比較器がループ状に接続された単位回路と、前記発振器の出力信号に基づいて入力データ信号をリタイミングする回路とを有し、クロックに同期した入力データ11(則ち、規則性を有する入力データ11)に代えて、通信のデータ伝送ランダムに発生する入力データ11(則ち、不規則性を有する通信の伝送データ)を用いて、PLL動作を行おうとした場合、PLL制御に用いる情報量がクロック同期の場合よりも少ないため、クロックに同期用の半導体集積回路をそのまま用いたのではPLL動作が不安定になる可能性がある。このようなランダムに発生する入力データ11に対しても安定なPLL動作を行うことができるのが半導体集積回路30である。
【0051】
そこで、第2の発明の半導体集積回路30は、クロックに同期した入力データ11(則ち、規則性を有する入力データ11)に代えて、ランダムに発生する伝送データを受信することができるように、ランダムに発生する入力データ11に対して安定なPLL動作を行うリタイミング手段308を有する半導体集積回路であって、図10に示すように、発振周波数制御信号202aに応じて入力データ11の周波数fi をn逓倍した発振出力信号203aを生成する発振器203と、発振出力信号203aと入力データ11との周波数[Hz]を比較してその周波数差に応じた位相比較信号201aを生成する位相比較器201と、位相比較信号201aを積分して発振周波数制御信号202aに変換するループフィルタ202と、発振出力信号203aを位相比較器201に帰還させるフィードバックループとを有する。
【0052】
以下、図面に基づき第2発明の各種実施形態を説明する。
【0053】
図10は第2の発明の第1の実施形態の半導体集積回路30を示す機能ブロック図である。図11は図10の半導体集積回路に設けられた発振器203のを示す回路図である。なお、第1発明の各種実施形態において既に記述したものと同一の部分については、同一符号を付し、重複した説明は省略する。
【0054】
第2の発明の半導体集積回路30(図10参照)は、入力データ(11)を受信するためのデータ受信レートM[bps]がM/n(n=1,2,3,…)と変化する場合に、変化後のデータ受信レートM/n[bsp]に対応した周波数f0 (則ち、f0 =M/n)[Hz]の発振出力信号203aを生成する発振器203を有する。このようにして生成された発振出力信号203aは、図10に示すように、分周器を経由することなくフィードバックループを介して、位相比較器201に直接帰還させることが可能となり、その結果、エラーのないリカバリーデータを生成することができる半導体集積回路30を実現できる。
【0055】
また、データ受信レートM/n[bps]と同じ周波数f0 (則ち、f0 =Mに固定)[Hz]の発振出力信号203aを生成する発振器203に代えて、入力データ11を受信するためのデータ受信レートに関わらず、受信可能な最高のデータ受信レートM[bps]に対応した周波数M[Hz]に固定されて発振する発振器203を用いることも可能である。
【0056】
このようにして生成された発振出力信号203aは、図10に示すように、分周器を経由することなくフィードバックループを介して、位相比較器201に直接帰還させることが可能となり、その結果、エラーのないリカバリーデータを生成することができる半導体集積回路30を実現できる。
【0057】
また本実施形態の発振器203は、図11に示すように、複数の電流スイッチ301,…,301と、各電流スイッチ301,…,301(具体的には、図中S1,S2,S3,S4)に接続され各電流スイッチ301,…,301のON又はOFFに応じて発振出力信号の周波数fo を制御するマルチバイブレータ302とを有し、受信可能な最高のデータ受信レートM[bps]とデータ受信レートM/n[bsp]とを用いて生成された分周比nに応じて各電流スイッチ301,…,301がON又はOFF制御されることにより、データ受信レートM/n[bps]と同じ発信周波数M/n[Hz]を有する発振出力信号203aをマルチバイブレータ302(具体的には、電圧制御型のエミッタ結合マルチバイブレータ302)を用いて生成するように接続されている。図11に示す電圧制御型のエミッタ結合マルチバイブレータ302の回路構成は図7の発振器203に組み込まれたマルチバイブレータ205とほぼ同一なので、回路構成については同一符号を付し、回路構成とその発振動作についての説明は省略する。
【0058】
図11における各電流スイッチ301,…,301は、トランジスタQ21,Q22,Q2 9と抵抗R11とで構成される電流スイッチ回路、トランジスタQ23,Q24,Q30と抵抗R12とで構成される電流スイッチ回路、トランジスタQ25,Q26,Q31と抵抗R13とで構成される電流スイッチ回路、トランジスタQ27,Q28,Q32と抵抗R14とで構成される電流スイッチ回路である。各電流スイッチ301,…,301は、電源Vc に共通に接続されている。
【0059】
各電流スイッチ301,…,301は、差動増幅回路とこの差動増幅回路のエミッタ側に接続された定電流回路とで構成されている。
【0060】
電流スイッチ端子S1を有する差動増幅回路はトランジスタQ21,Q22とで構成されている。電流スイッチ端子S2を有する差動増幅回路はトランジスタQ23,Q24とで構成されている。電流スイッチ端子S3を有する差動増幅回路はトランジスタQ25,Q26とで構成されている。電流スイッチ端子S4を有する差動増幅回路はトランジスタQ27,Q28とで構成されている。
【0061】
トランジスタQ21,Q23,Q25,Q27のベースは電流スイッチ端子S1,S2,S3,S4に各々接続され、またランジスタQ22,Q24,Q26,Q28のベースは一定電圧VB に接続されている。電流スイッチ端子S1を有する差動増幅回路のエミッタ側に接続された定電流回路は、トランジスタQ29とトランジスタQ29のエミッタに接続された抵抗R11から構成されている。
【0062】
例えば、電流スイッチ端子S1にこの一定電圧VB より大きな電圧が印加された場合に、トランジスタQ21が動作状態に遷移し、トランジスタQ22が非動作状態に遷移し、トランジスタQ21がトランジスタQ5 〜Q8 と並列関係となる。このとき、マルチバイブレータ302のトランジスタQ3 を経由して流れる電流Iと同じ大きさの電流Iを動作状態にあるトランジスタQ21に並列に流すことが可能となる。
【0063】
また電流スイッチ端子S2にこの一定電圧VB より大きな電圧が印加された場合に、トランジスタQ23が動作状態に遷移し、トランジスタQ24が非動作状態に遷移し、トランジスタQ23がトランジスタQ5 〜Q8 と並列関係となる。このとき、マルチバイブレータ302のトランジスタQ3 を経由して流れる電流Iと同じ大きさの電流Iを動作状態にあるトランジスタQ23に並列に流すことが可能となる。また電流スイッチ端子S3にこの一定電圧VB より大きな電圧が印加された場合に、トランジスタQ25が動作状態に遷移し、トランジスタQ26が非動作状態に遷移し、トランジスタQ25がトランジスタQ5 〜Q8 と並列関係となる。このとき、マルチバイブレータ302のトランジスタQ4 を経由して流れる電流Iと同じ大きさの電流Iを動作状態にあるトランジスタQ25に並列に流すことが可能となる。
【0064】
また電流スイッチ端子S4にこの一定電圧VB より大きな電圧が印加された場合に、トランジスタQ27が動作状態に遷移し、トランジスタQ28が非動作状態に遷移し、トランジスタQ27がトランジスタQ5 〜Q8 と並列関係となる。このとき、マルチバイブレータ302のトランジスタQ4 を経由して流れる電流Iと同じ大きさの電流Iを動作状態にあるトランジスタQ27に並列に流すことが可能となる。
【0065】
具体的には、周波数がM[Hz]の発振出力信号203aを、マルチバイブレータ302を用いて生成する場合には、電流スイッチ端子S1,S2,S3,S4を全てONとする。このときマルチバイブレータ302に流れる電流Iが最大電流値となり、それに応じて周波数がM[Hz]の発振出力信号203aが発振器203(則ち、マルチバイブレータ302)から出力される。
周波数がM×(2/3)[Hz]の発振出力信号203aを、マルチバイブレータ302を用いて生成する場合には、電流スイッチS1,S3をONとし、電流スイッチS2,S4をOFFとする。このときマルチバイブレータ302に流れる電流Iが(最大電流値)×(2/3)となり、それに応じて周波数がM×(2/3)[Hz]の発振出力信号203aが発振器203(則ち、マルチバイブレータ302)から出力される。
周波数がM×(1/3)[Hz]の発振出力信号203aを、マルチバイブレータ302を用いて生成する場合には、電流スイッチ端子S1,S2,S3,S4を全てOFFとする。このときマルチバイブレータ302に流れる電流Iが(最大電流値)×(1/3)となり、それに応じて周波数がM×(1/3)[Hz]の発振出力信号203aが発振器203(則ち、マルチバイブレータ302)から出力される。
【0066】
このような電流スイッチ301,…,301とマルチバイブレータ302とを発振器203に設けることにより、周囲環境温度、動作電源の変動、製造ばらつき等に影響されることなく、エラーのないリカバリーデータを生成することができる半導体集積回路30を実現できる。
【0067】
次に、第2発明の第2の実施形態を説明する。
【0068】
図12は第2の発明の第2の実施形態の半導体集積回路に用いられる発振器203を示す回路図である。なお、第1発明の各種実施形態又は第2発明の第1の実施形態において既に記述したものと同一の部分については、同一符号を付し、重複した説明は省略する。 図12に示す電圧制御型のエミッタ結合マルチバイブレータ302の回路構成は図7及び図11の発振器203に組み込まれたマルチバイブレータ205とほぼ同一なので、回路構成については同一符号を付し、回路構成とその発振動作についての説明は省略する。また各電流スイッチ301,…,301の各々の回路構成は図11の発振器203に組み込まれた電流スイッチ301,…,301とほぼ同一なので、回路構成については同一符号を付し、回路構成とその発振動作についての説明は省略する。
【0069】
マルチバイブレータ302の発振周波数は負荷抵抗2I×RL で決まる振幅電圧に依るが、マルチバイブレータ302の周波数を制御する制御電圧303を変更した場合に電流2Iが変更されるため、この振幅電圧(=2I×RL )も変更されてしまい、線形出力を得るためには別途線形化手段を設ける必要がある。
【0070】
本実施形態の発振器203に設けられたマルチバイブレータ302(具体的には、電圧制御型のエミッタ結合マルチバイブレータ)は、図12に示すような線形化手段310(具体的には、定電流化を行う手段)を設けている。これにより、外部から入力される制御電圧303に変更があった場合であっても、電流2Iを定電流化することができ、発振出力信号203aの振幅電圧を線形に制御することが可能となる。
【0071】
具体的な線形化手段310は、トランジスタQ36,Q37,Q38と抵抗R15,R16,R18とで構成された差動型の定電流回路である。トランジスタQ36はそのベースによってトランジスタQ3 のコレクタ電圧を検出して動作状態となり、同様に、トランジスタQ37はそのベースによってトランジスタQ4 のコレクタ電圧を検出して動作状態となる。トランジスタQ38と抵抗R18によって構成される回路は、トランジスタQ38またはQ39のベースに一定の電圧ベース電圧Vcsを印加するように制御することによって、抵抗R15またはR16に定電流を供給するための定電流源として機能する。この定電流と抵抗R15またはR16で再生された一定電圧は、トランジスタQ33,Q34をコレクタ側の負荷トランジスタとするトランジスタQ35,Q39で構成される差動増幅回路によって差動増幅され、その差動出力は各々トランジスタQ3 ,Q4 に入力される。則ち、定電流と抵抗R15またはR16で再生された一定電圧による差動出力を、トランジスタQ3 ,Q4 に各々入力することによって、電流2Iを定電流化することができ、発振出力信号203aの振幅電圧を線形に制御することが可能となる。
【0072】
このようなマルチバイブレータ302を発振器203に設けることにより、その結果、エラーのないリカバリーデータを生成することができる半導体集積回路30を実現できる。
【0073】
次に、第2発明の第3の実施形態を説明する。
【0074】
図13は第2の発明の第3の実施形態の半導体集積回路を示す機能ブロック図である。なお、第1発明の各種実施形態又は第2発明の第1若しくは第2の実施形態において既に記述したものと同一の部分については、同一符号を付し、重複した説明は省略する。
【0075】
本実施形態の発振器203は、複数のゲート段数切換スイッチ304が設けられたリング発振回路305Aであって、図13に示すように、各ゲート段数切換スイッチ304がON又はOFFを制御することで周波数M/n[Hz]をリング発振回路(305A)を用いて得るように接続されている。
【0076】
図13において、例えば、周波数がM[Hz]の発振出力信号203aをリング発振回路305Aを用いて生成する場合には、セレクタS1,S2,S3,S4を全てOFF(則ち、論理値L)とする。セレクタn(n=1,2,3)は端子Snが論理値HのときにD1のパスを選択し、論理値LのときにD2のパスを選択するように動作する。このときリング発振回路305Aの段数が最小段数である3段となり、それに応じて周波数がM[Hz]の発振出力信号203aが発振器203(則ち、リング発振回路305A)から出力される。周波数がM/2[Hz]の発振出力信号203aをリング発振回路305Aを用いて生成する場合には、セレクタS1,S2をON(論理値H)とし、セレクタS3をOFF(論理値L)とする。このときリング発振回路305Aの段数が6段となり、それに応じて周波数がM/2[Hz]の発振出力信号203aが発振器203(リング発振回路305A)から出力される。周波数がM/3[Hz]の発振出力信号203aをリング発振回路305Aを用いて生成する場合には、セレクタS1をOFF(論理値L)、セレクタS2,S3をON(論理値H)とする。このときリング発振回路305Aの段数が9段となり、それに応じて周波数がM/3[Hz]の発振出力信号203aが発振器203(リング発振回路305A)から出力される。
【0077】
このようなゲート段数切換スイッチ304とリング発振回路305Aとを発振器203に設けることにより、エラーのないリカバリーデータを生成することができる半導体集積回路30を実現できる。
【0078】
次に、第2発明の第4の実施形態を説明する。
【0079】
図14は第2の発明の第4の実施形態の半導体集積回路を示す機能ブロック図である。図15は図14の半導体集積回路の動作を示すタイミングチャートである。なお、第1発明の各種実施形態又は第2発明の第1乃至第3の実施形態において既に記述したものと同一の部分については、同一符号を付し、重複した説明は省略する。
【0080】
本実施形態の半導体集積回路30は、図14に示すように、単位回路20とクロックリカバリー回路30Aとを有する。
【0081】
クロックリカバリー回路30Aは、パルス生成手段306と遅延手段307とリタイミング手段308とを有する。
【0082】
パルス生成手段306は、入力データ11のデータの変化を検出して検出パルス306aを生成するように接続されている。
【0083】
遅延手段307は、入力データ11のデータの変化を検出して発振出力信号203aの立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジが検出パルス306aのパルス幅の中間付近に安定に位置させる際に、検出パルス306aのパルス幅(具体的には、Δt)の1/2の時間幅Δt/2だけ入力データ11を遅延させた遅延データ307aを生成するように接続されている。
【0084】
リタイミング手段308は、図15に示すように、入力データ11のデータの変化を検出して発振出力信号203aの立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジが検出パルス306aのパルス幅の中間付近に安定に位置させる際に、発振出力信号203aの逆位相の立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジで遅延データ307aに対してリタイミング動作を実行してリタイミングデータ308aを生成するように接続されている。
【0085】
則ちこのようなクロックリカバリー回路30Aを設けることにより、入力データ11のデータの変化を検出して発振出力信号203aの立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジが検出パルス306aのパルス幅の中間付近に安定に位置させることが可能となり、また入力データ11の遅延量もΔt/2に設定することが可能となり、発振器203の発振出力信号203aにおける逆エッジの位相でリタイミング動作を処理すれば、周囲環境温度、動作電源の変動、製造ばらつき等に影響されることなく、エラーのないリカバリーデータを生成することができる半導体集積回路30を実現できる。
【0086】
次に、第2発明の第5の実施形態を説明する。
【0087】
図16は第2の発明の第5の実施形態の半導体集積回路を示す機能ブロック図である。なお、第1発明の各種実施形態又は第2発明の第1乃至第4の実施形態において既に記述したものと同一の部分については、同一符号を付し、重複した説明は省略する。
【0088】
図16は、図14に示すクロックリカバリー回路30Aの一部である。
【0089】
本実施形態のクロックリカバリー回路30Aは、図16に示すように、入力データ11を検出パルス306aの時間幅Δtだけ遅延させたデータ及び入力データ11を論理合成(具体的には、図中論理合成手段を用いる)して検出パルス306aを生成するとともに、リタイミングデータ308aの遅延時間を検出パルス306aの時間幅Δtの1/2の時間幅Δt/2に設定することにより、入力データ11の時間幅の1/2の時間幅を有する遅延時間を生成するように接続されている。
【0090】
このように遅延時間を設定することにより、入力データ11のデータの変化を検出して発振出力信号203aの立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジが検出パルス306aのパルス幅の中間付近に安定に位置させることが可能となり、また入力データ11の遅延量もΔt/2に設定することが可能となり、発振器203の発振出力信号203aにおける逆エッジの位相でリタイミング動作を処理すれば、周囲環境温度、動作電源の変動、製造ばらつき等に影響されることなく、エラーのないリカバリーデータを生成することができる半導体集積回路30を実現できる。
【0091】
次に、第2発明の第6の実施形態を説明する。
【0092】
図17(a)は第2の発明の第6の実施形態の半導体集積回路を示す機能ブロック図であり、図17(b)はリング発振回路305を示す回路図である。なお、第1発明の各種実施形態又は第2発明の第1乃至第5の実施形態において既に記述したものと同一の部分については、同一符号を付し、重複した説明は省略する。
【0093】
本実施形態の発振器203は、図17(a)に示すように、差動リング発振回路305Bを用いて構成されている。リング発振回路を用いる場合には、リング発振回路の発振出力のデューティ制御が重要である。このデューティがずれていると、正確に入力データの中心に発信出力を合わせることが難しくなる。通常のシングル形式のリング発振回路では、立ち上がりと立ち下がりとの信号伝達速度が異なるため、発信出力のデューティにずれが発生しやすい。その結果、逆位相でデータをリタイミングする場合にズレが発生する。そこで本実施形態の差動リング発振回路305Bは、図17(b)に示すように、差動型のリング発振回路を用いることで、正確なデューティ制御を可能としている。
【0094】
具体的な差動リング発振回路305Bは、図17(b)に示すように、差動入力端子IN,/INから発振出力が入力される差動増幅回路とこの差動増幅回路のエミッタ側に接続された定電流回路とこの差動増幅回路の差動出力を更に増幅するための出力回路とから構成されている。差動増幅回路はトランジスタQ40,Q41、トランジスタQ40,Q41の各々のコレクタに接続された抵抗R20,R21から構成されている。トランジスタQ40,Q41とのエミッタに接続された定電流源である定電流回路はトランジスタQ44と抵抗R22とで構成されている。トランジスタQ40の出力を受けてこれを増幅して差動出力端子OUTから出力するための出力回路はトランジスタQ42、これに直列に接続されたトランジスタQ43、及びトランジスタQ46のエミッタに接続された抵抗R24によって構成されている。トランジスタQ41の出力を受けてこれを増幅して差動出力端子/OUTから出力するための出力回路はトランジスタQ42、これに直列に接続されたトランジスタQ45、及びトランジスタQ45のエミッタに接続された抵抗R23によって構成されている。
【0095】
このような差動型の差動リング発振回路305Bを用いた発振器203を設けることにより、正確なデューティ制御が可能となり、正確に入力データの中心に発信出力を合わせることが可能となる。則ち、入力データ11のデータの変化を検出して発振出力信号203aの立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジが検出パルス306aのパルス幅の中間付近に安定に位置させることが可能となり、また入力データ11の遅延量もΔt/2に設定することが可能となり、発振器203の発振出力信号203aにおける逆エッジの位相でリタイミング動作を処理すれば、周囲環境温度、動作電源の変動、製造ばらつき等に影響されることなく、エラーのないリカバリーデータを生成することができる半導体集積回路30を実現できる。
【0096】
以上説明したように第2発明の各実施形態によれば、周囲環境温度、動作電源の変動、製造ばらつき等に影響されることなく、エラーのないリカバリーデータを生成することができる半導体集積回路30することができる。
【0097】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、後段の単位回路の発振器の発振出力信号の周波数を前段の単位回路の発振器の発振出力信号の周波数よりも高く設定し、後段の単位回路に設けられたループフィルタが生成する発振周波数制御信号の制御電圧の制御範囲を前段の単位回路に設けられたループフィルタが生成する発振周波数制御信号の制御電圧の制御範囲よりも大きく設定し、後段の単位回路の発振器の制御電圧の制御範囲に対する発振出力信号の周波数変動量を前段の単位回路の発振器の制御電圧に対する発振出力信号の周波数変動量よりも大きく設定し、各単位回路に設けられ、各単位回路の発振器の発振出力信号を分周して入力信号と位相比較される信号を生成する分周器における分周比は、前記発振出力信号の発振周波数を前記分周比で割り算した値よりも前記入力信号の周波数が小さくなるように設定することにより、後段の単位回路を安定して動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の第1の実施形態の半導体集積回路を示す機能ブロック図である。
【図2】図1の半導体集積回路における発振周波数制御信号の制御量と発振出力信号の変動量変動量との関係を示すグラフである。
【図3】図3(a)は図1の半導体集積回路におけるアイソレーション手段を示す断面図であり、図3(b)はその平面図である。
【図4】図4(a)は図3において更に発振器をアイソレーション分離した単位回路を示す断面図であり、図4(b)はその平面図である。
【図5】図1の単位回路毎に別個に設けられた電源及び接地を示すブロック図である。
【図6】第1の発明の第2の実施形態の半導体集積回路を示す正面図である。
【図7】図6の半導体集積回路における差動出力部回路を示す回路図である。
【図8】図6の半導体集積回路における差動受信部回路を示す回路図である。
【図9】第1の発明の第3の実施形態の半導体集積回路を示す機能ブロック図である。
【図10】第2の発明の第1の実施形態の半導体集積回路を示す機能ブロック図である。
【図11】図10の半導体集積回路に設けられた発振器のを示す回路図である。
【図12】第2の発明の第2の実施形態の半導体集積回路に用いられる発振器を示す回路図である。
【図13】第2の発明の第3の実施形態の半導体集積回路を示す機能ブロック図である。
【図14】第2の発明の第4の実施形態の半導体集積回路を示す機能ブロック図である。
【図15】図14の半導体集積回路の動作を示すタイミングチャートである。
【図16】第2の発明の第5の実施形態の半導体集積回路を示す機能ブロック図である。
【図17】図17(a)は第2の発明の第6の実施形態の半導体集積回路を示す機能ブロック図であり、図17(b)はリング発振回路を示す回路図である。
【図18】従来の半導体集積回路を示す機能ブロック図である。
【図19】従来の半導体集積回路を示す機能ブロック図である。
【図20】図19の半導体集積回路の動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 半導体集積回路
11 入力データ
20 単位回路
20A 前段の単位回路
20B 後段の単位回路
201 位相比較器
201a 位相比較信号
202 ループフィルタ
202a 発振周波数制御信号
203 発振器
203a 発振出力信号
204 分周器
204a 分周信号
205 差動出力部回路
205a 差動発振出力信号
206 差動受信部回路
221 発振器の領域
23 アイソレーション手段
23A,23B 電源
24A,24B 接地
30 半導体集積回路
30A クロックリカバリー回路
301,…,301 電流スイッチ
302 マルチバイブレータ
303 制御電圧
304 ゲート段数切換スイッチ
305A,305B リング発振回路
306 パルス生成手段
306a 検出パルス
307 遅延手段
307a 遅延データ
308 リタイミング手段
308a リタイミングデータ
n(n=1,2,3,…) 分周比
fo 発振出力信号の周波数
fi 入力データの周波数
M 最高のデータ受信レート(bps)
M/n 変更されたデータ受信レート
Δt 検出パルスの時間幅
Δt/2 検出パルスの時間幅の1/2の時間幅
Claims (4)
- 位相比較器とループフィルタと発振器と分周器とがループ状に接続された単位回路が複数段直列に接続された半導体集積回路において、
前記後段の単位回路の発振器の発振出力信号の周波数は、前記前段の単位回路の発振器の発振出力信号の周波数よりも高く設定され、
前記後段の単位回路に設けられたループフィルタが生成する発振周波数制御信号の制御電圧の制御範囲は、前記前段の単位回路に設けられたループフィルタが生成する発振周波数制御信号の制御電圧の制御範囲よりも大きく設定され、
前記後段の単位回路の発振器の発振出力信号の制御電圧の制御範囲に対する発振出力信号の周波数変動量は、前記前段の単位回路の発振器の制御電圧の制御範囲に対する発振出力信号の周波数変動量よりも大きく設定され、
各単位回路に設けられ、各単位回路の発振器の発振出力信号を分周して入力信号と位相比較される信号を生成する分周器における分周比は、前記発振出力信号の発振周波数を前記分周比で割り算した値よりも前記入力信号の周波数が小さくなるように設定されたことを特徴とする半導体集積回路。 - 前記半導体集積回路は、前記単位回路の夫々を電気的に分離するためのアイソレーション手段を有することを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路。
- 前記単位回路のそれぞれは、
前記発振器の出力に接続され、該発振器が出力する発振出力信号を差動発振出力信号に変換する差動出力部回路と、
前記位相比較器の入力に接続され、前記差動発振出力信号を差動形式の入力信号に変換する差動受信部回路との少なくとも一方を有することを特徴とする請求項1又は2記載の半導体集積回路。 - 少なくとも発振器及び位相比較器がループ状に接続された単位回路と、発振器の出力信号に基づいて入力データをリタイミングする回路とを有する半導体集積回路において、
前記入力データをリタイミングする回路は、前記入力データを受信するためのデータ受信レートM[bps]がM/n(n=1,2,3,…)で変化する場合に、変化後のデータ受信レートM/n[bsp]に基づいて出力発振周波数をM/n[Hz]で発振可能とされた発振器を有し、
前記発振器は、マルチバイブレータと、
前記マルチバイブレータに流れる電流を制御する複数の電流スイッチとを有し、
前記複数の電流スイッチを制御することにより、発振周波数を制御可能とされたリング発振回路から構成され、
前記複数の電流スイッチを前記データ受信レートM/n[bsp]に基づいて制御することにより、周波数M/n[Hz]の発振出力を得ることを特徴とする半導体集積回路。
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