JP3287205B2 - 軒先換気構造 - Google Patents

軒先換気構造

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JP3287205B2
JP3287205B2 JP01234296A JP1234296A JP3287205B2 JP 3287205 B2 JP3287205 B2 JP 3287205B2 JP 01234296 A JP01234296 A JP 01234296A JP 1234296 A JP1234296 A JP 1234296A JP 3287205 B2 JP3287205 B2 JP 3287205B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅等の建物の小
屋裏の換気に有用な軒先換気構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、住宅等の建物の小屋裏の換気
を行うために、軒先下部の軒天部には小屋裏内外に連通
する換気口が設けられている。従来、軒天部に換気口を
設けて小屋裏の換気が行われる軒先換気構造としては、
軒天井に小屋裏内外に連通する多数の貫通孔を設けた
り、或いは多数の貫通孔を有する多孔板を換気部材とし
て軒天井の見切り部に設けたものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この場
合にあっては換気口が軒天井にて略二次元的に形成され
ているものであるために例えば台風等の強風雨時などに
は換気口から雨水が小屋裏に浸入しやすいという問題が
あった。また、換気口の開口部が軒下から直接見えるた
めに外観上見栄えが悪いものであった。
【0004】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、小屋裏への雨水の浸入を防止し且つ軒天部に設け
た換気口が軒下から直接見えないようにした軒先換気構
造を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の軒先換気
構造は、軒天部に小屋裏内外に連通する換気用開口部を
設け、この換気用開口部に、内部に略中空状の通気空
間、この通気空間から小屋裏に通ずる内側換気口、及び
前記通気空間から屋外に通ずる外側換気口を備えてなる
換気部材を設けて、該換気部材にて小屋裏内外の通気が
行われる構成を有する軒先換気構造であって、換気部材
に下向きに開口する凹所を設けて前記外側換気口を該凹
所の奥に位置させたことを特徴とするものである。
【0006】この軒先換気構造では、外気は換気部材の
外側換気口から通気空間に入り、さらに内側換気口から
小屋裏内へと通気するようになっており、この際に前記
通気空間が雨水の浸入を防止するトラップの役割を果し
ているものであって、しかも、換気部材の外側換気口を
凹所の奥に位置させて設けられているので、強風雨時で
あっても雨水は前記凹所を逆上って外側換気口まで達し
にくく、より効果的に雨水の浸入を防止できる。また、
換気部材の外側換気口は凹所の奥に位置させて設けたこ
とにより、前記外側換気口を軒下からは実質的に直接見
えにくくすることができる。
【0007】請求項1記載の実施形態に係わる軒先換気
構造において、前記換気部材の凹所における開口部から
奥までの間に曲折部分を設けたことを特徴とするもので
ある。
【0008】この軒先換気構造では、前記換気部材の凹
所が開口部から奥までの間に曲折部分が設けられている
ので、下方から凹所に吹き込んだ雨水が凹所内壁に突き
当たって捕捉され外側換気口にまで達しない確率が大き
くなる。したがって、雨水の浸入防止効果がより大きい
ものとなる。また、前記換気部材の凹所を開口部から奥
までの間で曲折させたことにより、前記外側換気口は軒
下からは直接見えないようにすることができる。
【0009】請求項1記載の実施形態に係わる軒先換気
構造において、前記換気部材の凹所の前方下端を同後方
下端よりも下位に位置させたことを特徴とするものであ
る。
【0010】この軒先換気構造では、前記換気部材の凹
所の前方下端が同後方下端よりも下位に位置しているの
で、前記凹所内には雨水が吹き込みにくくなる。すなわ
ち、軒天部においては軒下やや前方方向から雨水が吹き
つけてくるものであり、前記凹所内に吹き込むには該凹
所の前方下端を回り込む必要があるからである。したが
って、雨水の浸入防止効果がより大きいものとなる。
【0011】請求項1記載の実施形態に係わる軒先換気
構造において、前記換気部材の通気空間内に熱によって
体積膨張する発泡材を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0012】この軒先換気構造では、火災時において前
記換気部材を熱気が通過すると、通気空間内に設けた発
泡材が熱によって発泡し体積膨張して通気空間内の通気
を遮断し、小屋裏への延焼を防止できる。
【0013】請求項1記載の実施形態に係わる軒先換気
構造において、前記換気部材の通気空間内壁に前記発泡
材に向かって突出するリブを設けたことを特徴とするも
のである。
【0014】この軒先換気構造では、前記換気部材の通
気空間内に前記発泡材に向かって突出させて設けられた
リブにより、前記通気空間は前記発泡材が設けられた位
置にて通気路が狭小した状態となる。これにより、火災
時において前記換気部材の通気空間内を通過する熱気の
熱によって発泡し体積膨張した発泡材は、いち早く前記
リブを捉えて確実に通気空間内の通気を遮断することが
できる。
【0015】請求項1記載の実施形態に係わる軒先換気
構造において、軒天部において、軒天井前端と鼻隠しと
の間に前記換気用開口部を設け、且つこの換気用開口部
に設けられる換気部材を見切り部材として併用したこと
を特徴とするものである。
【0016】この軒先換気構造は、前記換気部材を軒天
井前端と鼻隠しとの間に取り付けて見切り部材として併
用したものであり、この場合、前述のように換気部材に
おける前記外側換気口は軒下から見えないようになって
いることから、見切り部材としての外観は良好なものと
なる。
【0017】請求項1記載の軒先換気構造において、前
記換気部材が、固着具により軒天部に取付固定される上
部材と、この上部材に取付固定される下部材とから構成
されていることを特徴とするものである。
【0018】ここで前記固着具とは、クギやネジ等を示
すものである。この軒先換気構造では、換気部材が固着
具により軒天部に取付固定される上部材と、この上部材
に取付固定される下部材とから構成されていることによ
り、該換気部材は軒天部に対する取り付けが至便であ
る。すなわち、該換気部材は通気空間を有しているため
に、換気部材が一体物の場合では軒天部にクギやネジ等
の固着具により取付固定するにあたって該固着具を換気
部材に貫着する位置によっては通気空間が潰れて外観形
状に歪みを生じてしまうので通気空間を避けなければな
らず、該固着具での固定位置に制約を受けるものとな
る。これに対し上述の如き構成では、先に上部材を固着
具で軒天部に対する取り付けた後に該上部材に下部材を
取り付けることで上部材と下部材の間に通気空間が形成
されることとなるので、通気空間内にて固着具を取り付
けることが可能であって、ゆえに固着具によって通気空
間が潰れて外観形状に歪みを生じることがなく、固着具
での固定位置に制約を受けることなく該換気部材を取付
固定するのに最も適した位置にて固着具を取り付けるこ
とができるものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面に基づいて説明する。図1は本発明の第1実施形態
に係る軒先換気構造を示す断面図である。図2は同上実
施形態に係る軒先換気構造を採用した軒先の断面図であ
る。
【0020】図示の如く、該実施形態に係る軒先換気構
造は、軒天部にて小屋裏内外に連通する換気用開口部10
が設けられ、この換気用開口部10に、内部に略中空状の
通気空間30、この通気空間30から小屋裏に通ずる内側換
気口31、及び通気空間30から屋外に通ずる外側換気口32
を備えてなる換気部材3が設けられており、該換気部材
3にて小屋裏内外の通気が行われるものであって、さら
に換気部材3には下向きに開口する凹所33が設けられて
いて外側換気口32を該凹所33の奥側に位置している構成
となっている。
【0021】該実施形態に係る軒先換気構造において
は、屋根11の軒先先端部に鼻隠し板1が吊り下げられ、
この鼻隠し板1の下端部裏面には建物の外壁(図示せ
ず)から延出する野縁2の先端部が突き当たって固定さ
れており、軒天部は野縁2の下面に不燃性パネル等から
なる軒天井材6を固定することにより形成されている。
この軒天井材6前端と鼻隠し板1の間には換気用開口部
10として隙間が形成されており、これに下方から被さる
ようにして長寸の換気部材3が取付固定され、この換気
部材3にて通気されるようになっている。また、鼻隠し
板1の前面には化粧板8が設けられており、この化粧板
8の下端部により換気部材3前面がカバーされている。
該実施形態では、鼻隠し板1下端と野縁2下面とは同じ
高さとなっており、軒天井材6下面はこれらよりも下位
に位置するものとなっている。
【0022】該実施形態では、換気部材3が、上部材4
とこれに取付固定される下部材5とに分割されており、
これら上部材4と下部材5の間に通気空間30が形成され
る構成となっている。また、この換気部材3の通気空間
30内には熱により体積膨張する発泡材7が設けられてい
る。
【0023】上部材4は、図3(A)に示す如く、固着
具34により鼻隠し板1下端面や野縁2下面に取付固定さ
れて通気空間30の上部隔壁を形成し且つ換気用開口部10
と一致する位置に内側換気口31を有する略水平な上板部
410 と、この上板部410 の後端から垂下する後板部416
と、前記上板部410 の前端から垂下する前板部411 と、
この前板部411 の下端から後方に突出する後返板部412
とを有して構成されている。内側換気口31は略矩形の開
口孔が長手方向に沿って複数並設されたものとなってい
る。また、上板部410 下面の内側換気口31前側近傍には
長寸のL型材91を長手方向に沿って接合することにより
垂下リブ9が形成されている。後板部416 は、上板部41
0 の後端から垂下し更に後方水平に曲折して軒天井材6
の前端部に沿う垂下段板部415 と、この垂下段板部415
の後端から垂下に更に前方水平に屈曲するL型板部417
とから構成されている。前板部411 は前面が化粧板8の
裏面に隣接しており、後面上端部には係止リブ418 が突
設されていて上板部410 前端部との間に係止凹部419 が
形成されている。後返板部412 は、後方部に立上板部41
3 とこの立上板部413 の上端から後方水平に屈曲する後
方延出板部414 とを備えている。
【0024】一方、下部材5は、図3(B)に示す如
く、上部材4の上板部410 と対向して通気空間30の下部
隔壁を形成する下板部510 と、この下板部510 の後端か
ら立ち上がり上部材4の後板部415 におけるL型板部41
6 の垂下部位に後方から当接しビス固定される後固定用
立上板部514 と、下板部510 の前端から立ち上がり更に
前方水平に延出する立上段板部511 と、この立上段板部
511 の前端から立ち上がり且つ中程に前後に連通させて
穿設された外側換気口32を有する立上板部512 と、この
立上板部512 の上端から上部材4の上板部410 に沿って
前方水平に突出し係止溝418 に嵌合固定される前固定用
係止板部513 とを有して構成されている。下板部510 の
上面前端部には発泡材7が立上段板部511 に隣接させて
長手方向に沿って載置取付されている。
【0025】そして換気部材3は、先に上部材4をネ
ジ、クギ等の固着具34により鼻隠し板1下端面や野縁2
下面に取付固定して換気用開口部10に下方から被さるよ
うに装着し、この上部材4に下部材5を取り付けること
により形を成して軒天部に固定されている。このとき、
通気空間30は、上部材4における上板部410 と後板部41
6 および下部材5における下板部510 と立上段板部511
と立上板部512 で囲まれて形成されている。また凹所33
は、上部材4における前板部411 と後返板部412および
下部材5における立上段板部511 と立上板部512 で囲ま
れて形成されており、後返板部412 後端と立上段板部51
1 下端との間に開口して上向き、前向き、上向きと屈曲
した形状となっている。そして、立上板部512 に穿設さ
れた外側換気口32は該凹所33の奥側に開口していて、軒
下からは直接見えないようになっている。また、後返板
部412 の下端は立上段板部511 の下端よりも下位に位置
している。さらに、上部材4の上板部410 に突設された
垂下リブ9は発泡材7の上に位置している。そして、こ
の換気部材3における通気は、図1中の矢印に示す如
く、外気が凹所33を通って外側換気口32から通気空間30
へと通り、さらに内側換気口31から小屋裏へと通るよう
になっている。
【0026】該実施形態に係る軒先換気構造は、上述の
ように構成されていることから、強風雨時であっても雨
水は換気部材3における凹所33を逆上らなければならな
いために凹所33の奥に位置する外側換気口32まで達しに
くく、通気空間30には雨水が浸入しにくくなっている。
また、換気部材3における凹所33の前方下端が同後方下
端よりも下位に位置しているので、該凹所33内には雨水
が吹き込みにくくなっている。さらに該凹所33は曲折し
ているので外気とともに該凹所33に吹き込んだ雨水は該
凹所33の壁面に当たって捉えられる確率が高く、より以
上に外側換気口32まで達しにくくなっている。さらに、
仮に雨水が外側換気口32まで達して通気空間30に浸入し
ても、雨水はこの通気空間30にてトラップされて内側換
気口31から小屋裏へと浸入することは実質的に無いもの
となっている。また、該換気部材3は軒天井材6と鼻隠
し板1との間に設けられた見切り部材としての役割をも
兼ねるもので、このとき、外側換気口32は直接見えない
ようになっていることから、内部の通気空間30が軒下か
らは見えない良好な外観となるものである。
【0027】また該換気部材3は、上部材4と下部材5
に上下に分割され、これらの間に通気空間30が形成され
るようになっていることから、軒天部に対する良好な取
付固定ができるものである。すなわち、先に上部材4を
クギ、ネジ等の固着具34で鼻隠し板1や野縁2軒天部に
取り付けた後に該上部材4に下部材5を取り付けること
で通気空間30が形成されることとなるので、固着具34の
取付位置を通気空間30内とすることができる。したがっ
て、固着具34での固定位置に制約を受けることなく該換
気部材3を取付固定するのに最も適した位置にて固着具
34を取り付けることができるものである。
【0028】また、通気空間30内には発泡材7が設けら
れているので、火災時には通気空間30を通過する熱気に
より発泡し体積膨張して通気空間30を塞いで小屋裏への
延焼を防止するものであり、該実施形態の場合では、垂
下リブ9が発泡材7に上方位置に設けられているので、
発泡する発泡材7がいち早く該垂下リブ9が捉えて確実
に通気空間内の通気を遮断するようになっている。ま
た、上述のように通気空間30は雨水の浸入防止がされて
いることで、発泡材7が濡れたり水没することがないも
のである。
【0029】図4は本発明の第2実施形態に係る軒先換
気構造を示す断面図である。該実施形態に係る軒先換気
構造では、換気部材3の態様が異なる他は第1実施形態
と同様となっているものである。
【0030】該実施形態において換気部材3は、上部材
4とこれに取付固定される下部材5とに分割されてい
る。また、この換気部材3の通気空間30内には熱により
体積膨張する発泡材7が設けられている。
【0031】該実施形態の換気部材3では、上部材4
は、固着具34により鼻隠し板1下端面や野縁2下面に取
付固定され且つ換気用開口部10と一致する位置に内側換
気口31を有する略水平な上板部420 と、この上板部420
の後端から垂下する後板部422と、この後板部422 の下
端から前方に延出して上板部420 に対向する下板部423
と、この下板部423 の前端から立ち上がる立上板部424
とから構成されている。後板部422 は上板部420 の後端
から垂下し更に後方水平に曲折して軒天井材6の前端部
に沿う垂下段板部421 を有している。また、下板部423
の上面前端部には発泡材7が載置されている。
【0032】一方、下部材5は、上部材4の上板部420
の下面中程に当接し且つ前記固着具にて該上板部420 と
ともに鼻隠し板1や野縁2に固定される水平な固定板部
520と、この固定板部520 の後端から上部材4の立上板4
24 の上端よりも後方に垂下する後方垂下板部524 と、
固定板部520 の前端から上部材4の立上板424 の上端よ
りも前方にて上部材4の下板部423 よりも下位に垂下す
る前方垂下板部521 と、この前方垂下板部521 の下端か
ら前方水平に延出する前延出板部522 と、この前延出板
部522 の前端から立ち上がって化粧板8 の裏面に当接す
る前端立上板部523 とから構成されている。
【0033】該換気部材3では、通気空間30は、上部材
4における上板部420 と後板部422と下板部423 と立上
板部424 、および下部材5の後方垂下板部524 で囲まれ
て形成されている。また、凹所33は、下部材5における
前方垂下板部521 と固定板部520 と後方垂下板部524 お
よび上部材4の上板部420 とで囲まれて下方に開口して
形成されており、外側換気口32は、上部材4の上板部42
0 上端と下部材5の後方垂下板部524 下端との間に形成
された隙間により形成されていて凹所33の奥に位置てい
る。そして、この換気部材3における通気は、図4中の
矢印に示す如く、外気が凹所33を通って外側換気口32か
ら通気空間30へと通り、さらに内側換気口31から小屋裏
へと通るようになっていて、通気空間30には雨水が浸入
しにくくなっている。また、凹所33の下端前縁である前
方垂下板部521 の下端は、凹所33の下端後縁である下板
部423 前端よりも下位に位置しているので、該凹所33に
は風雨が吹き込みにくくなっている。また、この換気部
材3は、通気空間30が上部材4と下部材5の上下間に形
成されるものではなく、上部材4の下板部423 が邪魔を
しているので通気空間30内にクギ、ネジ等の固着具34を
固定できなくなっているが、凹所33から上部材4と下部
材5とを同時に固定できるようになっている。さらに、
該換気部材3は発泡材7により防火性に優れたものとな
っており、加えて、後方垂下板部524 が発泡材7に向か
って垂下していて、火災時に発泡し体積膨張した発泡材
7を確実に捉える垂下リブ9としての役割をしいる。
【0034】図5は、本発明の第3実施形態に係る軒先
換気構造を示す断面図である。図示の如く、該実施形態
に係る軒先換気構造では、換気部材3の態様が異なる他
は第1実施形態と同様となっているものである。
【0035】該実施形態において換気部材3は、第1実
施形態と同様に、上部材4とこれに取付固定される下部
材5とに分割されており、これら上部材4と下部材5の
間に通気空間30が形成される構成となっている。また、
この換気部材3の通気空間30内には熱により体積膨張す
る発泡材7が設けられている。
【0036】該実施形態の換気部材3では、上部材4
は、固着具34により鼻隠し板1下端面や野縁2下面に取
付固定されて通気空間30の上部隔壁を形成し且つ換気用
開口部10と一致する位置に内側換気口31を有する上板部
430 と、この上板部430 の後端から垂下する後板部435
と、上板部430 の前端から垂下し化粧板8裏面に当接す
る前板部431 と、この前板部431 の下端から後方に突出
する後返板部432 と、この後返板部432 の後端から立ち
上がる立上板部433 と、この立上板部433 の上端から後
方に曲折する水平突出板部434 とから構成されている。
後板部435 の下端には前方に突き出る当て片436 が設け
られている。
【0037】一方、下部材5は、上部材4の当て片436
が上面後端部に当接し上部材4の上板部430 と対向して
通気空間33の下部隔壁を形成する下板部530 と、この下
板部530 の後端から立ち上がり上部材4の後板部435 下
端部後面に固定される立上後固定部533 と、下板部530
の前端から立ち上がり更に前方に延出する立上段板部53
1 と、この立上段板部531 の前端から垂下してその下端
部が上部材4の立上板部433 にビス固定され且つ上部側
に外側換気口32が穿設形成された垂下板部532とから構
成されている。下板部530 の前端部には発泡材7が載置
されている。立上後固定部533 の上端には後方に曲折さ
れ軒天井材6の前端部下面に当接する下当て片534 が設
けられている。
【0038】そして換気部材3は、上部材4をネジ、ク
ギ等の固着具34により鼻隠し板1下端面や野縁2下面に
取付固定して換気用開口部10に下方から被さるように装
着し、この上部材4に下部材5を取り付けることにより
形を成して軒天部に固定されている。該換気部材3にお
いて通気空間30は、上部材4における後板部435 と上板
部430 と前板部431 と後返板部432 、および下部材5に
おける下板部530 と立上段板部531 と垂下板部532 で囲
まれて形成されている。また、凹所33は下部材5におけ
る立上段板部531 と垂下板部532 、および上部材4の水
平突出板部434で囲まれて下方に開口して形成され、開
口部から奥に向かって上向き、前向きと曲折して外側換
気口32が奥部に位置した構成となっている。そして、こ
の換気部材3における通気は、図5中の矢印に示す如
く、外気が凹所33を通って外側換気口32から通気空間30
へと通り、さらに内側換気口31から小屋裏へと通るよう
になっている。なお、該実施形態では、該換気部材3に
は発泡材7の上方に垂下リブ9は設けられていないもの
となっている。
【0039】該実施形態に係る軒先換気構造では、上述
のように構成されていることから、垂下リブ9による効
果を除いて第1実施形態に係る軒先換気構造と同様の作
用効果を有するものである。
【0040】図6は本発明の第4実施形態に係る軒先換
気構造を示す断面図である。図示の如く、該実施形態に
係る軒先換気構造は、換気部材3の態様が異なる他は第
1実施形態と同様となっているものである。
【0041】該実施形態において換気部材3は、第1実
施形態と同様に、上部材4とこれに取付固定される下部
材5とに分割されており、これら上部材4と下部材5の
間に通気空間30が形成される構成となっている。また、
この換気部材3の通気空間30内には熱により体積膨張す
る発泡材7が設けられている。
【0042】該実施形態の換気部材3では、上部材4
は、固着具34により鼻隠し板1下端面や野縁2下面に取
付固定されて通気空間30の上部隔壁を形成し且つ換気用
開口部10と一致する位置に内側換気口31を有する上板部
440 と、この上板部440 の後端から垂下する後板部444
と、上板部440 の前端から垂下する前板部441 と、この
前板部441 の下端から後方に突出する後返板部442 とを
有して構成されている。上板部440 下面中程には長寸の
L型材94を長手方向に沿って接合することにより垂下リ
ブ9が形成されている。後板部444 は、上板部440 の後
端から垂下し更に後方水平に曲折して軒天井材6の前端
部に沿う垂下段板部443 と、この垂下段板部443 の後端
から垂下し更に前方水平に屈曲するL型板部445 とから
構成されている。前板部441 は前面が化粧板8の裏面に
隣接している。
【0043】一方、下部材5は、上面後端部が上部材4
のL型板部445 の水平部分に当接し且つ上部材4の上板
部440 と対向して通気空間30の下部隔壁を形成する下板
部540 と、この下板部540 の後端から立ち上がり上部材
4の後板部444 におけるL型板部445 の垂下部位に後方
から当接しビス固定される後固定用立上板部543 と、下
板部540 の前端から立ち上がり更に前方水平に延出する
立上段板部541 と、この立上段板部541 の前端から立ち
上がる立上板部542 とから構成されている。立上段板部
541 の上面には立上板部542 に隣接させて発泡材7が載
置取付されている。
【0044】そして換気部材3は、先に上部材4をネ
ジ、クギ等の固着具34により鼻隠し板1下端面や野縁2
下面に取付固定して換気用開口部10に下方から被さるよ
うに装着し、この上部材4に下部材5を取り付けること
により形を成して軒天部に固定されている。そして通気
空間30は、上部材4における上板部440 と後板部444 お
よび下部材5における下板部540 と立上段板部541 と立
上板部542 で囲まれて形成されている。また凹所33は、
上部材4における前板部441 と後返板部442 および下部
材5における立上段板部541 と立上板部542 で囲まれて
形成されており、後返板部442 後端と段板部541 下端と
の間に開口して上向き、前向き、上向きと屈曲した形状
となっている。また外側換気口32は、立上板部542 上端
と垂下リブ9下端の間の隙間として形成されて凹所33の
奥側に開口し、軒下からは直接見えないようになってい
る。また、垂下リブ9は発泡材7の上方に位置してい
る。なお、凹所33の下端前後において後返板部442 の下
端は段板部541 の下端と同じ高さとなっている。そし
て、この換気部材3における通気は、図6中の矢印に示
す如く、外気が凹所33を通って外側換気口32から通気空
間30へと通り、さらに内側換気口31から小屋裏へと通る
ようになっている。
【0045】該実施形態に係る軒先換気構造では、上述
のように構成されていることから、凹所33の下端前後に
おいて高低差を有していない点を除いて、第1実施形態
に係る軒先換気構造と同様の作用効果を有するものであ
る。また、換気部材3の通気空間30における発泡材7の
位置が底位置より上位に設けられているので、仮に通気
空間30内に水が浸入することがあっても発泡材7は水没
することがないようになっている。
【0046】図7は本発明の第5実施形態に係る軒先換
気構造を示す断面図である。該実施形態では、第1実施
形態とは換気部材3の態様が異なるほか、軒先の構成
が、鼻隠し板1下端と軒天井材6下面の高さが同じにな
っている点で異なっているものである。
【0047】該実施形態において換気部材3は、第1実
施形態と同様に、上部材4とこれに取付固定される下部
材5とに分割されており、これら上部材4と下部材5の
間に通気空間30が形成される構成となっている。また、
この換気部材3の通気空間30内には熱により体積膨張す
る発泡材7が設けられている。
【0048】該実施形態の換気部材3では、上部材4
は、固着具34により鼻隠し板1下端面や野縁2下面に換
気用開口部10に下方から被さるようにして取付固定され
て通気空間30の上部隔壁を形成し且つ換気用開口部10と
一致する位置に内側換気口31を有する上板部450 と、こ
の上板部450 の後端から垂下する後板部455 と、上板部
450 の前端から垂下し化粧板8裏面に当接する前板部45
1 と、この前板部451 の下端から後方に突出する後返板
部452 と、この後返板部452 の後端から立ち上がる立上
板部453 と、この立上板部453 の上端から後方に曲折す
る水平突出板部454 とから構成されている。後板部455
の下端には前方に突き出る当て片456 が設けられてい
る。
【0049】一方、下部材5は、上部材4の当て片456
が上面後端部に当接し且つ上部材4の上板部450 と対向
して通気空間33の下部隔壁を形成する下板部550 と、こ
の下板部550 の後端から立ち上がり上部材4の後板部45
3 下端部後面に固定される立上後固定部554 と、下板部
550 の前端から立ち上がり更に前方水平に延出し且つそ
の水平部分の中程に外側換気口32が穿設形成された立上
段板部551 と、この立上段板部551 の前端から垂下して
その下端部が上部材4の立上板部453 にビス固定される
垂下板部552 とから構成されている。外側換気口32は、
図8に示す如く、立上段板部551 の水平部分の中程に長
手方向にスリット状に並設されたものとなっている。下
板部550 の前端部には発泡材7が載置されている。
【0050】そして換気部材3は、上部材4をネジ、ク
ギ等の固着具34により鼻隠し板1下端面や野縁2下面に
取付固定して換気用開口部10に下方から被さるように装
着し、この上部材4に下部材5を取り付けることにより
形を成して軒天部に固定されている。該換気部材3にお
いて通気空間30は、上部材4における後板部455 と上板
部450 と前板部451 と後返板部452 、および下部材5に
おける下板部550 と立上段板部551 と垂下板部552 で囲
まれて形成されている。また、凹所33は下部材5におけ
る立上段板部551 と垂下板部552 、および上部材4の水
平突出板部454で囲まれて下方に開口して形成され、開
口部から奥に向かって上向き、前向き、上向きと曲折し
て外側換気口32が奥部に位置した構成となっている。そ
して、この換気部材3における通気は、図7中の矢印に
示す如く、外気が凹所33を通って外側換気口32から通気
空間30へと通り、さらに内側換気口31から小屋裏へと通
るようになっている。なお、該実施形態では、該換気部
材3には発泡材7の上方に垂下リブ9は設けられていな
いものとなっている。
【0051】該実施形態に係る軒先換気構造では、上述
のように構成されていることから、垂下リブ9による効
果を除いて第1実施形態に係る軒先換気構造と同様の作
用効果を有するものである。
【0052】図9は本発明の第6実施形態に係る軒先換
気構造を示す断面図である。該実施形態では、第1実施
形態とは換気部材3の態様が異なる他は同様の構成とな
っている。
【0053】該実施形態において換気部材3は、第1実
施形態と同様に、上部材4とこれに取付固定される下部
材5とに分割されており、これら上部材4と下部材5の
間に通気空間30が形成される構成となっている。また、
この換気部材3の通気空間30内には熱により体積膨張す
る発泡材7が設けられている。
【0054】該実施形態の換気部材3では、上部材4
は、固着具34により鼻隠し板1下端面や野縁2下面に換
気用開口部10に下方から被さるようにして取付固定され
て通気空間30の上部隔壁を形成し且つ換気用開口部10と
一致する位置に内側換気口31を有する上板部460 と、こ
の上板部460 の後端から垂下する後板部465 と、上板部
460 の前端から垂下し化粧板8裏面に当接する前板部46
1 と、この前板部461 の下端から後方に突出する後返板
部462 と、この後返板部462 の後端から立ち上がる立上
板部463 とから構成されている。後板部465 は、上板部
460 の後端から垂下し更に後方水平に曲折して軒天井材
6の前端部に沿う垂下段板部464 を有している。前板部
461 は前面が化粧板8の裏面に隣接している。また、上
板部460 下面の内側換気口31前側近傍には長寸のL型材
96を長手方向に沿って接合することにより垂下リブ9が
形成されている。
【0055】一方、下部材5は、上部材4の上板部460
と対向して通気空間33の下部隔壁を形成する下板部560
と、この下板部560 の後端から立ち上がり上部材4の後
板部563 下端部後面に固定される立上後固定部564 と、
下板部560 の前端から後方上向きに曲折され更に前方上
向きに曲折されて立ち上がり且つ中央部に外側換気口32
が穿設形成されたく字型板部561 と、このく字型板部56
1 の上端から前方水平に延出する水平板部562 と、この
水平板部562 の前端に垂下しその下端部が上部材4の立
上板部463 にビス固定される垂下板部563 とから構成さ
れている。外側換気口32は、図10に示す如く、く字型
板部561 の水平部分の中程に長手方向にスリット状に並
設されたものとなっている。下板部560 の前端部には発
泡材7が載置されている。
【0056】そして換気部材3は、上部材4をネジ、ク
ギ等の固着具34により鼻隠し板1下端面や野縁2下面に
取付固定して換気用開口部10に下方から被さるように装
着し、この上部材4に下部材5を取り付けることにより
形を成して軒天部に固定されている。該換気部材3にお
いて通気空間30は、上部材4における後板部465 と上板
部460 と前板部461 と後返板部462 、および下部材5に
おける下板部560 とく字型板部561 と水平板部562 と垂
下板部563 で囲まれて形成されている。また、凹所33は
下部材5におけるく字型板部561 と水平板部562 と垂下
板部563 で囲まれて下方に開口して形成され、開口部か
ら奥に向かって上向き、後向きと曲折して外側換気口32
が奥部に位置した構成となっていて、軒下からは直接見
えないようになっている。また、後返板部412 の下端は
垂下段板部511 の下端よりも下位に位置している。そし
て、この換気部材3における通気は、図9中の矢印に示
す如く、外気が凹所33を通って外側換気口32から通気空
間30へと通り、さらに内側換気口31から小屋裏へと通る
ようになっている。
【0057】該実施形態に係る軒先換気構造では、上述
のように構成されていることから、第1実施形態に係る
軒先換気構造と同様の作用効果を有するものである。
【0058】図11は本発明の第7実施形態に係る軒先
換気構造を示す断面図である。図示の如く、該実施形態
に係る軒先換気構造は、換気部材3の態様が異なる他は
第6実施形態と同様となっているものである。
【0059】該実施形態において換気部材3は、第6実
施形態におけるものと略同形状に形成されているもので
あるが、全体が一体物となっている点で異なっているも
ので、この換気部材3の通気空間30内には熱により体積
膨張する発泡材7が設けられている。
【0060】該実施形態の換気部材3では、固着具34に
より鼻隠し板1下端面や野縁2下面に換気用開口部10に
下方から被さるようにして取付固定されて通気空間30の
上部隔壁を形成し且つ換気用開口部10と一致する位置に
内側換気口31を有する上板部370 と、この上板部370 の
後端から垂下する後板部371 と、この後板部371 の下端
から前方水平に延出して上板部370 と対向して通気空間
33の下部隔壁を形成する下板部374 と、この下板部374
の前端から後方上向きに曲折され更に前方上向きに曲折
されて立ち上がり且つ中央部に外側換気口32が穿設形成
されたく字型板部375 と、このく字型板部375 の上端か
ら前方水平に延出する水平板部376 と、この水平板部37
6 の前端に垂下する垂下板部377 と、この垂下板部377
下端から前方水平に延出し前端が化粧板8の裏面に当接
する前当片378 とから構成されている。後板部371 は、
上板部370 の後端から垂下し更に後方水平に曲折して軒
天井材6の前端部に沿う垂下段板部372 を有している。
また、外側換気口32は、く字型板部375 の水平部分の中
程に長手方向にスリット状に並設されたものとなってい
る。下板部374 の前端部には発泡材7が載置されてい
る。さらに、垂下板部377 の下端は下板部374 の下面よ
りも下位に位置している。そして換気部材3において通
気空間30は、上板部370 と後板部371 と下板部374 とく
字型板部375 と水平板部376 で囲まれて形成されてい
る。また、凹所33はく字型板部375 と水平板部376 と垂
下板部377 で囲まれて下方に開口して形成され、開口部
から奥に向かって上向き、後向きと曲折して外側換気口
32が奥部に位置した構成となっていて、軒下からは直接
見えないようになっている。該換気部材3を軒点部に取
付固定するにあたっては、クギ、ネジ等の固着具34によ
り凹所33の下方から水平板部376 と上板部370 とを共に
鼻隠し板1の下端に取り付けることによりなされてい
る。そして、この換気部材3における通気は、図11中
の矢印に示す如く、外気が凹所33を通って外側換気口32
から通気空間30へと通り、さらに内側換気口31から小屋
裏へと通るようになっている。
【0061】該実施形態に係る軒先換気構造では、上述
のように構成されていることから、換気部材3が一体に
形成されていることにより固着具34の取付位置が通気空
間30を外した位置となること以外は、第6実施形態に係
る軒先換気構造と同様の作用効果を有するものである。
【0062】
【発明の効果】請求項1記載の軒先換気構造によると、
外気は換気部材の外側換気口から通気空間に入り、さら
に内側換気口から小屋裏内へと通気するようになってお
り、この際に前記通気空間が雨水の浸入を防止するトラ
ップの役割を果しているものであって、しかも、換気部
材の外側換気口を凹所の奥に位置させて設けられている
ので、強風雨時であっても雨水は前記凹所を逆上って外
側換気口まで達しにくく、より効果的に雨水の浸入を防
止できる。また、換気部材の外側換気口は凹所の奥に位
置させて設けたことにより、前記外側換気口を軒下から
は実質的に直接見えにくいものとなる。
【0063】請求項1記載の実施形態に係わる軒先換気
構造によると、前記換気部材の凹所が開口部から奥に向
かって曲折しているので、下方から凹所に吹き込んだ雨
水が凹所内壁に突き当たって捕捉され外側換気口にまで
達しない確率が大きくなる。したがって、雨水の浸入防
止効果がより大きいものとなる。また、前記換気部材の
凹所を開口部から奥に向かって曲折させたことにより、
前記外側換気口は軒下からは直接見えないようにするこ
とができる。
【0064】請求項1記載の実施形態に係わる軒先換気
構造によると、前記換気部材の凹所の前方下端が同後方
下端よりも下位に位置しているので、前記凹所内には雨
水が吹き込みにくくなり、雨水の浸入防止効果がより大
きいものとなる。
【0065】請求項1記載の実施形態に係わる軒先換気
構造によると、火災時において前記換気部材を熱気が通
過すると、通気空間内に設けた発泡材が熱によって発泡
し体積膨張して通気空間内の通気を遮断し、小屋裏への
延焼を防止できる。
【0066】請求項1記載の実施形態に係わる軒先換気
構造によると、前記換気部材の通気空間内に前記発泡材
に向かって突出させて設けられたリブにより、前記通気
空間は前記発泡材が設けられた位置にて通気路が狭小し
た状態となる。したがって、火災時において前記換気部
材の通気空間内を通過する熱気の熱によって発泡し体積
膨張した発泡材は、いち早く前記リブを捉えてより確実
に通気空間内の通気を遮断することができる。
【0067】請求項1記載の実施形態に係わる軒先換気
構造によると、前記換気部材を軒天井前端と鼻隠しとの
間の見切り部に取り付けることにより見切り部材として
併用するにあたって、換気部材における前記外側換気口
は軒下から見えないようになっていることから、見切り
部材としての外観は良好なものとなる。
【0068】請求項1記載の軒先換気構造によると、該
換気部材は軒天部に対する取り付けが至便である。すな
わち、先に上部材を固着具で軒天部に対する取り付けた
後に該上部材に下部材を取り付けることで上部材と下部
材の間に通気空間が形成されることとなるので、固着具
によって通気空間が潰れて外観形状に歪みを生じること
がなく、ゆえに固着具での固定位置に制約を受けること
なく上部材において取付固定するのに最も適した位置に
て固着具を取り付けることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る軒先換気構造を示
す断面図である。
【図2】同上実施形態に係る軒先換気構造を採用した軒
先の断面図である。
【図3】同上実施形態における換気部材を示すもので、
(A)は上部材の斜視図であり(B)は下部材の斜視図
である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る軒先換気構造を示
す断面図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係る軒先換気構造を示
す断面図である。
【図6】本発明の第4実施形態に係る軒先換気構造を示
す断面図である。
【図7】本発明の第5実施形態に係る軒先換気構造を示
す断面図である。
【図8】同上実施形態における換気部材の下部材の斜視
図である。
【図9】本発明の第6実施形態に係る軒先換気構造を示
す断面図である。
【図10】同上実施形態における換気部材の下部材の要
部斜視図である。
【図11】本発明の第7実施形態に係る軒先換気構造を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 鼻隠し板 2 野縁 3 換気部材 30 通気空間 31 内側換気口 32 外側換気口 33 凹所 10 換気用開口部 7 発泡材 9 垂下リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI E04D 13/158 501 F24F 7/04 B F24F 7/04 E04B 5/60 F (56)参考文献 特開 平6−73828(JP,A) 特開 平6−73829(JP,A) 実開 平1−61309(JP,U) 実開 平5−42413(JP,U) 実開 平6−28006(JP,U) 実開 昭59−152043(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 13/152 E04D 13/158 501 E04B 1/70 A62C 2/00 E04B 1/94 E04B 9/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軒天井材と鼻隠し板との間に設けられ、
    固着具により軒天部に取付固定される上部材と、この上
    部材に取付固定される下部材とからなる換気部材を設け
    るとともに小屋裏内外の通気が行われる構成を有する軒
    先換気構造であって、この上部材と下部材とで形成され
    軒天部小屋裏内外に連通する換気用開口部を設け、
    この換気用開口部に、内部に略中空状の通気空間、この
    通気空間から小屋裏に通ずる内側換気口、及び前記通気
    空間から屋外に通ずる外側換気口を備え、前記換気部材
    に下向きに開口する凹所を設けて外側換気口を該凹所の
    奥に位置させたことを特徴とする軒先換気構造。
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