JP2882975B2 - 屋根の換気装置 - Google Patents

屋根の換気装置

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JP2882975B2 JP17932593A JP17932593A JP2882975B2 JP 2882975 B2 JP2882975 B2 JP 2882975B2 JP 17932593 A JP17932593 A JP 17932593A JP 17932593 A JP17932593 A JP 17932593A JP 2882975 B2 JP2882975 B2 JP 2882975B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋内の換気を行うため
の屋根の換気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、寄棟屋根等の平棟部に設置され
た換気装置の従来例を示している。この換気装置は、中
央に通気孔41が形成された断面山形状のベース42
と、このベース42との間に換気通路43を形成すべく
所定間隔をあけてベース42の上方に固定された断面山
形状のカバー44とを有し、換気通路43内には屋根に
当たって跳ね上がった雨水が換気通路43内へ侵入した
際、通気孔41まで侵入しないように、両側に立ち上げ
片45を備えた断面コ字状の水切り46が設けられてい
る。
【0003】また、換気装置は、ベース42が平棟部の
長手方向に沿って形成された開口部47を覆うように、
ベース42の両端部が開口部47両側のアングル材48
にビス止めされて屋根に固定されている。従って、屋内
の空気は図の左半分に示すように、屋根の開口部47よ
り通気孔41を通って換気通路43内へ流れ、換気通路
43を通って両側の排気口49から屋外へ排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では、水切り46の立ち上げ片45が換気通路
43内に突出するように固定されていただけであったた
め、図の右半分に示すように、強風雨時や吹雪の際に排
気口49から強風と共に雨水や雪が換気通路43内へ侵
入し、換気通路43内の水切り46部分を蛇行するよう
に通気孔41まで至り屋根の開口部47から屋内に侵入
する場合があった。
【0005】本発明は、このような実情に鑑み、強風雨
時や吹雪の際に防水性の向上を図り得る換気役物を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成すべく、
本発明が講じた技術的手段は、ベースをカバーから離間
して配置することにより屋内の換気を行うための換気通
が形成され、通路内空側に立ち上がる立ち上げ片を有
する水切りが前記ベース及びカバーに設けられている
根の換気装置において、前記換気通路の内面を構成する
前記ベース、カバー及び水切りの表面が、同表面を膨出
させてなる多数の小さい突起により、屋外側より進入し
た空気の風速を抑える粗い面に形成されている点にあ
る。
【0007】
【作用】換気通路は、風の弱い通常の時は屋内を換気す
る。一方、強風雨時や吹雪の際に、屋外側から強風と共
に雨水や雪が換気通路内へ入った場合、換気通路の内面
を構成する前記ベース、カバー及び水切りの表面に設け
多数の小さい突起よりなる粗い面に強風が接触する
と、その各小さい突起の後方に渦が発生して空気の風速
が抑えられ、雨水等の侵入が抑制される。
【0008】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例につい
て詳述する。図1、図2は、本発明に係る換気装置の第
1実施例を示しており、本実施例の換気装置は寄棟屋根
等の平棟部に設置されるものである。図1において、棟
木1の両側に架設された垂木2の上面には、平棟の長手
方向に所定長さの開口部3が形成されるように棟側を控
えて野地板4が支持されており、野地板4の上面にはア
スファルトルーフィング等よりなる防水シート5を介し
て屋根瓦6が葺き上げられている。
【0009】開口部3側の野地板4と屋根瓦6との間に
は、捨水切り7と増張り防水シート8とが介装され、屋
根瓦6の上面には、換気装置を固定するためのアングル
材9がビス止めされている。このアングル材9は屋根に
固定される固定板部10と、固定板部10の端部に直角
に立設された立上板部11とからL字状に形成されてい
る。
【0010】換気装置は、図2にも示すように、帯状の
薄肉板金部材を幅方向中央部で屋根の勾配と略同等に山
形状に屈曲形成したベース12とカバー13とを有し、
ベース12とカバー13は、両者の間に換気通路14が
形成されるように長手方向所定間隔おきに多数の連結板
26で接続されている。ベース12の頂部には、屋内の
空気を換気通路14内へ流動させるべく長手方向に沿っ
て長孔状の通気孔15が多数形成されている。そして、
山形を形成している左右の傾斜板16、16の上面は、
半円状の小さい突起17を上方へ膨出するようにエンボ
ス加工等により多数設けることにより、屋外側より換気
通路14内へ侵入した空気の風速を抑える粗い面に形成
されている。
【0011】傾斜板16、16上面の屋根流れ方向中央
部には、両端に立ち上げ片18を備えた断面コ字状の水
切り19が長手方向に沿って固定され、この水切り19
にも多数の小さい突起17よりなる粗い面が形成されて
いる。また、各傾斜板16、16の下端には下方に直角
に屈曲された取付板部20が形成され、取付板部20の
下端には屋根面に沿うように直角に屈曲された裾板部2
1が形成されている。
【0012】一方、カバー13の山形を形成している左
右の傾斜板22、22の両端部には、雨水等が換気通路
14内へ容易に侵入するのを防止するための遮り板23
が下方へ直角に屈曲形成され、遮り板23の下端には内
方へ屈曲形成された折曲片24が形成されており、遮り
板23の下端とベース12の裾板部21との間が排気口
25とされている。
【0013】カバー13の内面には、ベース12と同様
に半円状の突起17が内方へ突出するように多数形成さ
れ、各傾斜板22、22の内面には断面コ字状の水切り
19が2本ずつ屋根流れ方向に所定の間隔をあけて長手
方向に沿って固定されており、この水切り19にも多数
小さい突起17よりなる粗い面が形成されている。前
記連結板26は、短冊状の薄肉板金部材をL字状に屈曲
したものであり、一端はベース12の取付板部20に、
他端はカバー13の傾斜板22、22に水切り19を挟
んでそれぞれ釘止めされている。
【0014】換気装置を設置するには、先ず、開口部3
両側の増張り防水シート8をそれぞれアングル材9を覆
うようにして屋根面に被覆させ、アングル材9の立上板
部11に増張り防水シート8を介してベース12の取付
板部20を当接させてビス止めし、次に各連結板26を
ベース12の取付板部20にビス止めした後、連結板2
6の上部にカバー13を被せて釘止めすることにより行
う。
【0015】なお、27は防水性の向上を図るために、
アングル材9の釘止め部分に対応する屋根面とアングル
材9との間に介装する補助防水シートである。上記構成
の換気装置によれば、図1の左半分に示すように、屋内
の空気は、屋根の開口部3からベース12の通気孔15
を通って換気通路14内へ流れ、換気通路14を通って
排気口25から屋外へ換気される。
【0016】また、通常の雨天時には、屋根に当たって
排気口25から換気通路14内へ雨水が跳ね上がった場
合でも、換気通路14内に設けられた水切り19により
雨水が遮られるため通気孔15まで雨水が侵入すること
はない。更に、図1の右半分に示すように、強風雨時や
吹雪の際に、排気口25から強風と共に雨水が換気通路
14内へ侵入した場合でも、強風が換気通路14内の突
起17を通過するとき、突起17の後方に渦が発生して
空気の風速が抑えられるので雨水が水切り19部分を蛇
行することなく、水切り19又は突起17に衝突して雨
水の流動が抑制される。したがって、屋内への雨水等の
侵入を防止することができ、防水性の向上を図ることが
できる。
【0017】図3、図4は本発明の第2実施例を示し、
本実施例の換気装置は方形屋根の頂部に設置されるもの
である。この換気装置は、中央に通気孔15を備えたベ
ース12Aと、ベース12Aを覆ってベース12Aとの
間で換気通路14を形成するカバー13とから構成され
ている。
【0018】ベース12Aは、内側が前記通気孔15と
された四角い筒状の基部30を備え、基部30の下端外
周には屋根の勾配と略同等の角度で外側下方へ突出され
た取付板部31が形成されている。また、基部30の上
端外周には外方へ突出したフランジ部32が形成され、
基部30の外周中途部には水平に突出した突出板部33
が形成されている。突出板部33の先端部にはカバー1
3を固定するための固定板部34が外方下方へ屈曲形成
されている。
【0019】固定板部34には、換気通路14の排気口
25となる開口が基部30の周方向に沿って多数形成さ
れ、排気口25には防虫用の金網35が張り付けられて
いる。一方、カバー13の上部は四角錐状とされ、その
下端外周には側壁36が形成されている。側壁36の下
端には内側下方へ屈曲された傾斜部37が形成され、傾
斜部37の中途部にベース12Aの固定板部34が接合
されている。また、側壁36内側の中途部には、ベース
12Aのフランジ部32と突出板部33との間に突出す
る張出板部38が形成され、フランジ部32、突出板部
33および張出板部38により換気通路14が蛇行する
ように形成されている。
【0020】換気通路14の内面には排気口25から換
気通路14内へ侵入した空気の風速を抑えるための突起
17が表面に多数形成された風速抑制部材39が張り付
けられている。風速抑制部材39は合成樹脂によりスポ
ンジ状に形成されたものであり、換気通路14内の形状
に合わせて添付されている。なお、屋根の頂部には方形
状の開口部3が形成されている。
【0021】第2実施例においては、第1実施例の作用
効果に加え、風速抑制部材39がスポンジ状とされてい
るので、排気口25より侵入した雨水等を吸収すること
ができ防水性の向上がより図られている。なお、本発明
は、上記実施例に限定されるものではなく、カバー13
及びベース12,12Aを突起17が多数形成されたエ
ンボス材により形成することもできる。
【0022】また、突起17の形状は、上記各実施例で
示した半円形のものに限られず、例えば図5(a)に示
すような切起し片で構成してもよく、図5(b)に示す
四角形状や図5(c)に示す三角形状であってもよい。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、強風雨時や吹雪の際、
屋外側から強風と共に雨水や雪が換気通路内へ入った場
合でも、換気通路の内面を構成するベース、カバー及び
水切りに形成された多数の小さい突起よりなる粗い面
より同通路内を通過する空気の風速が抑えられるので、
雨水等の流動が抑制されて屋内への雨水の侵入を防止す
ることができ、換気屋根の防水性を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示し、左半分は換気状
態、右半分は強風雨時の状態を示す縦断面図である。
【図2】図1の分解斜視図である。
【図3】本発明の第2実施例を示し、左半分は換気状
態、右半分は強風雨時の状態を示す縦断面図である。
【図4】図3の外観斜視図である。
【図5】突起の変形例を示す断面図である。
【図6】従来例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
14 換気通路 17 突起

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースをカバーから離間して配置するこ
    とにより屋内の換気を行うための換気通路が形成され、
    通路内空側に立ち上がる立ち上げ片を有する水切りが前
    記ベース及びカバーに設けられている屋根の換気装置に
    おいて、前記換気通路の内面を構成する前記ベース、カ
    バー及び水切りの表面が、同表面を膨出させてなる多数
    の小さい突起により、屋外側より進入した空気の風速を
    抑える粗い面に形成されていることを特徴とする屋根の
    換気装置。
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JP4579303B2 (ja) * 2007-05-23 2010-11-10 株式会社鶴弥 換気棟装置
JP5142062B2 (ja) * 2008-02-27 2013-02-13 株式会社ヨネキン 棟換気塔

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