JP2572054Y2 - 軒換気構造 - Google Patents

軒換気構造

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JP2572054Y2
JP2572054Y2 JP1993065064U JP6506493U JP2572054Y2 JP 2572054 Y2 JP2572054 Y2 JP 2572054Y2 JP 1993065064 U JP1993065064 U JP 1993065064U JP 6506493 U JP6506493 U JP 6506493U JP 2572054 Y2 JP2572054 Y2 JP 2572054Y2
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JP
Japan
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wall
eaves
long plate
ceiling
eave
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JP1993065064U
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JPH0734127U (ja
Inventor
恵一 池永
Original Assignee
ナショナル住宅産業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、軒換気構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図3および図4は従来の軒換気構造を示
し、軒天井1の内側面の外壁側の端縁部に配置された壁
際廻り縁3に、軒天井裏と屋外に連通する換気口6が形
成してある。具体的には、壁際廻り縁3の上面および外
壁パネル2側の側面を覆う複数のL形部材4…を間欠的
に設けるとともに、これらのL形部材4…の上面に長板
5を掛け渡して取付けることにより壁際廻り縁3と外壁
パネル2の間および壁際廻り縁3と長板5の間に連通す
る換気口6が形成される。なお、図3において、7は屋
根パネル、8はそのパネル枠である。パネル枠8は支持
部材を介して外壁パネル2の上端に支持される。パネル
枠8と軒天井1の軒先側の端部は、下地材を介して鼻板
9で連結される。この鼻板9の屋外面には樋10が取付
けてある。11は天井である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
構造において、軒の出寸法を小さくすると、軒天井1の
レベルが上がるため、換気口6から浸入した水が居室上
の天井に及ぶことがあった。したがって、この考案の目
的は、軒の出寸法を小さくしても換気口から浸入した水
が居室上の天井へ及ぶことを防止した軒換気構造を提供
することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この考案の軒換気構造
は、軒天井の外壁側の端縁部が取付けられる壁際廻り縁
の上方に長板を配置し、前記壁際廻り縁と、外壁および
前記長板との間に、複数のL形部材を相互に間隔をあけ
て介在させることにより軒天井裏と屋外に連通する換気
口が形成された軒換気構造において、前記L形部材と外
壁との間に介在して固定される垂下片と、前記長板の上
方に傾斜した状態で配置されて前記換気口の屋内側開口
部の周辺を覆う傾斜片とを折曲形成した水切りを備えた
ものである。
【0005】
【作用】この考案の構成によれば、L形部材と外壁との
間に介在して固定される垂下片と、長板の上方に傾斜し
た状態で配置されて換気口の屋内側開口部の周辺を覆う
傾斜片とを折曲形成した水切りを備えているので、換気
口から浸入した水は水切りによって遮られ居室上の天井
へ浸入することを確実に阻止できる。特に、軒先の出寸
法を小さくして軒天井のレベルが上がり、長板が外壁の
上端より上方に配置されて長板と外壁との間に隙間が形
成される場合でも、長板を水切りの垂下片に当接させる
ことで水密性を確保することができる。
【0006】
【実施例】この考案の一実施例の軒換気構造を図1およ
び図2に基づいて説明する。また、従来例と同一部材に
ついては同一符号を付。図1はこの実施例の軒換気構
造の断面図、図2はこの軒換気構造を備えた建物の断面
図である。この建物は、図3と比較して軒の出寸法が小
さくなっている。このため、軒天井1′の巾が小さくか
つレベルが上がっている。また、軒天井1′の外壁2側
の端縁部が取付けられる壁際廻り縁3の上方に長板5を
配置し、壁際廻り縁3と、外壁2および長板5との間
に、複数のL形部材4を相互に間隔をあけて介在させる
ことにより軒天井裏と屋外に連通する換気口6が形成さ
れている。換気口6の屋内側開口部6aの周辺は水切り
12で覆われている。
【0007】この水切り12は、垂下片12aと傾斜片
12bからなる。垂下片12aはL形部材4と外壁パネ
ル(外壁)2の間に介在して固定される。また、外壁パ
ネル2の外面材2aの上端と垂下片12aと外壁パネル
2の上枠2bで形成された凹部に水密材13が装着して
ある。傾斜片12bは長板5の上方に傾斜した状態で配
置されて換気口6の屋内側開口部6aの周辺を覆う。ま
た、傾斜片12bの巾は長板5の巾よりも長く端縁部1
2cを略直角に折曲げてある。この場合、傾斜片12b
の傾斜角度30°である。なお、軒の出寸法を小さくし
たことにより、鼻板9′の高さ寸法は図3と比較して高
くなっている。
【0008】つぎに、この軒換気構造の作用について説
明する。雨水等が換気口6を通って屋内側開口部6aか
ら軒天井1′裏に浸入しても、この雨水は水切り12の
傾斜片12bにより遮られて居室14上の天井11へ及
ぶことはない。また、この実施例では、傾斜片12bの
端縁部12cを折曲げてあるので、雨水の居室14側へ
の浸入をより一層防止できる。なお、図3のように軒の
出寸法が大きい場合でも上記の水切り12を適用しても
よい。
【0009】
【考案の効果】この考案の軒換気構造によれば、L形部
材と外壁との間に介在して固定される垂下片と、長板の
上方に傾斜した状態で配置されて換気口の屋内側開口部
の周辺を覆う傾斜片とを折曲形成した水切りを備えてい
るので、換気口から浸入した水は水切りによって遮られ
居室上の天井へ浸入することを確実に阻止できる。特
に、軒先の出寸法を小さくして軒天井のレベルが上が
り、長板が外壁の上端より上方に配置されて長板と外壁
との間に隙間が形成される場合でも、長板を水切りの垂
下片に当接させることで水密性を確保することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例の軒換気構造の断面側面図
である。
【図2】この軒換気構造を備えた建物の断面側面図であ
る。
【図3】従来例の軒換気構造を備えた建物の断面側面図
である。
【図4】図3における換気口の正面図である。
【符号の説明】
1′ 軒天井 2 外壁 3 壁際廻り縁 6 換気口 6a 屋内側開口部 12 水切り

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軒天井の外壁側の端縁部が取付けられる
    壁際廻り縁の上方に長板を配置し、前記壁際廻り縁と、
    外壁および前記長板との間に、複数のL形部材を相互に
    間隔をあけて介在させることにより軒天井裏と屋外に連
    通する換気口が形成された軒換気構造において、前記L形部材と外壁との間に介在して固定される垂下片
    と、前記長板の上方に傾斜した状態で配置されて前記換
    気口の屋内側開口部の周辺を覆う傾斜片とを折曲形成し
    た水切りを備えた 軒換気構造。
JP1993065064U 1993-12-06 1993-12-06 軒換気構造 Expired - Lifetime JP2572054Y2 (ja)

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