JP5463113B2 - 軒先構造 - Google Patents

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Description

本発明は、屋根の軒先側端部の鉛直面と、この鉛直面に設けられる雨樋部材との間に、屋根裏空間と屋外とを連通する屋根裏換気用の鼻隠部材を介在してなる軒先構造に関する。
近年、鼻隠部材の下部の軒天井材側に複数の通気孔を設けるとともに、これら複数の通気孔から屋根裏へと通じる通気路内に、火災時に発泡して通気路を遮断する防火発泡材を設けて、屋根裏への火炎や熱の侵入を防止する軒先構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−204970号公報
ところが、特許文献1の軒先構造では、火災時に防火発泡材が発泡する際に、この防火発泡材が発泡する範囲が明確に定まっていないので、通気路を完全に遮断する前に、通気路を遮断する方向以外に向かって発泡する場合がある。このため、火災時において通気路をより遮断しやすい軒先構造の開発が望まれている。
また、特許文献1の軒先構造では、複数の通気孔が下方に向かって開口しているので、下方から軒先を見上げると、この換気孔自体が目に入るため外観上好ましくない。さらに、これら複数の通気孔から虫が通気路内に一旦侵入してしまうと、屋根裏までの間に虫の進行を妨げるものがないという問題もある。
本発明の課題は、火災時において通気路を確実かつ迅速に遮断できるとともに、外観性に優れ、かつ屋根裏への虫の侵入を防ぐことが可能な軒先構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図5に示すように、屋根1の軒先側端部の鉛直面2aと、この鉛直面2aに設けられる雨樋部材3との間に、屋根裏空間1aと屋外とを連通する屋根裏換気用の鼻隠部材4,40を介在してなる軒先構造において、
前記雨樋部材3の下部は、前記鉛直面2aの下端部の高さ位置よりも下方に位置しており、
前記鼻隠部材4,40は、前記鉛直面2aの長さ方向に沿って長尺に形成されるとともに、正面に前記雨樋部材3が取り付けられる固定板部6,60と、この固定板部6,60と一体形成されるとともに、該固定板部6,60を前記鉛直面2aに固定した際に、前記屋根1の軒先側端部の下面との間に、前記屋根裏空間1aと連通する空隙Aを形成するための通気部7,70とを有する鼻隠本体5,50と、
この鼻隠本体5,50の通気部7,70の空隙A内に設置されるとともに、前記鼻隠本体5,50の長さ方向に沿って長尺な中仕切り板11,110とを備えており、
前記通気部7,70は、前記雨樋部材3の下部の屋根側面との間に所定の隙間Bをあけて配置されるとともに、この隙間Bに向かって開口することによって前記空隙Aと屋外とを連通する通気孔7b,70bが長さ方向に沿って複数並設される正面板部7a,70aを備えており、
前記中仕切り板11,110は、前記正面板部7a,70aと所定の隙間Cをあけて対向配置されるとともに、長さ方向に沿って通気孔11b,110bが複数並設される対向板部11a,110aを備えており、
これら正面板部7a,70aと対向板部11a,110aとの間の隙間Cには、火災時に発泡して該隙間Cを塞ぐ防火発泡材12が設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、前記通気部7,70は、前記雨樋部材3の下部の屋根側面との間に所定の隙間Bをあけて配置されるとともに、この隙間Bに向かって開口することによって前記空隙Aと屋外とを連通する通気孔7b,70bが長さ方向に沿って複数並設される正面板部7a,70aを備えており、前記中仕切り板11,110は、前記正面板部7a,70aと所定の隙間Cをあけて対向配置されるとともに、長さ方向に沿って通気孔11b,110bが複数並設される対向板部11a,110aを備えているので、通常時においては、前記正面板部7a,70aの通気孔7b,70bおよび対向板部11,110の通気孔11b,110bを介して、前記通気部7,70と前記雨樋部材3の下部の屋根側面との間の隙間Bと、前記通気部7,70の空隙A内との間で空気を流通させることができる。そして、前記通気部7,70の空隙Aは前記屋根裏空間1aと連通しているので、前記正面板部7a,70aの通気孔7b,70bから前記屋根裏空間1aに至る部分を通気路とすることができ、この通気路を介して、前記屋根裏空間1aと屋外との間で空気を流通させることができる。
また、前記通気部7,70の正面板部7a,70aと、前記中仕切り板11,110の対向板部11a,110aとの間の隙間Cに、火災時に発泡して該隙間Cを塞ぐ防火発泡材12が設けられているので、火災時において、前記防火発泡材12は、他の方向に向かって発泡することなく、この隙間C内だけで発泡することになり、通気路を確実かつ迅速に遮断することが可能となる。
また、前記正面板部7a,70aに複数並設される通気孔7b,70bは、前記通気部7,70と前記雨樋部材3の下部の屋根側面との間の隙間Bに向かって開口していることから、下方から軒先を見上げた際に前記通気孔7b,70bが見えにくくなるので、従来に比して外観性に優れる。
さらに、前記正面板部7a,70aと対向板部11a,110aとが互いに対向して配置されることで、前記通気部7,70内と屋外との境界部分が二重構造となるので、従来に比して、前記正面板部7a,70aの通気孔7b,70bから侵入する虫の屋根裏空間1aへの進行を妨げやすくなる。
請求項2に記載の発明は、例えば図1〜図5に示すように、請求項1に記載の軒先構造において、
前記鼻隠本体5,50は、前記通気部7,70の正面板部7a,70aの上端部から前方に突出する突出部8,80を備えていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、前記鼻隠本体5,50は、前記通気部7,70の正面板部7a,70aの上端部から前方に突出する突出部8,80を備えているので、前記通気部7,70と前記雨樋部材3の下部の屋根側面との間の隙間Bに吹き込む空気を、前記突出部8,80の下面に沿って、前記正面板部7a,70aの通気孔7b,70bへと誘導することができ、屋根裏空間1aの換気を確実に行うことができる。
また、下方から軒先を見上げた際に、前記通気部7,70と前記雨樋部材3の下部の屋根側面との間の隙間Bから、前記雨樋部材3を前記屋根1の軒先側端部に取り付けるための取付金具3aが見える場合に、前記突出部8,80によって、この取付金具3aを隠すことができるので、より外観性に優れる。
請求項3に記載の発明は、例えば図1〜図5に示すように、請求項1または2に記載の軒先構造において、
前記通気部7,70は、前記正面板部7a,70aの下端部から建物側に延出する底板部7c,70cと、この底板部7c,70cの突出端部から上方に突出する背面板部7d,70dとを備えており、
前記中仕切り板11,110は、前記対向板部11a,110aの下端部と一体形成されるとともに、前記底板部7c,70c上に載置される載置板部11c,110cと、この載置板部11c,110cの建物側端部から前記通気部7,70の背面板部7d,70dに沿って上方に突出する突出板部11d,110dとを備えており、
前記載置板部11c,110cの、前記正面板部7a,70a側の端部から該載置板部11c,110cの建物側端部の突出板部11d,110dまでの長さは、前記通気部7,70の正面板部7a,70aの裏面から背面板部7d,70dの裏面までの長さと略等しくなるように設定されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、前記載置板部11c,110cの、前記正面板部7a,70a側の端部から該載置板部11c,110cの建物側端部の突出板部11d,110dまでの長さは、前記通気部7,70の正面板部7a,70aの裏面から背面板部7d,70dの裏面までの長さと略等しくなるように設定されているので、前記載置板部11c,110cを、前記底板部7c,70c上に載置するだけで、この載置板部11c,110cを、前記通気部7,70の正面板部7a,70aの裏面から背面板部7d,70dの裏面の間に確実に納めることができるので、前記中仕切り板11,110を、前記通気部7,70の空隙A内に容易かつ確実に設置することができる。
請求項4に記載の発明は、例えば図1〜図5に示すように、請求項3に記載の軒先構造において、
前記防火発泡材12は、前記載置板部11c,110cの、前記対向板部11a,110aよりも前記通気部7,70の正面板部7a,70a側の上面に設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、前記防火発泡材12は、前記載置板部11c,110cの、前記対向板部11a,110aよりも前記通気部7,70の正面板部7a,70a側の上面に設けられているので、火災時において、前記防火発泡材12は、前記隙間C内を上方に向かって発泡することになり、前記通気路を、より確実かつ迅速に遮断することができる。
請求項5に記載の発明は、例えば図1〜図5に示すように、請求項1〜4のいずれか一項に記載の軒先構造において、
前記中仕切り板11,110は、前記対向板部11a,110aの上端部と一体形成されるとともに、該対向板部11a,110aの上端部から前記鼻隠本体5,50の固定板部6,60の裏面に沿って上方に延出する延出板部11e,110eを備えており、
この延出板部11e,110eは、前記鼻隠本体5,50の固定板部6,60とともに前記屋根1の軒先側端部の鉛直面2aに固定されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、前記延出板部11e,110eは、前記鼻隠本体5,50の固定板部6,60とともに前記屋根1の軒先側端部の鉛直面2aに固定されているので、前記中仕切り板11,110を、前記鼻隠本体5,50とともに前記屋根1の軒先側端部の鉛直面2aに強固に固定できるとともに、前記通気部7,70の空隙A内に、より確実に設置することができる。
請求項6に記載の発明は、例えば図1〜図5に示すように、請求項1〜5のいずれか一項に記載の軒先構造において、
前記鼻隠本体5,5、50,50は、前記鉛直面2aに、この鉛直面2aの長さ方向に沿うようにして複数並設されており、
前記中仕切り板11,110は、互いに隣接する鼻隠本体5,5、50,50の通気部7,7、70,70同士の裏面に沿って取り付けられることによって、これら互いに隣接する鼻隠本体5,5、50,50同士を連結していることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、前記中仕切り板11,110は、互いに隣接する鼻隠本体5,5、50,50の通気部7,7、70,70同士の裏面に沿って取り付けられることによって、これら互いに隣接する鼻隠本体5,5、50,50同士を連結しているので、これら互いに隣接する鼻隠本体5,5、50,50同士を確実に連結して連結強度を向上できるとともに、これら互いに隣接する鼻隠本体5,5、50,50間から雨水等が浸入することを防ぐことができる。
請求項7に記載の発明は、例えば図6に示すように、屋根1の軒先側端部の鉛直面2aに、屋根裏空間1aと屋外とを連通する屋根裏換気用の鼻隠部材140を取り付けてなる軒先構造において、
前記鼻隠部材140は、前記鉛直面2aの長さ方向に沿って長尺に形成される固定板部151と、この固定板部151と一体形成されるとともに、該固定板部151を前記鉛直面2aに固定した際に、前記屋根1の軒先側端部の下面との間に、前記屋根裏空間1aと連通する空隙Aを形成するための通気部152とを有する鼻隠本体150と、
この鼻隠本体150の通気部152の空隙A内に設置されるとともに、前記鼻隠本体150の長さ方向に沿って長尺な中仕切り板160と、
上部171が前記固定板部151の正面に取り付けられるとともに、下部172の屋根側面が前記通気部152との間に所定の隙間Eをあけて配置され、さらに前記鼻隠本体150の長さ方向に沿って長尺な軒先化粧部170と、を備えており、
前記通気部152は、前記軒先化粧部170との間の隙間Eに向かって開口することによって前記空隙Aと屋外とを連通する通気孔153aが長さ方向に沿って複数並設される正面板部153を有しており、
前記中仕切り板160は、前記正面板部153と所定の隙間Cをあけて対向配置されるとともに、長さ方向に沿って通気孔161aが複数並設される対向板部161を有しており、
これら正面板部153と対向板部161との間の隙間Cには、火災時に発泡して該隙間Cを塞ぐ防火発泡材180が設けられていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、前記通気部152は、前記軒先化粧部170との間の隙間Eに向かって開口することによって前記空隙Aと屋外とを連通する通気孔153aが長さ方向に沿って複数並設される正面板部153を有しており、前記中仕切り板160は、前記正面板部153と所定の隙間Cをあけて対向配置されるとともに、長さ方向に沿って通気孔161aが複数並設される対向板部161を有しているので、通常時においては、前記正面板部153の通気孔153aおよび対向板部161の通気孔161aを介して、前記通気部152と前記軒先化粧部170の下部172の屋根側面との間の隙間Eと、前記通気部152の空隙A内との間で空気を流通させることができる。そして、前記通気部152の空隙Aは前記屋根裏空間1aと連通しているので、前記正面板部153の通気孔153aから前記屋根裏空間1aに至る部分を通気路とすることができ、この通気路を介して、前記屋根裏空間1aと屋外との間で空気を流通させることができる。
また、前記通気152の正面板部153と、前記中仕切り板160の対向板部161との間の隙間Cに、火災時に発泡して該隙間Cを塞ぐ防火発泡材180が設けられているので、火災時において、前記防火発泡材180は、他の方向に向かって発泡することなく、この隙間C内だけで発泡することになり、通気路を確実かつ迅速に遮断することが可能となる。
また、前記正面板部153に複数並設される通気孔153aは、前記通気部152と前記軒先化粧部170の下部172の屋根側面との間の隙間Eに向かって開口していることから、下方から軒先を見上げた際に前記通気孔153aが見えにくくなるので、従来に比して外観性に優れる。
さらに、前記正面板部153と対向板部161とが互いに対向して配置されることで、前記通気部152内と屋外との境界部分が二重構造となるので、従来に比して、前記正面板部153の通気孔153aから侵入する虫の屋根裏空間1aへの進行を妨げやすくなる。
また、例えば寒冷地などにおいては、雪が雨樋部材上にも厚く積もり、その重みで雨樋部材が破損してしまう場合があるが、前記固定板部151の正面に、前記軒先化粧部170を取り付けて、雨樋部材を取り付けないようにしているので、寒冷地であっても確実に対応することができる。すなわち、寒冷地であっても、火災時において通気路を確実かつ迅速に遮断できるとともに、外観性に優れ、かつ屋根裏空間1aへの虫の侵入を防ぐことが可能となる。
本発明によれば、鼻隠部材を構成する鼻隠本体の通気部は、雨樋部材の下部の屋根側面との間に所定の隙間をあけて配置されるとともに、この隙間に向かって開口することによって該通気部内の空隙と屋外とを連通する通気孔が長さ方向に沿って複数並設される正面板部を備えており、鼻隠部材を構成する中仕切り板は、正面板部と所定の隙間をあけて対向配置されるとともに、長さ方向に沿って通気孔が複数並設される対向板部を備えているので、通常時においては、正面板部の通気孔および対向板部の通気孔を介して、通気部と雨樋部材の下部の屋根側面との間の隙間と、通気部の空隙内との間で空気を流通させることができる。そして、通気部の空隙は屋根裏空間と連通しているので、正面板部の通気孔から屋根裏空間に至る部分を通気路とすることができ、この通気路を介して、屋根裏空間と屋外との間で空気を流通させることができる。
また、通気部の正面板部と、中仕切り板の対向板部との間の隙間に、火災時に発泡して該隙間を塞ぐ防火発泡材が設けられているので、火災時において、防火発泡材は、他の方向に向かって発泡することなく、この隙間内だけで発泡することになり、通気路を確実かつ迅速に遮断することが可能となる。
また、正面板部に複数並設される通気孔は、通気部と雨樋部材の下部の屋根側面との間の隙間に向かって開口していることから、下方から軒先を見上げた際に通気孔が見えにくくなるので、従来に比して外観性に優れる。
さらに、正面板部と対向板部とが互いに対向して配置されることで、通気部内と屋外との境界部分が二重構造となるので、従来に比して、正面板部の通気孔から侵入する虫の屋根裏空間への進行を妨げやすくなる。
本発明の軒先構造の実施の形態を示す側断面図である。 図1の軒先構造に用いられる鼻隠部材を示す斜視図である。なお、固定板部の上部を省略している。 図2に示す鼻隠部材の正面図である。なお、固定板部の上部を省略している。 図2に示す鼻隠部材の拡大側断面図である。なお、固定板部の上部を省略している。 本発明の軒先構造の他の実施の形態を示す側断面図である。 本発明の軒先構造の他の実施の形態を示す側断面図である。 本発明の軒先構造に採用される軒天井材付近の形態の一例を示す側断面図である。 本発明の軒先構造に採用される軒天井材付近の形態の一例を示す側断面図である。 本発明の軒先構造に採用される軒天井材付近の形態の一例を示す側断面図である。 本発明の軒先構造に採用される軒天井材付近の形態の一例を示す側断面図である。 本発明の軒先構造に採用される軒天井材付近の形態の一例を示す側断面図である。 本発明の軒先構造に採用される軒天井材付近の形態の一例を示す側断面図である。 本発明の軒先構造に採用される軒天井材付近の形態の一例を示す側断面図である。 (a)は鼻隠本体同士の連結構造を示す斜視図であり、(b)は鼻隠本体同士を連結するジョイナーを示す側面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
なお、本実施の形態の屋根1が設けられる建物は、壁や床、屋根といった建物の構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み立てて構築するパネル工法で構築されるが、従来の軸組工法や壁式工法の木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造等の建物にも適用することができる。
また、このパネルとは、縦横の框材が矩形状に組み立てられるとともに、矩形枠の内部に補助桟材が縦横に組み付けられて枠体が構成され、この枠体の両面もしくは片面に、面材が貼設されたものであり、内部中空な構造となっている。さらに、その内部中空な部分には、通常、グラスウールやロックウール等の断熱材が装填されるものである。
(第1の実施の形態)
本実施の形態の軒先構造は、図1〜図4に示すように、屋根1の軒先側端部の鉛直面2aと、この鉛直面2aに設けられる雨樋部材3との間に、屋根裏空間1aと屋外とを連通する屋根裏換気用の鼻隠部材4を介在してなるものであり、前記雨樋部材3の下部は、前記鉛直面2aの下端部の高さ位置よりも下方に位置している。
また、前記鼻隠部材4は、前記鉛直面2aの長さ方向に沿って長尺に形成されるとともに、正面に前記雨樋部材3が取り付けられる固定板部6と、この固定板部6と一体形成されるとともに、該固定板部6を前記鉛直面2aに固定した際に、前記屋根1の軒先側端部の下面との間に、前記屋根裏空間1aと連通する空隙Aを形成するための通気部7とを有する鼻隠本体5と、この鼻隠本体5の通気部7の空隙A内に設置されるとともに、前記鼻隠本体5の長さ方向に沿って長尺な中仕切り板11とを備えている。
また、前記通気部7は、前記雨樋部材3の下部の屋根側面との間に所定の隙間Bをあけて配置されるとともに、この隙間Bに向かって開口することによって前記空隙Aと屋外とを連通する通気孔7bが長さ方向に沿って複数並設される正面板部7aを備えている。
さらに、前記中仕切り板11は、前記正面板部7aと所定の隙間Cをあけて対向配置されるとともに、長さ方向に沿って通気孔11bが複数並設される対向板部11aを備えている。
そして、これら正面板部7aと対向板部11aとの間の隙間Cには、火災時に発泡して該隙間Cを塞ぐ防火発泡材12が設けられている。
ここで、前記屋根1は、上述のように建築用パネルで構成された屋根パネルであり、この屋根パネルは、屋根1の勾配方向に沿って配置される垂木としての框材(図示せず)および補助桟材1cと、これら框材および補助桟材1cの軒先側端面に、該框材および補助桟材1cの長さ方向と直交するようにして配置される鼻板としての框材1bと、これら框材1bと補助桟材1cの上面に貼設される野地板としての面材1dとを備えている。
また、この屋根1は、軒先側端部が建物の外壁から所定間隔離間し、軒の出がある状態となっているため、屋根1の軒先側端部から建物の外壁まで、図示しない軒天井材が架設されるようになっている。
さらに、前記鼻板としての框材1bの下面には、この框材1bの長さ方向に沿って複数の切欠部Dが形成されており、この切欠部Dを介して空気が通過し、前記通気部7の空隙Aと屋根裏空間1aとを連通した状態となっている。
また、前記通気部7の空隙Aは、前記切欠部Dを介して前記屋根裏空間1aと連通しているので、前記正面板部7aの通気孔7bから前記屋根裏空間1aに至る部分を通気路とすることができ、この通気路を介して、前記屋根裏空間1aと屋外との間で空気を流通させることができる。
この通気路は、前記通気孔7bの屋外側に位置する、前記通気部7と前記雨樋部材3の下部の屋根側面との間の隙間Bから、前記正面板部7aと対向板部11aとの間の隙間Cを経て、さらに、前記通気部7の空隙Aを経て、前記框材1bの下面に形成された切欠部Dまでの連続する空間を指しているものとする。
したがって、屋外からの空気は、図1に示すように、前記隙間Bから、前記通気孔7bを介して隙間Cまで達し、この隙間Cから、前記通気孔11bを介して空隙Aまで達し、この空隙Aから、前記切欠部Dを介して屋根裏空間1aへと至るようにして、この屋根裏空間1aへと流入することとなる。
また、図1に示すように、前記面材1dの上面には、複数の屋根材1eが葺かれており、これら複数の屋根材1eのうち最下方に位置する屋根材1eと面材1dとの間には、後述する固定板部6の上部6aが引っ掛けられる引掛部材1fが設けられている。また、前記屋根1の妻側には破風板1gが設けられている。
また、前記鼻板としての框材1bの軒先側端面には、屋根1の角度を考慮して形成されるとともに、屋根1の軒先側端部に鉛直面2aを形成する調整材2が設けられている。
このような調整材2によって、例えば1/1や1/1.5、1/2・・・等、様々な傾斜角度に設定された屋根でもそれぞれの軒先側端部に鉛直面2aを形成できる。なお、本実施の形態の屋根1は1/2の傾斜角度に設定されている。
前記雨樋部材3は、図1に示すように、この雨樋部材3と接続される取付金具3aおよび前記鼻隠部材4を介して、前記調整材2に取り付けられている。
また、前記取付金具3aは、止着材3bを、前記鼻隠部材4を介して前記調整材2にねじ込むことで、この調整材2に固定されている。
前記鼻隠部材4は、図1〜図4に示すように、前記屋根1の軒先側端部に固定される鼻隠本体5と、この鼻隠本体5の内部に設置される前記中仕切り板11とからなる。
これら鼻隠本体5および中仕切り板11は、鋼板を折曲・穴あけ加工したものであり、前記鉛直面2aの長さ方向に沿って長尺に形成されている。
前記鼻隠本体5は、上述のように、前記固定板部6と、この固定板部6に一体形成される通気部7とを備えている。
前記固定板部6は、前記鉛直面2aに固定される板材であり、この固定板部6の上部6aはフック状に形成されており、図1に示すように、前記面材1dと屋根材1eとの間に設けられた引掛部材1fに引っ掛けられている。
前記通気部7は、前記正面板部7aと、この正面板部7aの下端部から建物側に延出する底板部7cと、この底板部7cの突出端部から上方に突出する背面板部7dとを備えている。
また、前記正面板部7aに形成される通気孔7bは、上述のように前記隙間Bに向かって開口することによって前記空隙Aと屋外とを連通するものである。
この通気孔7bは、前記隙間Bに面する第1開口部7b1と、この第1開口部7b1に対して前記空隙A側に後退した位置で対向配置される遮蔽壁7b2と、これら第1開口部7b1および遮蔽壁7b2の左右両側にそれぞれ開口する第2開口部7b3とを備えている。したがって、この通気孔7bから入り込もうとする雨水や虫は、前記第1開口部7b1から入った後に、前記遮蔽壁7b2に当たることになる。
また、この鼻隠本体5は、前記通気部7の正面板部7aの上端部から前方に突出する突出部8を備えている。なお、この突出部8は、前記雨樋部材3の下部の近傍まで突出している。
本実施の形態の突出部8は、前記通気部7の正面板部7aの上端部と、前記固定板部6の下端部とに一体形成されている。すなわち、前記通気部7は、この突出部8を介して前記固定板部6と一体形成されることになる。
これによって、前記通気部7と前記雨樋部材3の下部の屋根側面との間の隙間Bに吹き込む空気を、前記突出部8の下面に沿って、前記正面板部7aの通気孔7bbへと誘導することができ、屋根裏空間1aの換気を確実に行うことができる。
また、前記突出部8,80によって、下方から軒先を見上げた際に、前記通気部7と前記雨樋部材3の下部の屋根側面との間の隙間Bから、前記取付金具3aが見えないように隠すことができる。
さらに、本実施の形態の鼻隠本体5は、図1〜図4に示すように、前記通気部7の背面板部7dと一体形成されるとともに、側断面視において略L字状に折曲形成されるL字状板部9と、このL字状板部9の上端部と一体形成されるとともに、前記屋根1の傾斜方向に沿って該屋根1の下面に当接する傾斜板部10とを備えている。
前記L字状板部9の水平方向に配置される板材の上面には、図示しない軒天井材の軒先側端部が載置される。
また、前記傾斜板部10は前記屋根1の垂木としての框材および補助桟材1cに、止着材10aによって固定されている。
なお、本実施の形態の通気部7は、図1に示すように、前記固定板部6を前記鉛直面2aに固定した際に、前記屋根1の軒先側端部の下面との間に、前記屋根裏空間1aと連通する前記空隙Aを形成するものである。
すなわち、この通気部7は、前記突出部8を介して、前記調整材2に固定された固定板部6と一体形成されており、前記L字状板部9を介して、前記屋根1の下面に固定された傾斜板部10と一体形成されている。また、前記正面板部7aは、前記鉛直面2aの下端部の高さ位置よりも下方に位置する雨樋部材3の下部の屋根側面との間に前記隙間Bを形成する構成となっている。
したがって、前記通気部7は、前記屋根1の軒先側端部の下面との間に、前記正面板部7aと底板部7bと背面板部7cとで囲まれたスペースを形成できるようになっている。このスペースが前記空隙Aである。
さらに、本実施の形態においては、前記通気部7の下面と前記雨樋部材3の下面とが、略等しい高さ位置に配置されるように設定されている。これによって、下から軒先を見上げた際に、別部材である雨樋部材3と鼻隠部材4とが、前記隙間Bを介して連続する一部材として見えるので、これら雨樋部材3と鼻隠部材4との一体感を高めることができ、より外観性に優れるものとなる。
一方、前記中仕切り板11は、図1〜図4に示すように、前記対向板部11aと、この対向板部11aの下端部と一体形成されるとともに、前記通気部7の底板部7c上に載置される載置板部11cと、この載置板部11cの建物側端部から前記通気部7の背面板部7dに沿って上方に突出する突出板部11dとを備えている。
また、前記載置板部11cの、前記正面板部7a側の端部から該載置板部11cの建物側端部の突出板部11dまでの長さは、前記通気部7の正面板部7aの裏面から背面板部7dの裏面までの長さと略等しくなるように設定されている。
これによって、前記載置板部11cを、前記底板部7c上に載置するだけで、この載置板部11cを、前記通気部7の正面板部7aの裏面から背面板部7dの裏面の間に確実に納めることができるので、前記中仕切り板11を、前記通気部7の空隙A内に容易かつ確実に設置することができる。
さらに、前記中仕切り板11は、前記対向板部11aの上端部と一体形成されるとともに、該対向板部11aの上端部から前記鼻隠本体5の固定板部6の裏面に沿って上方に延出する延出板部11eを備えている。
また、この延出板部11eは、前記鼻隠本体5の固定板部6とともに前記屋根1の軒先側端部の鉛直面2aに固定されており、前記中仕切り板11を、前記鼻隠本体5とともに前記屋根1の軒先側端部の鉛直面2aに強固に固定できるとともに、前記通気部7の空隙A内に、より確実に設置することができる。
すなわち、この延出板部11eは、前記固定板部6とともに、前記雨樋部材3を前記調整材2に固定するための止着材によって、前記調整材2に固定されている。
また、前記対向板部11aに形成される複数の通気孔11bは、この対向板部11aを表側から裏側に向かって貫通するものである。
なお、この通気孔11bを、前記通気部7の正面板部7aの通気孔7bと同様に、第1開口部や遮蔽壁を備える構成としてもよく、適宜変更可能である。また、本実施の形態のように単に孔を開けただけの構成としても、前記正面板部7aと対向板部11aとで二重構造となる部分であるから、十分に雨水の浸入や虫の侵入を防ぐことができる。
一方、前記防火発泡材12は、例えばグラファイト系材料からなり、約200度以上に熱せられると発泡し、例えば2〜3mm厚のもので約15〜20倍に膨張する。
このような防火発泡材12が、前記正面板部7aと対向板部11aとの間の隙間Cに設けられている。
なお、本実施の形態においては、前記載置板部11cの、前記対向板部11aよりも前記通気部7の正面板部7a側の上面に、この防火発泡材12が設けられており、この防火発泡材12は、火災時において、前記隙間C内を上方に向かって発泡することになる。
つまり、この防火発泡材12が発泡する際は、上方に向かって発泡するだけなので、他の方向に向かって発泡せずに、前記通気路を確実かつ迅速に遮断することができる。
一方、本実施の形態の中仕切り板11は、前記鉛直面2aに、この鉛直面2aの長さ方向に沿うようにして複数並設される鼻隠本体5,5の通気部7,7同士の裏面に沿って取り付けられることによって、これら互いに隣接する鼻隠本体5,5同士を連結するジョイナーとして用いることができる。
すなわち、図2に示すように、隣接する鼻隠本体5,5同士の長さは同一の長さに設定されており、前記中仕切り板11,11は、隣接する一方の中仕切り板11の長さが長く、隣接する他方の中仕切り板11の長さが短くなるように設定されている。
これによって、互いに隣接する鼻隠本体5,5同士を確実に連結して連結強度を向上できるとともに、これら互いに隣接する鼻隠本体5,5間から雨水等が浸入することを防ぐことができる。
これに伴って、前記中仕切り板11の載置板部11cの、前記対向板部11aよりも前記通気部7の正面板部7a側の上面に設けられた防火発泡材12も、長さ方向に沿って隣接する一方の防火発泡材12の長さが長く、隣接する他方の防火発泡材12の長さが短くなるように設定されている。
これによって、火災時における火炎や熱が、前記互いに隣接する鼻隠本体5,5間から内部へと侵入することを防ぐことができる。
本実施の形態によれば、前記通気部7は、前記雨樋部材3の下部の屋根側面との間に所定の隙間Bをあけて配置されるとともに、この隙間Bに向かって開口することによって前記空隙Aと屋外とを連通する通気孔7bが長さ方向に沿って複数並設される正面板部7aを備えており、前記中仕切り板11は、前記正面板部7aと所定の隙間Cをあけて対向配置されるとともに、長さ方向に沿って通気孔11bが複数並設される対向板部11aを備えているので、通常時においては、前記正面板部7aの通気孔7bおよび対向板部11の通気孔11bを介して、前記通気部7と前記雨樋部材3の下部の屋根側面との間の隙間Bと、前記通気部7の空隙A内との間で空気を流通させることができる。そして、前記通気部7の空隙Aは前記屋根裏空間1aと連通しているので、前記正面板部7aの通気孔7bから前記屋根裏空間1aに至る部分を通気路とすることができ、この通気路を介して、前記屋根裏空間1aと屋外との間で空気を流通させることができる。
また、前記通気部7の正面板部7aと、前記中仕切り板11の対向板部11aとの間の隙間Cに、火災時に発泡して該隙間Cを塞ぐ防火発泡材12が設けられているので、火災時において、前記防火発泡材12は、他の方向に向かって発泡することなく、この隙間C内だけで発泡することになり、通気路を確実かつ迅速に遮断することが可能となる。
また、前記正面板部7aに複数並設される通気孔7bは、前記通気部7と前記雨樋部材3の下部の屋根側面との間の隙間Bに向かって開口していることから、下方から軒先を見上げた際に前記通気孔7bが見えにくくなるので、従来に比して外観性に優れる。
さらに、前記正面板部7aと対向板部11aとが互いに対向して配置されることで、前記通気部7内と屋外との境界部分が二重構造となるので、従来に比して、前記正面板部7aの通気孔7bから侵入する虫の屋根裏空間1aへの進行を妨げやすくなる。
(第2の実施の形態)
次に、図面を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、説明の便宜上、上述した第1の実施の形態とは異なる構成部分のみについて説明する。
本実施の形態の屋根1は、図5に示すように、軒先側端部が建物の外壁13から離間せずに、軒の出がない状態となっている。
すなわち、屋根1の軒先側端部の鉛直面2aと、この鉛直面2aに設けられる雨樋部材3との間に介在する鼻隠部材40が前記外壁13に近接している。
本実施の形態の鼻隠部材40は、前記鉛直面2aの長さ方向に沿って長尺に形成されるとともに、正面に前記雨樋部材3が取り付けられる固定板部60と、この固定板部60と一体形成されるとともに、該固定板部60を前記鉛直面2aに固定した際に、前記屋根1の軒先側端部の下面との間に、前記屋根裏空間1aと連通する空隙Aを形成するための通気部70とを有する鼻隠本体50と、
この鼻隠本体50の通気部70の空隙A内に設置されるとともに、前記鼻隠本体50の長さ方向に沿って長尺な中仕切り板110とを備えている。
また、前記通気部70は、前記雨樋部材3の下部の屋根側面との間に所定の隙間Bをあけて配置されるとともに、この隙間Bに向かって開口することによって前記空隙Aと屋外とを連通する通気孔70bが長さ方向に沿って複数並設される正面板部70aと、この正面板部70aの下端部から建物側に延出する底板部70cと、この底板部70cの突出端部から上方に突出する背面板部70dとを備えている。
この通気部70は、前記背面板部70dの上端部が前記屋根1に到達しない高さに設定されている。
さらに、前記中仕切り板110は、前記正面板部70aと所定の隙間Cをあけて対向配置されるとともに、長さ方向に沿って通気孔110bが複数並設される対向板部110aと、この対向板部110aの下端部と一体形成されるとともに、前記底板部70c上に載置される載置板部110cと、この載置板部110cの建物側端部から前記通気部70の背面板部70dに沿って上方に突出する突出板部110dとを備えている。
そして、これら正面板部70aと対向板部110aとの間の隙間Cには、火災時に発泡して該隙間Cを塞ぐ防火発泡材12が設けられている。つまり、前記載置板部110cの、前記対向板部110aよりも前記通気部70の正面板部70a側の上面に、この防火発泡材12が設けられている。
なお、前記外壁13は、上述のように建築用パネルで構成された壁パネルであり、この壁パネルは、横方向の框材1aと、縦方向の框材(図示せず)および補助桟材1bと、これら框材1bと補助桟材1cの表裏面に貼設される面材1dとを備えている。
また、屋外側に貼設される面材1bの屋外側の表面には、この面材1bの屋外側表面から所定間隔離間するようにして外壁材13cが取り付けられている。
さらに、この外壁13の上端部には、前記屋根1の傾斜角度に合わせて形成された勾配調整材13eが取り付けられている。
また、前記屋外側に貼設された面材1bの屋外側表面には、前記外壁13の幅方向に沿って長尺な下地材14が設けられている。この下地材14の下端部は、前記外壁13の上端部と、前記面材1bの外壁側表面との間に挟まれており、前記外壁13の上端部近傍に固定されている。
また、この下地材14には、前記鼻隠部材40の通気部70の背面板部70dが嵌め込まれる受け金具15が、止着材15aによって取付固定されている。
この受け金具15は、前記下地材14に固定されるとともに、前記鼻隠部材40側に向かって開口する凹状部15bを備えており、この凹状部15bの内側面の上面側から下面側までの間隔の長さは、前記通気部70の背面板部70dの高さ寸法と略等しくなるように設定されている。
すなわち、本実施の形態の通気部70は、図5に示すように、前記受け金具15および下地材14を介して、前記外壁13および勾配調整材13eと連続している。
したがって、本実施の形態の通気部70は、前記屋根1の軒先側端部の下面との間に、前記外壁13と下地材14と受け金具15とを介して、前記正面板部70aと、前記底板部70cと、前記背面板部70dと、前記受け金具15とで囲まれたスペースを形成できるようになっている。このスペースが前記空隙Aである。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同じ効果を得ることができるだけでなく、軒の出がない状態であっても、前記屋根裏空間1aと屋外との間で空気を確実に流通させることができるるとともに、火災時においても、前記防火発泡材12によって通気路を確実かつ迅速に遮断することが可能となる。
(第3の実施の形態)
次に、図面を参照して本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、説明の便宜上、上述した第1および第2の実施の形態とは異なる構成部分のみについて説明する。
ところで、例えば寒冷地などにおいては、雪が雨樋部材上にも厚く積もり、その重みで雨樋部材が破損してしまう場合がある。本実施の形態の軒先構造は、このような問題を解決し得るものである。
本実施の形態の軒先構造は、図6に示すように、屋根1の軒先側端部の鉛直面2aに、屋根裏空間1aと屋外とを連通する屋根裏換気用の鼻隠部材140を取り付けてなる。
この鼻隠部材140は、前記鉛直面2aの長さ方向に沿って長尺に形成される固定板部151と、この固定板部151と一体形成されるとともに、該固定板部151を前記鉛直面2aに固定した際に、前記屋根1の軒先側端部の下面との間に、前記屋根裏空間1aと連通する空隙Aを形成するための通気部152とを有する鼻隠本体150と、
この鼻隠本体150の通気部152の空隙A内に設置される中仕切り板160と、
上部171が前記固定板部151の正面に取り付けられるとともに、下部172の屋根側面が前記通気部152との間に所定の隙間Eをあけて配置される軒先化粧部170と、を備えている。
また、前記通気部152は、前記軒先化粧部170との間の隙間Eに向かって開口することによって前記空隙Aと屋外とを連通する通気孔153aが長さ方向に沿って複数並設される正面板部153を有している。
また、前記中仕切り板160は、前記正面板部153と所定の隙間Cをあけて対向配置されるとともに、長さ方向に沿って通気孔161aが複数並設される対向板部161を有している。
さらに、これら正面板部153と対向板部161との間の隙間Cには、火災時に発泡して該隙間Cを塞ぐ防火発泡材180が設けられている。
前記軒先化粧部170は、前記上部171と下部172とからなり、上部171は、前記固定板部151の長さ方向に沿って長尺かつ平板状に形成されている。
また、下部172は前記上部171と一体形成されており、前記上部171の下端部から斜めに前方に向かって延出する傾斜板部172aと、この傾斜板部172aの下端部から垂直下方に延出する垂直板部172bと、この垂直板部172bの下端部から建物側に向かって水平に延出する水平板部172cと、この水平板部172cの建物側端部から垂直上方に延出する建物側垂直板部172dと、この建物側垂直板部172dの上端部から斜め上方に延出して、前記通気部152の一部の上面に載置される載置板部172eとを有している。
なお、前記載置板部172eが載置される通気部152の一部は、前記通気部152の正面板部153の上端部から前方に突出する突出部154である。
また、前記水平板部172cの下面と、前記通気部152の下面とは、略等しい高さに位置しており、前記通気部152と軒先化粧部170とに一体感を持たせることができ、外観性に優れる。
本実施の形態によれば、第1および第2の実施の形態と同じ効果を得ることができるだけでなく、前記固定板部151の正面に、前記軒先化粧部170を取り付けて、雨樋部材を取り付けないようにしているので、例えば寒冷地であっても確実に対応することができる。すなわち、寒冷地であっても、火災時において通気路を確実かつ迅速に遮断できるとともに、外観性に優れ、かつ屋根裏空間1aへの虫の侵入を防ぐことが可能となる。
(軒先構造に採用される軒天井材付近の形態)
次に、図面を参照して本発明の軒先構造に採用される軒天井材付近の形態について説明する。なお、この軒天井材付近の形態の説明においては、説明の便宜上、第1の実施の形態で使用された符号を用いるとともに、第1の実施の形態と異なる構成部分に新たな符号を与えるものとし、その第1の実施の形態と異なる構成部分について説明する。
前記屋根1は、軒先側端部が建物の外壁13から所定間隔離間し、軒の出がある状態となっている。このため、図7〜図13に示すように、屋根1の軒先側端部から建物の外壁13まで軒天井材16,17,23,24が架設されている。
図7〜図10に示す軒天井材16,17は、屋根1の軒先側端部から建物の外壁13まで水平に架設され、図11〜図13に示す軒天井材23,24は、屋根1の軒先側端部から建物の外壁13まで、屋根1の勾配に沿って傾斜するようにして架設されている。
また、これら軒天井材16,17,23,24が設けられる軒先構造は、屋根1の軒先側端部の鉛直面2aと、この鉛直面2aに設けられる雨樋部材3との間に、屋根裏空間1aと屋外とを連通する屋根裏換気用の鼻隠部材4を介在してなるものである。
なお、このような軒天井材16,17,23,24は、屋根1の軒先側端部の鉛直面2aに、屋根裏空間1aと屋外とを連通する屋根裏換気用の鼻隠部材140を取り付けてなる軒先構造にも採用できるものとする。
まず、図7および図8に示す軒天井材16は、屋根1の垂木(例えば前記補助桟材1c)の軒先側端部に取り付けられる吊木18と、この吊木18の下端部と同じ高さに位置する外壁13とにそれぞれ固定された野縁19,19の下面に固定されている。
この時、前記軒天井材16の屋外側端部は、前記鼻隠本体5のL字状板部9の上面に載置されている。
なお、前記吊木18や野縁19、軒天井材16の固定は、釘等の止着材が用いられている。
また、前記野縁19は、一本一本バラの状態で用いてもよいし、予め格子枠状に組んだ状態で用いても良いものとする。
また、図8に示す軒天井材16の上面には断熱材20が設けられている。このように断熱材20を前記軒天井材16の上面に設けることによって、例えば軒天井材16の下方で火災が発生した際に、前記断熱材20によって火災の熱を断熱して、この火災の熱によって軒裏の温度が高温になることを確実に防ぐことができるので、前記軒天井材16付近の防火性能を向上させることができる。
なお、前記断熱材20は、間隔をおいて隣り合う野縁19,19の間と、前記軒天井材16と前記傾斜板部10との間にそれぞれ設けられている。
また、建物によっては軒の出が比較的長い場合がある。このような場合は、図9および図10に示すように、屋根1の軒先側端部から建物の外壁13までの長さに合わせた軒天井材17が用いられている。
ここで、このように屋根1の軒先側端部から建物の外壁13までの長さに合わせた軒天井材17を用いると、長さが長いために中間部分が撓む場合があることから、このような軒天井材17の撓みを確実に防ぎたいという要望がある。
そこで、図9に示すように、前記軒天井材17の中間に位置する部分に野縁19が追加設置されるとともに、この野縁19を吊り下げるための補助吊木21が、前記屋根1の垂木に取り付けられている。
すなわち、この補助吊木21は前記吊木18よりも長さが長く設定され、この補助吊木21の下端部には前記追加した野縁19が固定されており、この補助吊木21に固定された野縁19と、前記屋根1の軒先側端部付近の野縁19と、前記外壁13に固定される野縁19とに対して前記軒天井材17が固定されている。
これによって、前記軒天井材17が軒の出に合わせて比較的長い場合であっても、その撓みを確実に防ぐことができる。
また、図9に示す方法とは別の方法で軒天井材17の撓みを防止してもよい。
すなわち、図10に示すように、前記軒天井材17の中間部分に野縁19が追加設置されるとともに、この野縁19と、前記屋根1の軒先側端部付近に位置する野縁19と、前外壁13に固定される野縁19とに、これら野縁19,19,19に直交する補強用野縁22が架設固定されている。
この補強用野縁22は、前記屋根1の軒先側端部付近に位置する野縁19から、前記外壁13に固定される野縁19までの長さに設定されており、前記各野縁19,19,19の上面に載置されて、釘等の止着材によって固定されている。
このように各野縁19,19,19に補強用野縁22を固定して野縁19の補強を行ったうえで、前記軒天井材17が、前記各野縁19,19,19の下面に固定されるので、前記軒天井材17が軒の出に合わせて比較的長い場合であっても、その撓みを確実に防ぐことができる。
また、図9および図10に示すように、間隔をおいて隣り合う野縁19,19,19間と、前記軒天井材17と前記傾斜板部10との間に、断熱材20がそれぞれ設けられている。
なお、以上の説明において、前記外壁13に野縁19を固定する際に、この野縁19は、前記外壁13の外壁材13dの表面から止着材によって固定されているが、これに限るものではない。つまり、外壁材13dの裏側に設けられる胴縁材13fに前記野縁19を固定し、この野縁19に対して前記軒天井材16,17を固定してから、前記外壁材13dを、上端部を前記軒天井材16,17の下面に当接するようにして前記胴縁材13fに取り付けるようにしてもよい。
すなわち、前者の場合は、外壁材13dに対して野縁19を当接させてから固定するので、外壁材勝ちの納まりとなっており、後者の場合は、胴縁材13fに固定された野縁19の下面に軒天井材16,17を固定し、その軒天井材16,17の下面に前記外壁材13dの上端部が当接するので、軒天井材勝ちの納まりとなっている。そして、前記外壁13に対して野縁19を固定する際は、前者の納まりを採用してもよいし、後者の納まりを採用してもよい。
一方、図11〜図13に示す軒天井材23,24は、屋根1の垂木と直交するとともに、この垂木の軒先側端部付近と外壁13側とにそれぞれ設けられる軒天下地材25,25(,25)に対して固定されている。
また、これら軒天下地材25,25(,25)間には、前記屋根1の軒先側端部付近から、前記外壁13までの長さに設定された添木26が、前記軒天下地材25,25(,25)の上面に載置されるようにして架設固定されている。すなわち、前記軒天下地材25,25(,25)は、前記垂木の下面と、前記添木26の下面とに固定されていることになる。
この時、前記軒天井材23,24の屋外側端部は、前記鼻隠本体5のL字状板部9の上方に位置している。
なお、前記軒天下地材25や、軒天井材23,24、添木26の固定は、釘等の止着材が用いられている。
また、前記添木26は、前記屋根1の垂木の側面に当接されるとともに、この垂木に固定されており、このような添木26の下面と前記垂木の下面とに前記軒天下地材25,25(,25)が固定され、さらに、これら軒天下地材25,25(,25)の下面に前記軒天井材23,24が固定されているので、この軒天井材23,24を確実かつ十分に固定できる。
なお、このように添木26は、前記屋根1の垂木の側面に当接されるとともに、この垂木に固定されているとしたが、これに限られるものではなく、前記垂木の側面から所定の間隔をあけて配置されることで、前記軒天下地材25,25(,25)の補強用として用いられてもよい。
また、図12に示す軒天井材23の上面には断熱材27が設けられている。このように断熱材27を前記軒天井材23の上面に設けることによって、例えば軒天井材23の下方で火災が発生した際に、前記断熱材27によって火災の熱を断熱して、この火災の熱によって軒裏の温度が高温になることを確実に防ぐことができるので、前記軒天井材23付近の防火性能を向上させることができる。
なお、前記断熱材27は、間隔をおいて隣り合う軒天下地材25,25の間と、前記軒天井材23と前記傾斜板部10との間にそれぞれ設けられている。また、この断熱材27の厚みは、前記軒天下地材25の厚みと略等しくなるように設定されている。
また、建物によっては軒の出が比較的長い場合がある。このような場合は、図13に示すように、屋根1の軒先側端部から建物の外壁13までの長さに合わせた軒天井材24が用いられている。
ここで、このように屋根1の軒先側端部から建物の外壁13までの長さに合わせた軒天井材24を用いると、長さが長いために中間部分が撓む場合があることから、このような軒天井材24の撓みを確実に防ぎたいという要望がある。
そこで、図13に示すように、前記軒天井材24の中間に位置する部分に軒天下地材25が追加設置されており、前記軒天井材24は、この追加された軒天下地材25と、前記屋根1の軒先側端部付近の軒天下地材25と、前記外壁13付近の軒天下地材25とに固定されている。
これによって、前記軒天井材24が軒の出に合わせて比較的長い場合であっても、その撓みを確実に防ぐことができる。
また、図13に示すように、間隔をおいて隣り合う軒天下地材25,25,25間と、前記軒天井材24と前記傾斜板部10との間に、断熱材27がそれぞれ設けられている。
(鼻隠本体同士の連結構造)
次に、図面を参照して本発明の軒先構造に採用される鼻隠本体5,5同士の連結構造について説明する。なお、この鼻隠本体5,5同士の連結構造の説明においては、説明の便宜上、第1の実施の形態で使用された符号を用いるとともに、第1の実施の形態と異なる構成部分に新たな符号を与えるものとし、その第1の実施の形態と異なる構成部分について説明する。
前記鼻隠部材4は、前記鉛直面2aの長さ方向に沿って設けられるものであり、前記鉛直面2aの長さが長ければ、鼻隠本体5を長さ方向に沿って複数連結させて、前記鉛直面2aの長さに対応させる必要がある。
すなわち、前記複数の鼻隠本体5,5間には、図14(a),(b)に示すように、これら複数の鼻隠本体5,5を連結するためのジョイナー28が設けられている。
このジョイナー28は、前記鼻隠本体5の内側に差し込まれるようにして用いられており、隣り合う鼻隠本体5,5の双方の内側に差し込まれることで、これら隣り合う鼻隠本体5,5同士を連結している。
また、このジョイナー28は、前記鼻隠本体5の固定板部6の裏面に沿う第1垂直板部28aと、
この第1垂直板部28aの下端部に一体形成されるとともに前記固定板部6と正面板部7aとの間の傾斜部分の裏面に沿う傾斜板部28bと、
この傾斜板部28bの下端部に一体形成されるとともに前記正面板部7aの裏面に沿う第2垂直板部28cと、
この第2垂直板部28cの下端部に一体形成されるとともに前記底板部7cの上面に沿う第1水平板部28dと、
この第1水平板部28dの建物側端部に一体形成されるとともに前記背面板部7dの裏面に沿う第3垂直板部28eと、
この第3垂直板部28eの上端部に一体形成されるとともに前記L字状板部9の水平部分の下面に沿う第2水平板部28fと、
この第2水平板部28fの軒先側端部に一体形成されるとともに前記L字状板部9の垂直部分の裏面に沿う第4垂直板部28gと、を備えている。
このようにジョイナー28は、前記鼻隠本体5の内側に差し込まれた際に、この鼻隠本体5の内側に沿って設けられる構成となっているため、隣り合う鼻隠本体5,5同士を連結できるようになっている。
なお、隣り合う鼻隠本体5,5同士を連結する際には、このようなジョイナー28による方法と、第1の実施の形態に記載された中仕切り板11を用いる方法とがあり、いずれの方法を用いるかは適宜選択すればよい。
A 空隙
B 隙間
C 隙間
D 切欠部
1 屋根
2a 鉛直面
3 雨樋部材
4 鼻隠部材
5 鼻隠本体
6 固定板部
7 通気部
7a 正面板部
7b 通気孔
11 中仕切り板
11a 対向板部
11b 通気孔
12 防火発泡材

Claims (7)

  1. 屋根の軒先側端部の鉛直面と、この鉛直面に設けられる雨樋部材との間に、屋根裏空間と屋外とを連通する屋根裏換気用の鼻隠部材を介在してなる軒先構造において、
    前記雨樋部材の下部は、前記鉛直面の下端部の高さ位置よりも下方に位置しており、
    前記鼻隠部材は、前記鉛直面の長さ方向に沿って長尺に形成されるとともに、正面に前記雨樋部材が取り付けられる固定板部と、この固定板部と一体形成されるとともに、該固定板部を前記鉛直面に固定した際に、前記屋根の軒先側端部の下面との間に、前記屋根裏空間と連通する空隙を形成するための通気部とを有する鼻隠本体と、
    この鼻隠本体の通気部の空隙内に設置されるとともに、前記鼻隠本体の長さ方向に沿って長尺な中仕切り板とを備えており、
    前記通気部は、前記雨樋部材の下部の屋根側面との間に所定の隙間をあけて配置されるとともに、この隙間に向かって開口することによって前記空隙と屋外とを連通する通気孔が長さ方向に沿って複数並設される正面板部を備えており、
    前記中仕切り板は、前記正面板部と所定の隙間をあけて対向配置されるとともに、長さ方向に沿って通気孔が複数並設される対向板部を備えており、
    これら正面板部と対向板部との間の隙間には、火災時に発泡して該隙間を塞ぐ防火発泡材が設けられていることを特徴とする軒先構造。
  2. 請求項1に記載の軒先構造において、
    前記鼻隠本体は、前記通気部の正面板部の上端部から前方に突出する突出部を備えていることを特徴とする軒先構造。
  3. 請求項1または2に記載の軒先構造において、
    前記通気部は、前記正面板部の下端部から建物側に延出する底板部と、この底板部の突出端部から上方に突出する背面板部とを備えており、
    前記中仕切り板は、前記対向板部の下端部と一体形成されるとともに、前記底板部上に載置される載置板部と、この載置板部の建物側端部から前記通気部の背面板部に沿って上方に突出する突出板部とを備えており、
    前記載置板部の、前記正面板部側の端部から該載置板部の建物側端部の突出板部までの長さは、前記通気部の正面板部の裏面から背面板部の裏面までの長さと略等しくなるように設定されていることを特徴とする軒先構造。
  4. 請求項3に記載の軒先構造において、
    前記防火発泡材は、前記載置板部の、前記対向板部よりも前記通気部の正面板部側の上面に設けられていることを特徴とする軒先構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の軒先構造において、
    前記中仕切り板は、前記対向板部の上端部と一体形成されるとともに、該対向板部の上端部から前記鼻隠本体の固定板部の裏面に沿って上方に延出する延出板部を備えており、
    この延出板部は、前記鼻隠本体の固定板部とともに前記屋根の軒先側端部の鉛直面に固定されていることを特徴とする軒先構造。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の軒先構造において、
    前記鼻隠本体は、前記鉛直面に、この鉛直面の長さ方向に沿うようにして複数並設されており、
    前記中仕切り板は、互いに隣接する鼻隠本体の通気部同士の裏面に沿って取り付けられることによって、これら互いに隣接する鼻隠本体同士を連結していることを特徴とする軒先構造。
  7. 屋根の軒先側端部の鉛直面に、屋根裏空間と屋外とを連通する屋根裏換気用の鼻隠部材を取り付けてなる軒先構造において、
    前記鼻隠部材は、前記鉛直面の長さ方向に沿って長尺に形成される固定板部と、この固定板部と一体形成されるとともに、該固定板部を前記鉛直面に固定した際に、前記屋根の軒先側端部の下面との間に、前記屋根裏空間と連通する空隙を形成するための通気部とを有する鼻隠本体と、
    この鼻隠本体の通気部の空隙内に設置されるとともに、前記鼻隠本体の長さ方向に沿って長尺な中仕切り板と、
    上部が前記固定板部の正面に取り付けられるとともに、下部の屋根側面が前記通気部との間に所定の隙間をあけて配置され、さらに前記鼻隠本体の長さ方向に沿って長尺な軒先化粧部と、を備えており、
    前記通気部は、前記軒先化粧部との間の隙間に向かって開口することによって前記空隙と屋外とを連通する通気孔が長さ方向に沿って複数並設される正面板部を有しており、
    前記中仕切り板は、前記正面板部と所定の隙間をあけて対向配置されるとともに、長さ方向に沿って通気孔が複数並設される対向板部を有しており、
    これら正面板部と対向板部との間の隙間には、火災時に発泡して該隙間を塞ぐ防火発泡材が設けられていることを特徴とする軒先構造。
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