JP6927839B6 - 軒先構成体 - Google Patents
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Description
然しながら、前者の単に加熱発泡材の設置量を多くしただけでは、設置位置が適切でないと、換気機能を低下させたり膨張するのに時間を要したりしてしまうことにもなりかねず、後者では換気機能が損なわれることは明らかである。また、通気路上に適切な量の加熱発泡材が設置されていたとしても、これを取り囲む通気路の内面形状、つまり換気室の形状によっては、膨張した加熱発泡材と換気室内面の間に隙間ができるなどして、通気孔から流入する外気の遮断が不十分となる虞もある。
火災時の通気路の遮断をより確実にするには、通気路内面を形成する換気室の形状を改良した上で加熱発泡材の設置位置の精査が必要である。また、狭小地に建てられることと相俟って軒先構成体を取り付ける軒先部分の工事は簡易な作業で行える構造とする必要がある。
また、本発明は、換気機能及び火災時に外気と火炎の進入を阻止する機能がともに良好な軒先構成体を、「軒ゼロ住宅」の軒先に簡易な工事で取り付けることができるようにすることを課題とする。
前記換気室内が、換気室内の空間を上下に仕切る横仕切り面部と前後に仕切る縦仕切り面部を交互に複数配置してなる仕切り部材によって外気の流入経路の上流側の空間と下流側の空間に区画され、且つ前記縦仕切り面部の内の少なくとも一の縦仕切り面部に形成された通気孔によって上流側と下流側の空間を連通させてあるとともに、
前記鼻隠し化粧板に形成された通気孔に近接する当該化粧板の下側面部上面と、前記縦仕切り面部に形成された通気孔に近接する横仕切り面部の上面に加熱発泡材がそれぞれ取り付けられた構成を有することを特徴とする。
前記鼻隠し化粧板に形成された通気孔に近接する当該化粧板の下側面部上面と、前記通気孔が形成された横仕切り面部と上下に対向配置されたに横仕切り面部の上面に加熱発泡材がそれぞれ取り付けられた構成を有することを特徴とする。
換気室内が仕切り部材によって、外気流入経路の上流側と下流側の空間、つまり鼻隠し化粧板に形成された通気孔に面する空間と屋根裏空間へと通じる空間の二つの空間に区画されているので、強風時に通気孔から外気が換気室内に勢いよく進入しても、仕切り部材に衝突して勢いが削がれるため、流入した外気が屋根裏の空間まで一気に入り込むようなことはない。
また、鼻隠し化粧板に形成された通気孔に近接した位置に加熱発泡材が取り付けられ、さらに仕切り部材に形成された通気孔に近接した位置にも加熱発泡材が取り付けられ、換気室内の通気路上に少なくとも二つの加熱発泡材が取り付けてあるので、隣接する家屋に火災が発生し、それによる火炎や熱風が通気孔から換気室内に進入したときには、熱せられた各加熱発泡材が膨張することで屋根裏の空間に通ずる通気路が完全に遮断され、火炎や熱風が換気室内から屋根裏へ入り込むことを防止して家屋が延焼することを防ぐことができる。加熱発泡材は、鼻隠し化粧板に形成された通気孔から換気室を通じて屋根裏空間に至る通気路に沿って、少なくとも二つを適宜な間隔を空けて配置することが好ましい。換気機能を損なわず且つ材料コストが嵩まなければ三つ以上を配置してもよい。
これによれば、鼻隠し化粧板に形成された通気孔から換気室に進入した外気は、換気室の上流側の空間内で、前後方向に伸びた通気路に流入し、横仕切り面部の表面を伝って換気室後方へと流れ、そのまま前後方向の通気路に続く上下方向に伸びた通気路に流入し、縦仕切り面部の表面を伝って上昇し、縦仕切り面部に形成された通気孔を通って換気室の下流側の空間に進入し、さらに上昇して屋根裏の空間へと流入する。
すなわち、換気室の上流側の通気路が、ジグザグ状或いはクランク状に屈曲した断面逆L字形の複雑な経路に設けられ、外気が換気室内を通って屋根裏空間に到達するまでに時間を要するようになっている。そのため、火災の際に熱せられた外気が換気室内に進入しても、前記複雑な経路を通って屋根裏空間に流入するまでに時間を要し、高温な外気を受けて膨張する加熱発泡材により通気路が完全に遮断される前に、外気が通気路を通って一気に屋根裏空間へと流入することはなく、熱風や火炎が屋根裏へ入り込むことを確実に防ぐことができる。
これによれば、換気室への外気の進入口である通気孔に近接して取り付けられた加熱発泡材の直上に仕切り部材の横仕切り面部を配置して、加熱発泡材上方の外気の通気路を狭めてあるので、火災時に流入する熱せられた外気は、加熱発泡材上の狭い通路を通過して加熱発泡材の表面に接する。狭い通路を通過することで加熱発泡材を熱する外気の密度が大きくなり、多量の外気が加熱発泡材に接して加熱せしめ、加熱発泡材を短時間で効率的に膨張させて、外気の進入口となる通気路を確実に遮断することが可能である。
図1は、本発明の一実施形態の軒先構成体を取り付けた家屋の軒先の断面を示しており、これは軒の出がない軒先に鼻隠しを覆う化粧板を取り付け、化粧板の前面に形成された通気孔を通して屋根裏空間の換気を行えるように構成されたものであり、図中、符番1は鼻隠し、2は家屋の外壁、3は屋根裏空間、4は軒先構成体を示している。
鼻隠し化粧板5と仕切り部材6は、ともに軒先(水平)方向に沿った長さの長尺な部材であり、例えば表面を塩化ビニル樹脂で覆うなどの耐蝕加工が施された被覆鋼板や、耐蝕性を有する材質のもの、或いは亜鉛鋼板などの耐火性を有する材質のものからなる長尺の鋼板をベンダーなどで長手方向に沿って折り曲げて形成してある。
換気室7内が仕切り部材6によって外気流路の上流側と下流側の空間に区画されているので、強風時に通気孔53から外気が換気室7内に勢いよく進入しても、仕切り部材6に衝突して勢いが削がれるため、流入した外気が屋根裏空間3まで一気に入り込むようなことはない。
また、隣接する家屋に火災が発生し、それによる火炎や熱風が通気孔53から換気室7内に進入したときには、通気孔53の間近に取り付けられた加熱発泡材8が膨張し、また、仕切り部材6の通気孔65の間近に取り付けられた加熱発泡材8が流入外気の熱を受けて膨張することで通気路を遮断し、火炎や熱風が換気室7から屋根裏空間3へ入り込むことを確実に防止して家屋が延焼することを防ぐことが可能である。
Claims (5)
- 鼻隠しの前面に重なる前側面部と前側面部の下端から鼻隠しの下方へ張り出した下側面部を有する鼻隠し化粧板を鼻隠しに取り付けて、鼻隠しの下方に屋根裏空間に通じる換気室を形成し、前記鼻隠し化粧板の前側面部に形成された通気孔から換気室内に進入した外気が屋根裏空間へ流入するように構成された軒先構成体であって、
前記換気室内が、換気室内の空間を上下に仕切る横仕切り面部と前後に仕切る縦仕切り面部を交互に複数配置してなる仕切り部材によって外気の流入経路の上流側の空間と下流側の空間に区画され、且つ前記縦仕切り面部の内の少なくとも一の縦仕切り面部に形成された通気孔によって上流側と下流側の空間を連通させてあるとともに、
前記鼻隠し化粧板に形成された通気孔に近接する当該化粧板の下側面部上面と、前記縦仕切り面部に形成された通気孔に近接する横仕切り面部の上面に加熱発泡材がそれぞれ取り付けられた構成を有することを特徴とする軒先構成体。 - 鼻隠しの前面に重なる前側面部と前側面部の下端から鼻隠しの下方へ張り出した下側面部を有する鼻隠し化粧板を鼻隠しに取り付けて、鼻隠しの下方に屋根裏空間に通じる換気室を形成し、前記鼻隠し化粧板の前側面部に形成された通気孔から換気室内に進入した外気が屋根裏空間へ流入するように構成された軒先構成体であって、
前記換気室内が、換気室内の空間を上下に仕切る横仕切り面部と前後に仕切る縦仕切り面部を交互に複数配置してなる仕切り部材によって外気の流入経路の上流側の空間と下流側の空間に区画され、且つ前記横仕切り面部の内の少なくとも一の横仕切り面部に形成された通気孔によって上流側と下流側の空間を連通させてあるとともに、
前記鼻隠し化粧板に形成された通気孔に近接する当該化粧板の下側面部上面と、前記通気孔が形成された横仕切り面部と上下に対向配置されたに横仕切り面部の上面に加熱発泡材がそれぞれ取り付けられた構成を有することを特徴とする軒先構成体。 - 仕切り部材は、その前端部に鼻隠し化粧板とともに鼻隠しの前面に固定される固定面部、後端部に家屋の外壁に固定されて前記鼻隠し化粧板の下側面部の端部を支持する支持面部をそれぞれ備え、換気室内に取り付けた状態で鼻隠し化粧板の下側面部の上方に、横仕切り面部で仕切られた前後方向に伸びた通気路と縦仕切り面部で仕切られた上下方向に伸びた通気路を連ねてなる断面逆L字形の通気路を形成するように設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載の軒先構成体。
- 鼻隠し化粧板の下側面部上面に取り付けられた加熱発泡材の直上であって前側面部に形成された通気孔と対面する位置に、仕切り部材の固定面部の下端部から後方へ屈曲した横仕切り面部が配置された構成を有することを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の軒先構成体。
- 仕切り部材が、その固定面部と支持面部間の幅を拡張し得るように形成された請求項1から4の何れかに記載の軒先構成体。
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