JP5457862B2 - 通気見切材及び建築物の外壁構造 - Google Patents

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本発明は、外壁材と壁下地との間に形成される通気空間と屋外との間の通気性を確保するために用いられる通気見切材に関するものであり、また通気見切材を設けて形成される建築物の外壁構造に関するものである。
建築物の壁下地4に外壁材2を張って取り付ける場合、壁下地4と外壁材2との間に縦胴縁46を介在させることで、壁下地4と外壁材2との間に通気空間5を形成することがある。この通気空間5と屋外との間で通気性を確保することによって、通気空間5内の湿気が上昇することを抑制し、外壁材2の内面や壁下地4にカビや腐食が発生することを防止することができるものである。
このように形成される通気空間5の上端は、例えば図11に示すように小屋裏48に連通されているのが一般的である。この場合、図11(a)の矢印のように通気空間5と小屋裏48との間で通気がなされ、通気空間5と屋外との通気性は小屋裏48と連通する換気棟等を介して確保される。
しかし、このように通気空間5と小屋裏48とを連通させるようにすると、建築物の施工上の制約が大きくなってしまうという問題がある。また、既存の建築物の外壁を改装するために既存の外壁材を壁下地4として新たな外壁材2を取り付ける場合には、この新たな外壁材2と壁下地4の間に通気空間5を形成しても、この通気空間5を小屋裏48へ連通させることができず、通気空間5の通気性を確保することができないという問題もある。
そこで、外壁材2の屋根3に臨む上端部に配置して取り付けられる見切材Aに、屋外と通気空間5との間の通気性を確保するための機能を付与することも行われている。図12に示す例では、外壁材2の上端部を覆う見切材Aの内部に通気用の通路8を形成し、更にこの見切材Aに屋外側に連通する外開口6と、屋内側の通気空間5に連通する内開口7とを形成するようにしてある。このものでは図12(a)のa矢印に示すように、通気空間5と屋外との間の通気を内開口7と通気路8と外開口6を通して行なうことができるものであり、通気空間5と外気との間の通気性を見切材Aによって確保することができるものである。またこのものでは、通気空間5に連通する内開口7を屋外側の外開口6よりも上方に位置させることで、外開口6から見切材A内に雨水が浸入しても、この雨水が内開口7まで到達し難くなるようにしてある。これに類する見切材Aは、例えば特許文献1に開示されている。
特開2002−317549号公報
しかし、上記の図12のような見切材Aを用いるにあたって、家屋の外壁に向けて横殴りの風が吹き付ける場合、外壁材2にこの風が吹き当ると、図12(c)のb矢印のように、外壁材2の表面に吹き当った風は、外壁材2の表面に沿って上昇し、そのまま外開口6から見切材A内に吹き込まれ易い。また見切材Aの前面板20に吹き当った風は、図12(c)のc矢印のように、前面板20の表面から下面に回り、外開口6に至って見切材A内に吹き込まれ易い。そしてこのように外開口6から見切材A内に風が吹き込まれると、この風と共に雨水が外開口6から見切材Aの通気路8内に吹き込まれることになり、雨水が内開口7から通気空間5へと浸入し易くなるという問題があった。
本発明は上記の事由に鑑みてなされたものであり、外開口から風が吹き込まれることを効果的に防ぐことができ、風と共に雨水が外開口から浸入することを効果的に防いで防水性を高く形成することができる通気見切材を提供することを目的とするものであり、また防水性の高い建築物の外壁構造を提供することを目的とするものである。
本発明に係る通気見切材は、外壁材2と壁下地4との間に形成される通気空間5と屋外との間の通気を確保する通気見切材Aに関するものである。そして、外壁材2より屋外側において開口する外開口6と、通気空間5側に開口する内開口7と、外開口6と内開口7との間を連通する通気路8とを備え、外開口6は下面において下方へ向けて開口すると共に、外開口6は横方向に沿って長いスリット状に形成され、外開口6の外壁材2側の端縁に下方へ突出する下突片19が外開口6の長手方向に沿って設けられ、前面の前面板20の下端部は屋外側へ膨出する膨出部21として形成されていることを特徴とするものである。
このように外開口6の外壁材2側の端縁に下方へ突出する下突片19を設けることによって、横殴りの風が外壁材2に吹き当って、外壁材2の表面に沿って上昇しても、この風は下突片19で遮られて外開口6に流入することを効果的に防ぐことができるものであり、風と共に雨水が外開口6から浸入することを効果的に防いで極めて高い防水性を確保することができるものである。
また、前面板20の下端部に屋外側へ膨出する膨出部21を設けることによって、横殴りの風が前面板20に吹き当って、前面板20の表面に沿って下降しても、通気見切材Aの下面にこの風が回り込むことを膨出部21で効果的に防ぐことができ、風が下面の外開口6に流入することを効果的に防ぐことができるものであり、風と共に雨水が外開口6から浸入することを防いで極めて高い防水性を確保することができるものである。
また本発明において、上記膨出部21は、屋外側へ向けて下り傾斜する傾斜部21aと、傾斜部21aの先端から下方へ垂下される垂下部21bとで形成されていることが好ましい
このように上記の膨出部21を傾斜部21aと垂下部21bで形成することによって、上記のように横殴りの風が前面板20に吹き当って下降した場合、膨出部21の傾斜部21aによって風は進行方向を屋外側へと変えられるものであり、通気見切材Aの下面にこの風が回り込むことを効果的に防ぐことができるものである。
本発明に係る建築物の外壁構造は、建築物の壁下地4の屋外側に取り付けられた外壁材2と壁下地4との間に通気空間5が形成され、外壁材2の屋根3に臨む上端部に配置して、通気見切材Aが取り付けられていることが好ましい
このように形成される外壁構造にあっては、通気見切材Aの通気路8を通じて、壁下地4と外壁材2との間の通気空間5を屋外と連通させて、外気の流通を確保することができるものである。そして通気見切材Aは上記のように外開口6から風と共に雨水が浸入することを効果的に防ぐことができるので、極めて高い防水性を確保することもできるものである。
また本発明に係る建築物の外壁構造において、壁下地2が妻側の壁下地1であり、外壁材2が妻側の外壁材2であることが好ましい
この場合、通気見切材Aは傾斜して配置されるが、通気見切材Aには水が浸入し難いため、通気見切材Aに浸入した水が傾斜に沿って軒側に移動して、軒側の端部から屋外に噴き出したりし難くなるものである。
本発明によれば、上記のように外開口6の外壁材2側の端縁に下方へ突出する下突片 を設けるようにしたもので、横殴りの風が外壁材2に吹き当って、外壁材2の表面に沿って上昇しても、この風は下突片19で遮られて外開口6に流入することを効果的に防ぐことができるものであり、風と共に雨水が外開口6から浸入することを効果的に防いで、防水性が極めて高い通気見切材Aを形成することができるものである。
また上記のように前面板20の下端部に屋外側へ膨出する膨出部21を設けるようにしたので、横殴りの風が前面板20に吹き当って、前面板20の表面に沿って下降しても、通気見切材Aの下面にこの風が回り込むことを膨出部21で効果的に防いで、風が下面の外開口6に流入することを効果的に防ぐことができるものであり、風と共に雨水が外開口6から浸入することを効果的に防いで、極めて高い防水性を確保することができるものである。
本発明の実施の形態の一例を示す一部の断面図である。 本発明の実施の形態の一例における通気見切材の一部破断した正面図である。 本発明の実施の形態の一例を示す一部破断した斜視図である。 本発明の実施の形態の一例を示すものであり、(a)は家屋を示す縮小した正面図、(b)は接続した通気見切材を示す正面図である。 本発明の実施の形態の一例におけるエンドキャップを示すものであり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面図、(d)はパッキンを張った状態の正面図、(e)は通気見切材にエンドキャップを取り付けた状態の断面図である。 本発明の実施の形態の一例におけるジョイント部材を示すものであり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面図、(d)はパッキンを張った状態の正面図、(e)は通気見切材にジョイント部材を取り付けた状態の断面図である。 本発明の実施の形態の一例における頂点カバーを示すものであり、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は底面図である。 本発明の実施の形態の一例における施工の手順を示すものであり、(a)乃至(d)はそれぞれ斜視図である。 本発明の実施の形態の一例における施工の手順を示すものであり、(a)乃至(d)はそれぞれ斜視図である。 参考例を示す断面図である。 従来技術の一例を示す図であり、(a)は概略断面図、(b)は破断した斜視図である。 従来技術の他例を示す図であり、(a)は概略断面図、(b)は破断した斜視図、(c)は一部の拡大した断面図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
通気見切材Aは、アルミニウム押出成形品などで形成される二つの部材(基体12と仕切体17)の組み合わせで構成されている。勿論、通気見切材Aの構成はこのようなものに限定されるものではない。例えばアルミニウム押出成形などによって全体を一体成形品として形成するようにしてもよく、また金属製の板材に折り曲げ加工や打ち抜き加工等をして形成するようにしてもよい。
以下、通気見切材Aが外壁材2の屋根3に臨む上端部に配置して取り付けられた状態を想定して、本実施形態に係る通気見切材Aの構造を説明する。勿論、通気見切材Aが取り付けられる位置はこのような位置に限定されるものではなく、例えば、一階と二階の境界付近で上下に位置する外壁材2、2間のように、壁面の途中において配置してもよい。通気見切材Aは外壁材2の上端面の上方に配置される基体12と、基体12の内部に取り付けられる仕切体17とから形成されるものであり、基体12と仕切体17はいずれも外壁材2の横方向に沿って長い長尺物である。
基体12は、上面板18と前面板20と背面板13から、下面開口の断面コ字形に形成されるものであり、その前面(屋外側の面)が前面板20となるものであって、この前面板20に縦断面波状の凹凸16が図2のように全長に亘って設けてある。基体12の前面板20にこのような凹凸16を形成することによって、通気見切材Aの意匠性を向上し、通気見切材Aが屋外に露出しても外壁の意匠性悪化を招かないようにすることができるものである。また凹凸16によって通気見切材Aの強度を向上することができるものであり、さらに表面に雨水等の水が付着しても、この凹凸16によって表面の水切り性が高くなり、通気見切材Aの表面に水滴が残留することを抑制できるものである。基体12の背面(屋内側の面)の背面板13は、下端が前面板20より下方へ延出されるように上下幅を広く形成してある。
仕切体17は背面が開口する断面略コ字形に形成されるものであり、上下の各背面側端部にはそれぞれ係合突部33aと引掛け突部33bが設けてある。一方、上記の基体12の背面板13に係合凹部27と引掛け受部28が設けてある。そして、仕切体17を基体12内に配置し、係合凹部27に係合突部33aを挿入係合させた状態で、この係合部33aを中心にして仕切体17を回動させて、引掛け受部28に引掛け突部33bを弾性的に引掛け係止させることによって、基体12内に仕切体17を固定することができ、通気見切材Aを組み立てることができるものである。このように基体12内に仕切体17を取り付けることによって、通気見切材A内を通気路8と中空部15とに仕切ることができるものである。仕切体17には中空部15内において一対の固定具用凸部22が突設してあり、この固定具用凸部22で囲まれて、通気見切材Aの長手方向両端部で開口する固定具用穴23が形成されるようにしてある。
上記のように基体12内に形成される通気路8は、基体12の屋外側下端部から上方へ向かう縦通気路8aと、この縦通気路8aと上下方向に連通し、且つこの縦通気路8aの上方から屋内側へ横方向に向かう横通気路8bから構成されている。仕切体17の前面の下部は傾斜しており、この傾斜によって、縦通気路8aの底部の内面に屋内側から屋外側へ向けて下り傾斜する外傾斜面9が形成されるようになっている。また仕切体17の上面は傾斜しており、この傾斜によって、横通気路8bの底部の内面に屋内側から縦通気路8aの上端へ向けて下り傾斜する内傾斜面11が形成されるようになっている。
通気見切材Aの屋外側端部の下面には、通気見切材Aの長手方向(横方向)に沿って長い外開口6が形成されている。この外開口6は、基体12の前面板20の下端と、仕切体17の前面の下端との間の隙間としてスリット状に形成されているものであり、通気路8の縦通気路8aの下端部はこの外開口6によって下方へ開口している。また基体12の背面板13の上端部に内開口7が形成してある。この内開口7は丸孔状、或いは通気見切材Aの長手方向に沿って長い長孔状として形成してあり、通気見切材Aの長手方向に沿って所定間隔で複数設けるようにしてある。この内開口7は通気路8の横通気路8bの屋内側端部において開口するものであり、これにより、外開口6と内開口7は通気路8を介して連通しているものである。ここで、内開口7は外開口6よりも上方に位置するものであり、内開口7と外開口6の高低差は適宜設定されるが、内開口7の下端と外開口6の上端との高低差が25〜70mmの範囲であることが好ましい。
ここで、基体12の前面板20の下端部を屋外側へ向けて斜め下方へ傾斜するように屈曲して傾斜部21aを形成すると共に、さらに傾斜部21aの下端を下方へ垂下するように屈曲して垂下部21bを形成し、傾斜部21aと垂下部1bとから構成される膨出部21が前面板20の下端部に形成されるようにしてある。傾斜部21aの傾斜角度は上記の外傾斜面9の傾斜角度とほぼ等しく形成してある。勿論、膨出部21の形状はこのような形状に限定されるものではなく、例えば、前面板20の下端を屋外側へ向けて水平に突出するものであってもよい。また仕切体17の屋外側端部の下面に下突片19が通気見切材Aの長手方向全長に亘って突設してある。この下突片19は外開口6の屋内側の開口端縁に沿って配置されるものである。
また上記の通気路8内には、外傾斜面9の上方に、仕切体17から屋外側へ向けて突出する水返し10と、基体12の前面板20から屋内側へ向けて突出する水返し10とが、上下に並んで交互に複数設けられている。この複数の水返し10として、下方に位置するものから順に、第一の水返し10a、第二の水返し10b、第三の水返し10c、及び第四の水返し10dが設けられている。
最も下側に設けられている第一の水返し10aは、縦通気路8a内で仕切体17の外面から屋外側へ向けて突出している。この第一の水返し10aの位置は外傾斜面9の上方近傍であることが好ましく、例えば外傾斜面9の屋内側端部と第一の水返し10aの縦通気路8aの内面からの突出位置との高低差が3〜10mmの範囲となるようにするのがよい。第二の水返し10bは、縦通気路8a内で前面板20の内面から屋内側へ向けて突出している。第三の水返し10cは、縦通気路8aの上端において仕切体17の外面から屋外側へ向けて突出している。この第三の水返し10cの上面は、上記の内傾斜面11の一部を構成している。第四の水返し10dは、縦通気路8aの上方の横通気路8b内で前面板20の内面から屋内側へ向けて突出している。これらの各水返し10は突出方向に向けて下り傾斜しているものであり、各水返し10の突出先端に下方へ水切片25を突設してある。また、最も下側に配置されている第一の水返し10aの先端の直下には外傾斜面9が位置し、それ以外の水返し10の先端の直下には、この水返し10の一つ下側の他の水返し10の上面が位置している。
上記のように形成される通気見切材Aは、図1及び図3に示すように、軒下の壁面において、外壁材2の屋根3に臨む上端部に取り付けて使用されるものである。すなわち、壁下地板や防水シート等で構成される壁下地4の屋外側外面に、上下方向の壁下構造材として縦胴縁46が壁下地4に沿って間隔をあけて複数本設けてあり、この縦胴縁46に外壁材2を固定することによって、外壁材2が壁面に張ってある。このため外壁材2と壁下地4との間に縦胴縁46が介在し、隣り合う縦胴縁46の間で、外壁材2と壁下地4との間に通気空間5が形成される。勿論、このように縦胴縁46によって通気空間5を形成するようにする他、一般的に通気金具と称される外壁材2の固定用金具を用いて通気空間5を形成するようにしてもよい。ここで壁下地4は、改装前の建築物における既存の外壁材であっても良く、この場合、壁下地4の屋外側に取り付けられる外壁材2は建築物の壁面の改装のための新たな外壁材2である。そしてこの外壁材2の屋根3に臨む上端部(軒天井材24と対向する端部)に配置して通気見切材Aが取り付けられるものである。
通気見切材Aは外壁材2の上端の上方に配置されるものであり、その背面板13の下端部を縦胴縁46に釘等の固定具45で固定すると、通気見切材Aの取付け強度が高くなる。また通気見切材Aの下面と外壁材2の上端面との間には屋内側にバックアップ材34を詰め、このバックアップ材34の屋内側にシーリング材35を充填することによって、防水処理が施してある。シーリング材35としては、例えば一般に湿式系と称される変性シリコン等から成るコーキング剤、乾式系と称される発泡樹脂や発泡ゴムなどからなるガスケットなどを使用することができる。バックアップ材34は樹脂等で形成されていてもよいが、板金等で形成された片ハット型のバックアップ材34を用いるようにしてもよい。また、通気見切材Aの上面は軒天井材24に当接してあり、通気見切材Aの前面板20の上端外面と軒天井材24の下面に三角シーリング材36を充填することによって、防水処理が施してある。
ここで、通気見切材Aは、桁側の軒下に沿って水平に取り付けて使用する他、切妻屋根の妻側の壁面の軒下において、屋根3の傾斜に沿って斜めに取り付けて使用することもできる。図4は妻壁に屋根3の傾斜に沿って斜めに取り付けた状態の通気見切材Aを示すものであり、このとき、図3に示すように、屋根の傾斜に合わせて斜めに切断した外壁材2の切断端面の上に通気見切材Aを配置して取り付けることになる。
通気見切材Aを上記のように取り付けるにあたっては、複数本の通気見切材Aをその長手方向に連結するようにしてもよい。通気見切材Aを妻壁に取り付ける場合は、図4(b)のように通気見切材Aを斜め上下方向に一直線にジョイント部材37で接続し、妻壁の頂部において頂点カバー50で両側の通気見切材Aを接続するようにしてある。また端部に配置される通気見切材Aの下側の端面にはエンドキャップ52を取り付けて、通気見切材Aの端部の開口を塞ぐようにしてある。
次に、通気見切材Aを妻壁に取り付ける施工の手順について説明する。まず端部に配置される通気見切材Aにエンドキャップ52を取り付ける。図5にエンドキャップ52の一例を示す。このエンドキャップ52は、通気見切材Aの端面の外形形状・寸法にほぼ合致する外形のエンド板53の片面に嵌合鍔片54を突設して形成されるものである。このエンド板53の屋外側の端部で且つ下端部の位置に、屋外側へ向けて斜め下方にストッパー片55が一体に延設してあり、このストッパー片55の下縁に沿って屋外側へ向けて斜め下方へ傾斜するガイド片56が突設してある。嵌合鍔片54はエンド板53の片面の3箇所に設けてあり、エンド板53の上端縁に沿った嵌合鍔片54aは、通気見切材Aの基体12の上面板18と平行な形状に、エンド板53の前端縁に沿った嵌合鍔片54bは、通気見切材Aの基体12の前面板20及びその膨出部21と平行な形状に、エンド板53の後端縁から下端縁に沿った嵌合鍔片54cは、通気見切材Aの基体12の背面板20から仕切体17の下片と平行な形状に、それぞれ形成されるものである。エンド板53の中央部には固定用孔57が穿設してある。尚、エンド板53の嵌合鍔片54を設けた側の面にはEPDM等のゴムなどのパッキン58を貼着するようにしてあり、パッキン58を貼着する範囲を図5(d)に示す。
そして図8(a)に示すように通気見切材Aの端部にエンドキャップ52を配置し、図5(e)に示すように、嵌合鍔片54aを通気見切材Aの基体12の上面板18の下面に、嵌合鍔片54bを通気見切材Aの基体12の前面板20及びその膨出部21の外面に、嵌合鍔片54cを通気見切材Aの基体12の背面板20と仕切体17の下片の内面に、それぞれ差し込み嵌合することによって、通気見切材Aの端部にエンドキャップ52を取り付けることができるものである。さらに固定用孔57を通したビス等の固定具60を仕切体17の固定具用穴23にねじ込むことによって、エンドキャップ52を通気見切材Aの端部に固定することができるものであり、通気見切材Aの端面の開口をエンド板53で塞ぐことができるものである。このとき、エンドキャップ52に設けたパッキン58に通気見切材Aの端面を圧接させることによって、防水性を確保できるようにしてある。また、エンドキャップ52に設けたガイド片56の上端部に、通気見切材Aの外開口6の端縁の下突片19の下端が当接乃至近接対向するようにしてある。従って、ガイド片56は外開口6の直下に位置しているものである。
このようにエンドキャップ52を取り付けた通気見切材Aを屋根3の傾斜に沿うように斜めに配置して、図8(b)のように、基体12の背面板13の下部を通してビス等の固定具45を縦胴縁46に打ち込むことによって、この通気見切材Aを縦胴縁46に取り付けるものである。次に、この縦胴縁46に取り付けた通気見切材Aに他の通気見切材Aを接続して連結する。
図6に、通気見切材Aを連結するために用いられるジョイント部材37の一例を示す。このジョイント部材37は、通気見切材Aの端面の外形形状・寸法にほぼ合致する外形のジョイント板38の両面に嵌合鍔片39を突設して形成されるものである。このジョイント板38の屋外側の端部で且つ下端部の位置に、屋外側へ向けて斜め下方にストッパー片40を一体に延設してあり、このストッパー片40の両面のそれぞれ下縁に沿って屋外側へ向けて斜め下方へ傾斜するガイド片41が突設してある。上記の嵌合鍔片39はジョイント板38の両面のそれぞれ3箇所に設けてあり、ジョイント板38の上端縁に沿った嵌合鍔片39aは、通気見切材Aの基体12の上面板18と平行な形状に、ジョイント板38の前端縁に沿った嵌合鍔片39bは、通気見切材Aの基体12の前面板20及びその膨出部21と平行な形状に、ジョイント板38の後端縁から下端縁に沿った嵌合鍔片39cは、通気見切材Aの基体12の背面板20から仕切体17の下片と平行な形状に、それぞれ形成されるものである。ジョイント板38の中央部には固定用孔42が穿設してある。尚、ジョイント板38の両面にはそれぞれEPDM等のゴムなどのパッキン43を貼着するようにしてあり、パッキン43を貼着する範囲を図6(d)に示す。
そして図8(c)に示すように連結する通気見切材Aの端部にジョイント部材37を配置し、図6(e)に示すように、ジョイント板38の一方の面に設けた嵌合鍔片39aを通気見切材Aの基体12の上面板18の下面に、嵌合鍔片39bを通気見切材Aの基体12の前面板20及びその膨出部21の外面に、嵌合鍔片39cを通気見切材Aの基体12の背面板20と仕切体17の下片の内面に、それぞれ差し込み嵌合することによって、通気見切材Aの端部にジョイント部材37を取り付けることができるものである。さらに固定用孔42を通したビス等の固定具60を仕切体17の固定具用穴23にねじ込むことによって、ジョイント部材37を通気見切材Aの端部に固定することができるものであり、通気見切材Aの端面の開口がジョイント板38で塞がれるものである。このとき、ジョイント部材37に設けたパッキン58に通気見切材Aの端面を圧接させることによって、防水性を確保できるようにしてある。また、ジョイント部材37に設けたガイド片41の上端部に、通気見切材Aの外開口6の端縁の下突片19の下端が当接乃至近接対向するようにしてある。従って、ガイド片41は外開口6の直下に位置しているものである。
このように連結する側の通気見切材Aの端部にジョイント部材37を取り付けた後、上記のように縦胴縁46に取り付けた通気見切材Aのエンドキャップ52を取り付けていない側の端部に、図8(d)の矢印のように、このジョイント部材37を接続する。このジョイント部材37の接続は、ジョイント部材37の突出する側の嵌合鍔片39を上記と同様に通気見切材Aの端部に差し込み嵌合することによって行なうことができる。このようにしてジョイント部材37を用いて一対の通気見切材Aを一直線に連結することができるものであり、このとき図8(d)のように、通気見切材Aを連結する箇所において縦胴縁46に防水テープ62を貼っておき、連結部の防水処理をするようにしてある。
上記のようにして妻壁の頂部を挟む両側にそれぞれ通気見切材Aを取り付けた後、上側の通気見切材Aの上端部間に頂点カバー50を取り付けて連結する。図7に頂点カバー50の一例を示す。頂点カバー50は、前片64の上端と下端に上片65と下片66を屈曲して設けることによって、背面側に開口する断面コ字形に形成されるものであり、下片66の後端に固定片67が下方へ垂下して設けてある。また頂点カバー50の左右両側端部において、前片64の下端部から下片65の前端部にかけて切り欠くことによって切欠部70が形成してある。さらに上片65を除いて、前片64から下片66、固定片67にかけて、通気見切材Aの左右中央に切離し線68が切欠して設けてある。
そして図9(a)に示すように、切離し線68の部分において頂点カバー50の固定片67、下片66、前片64にかけて屋根勾配に合わせてカットし、上片65の左右中央部を逆V型に折り曲げることによって、図9(b)に示すように、屋根勾配に合うように屈曲した頂点カバー50を形成することができる。この頂点カバー50の両端部にはシーリング材69を施しておくのが好ましい。ここで、妻壁の頂部の部分において図9(c)のように通気見切材Aは上端部同士を隙間を介して対向してあり、通気見切材Aを対向させた部分において縦胴縁46に防水テープ62を貼って、頂点カバー50で通気見切材Aを接続する部分の防水性を確保するようにしてある。この通気見切材Aの対向する端部の間に跨って頂点カバー50を配置し、頂点カバー50の左右両端部の前片64、上片65、下片66を通気見切材Aの端部の外面に重ねることによって、図9(d)のように通気見切材Aの対向する端部同士を連結することができる。そして、固定片67の重ね合わせた部分をビス等の固定具71で縦胴縁46に打ち付けることによって、頂点カバー50を固定することができるものである。このとき、通気見切材Aの前面下端部の膨出部21は、頂点カバー50の切欠部70内に収められるようになっており、膨出部21が邪魔になるようなことなく、頂点カバー50を取り付けることができるようにしてある。
上記のようにして通気見切材Aを備えて形成される建築物の外壁構造にあって、通気見切材Aの外開口6が屋外に開口すると共に、内開口7が壁下地4と外壁材2との間の通気空間5に開口するので、外開口6、通気路8及び内開口7を通じて、通気空間5を屋外と連通させることができる。このように、通気空間5と外気との間の通気性を通気見切材Aで確保することができるので、連通空間5内の空気は図3のイ矢印のように、内開口7から通気見切材A内に流入し、通気路8を通過した後に、外開口6から排気される。従って、壁下地4と外壁材2との間の通気空間5内に湿気がこもったりして湿度が上昇することを抑制することができるものである。
また、風等により雨水等が外開口6から通気路8内に吹き込むなどして、図3のロ矢印のように通気路8内に水が浸入しても、この水は外傾斜面9に誘導されて第一の水返し10aに遮られ、この第一の水返し10aから外傾斜面9へ落下し、この外傾斜面9の傾斜に沿って戻されて外開口6から屋外へ排出される。第一の水返し10aで遮られずに更に水が浸入しても、この水はまず縦通気路8aを進まなければならず、この縦通気路8aを登りきって水が屋内側へ浸入することは困難である。更に、外傾斜面9の上方には第一の水返し10aを含む複数の水返し10が屋内側と屋外側から交互に突出するように設けられているので、水の浸入は複数の水返し10によって遮られる。このとき、複数の水返し10を避けて水が浸入するための経路は上方に向かって蛇行する経路となり、このように経路が複雑化することにより、水の浸入が著しく困難になる。また、第一の水返し10aの上方の水返し10で遮られた水は、各水返し10の先端の水切片25から下方へ落下し、この水返し10の一つ下方の他の水返し10の上面で受け止められる。水返し10の上面の水はこの上面の傾斜によって水返し10の先端側へ誘導されて水切片25から下方へ落下し、最終的には外傾斜面9に達して外開口6から排出される。このため複数の水返し10で遮られた水は通気路8内に残留することなく外開口6へ効率良く送られて排出される。
また例え、水が横通気路8bまで浸入したとしても、縦通気路8aを通じて上方向に吹き上がった水が横通気路8bを横方向に移動して内開口7まで達するのは困難であり、この水は内開口7まで達することなく横通気路8bの底部に付着することになる。この横通気路8b内の底部に付着した水は内傾斜面11に沿って移動し、第三の水返し10cの先端から縦通気路8aへ落下して、水返し10で遮られた水と同様に外開口6から排出される。このため、横通気路8bまで浸入した水も通気路8内に残留することなく外開口6へ効率良く戻されて排出される。
ここで、通気路8内に浸入した水が排出される前に、強風時に気流が外開口6から通気路8内に勢いよく流れ込んで通気路8内の圧力が通気空間5内の圧力よりも高くなると、圧力差により通気路8から通気空間5へ向けて強い気流が発生して、この気流で通気路8内の水が内開口7から通気空間5側へ押し出されるおそれがある。しかし、この気流は水返し10によって効率よく遮蔽されるため、内開口7側の圧力の上昇は抑制される。このため、前記のような圧力差による水の浸入も効果的に防止されるものである。
このようにして、通気路8内に浸入した水が内開口7まで達することを効果的に防ぐことができるものであり、壁下地4と外壁材2との間の湿気の上昇を抑制することができるものである。また通気路8内の水は外開口6から効率良く排出されるため、通気路8内には水が残留し難くなるものであり、通気路8内で蒸発した水分が内開口7を介して通気空間5に流入することを防ぐことができ、壁下地4と外壁材2との間の湿気の上昇を更に有効に抑制することができるものである。尚、外壁材2は雄実と雌実の合いじゃくりで上下に接続されるが、この雄実や雌実の合いじゃくり面72を横走りする雨水は、図3のハ矢印のようにシーリング材35で遮られて屋外面側へ排出され、防水性が確保されている。
ここで、横殴りの風が外壁材2に吹き当った場合、この風は図1のイ矢印のように、外壁材2の表面に沿って上昇することがある、このように外壁材2の表面に沿って上昇した風は通気見切材Aの下面に当って屋外側へと向きを変え、通気見切材Aの外開口6へと向かって進む。しかし外開口6の外壁材2側の端縁には下方へ突出する下突片16が設けてあるので、風はこの下突片16で遮られて図1のロ矢印のように下方へと向きを変えることになり、風が外開口6に流入することを防ぐことができるものである。従って、風と共に雨水が外開口6から浸入することを防ぐことができるものであり、通気見切材Aの防水性を高いものとすることができ、通気空間5への雨水の浸入をより有効に防ぐことができるものである。
また、横殴りの風が通気見切材Aに吹き当たった場合、図1のハ矢印のように、通気見切材Aの前面板20に吹き当った風が前面板20の表面に沿って下降することがある。このように風が前面板20に沿って下降しても、図1のニ矢印のように、前面板20の膨出部21の傾斜部21aによって風の向きは屋外側へと変換される。このため、通気見切材Aの下面にこの風が回り込むことを膨出部21で防ぐことができるものであり、風が下面の外開口6に流入することを防ぐことができるものである。従って、風と共に雨水が外開口6から浸入することを防ぐことができるものであり、通気見切材Aの防水性を高いものとすることができ、通気空間5への雨水の浸入をより有効に防ぐことができるものである。また、前面板20に吹き当った風は、前面板20の全長に亘って上記のように設けた凹凸16によって、風向きがいくらか横方向に変換されるものであり、風が下面の外開口6に流入することをより効果的に防ぐことができるものである。
上記のように、外開口6から通気見切材Aの通気路8内に浸入した雨水などの水は、通気路8内に残留することなく外開口6の側へ流し戻されて、外開口6から排出されるが、通気見切材Aが妻壁に用いられる場合のように、屋根勾配に沿って傾斜した状態で取り付けられている場合、水はこの傾斜に従って通気路8内を通気見切材Aの長手方向に沿って流れることになる。そして通気見切材Aの傾斜の下側の端部の開口はジョイント部材37やエンドキャップ52で塞がれているので、通気見切材A内を長手方向に流れた水はジョイント部材37やエンドキャップ52で堰止められ、このジョイント部材37やエンドキャップ52の箇所に集められた状態で、外開口6から排出されることになる。従って、通気見切材A内に侵入した水は、ジョイント部材37やエンドキャップ52で塞がれた端部に集中して、多量の水の流れとして外開口6から排出されることになる。そしてこの多量の水の流れが外壁材2の表面を流れると、水垢の筋状の汚れが外壁材2に付着するなど汚れが発生し易い。
そこで図5(e)に示すように、エンドキャップ52のエンド板53にストッパー片55を屋外側へ延設すると共にストッパー片55の下縁に沿って屋外側へ向けて斜め下方へ傾斜するガイド片56を突設し、エンドキャップ52を通気水切材Aの端部に取り付けた際に、ガイド片56の上端に外開口6の下突片19の下端が当接乃至近接対向するようにしてある。また図6(e)に示すように、ジョイント部材37のジョイント板38にストッパー片40を屋外側へ延設すると共にストッパー片40の下縁に沿って屋外側へ向けて斜め下方へ傾斜するガイド片41を突設し、ジョイント部材37を通気水切材Aの端部に取り付けた際に、ガイド片41の上端に外開口6の下突片19の下端が当接乃至近接対向するようにしてある。従って、通気見切材Aの通気路8内を長手方向に沿って流れて、ジョイント部材37やエンドキャップ52で堰止められた水が外開口6から排出される際に、図5(e)のイ矢印や図6(e)のロ矢印のように、ストッパー片55,40で堰止められた状態でガイド片56,41の上を流れて、外開口6より屋外側へ離れた位置で排出される。このように、外開口6より屋外側へ離れて、外壁板2の表面から遠い位置で水が排出されるので、多量の水の流れとして排出されても外壁板2の表面を伝って水が流れるようなことを効果的に抑制することができるものであり、水垢などで外壁材2が汚れることを抑制することができるものである。
尚、図12の従来例のように、通気見切材Aを下面が開口するコ字形に形成して、通気見切材A内に外壁材2の上端部を差し込むようにしたものでは、外壁材2の板厚のばらつきや、施工時の差し込みのばらつきなどで、通気見切材A内の通気路8の幅にばらつきが生じたり、場合によっては通気路8が外壁材2で塞がれたりすることがある。
図10はこのような問題を解決するものとして、本発明者によって発明されたものである。図10の通気見切材Aは、アルミニウムの押出し成形などで中空に作製してあり、縦幅小さい前部中空部75と、縦幅が大きい後部中空部76とから、全体形状を断面倒L字形に形成してある。そして前部中空部75の前面(屋外側の面)に外開口6が、後部中空部76の下面に内開口7がそれぞれ設けてある。また前部中空部75の後部中空部76側の端部に水切り片77が上方へ突出してある。この通気見切材Aにあって、中空内部が通気路8となるものであり、外開口6と内開口7は通気路8によって連通している。
この通気見切材Aは、図1〜図9で説明したものと同様に使用されるものであるが、外壁材2の上端部は前部中空部75と後部中空部76の間の入隅部78に嵌め込むようにして配置される。従ってこのものでは、外壁材2の厚みにばらつきがあっても、施工にばらつきがあっても、通気見切材A内の通気路8の寸法は何等影響を受けることがないものである。
そして、通気空間5内の空気は、図10のイ矢印のように、内開口7から通気見切材A内の通気路8に流入し、通気路8を通過した後に、外開口6から排出される。このとき、上記のように通気路8の寸法は中空の通気見切材Aによって確保されており、外壁材2の厚みのばらつき等の影響を受けないので、通気空間5内の空気を通気路8を通してスムーズに排出することができるものである。また、外開口6から通気見切材Aの前部中空部75内に雨水などが浸入しても、この水は水切り片77で遮られて、後部中空部76へと流れることを防ぐことができ、水が内開口7から通気空間5内に浸入することを防ぐことができるものである。
2 外壁材
3 屋根
4 壁下地
5 通気空間
6 外開口
7 内開口
8 通気路
19 下突片
20 前面板
21 膨出部
21a 傾斜部
21b 垂下部

Claims (4)

  1. 外壁材と壁下地との間に形成される通気空間と屋外との間の通気を確保する通気見切材であって、前記外壁材より屋外側において開口する外開口と、通気空間側に開口する内開口と、前記外開口と前記内開口との間を連通する通気路とを備え、前記外開口は下面において下方へ向けて開口すると共に、前記外開口は横方向に沿って長いスリット状に形成され、前記外開口の外壁材側の端縁に下方へ突出する下突片が前記外開口の長手方向に沿って設けられ、前面の前面板の下端部は前記屋外側へ膨出する膨出部として形成されていることを特徴とする通気見切材。
  2. 前記膨出部は、前記屋外側へ向けて下り傾斜する傾斜部と、前記傾斜部の先端から下方へ垂下される垂下部とで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の通気見切材。
  3. 建築物の壁下地の前記屋外側に取り付けられた外壁材と前記壁下地との間に通気空間が形成され、前記外壁材の屋根に臨む上端部に配置して、請求項1又は2に記載の通気見切材が取り付けられていることを特徴とする建築物の外壁構造。
  4. 前記壁下地が妻側の壁下地であり、前記外壁材が妻側の外壁材であることを特徴とする請求項3に記載の建築物の外壁構造。
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