JP5301890B2 - 軒天防火構造 - Google Patents

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Description

本発明は、軒天防火構造に関する。
従来、建築基準法上、高い防火性能を要求される地域に木造住宅等の建物を建築する際の軒裏構造においては、例えば、特許文献1のように軒天材を複数枚重ね合わせたり、より厚みのある軒天材を用いたりするような種々の防火構造を採用して防火性能の向上を図っていた。
また、特許文献1の技術においては、軒先防火通気金物を用いることによって通気路が確保されており、軒裏の換気が可能となっている。
特開平11−241434号公報
ところで、例えば一方が隣家に近接し、他方が広い庭や公園に面するような住宅においては、一方側の軒の出寸法と、他方側の軒の出寸法とが同じであっても、要求される防火性能が異なる場合がある。このような住宅の場合、一方の軒裏には防火構造を採用するとともに、他方の軒裏は防火構造を採用しない通常の軒裏構造とするか、もしくは、双方の軒裏ともに防火構造を採用しなければならない。
ところが、上述のように複数枚重ねられた軒天材や厚みのある軒天材を用いると、その分、重量が重くなるため、これら軒天材が取り付けられる下地材の野縁組みを密にするなどして軒裏構造の補強を行わなければならず、施工に手間がかかる場合があった。
そこで、例えば、上述のような防火構造を採用しない通常の軒裏構造において、必要に応じて、軒天材の上面に比較的重量の軽い断熱材等を敷設するなどして、任意の箇所の防火性能を向上させたいという要望があった。
本発明の課題は、任意の箇所の防火性能を向上させることが可能な軒天防火構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1および図3に示すように、建物の外壁1と、建物の屋根2の軒先部3に設けられる鼻隠部材10,10Bとの間に架け渡されるようにして不燃材からなる平板状の軒天材4,4Bが設けられており、この軒天材4,4Bの上面に軟質断熱材6,6Bが敷設されており、
前記鼻隠部材10,10Bは、この鼻隠部材10,10Bの下部近傍に設けられるとともに、外部と軒裏とを連通する通気路11a,11Baを有する通気部11,11Bと、この通気部11,11Bと一体形成されるとともに、前記通気路11a,11Baと前記断熱材6,6Bの軒先側端部との間に立ち上がる仕切り部12,12Bとを備えていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、前記不燃材からなる平板状の軒天材4,4Bの上面に軟質断熱材6,6Bが敷設されていることから、例えば前記軒天材4,4Bの下方で火災が発生した際に、前記軒天材4,4Bは燃えずに残存して軒裏への延焼を確実に防止できるとともに、この軒天材4,4Bの上面に敷設された前記断熱材6,6Bによって火災の熱を断熱して、この火災の熱によって軒裏の温度が高温になることを確実に防ぐことができるので、前記軒天材4,4B付近の防火性能を向上させることが可能となる。すなわち、前記断熱材6,6Bを前記軒天材4,4Bの上面に敷設することで、任意の箇所の防火性能を向上させることが可能となるので、例えば、一方が隣家に近接し、他方が広い庭や公園に面するような住宅等の建物の一方側の軒裏と、他方側の軒裏とにおいて、要求される防火性能が異なる場合であっても、容易かつ確実に対応することができる。
また、前記鼻隠部材10,10Bは、この鼻隠部材10,10Bの下部近傍に設けられるとともに、外部と軒裏とを連通する通気路11a,11Baを有する通気部11,11Bと、この通気部11,11Bと一体形成されるとともに、前記通気路11a,11Baと前記断熱材6,6Bの軒先側端部との間に立ち上がる仕切り部12,12Bとを備えているので、この仕切り部12,12Bによって、前記通気路11a,11Baが前記断熱材6,6Bの軒先側端部によって塞がれてしまうことを確実に防ぐことができる。これによって、前記通気路11a,11Baを通じて軒裏への通気を確保することができる。
請求項に記載の発明は、例えば図2に示すように、建物の外壁1と、建物の屋根2の軒先部3に設けられる鼻隠部材10Aとの間に架け渡されるようにして不燃材からなる平板状の軒天材4Aが設けられており、この軒天材4Aの上面に軟質断熱材6Aが敷設されており、
前記外壁1には、前記軒天材4Aの外壁側端部を支持する支持部材20が設けられており、
この支持部材20は、外部と軒裏とを連通する通気路21と、この通気路21と前記断熱材6Aの外壁側端部との間に立ち上がる仕切り部22とを備えていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、前記不燃材からなる平板状の軒天材4Aの上面に軟質断熱材6Aが敷設されていることから、例えば前記軒天材4Aの下方で火災が発生した際に、前記軒天材4Aは燃えずに残存して軒裏への延焼を確実に防止できるとともに、この軒天材4Aの上面に敷設された前記断熱材6Aによって火災の熱を断熱して、この火災の熱によって軒裏の温度が高温になることを確実に防ぐことができるので、前記軒天材4A付近の防火性能を向上させることが可能となる。すなわち、前記断熱材6Aを前記軒天材4Aの上面に敷設することで、任意の箇所の防火性能を向上させることが可能となるので、例えば、一方が隣家に近接し、他方が広い庭や公園に面するような住宅等の建物の一方側の軒裏と、他方側の軒裏とにおいて、要求される防火性能が異なる場合であっても、容易かつ確実に対応することができる。
また、前記支持部材20は、外部と軒裏とを連通する通気路21と、この通気路21と前記断熱材6Aの外壁側端部との間に立ち上がる仕切り部22とを備えているので、この仕切り部22によって、前記通気路21が前記断熱材6Aの外壁側端部によって塞がれてしまうことを確実に防ぐことができる。これによって、前記通気路21を通じて軒裏への通気を確保することができる。
請求項に記載の発明は、例えば図1〜図3に示すように、請求項またはに記載の軒天防火構造において、
前記仕切り部12,22,12Bの上端部には、前記軒天材4,4A,4Bの上方に向かって突出することによって前記断熱材6,6A,6Bの端部を押さえ込む押さえ部13,23,13Bが一体的に設けられていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、前記仕切り部12,22,12Bの上端部には、前記軒天材4,4A,4Bの上方に向かって突出することによって前記断熱材6,6A,6Bの端部を押さえ込む押さえ部13,23,13Bが一体的に設けられているので、この押さえ部13,23,13Bによって前記断熱材6,6A,6Bの端部を押さえ込むことによって、前記断熱材6,6A,6Bを、建物の外壁1と、建物の屋根2の軒先部3に設けられる鼻隠部材10,10A,10Bとの間に確実に納めることができる。これによって、前記通気路11a,21,11Baが前記断熱材6,6A,6Bの端部によって塞がれてしまうことを、より確実に防ぐことができる。
請求項に記載の発明は、例えば図1〜図3に示すように、請求項のいずれか一項に記載の軒天防火構造において、
前記通気路11a,21,11Ba内には、火災時に発泡することによって、この通気路11a,21,11Baを塞ぐ防火発泡材7が設けられていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、前記通気路11a,21,11Ba内には、火災時に発泡することによって、この通気路11a,21,11Baを塞ぐ防火発泡材7が設けられていることから、火災時に、この防火発泡材7によって、前記通気路11a,21,11Baが塞がれることとなり、前記通気路11a,21,11Baから軒裏へと延焼することを確実に防止することができるので、前記軒天材4,4A,4B付近の防火性能を、より向上させることが可能となる。
請求項に記載の発明は、例えば図3に示すように、請求項1〜のいずれか一項に記載の軒天防火構造において、
前記断熱材6Bは、前記軒天材4Bと、建物躯体に固定される軒天用野縁5Bとの間に挟み込まれていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、前記断熱材6Bは、前記軒天材4Bと、建物躯体に固定される軒天用野縁5Bとの間に挟み込まれているので、前記断熱材6Bがめくれてしまったり、浮いてしまったりすることを確実に防ぐことができ、前記軒天材4B上に確実に納めることができる。
本発明によれば、不燃材からなる平板状の軒天材の上面に軟質断熱材が敷設されていることから、例えば軒天材の下方で火災が発生した際に、軒天材は燃えずに残存して軒裏への延焼を確実に防止できるとともに、この軒天材の上面に敷設された断熱材によって火災の熱を断熱して、この火災の熱によって軒裏の温度が高温になることを確実に防ぐことができるので、軒天材付近の防火性能を向上させることが可能となる。すなわち、断熱材を軒天材の上面に敷設することで、任意の箇所の防火性能を向上させることが可能となるので、例えば、一方が隣家に近接し、他方が広い庭や公園に面するような住宅等の建物の一方側の軒裏と、他方側の軒裏とにおいて、要求される防火性能が異なる場合であっても、容易かつ確実に対応することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態の建物は、壁や床、屋根といった建物の構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み立てて構築するパネル工法で構築されるが、従来の軸組工法や壁式工法の木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造等の建物にも適用することができる。
また、このパネルとは、縦横の框材が矩形状に組み立てられるとともに、矩形枠の内部に補助桟材が縦横に組み付けられて枠体が構成され、この枠体の両面もしくは片面に、面材が貼設されたものであり、内部中空な構造となっている。さらに、その内部中空な部分には、通常、グラスウールやロックウール等の断熱材が装填されるものである。
(第1の実施の形態)
本実施の形態の軒天防火構造は、図1に示すように、建物の外壁1と、建物の屋根2の軒先部3に設けられる鼻隠部材10との間に架け渡されるようにして不燃材からなる平板状の軒天材4が設けられており、この軒天材4の上面に軟質断熱材6が敷設されている。
ここで、前記外壁1は外壁パネル1であり、この外壁パネル1は、縦横の框材1aおよび補助桟材(図示せず)によって枠体が構成され、この枠体の両面に面材1bが貼設されたものであり、前記軒天材4よりも下方に位置する外壁1の外表面には、サイディング材1cが取り付けられている。
また、この外壁パネル1の上端部には、この外壁パネル1の上部に設けられる屋根2の勾配に合わせて調整された勾配調整材1dが設けられている。
また、前記屋根2は屋根パネル2であり、この屋根パネル2は、縦横の框材2aおよび補助桟材(図示せず)によって枠体が構成され、この枠体の上面に面材2bが貼設されたものである。さらに、この屋根パネル2の上面には複数の屋根材2cが葺かれている。
そして、この屋根パネル2は、前記外壁パネル1の上端部の勾配調整材1dの上部に載せられている。
なお、本実施の形態の屋根パネル2を構成する框材2aのうち、この屋根パネル2の勾配方向下端に位置する框材2aは、他の框材2aに比して、高さ寸法が短くなるように設定されており、これによって、後述する通気路11aを確保できるようになっている。
さらに、前記屋根2の軒先部3、すなわち、屋根パネル2の勾配方向下端に位置する框材2aの軒先側端面には、軒先側端面が垂直面となるように調整された勾配調整材3aが設けられており、この勾配調整材3aの垂直面に、前記鼻隠部材10を介して雨樋部材3bが設けられている。
前記平板状の軒天材4は不燃材からなり、この不燃材としては、例えば硬質木片セメント板や、木繊維混入セメント・けい酸カルシウム板、繊維補強セメント板、繊維混入セメント・石灰・けい酸カルシウム板又は繊維混入セメント・けい酸カルシウム板、石膏ボード等が用いられている。
また、この軒天材4は、縦横の芯材5aを枠状に組んでなるとともに建物躯体に固定される軒天用野縁5の下面に取り付けられている。なお、この軒天用野縁5は、外壁側に位置する芯材5aが前記外壁1に固定されている。
前記軟質断熱材6としては、例えばグラスウールやロックウール等が用いられているが、これに限られず、フェノールフォームやウレタンフォーム、ポリスチレンフォーム等の樹脂系断熱材、羊毛断熱材、セルロース断熱材、真空断熱材等を用いてもよい。
一方、前記鼻隠部材10は、この鼻隠部材10の下部近傍に設けられるとともに、外部と軒裏とを連通する通気路11aを有する通気部11と、この通気部11と一体形成されるとともに、前記通気路11aと前記断熱材6の軒先側端部との間に立ち上がる仕切り部12とを備えている。
そして、このように前記鼻隠部材10は、外部と軒裏とを連通する通気路11aを有する通気部11と、前記通気路11aと前記断熱材6の軒先側端部との間に立ち上がる仕切り部12とを備えているので、この仕切り部12によって、前記通気路11aが前記断熱材6の軒先側端部によって塞がれてしまうことを確実に防ぐことができる。これによって、前記通気路11aを通じて軒裏への通気を確保することができる。
なお、本実施の形態の鼻隠部材10は、鋼製薄板を折曲加工することによって形成されており、垂直に配置される垂直板部10aが、前記勾配調整材3aと雨樋部材3bとの間に挟みこまれるようにして設けられている。また、断面フック状に形成された上部10bが、前記屋根パネル2の上面に取り付けられる引掛部材に引っ掛けられている。
さらに、この鼻隠部材10は、前記通気部11と一体形成されるとともに、この通気部11の外壁側に、外壁1に向かって突出形成され、さらに、前記軒天材4の軒先側端部が載置される載置部14を備えている。
また、前記通気部11は、前記通気路11aの他に、この通気部11と前記雨樋部材3bとの間に形成される隙間に向かって開口する通気口15とを備えている。
さらに、前記通気部11には、火災時に発泡して前記通気路11aを塞ぐ防火発泡材7が設けられている。なお、この防火発泡材7は、前記通気口15近傍に設けられている。
これによって、火災時に、前記通気路11aに設けられた防火発泡材7が発泡することで前記通気路11aが塞がれることとなり、前記通気路11aから軒裏へと延焼することを確実に防止することができるので、前記軒天材4付近の防火性能を向上させることが可能となっている。
なお、本実施の形態の防火発泡材7は、例えばグラファイト系材料からなり、約200度以上に熱せられると発泡し、例えば2〜3mm厚の防火発泡材7で約15〜20倍に膨張する。したがって、この防火発泡材7は、前記通気路11aを完全に閉塞できるような大きさに設定されている。
また、前記仕切り部12は、前記載置部14と一体形成されるとともに、この載置部14の上端部から垂直方向に延出するようにして設けられている。そして、この仕切り部12は、前記通気路11aを形成する壁の一部としても機能している。
また、前記仕切り部12の上端部には、前記軒天材4の上方に向かって突出することによって前記断熱材6の軒先側端部を押さえ込む押さえ部13が一体的に設けられている。
すなわち、この押さえ部13によって前記断熱材6の軒先側端部を押さえ込むことによって、前記断熱材6を、建物の外壁1と、建物の屋根2の軒先部3に設けられる鼻隠部材10との間に確実に納めることができるので、前記通気路11aが前記断熱材6の軒先側端部によって塞がれてしまうことを、より確実に防ぐことができる。
また、この押さえ部13は前記屋根パネル2の下面に当接しており、この押さえ部13と、前記屋根パネル2の勾配方向下端に位置する框材2aの下面との間に隙間を形成しているので、この押さえ部13は、前記通気路11aを形成する壁の一部としても機能している。
そして、前記断熱材6を、前記軒天材4の上面に敷設する際は、この断熱材6の軒先側端部を、前記軒天材4と、前記仕切り部12と、前記押さえ部13とによって囲まれた位置に押し込むようにして入れる。
また、この断熱材6の外壁側端部は、前記外壁1の表面に接するようにして配置し、前記軒天用野縁5が設けられている位置の断熱材6の部位は、この軒天用野縁5の上面に載せるようにして配置する。
または、このような方法の他にも、予め前記断熱材6を、前記軒天用野縁5の上面に載せておくとともに、この断熱材6の軒先側端部を前記仕切り部12と、前記押さえ部13とに接するように押し込んでおき、前記軒天材4を後から施工するような方法でもよいものとする。
本実施の形態によれば、前記不燃材からなる平板状の軒天材4,4A,4Bの上面に軟質断熱材6,6A,6Bが敷設されていることから、例えば前記軒天材4,4A,4Bの下方で火災が発生した際に、前記軒天材4,4A,4Bは燃えずに残存して軒裏への延焼を確実に防止できるとともに、この軒天材4,4A,4Bの上面に敷設された前記断熱材6,6A,6Bによって火災の熱を断熱して、この火災の熱によって軒裏の温度が高温になることを確実に防ぐことができるので、前記軒天材4,4A,4B付近の防火性能を向上させることが可能となる。すなわち、前記断熱材6,6A,6Bを前記軒天材4,4A,4Bの上面に敷設することで、任意の箇所の防火性能を向上させることが可能となるので、例えば、一方が隣家に近接し、他方が広い庭や公園に面するような住宅等の建物の一方側の軒裏と、他方側の軒裏とにおいて、要求される防火性能が異なる場合であっても、容易かつ確実に対応することができる。
(第2の実施の形態)
次に、図面を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、説明の便宜上、上述した第1の実施の形態とは異なる構成部分のみについて説明する。
本実施の形態の軒天防火構造は、図2に示すように、建物の外壁1と、建物の屋根2の軒先部3に設けられる鼻隠部材10Aとの間に架け渡されるようにして不燃材からなる平板状の軒天材4Aが設けられており、この軒天材4Aの上面に軟質断熱材6Aが敷設されている。
また、前記外壁1には、前記軒天材4Aの外壁側端部を支持する支持部材20が設けられており、この支持部材20は、外部と軒裏とを連通する通気路21と、この通気路21と前記断熱材6Aの外壁側端部との間に立ち上がる仕切り部22とを備えている。
ここで、前記支持部材20は、前記外壁1に固定される固定板部20aと、この固定板部20aの下端部から前記軒先側に突出するとともに、前記外壁1の表面に取り付けられるサイディング材1cの上端部が当接する当接部20bとを備えている。
そして、前記通気路21は、前記固定板部20aと、前記仕切り部22との間に形成されており、これら固定板部20aおよび仕切り部22間に架設されるとともに、下方に向かって開口する通気口21aを備えている。
さらに、前記通気路21には、火災時に発泡して前記通気路21を塞ぐ防火発泡材7が設けられている。なお、この防火発泡材7は、前記通気口21a近傍に設けられている。
前記仕切り部22は、前記固定板部20aと対向するようにして配置されており、この仕切り部22の上端部には、前記軒天材4Aの上方に向かって突出することによって前記断熱材6Aの外壁側端部を押さえ込む押さえ部23が一体的に設けられている。
すなわち、前記断熱材6Aの外壁側端部を、前記軒天材4Aと、前記仕切り部22と、前記押さえ部23とによって囲まれた位置に納めることができる。
また、この仕切り部22の下端部には、軒先側に突出することによって、前記軒天材4Aの外壁側端部を支持する支持部24が一体的に設けられている。
一方、前記鼻隠部材10Aは、この鼻隠部材10Aの下部外壁側に、外壁1に向かって突出形成されるとともに、前記軒天材4Aの軒先側端部が載置される載置部14Aと、この載置部14Aと一体形成されるとともに、この載置部14Aの上端部から垂直方向に延出する仕切り部12Aとを備えている。
また、この仕切り部12Aの上端部には、前記軒天材4Aの上方に向かって突出することによって前記断熱材6Aの軒先側端部を押さえ込む押さえ部13Aが一体的に設けられている。すなわち、前記断熱材6Aの軒先側端部を、前記軒天材4Aと、前記仕切り部12Aと、前記押さえ部13Aとによって囲まれた位置に納めることができる。
さらに、前記断熱材6Aの外壁側端部を、前記軒天材4Aと、前記仕切り部22と、前記押さえ部23とによって囲まれた位置に納めることができるとともに、前記断熱材6Aの軒先側端部を、前記軒天材4Aと、前記仕切り部12Aと、前記押さえ部13Aとによって囲まれた位置に納めることができるので、前記断熱材6Aを、前記軒天材4Aの上面に確実に納めることができるようになっている。
なお、本実施の形態の屋根パネル2の勾配方向下端に位置する框材2aは、この框材2aと、前記押さえ部13Aとの間に通気路を形成する必要がないので、他の框材2aと同様の高さ寸法に設定されている。
本実施の形態によれば、前記仕切り部22によって、前記通気路21が前記断熱材6Aの外壁側端部によって塞がれてしまうことを確実に防ぐことができる。これによって、前記通気路21を通じて軒裏への通気を確保することができる。
また、前記押さえ部23によって前記断熱材6Aの外壁側端部を押さえ込むことによって、前記断熱材6Aを、建物の外壁1と、建物の屋根2の軒先部3に設けられる鼻隠部材10Aとの間に確実に納めることができるので、前記通気路21が前記断熱材6Aの外壁側端部によって塞がれてしまうことを、より確実に防ぐことができる。
(第3の実施の形態)
次に、図面を参照して本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、説明の便宜上、上述した第1および第2の実施の形態とは異なる構成部分のみについて説明する。
本実施の形態の軒天防火構造は、図3に示すように、建物の外壁1と、建物の屋根2の軒先部3に設けられる鼻隠部材10Bとの間に架け渡されるようにして不燃材からなる平板状の軒天材4Bが設けられており、この軒天材4Bの上面に軟質断熱材6Bが敷設されている。
また、前記断熱材6Bは、前記軒天材4Bと、建物躯体に固定される軒天用野縁5Bとの間に挟み込まれている。
ここで、前記軒天用野縁5Bは、縦横の芯材5Baを枠状に組んでなり、これら縦横の芯材5Baのうち、外壁側に位置する芯材5Baが前記外壁1に固定されている。
また、この軒天用野縁5Bの下部には前記断熱材6Bが配置され、この断熱材6Bの下部には前記軒天材4Bが配置されている。
また、前記鼻隠部材10Bは、外部と軒裏とを連通する通気路11Baを有する通気部11Bと、前記通気路11Baと前記断熱材6Bの軒先側端部との間に立ち上がる仕切り部12Bと、この仕切り部12Bの上端部に一体的に設けられるとともに、前記軒天材4Bの上方に向かって突出する押さえ部13Bとを備えている。また、この鼻隠部材10Bは、前記通気部11Bと一体形成されるとともに、この通気部11Bの外壁側に、外壁1に向かって突出形成され、さらに、前記軒天材4Bの軒先側端部が載置される載置部14Bを備えている。
そして、前記軒天材4Bと、前記仕切り部12Bと、前記押さえ部13Bとによって囲まれた位置に、前記断熱材6Bの軒先側端部が納められるようにして配置されており、前記通気路11Baが塞がれてしまうことを防ぎ、この通気路11Baを通じて軒裏への通気を確保できるようになっている。
一方、前記断熱材6Bを、前記軒天材4Bと、前記軒天用野縁5Bとの間に挟み込む場合は、前記軒天材4Bを、例えば止着材等によって前記軒天用野縁5Bに固定する際に、この軒天材4Bとともに前記断熱材6Bを、前記軒天用野縁5Bに固定するような方法がとられている。
本実施の形態によれば、前記断熱材6Bは、前記軒天材4Bと、建物躯体に固定される軒天用野縁5Bとの間に挟み込まれているので、前記断熱材6Bがめくれてしまったり、浮いてしまったりすることを確実に防ぐことができ、前記軒天材4B上に確実に納めることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る軒天防火構造を示す側断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る軒天防火構造を示す側断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る軒天防火構造を示す側断面図である。
符号の説明
1 外壁
2 屋根
3 軒先部
4 軒天材
6 断熱材
10 鼻隠部材

Claims (5)

  1. 建物の外壁と、建物の屋根の軒先部に設けられる鼻隠部材との間に架け渡されるようにして不燃材からなる平板状の軒天材が設けられており、この軒天材の上面に軟質断熱材が敷設されており、
    前記鼻隠部材は、この鼻隠部材の下部近傍に設けられるとともに、外部と軒裏とを連通する通気路を有する通気部と、この通気部と一体形成されるとともに、前記通気路と前記断熱材の軒先側端部との間に立ち上がる仕切り部とを備えていることを特徴とする軒天防火構造。
  2. 建物の外壁と、建物の屋根の軒先部に設けられる鼻隠部材との間に架け渡されるようにして不燃材からなる平板状の軒天材が設けられており、この軒天材の上面に軟質断熱材が敷設されており、
    前記外壁には、前記軒天材の外壁側端部を支持する支持部材が設けられており、
    この支持部材は、外部と軒裏とを連通する通気路と、この通気路と前記断熱材の外壁側端部との間に立ち上がる仕切り部とを備えていることを特徴とする軒天防火構造。
  3. 請求項1または2に記載の軒天防火構造において、
    前記仕切り部の上端部には、前記軒天材の上方に向かって突出することによって前記断熱材の端部を押さえ込む押さえ部が一体的に設けられていることを特徴とする軒天防火構造。
  4. 請求項1〜のいずれか一項に記載の軒天防火構造において、
    前記通気路内には、火災時に発泡することによって、この通気路を塞ぐ防火発泡材が設けられていることを特徴とする軒天防火構造。
  5. 請求項〜4のいずれか一項に記載の軒天防火構造において、
    前記断熱材は、前記軒天材と、建物躯体に固定される軒天用野縁との間に挟み込まれていることを特徴とする軒天防火構造。
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