JP2023049967A - 軒天構造 - Google Patents

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良清 藤井
Yoshikiyo Fujii
奏一郎 針金
Soichiro Harigane
勇治 井田
Yuji Ida
バン ニー ドゥ
Banh Nhi Do
清 井上
Kiyoshi Inoue
博隆 古賀
Hirotaka Koga
紀史 西
Norifumi Nishi
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Abstract

【課題】耐火性能を向上させることができる軒天構造を提供する。【解決手段】軒天構造1は、軒天材30と、軒天材30の表面に設けられる仕上材80を具備し、仕上材80の軒天材30からの突出長さL3が18mm以上60mm以下である。また、仕上材80は、所定方向に並ぶように複数設けられ、仕上材80同士の隙間の前記所定方向の長さ(目透かし幅)L4が50mm以下である。また、軒天構造1は、軒天材30が固定される野縁10と、仕上材80の外側から野縁10に打ち込まれることにより、仕上材80を軒天材30に締結する締結材90と、を具備する。【選択図】図1

Description

本発明は、建物の軒天構造の技術に関する。
従来、建物の軒天構造の技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1には、軒天板の軒元側が野縁もしくは外壁に支持され、軒天板の軒先側が野縁もしくは鼻隠し下地に支持された軒天構造が記載されている。
このような軒天構造は、所定の耐火試験に合格する必要があり、耐火性能の向上が望まれている。
特開2020-125647号公報
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、耐火性能を向上させることができる軒天構造を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、軒天材と、前記軒天材の表面に設けられる仕上材を具備し、前記仕上材の前記軒天材からの突出長さが18mm以上60mm以下であるものである。
請求項2においては、前記仕上材は、所定方向に並ぶように複数設けられ、前記仕上材同士の隙間の前記所定方向の長さが50mm以下であるものである。
請求項3においては、前記軒天材が固定される野縁と、前記仕上材の外側から前記野縁に打ち込まれることにより、前記仕上材を前記軒天材に締結する締結材と、を具備するものである。
請求項4においては、前記野縁を二重に覆うように設けられた断熱材を具備するものである。
請求項5においては、前記仕上材は、木製であり、前記締結材は、金属製である。
請求項6においては、前記仕上材は、複数の層となるように設けられており、複数の層の前記仕上材の総厚が18mm以上60mm以下であるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、耐火性能を向上させることができる。
請求項2においては、耐火性能をより向上させることができる。
請求項3においては、耐火性能をより向上させることができる。
請求項4においては、耐火性能をより向上させることができる。
請求項5においては、耐火性能をより向上させることができる。
請求項6においては、意匠性をより向上させつつ、耐火性能を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る軒天構造を示した側面図。 本発明の一実施形態に係る軒天構造を示した平面図。 本発明の一実施形態に係る軒天構造を示した底面図。 (a)下側断熱材の配置を示した平面図。(a)上側断熱材の配置を示した平面図。 仕上材の張り付けパターンを示した概略正面図であって、(a)目地突付、(b)目地透かし、(c)突付+目板、(d)大和張りを示した図。
以下では、図1から図4を用いて、本発明の一実施形態に係る軒天構造1について説明する。なお、図2においては、要部の構成を明確に示すため、屋根の垂木3や断熱材70等の図示を省略している。
図1から図3に示す軒天構造1は、建物の軒100の裏側(下側)の構造である。軒100は、建物の屋根のうち外壁2よりも外側に出っ張った部分であり、雨や雪、日差しを遮り、建物を守る役割をしている。
なお、以下では、軒天構造1において、外壁2側を「軒元側」といい、その反対側を「軒先側」という。また、軒元側を向く方向(軒元方向)および軒先側を向く方向(軒先方向)を総称して「軒の出方向」という。また、平面視において軒の出方向と直交する方向(左右方向)を「軒幅方向」ということもある。
軒天構造1の軒の出寸法L1(外壁2から前方への突出長さ)は、任意の値とすることができるが、壁勝ちの場合、113mm以上2000mm以下、軒勝ちの場合、88mm以上2000mm以下とすることが好ましい。本実施形態に係る軒天構造1の軒の出寸法L1は、1000mmとされる。また、軒天構造1の軒幅寸法L2(軒幅方向の長さ)は、任意の値とすることができる。本実施形態に係る軒天構造1の軒幅寸法L2は、1920mmとされる。
本実施形態に係る軒天構造1は、耐火性能の向上を目的として、以下のような構造を有している。軒天構造1は、野縁10、縦野縁20、軒天材30、鼻隠し下地40、鼻隠し50、換気材60、断熱材70、仕上材80及び締結材90を具備する。
図1及び図2に示す野縁10は、後述する軒天材30及び仕上材80を張り付けるための下地となるものである。野縁10は、木製とされる。野縁10は、側面断面視矩形状の棒状に(角材により)形成される。野縁10は、長手方向を軒幅方向(左右方向)に向けて設けられる。野縁10は、軒の出方向に間隔をおいて複数設けられる。本実施形態においては、野縁10は、軒の出方向に500mmの間隔をおいて3つ設けられる。野縁10は、適宜の部材を介して屋根の垂木3に固定される。以下では、最も軒元側の野縁10を野縁10a、軒の出方向中央の野縁10を野縁10b、最も軒先側の野縁10を野縁10cと称する。
図2に示す縦野縁20は、野縁10を支えるものである。縦野縁20は、木製とされる。縦野縁20は、正面断面視矩形状の棒状に(角材により)形成される。縦野縁20は、長手方向を軒の出方向に向けて設けられる。すなわち、縦野縁20は、野縁10と直交するように設けられる。縦野縁20は、野縁10bの前後に一対設けられる。縦野縁20は、軒幅方向に間隔をおいて複数設けられる。本実施形態においては、縦野縁20は、軒幅方向に455mmの間隔をおいて野縁10bの前側に5つ、野縁10bの後側に5つ設けられる。
図1から図3に示す軒天材30は、軒天構造1の下部(軒天)を構成するものである。軒天材30は、平面視矩形板状に形成される。軒天材30は、任意の材料によって形成される。本実施形態においては、軒天材30は、ケイカル板(繊維混入けい酸カルシウム板)によって形成される。軒天材30の厚さは、任意の厚さとすることができるが、12mm以上とされることが好ましい。軒天材30は、野縁10の下方に設けられ、当該野縁10にねじや釘等によって留め付けられる。軒天材30は、野縁10と縦野縁20との隙間を覆うように設けられる。
図1及び図2に示す鼻隠し下地40は、後述する鼻隠し50の下地となるものである。鼻隠し下地40は、長手方向を軒幅方向に向けた板状に形成される。鼻隠し下地40は、垂木3の軒先側先端にねじや釘等によって固定される。
図1及び図2に示す鼻隠し50は、垂木3の軒先側先端を隠すためのものである。鼻隠し50は、長手方向を軒幅方向に向けた板状に形成される。鼻隠し50は、軒天構造1の軒先側端部に取り付けられる。より詳細には、鼻隠し50は、鼻隠し下地40の軒先側に設けられ、当該鼻隠し下地40に固定される。
図1及び図3に示す換気材60は、軒天構造1の内部空間の換気を行うものである。換気材60は、換気口60aを有するように形成される(図3参照)。換気材60は、軒天材30と外壁2との間に取り付けられる。
図1及び図4に示す断熱材70は、軒天構造1の内部空間の断熱を行うものである。断熱材70は、グラスウールやロックウールにより形成される。断熱材70は、軒天構造1の内部空間に設けられる。断熱材70は、2層の断熱材により構成される。具体的には、断熱材70は、下側断熱材71及び上側断熱材72により構成される。
下側断熱材71は、2層の断熱材のうちの下側の断熱材である。下側断熱材71は、隣接する縦野縁20により区画された空間に、概ね長手方向を軒の出方向へ向けて配置される(図4(a)参照)。下側断熱材71は、軒先側に配置される軒先側断熱材71aと、軒元側に配置される軒元側断熱材71bにより構成される。
軒先側断熱材71aは、その軒元側端部が野縁10bよりも軒先側に位置するように配置される。軒先側断熱材71aは、その軒先側の部分が野縁10cの後側面及び上面を覆うように配置される。より詳細には、軒先側断熱材71aは、その軒先側の部分が野縁10cの後側面及び上面と略隙間なく当接するように配置される。
軒元側断熱材71bは、その軒元側端部が野縁10aよりも軒先側に位置するように配置される。軒元側断熱材71bは、その軒先側の部分が野縁10bの前側面、上面及び後側面を覆うように配置される。より詳細には、軒元側断熱材71bは、その軒先側の部分が野縁10bの前側面、上面及び後側面(3面)と略隙間なく当接するように配置される。軒元側断熱材71bの軒先側端部は、軒先側断熱材71aの軒元側端部と接するように配置される。より詳細には、軒元側断熱材71bと軒先側断熱材71aとは、野縁10bよりも当該野縁10bの1個分程度、軒天側で互いに接している。
上側断熱材72は、2層の断熱材のうちの上側の断熱材である。上側断熱材72は、下側断熱材71を上方から覆うように設けられる。上側断熱材72は、概ね長手方向を軒幅方向へ向けて配置される(図4(b)参照)。上側断熱材72は、隣接する軒先側断熱材71a同士の隙間、及び隣接する軒元側断熱材71b同士の隙間を跨ぐ(覆う)ように配置される。また、上側断熱材72は、軒先側断熱材71aと軒元側断熱材71bとが対向する部分(互いに接する部分)を跨ぐ(覆う)ように配置される。
このように構成される断熱材70は、軒天構造1の内部空間の大部分を占めるように設けられる。これにより、軒天構造1の内部空間の断熱を行うことができ、ひいては外壁2への熱伝達を抑制することができる。
また、下側断熱材71が野縁10の側面及び上面を覆う(当該側面及び上面と当接する)ように配置されることにより、野縁10への熱の伝達を抑制することができる。よって、例えば火事等により周囲から軒天構造1が加熱された場合に、野縁10が炭化するのを抑制する(炭化の進行を遅らせる)ことができる。これにより、野縁10に固定された軒天材30が落下してしまうのを抑制することができる。
また、断熱材70を2層とすることにより、断熱材70により野縁10を二重に覆うことができる。こうして、軒天構造1の内部空間を埋めつつ(断熱材70全体としての厚さを確保しつつ)、下側断熱材71の厚さを薄くすることが可能となる。このため、下側断熱材71を野縁10の形状に沿わせやすくすることができる。よって、野縁10への熱の伝達をより抑制することができる。
さらに、下側断熱材71に加えて上側断熱材72を設けることにより、断熱効果を高めることができる。これにより、軒天構造1の耐火性能を向上させることができる。また、上側断熱材72は、軒先側断熱材71aと軒元側断熱材71bとが対向する部分を覆うように設けられているため、軒先側断熱材71aと軒元側断熱材71bとの間から逃げる熱を遮ることができる。また、上側断熱材72は、隣接する軒先側断熱材71a同士の隙間、及び隣接する軒元側断熱材71b同士の隙間を覆うように設けられているため、これら隙間から逃げる熱を遮ることができる。
また、下側断熱材71を、軒先側断熱材71aと軒元側断熱材71bとに分けることにより、断熱材70を組み入れる際の作業性を向上させることができる。また、例えば1つの断熱材で2つの(又はそれより多い)野縁10を覆うように配置しようとすると、一方の野縁10を覆うように配置しつつ、他方の野縁10を覆うように配置することは比較的困難である。そこで、軒先側断熱材71aが野縁10cを覆うようにし、軒元側断熱材71bが野縁10bを覆うように配置することで、それぞれの野縁10が適切に覆われた状態とすることができる。
また、軒元側断熱材71bの野縁10bを跨いでいる部分は屈曲しているため、当該部分には復元しようとする力が加わっている。このような場所(すなわち、野縁10bに近すぎる場所)を軒先側断熱材71aと軒元側断熱材71bとが接する部分とすると、略隙間なく野縁の3面と当接している部分が捲れ上がる可能性がある。一方、野縁10bから離れすぎる場所を軒先側断熱材71aと軒元側断熱材71bとが接する部分とすると、隙間なく野縁10bの3面と当接させることが施工上、難しい。また、仮に野縁10bよりも軒元側を軒先側断熱材71aと軒元側断熱材71bとが接する部分とすると(すなわち、軒先側断熱材71aが野縁10bを跨ぐように配置された場合)、軒元側断熱材71bが軒先側への荷重を受けた場合に、軒先側断熱材71aの略隙間なく野縁の3面と当接している部分が捲れ上がる可能性がある。そこで、本実施形態においては、下側断熱材71を軒先側断熱材71aと軒元側断熱材71bとに分け、軒元側断熱材71bと軒先側断熱材71aとが互いに接する部分を、野縁10bよりも当該野縁10bの1個分程度軒天側としている。これにより、下側断熱材71を野縁10bの3面と略隙間なく当接させることができ、ひいては断熱性の向上を図ることができる。
図1及び図3に示す仕上材80は、軒天材30の意匠性を向上させるためのもの(化粧木)である。仕上材80は、木製とされる。仕上材80は、断面矩形状の棒状に(角材により)形成される。本実施形態においては、仕上材80の軒幅方向の幅は、40mmとされる。また、仕上材80の軒の出方向の長さは、900mmとされる。仕上材80は、軒天材30の下面に設けられる。仕上材80は、長手方向を軒の出方向に向けて設けられる。仕上材80は、軒幅方向に間隔をおいて複数設けられる。仕上材80の表面には塗料が塗布される。この塗料は、アクリル系樹脂、アクリルウレタン系樹脂、シリコン系樹脂、フッ素系樹脂、無機質系樹脂、アルキド系樹脂(ポリエステル樹脂系)、ウレタン系樹脂、油性(オイルステン系塗料)、木材保護(水系塗料)、光触媒塗料(酸化チタン)、又はこれらの組み合わせにより形成される。仕上材80の寸法や配置の詳細については後述する。
図1及び図3に示す締結材90は、仕上材80を締結する(留め付ける)ためのものである。締結材90としては、ネジや釘を用いることができる。締結材90は、金属製(例えばステンレス製、鋼製、又は真鍮製)とされる。締結材90は、仕上材80の下方から当該仕上材80を貫通し、野縁10に締結される。締結材90の軒の出方向の間隔は、500mm程度とされる。締結材90の長さは25mm以上とされる。
ここで、軒天構造1の下方から加熱された場合、仕上材80は、その厚さ(軒天材30からの突出長さ)L3が薄いほど軒天構造1に熱が伝わり易くなって耐火性能が低下し、その厚さL3が分厚いほど軒天構造1に熱が伝わり難くなって耐火性能は向上する。但し、仕上材80が厚すぎると、当該仕上材80の自重により締結材90の引き抜き力が大きくなる。締結材90が引き抜かれて仕上材80が落下すると、軒天構造1の耐火性能が低下する。これを考慮し、仕上材80の厚さL3は、18mm以上60mm以下とされる。なお、仕上材80の厚さL3の前記数値は公差を考慮してもよく、例えば±6mmの公差を考慮してもよい。仕上材80の厚さL3が18mm以上であることにより、軒天構造1に熱が伝わり難くすることができる。一方、仕上材80の厚さL3が60mm以下であることにより、締結材90の引き抜き力の発生を抑制することができる。
また、仕上材80同士の隙間の軒幅方向(仕上材80が並ぶ方向)の長さ、すなわち目透かし幅L4が大きいほど、その隙間から軒天構造1に熱が伝わり易くなるため、軒天構造1の耐火性能が低下する。これを考慮し、仕上材80の目透かし幅L4は、50mm以下とされる。なお、仕上材80の目透かし幅L4の前記数値は公差を考慮してもよく、例えば±5mmの公差を考慮してもよい。これにより、軒天構造1の下方からの熱を、軒天材30等に伝わり難くすることができ、ひいては軒天構造1の耐火性能を向上させることができる。
また、仕上材80は、締結材90が当該仕上材80の外側から野縁10に打ち込まれることにより、軒天材30に留め付けられている。このため、軒天構造1の上面側や側面側から加熱された場合、野縁10に伝わった熱を締結材90を介して外部に排出することができるので、軒天構造1の耐火性能を向上させることができる。
以上のような仕様で、仕上材80が軒天材30に張り付けられることにより、軒天構造1の意匠性を向上させつつ、耐火性能を向上させることができる。
以下、図5を用いて、仕上材80の張り付けパターンの例について説明する。
仕上材80の張り付けパターン(配置の仕方)は特に限定されるものではなく、意匠デザインに合わせて決定することができる。例えば、図5(a)に示すように、仕上材80同士の隙間(目地)を設けず互いに突き合わせた状態としてもよい(目地突付)。また、図5(b)に示すように、仕上材80同士の隙間(目地)を設けた状態としてもよい(目地透かし)。また、図5(c)に示すように、1層目を仕上材80同士の隙間(目地)を設けず互いに突き合わせた状態とし、2層目を仕上材80同士の隙間(目地)を設けた状態としてもよい(突付+目板)。また、図5(d)に示すように、1層目を仕上材80同士の隙間(目地)を設けた状態とし、2層目を1層目の隙間を塞ぐように、かつ仕上材80同士の隙間(目地)を設けた状態としてもよい(大和張り)。
図5(c)及び図5(d)のように仕上材80が2層以上とされる場合、その総厚L5が18mm以上60mm以下(±6mm)とされる。これにより、耐火性能を向上させることができる。
以上の如く、本実施形態に係る軒天構造1は、
軒天材30と、
前記軒天材30の表面に設けられる仕上材80を具備し、
前記仕上材80の前記軒天材30からの突出長さL3が18mm以上60mm以下であるものである。
このように構成されることにより、耐火性能を向上させることができる。
具体的には、仕上材80の突出長さL3が18mm以上であることにより、軒天構造1に熱が伝わり難くすることができる。一方、仕上材80の突出長さL3が60mm以下であることにより、締結材90の引き抜き力の発生を抑制することができる。これにより、軒天構造1の耐火性能を向上させることができる。
また、前記仕上材80は、
所定方向(軒幅方向)に並ぶように複数設けられ、
前記仕上材80同士の隙間の前記所定方向の長さ(目透かし幅)L4が50mm以下であるものである。
このように構成されることにより、耐火性能をより向上させることができる。
具体的には、仕上材80同士の隙間からの熱の侵入を抑制することができるため、軒天構造1の耐火性能をより向上させることができる。
また、本実施形態に係る軒天構造1は、
前記軒天材30が固定される野縁10と、
前記仕上材80の外側から前記野縁10に打ち込まれることにより、前記仕上材80を前記軒天材30に締結する締結材90と、
を具備するものである。
このように構成されることにより、耐火性能をより向上させることができる。
具体的には、野縁10に伝わった熱を締結材90を介して外部に排出することができるので、軒天構造1の耐火性能をより向上させることができる。
また、本実施形態に係る軒天構造1は、
前記野縁10を二重に覆うように設けられた断熱材70(下側断熱材71及び上側断熱材72)を具備するものである。
このように構成されることにより、耐火性能をより向上させることができる。
具体的には、軒天構造1の内部空間を埋めつつ(断熱材70全体としての厚さを確保しつつ)、下側断熱材71の厚さを薄くすることが可能となり、下側断熱材71(ひいては断熱材70全体)を野縁10の形状に沿わせやすくすることができる。こうして、例えば火事等により周囲から軒天構造1が加熱された場合に、断熱材70により野縁10への熱の伝達を抑制することができる。よって、野縁10が炭化するのを抑制する(炭化の進行を遅らせる)ことができ、ひいては軒天材30の落下を抑制することができる。
また、本実施形態に係る軒天構造1において、
前記仕上材80は、木製であり、
前記締結材90は、金属製である。
このように構成されることにより、仕上材80が木製、締結材90が金属製で構成された軒天構造1に対して、耐火性能をより向上させることができる。
また、前記仕上材80は、複数の層となるように設けられており、
複数の層の前記仕上材80の総厚L5が18mm以上60mm以下であるものである。
このように構成されることにより、意匠性をより向上させつつ、耐火性能を向上させることができる。
また、以上の如く、本実施形態に係る軒天構造1は、
軒天材30が固定される野縁10と、
前記野縁10を覆うように設けられた下側断熱材71(第一断熱材)と、
前記下側断熱材71を覆うように設けられた上側断熱材72(第二断熱材)と、
を具備するものである。
このように構成されることにより、耐火性能を向上させることができる。
具体的には、例えば火事等により周囲から軒天構造1が加熱された場合に、断熱材70により野縁10への熱の伝達を抑制することができる。よって、野縁10が炭化するのを抑制する(炭化の進行を遅らせる)ことができ、ひいては軒天材30の落下を抑制することができる。
また、断熱材70を2層とすることにより、下側断熱材71の厚さを薄くすることが可能となる。このため、下側断熱材71を野縁10の形状に沿わせやすくすることができる。よって、野縁10への熱の伝達をより抑制することができる。さらに、下側断熱材71に加えて上側断熱材72を設けることにより、断熱効果を高めることができる。これにより、軒天構造1の耐火性能を向上させることができる。
また、前記下側断熱材71は、
軒先側に配置される軒先側断熱材71aと、
軒元側に配置される軒元側断熱材71bと、
を具備するものである。
このように構成されることにより、断熱材70を組み入れる際の作業性を向上させることができる。
また、前記野縁10は複数設けられ、
前記軒先側断熱材71a及び前記軒元側断熱材71bそれぞれが異なる前記野縁10(野縁10c、野縁10b)を覆うように設けられているものである。
このように構成されることにより、耐火性能をより向上させることができる。
具体的には、例えば1つの断熱材で2つの(又はそれより多い)野縁10を覆うように配置しようとすると、一方の野縁10を覆うように配置しつつ、他方の野縁10を覆うように配置することは比較的困難である。そこで、軒先側断熱材71aが野縁10cを覆うようにし、軒元側断熱材71bが野縁10bを覆うように配置することで、それぞれの野縁10が適切に覆われた状態とすることができる。
また、前記上側断熱材72は、
前記軒先側断熱材71aと前記軒元側断熱材71bとが対向する部分を覆うように設けられているものである。
このように構成されることにより、耐火性能をより向上させることができる。
具体的には、軒先側断熱材71aと軒元側断熱材71bとの間から逃げる熱を上側断熱材72によって遮ることができる。
また、前記軒先側断熱材71a及び前記軒元側断熱材71bはそれぞれ、複数に分割されて設けられ、前記上側断熱材72は、隣接する前記軒先側断熱材71a同士の隙間、及び隣接する前記軒元側断熱材71b同士の隙間を覆うように設けられているものである。
このように構成されることにより、耐火性能をより向上させることができる。
具体的には、軒先側断熱材71a同士の隙間、及び隣接する軒元側断熱材71b同士の隙間から逃げる熱を上側断熱材72によって遮ることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態においては、仕上材80は、長手方向を軒の出方向に向けて設けられるものとしたが、仕上材80の向きはこれに限定されるものではなく、任意の方向とすることができ、例えば長手方向を軒幅方向に向けて設けられるものとしてもよい。
また、野縁10は垂木3に直接固定されるものとしたが、吊り木を介して固定されるものであってもよい。
また、本実施形態においては、軒天構造1は、前下がりに傾斜するものとしたが、水平に延びるものであってもよい。
また、本実施形態においては、下側断熱材71は、隣接する縦野縁20により区画された空間に配置される(すなわち、縦野縁20の左右幅の分だけ間隔を空けて配置される)ものとしたが、縦野縁20を跨ぐようにして、縦野縁20同士が接するように配置されるものとしてもよい。
1 軒天構造
10 野縁
30 軒天材
70 断熱材
71 下側断熱材
71a 軒先側断熱材
71b 軒元側断熱材
72 上側断熱材
80 仕上材
90 締結材

Claims (6)

  1. 軒天材と、
    前記軒天材の表面に設けられる仕上材を具備し、
    前記仕上材の前記軒天材からの突出長さが18mm以上60mm以下である、
    軒天構造。
  2. 前記仕上材は、
    所定方向に並ぶように複数設けられ、
    前記仕上材同士の隙間の前記所定方向の長さが50mm以下である、
    請求項1に記載の軒天構造。
  3. 前記軒天材が固定される野縁と、
    前記仕上材の外側から前記野縁に打ち込まれることにより、前記仕上材を前記軒天材に締結する締結材と、
    を具備する、
    請求項1又は請求項2に記載の軒天構造。
  4. 前記野縁を二重に覆うように設けられた断熱材を具備する、
    請求項3に記載の軒天構造。
  5. 前記仕上材は、木製であり、
    前記締結材は、金属製である、
    請求項3又は請求項4に記載の軒天構造。
  6. 前記仕上材は、複数の層となるように設けられており、
    複数の層の前記仕上材の総厚が18mm以上60mm以下である、
    請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の軒天構造。
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