JP4931463B2 - 型枠兼用外断熱パネル - Google Patents

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Description

この発明は、型枠兼用外断熱パネルに関し、鉄筋コンクリートなどの建築物を、コンクリート打設用の型枠の建て込みと同時に外断熱施工ができるとともに、通気断熱施工ができるようにしたもので、特に建築物に窓などの開口部があっても通気状態を確保できるようにしたものである。
従来、鉄筋コンクリート造の集合住宅やオフィスビルなどの建築物では、省エネルギーや快適居住のため外気と接する外壁部や屋根部などを断熱材で覆って断熱性を高める断熱施工が普及しつつある。
このようなコンクリート建築物の断熱施工には、壁面の内側に断熱材を設ける内断熱工法と、壁面の外側に断熱材を設ける外断熱工法とがあり、これまでは、内断熱工法が主流となっている。
このような内断熱工法における施工の効率化を図るため、断熱型枠パネルが開発されており(例えば、特許文献1参照)、硬質発泡プラスチックボードの室内側面に複数の縦桟木と横桟木を半埋め込み式で取り付けて構成されている。
そして、縦桟木と横桟木とが取り付けられた断熱型枠パネルを内型枠とし、打設空間を空けて外型枠を建て込み、コンクリートを打設した後、外型枠だけを取り外して内側の断熱型枠パネルをそのまま残して断熱材とし、縦桟木と横桟木を利用して内装下地材を設けて内装施工するようにしている。
特開2000−199288号公報
最近、建築物に対する断熱性能の向上が求められ、これまでの内断熱工法に代え、壁面の外側を断熱材で覆う外断熱工法が採用される傾向にある。
この外断熱工法でも、コンクリート打設用の型枠の建て込みと断熱材の取り付けとを同時にできる型枠兼用パネルの使用が求められる。
そこで、これまでの内断熱工法に用いられてきた断熱型枠パネルをそのまま使用することが考えられるが、次のような問題があり、そのまま転用することができない。
内断熱工法では、断熱型枠パネルの桟木を利用して内装下地材を取り付け、この内装下地材の上に壁紙などの内装材を接着するなどの内装施工が行われる。
これに対し、外断熱工法では、断熱型枠パネルの外側に外装下地材や外装材を取り付ける外装施工を行うが、外装材などは、内装下地材および内装材に比べ重量があり、大きな荷重を支持できるものでなければならない。
さらに、タイルや窯業系など外装材の材質によっては、内装材に比べて透湿性が低く外装材の内側に結露が生じ易く、またコンクリートからの水分が外装材の内側に放出されることから、内断熱工法に比べ、断熱型枠パネルと外装下地材や外装材との間の通気性を大幅に高める必要があり、特に開口部が形成される場合の上下の通気性の確保の問題がある。
この発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、外断熱工法に適用して型枠兼用として建て込みができるとともに、外装材などの支持強度や開口部などでも通気性を確保することができる型枠兼用外断熱パネルを提供しようとするものである。
上記従来技術の課題を解決するため、この発明の請求項1記載の型枠兼用外断熱パネルは屋外側となる表面に上下方向に沿う縦通気溝が形成された硬質発泡プラスチックの断熱ボードと、この断熱ボードの屋外側表面に設けられた外装下地材とからなり、前記断熱ボードの前記縦通気溝の総横断面積を、当該断熱ボードの総横断面積の0.6〜15%とする一方、前記断熱ボードの出隅端面から少なくともパネル厚さ以上の範囲の表面に連結用板部材を配置し、この連結用板部材と断熱ボードの端面とを覆う出隅用下地部材を配置し、出隅用下地部材と連結用板部材を連結固定するとともに、連結用板部材を打設されるコンクリート躯体にアンカー固定可能に配置してなり、出隅部に建て込み可能に構成したことを特徴とするものである。
また、この発明の請求項2記載の型枠兼用外断熱パネルは、屋外側となる表面に上下方向に沿う縦通気溝が形成された硬質発泡プラスチックの断熱ボードと、この断熱ボードの屋外側表面に設けられた外装下地材とからなり、前記断熱ボードの前記縦通気溝の総横断面積を、当該断熱ボードの総横断面積の0.6〜15%とする一方、前記断熱ボードの上端面または下端面からの一部分に各縦通気溝を左右方向に連通させて側端まで開口する横連通溝を形成し、この横連通溝および断熱ボードの上端面または下端面を覆う開口部上下用下地部材を配置してなり、開口部上面または開口部下面に建て込み可能に構成したことを特徴とするものである。
さらに、この発明の請求項3記載の型枠兼用外断熱パネルは、屋外側となる表面に上下方向に沿う縦通気溝が形成された硬質発泡プラスチックの断熱ボードと、この断熱ボードの屋外側表面に設けられた外装下地材とからなり、前記断熱ボードの前記縦通気溝の総横断面積を、当該断熱ボードの総横断面積の0.6〜15%とする一方、前記断熱ボードの開口側となる側端面からの一部分の少なくとも側端に位置する前記縦通気溝を側端面まで開口させて縦連通溝を形成し、この断熱パネルの一部分および側端面に、この縦連通溝の側端面に開口する開口下端部または開口上端部を残して覆う開口側面用下地部材を配置してなり、開口部側面に建て込み可能に構成したことを特徴とするものである。
また、この発明の請求項4記載の型枠兼用外断熱パネルは、請求項1〜3のいずれかに記載の構成に加え、前記外装下地材は、左右両端部に互いに逆方向の段差による連結目地部が形成され、この左右両端部のいずれか一方の連結目地部に弾性プラスチックの目地部材を設けて構成したことを特徴とするものである。
また、この発明の請求項5記載の型枠兼用外断熱パネルは、請求項1〜のいずれかに記載の構成に加え、前記外装下地材、前記出隅用下地部材、前記開口部上下用下地材、前記開口側面用下地部材を、厚みが10〜16mm、透湿係数が100〜400ng/m2sPa、比重が0.9〜1.1の繊維混合セメント板で構成したことを特徴とするものである。
この発明の請求項1記載の型枠兼用外断熱パネルによれば、屋外側となる表面に上下方向に沿う縦通気溝が形成された硬質発泡プラスチックの断熱ボードと、この断熱ボードの屋外側表面に設けられる外装下地材とからなり、前記断熱ボードの前記縦通気溝の総横断面積を、当該断熱ボードの総横断面積の0.6〜15%としたので、この型枠兼用外断熱パネルを上下・左右に突き合わせて配置して建て込むことで、縦通気溝を左右に配置して上下に連通させることができるとともに、断熱ボードに形成する縦通気溝の総断面積を規定することで、断熱性と強度を確保すると同時に、縦通気溝による通気性を確保することができる。
また、前記断熱ボードの出隅端面から少なくともパネル厚さ以上の範囲の表面に連結用板部材を配置し、この連結用板部材と断熱ボードの端面とを覆う出隅用下地部材を配置し、出隅用下地部材と連結用板部材を連結固定するとともに、連結用板部材を打設されるコンクリート躯体にアンカー固定可能に配置してなり、出隅部に建て込み可能に構成したので、この型枠兼用外断熱パネルを出隅部の一方として建て込むことで、断熱ボードの端面を出隅用下地部材で覆って露出することを防止できるとともに、連結用板部材を介して固定することで他方のアンカーと干渉することなくアンカーを設置することができる。
これにより、この型枠兼用外断熱パネルを用いることで、平面部や出隅部への外断熱通気工法を簡単に施工することができる。
また、この発明の請求項2記載の型枠兼用外断熱パネルによれば、屋外側となる表面に上下方向に沿う縦通気溝が形成された硬質発泡プラスチックの断熱ボードと、この断熱ボードの屋外側表面に設けられる外装下地材とからなり、前記断熱ボードの前記縦通気溝の総横断面積を、当該断熱ボードの総横断面積の0.6〜15%としたので、この型枠兼用外断熱パネルを上下・左右に突き合わせて配置して建て込むことで、縦通気溝を左右に配置して上下に連通させることができるとともに、断熱ボードに形成する縦通気溝の総断面積を規定することで、断熱性と強度を確保すると同時に、縦通気溝による通気性を確保することができる。
また、前記断熱ボードの上端面または下端面からの一部分に各縦通気溝を左右方向に連通させて側端まで開口する横連通溝を形成し、この横連通溝および断熱ボードの上端面または下端面を覆う開口部上下用下地部材を配置してなり、開口部上面または開口部下面に建て込み可能に構成したので、この型枠兼用外断熱パネルを開口部上面または開口部下面に建て込むことで、断熱ボードの上端面または下端面を開口部上下用下地部材で覆って露出することを防止できるとともに、上端部または下端部の各縦通気溝を連通させた横連通溝の側端の開口から開口部の両側などに通気させることができ、開口部によって縦通気溝が分断されることを防止することができる。
これにより、この型枠兼用外断熱パネルを用いることで、平面部や開口部の上下面への外断熱通気工法を簡単に施工することができる。
さらに、この発明の請求項記載の型枠兼用外断熱パネルによれば、屋外側となる表面に上下方向に沿う縦通気溝が形成された硬質発泡プラスチックの断熱ボードと、この断熱ボードの屋外側表面に設けられる外装下地材とからなり、前記断熱ボードの前記縦通気溝の総横断面積を、当該断熱ボードの総横断面積の0.6〜15%としたので、この型枠兼用外断熱パネルを上下・左右に突き合わせて配置して建て込むことで、縦通気溝を左右に配置して上下に連通させることができるとともに、断熱ボードに形成する縦通気溝の総断面積を規定することで、断熱性と強度を確保すると同時に、縦通気溝による通気性を確保することができる。
また、前記断熱ボードの開口部側となる側端面からの一部分の少なくとも側端に位置する前記縦通気溝を側端面まで開口させて縦連通溝を形成し、この断熱パネルの一部分および側端面に、この縦連通溝の側端面に開口する開口下端部または開口上端部を残して覆う開口側面用下地部材を配置してなり、開口部側面に建て込み可能に構成したので、この型枠兼用外断熱パネルを開口部側面に建て込むことで、断熱ボードの側端面を開口側面用下地部材で覆って露出することを防止できるとともに、このパネルの縦連通溝を開口部上下のパネルの横連通溝と連通させることで開口部の両側などに通気させることができ、開口部によって通気溝が分断されることを防止することができる。
これにより、この型枠兼用外断熱パネルを用いることで、平面部や開口部の両側面への外断熱通気工法を簡単に施工することができる。
また、この発明の請求項5記載の型枠兼用外断熱パネルによれば、前記外装下地材、前記出隅用下地部材、前記開口部上下用下地材、前記開口側面用下地部材を、厚みが10〜16mm、透湿係数が100〜400ng/m2sPa、比重が0.9〜1.1の繊維混合セメント板で構成したので、外装などの下地材として必要な強度を確保すると同時に、軽量化を図ることができる。
これにより、この型枠兼用外断熱パネルを用いることで、施工作業の負担を軽減し、外断熱通気工法を簡単に施工することができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1〜図5は、この発明の型枠兼用外断熱パネルの一実施の形態にかかり、図1は平面部への建て込み用の枠兼用外断熱パネルの斜視図および正面図、図2は出隅部への建て込み用の枠兼用外断熱パネルの斜視図および平面図、図3は開口部下面および開口部側面への建て込み状態の斜視図、図4は開口部下面への建て込み用の枠兼用外断熱パネルの斜視図および側面図、図5は開口部側面への建て込み用の枠兼用外断熱パネルの斜視図および側面図ある。
この型枠兼用外断熱パネルは、コンクリート建築物の外断熱用の型枠兼用の外断熱パネルであり、外型枠として内型枠と組み立てコンクリートを打設した後そのまま残すことで、コンクリートの外壁面に外装下地材および断熱ボードを取り付けた状態とするもので、外装下地材と外断熱ボードとの間に上下方向の通気溝を形成するもので、特に窓などの開口部があっても上下方向の通気溝を連通させて形成するものである。
すなわち、この型枠兼用外断熱パネル10は、例えば図1に示すように、硬質発泡プラスチックの断熱ボード11と、この硬質発泡プラスチックの断熱ボード11の屋外側に設けられる外装下地材12とを備え、断熱ボード11の屋外側の表面に上下方向に沿う縦通気溝13が形成され、外装下地材12の左右両端部には、連結目地部14が互いに逆方向の段差として形成され、連結目地部14の一方に弾性プラスチックの目地部材15が設けられて構成されている。
この型枠兼用外断熱パネル10を構成する硬質発泡プラスチックの断熱ボード11は、断熱効果の高い熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂素材で形成された発泡プラスチックのボードで、例えばポリスチレンフォーム、ポリウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリプロピレンフォーム、フェノールフォームなどが用いられる。
なかでも硬質発泡プラスチックの断熱ボード11としては、外断熱工法としてコンクリートの外面に取り付けられることから、コンクリートに含まれる湿度分を透過させることができる、透湿性に優れたものが好ましく、金型成形により縦通気溝13の溝加工が容易な硬質ポリスチレンフォームのビーズ法によるものが好ましい。
このビーズ法の硬質ポリスチレンフォームは、水は通さないが、水蒸気(湿度分)は通し、その透湿係数は、100〜300ng/m2sPa程度であり、コンクリートの透湿係数が15〜30ng/m2sPaであるのに比べ、透湿性に優れる。
この硬質発泡プラスチックの断熱ボード11としては、密度が20kg/m3以上のものが熱伝導率の点で好ましく、より好ましくは密度が27kg/m3以上のものであり、厚さは30〜60mm以上必要であり、好ましくは次世代省エネの点から厚さは40〜60mm以上必要である。
このような硬質発泡プラスチックの断熱ボード11には、屋外側となる表面に建て込んだ状態で上下方向に沿う縦通気溝13が複数本形成してあり、この縦通気溝13によって外装下地材12との接着面積が変化し、これによって接着強度が変化することになる。
この接着強度は、例えば断熱ボード11としてビーズ法発泡スチレンボードを用い、外装下地材12として繊維混合無機板を用いる場合、断熱ボード11の密度により多少異なるが、平均3.0kg/cm2の接着強度を確保することができる。一方、この型枠兼用外断熱パネル10には、風圧力、地震時の垂直応力あるいは水平応力、外装材の重量などが加わることから、安全率を考慮して少なくとも1000kg/m2の荷重強度が必要となる。さらに、コンクリート打設時の側圧は、6ton/m2程度加わる。
そこで、断熱ボード11としてのビーズ法発泡スチレンボードと、外装下地材12としての繊維混合無機板とを接着した型枠兼用外断熱パネル10では、接着した構造体としての曲げ弾性が重要であるから、たわみを1.0mm以下にするには、縦通気溝13以外の有効接着面積を、約33%以下にすることはできないことになる。
したがって、この型枠兼用外断熱パネル10では、その幅を、例えば910mmとすると、幅方向の非接着長さは、300mmとなり、縦通気溝13の1本の溝幅を40mmとすれば、7本、1本の溝幅を30mmとすれば、10本形成できることになるが、1本の溝幅が100mm程度まで大きくすると、コンクリートの側圧に対する強度が低下する。
縦通気溝13の深さについては、溝深さが大きくなると、縦通気溝13部分の断熱効果が小さくなり、しかもコンクリートの側圧に対する強度も低下する。一方、縦通気溝13で建物の下部から上部まで通気できるようにするためには、少なくとも15mm以上18mmの溝深さは必要であり、好ましくは溝深さを20mm以上とする。
このような型枠兼用外断熱パネル10では、断熱ボード11の有効接着面積として幅方向の非接着長さを300mmとし、縦通気溝13の溝深さを20mmとすれば、断熱ボード11の厚さを50mmとした場合には、縦通気溝13の総横断面積は、断熱ボード11の総横断面積の13.2%となり、同様に、厚さ60mmでは、11.0%、厚さ100mmでは、0.7%となる。
したがって、この型枠兼用外断熱パネル10では、断熱ボード11の縦通気溝13の総横断面積を、断熱ボード11の総横断面積の0.6〜15%とすることで、断熱性、打設コンクリートに対する側圧強度、縦通気溝13による通気性、外装下地材12との接着強度のいずれも確保することができ、さらに好ましくは断熱ボード11の縦通気溝13の総横断面積を、断熱ボード11の総横断面積の0.7〜13.2%とすれば良い。
次に、この型枠兼用外断熱パネル10の外装下地材12は、硬質発泡プラスチックの断熱ボード11の屋外側に設けられることから、内側の断熱ボード11に対して外側に取り付けられる外装下地材12や外装材の透湿係数が外側ほど大きくなる素材とすることが好ましい。
外装下地材として使用可能な市販の多くのパネルは、透湿係数がビーズ法のポリスチレンフォームより小さいことから、少なくとも透湿係数が100ng/m2sPa以上(500ng/m2sPa以下)のものを選択するのが良く、好ましくは200ng/m2sPa以上のものが好ましい。
一方、外装材との関系から、例えば外装用の塗装材の透湿係数としては500ng/m2sPa程度のものが多く、外装下地材の透湿係数は、500ng/m2sPa以下、好ましくは400ng/m2sPa以下のものが好ましい。
したがって、この型枠兼用外断熱パネル10と組み合わせて使用する外装下地材12は、その透湿係数が、200〜400ng/m2sPa程度のものが好ましく、例えば外装下地材12として軽量モルタル板(透湿係数:243ng/m2sPa)を、外装材として塗装材(透湿係数:500ng/m2sPa)を使用すれば良い。
また、外装下地材12としては、外断熱施工のための建て込み作業を考慮すると、クレーンを使用せずに建て込める範囲にすることが好ましい。例えば幅が910mmで、長さが3030mmの大きさとした場合、厚みを12mmとし、比重を0.9とした場合の重量は29.8kgであり、比重を1.1とした場合の重量は36.4kgとなる。さらに、厚みを16mmとし、比重を0.9とした場合の重量は、39.7kgであり、比重を1.1とした場合の重量は48.5kgとなる。一方、クレーンを使用せずに2人で簡単に運搬施工できる範囲としては、35kg程度とすることが好ましい。
これらの点を考慮すると、外装下地材12としては、厚みが10〜16mm、比重が0.9〜1.1の無機板、例えば軽量モルタル板や繊維混合セメント板を使用すれば良い。
さらに、この外装下地材12には、その左右両端部に互いに逆方向の段差による連結目地部14が設けてある。この連結目地部14は、厚さ方向の中央上部を切り欠いた段差14a(図1中の右側参照)と厚さ方向の中央下部を切り欠いた段差14b(図1中の左側参照)とで構成され、断熱ボード11に接着した状態で、一方の段差、図示例では段差14bが幅方向に突き出した状態としてある。
したがって、これら2つの段差14a,14bを重ね合わせるようにした連結目地部14では、外装下地材12の表面が面一状態となるとともに、L字状の接触面が形成される。これによって、目地部分から、打設されるコンクリートののろの漏洩を防止できる。
さらに、この外装下地材12では、一方の段差14aの上面に目地部材15が取り付けてあり、例えば弾性プラスチックで棒状のシール材が取り付けられ、上下の段差14a,14bで押し潰すようにして外装下地材12に防水性と伸縮性を有するシーリングとして機能するようにしてある。
このような連結目地部14を段差14a,14bで構成することで、型枠兼用外断熱パネル10の建て込みが段差14a,14bを重ねるようにするだけで簡単にでき、しかも目地部材15によってのろや雨水などに対するシーリング効果を得ることができる。
このような外装下地材12が硬質発泡プラスチックの断熱ボード11の縦通気溝13を塞ぐように屋外側表面に配置されて接着されて型枠兼用外断熱パネル10が構成される。
このような型枠兼用外断熱パネル10は、通常の外型枠と同様に、外壁の平面部となる部分に連結目地部14を介して左右に連結するとともに、上下には、突き合わせて縦通気溝13同士が連通するように建て込まれ、外断熱通気工法が施工される。
この型枠兼用外断熱パネル10の建て込みは、例えば一回のコンクリートの打設高さに必要な型枠兼用外断熱パネル10を建て込み、連結目地部14に沿って縦端材として角鋼管や角桟木などを配置して横端材で押えるようにして、型枠兼用外断熱パネル10同士の目地部から、打設されるコンクリートののろの漏洩を防止するようにすることが好ましい。そして、型枠兼用外断熱パネル10の縦端材をこれまでのコンクリート打設用の型枠の建て込みと同様に、水平に配置される横端材としての2本の単管とフォームタイで支持する一方、型枠兼用外断熱パネル10と打設空間を空けて内型枠を配置し、間隔をセパレータおよび断熱コーンで支持するとともに、内型枠の外側に縦端材と横端材としての2本の単管とフォームタイを配置し、内外のフォームタイ同士を軸足を介して連結して固定する。
さらに、型枠兼用外断熱パネル10の外装下地材12の外側から硬質発泡プラスチックの断熱ボード11を貫通させてアンカー部材を打設空間に突き出すように多数(必要本数)取り付けておく。
このアンカー部材としては、インサートねじを備えるもののほか、単なるねじ状のものなどコンクリートへの取付強度を確保できるものであればどのような形状のものでも良く、特に熱伝導率の小さい素材のものであることが断熱性能を確保するために好ましい。
こうして、型枠兼用外断熱パネル10を屋外側に配置し、内型枠を建て込んだ後、コンクリートを打設し、コンクリートを固化・養生し、必要高さまでの型枠兼用外断熱パネル10の建て込みとコンクリートの打設を繰り返す。これらと並行し、あるいはその後、外装下地材12の屋外側の表面に外装材を施工するようにする。
このような型枠兼用外断熱パネル10によれば、型枠兼用外断熱パネル10を左右両端部の連結目地部14の段差14a,14bを互いに重ね合わせるように左右に配置するとともに、型枠兼用外断熱パネル10同士を上下に突き合わせて平面部に建て込むことで、縦通気溝13を左右に配置し、しかも上下に連通させることができる。
また、左右の段差14a、14bの連結目地部14によって型枠兼用外断熱パネル10の位置合わせが容易にできるとともに、打設されるコンクリートののろの漏出を弾性プラスチックの目地部材15で防止することができ、外装材などの施工をのろの除去などの準備をすることなく簡単に行うことができる。
これにより、この型枠兼用外断熱パネル10を用いることで、外壁の平面部への外断熱通気工法を簡単に施工することができる。
次に、この発明の他の一実施の形態について、図2に基づいて説明するが、すでに説明した型枠兼用外断熱パネル10と同一部分には、同一記号を記し、説明は省略する。
この型枠兼用外断熱パネル10Aは、すでに説明した型枠兼用外断熱パネル10と組み合わせて直角な出隅部を構築するためのもので、断熱ボード11の端面11aが露出しないようにするとともに、直交するパネル同士のアンカー部材23,23が干渉せずに施工できるようにしたものである。
この型枠兼用外断熱パネル10Aでは、硬質発泡プラスチックの断熱ボード11の出隅部に配置される端面11aから型枠兼用外断熱パネル10でのパネル厚さ以上の範囲が露出した状態とされ、この断熱ボード11の端面11aおよび断熱ボード11の厚さに相当する部分との直角な表面に出隅用下地材21が設けられる。
この出隅用下地材21は、例えば外装下地材12と同一仕様のものが用いられ、出隅用下地材12として厚みが10〜16mm、比重が0.9〜1.1の無機板、例えば軽量モルタル板や繊維混合セメント板を直角に成形したものが使用される。
この出隅用下地材21を打設されるコンクリート躯体にアンカー部材23で固定しようとすると、直交する他方のパネル10と干渉し、設置することができない。
そこで、この型枠兼用外断熱パネル10Aでは、断熱ボード11の出隅側の表面部分に連結用板部材22が配置され、連結用板部材22の端部が出隅用下地材21の外側に突き出すようになっており、この連結用板部材22の突出部22aにアンカー部材23を取り付けることができるようにしてある。この連結用板部材22は、金属板や合成樹脂板などで構成され、予め出隅用下地材21とは、内側からビス24で固定されるとともに、断熱ボード11と弾性接着剤で接着固定される。なお、この連結用板部材22は、例えば厚さ2.3mmのステンレス板が用いられ、型枠兼用外断熱パネル10Aの上下方向に連続する一枚としたり、アンカー部材23およびビス24の取り付けピッチに応じて上下方向に分割した複数枚として設置するようにしても良く、作業性の点からは1枚とするものが好ましく、断熱性の点からは分割したものが好ましい。
このような連結用板部材22の突出部22aの側方には、アンカー部材23の打ち込みようの間隔をあけて外装下地材12が、型枠兼用外断熱パネル10と同様に、設けられる。
このように構成した型枠兼用外断熱パネル10Aは、出隅部に配置されて型枠兼用外断熱パネル10と直角に突き合わせて使用され、平面部への建て込みと同様に打設空間を空けて内型枠とともに設置されて使用される。
このような型枠兼用外断熱パネル10Aによれば、断熱ボード11の出隅端面11aから少なくともパネル10,10Aの厚さ以上の範囲の表面に連結用板部材22を配置し、この連結用板部材22と断熱ボード11の端面とを覆う出隅用下地部材21を配置し、出隅用下地部材21と連結用板部材22をビス24で連結固定するとともに、連結用板部材22の突出部22aを打設されるコンクリート躯体にアンカー部材23で固定するようにしたので、これまでと同様にして出隅部に建て込むことが可能となり、この型枠兼用外断熱パネル10Aを出隅部の一方として建て込むことで、断熱ボード11の端面11aを出隅用下地部材21で覆って露出することを防止できるとともに、連結用板部材22を介して固定することで他方のアンカー部材23と干渉することなくアンカー部材23を設置することができる。また、出隅部用下地部材21をコンクリート躯体に固定でき、他の部分の外装下地材12と同様に重量のある外装材の施工も可能となる。
これにより、この型枠兼用外断熱パネル10Aを用いることで、出隅部への外断熱通気工法を簡単に施工することができる。
なお、出隅用下地材21の端面側の端部には、図2(b)に示すように、連結用目地部14を構成する段差14bを設けるようにすれば、目地部材と共働して打設されるコンクリートののろの漏洩を有効に防止することができるが、図2(a)に示すように、段差を省略して構造を簡素化し、建て込みの際にジョイナーなどを使用してのろの漏出を防止するようにすることもできる。また、上記実施の形態の図2(b)では、断熱ボード11の縦通気溝13の一部を省略したが、連結用板部材22が取り付けられる部分にも形成するようにしても良い。
次に、この発明のさらに他の一実施の形態について、図3〜図5に基づいて説明するが、すでに説明した型枠兼用外断熱パネル10,10Aと同一部分には、同一記号を記し、説明は省略する。
この実施の形態では、外壁部に窓などの開口部を設ける場合に開口部の上下で縦通気溝13が塞がれて通気できなくなることを防止するためのもので、開口部上下用の型枠兼用外断熱パネル10Bと開口部側面用の型枠兼用外断熱パネル10Cとを組み合わせて使用するもので、断熱ボード11の上下面11bや側端面11aの露出も防止できるようにしたものである。
開口部上下用の型枠兼用外断熱パネル10Bは、上部または下部の構造が異なる以外は同一構造であるので、ここでは、図3および図4に示す開口下部用のものについて説明する。
この開口下部に配置される型枠兼用外断熱パネル10Bは、外壁部に形成される開口部の幅に対応した幅あるいは開口部の幅よりも狭い幅のパネルとされ、硬質発泡プラスチックの断熱ボード11の屋外側の表面の上下方向に形成された縦通気溝13をそれぞれ左右方向に連通させる横連通溝31が断熱ボード11の上端面11bから所定の上下幅で形成してあり、横連通溝31の両端が断熱ボード11の側端面11aまで開口するように設けてある。この横連通溝31の溝の表裏深さは、縦通気溝13と同一とされ、溝の所定の上下幅は、パネルの幅により異なるが、パネル10Bを開口下部に配置した場合に上端が塞がれる縦通気溝13の本数を考慮して十分な通気ができるように定められ、上下方向の各縦通気溝13から左右方向の横連通溝31を介して左右両側への通気を確保できるように定めてある。
そして、この開口下部に配置される型枠兼用外断熱パネル10Bでは、硬質発泡プラスチックの断熱ボード11の上端面11bおよび横連通溝31を覆うように開口下部用下地材32が設けてあり、断熱ボード11が露出しないようにしてある。
この開口下部用下地材32は、例えば外装下地材12や出隅用下地材21と同一仕様のものが用いられ、開口下部用下地材32として厚みが10〜16mm、比重が0.9〜1.1の無機板、例えば軽量モルタル板や繊維混合セメント板を直角に成形したものが使用される。
なお、この開口下部用下地材32を出隅用下地材21と同一断面形状とし、長さだけを変えたものを用意するようにすれば、一層簡単に出隅用の型枠兼用外断熱パネル10Aや開口上下用の型枠兼用外断熱パネル10Bを製造することができる。
そして、この型枠兼用外断熱パネル10Bでは、断熱ボード11の開口下部用下地材32で覆われる以外の表面部分に、外装下地材12が取り付けてある。
なお、開口上部用の型枠兼用外断熱パネル10Bは、横連通溝31が、断熱ボード11の下部表面に左右方向に沿って形成され、下端面と下部表面が開口上部用下地材で覆われて構成され、開口下部用のものを上下反転したものと同一構造である。
次に、開口側面用の型枠兼用外断熱パネル10Cについて、図3および図5により説明する。
この開口部側面に配置される型枠兼用外断熱パネル10Cは、硬質発泡プラスチックの断熱ボード11の屋外側の表面の開口部側面側(ソクメンガワ)の1本の縦通気溝13と連通する縦連通溝33が断熱ボード11の側端面11aまで開口するように設けてあり、左右方向に広幅の縦溝としてある。この縦連通溝33の溝の表裏深さは、縦通気溝13と同一とされ、溝の左右幅は、開口部上下用の型枠兼用外断熱パネル10Bの横連通溝31と連通させた状態で上方に十分な通気ができるように定められ、最側端の縦通気溝13を側端側(ソクタンガワ)に広げるように縦連通溝33を形成する場合に限らず、通気量によっては逆側に広げることも組み合わせるように縦連通溝33を形成する。
そして、この開口部側面に配置される型枠兼用外断熱パネル10Cでは、硬質発泡プラスチックの断熱ボード11の開口部側の側端面11aおよび縦連通溝33を覆うように開口部側面用下地材34を設け、断熱ボード11が露出しないようにしてあり、開口部を構成する開口上下用の型枠兼用外断熱パネル10Bと当接させる上端部または下端部の開口部側端面側(ソクタンメンガワ)が切り欠かれて切り欠き部34aとしてある。
この開口部側面用下地材34は、例えば外装下地材12、出隅用下地材21、開口部上下用下地材32と同一仕様のものが用いられ、開口部側面用下地材34として厚みが10〜16mm、比重が0.9〜1.1の無機板、例えば軽量モルタル板や繊維混合セメント板を直角に成形したものが使用される。
なお、この開口部側面用下地材34を出隅用下地材21と同一断面形状とし、長さだけを変えたものを用意して切り欠き部34aを形成するようにすれば、一層簡単に出隅用の型枠兼用外断熱パネル10Aや開口上下用の型枠兼用外断熱パネル10Bに加え、この開口部側面用の型枠兼用外断熱パネル10Cを製造することができる。
そして、この型枠兼用外断熱パネル10Cでは、断熱ボード11の開口部側面用下地材34で覆われる以外の表面部分に、外装下地材12が取り付けてある。
このように構成した型枠兼用外断熱パネル10B,10Cは、例えば、開口部の左下隅部では、図3に示すように、開口部の側面に配置した開口部側面用の型枠兼用外断熱パネル10Cの切り欠き部34aに開口下部用の型枠兼用外断熱パネル10Bの開口部上下用下地材32を直角に当接させて建て込み、同様にして開口部の上下・左右への建て込みを行うとともに、打設空間を空けて内型枠を平面部などと同様に設置して使用される。
このような型枠兼用外断熱パネル10B,10Cを組み合わせて開口部を構築することで、開口下部のパネル10Bの複数の縦通気溝13が上端の横連通溝31を介して連通されており、この横連通溝31の両端部が開口部両側のパネル10Cの縦連通溝33とそれぞれ連通されるとともに、開口上部でもパネル10Bの下端の横連通溝31を介して複数の縦連通溝13が連通されるので、開口部が存在するにもかかわらず、開口部を回り込むようにして上下方向の通気を確保することができる。
また、これら型枠兼用外断熱パネル10B,10Cによれば、開口部の上下・左右の外断熱ボード11の端面が開口部上下用下地材32および開口部側面用下地材34で覆われて露出することがなく、開口部への外断熱ボードの取り付けおよび外装下地材の施工が外型枠の建て込みと同時に簡単にできる。
さらに、この型枠兼用外断熱パネル10Bによれば、断熱ボード11の上端面11bまたは下端面11bからの一部分に各縦通気溝13を左右方向に連通させて側端11aまで開口する横連通溝31を形成し、この横連通溝31および断熱ボード11の上端面11bまたは下端面11bを覆う開口部上下用下地部材32を配置してなり、開口部上面または開口部下面に建て込み可能に構成したので、この型枠兼用外断熱パネル10bを開口部上面または開口部下面に建て込むことで、断熱ボード11の上端面11bまたは下端面11bを開口部上下用下地部材32で覆って露出することを防止できるとともに、上端部または下端部の各縦通気溝13を連通させた横連通溝31の側端の開口から開口部の両側などに通気させることができ、開口部によって縦通気溝13が分断されることを防止することができる。
これにより、この型枠兼用外断熱パネル10Bを用いることで、開口部の上下面への外断熱通気工法を簡単に施工することができる。
また、この型枠兼用外断熱パネル10Cによれば、断熱ボード11の開口部側となる側端面11aからの一部分の少なくとも側端に位置する縦通気溝13を側端面11aまで開口させて縦連通溝33を形成し、この断熱パネル11の一部分および側端面11aに、この縦連通溝13の側端面に開口する開口下端部34aまたは開口上端部を残して覆う開口側面用下地部材34を配置してなり、開口部側面に建て込み可能に構成したので、この型枠兼用外断熱パネル10Cを開口部側面に建て込むことで、断熱ボード11の側端面11aを開口側面用下地部材34で覆って露出することを防止できるとともに、このパネル10Cの縦連通溝13を開口部上下のパネル10Bの横連通溝31,31と連通させることで開口部の両側などに通気させることができ、開口部によって通気溝が分断されることを防止することができる。
これにより、この型枠兼用外断熱パネル10Cを用いることで、開口部の両側面への外断熱通気工法を簡単に施工することができる。
なお、上記実施の形態では、開口部用の型枠兼用外断熱パネル10B、10Cでは、連結目地部の段差を省略したが、パネル同士を連結する部分に設けることで、打設されるコンクリートののろなどの漏洩を防止することができる。
この発明の型枠兼用外断熱パネルの一実施の形態にかかる平面部への建て込み用の枠兼用外断熱パネルの斜視図および正面図である。 この発明の型枠兼用外断熱パネルの一実施の形態にかかる出隅部への建て込み用の枠兼用外断熱パネルの斜視図および平面図である。 この発明の型枠兼用外断熱パネルの一実施の形態にかかる開口部下面および開口部側面への建て込み状態の斜視図である。 この発明の型枠兼用外断熱パネルの一実施の形態にかかる開口部下面への建て込み用の枠兼用外断熱パネルの斜視図および側面図である。 この発明の型枠兼用外断熱パネルの一実施の形態にかかる開口部側面への建て込み用の枠兼用外断熱パネルの斜視図および側面図ある。
符号の説明
10,10A、10B,10C 型枠兼用外断熱パネル
11 硬質発泡プラスチックの断熱ボード
11a 側端面
11b 上端面(下端面)
12 外装下地材
13 縦通気溝
14 連結目地部
14a,14b 段差
15 目地部材
21 出隅用下地材
22 連結用板部材
22a 突出部
23 アンカー部材
24 ビス
31 横連通溝
32 開口部上下用下地材
33 縦連通溝
34 開口部側面用下地材
34a 切り欠き部

Claims (5)

  1. 屋外側となる表面に上下方向に沿う縦通気溝が形成された硬質発泡プラスチックの断熱ボードと、
    この断熱ボードの屋外側表面に設けられた外装下地材とからなり、
    前記断熱ボードの前記縦通気溝の総横断面積を、当該断熱ボードの総横断面積の0.6〜15%とする一方、
    前記断熱ボードの出隅端面から少なくともパネル厚さ以上の範囲の表面に連結用板部材を配置し、この連結用板部材と断熱ボードの端面とを覆う出隅用下地部材を配置し、出隅用下地部材と連結用板部材を連結固定するとともに、連結用板部材を打設されるコンクリート躯体にアンカー固定可能に配置してなり、出隅部に建て込み可能に構成したことを特徴とする型枠兼用外断熱パネル。
  2. 屋外側となる表面に上下方向に沿う縦通気溝が形成された硬質発泡プラスチックの断熱ボードと、
    この断熱ボードの屋外側表面に設けられた外装下地材とからなり、
    前記断熱ボードの前記縦通気溝の総横断面積を、当該断熱ボードの総横断面積の0.6〜15%とする一方、
    前記断熱ボードの上端面または下端面からの一部分に各縦通気溝を左右方向に連通させて側端まで開口する横連通溝を形成し、この横連通溝および断熱ボードの上端面または下端面を覆う開口部上下用下地部材を配置してなり、開口部上面または開口部下面に建て込み可能に構成したことを特徴とする型枠兼用外断熱パネル。
  3. 屋外側となる表面に上下方向に沿う縦通気溝が形成された硬質発泡プラスチックの断熱ボードと、
    この断熱ボードの屋外側表面に設けられた外装下地材とからなり、
    前記断熱ボードの前記縦通気溝の総横断面積を、当該断熱ボードの総横断面積の0.6〜15%とする一方、
    前記断熱ボードの開口側となる側端面からの一部分の少なくとも側端に位置する前記縦通気溝を側端面まで開口させて縦連通溝を形成し、この断熱パネルの一部分および側端面に、この縦連通溝の側端面に開口する開口下端部または開口上端部を残して覆う開口側面用下地部材を配置してなり、開口部側面に建て込み可能に構成したことを特徴とする型枠兼用外断熱パネル。
  4. 前記外装下地材は、左右両端部に互いに逆方向の段差による連結目地部が形成され、この左右両端部のいずれか一方の連結目地部に弾性プラスチックの目地部材を設けて構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の型枠兼用外断熱パネル。
  5. 前記外装下地材、前記出隅用下地部材、前記開口部上下用下地材、前記開口側面用下地部材を、厚みが10〜16mm、透湿係数が100〜400ng/m2sPa、比重が0.9〜1.1の繊維混合セメント板で構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の型枠兼用外断熱パネル。
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