JP2529151Y2 - 軒先の換気構造 - Google Patents

軒先の換気構造

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JP2529151Y2
JP2529151Y2 JP1992019813U JP1981392U JP2529151Y2 JP 2529151 Y2 JP2529151 Y2 JP 2529151Y2 JP 1992019813 U JP1992019813 U JP 1992019813U JP 1981392 U JP1981392 U JP 1981392U JP 2529151 Y2 JP2529151 Y2 JP 2529151Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、建物の軒先の換気構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、軒先を利用した屋根裏等の換
気が種々行われてきた。即ち、屋根裏等に形成される空
間に連通する通風孔を、軒天井或いは軒下の壁材等に設
けてなる換気構造により、屋根裏等の換気を行ってい
た。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の換気構造を軒の短い建物に使用する場合には、軒天井
或いは軒下の壁材等は建物の外部に露出しているため、
特別の雨仕舞を必要として軒先の施工が大がかりとなる
ほか、軒先の見栄えが悪くなる、といった問題点があっ
た。
【0004】従って、従来から、施工が簡単で、かつ、
軒先の見栄えの良い、軒先の換気構造が望まれていた
が、実現されていなかった。そこで、本考案は、上記問
題点を解決すべく、屋根裏等に形成される空間に連通す
る通風孔を有した施工性の良い鼻隠しを利用することに
より、雨仕舞が簡便で軒先の見栄えも良く、かつ、施工
性の良い軒先の換気構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記した目的
を達成するためのものである。すなわち、本願考案の軒
先の換気構造は、軒先に固定された鼻隠し(例えば鼻隠
し10)と軒先下部の壁材(55)との間に雨の吹き込
み抑えることができる小さな空間としての通風隙間(2
5)を形成し、鼻隠し(10)は、通風隙間(25)に
面して屋根裏空間(70)と連通する通風孔(15)を
設けた背面板(10a)と、屋根の下端部の垂直方向の
延長上よりも外側に突出した前面板(10c)とを備
え、壁材(55)には、その鼻隠し(10)側の外表面
からの雨水の浸入を防ぐための水切り板(50)を、鼻
隠し(10)とは別体に設け、その水切り板(50)の
上部先端部分は、屋根裏空間(70)の入り口に達して
反壁材(55)側の斜め下方に屈曲して水切り板折返し
部(51)を形成したことを特徴とする。
【0006】
【作用】本考案に係る軒先の換気構造によれば、以下の
ような作用を奏する。即ち、通風隙間(25)に面し、
かつ、屋根裏空間(70)に連通するように鼻隠し(1
0)に設けた通風孔(15)から流入した外気が、屋根
裏空間(70)内へと流れる。そして、通風孔(15)
から流入した外気によって、屋根裏空間(70)内に滞
留した空気が屋根裏空間(70)に設けた適宜の排気孔
から屋根裏空間(70)の外へ押し出される。このよう
にして、屋根裏の換気が可能となる。水切り板(50)
の水切り板折返し部(51)は、屋根裏空間(70)へ
流入する外気に含まれる細かい水滴が屋根裏空間(7
0)へ入り込むのを防ぐのに寄 与する。
【0007】人が軒先の下方から鼻隠し(10)を見て
も、通風孔(15)が直接視野に入らないため、軒先の
見栄えを損なうことがないと共に、雨水が通風孔(1
5)から鼻隠し(10)の内部へ吹き込みにくくなるの
で、他に特別の雨仕舞を必要としなくて済む。
【0008】
【実施例】以下、本考案に係る軒先の換気構造の一実施
例について、図1に従って説明する。ここで図1は、軒
先の断面図である。軒先付近は、屋根を構成する手がか
りとなる受材40、野地板45及び調整材60等から構
成されると共に、軒先から屋根裏に通ずる屋根裏空間7
0を軒先内部に有している。
【0009】また、屋根裏空間70と連通し、かつ、屋
外と連通した適宜排気孔を屋根の適宜位置に設けている
が、本実施例においては図示を省略している。軒先の下
部には壁材55が垂直に形成されている。この壁材55
の上部の外表面には、雨水等の浸入を防ぐ水切り板50
が設けられている。この水切り板50は、板状部材であ
って適宜屈曲して形成され、更に壁材55の外表面に固
定可能になるように形成されている。
【0010】この水切り板50の上部先端部分を反壁材
55側の斜め下方に屈曲して形成されたものが、水切り
板折返し部51である。一方、軒先には軒先の体裁を整
えるための鼻隠し10が、鼻隠し10を軒先に取付可能
とするための調整材35を軒先との間に介して設けられ
ている。この場合、鼻隠し10と軒先下部の壁材55と
の間に隙間ができるように、鼻隠し10を固定する。以
下、この隙間を通風隙間25とする。
【0011】上記調整材35は、受材40に固定可能に
形成された長尺部材であり、その長手方向の垂直断面は
ほぼ直角三角形に形成されているが、本実施例に限られ
ずその他の形状であってもよい。また、鼻隠し10自身
が軒先の適宜の位置に取付可能となるように形成されて
いれば、軒先と鼻隠し10との間にこの調整材35を介
さないで鼻隠し10を直接、軒先に設けてもよい。
【0012】このような構成からなる軒先において、本
考案に係る軒先の換気構造は、軒先に固定された鼻隠し
10と軒先下部の壁材55との間に通風隙間25を形成
すると共に、通風隙間25に面するように鼻隠し10に
通風孔15を設け、更に通風孔15と屋根裏空間70と
を連通させたものとなっている。次に、図1に表されて
いる鼻隠し10について図2、図3を用いて詳しく説明
する。
【0013】ここで図2は、鼻隠し10の長手方向に直
角な断面図である。図3は、鼻隠し10の一部を図2に
示した矢印A方向から見た図である。なお、矢印Aは、
鼻隠し10を軒先に取り付けた状態において、屋外側か
ら屋内側へ向く方向を示している。鼻隠し10は、図2
に示すように、板材を適宜屈曲させた一体の長尺部材で
ある。
【0014】即ち、鼻隠し10は、背面板10a,底面
板10b,前面板10c,斜板10d,固定板10e,
折り返し板10f,斜板10gの各構成部分により一体
に形成されている。この鼻隠し10の素材としては、い
わゆる塩ビ鋼板等が好ましく用いられるが、その他のも
のであってもよい。
【0015】以下、鼻隠し10の上記各構成部分につい
て説明する。固定板10eは、調整材35の反壁材55
側の鉛直面に取り付け可能な平板である。折り返し板1
0fは、この固定板10eの上端から反壁材55側に水
平に屈曲して形成されている。
【0016】斜板10gは、この折り返し板10fの反
壁材55側の一端から、反壁材55側の斜め下方に屈曲
して形成されている。斜板10dは、固定板10eの下
端部から反壁材55側の斜め下方に屈曲して形成されて
いる。前面板10cは、斜板10dの反壁材55側の端
部から固定板10eに対して平行となるように垂直下方
に屈曲して形成されている。
【0017】底面板10bは、前面板10cの下端部か
ら壁材55側に屈曲し、水平となるように形成されてい
る。背面板10aは、底面板10bの壁材55側の端部
から垂直上方に屈曲して形成されている。このような構
成からなる鼻隠し10は、上記背面板10a,底面板1
0b,前面板10c,斜板10dによって形成される空
間を有するとともに、この空間は屋根裏空間70に連通
している。
【0018】また上記のように形成される鼻隠し10
は、図1に示すように外気を屋根裏空間70に取り入れ
るために、屋根裏空間70に連通可能な通風孔15を背
面板10aに有している。即ち、鼻隠し10の背面板1
0aには、図3に示すように、適宜大きさの四角形状の
通風孔15が、鼻隠し10の長手方向に沿って適宜ピッ
チで適宜個数設けられている。なお、通風孔15の形状
は、本実施例に限られず、円形その他の形状であっても
よい。
【0019】鼻隠し10をこの調整材35に設ける場合
には、図1に示すように調整材35の反壁材55側の鉛
直面に鼻隠し10の固定板10eを密着させ、釘等を用
いて軒先に固定される。この場合、鼻隠し10の背面板
10aの上端部分は、通風隙間25に隙間材30を介し
て壁材55に固定されることによって、通風隙間25が
形成されることになる。
【0020】この隙間材30は、上記通風隙間25の寸
法に合うように断面を適宜矩形に形成しているが、その
他の形状であってもよい。なお、隙間材30を壁材55
へ固定する場合は、隙間材30と背面板10aとの間或
いは隙間材30と壁材55との間に、接着剤又は両面テ
ープ等を用いて行うことができる。
【0021】この背面板10aが前記通風隙間25に面
するように、鼻隠し10を軒先に固定することにより、
背面板10aに設けた通風孔15を介して通風隙間25
と屋根裏空間70とが連通する。従って、この通風隙間
25に面した通風孔15から外気が流入し、更に屋根裏
空間70内へ流入することになる。
【0022】そして、通風孔15から流入した外気によ
って、屋根裏空間内70に滞留した空気が屋根裏空間7
0に設けた適宜排気孔から屋根裏空間70の外へ押し出
され、屋根裏の換気が可能となる。また、このように通
風孔15を鼻隠し10の背面板10aに設けることによ
って、この鼻隠し10を軒先に設置した場合に、背面板
10aが壁材55側に面することとなる。
【0023】従って、人が軒先の下方から鼻隠し10を
見ても、通風孔15が直接視野に入らないため、軒先の
見栄えを損なうことがないと共に、雨水が通風孔15か
ら鼻隠し10の内部へ吹き込みにくくなるので、他に特
別の雨仕舞を必要としなくて済む。また仮に、雨水がこ
の通風孔15から鼻隠し10の中に吹き込んだ場合に、
吹き込んだ雨水がこの通風孔15から鼻隠し10の外部
に自然排出できるようにするため、通風孔15を背面板
10aと底面板10bの交差部分まで、即ち、背面板1
0aの最下端部まで切り欠いてもよい。
【0024】以上に示したように、鼻隠し10と壁材5
5との間に通風隙間25を設けると共に、この通風隙間
25に面するように鼻隠し10の背面板10aに通風孔
15を設け、更にこの通風孔15と屋根裏空間70とを
連通させたことによって、軒先の見栄えを損なうことな
く屋根裏の換気が可能となる。次に、鼻隠し10の背面
板10aの上端部分を隙間材30を介さずに壁材55に
固定する場合について、図4に従って説明する。ここで
図4は、本考案の一実施例に係る軒先の断面図である。
【0025】この場合、図4に示す鼻隠し80の背面板
80a乃至斜板809は、図2に示す鼻隠し10の背面
板10a乃至斜板10gに対応している。また、図4に
示す鼻隠し80の通風孔85は、図2に示す鼻隠し10
の通風孔15に対応している。背面板80aの上端部分
から壁材55側に水平に屈曲させて折り返し板80hを
形成し、更にこの折り返し板80hの反壁材55側の端
部から底面板80bに対して垂直上方に屈曲させて、は
め込み固定板80iを形成してある。
【0026】そして、はめ込み固定板80iの先端部
は、壁材55の外表面に設けられた水切り板50と、水
切り板50の先端部分を反壁材55側の斜め下方に屈曲
して形成された水切り板折返し部51との間に形成され
る溝53に、はめ込むことができるように形成されてい
る。従って、はめ込み固定板80iの先端部を溝53に
はめ込んだ状態で固定することにより、隙間材30を介
さずに、折り返し板80hの長さによって通風隙間25
を形成することができる。
【0027】なお、この場合の屋根裏の換気は、図1に
示した換気構造により行う換気と同様に行われる。
【0028】
【考案の効果】本考案は、以下に記載されるような効果
を奏する。本考案によれば、屋根裏等に形成される空間
に連通する通風孔を有した施工性の良い鼻隠しを利用す
ることにより、軒先を利用した簡易な屋根裏換気構造を
実現すると共に、雨仕舞を簡便にし、軒先の見栄えの良
い軒先の換気構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る軒先構造の断面図であ
る。
【図2】本考案の一実施例に係る鼻隠しの長手方向に直
角な断面図である。
【図3】本考案の一実施例に係る鼻隠しの背面板を図2
に示した矢印A方向から見た図である。
【図4】本考案の一実施例に係る軒先の断面図である。
【符号の説明】
10 鼻隠し 10a 背面板 10b 底面板 10c 前面板 10d 斜板 10e 固定板 10f 折り返し板 10g 斜板 15 通風孔 25 通風隙間 30 隙間材 35 調整材 40 受材 45 野地板 50 水切り板 51 水切り板
折返し部 53 溝 55 壁材 60 調整材 65 通風用隙
間 70 屋根裏空間 80 鼻隠し 80a 背面板 80b 底面板 80c 前面板 80d 斜板 80e 固定板 80f 折り返し板 80g 斜板 80h 折り返し板 80i はめ込み
固定板 85 通風孔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軒先に固定された鼻隠しと軒先下部の壁材
    との間に雨の吹き込み抑えることができる小さな空間と
    しての通風隙間を形成し、 鼻隠しは、通風隙間に面して屋根裏空間と連通する通風
    孔を設けた背面板と、屋根の下端部の垂直方向の延長上
    よりも外側に突出した前面板とを備え、 壁材には、その鼻隠し側の外表面からの雨水の浸入を防
    ぐための水切り板を、鼻隠しとは別体に設け、 その水切り板の上部先端部分は、屋根裏空間の入り口に
    達して反壁材側の斜め下方に屈曲して水切り板折返し部
    を形成したことを特徴とする軒先の換気構造。
JP1992019813U 1992-04-02 1992-04-02 軒先の換気構造 Expired - Fee Related JP2529151Y2 (ja)

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DE3169729D1 (en) * 1981-03-16 1985-05-09 Rockwell International Corp High yield nitrogen gas generators
JPS6420426U (ja) * 1987-07-28 1989-02-01

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