JPH083532Y2 - 棟換気装置 - Google Patents

棟換気装置

Info

Publication number
JPH083532Y2
JPH083532Y2 JP9285291U JP9285291U JPH083532Y2 JP H083532 Y2 JPH083532 Y2 JP H083532Y2 JP 9285291 U JP9285291 U JP 9285291U JP 9285291 U JP9285291 U JP 9285291U JP H083532 Y2 JPH083532 Y2 JP H083532Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ventilation
vent
trim
ridge
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP9285291U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0542411U (ja
Inventor
和典 西尾
Original Assignee
ナショナル住宅産業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ナショナル住宅産業株式会社 filed Critical ナショナル住宅産業株式会社
Priority to JP9285291U priority Critical patent/JPH083532Y2/ja
Publication of JPH0542411U publication Critical patent/JPH0542411U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH083532Y2 publication Critical patent/JPH083532Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、棟換気装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の棟換気装置は、換気および換気開
口部からの防水を目的とするため、図15に示すような
構造になっていた。すなわち、下面が開口した箱形の換
気構成部材50を屋根に設け、この換気構成部材50に
筒体51を貫設していた。この筒体51は、両側面およ
び中央部の上面が開口している。そして、小屋裏の空気
は、矢印で示すように、小屋裏から中央部の上面の開口
52を通って両側面の開口53から排出され換気が行な
われる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような形状の筒体51を要するため、その製作は容易で
なくコストが上昇するという問題点があった。また、こ
れに伴い構成部材点数が多くなる等の問題があった。し
たがって、この考案の目的は、コストの低減を図った
換気装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この考案の棟換気装置
は、上面材、対向する1組の側面材、前面材および後面
材からなり下面が開口した箱形の換気部材を、小屋裏に
連通するように屋根の頂部に突設し、前記上面材の両端
縁部に接合される前記1組の側面材の上端に各々下側通
気口を形成し、これらの下側通気口および前記上面材の
端縁部の上面を覆うように縦断面略コ字形の1組の
リムを付設し、前記上面材の端縁部の上面と前記一組
トリムの内面との間に各々上側通気口を形成し、この
上側通気口、前記下側通気口および前記小屋裏を連通さ
せたことを特徴とするものである。
【0005】
【作用】トリムに当たる風によって、風上側にある一方
のトリムの上側通気口は負圧となり小屋裏の空気が引き
上げられ換気が行われる。また、風下側にある他方のト
リムの上側通気口が正圧になって逆の経路で外気を小屋
裏に取入れることができる。このとき、2つの上側通気
口において、それぞれの気圧はトリムに当たる風向によ
ってその値が異なるので、吸排気の割合が変化して換気
できる。このようにトリムと換気部材の上面材および側
面材との間に形成される空間を利用して換気が行なわれ
るので、コストがかからない。
【0006】
【実施例】この考案の一実施例の棟換気装置を図1ない
し図8に基づいて説明する。1は屋根パネルで、その開
口した棟Aに棟換気装置2が設けてある。棟換気装置
は、上面材4、対向する1組の側面材5,5、前面材1
1および後面材12からなり下面が開口した箱形の換気
部材3で外殻が形成される。この換気部材3は、上面に
屋根パネル1と同じ材質の上面材4が配される。上面材
4の上側には棟A方向の端縁に折り返し部14aを設け
た塩化ビニル鋼板等のカバー14が取付けられる。ま
た、棟A方向の両側面に配した側面材5の上端と上面材
4の端縁部との間にハット形の補助金具6を介在させて
下側通気口7を形成している。この下側通気口7には鳥
等が入らないように防鳥ネット29が貼設してある。ま
た、対向する側面材5,5、前面材11および後面材1
2の内面の下端は架台22で枠組みされる。この架台2
2の側面材5側に配置される部分の内面には、棟Aに形
成した開口部8に固定される固定金物9が設けてある。
この固定金物9は、下端に係止片10を回動自在にボル
ト止めしている。施工時には、係止片10の長手方向が
棟A方向になるように回動させてこれを開口部8に挿入
し、略90度回動させて屋根パネル1,1の枠体1aに
係止片10を係止させて固定する。また、前面材11お
よび後面材12の外面にフィン13が取付けてある。ま
た、図3において、23は棟板、21はアンテナであ
る。
【0007】また、1組の側面材5,5の上縁および両
側縁にアルミ等で形成された1組のトリム15,15
取付けてある。具体的には、トリム15の上縁に配され
る部分は、断面形状が略コ字形で下側通気口7および
上面材4の端縁部の上面を覆うように取付けてある。ま
た、トリム15の内面と上面材4の端縁部の上面との間
にハット形の補助金具16を介在させて上側通気口17
を形成している。この上側通気口17は下側通気口7と
連通する。トリム15の上側通気口17が形成されない
部分は、図7に示すようにその端縁を換気部材3側へ延
出している。また、換気部材3の下端と架台22との間
に塩化ビニル鋼板等の水切18を介在させてある。屋根
パネル1に葺かれた瓦19は水切18の裏まで差し込
み、防水シート20、コーキング材等を併用して水密性
を保持している。
【0008】上記のように構成した棟換気装置2では、
に示すように、棟A方向から風が吹くとトリム15
に当たる風によって風上側にある一方のトリム15の上
側通気口17は負圧となり小屋裏の空気が引上げられ
る。すなわち、小屋裏の空気は、矢印で示すように開口
部8、換気部材3の内部、下側通気口7、トリム15の
内部を経て上側通気口17から排出され換気が行われ
る。また、風下側にある他方のトリム15の上側通気口
17が正圧になって逆の経路で外気を小屋裏に取入れる
ことができる。このとき、2つの上側通気口17,17
において、それぞれの気圧はトリム15,15に当たる
風向によってその値が異なるので、吸排気の割合が変化
して換気できる。この場合、折り返し部14aにより雨
水等の浸入を防止できる。
【0009】この実施例では、寄せ棟屋根、切り妻屋根
等の棟Aの部分に棟換気装置2を突設した例を示した
が、方形屋根の場合には、図9ないし図14に示すよう
に、棟換気装置2を突設する。すなわち、屋根の頂部に
開口部8を設けて、この開口部8を囲むように棟換気装
2を突設している。この場合、固定金物9は、図13
および図14に示すように、架台22の前面材11およ
び後面材12側に配置される部分に取付けられ、屋根パ
ネル1の枠体1aに固定される。また、換気部材3や水
切18等は、屋根の傾斜面に沿うように形状を変更する
必要がある。その他の構成および作用効果は前述の実施
例と同様である。
【0010】
【考案の効果】この考案の棟換気装置によれば、トリム
に当たる風によって、風上側にある一方のトリムの上
通気口は負圧となり小屋裏の空気が引き上げられ換気が
行われる。また、風下側にある他方のトリムの上側通気
口が正圧になって逆の経路で外気を小屋裏に取入れるこ
とができる。このとき、2つの上側通気口において、そ
れぞれの気圧はトリムに当たる風向によってその値が異
なるので、吸排気の割合が変化して換気できる。このよ
うにトリムと換気部材の上面材および側面材との間に形
成される空間を利用して換気が行なわれるので、部品点
数が少なくすみコストパフォーマンスに優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例の要部断面図である。
【図2】この考案の一実施例の正面図である。
【図3】図2の側面図である。
【図4】図2のIV−IV断面図である。
【図5】棟換気装置の斜視図である。
【図6】棟換気装置の分解斜視図である。
【図7】図2のVII −VII 断面図である。
【図8】簡略平面図である。
【図9】別の実施例で方形屋根の場合の正面図である。
【図10】図9の側面図である。
【図11】図9のXI−XI断面図である。
【図12】別の実施例の簡略平面図である。
【図13】別の実施例の棟換気装置の固定構造を示す断
面側面図である。
【図14】図13のB方向矢視図である。
【図15】従来例の概念図である。
【符号の説明】
換気部材 4 上面材 5 側面材 7 下側通気口 15 トリム 17 上側通気口

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面材、対向する1組の側面材、前面材
    および後面材からなり下面が開口した箱形の換気部材
    を、小屋裏に連通するように屋根の頂部に突設し、前記
    上面材の両端縁部に接合される前記1組の側面材の上端
    に各々下側通気口を形成し、これらの下側通気口および
    前記上面材の端縁部の上面を覆うように縦断面略コ字
    形の1組のトリムを付設し、前記上面材の端縁部の上
    面と前記一組のトリムの内面との間に各々上側通気口を
    形成し、この上側通気口、前記下側通気口および前記
    屋裏を連通させたことを特徴とする棟換気装置
JP9285291U 1991-11-13 1991-11-13 棟換気装置 Expired - Lifetime JPH083532Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9285291U JPH083532Y2 (ja) 1991-11-13 1991-11-13 棟換気装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9285291U JPH083532Y2 (ja) 1991-11-13 1991-11-13 棟換気装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0542411U JPH0542411U (ja) 1993-06-08
JPH083532Y2 true JPH083532Y2 (ja) 1996-01-31

Family

ID=14065962

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9285291U Expired - Lifetime JPH083532Y2 (ja) 1991-11-13 1991-11-13 棟換気装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH083532Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0542411U (ja) 1993-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6244014Y2 (ja)
JPH083532Y2 (ja) 棟換気装置
JPH0745685Y2 (ja) 棟換気装置の固定金物
JPH0540174Y2 (ja)
JPH075127Y2 (ja) 換気構造
JPH0624510Y2 (ja) 換気装置
JP2562230B2 (ja) 屋根の軒先換気構造
JPH0328662Y2 (ja)
JP3465140B2 (ja) 偽装窓装置
JPH0222408Y2 (ja)
JP3306209B2 (ja) 軒構造
JPS5844745Y2 (ja) 屋根の自然換気装置
JPH0636154Y2 (ja) 換気棟
JP2529151Y2 (ja) 軒先の換気構造
JPH037462Y2 (ja)
JPS5835797Y2 (ja) 壁立上り部換気装置
JPS6316425Y2 (ja)
JPH0512404Y2 (ja)
JPH0240643Y2 (ja)
JPH04360947A (ja) 棟換気口構造
JPH0311640Y2 (ja)
JP2693132B2 (ja) 換気煙突
JPS6316424Y2 (ja)
JP3183771B2 (ja) 小屋裏の換気構造を備えた建物
JPH072821Y2 (ja) 通気口

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19960730