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【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は庇をカツトした軒先の換気構造に関す
るものである。

（従来の技術）従来庇をカツトした軒先の換気方法は軒先がな
く軒裏に換気ガラリ等を取り付けられないことか
ら外壁に換気ガラリ等を配置せざるを得ず外観上
問題があつた。

（考案が解決しようとする問題点）本考案は以上の従来の問題を解決し庇をカツト
した軒先における外観を害しない換気構造の提供
を目的とする。

（実施例）以下本考案の軒先の換気構造（以下本考案の換
気構造という）を図面に示す実施例に従い説明す
る。

第１図は本考案の換気構造を示し、該換気構造
は庇がカツトされ外壁４との間に隙間１６が設け
られた軒先３を有する。

該軒先３下の外壁４の上端部には桟木５が固定
され、該桟木５には軒樋７が取り付けられる該軒樋７に外観上隠され前記隙間１６を被覆す
る状態で換気口付破風９が前記桟木５に固定され
る。

換気口付破風９は第２図に詳細を示す様に断面
略Ｌ字状に成形された塩化ビニール鋼板の主部１
０を有する。

該主部１０の折り曲げ角部には換気口１３が設
けられている。

又主部１０の前端には上方に折り曲げられた上
折り曲げ片１１が連続して設けられる。

更に主部１０の下端には後方に折り曲げられた
下折り曲げ片１２が連続して設けられる。

以上の換気口付破風９はその主部１０及び下折
り曲げ片１２が桟木５に沿つた状態で該桟木５に
釘等で固定される。

以上の実施例に示した本考案の換気構造の作用
は次の通り。

すなわち換気口付破風９の換気口１３及び隙間
１６において小屋裏１５は外気と連通され換気さ
れることになる。

（考案の効果）本考案の軒先の換気構造の実施例は以上の通り
でありその効果を次に列記する。

(1) 本考案の換気構造は実用新案登録請求の範囲
に記載した構成であり、特に換気口付破風によ
つて換気をするため住宅の外観は害されない。

(2) 本考案の換気構造は同上の構成であり、特に
換気口付破風は軒樋に外観上隠されるため外か
ら見えず極めて都合がよい。

(3) 本考案の換気構造は同上の構成であり、特に
換気口付破風によつて換気するため均一な換気
が確保される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の換気構造の縦断面図、第２図
は同上換気構造に用いる換気口付破風の斜視図。１……屋根、３……軒先、４……外壁、５……
桟木、７……軒樋、９……換気口付破風、１０…
…主部、１１……上折り曲げ片、１２……下折り
曲げ片、１３……換気口、１５……小屋裏、１６
……隙間。

【実用新案登録請求の範囲】