JP3183771B2 - 小屋裏の換気構造を備えた建物 - Google Patents
小屋裏の換気構造を備えた建物Info
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Description
造を備えたユニット建物等の建物に関する。
気を行なわせ、小屋裏の冬期における結露や夏期におけ
る熱気の滞留を防止することは、居住性と建物寿命の向
上にとって極めて重要である。
は、実開平3-90741 号公報に記載の如く、軒パラペット
の正面に設けられる破風材を、外壁材の外面より外方に
突き出し、破風材の内面と外壁材の外面との間に、小屋
裏と外部空間とを連通する換気経路を設け、この換気経
路に多数の格子を有する換気格子体を装着したものがあ
る。この従来技術は、雨水の小屋裏への浸入を換気格子
体の存在によって防止しようとするものである。
には、下記〜の問題点がある。 換気経路の外部空間に開口する下端部側に換気格子体
を設けているに過ぎない。このため、雨水が風とともに
パラペットにあたり、パラペット内部の換気経路に浸入
しようとするとき、大部分の雨水は換気格子体にあたっ
てはね返されるものの、換気格子体にあたって飛散する
水しぶきは空気とともに換気経路の換気格子体より内方
に浸入するものとなる。即ち、雨水の小屋裏への浸入を
確実には防止できない。
外壁材の外面より外方に突き出し、破風材の内面と外壁
材の外面との間に換気経路を設けるものであるから、パ
ラペットにて構成させる庇が外壁材の外面より外方に突
き出ていない軒先構造のものでは対応できない。
外壁材の外面より外方に突き出し、破風材の内面と外壁
材の外面との間に換気経路を設けるものであるから、こ
の換気経路の下端開口部は建物下方に向けて大きく露出
し、この露出開口部に換気格子体が装着されるものとな
る。従って、パラペットにて構成される庇に異物(換気
格子体)が取付くものとなり、建物外観を損ねる。
において、小屋裏への雨水の浸入を確実に防止しなが
ら、小屋裏の自然換気を行なわせることを目的とする。
た建物において、軒先化粧板にて構成される庇が外壁材
の外面より外方に突き出ていない軒先構造でも採用で
き、かつ建物外観を向上することを目的とする。
は、屋根の軒先に沿って軒先化粧材が取着され、屋根と
天井面材との間を小屋裏とし、軒先化粧材と小屋裏との
間に形成した内部空間に、小屋裏と外部空間とを連通す
る換気経路を設けてなる小屋裏の換気構造を備えた建物
において、下端部が外部空間に開口する下端部側の内部
空間に、軒先化粧板側と小屋裏側とに交互に取り付けた
水返しを設けて、前記換気経路の下端部側をジグザグ状
に形成し、内部空間の上端部側と小屋裏との間に、小屋
裏への雨水の浸入を防止する邪魔板を設け、邪魔板に換
気経路に交差する小面積の換気開口部を形成し、前記換
気経路の上端部側を小屋裏に通じせしめるようにしたも
のである。
載の本発明において更に、前記換気経路の邪魔板下方
に、該邪魔板側から該水返し側に向けて下り勾配をなす
水勾配面を設けてなるようにしたものである。
2に記載の本発明において更に、前記軒先化粧板が建物
構造体の上部に取着され、該建物構造体の外面に外壁材
を取着し、該軒先化粧板の外方突出レベルを該外壁材の
外面レベルと略同等とし、該軒先化粧板の下端部と該外
壁材の上端部との間に間隙を形成し、前記換気経路の下
端開口部を上記間隙に臨ませて開口してなるようにした
ものである。
がある。 換気経路の外部空間に開口する下端部側に水返しを設
けることに加え、換気経路の小屋裏に開口する上端部側
に邪魔板を設けた。従って、雨水が風とともに軒先化粧
板にあたり、軒先化粧板内部の換気経路に浸入しようと
するとき、大部分の雨水は水返しで返され、空気だけが
小屋裏に流れる。そして、水返しにあたって飛散する水
しぶきは換気経路の内方に浸入しても邪魔板にあたって
はね返され、小屋裏への浸入を確実に防止される。
作用がある。 上記で邪魔板にあたってはね返される雨水は、その
下方に滴下し、水勾配面の下り勾配に沿って換気経路の
下端開口部から外部空間に排出される。
の作用がある。 小屋裏の換気構造において、軒先化粧板の外方突出レ
ベルを外壁材の外面レベルと略同等とし、軒先化粧板の
下端部と外壁材の上端部との間に間隙を形成し、換気経
路の下端開口部を上記間隙に臨ませて開口した。従っ
て、軒先化粧板にて構成される庇が外壁材の外面より外
方に突き出ていない軒先構造でも、上記、の換気構
造を採用できる。
との間の間隙に臨んで開口するものであり、建物下方に
向けて大きく露出しない。然も、換気経路の下端部側に
設けられる水返しは、換気経路の内部にジクザグ状換気
路を形成するように設けられるものであり、建物下方に
露出する異物とならない。従って、建物外観を向上する
ことができる。
小屋裏の換気構造を示す模式図である。建物10は、複
数の建物ユニット11を接合して構築したユニット建物
である。建物ユニット11は、柱12と、天井大梁13
と、不図示の床大梁とを箱形に接合した骨組構造体であ
り、天井大梁13に架け渡した天井根太14の下部に天
井面材15を取着している。
面に外壁材16を取着し、内側に内壁材17を取着して
いる。
部に塩化ビニル樹脂被覆鋼板等からなる屋根18を取着
し、屋根18と天井面材15との間を小屋裏19として
いる。
こととなる建物ユニット11の天井大梁13に、該軒先
に沿って連続する軒先受材21の下端取付部21Aをボ
ルト結合(ボルト22)している。天井大梁13と軒先
受材21の下端取付部21Aとの間には、発泡ポリエチ
レンシート等からなる止水シート23、ブチルゴムテー
プ等からなる防水テープ24が挟持され、防水テープ2
4は天井大梁13の外側に設けられている外壁材16の
上端部を被覆する位置まで延出せしめられている。
21Bの外面に塩化ビニル樹脂被覆鋼板等からなる軒先
水切り25を取着(止めねじ26)され、水切り25の
下端部を、外壁材16の上端部の上記防水テープ24上
に延出している。水切り25と防水テープ24との間に
は、発泡ポリエチレンシート等からなる止水シート27
が介装されている。
持部21Cに、軒先に沿って断続配置されるパラペット
取付具28をボルト結合(ボルト29)している。そし
て、パラペット取付具28の上端部には、屋根側に延び
る塩化ビニル樹脂被覆鋼板等からなる屋根水切り31
と、軒先側に延びる塩化ビニル樹脂被覆鋼板等からなる
パラペット32(軒先化粧板)とが共締め(止めねじ3
3)されている。
の上端部から屋根18の上部に延び、屋根18の膨出頭
部に係着されている固定バンド34のエッジ部に係止さ
れる。屋根水切り31と屋根18との間には発泡ポリエ
チレン等からなる止水シート35が介装されている。
の上端部からパラペット取付具28の外面に沿って固定
(止めねじ36)され、軒先受材21の立上り部21B
前方に垂下され、その下端部32Aを軒先受材21側に
向けて折り曲げ形成されている。
間に形成した内部空間に、小屋裏19と外部空間とを連
通する換気経路41を設けている。
る下端部側の内部には、ジクザク状の換気経路42を形
成する塩化ビニル樹脂被覆鋼板等からなる水返し43A
〜43Cを設けている。水返し43A〜43Cは前述の
軒先水切り25とともに軒先受材21の立上り部21B
に取着(止めねじ44)され、水返し43Bはパラペッ
ト32の内側にて該パラペット32とともにパラペット
取付具28に取着(止めねじ36)される。
る上端部側には、換気経路41に交差して小面積の換気
開口部45を形成する塩化ビニル樹脂被覆鋼板等からな
る邪魔板46が設けられている。邪魔板46はパラペッ
ト取付具28の上端部に前述の屋根水切り31、パラペ
ット32とともに取着(止めねじ33)され、パラペッ
ト取付具28の上端部からパラペット取付具28の内面
に沿って、軒先受材21の上端支持部21Cの直上まで
垂下されている。そして、邪魔板46の下端部と軒先受
材21の上端支持部21Cとの間に、上述の換気開口部
45が形成される。
は、換気経路41における邪魔板46の下方にて、邪魔
板46の側から水返し43A〜43C側に向けて下り勾
配をなす水勾配面47を形成する。
2の外方突出レベルを前述した外壁材16の外面レベル
と略同等とし、パラペット32の下端部32Aと外壁材
16の上端部回りに設けた軒先水切り25との間に間隙
48を形成している。そして、換気経路41の下端開口
部41Aを上記間隙48に臨ませて開口している。
43A〜43Cを設けることに加え、換気経路41の小
屋裏19に開口する上端部側に邪魔板46を設けた。従
って、雨水が風とともにパラペット32にあたり、パラ
ペット32内部の換気経路41に浸入しようとすると
き、大部分の雨水は水返し43A〜43Cで返され、空
気だけが小屋裏19に流れる。そして、水返し43A〜
43Cにあたって飛散する水しぶきは換気経路41の内
方に浸入しても邪魔板46にあたってはね返され、小屋
裏19への浸入を確実に防止される。
れる雨水は、その下方に滴下し、水勾配面47の下り勾
配に沿って換気経路41の下端開口部41Aから外部空
間に排出される。
ット32の外方突出レベルを外壁材16の外面レベルと
略同等とし、パラペット32の下端部と外壁材16の上
端部との間に間隙48を形成し、換気経路41の下端開
口部41Aを上記間隙48に臨ませて開口した。従っ
て、パラペット32にて構成される庇が外壁材16の外
面より外方に突き出ていない軒先構造でも、上記、
の換気構造を採用できる。
材16の上端部との間の間隙48に臨んで開口するもの
であり、建物下方に向けて大きく露出しない。然も、換
気経路41の下端部側に設けられる水返し43A〜43
Cは、換気経路41の内部にジクザグ状換気経路42を
形成するように設けられるものであり、建物下方に露出
する異物とならない。従って、建物外観を向上すること
ができる。
たが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があっても本発明に含まれる。例えば、軒先化粧板
としては、パラペットに限らず、鼻隠し、破風等であっ
ても良い。
は建物ユニットに限らず、一般在来工法による建物構造
体であっても良い。
る庇が外壁材の外面より外方に突き出てなる軒先構造に
おいても採用できる。
換気構造を備えた建物において、小屋裏への雨水の浸入
を確実に防止しながら、小屋裏の自然換気を行なわせる
ことができる。また、本発明によれば、小屋裏の換気構
造を備えた建物において、軒先化粧板にて構成される庇
が外壁材の外面より外方に突き出ていない軒先構造でも
採用でき、かつ建物外観を向上することができる。
屋裏の換気構造を示す模式図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 屋根の軒先に沿って軒先化粧材が取着さ
れ、屋根と天井面材との間を小屋裏とし、軒先化粧材と
小屋裏との間に形成した内部空間に、小屋裏と外部空間
とを連通する換気経路を設けてなる小屋裏の換気構造を
備えた建物において、 下端部が外部空間に開口する下端部側の内部空間に、軒
先化粧板側と小屋裏側とに交互に取り付けた水返しを設
けて、前記換気経路の下端部側をジグザグ状に形成し、 内部空間の上端部側と小屋裏との間に、小屋裏への雨水
の浸入を防止する邪魔板を設け、邪魔板に換気経路に交
差する小面積の換気開口部を形成し、前記換気経路の上
端部側を小屋裏に通じせしめることを特徴とする小屋裏
の換気構造を備えた建物。 - 【請求項2】 前記換気経路の邪魔板下方に、該邪魔板
側から該水返し側に向けて下り勾配をなす水勾配面を設
けてなる請求項1記載の小屋裏の換気構造を備えた建
物。 - 【請求項3】 前記軒先化粧板が建物構造体の上部に取
着され、該建物構造体の外面に外壁材を取着し、 該軒先化粧板の外方突出レベルを該外壁材の外面レベル
と略同等とし、該軒先化粧板の下端部と該外壁材の上端
部との間に間隙を形成し、前記換気経路の下端開口部を
上記間隙に臨ませて開口してなる請求項1又は2記載の
小屋裏の換気構造を備えた建物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07717694A JP3183771B2 (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | 小屋裏の換気構造を備えた建物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07717694A JP3183771B2 (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | 小屋裏の換気構造を備えた建物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07279337A JPH07279337A (ja) | 1995-10-27 |
JP3183771B2 true JP3183771B2 (ja) | 2001-07-09 |
Family
ID=13626498
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07717694A Expired - Fee Related JP3183771B2 (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | 小屋裏の換気構造を備えた建物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3183771B2 (ja) |
-
1994
- 1994-04-15 JP JP07717694A patent/JP3183771B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH07279337A (ja) | 1995-10-27 |
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