JP3269208B2 - シートのスライド装置 - Google Patents

シートのスライド装置

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JP3269208B2 JP23664793A JP23664793A JP3269208B2 JP 3269208 B2 JP3269208 B2 JP 3269208B2 JP 23664793 A JP23664793 A JP 23664793A JP 23664793 A JP23664793 A JP 23664793A JP 3269208 B2 JP3269208 B2 JP 3269208B2
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    • B60N2/0837—Movement of the latch pivoting
    • B60N2/0843—Movement of the latch pivoting about a longitudinal axis

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、車両等に使用されるス
ライド装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】この種のシートのスライド装置の従来技
術としては、実開平４−７９７３２号公報に示されるも
のが知られている。これは、シートクッション側に固定
するアッパレールと、車体側に固定するロアレールと、
アッパレールの前方側と後方側とに軸支されるローラと
から成る固定ローラ式のスライド装置である。
【０００３】又、実開平３−８４２３７号公報に示され
るものにおいては、車体側に固定するロアレールと、シ
ートクッション側に固定するアッパレールと、ロアレー
ルとアッパレールとの間に設けられるレールとから成る
スライド装置であり、これは、２段式のスライド装置
で、乗降状態のときのスライドストロークを長く得るこ
とができる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記した固定ローラ式
のスライド装置では、乗降状態としたときに、スライド
ストロークを多く得ようとすると、非固定側のアッパレ
ールが長くなる欠点があり、室内の規格上のことからア
ッパレールを長くするとはできない。又、２段式のスラ
イド装置では、構造が複雑になるといった問題があっ
た。
【０００５】本発明は、構造を簡単なものとし、レール
の長さを変えずに大きなスライドストロークを得ること
を課題とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために請求項１の発明において講じた手段は、シートク
ッションを固定するアッパレールと、車体側に固定され
るロアレールと、アッパレールとロアレールとの間に配
設され、アッパレールとロアレールとを移動可能に支持
するローラとから成るシートのスライド装置において、
前方側に配設されるローラは、ロアレールに回転自在に
軸支され、又、後方側に配設されるローラは、アッパレ
ールとロアレールとの間で夫々のレールに対して転動可
能に配置されることを特徴としたことである。
【０００７】請求項２の発明において講じた手段は、ロ
ーラを、ロアレール側に接する面と、アッパレール側に
接する面との径を異なった径としたことである。
【０００８】
【作用】上記した請求項１の手段によれば、前方側のロ
ーラが軸支されており、後方側のローラが転動可能に配
置されたことによって、シートクッションを移動させた
とき、後方側のローラが転動してアッパレールの末端が
前方側へ移動する。これにより、同じ長さのロアレール
を使用したときに、ローラを固定した場合より、後方側
のローラを転動可能にした方がスライドストロークを多
く得ることができる。又、２段式のスライド装置より簡
単な構造にすることができる。
【０００９】又、請求項２の手段によれば、アッパレー
ルに接する面と、ロアレールに接する面とのローラの径
を異なった径としたことによって、例えば、アッパレー
ル側に接する面が、ロアレール側に接する面の径より大
きいものとすると、ロアレール側に対するローラの移動
距離が、アッパレール側に対するローラの移動距離より
短くなる。これによって、ローラの移動量をローラの径
を変えることで、必要なスライドストローク量に応じて
規定することができる。
【００１０】
【実施例】本発明に係る第１実施例を図面に基づいて説
明する。
【００１１】図１に示されるように、シートのスライド
装置は、車体側へ取付けブラケット１１によって固定さ
れるロアレール１０と、シートクッション１２側に固定
されるアッパレール１３とから構成されている。図２
は、スライド装置の前方側の断面図を示している。これ
は、アッパレール１３は、相対向する一対の側壁２４を
有した断面逆Ｕ字状を呈しており、その両端には内側に
延在する係合部１４が形成されている。ロアレール１０
は、３枚のフレームからなっている。中央部分のフレー
ム１０ａは上方に延在しており、貫通孔１５が形成され
ている。又、両端部は、断面Ｕ字状を呈しており、その
両端には外側に延在する係合部１６が形成されている。
アッパレール１３は、ロアレール１０を上方より覆う形
で係合部１６と係合部１４との対向係合により保持され
る。又、ロアレール１０の係合部１６とアッパレール１
３の係合部１６との摺動面には、シュー１７が配置され
ている。
【００１２】図３に示されるように、貫通孔１５には、
シャフト１７が挿入されており、このシャフト１７によ
って、ローラ１８がロアレール１０に軸支されている。
又、後方側のローラ１９は転動可能でアッパレール１３
を支持している。又、アッパレール１３には、ロック機
構２０が取着されている。このロック機構２０の操作レ
バー２１は、前後方向から操作できるものである。
【００１３】ローラ１８の径は、異なった径となってお
り、ロアレール１０に接するローラ１８の面は、アッパ
レール１３に接するローラ１８の面より小さい径となっ
ており、ロアレール１０状を移動する距離は、アッパレ
ール１３に比べ短い距離となっている。
【００１４】シートクッション１２をリヤ席への乗降状
態とするために、前方側へ移動させようとしたとき、操
作レバー２１により、ロックを解除して、前方へ移動さ
せる。このとき、前方側のローラ１８は、軸支されてい
るのでその位置で回転し、アッパレール１３を前方へ移
動させる。後方側のローラ１９は、転動可能なことか
ら、アッパレール１３が移動するとローラ１９も転動
し、前方へ移動する。
【００１５】本発明に係る第２実施例を図面に基づいて
説明する。
【００１６】これは、第１実施例のレールの形状を変え
たものである。図４は、後方側の断面を示しており、図
５は、前方側の断面を示している。後方側のアッパレー
ル１３は、相対向する一対の側壁２４を有した断面逆Ｕ
字状を呈しており、その両端には内側に延在する係合部
１４が形成されている。ロアレール１０は、相対向する
一対の側壁２５を有した断面Ｕ字状を呈しており、その
両端には外側に延在する係合部１６が形成されている。
アッパレール１３は、ロアレール１０を上方より覆う形
で係合部１６と係合部１４との対向係合により保持され
る。又、係合部の摺動面には、シュー１７が配置されて
いる。ローラ１９は、転動可能であり、両端部がロアレ
ール１０と接しており、中央部がアッパレール１３と接
している。ロアレール１０に中央部分のローラ１９の面
が接触しないように、中央部分は凹部を形成している。
又、前方側のアッパレール１３とロアレール１０とは、
後方側の形状と同じであるが、軸支されるローラ１８の
形状が異なっている。このローラ１８は、中央部分のロ
ーラ１８が、アッパレール１３に接しており、両端部が
ロアレール１０に配置される支持部材２２によって軸支
されている。これによって、前方側では、ローラ１８は
軸支され、後方側では、ローラ１９は転動可能に配置さ
れている。又、アッパレール１３には、ロック機構２０
が取着されている。
【００１７】シートクッション１２を乗降状態とするた
めに、前方側へ移動させようとしたとき、操作レバー２
１により、ロックを解除して、前方へ移動させる。この
とき、前方側のローラ１８は、軸支されているのでその
位置で回転し、アッパレール１３を前方へ移動させる。
後方側のローラ１９は、転動可能なので、アッパレール
１３が移動するとローラ１９も転動し、前方へ移動す
る。
【００１８】ロアレール１０に接するローラ１８の面
は、アッパレール１３に接するローラ１８の面より小さ
い径となっており、ロアレール１０上を移動する距離
が、アッパレール１３に比べ短くなっている。
【００１９】本発明に係る第３実施例を図面に基づいて
説明する。
【００２０】これは、第１実施例のレールの形状を変え
たものである。図６は、後方側を示しており、図７は、
前方側を示している。後方側のアッパレール１３は、相
対向する一対の側壁２４を有した断面Ｃ字状を呈してお
り、その上部の端部は、外側に延在する係合部１４が形
成されている。又、下部の端部は、内側に延在する係合
部１４が形成されている。ロアレール１０は、相対向す
る一対の側壁２５を有した断面逆Ｃ字状を呈しており、
その上部の端部は、内側に延在する係合部１６が形成さ
れている。又、下部の端部は、外側に延在する係合部１
６が形成されている。アッパレール１３は、ロアレール
１０と係合している。又、係合部の摺動面には、シュー
１７が配置されている。ローラ１９は、アッパレール１
３の上部と、ロアレール１０の下部とに接しており、転
動可能である。前方側のローラ１８は、ロアレール１０
に貫通孔２３が形成され、水平方向にシャフト１７が挿
入されている。このシャフト１７にローラ１８が軸支さ
れている。又、ロアレール１０に、ローラ１８は接して
いない。これによって、前方側では、ローラ１８は軸支
され、後方側では、転動可能に配置されている。又、ア
ッパレール１３には、ロック機構２０が取着されてい
る。
【００２１】シートクッション１２をリヤ席への乗降状
態とするために、前方側へ移動させようとしたとき、操
作レバー２１により、ロックを解除して、前方へ移動さ
せる。このとき、前方側のローラ１８は、軸支されてい
るのでその位置で回転し、アッパレール１３を前方へ移
動させる。後方側のローラ１９は、転動可能なので、ア
ッパレール１３が移動するとローラ１９も転動し、前方
へ移動する。
【００２２】ロアレール１０に接するローラ１８、１９
の面は、アッパレール１３に接するローラ１８、１９の
面より小さい径となっており、ロアレール１０上を移動
する距離が、アッパレール１３に比べ短くなっている。
【００２３】図８に示されるように、乗降状態のシート
クッション１２の位置が矢印Ａで、着座状態のシートク
ッション１２の位置が矢印Ｂである。このように、前方
側のローラ１８は、軸支して、後方側のローラ１９を転
動可能にしたことによって、スライドストロークを大き
くとることができる。
【００２４】
【発明の効果】上記した請求項１の発明によれば、前方
側のローラが軸支されており、後方側のローラが転動可
能に配置されたことによって、シートクッションを移動
させたとき、後方側のローラが転動してアッパレールの
末端が前方側へ移動する。これにより、同じ長さのロア
レールを使用したときに、ローラを固定した場合より、
後方側のローラを転動可能にした方がスライドストロー
クを多く得ることができる。又、２段式のスライド装置
より簡単な構造にすることができる。
【００２５】又、請求項２の発明によれば、アッパレー
ルに接する面と、ロアレールに接する面とのローラの径
を異なった径としたことによって、例えば、アッパレー
ル側に接する面が、ロアレール側に接する面の径より大
きいものとすると、ロアレール側に対するローラの移動
距離が、アッパレール側に対するローラの移動距離より
短くなる。これによって、ローラの移動量をローラの径
を変えることで、必要なスライドストローク量に応じて
規定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】第１実施例に係るスライド装置の斜視図であ
る。
【図２】第１実施例のスライド装置の後方側の断面図で
ある。
【図３】第１実施例のスライド装置のレール部の側面図
である。
【図４】第２実施例のスライド装置の後方側の断面図で
ある。
【図５】第２実施例のスライド装置の前方側の断面図で
ある。
【図６】第３実施例のスライド装置の後方側の断面図で
ある。
【図７】第３実施例のスライド装置の前方側の断面図で
ある。
【図８】第１実施例に係るシートクッションの作動状態
を示す側面図である。
【符号の説明】
１０・・・ロアレール １２・・・シートクッション １３・・・アッパレール １８、１９・・・ローラ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 シートクッションを固定するアッパレー
    ルと、車体側に固定されるロアレールと、前記アッパレ
    ールと前記ロアレールとの間に配設され、且つ前記アッ
    パレールとロアレールとを移動可能に支持するローラと
    から成るシートのスライド装置において、レールの前方
    側に配設されるローラは、前記ロアレールに回転自在に
    軸支され、又、後方側に配設されるローラは、前記アッ
    パレールと前記ロアレールとの間で夫々のレールに対し
    て転動可能に配設されることを特徴としたシートのスラ
    イド装置。
  2. 【請求項２】 前記ローラを、前記ロアレール側に接す
    る面と、前記アッパレール側に接する面との径を異なっ
    た径とした請求項１記載のシートのスライド装置。
JP23664793A 1993-09-22 1993-09-22 シートのスライド装置 Expired - Lifetime JP3269208B2 (ja)

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