JPH085862Y2 - 乗物用方向可変座席 - Google Patents

乗物用方向可変座席

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JPH085862Y2
JPH085862Y2 JP7204790U JP7204790U JPH085862Y2 JP H085862 Y2 JPH085862 Y2 JP H085862Y2 JP 7204790 U JP7204790 U JP 7204790U JP 7204790 U JP7204790 U JP 7204790U JP H085862 Y2 JPH085862 Y2 JP H085862Y2
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石 木内
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、列車、バス、あるいは客船等の乗物に設置
されて、その着座方向を変換することのできる方向可変
座席に関するものである。
(従来の技術) 方向可変座席は、乗物の進行方向、あるいは使用者の
好みに応じてその方向を自由に変えられることから、近
年の乗物においては多用されているものである。そし
て、この種の方向可変座席は、乗物の限られた空間を有
効に利用するために、壁等にできる限り近づけて設置さ
れるものである。
この種の方向可変座席を壁側に近接して設置すると、
その回転を円滑に行えなくなるから、回転時の座席が壁
等から離れるようにしなければならない。そのような機
構としては、例えば、特公昭56−53366号公報にて提案
されているような「いすの回転装置」がある。この「回
転装置」は、上記公報の特許請求の範囲の記載からする
と、 「壁に接近して設置されたいすを方向転換させるに当
たり、壁との衝突を避けるため、その回転軸心を壁と直
角の方向に往復移動させながら回転させるいすにおい
て、回し始めの小角度範囲内で回転軸心を必要量移動さ
せ、次いでその偏心した位置で回転し、回転終りの小角
度範囲内で回転軸心を復帰させるように、回転軸心を往
復移動させるためのピンとその案内カムとを、いすの回
転台枠と固定台枠とに相対的に設けたことを特徴とする
いすの回転装置」 であるが、この構成では機能的表現ばかりで具体性がな
いものである。どうやら、この「回転装置」は、固定台
枠側に所定形状のカム溝を取付け、このカム溝内に係合
するころ付ピンを座席側に設けたもののようであるが、
例えば、一枚の板にカム溝を形成してこれにころ付ピン
を係合させるタイプのものは、長期の使用によってガタ
が生じ易いものである。しかも、この種の方向可変座席
は、その方向を変換するに際して、例えば子供を座席に
座わらせたまま親がその回転操作を行うようなこともあ
って、座席自体の重量の他思いもかけない重量がかかる
ものである。
すなわち、上記公報に示された技術は、上記公報のみ
では当業者が容易に実施できる程度に開示されていない
だけでなく、想像をたくましくして考えて見ても、強度
及び耐久性に十分なものとは言えないものなのである。
また、この種方向可変座席は、これを搭載している車
両等の走行中は勿論、その方向を変換する場合において
も異音が発生しない方がよいことは当然である。そのた
めには、全体として耐久性に優れたものとすることが必
要なことは当然として、特に方向を変換する場合に互い
に当接する部分においてその当接が常に確実になってい
ることが必要である。
そこで、本考案者は、この種方向可変座席の構成をよ
り簡潔にするとともに、強度及び耐久性に優れたものと
するにはどうしたらよいかについて検討を重ねてきた結
果、本考案を完成したのである。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は以上の実状に鑑みてなされたもので、その解
決しようとする課題は、従来のこの種方向可変座席にお
ける強度及び耐久性の不足である。
そして、まず第一請求項に係る考案の目的とするとこ
ろは、強度及び耐久性に優れた方向可変座席を簡単な構
成によって提供することにある。
また、第二請求項に係る考案の目的とするところは、
第一請求項の考案と同様な目的を達成することの他に、
案内ローラを常に案内バーに当接させることにより滑ら
かに回転し、しかもその回転中に異音の発生しない方向
可変座席を提供することにある。
さらに、第三請求項に係る考案の目的とするところ
は、案内ローラを支持している支持台を固定台枠に対し
てスライド可能とすることにより、案内ローラの案内バ
ーに対する追随性をより一層良好なものとすることので
きる方向可変座席を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 以上の課題を解決するために、第一請求項に係る考案
の採った手段は、実施例において使用する符号を付して
説明すると、 「乗物の床面に固定される固定台枠(10)と、この固
定台枠(10)に対して移動可能に設けられる移動台(2
0)と、この移動台(20)に対して座席を回転可能に支
持する回転台枠(30)と、この回転台枠(30)に固定さ
れて固定台枠(10)側に設けた案内部材(40)に係合す
る案内バー(50)とを備えた方向変換座席(100)にお
いて、 案内バー(50)を、側面が案内面(51)となるものと
して形成するとともに、その両終端部が回転台枠(30)
の回転中心(31)に近接する弓状のものとし、 かつ案内部材(40)を、案内バー(50)の各案内面
(51)に当接する一対の案内ローラ(41)と、これらの
案内ローラ(41)を一体的に支持するとともに固定台枠
(10)に対して回転自在に支持する支持台(42)とによ
り構成したことを特徴とする方向可変座席(100)」 である。
また、第二請求項に係る考案の採った手段は、 同様に、 「乗物の床面に固定される固定台枠(10)と、この固
定台枠(10)に対して移動可能に設けられる移動台(2
0)と、この移動台(20)に対して座席を回転可能に支
持する回転台枠(30)と、この回転台枠(30)に固定さ
れて固定台枠(10)側に設けた案内部材(40)に係合す
る案内バー(50)とを備えた方向変換座席(100)にお
いて、 案内バー(50)を、側面が案内面(51)となる棒状の
ものとして形成するとともに、その両終端部が回転台枠
(30)の回転中心(31)に近接する弓状のものとし、 案内部材(40)を、案内バー(50)の各案内面(51)
のいずれかに外側から当接する一対の案内ローラ(41)
と、これらの案内ローラ(41)を一体的に支持して固定
台枠(10)に対して回転自在に支持する支持台(42)
と、この支持台(42)と固定台枠(10)間に介装されて
支持台(42)をその回転方向のいずれか側に付勢するス
プリング(45)とにより構成したことを特徴とする方向
可変座席(100)」 である。
さらに、第三請求項に係る考案の採った手段は、上記
の第一または第二請求項に係る考案の構成部材である支
持台(42)を、方向可変座席(100)を構成している固
定台枠(10)に対して、所定範囲内、例えば当該座席
(100)の左右方向にスライド可能とした方向可変座席
(100)である。
(考案の作用) 以上のように構成した各方向可変座席(100)の作用
について以下に項を分けて説明する。
・第一請求項に係る方向可変座席(100)について まず、この方向可変座席(100)においては、その座
部(70)が第2図に示すような通常状態にある場合、案
内バー(50)のいずれか一方の端部が固定台枠(10)側
に固定した案内部材(40)の両案内ローラ(41)によっ
て挟持されていて、しかも図示しないストッパによって
その回転止めがされているから、この場合の座部(70)
は壁等に近接した状態で配置固定されている。
ここで、使用者が座部(70)の方向を変えたい場合に
は、例えば固定台枠(10)に設けてあるフットペダル
(60)を踏んで、固定台枠(10)と座部(70)側の係合
を解いて、座部(70)を回転自在な状態にする。次に、
使用者が座部(70)に力を加えてこの座部(70)を回転
させるのであるが、座部(70)を支持している回転台枠
(30)に設けた案内バー(50)と固定台枠(10)側に固
定的に設けた案内部材(40)とによって、座部(70)は
次のように動く。
すなわち、案内バー(50)の両端部は、回転台枠(3
0)の回転中心(31)に近接するように形成した弓状の
ものであるから、座部(70)すなわち回転台枠(30)の
回転初期においては、回転台枠(30)は単に回転をする
のみであるが、この案内バー(50)の両端部から中心に
向かって案内部材(40)の各案内ローラ(41)による挟
持がなされ始めると、回転台枠(30)を支持している移
動台(20)は固定台枠(10)に対して壁等とは反対側に
スライドする。この移動台(20)のスライド量は、案内
部材(40)と案内バー(50)との係合が案内バー(50)
の略中央部にてなされる場合に最大となり、案内部材
(40)による案内バー(50)の他端部の支持がなされる
頃に移動台(20)は元位置に復帰するのである。これに
より、座部(70)は、その端部が壁等と干渉しない状態
で回転されるのである。
このとき、固定台枠(10)側の案内部材(40)と、回
転台枠(30)側の案内バー(50)とは次のように係合し
ていて、両者は強固かつ耐久性に優れたものとなってい
る。すなわち、まず案内バー(50)は、第5図に示すよ
うに、その側部の案内面(51)に常に当接する案内部材
(40)側の案内ローラ(41)によって挟持された状態に
あるので、耐久性に優れたものとなっている。つまり、
案内バー(50)は、その両案内面(51)にて案内部材
(40)側の案内ローラ(41)と言わば線接触状態にある
から、従来の溝に係合するころ付ピンにおけるような言
わば点接触ではないため、耐摩耗性に優れたものとなっ
ているだけでなく、異音の発生原因を極力少なくしてい
るものである。このことは、案内バー(50)を、実施例
において示すような角パイプを採用して構成した場合に
は、より明確に現れるものである。
また、この案内バー(50)は弓状に折曲されたもので
あるから、その案内面(51)の方向が回転台枠(30)の
回転に伴って変化する。しかしながら、本考案において
は、この案内バー(50)を挟持する一対の案内ローラ
(41)が固定台枠(10)側に固定した支持台(42)に対
して軸受(43)を介することによって回転自在なもので
あるとともに、各案面面(51)が互いに平行なものとな
っているから、各案内面(51)の方向の変化に応じなが
ら、一対の案内ローラ(41)はその間の距離を変えない
で回転するのである。
これにより、案内部材(40)における一対の案内ロー
ラ(41)が両者の距離を変化しないように支持台(42)
に支持してあっても、この支持台(42)自体が前述した
ように回転することによって、案内バー(50)の曲線に
追随した状態で案内ローラ(41)による案内バー(50)
の安定した挟持が行われるのである。従って、この方向
可変座席(100)においては、案内バー(50)を常にし
っかりと挟持する案内ローラ(41)を有するものであっ
ても、回転台枠(30)の回転によってはどこにも無理な
力が加わらず、全体的にみれば強度が高くなっており、
しかも耐久性に優れたものとなっているのである。
・第二請求項に係る方向可変座席(100)について この方向可変座席(100)においては、回転台枠(3
0)の下面に取付けられるべき案内バー(50)が棒状の
ものによって形成してあるから、その両終端部を回転台
枠(30)の回転中心(31)に近接するものとして折曲す
る場合に、その折曲を他に影響を与えることなく行える
のである。すなわち、案内バー(50)が第13図に示すよ
うな中実な丸棒状のものであれば、これの折曲を行う場
合、各案内面(51)がどの部分においても互いに平行に
なるようになし得るのである。
また、以上のような案内バー(50)に当接する各案内
ローラ(41)を支持している支持台(42)は、これと固
定台枠(10)との間に介装したスプリング(45)によっ
て、その回転方向のいずれか側に付勢されているから、
各案内ローラ(41)の内のいずれか一方は案内バー(5
0)のいずれかの案内面(51)に常に完全に当接した状
態にある。つまり、案内バー(50)の中心において、こ
れに対する当接が一方の案内ローラ(41)から他方の案
内ローラ(41)に移ることはあっても、いずれかの案内
ローラ(41)が案内バー(50)の案内面(51)に当接し
た状態に常にあることになるのである。従って、この方
向可変座席(100)の座部(70)を回転させる際に、い
ずれか一方の案内ローラ(41)が案内バー(50)に当接
していることによって、少なくとも各案内ローラ(41)
による異音の発生は極力押さえられているのである。
なお、その他の作用は、上述した第一請求項に係る方
向可変座席(100)と同様であるので、その同様な作用
についての説明は省略する。
・第三請求項に係る方向可変座席(100)について この方向可変座席(100)においては、案内部材(4
0)における支持台(42)の固定台枠(10)に対する支
持の仕方が異なることによる作用上の差異があるのみ
で、その他の作用は上述した第一または第二請求項に係
る方向可変座席(100)と同様であるので、以下の作用
説明は案内部材(40)の支持台(42)における作用説明
にとどめる。
まず、この方向可変座席(100)における案内部材(4
0)を構成している支持台(42)は、固定台枠(10)側
に支持した案内棒またはローラ(47)あるいはレール
(48)によって、その脚部(46)が固定台枠(10)に案
内支持されているから、この支持台(42)は固定台枠
(10)に対して案内棒またはローラ(47)あるいはレー
ル(48)によって規制される範囲内にてスライド可能と
なっている。このため、この方向可変座席(100)の座
部(70)を回転させた場合に、回転台枠(30)に固定し
た案内バー(50)から加わる力に応じて支持台(42)は
スライドし、各案内ローラ(41)による案内バー(50)
の挾持が無理なく行われるのである。
勿論、各案内ローラ(41)が案内バー(50)の両終端
部に当接し始める場合においては、この支持台(42)の
案内方向が案内バー(50)の両終端部と平行な方向であ
るため、この支持台(42)は固定台枠(10)に対してス
ライドすることはないのであり、座部(70)を固定台枠
(10)に対して位置決め完了した場合において、座部
(70)を支持している回転台枠(30)が固定台枠(10)
に対してガタつくことはないのである。
従って、この方向可変座席(100)においては、各案
内ローラ(41)の案内バー(50)に対する追随性が良好
なものとなっていて、各案内ローラ(41)による案内バ
ー(50)の案内を無理なく行えるものであり、異音の発
生をも少なくし得るものなのである。
(実施例) 次に、各考案に係る方向可変座席(100)を、図面に
示した実施例に従って詳細に説明する。
第1図及び第2図には、各考案に係る方向可変座席
(100)の側面図及び正面図が示してあり、この方向可
変座席(100)は、乗物の床面上に固定される固定台枠
(10)と、この固定台枠(10)に移動台(20)を介して
支持されかつ座部(70)を支承する回転台枠(30)を備
えている。また、この方向可変座席(100)の固定台枠
(10)には、固定台枠(10)に対する回転台枠(30)の
回転を止める図示しない係止杆の操作を行うためのフッ
トペダル(60)が設けてある。
次に、項を分けて、各請求項に係る方向可変座席(10
0)を順次説明する。
・第一請求項に係る方向可変座席(100)について この方向可変座席(100)については、第3図〜第10
図を中心に示してあり、その固定台枠(10)上には、第
3図に示すように、移動台(20)が図示左右方向に移動
可能に組み付けてあり、この移動台(20)上に回転台枠
(30)が回転自在に組み付けてある。この回転台枠(3
0)の上側には、第1図に示したような座部(70)が固
定的に設けられるものであり、その略中央が第3図に示
したように回転中心(31)となっている。なお、この回
転台枠(30)の移動台(20)に対する組み付けは、従来
一般に採用されているものを採用している。
この回転台枠(30)の下面には、第4図に示すような
形状の案内バー(50)が一体的に固定してある。この案
内バー(50)は、本実施例においては角パイプを折曲し
て形成したものであり、その両端が回転台枠(30)の回
転中心(31)に近接するような略弓形状のものとしてあ
る。そして、この案内バー(50)は案内部材(40)側の
各案内ローラ(41)に完全に当接し得る互いに平行な二
つの案内面(51)をその側面に有しているものである。
案内部材(40)は、第5図に示すように、案内バー
(50)の左右両側を挟持する一対の案内ローラ(41)
と、これらの案内ローラ(41)を略垂直状に支持する支
持台(42)とを有しているものであり、一対の案内ロー
ラ(41)は軸受(43)を介して支持台(42)の上端に連
結される支持板(45)上に支持してある。これにより、
一対の案内ローラ(41)は、常にその距離が変化しない
ものであり、かつ支持台(42)に対して回転自在なもの
としてある。なお、これらの案内ローラ(41)は、所謂
カムローラ、あるいは軸受それ自体に代えて実施しても
よい。
なお、この案内部材(40)を構成する支持台(42)の
中心に、第6図に示すように、挿通孔(44)を形成して
おき、この挿通孔(44)内にフットペダル(60)によっ
て操作される係止杆を挿通するように実施してもよい。
この係止杆の先端を、案内バー(50)側に形成した挿通
孔(52)内に係合させるようにすれば、この係止杆によ
って案内部材(40)に対する案内バー(50)の移動を阻
止するようにできるから、通常時における座部(70)の
回転を止める機構をこの案内部材(40)とともに構成で
きるものである。
また、第5図及び第6図に示した案内バー(50)とし
ては角パイプを採用して構成したものを示したが、この
案内バー(50)としては、その各案内面(51)が互いに
平行なものであれば第7図〜第10図に示したような形状
のものを採用して実施してもよい。すなわち、第7図に
示した案内バー(50)も角パイプを採用したものである
が、この場合には各案内面(51)が垂直ではなく互いに
略直交する二つの面により形成するようにしたものであ
る。第8図及び第9図に示した案内バー(50)は楕円パ
イプを採用して構成したものであり、この場合には各案
内面(51)は曲面になるものである。勿論、案内バー
(50)として第10図のような丸パイプを採用して実施し
てもよく、これらの第7図〜第10図に示した形状の案内
バーを採用する場合には、案内部材(40)側の各案内ロ
ーラ(41)は、それに該当する形状のものとする必要が
ある。以上のように、案内バー(50)をパイプ状のもの
としたから、その剛性は非常に高くなっているのであ
る。
・第二請求項に係る方向可変座席(100)について 第11図〜第13図には、この第二請求項に係る方向可変
座席(100)の要部が示してあり、これらの図に示した
部分以外は前述の第一請求項におけるものと同様である
ので、その同様である部分についての説明は省略する。
まず、この方向可変座席(100)においては、その回
転台枠(30)の下面に固定されるべき案内バー(50)を
棒状のものとして形成してあり、第11図及び第12図に示
したように、特にその両終端部が回転台枠(30)の左右
両側の下面となり、かつその中央部が回転台枠(30)の
前端中央部側となるように形成してある。また、本実施
例における案内バー(50)は、第13図に示したように、
中実な丸棒状のものとして形成してあり、その図示両側
面が案内面(51)となるようにしたものである。そし
て、この案内バー(50)は、前述した第一請求項におけ
るそれと同様に、その両終端部が回転台枠(30)の回転
中心(31)に近接する弓状のものとして形成してある。
この案内バー(50)を案内する案内部材(40)は、こ
の案内バー(50)の外側から当接する一対の案内ローラ
(41)と、これらの案内ローラ(41)を一体的に支持し
て固定台枠(10)に対して回転自在に支持する支持台
(42)と、この支持台(42)と固定台枠(10)間に介装
されて支持台(42)をその回転方向のいずれか側に付勢
するスプリング(45)とにより構成してある。特に、本
実施例においては、支持台(42)の下端に丸棒材を固着
しておき、この丸棒材を固定台枠(10)側に固定される
脚部(46)に対して嵌挿して抜け止めすることにより、
脚部(46)に対して一対の案内ローラ(41)が回転自在
としてあるものである。
本実施例におけるスプリング(45)は、第13図に示し
たように、その一端を支持台(42)の下端に位置する丸
棒材側に係止するとともに、その他端を固定台枠(10)
側に固定される脚部(46)側に係止したものであり、そ
の全体を脚部(46)に形成した収納部内に収納したもの
である。なお、このスプリング(45)として所謂コイル
スプリングを採用した場合に、これに所定の付勢力を付
与するためには、各案内ローラ(41)を案内バー(50)
に係合させる場合に、支持台(42)全体を予じめスプリ
ング(45)の付勢力に抗して回転させておく、すなわち
所謂ネジを巻く状態にしておいてから行うようにすると
よい。
勿論、このスプリング(45)及びその係止の方法とし
ては、これにより各案内ローラ(41)を支持している支
持台(42)が固定台枠(10)に対して一定の付勢力で回
転し得るようになっていれば、どのような形式のもので
あっても、またその係止方法がどのようなものであって
もよいものである。
・第三請求項に係る方向可変座席(100)について この方向可変座席(100)においては、第一または第
二請求項に係る方向可変座席(100)の各案内ローラ(4
1)を支持している支持台(42)を固定台枠(10)に対
してスライド可能とした点以外の部分は、前述した第一
または第二請求項に係る方向可変座席(100)の各構成
部分と同様であるので、以下の説明においては、この支
持台(42)を固定台枠(10)に対してスライド可能とし
た部分を中心に説明する。
まず、第14図には、この方向可変座席(100)を構成
する案内部材(40)の一つの実施例が示してあり、この
案内部材(40)においては、支持台(42)を回転自在に
支持している脚部(46)に一対の案内溝(46a)が形成
してあり、この案内溝(46a)内に固定台枠(10)側に
固定した案内棒またはローラ(47)が係合させてある。
すなわち、各案内棒またはローラ(47)は、その固定台
枠(10)に対する位置が変化しないように固定台枠(1
0)側に固定したものであり、これら各案内棒またはロ
ーラ(47)が脚部(46)の案内溝(46a)内に係合する
ことによって、支持台(42)を支持している脚部(46)
を第14図の図示左右方向のみスライド可能に案内するも
のである。これにより、案内バー(50)を挾持する一対
の案内ローラ(14)は、第14図の左右方向であって各案
内溝(46a)によって規制される範囲(具体的には3〜1
5mmの範囲)内で移動可能としてあるのである。
また、第15図にはこの案内部材(40)の他の実施例が
示してあり、この実施例においては、支持台(42)を回
転自在に支持している脚部(46)を、固定台枠(10)側
に固定した一対のレール(48)によって案内支持したも
のである。なお、第15図に示したレール(48)は、脚部
(46)を図示左右方向にのみ案内するものである。
以上のいずれの実施例においても、案内棒またはロー
ラ(47)あるいはレール(48)による脚部(46)の案内
方向は、特に各案内ローラ(41)が案内バー(50)の両
終端部を挾持する場合に、その案内バー(50)の両終端
部と平行となるようにしてある。もし、そうでないとす
ると、各案内ローラ(41)による案内バー(50)の両終
端部の支持位置がズレてしまって、座部(70)が固定台
枠(10)に対する規定位置にもどらなくなってしまうか
らである。また、この第三請求項に係る方向可変座席
(100)において、第二請求項に係るそれについて使用
したスプリング(45)をも採用するようにして実施して
もよいものである。この場合には、回転台枠(30)の回
転を、より一層滑らかにかつ異音の発生しない状態で行
うことができるものである。
(考案の効果) 以上説明した通り、まず第一請求項に係る考案におい
ては、上記実施例にて例示した如く、 「乗物の床面に固定される固定台枠(10)と、この固
定台枠(10)に対して移動可能に設けられる移動台(2
0)と、この移動台(20)に対して座席を回転可能に支
持する回転台枠(30)と、この回転台枠(30)に固定さ
れて固定台枠(10)側に設けた案内部材(40)に係合す
る案内バー(50)とを備えた方向変換座席(100)にお
いて、 案内バー(50)を、側面が案内面(51)となるものと
して形成するとともに、その両終端部が回転台枠(30)
の回転中心(31)に近接する弓状のものとし、 かつ案内部材(40)を、案内バー(50)の各案内面
(51)に当接する一対の案内ローラ(41)と、これらの
案内ローラ(41)を一体的に支持するとともに固定台枠
(10)に対して回転自在に支持する支持台(42)とによ
り構成したこと」 にその構成上の特徴があり、これにより、強度及び耐久
性に優れた方向可変座席を簡単な構成によって提供する
ことができるのである。
すなわち、本考案に係る方向可変座席(100)によれ
ば、その重要構成部材である案内部材(40)と案内バー
(50)とを非常に耐久性に優れたものとすることができ
るのであり、乗物と同様に長期間かつ頻繁に使用される
ものとして十分な強度を有したものとすることができ、
全体として耐久性に非常に優れたものとすることができ
るのである。
また、第二請求項に係る方向可変座席(100)によれ
ば、その案内部材(40)を構成している支持台(42)を
スプリング(45)によってその回転方向のいずれか側に
付勢するようにしたので、この支持台(42)に支持した
いずれかの案内ローラ(41)が案内バー(50)のいずれ
かまたは両側の案内面(51)に常に当接するので、第一
請求項に係る方向可変座席(100)と同様の効果を有す
る他、回転台枠(30)が滑らかに回転し、しかもこの回
転台枠(30)の回転時に異音の生じないものとすること
ができるのである。
さらに、第三請求項に係る方向可変座席(100)によ
れば、その案内部材(40)を構成している支持台(42)
が固定台枠(10)に対してスライド可能となるように構
成したから、この支持台(42)に支持してある各案内ロ
ーラ(41)の案内バー(50)に対する追随性をより一層
良好なものとすることができて、これにより耐久性を高
めるとともに、異音の生じない方向可変座席(100)を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は第一請求項の考案に係る方向可変座席の側面
図、第2図は同正面図、第3図は座部を取り除いた状態
の方向可変座席の拡大平面図、第4図は固定台枠側の案
内部材に対する回転台枠側の案内バーの係合状態を示す
拡大平面図、第5図は第4図のV−V線に沿ってみた拡
大断面図、第6図は他の実施例を示す第5図に対応した
拡大断面図、第7図〜第10図のそれぞれは案内バー及び
案内ローラの他の実施例を示す部分拡大断面図である。 第11図〜第13図は第二請求項に係る方向可変座席を示す
ものであり、第11図はその固定台枠と回転台枠との通常
状態における平面図、第12図は回転台枠を一定量回動さ
せたときの平面図、第13図は第12図のXIII−XIII線に沿
ってみた部分拡大断面図、第14図は第三請求項に係る方
向可変座席の案内部材を示す第13図に対応した部分拡大
断面図、第15図は同他の実施例を示す部分拡大断面図で
ある。 符号の説明 100…方向可変座席、10…固定台枠、20…移動台、30…
回転台枠、31…回転中心、40…案内部材、41…案内ロー
ラ、42…支持台、43…軸受、45…スプリング、46…脚
部、46a…案内溝、47…案内棒またはローラ、48…レー
ル、50…案内バー、51…案内面、60…フットペダル。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】乗物の床面に固定される固定台枠と、この
    固定台枠に対して移動可能に設けられる移動台と、この
    移動台に対して座席を回転可能に支持する回転台枠と、
    この回転台枠に固定されて前記固定台枠側に設けた案内
    部材に係合する案内バーとを備えた方向変換座席におい
    て、 前記案内バーを、側面が案内面となるものとして形成す
    るとともに、その両終端部が前記回転台枠の回転中心に
    近接する弓状のものとし、 かつ前記案内部材を、前記案内バーの各案内面に当接す
    る一対の案内ローラと、これらの案内ローラを一体的に
    支持するとともに前記固定台枠に対して回転自在に支持
    する支持台とにより構成したことを特徴とする方向可変
    座席。
  2. 【請求項2】乗物の床面に固定される固定台枠と、この
    固定台枠に対して移動可能に設けられる移動台と、この
    移動台に対して座席を回転可能に支持する回転台枠と、
    この回転台枠に固定されて前記固定台枠側に設けた案内
    部材に係合する案内バーとを備えた方向変換座席におい
    て、 前記案内バーを、側面が案内面となる棒状のものとして
    形成するとともに、その両終端部が前記回転台枠の回転
    中心に近接する弓状のものとし、 前記案内部材を、前記案内バーの各案内面のいずれかに
    外側から当接する一対の案内ローラと、これらの案内ロ
    ーラを一体的に支持して前記固定台枠に対して回転自在
    に支持する支持台と、この支持台と前記固定台枠間に介
    装されて前記支持台をその回転方向のいずれか側に付勢
    するスプリングとにより構成したことを特徴とする方向
    可変座席。
  3. 【請求項3】前記案内部材を構成する支持台を、前記固
    定台枠に対して前記案内バーの両終端部と平行な方向に
    スライド可能としたことを特徴とする第一請求項または
    第二請求項に記載の方向可変座席。
JP7204790U 1990-03-27 1990-07-05 乗物用方向可変座席 Expired - Lifetime JPH085862Y2 (ja)

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JP2-32643 1990-03-27
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JPH085862Y2 true JPH085862Y2 (ja) 1996-02-21

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JPS5631271Y2 (ja) * 1978-07-01 1981-07-24
JPS59167588U (ja) * 1983-04-22 1984-11-09 株式会社 エイビ−シ−ホビ− 乗物玩具

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JPH041029U (ja) 1992-01-07

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