JP2736513B2 - 駐輪装置 - Google Patents

駐輪装置

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JP2736513B2
JP2736513B2 JP8913095A JP8913095A JP2736513B2 JP 2736513 B2 JP2736513 B2 JP 2736513B2 JP 8913095 A JP8913095 A JP 8913095A JP 8913095 A JP8913095 A JP 8913095A JP 2736513 B2 JP2736513 B2 JP 2736513B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自転車やミニバイクを
駐車する上下二段式の駐輪装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】上下二段式の駐輪装置として、例えば、
実開平6−85869号公報に開示されているようなも
のがある。この駐輪装置は、図8にその要部の側面図を
示すように、上段側において断面リップ付き溝形の固定
フレーム50が支柱等によって駐輪場の床面より所定高
さ位置に前後方向に略水平に支持され、この固定フレー
ム50の溝内部に、後端部51aが後方上がりに傾斜す
る形のガイドレール51が溶接等で組み付けられてい
る。一方、自転車が搭載される可動フレーム52は前端
部に転動ローラ53を備えて、この転動ローラ53を前
記ガイドレール51に対し走行自在に組み込むことによ
り固定フレーム50の溝内部に可動フレーム52が前後
にスライド自在に嵌め込まれる。固定フレーム50の後
端部には可動フレーム52を支持する支持部材54が軸
55を以て上下回動自在に取り付けられる。該支持部材
54の軸55より後方は、固定フレーム50の後端部の
内部に設置されたガススプリング56によって常時、上
方向に回動付勢されている。
【0003】駐車する場合、固定フレーム50に押し込
まれている可動フレーム52を、固定フレーム50の後
方へ水平に引き出してから支持部材54を伴って押し下
げると、可動フレーム52が後方下がりに傾斜する。こ
の後方下がりに傾斜した可動フレーム52に自転車を搭
載する。搭載後は、可動フレーム52を支持部材54を
伴って上方に押し上げ、水平にしてから固定フレーム5
0に押し込む。自転車を降ろす場合は、可動フレーム5
2を固定フレーム50から引き出してから押し下げて、
可動フレーム52を後方下がりに傾斜させる。この後方
下がりに傾斜した可動フレーム52から自転車を降ろ
す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の駐輪装
置によれば、固定フレーム50内におけるガイドレール
51の後端部51aを後方上がりに傾斜する形に溶接等
で組み付け加工することにより、固定フレーム50から
後方へ引き出された可動フレーム52を押し下げたり、
押し上げるときに可動フレーム52の後端部が後方へ大
きく円弧状に張り出すことなく、ほぼ垂直線状の移動軌
跡を描くことができるようにして設置スペースの狭小化
を図っている。また、可動フレーム52の支持部材54
を常時、上方向に回動付勢する手段として、シリンダ内
にガスを封入し、そのガス圧による反発力を利用したガ
ススプリング56を採用することにより、可動フレーム
52をこの上に自転車を搭載して押し上げるときには小
さい操作力で楽に押し上げられ、また反対に可動フレー
ム52を押し下げるときは可動フレーム52が急激に下
がることなく、ガススプリング56の付勢力に抗して緩
やかな動作で安全に押し下げられる。しかし、断面リッ
プ付き溝形材からなる上記固定フレーム50内に、その
後端部51aが後方上がりに傾斜する形のガイドレール
51を溶接等で組み付ける加工は煩雑であり、しかもガ
イドレール51の後端部51aを傾斜させる関係上、固
定フレーム50としてこの左右側壁57の高さHが高
い、即ち溝の深い特別な寸法の断面リップ付き溝形材を
用意する必要があるため、加工コストや材料コストが高
くつく。また、上記ガススプリング56はシリンダ58
の一端を固定フレーム50に、ロッド59の端部を支持
部材54にそれぞれピン60で連結するが、この取付け
も煩わしく、しかも非常に高価なものである。本発明
は、このような問題に鑑みてなされたもので、設置スペ
ースの狭小化および可動フレームの軽快かつ安全な押し
上げ下げ操作性を確保し得ながら材料コスト、加工コス
トの低減を図ることのできる駐輪装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の駐輪装置は、支
柱等によって床面より所定高さ位置に略水平に支持さ
れ、前後方向に長い底壁、左右側壁および左右側壁の上
端に内向きに付設したリップを有する断面リップ付き溝
形の固定フレームと、前後一対の車輪止めを備え、上記
固定フレームよりも前後方向に長い底壁および左右側壁
を有する断面溝形の可動フレームとを有する。上記可動
フレームは上記固定フレームの溝内部に前後方向にスラ
イド自在に嵌め込まれるとともに、該可動フレームの左
右側壁の外側に前後方向に設けたガイド溝が固定フレー
ムの後端部に備えた左右一対の遊転ローラに摺動自在に
嵌合される。上記可動フレームの前端側に揺動フレーム
の揺動基端部が枢軸で前後揺動自在に枢着されるととも
に、該揺動フレームの揺動先端部が可動フレームの底壁
の下方へ延ばされ、該揺動先端部に、上記固定フレーム
内のリップと底壁との間に沿って前後方向に走行回転す
る左右一対の転動ローラが備えられる。上記可動フレー
ムの上記枢軸より後方部位と上記揺動フレームとの間に
引張コイルバネが張設され、この引張コイルバネの引張
力で、可動フレームの上記遊転ローラより後方側が該遊
転ローラを支点にして常時、上方向に回動付勢されると
ともに、揺動フレームの揺動先端部が上記枢軸より後方
部位の可動フレームの底壁に対し引き寄せられるように
構成する。上記可動フレームのガイド溝の前端部に、該
可動フレームが後方向のスライド終端位置に達したとき
上記遊転ローラに当接して該可動フレームを停止させる
後ストッパーが設けられる。上記固定フレームの前端部
に、上記可動フレームの前方向のスライド終端位置で、
該可動フレームの前端部と当接して該可動フレームを停
止させる前ストッパーと、該可動フレームの前端部の浮
き上がりを阻止する浮上防止部材とが設けられたもので
ある。上記後ストッパーは、可動フレームが後方向のス
ライドで後方下がり傾斜したとき該可動フレームの後端
部が床面より浮く高さ位置になるように位置設定され
る。
【0006】
【作用】固定フレームに対し可動フレームを最も深く押
し込むと、可動フレームの前端部が固定フレーム前端の
前ストッパーに当接するとともに、浮上防止部材の下に
入り込む。したがって、駐輪状態で可動フレームが不測
に浮上するようなことはない。かかる状態から可動フレ
ームを後方へ引き出しながら押し下げ力を加えると、可
動フレームの前端部が浮上防止部材の下から後方外部へ
出るや否や、揺動フレームが起立する高さ分だけ可動フ
レームの前端部を固定フレームから浮上させることがで
きる。また、引き出された可動フレームの後端部を押し
上げながら固定フレーム上を前方へ押し込むときも同様
に可動フレームの前端部を固定フレームから浮上させる
ことができる。このように固定フレーム上で可動フレー
ムを押し引き操作するとき、この可動フレームの前端部
を浮上状態で前後に移動させることにより可動フレーム
後端部ができる限り前方で移動軌跡(曲線)を描くよう
にすることができる。
【0007】可動フレームが後方下がりに引き出されて
いる状態から押し上げられるときには、可動フレームの
ガイド溝が遊転ローラ上を滑るとともに、揺動フレーム
の転動ローラが固定フレーム内を前方へ真っ直ぐに転が
りながら可動フレームは固定フレーム上を前方へ円滑に
押し込まれて行く。このとき、可動フレームに加わって
いる引張コイルバネの引張力がその押し上げを助けるの
で、可動フレームに自転車が搭載されていても押し上げ
に要する力は小さくて済む。
【0008】可動フレームが固定フレームから後方へ引
き出されるときも、可動フレームのガイド溝が遊転ロー
ラ上を滑るとともに、揺動フレームの転動ローラが固定
フレーム内を後方へ真っ直ぐに転がって、可動フレーム
は固定フレーム上を後方へ円滑に引き出されながら次第
に後方下がりに押し下げられて行く。このとき、可動フ
レームには引張コイルバネの引張力が上方回動方向に加
わっているので、可動フレームは固定フレームの後方へ
引き出されつつ引張コイルバネの付勢力に抗して緩やか
な動作で押し下げられる。
【0009】引張コイルバネは常時揺動フレームの揺動
先端部を可動フレームの底壁の枢軸より後方部位に対し
引き寄せるよう引張付勢しているので、可動フレームが
前方へ押し込まれるとき、揺動フレームの揺動先端部が
可動フレームの前端部よりも先行して浮上防止部材の下
に入り込むような不具合がなく、常時可動フレームの前
端部を先行させて前進させることができる。
【0010】
【実施例】図1は本発明に係る駐輪装置の要部の縦断側
面図、図2は本発明に係る駐輪装置を適用した上下二段
式の駐輪装置全体の側面図、図3は駐輪装置の要部の側
面図、図4は駐輪装置の一部の縦断側面図、図5は図4
におけるA−A線断面図、図6は図3におけるB−B線
断面図、図7は可動フレームの動作状態を示す側面図で
ある。図2において、上下二段式の駐輪装置は駐輪場の
床面上に支柱1を立設し、支柱1の下部と床面とにわた
って下段側の固定フレーム2を前後方向に定置固定して
いる。この固定フレーム2は自転車3の前後輪4,5を
搭載できる溝幅および長さをもつ断面溝形鋼からなり、
その前端側に平面視においてU字形状の前輪止め6を取
り付けてあり、この前輪止め6で自転車3の前輪4を保
持して自転車3が横転するのを防止している。
【0011】支柱1の上端には短尺の受部材7を固定
し、この受部材7上に上段側の固定フレーム10が略水
平に固定されている。図5および図6に示すように、固
定フレーム10は断面リップ付き溝形鋼からなって、前
後方向に長い底壁11、左右側壁12,12および左右
側壁12,12の各上端に内向きに付けたリップ13を
有する。左右側壁12,12の各後端部の内面上部には
遊転ローラ14を軸15で片持ち支持している。図4に
示すように、固定フレーム10の前端部には前ストッパ
ー16を設けるとともに、前ストッパー16の上側に浮
上防止部材17が溝開口上面を塞ぐように設けている。
【0012】固定フレーム10の溝内部には、自転車3
が搭載される可動フレーム20が前後方向にスライド自
在に嵌め込まれる。図5および図6に示すように、可動
フレーム20は断面溝形鋼からなって、固定フレーム1
0よりも前後方向に長い底壁21および左右側壁22,
22を有し、左右側壁22,22の各上端にはフランジ
23を外向きに付設している。図2のように、この可動
フレーム20は自転車3の前後輪4,5を搭載できる溝
幅および長さを有し、その前端側に平面視においてU字
形状の前輪止め24を、後端側に後輪止め25をそれぞ
れ取り付けている。可動フレーム20の後端部には把手
26を取り付けている。
【0013】図3および図6に示すように、可動フレー
ム20は左右側壁22,22の各外面の前端部より少し
後方部位から前後方向中間部位付近にまでガイドレール
27をフランジ23と平行に溶接等で取り付けられる。
このガイドレール27とフランジ23との間に上記遊転
ローラ14が嵌め込まれるガイド溝28が形成される。
ガイドレール27の前端部は上向きに曲げて後ストッパ
ー29を形成している。この後ストッパー29は、可動
フレーム20の後方のスライド終端位置で遊転ローラ1
4に当接して該可動フレーム20の後方スライドを停止
させるためのものである。そして後ストッパー29は、
可動フレーム20が後方下がりに傾斜したとき、その可
動フレーム20の後端部が床面に接地するように、また
は図2に二点鎖線Fで示すように床面より少し浮上する
高さ位置になるように位置設定する。後ストッパー29
はガイドレール27とは別体の部材で構成することもで
きる。ストッパー29にはゴムやプラスチック等の緩衝
・防音材30を取り付けて、遊転ローラ14と当接した
ときに緩衝性を発揮し、また衝突音が発生するのを防止
する。可動フレーム20の前端部にも同じようにゴム又
はプラスチック製のローラ形の緩衝・防音部材31が取
り付けて、図4のように可動フレーム20の前端部が固
定フレーム10の前ストッパー16と当接したときに防
音、クッション性を発揮するようにしている。
【0014】可動フレーム20の前端側の上記緩衝・防
音部材31より少し後方部位には揺動フレーム32が取
り付けられる。図1および図5に示すように、揺動フレ
ーム32は固定フレーム10の溝幅よりも狭く、可動フ
レーム20の幅よりも広い溝幅を有し、固定フレーム1
0よりも比較的短い断面溝形鋼からなり、底壁33およ
び左右側壁34,34を有する。揺動フレーム32はそ
の前端側を揺動基端部32aとし、後端側を揺動先端部
32bとする。揺動基端部32aは可動フレーム20の
前端寄り部位の底側に外嵌されて可動フレーム20の左
右側壁22,22と枢軸35で前後揺動自在に枢着され
る。揺動先端部32bの左右側壁34,34の外側には
転動ローラ36を軸支し、この転動ローラ36は固定フ
レーム10の左右側壁12,12の各内面側におけるリ
ップ13と底壁11との間に嵌め込まれる。
【0015】可動フレーム20と揺動フレーム32との
間には引張コイルバネ37を張設する。図1および図5
に示すように、引張コイルバネ37は可動フレーム20
の底壁21に設けた開口38に上下方向に通し、引張コ
イルバネ37の一端のフック37aは可動フレーム20
の枢軸35より後方部位に架設した頭付きのピン39
に、他端のフック37bは揺動フレーム32の揺動先端
部32bの底壁33に設けたバネ取付部40にそれぞれ
引っ掛ける。ピン39の先端には抜け止め用のプッシュ
ナット49を取付けている。バネ取付部40は図1のよ
うに揺動フレーム32とは別部材で構成するに代え、底
壁33に孔又は切り起こし片を設けてこれにフック37
bを引っ掛けることもできる。可動フレーム20および
揺動フレーム32に対して引張コイルバネ37の両端の
フック37a,37bを掛ける箇所としては、図示例の
ほかに、可動フレーム20の左右側壁22の外面一部と
揺動フレーム32の左右側壁34の外面一部とにそれぞ
れ掛けることもできる。揺動フレーム32の揺動先端部
32bの底壁33の内面にはゴムやプラスチック製のシ
ート41を張り付けている。このシート41は、可動フ
レーム20の底壁21の下面と揺動フレーム32の底壁
33の内面とが当接する時に衝突音を発生したり、疵を
付けたりするのを防止する。このように取り付けられた
引張コイルバネ37は、可動フレーム20の前記遊転ロ
ーラ14より後方側を該遊転ローラ14を支点にして常
時、上方向に回動付勢するとともに、揺動フレーム32
の揺動先端部32bを枢軸35より後方部位の可動フレ
ーム20の底壁21に対し引き寄せる方向に力を作用さ
せている。
【0016】上記構成の駐輪装置において、固定フレー
ム10に可動フレーム20が完全に押し込まれていると
きには、図4のように緩衝・防音部材31が前ストッパ
ー16に当接するとともに、浮上防止部材17の下に入
り込むため、可動フレーム20の前端部がそれ以上前方
へ移動せず、固定フレーム10から不測に浮き上がるよ
うなこともない。また可動フレーム20のフランジ23
の長手方向中間部に設けた凹部42(図2参照)に遊転
ローラ14の円周一部が嵌まり込むようにして不慮に後
方へ移動するのを規制する。
【0017】自転車3を駐車する場合は、把手26を持
って可動フレーム20を固定フレーム10の後方へ引き
出す。可動フレーム20の前端部が浮上防止部材17の
下から出るや否や、可動フレーム20の後端部を更に後
方へ引き出しながら遊転ローラ14を支点にして押し下
げると、転動ローラ36が固定フレーム10の溝内を後
方へ真っ直ぐに転動しながら起立し、この起立高さ分だ
け可動フレーム20の前端部が固定フレーム10から浮
上しながら後方へ移動して行く。この可動フレーム20
は後方移動に伴い後方下がりに傾斜し、この傾斜状態の
下で自転車3を搭載することができる。
【0018】搭載後は、把手26を持って可動フレーム
20の後端部を上方に押し上げながら固定フレーム10
の前方へ押し込む。このときには、可動フレーム20に
加えられている引張コイルバネ37の引張力がその押し
上げ動作を補助するので、可動フレーム20に自転車3
が搭載されていても押し上げ操作力は小さくて済み、楽
に押し上げることができる。また、可動フレーム20の
後端部が床面より浮上する高さ位置に設定されている場
合は腰をさほど屈めることなく、その後端部を楽な姿勢
で持ち上げることができる。
【0019】自転車を降ろす場合は、前述した要領で可
動フレーム20を固定フレーム10から引き出しながら
押し下げて、可動フレーム20を後方下がりに傾斜させ
る。この後方下がりに傾斜した可動フレーム20から自
転車3を降ろすことができる。このときの可動フレーム
20の押し下げ動作は、可動フレーム20に引張コイル
バネ37の引張力が加わっていることにより、その引張
力に抗して緩やかに行われる。
【0020】可動フレーム20が押し上げられたり、押
し下げられるときに描くその後端部の移動軌跡L1を図
7に示す。この移動軌跡L1の曲線は、可動フレーム2
0の前端部が固定フレーム10から揺動フレーム32の
起立高さ分だけ浮上した状態で前後に移動することによ
り描かれるのである。図7には、比較のために、同じ長
さの可動フレーム20が同じ固定フレーム10から後方
へ引き出された後、遊転ローラ14を中心として上下回
動するときに描かれる可動フレーム20の後端部の移動
軌跡を符号L2で示してある。この2つの移動軌跡L
1,L2を比較してみても明らかなように、移動軌跡L
1が移動軌跡L2よりもGだけ前方へ偏倚することが判
り、本装置の後方に確保すべき通路幅はその偏倚分だけ
狭くでき、それだけ床面積の有効利用が図れる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、固定フレーム上で可動
フレームを押し引き操作するとき可動フレームの前端部
を固定フレームから揺動フレームの起立高さ分だけ浮上
させて前後に移動させることができるため、可動フレー
ムの後端部の移動軌跡を前方へ偏倚させることができ、
それだけ設置面積の狭小化を図ることができる。そのよ
うに可動フレーム前端部に浮上作用を加える揺動フレー
ムの転動ローラは、固定フレームの溝内を前後方向に真
っ直ぐに転がすことで足りるため、前述した従来例のよ
うに固定フレーム内に後方上がり傾斜状のガイドレール
を特別に組み付ける必要が無くなり、また特別に左右側
壁を高くして溝を深くする必要も無くなるため、既製の
断面リップ付き溝形鋼をそのまま用いて固定フレームを
構成でき、従来例のものに比し材料、加工コストを著し
く低減できる。
【0022】可動フレームと揺動フレーム間に張設した
引張コイルバネで自転車を搭載した可動フレームを小さ
い力で楽に押し上げることができ、また可動フレームを
押し下げるときは引張コイルバネの付勢力に抗して緩や
かな動作で安全に押し下げることができる。この引張コ
イルバネはガススプリングに比べて安価でしかも簡単に
取り付けることができる。
【0023】可動フレームが後方下がり傾斜したとき該
可動フレームの後端部が床面より浮くようにしてあるの
で、可動フレームを押し上げるときに腰を低く屈めるこ
となく、楽な姿勢で可動フレームの後端部を持ち上げる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の駐輪装置の要部の縦断側面図である。
【図2】本発明の駐輪装置を適用した上下二段式の駐輪
装置全体の側面図である。
【図3】駐輪装置の要部の側面図である。
【図4】駐輪装置の一部の縦断側面図である。
【図5】図4におけるA−A線断面図である。
【図6】図3におけるB−B線断面図である。
【図7】可動フレームの動作状態を示す側面図である。
【図8】従来例の駐輪装置要部の側面図である。
【符号の説明】
1 支柱 10 固定フレーム 11 固定フレームの底壁 12 固定フレームの左右側壁 13 固定フレームのリップ 14 遊転ローラ 16 前ストッパー 17 浮上防止部材 20 可動フレーム 21 可動フレームの底壁 22 可動フレームの左右側壁 23 可動フレームのフランジ 24 前輪止め 25 後輪止め 28 ガイド溝 29 後ストッパー 32 揺動フレーム 32a 揺動基端部 32b 揺動先端部 35 枢軸 36 転動ローラ 37 引張コイルバネ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支柱等によって床面より所定高さ位置に
    略水平に支持され、前後方向に長い底壁、左右側壁およ
    び左右側壁の上端に内向きに付設したリップを有する断
    面リップ付き溝形の固定フレームと、前後一対の車輪止
    めを備え、上記固定フレームよりも前後方向に長い底壁
    および左右側壁を有する断面溝形の可動フレームとを有
    し、 上記可動フレームは上記固定フレームの溝内部に前後方
    向にスライド自在に嵌め込まれるとともに、該可動フレ
    ームの左右側壁の外側に前後方向に設けたガイド溝が固
    定フレームの後端部に備えた左右一対の遊転ローラに摺
    動自在に嵌合され、 上記可動フレームの前端側に揺動フレームの揺動基端部
    が枢軸で前後揺動自在に枢着されるとともに、該揺動フ
    レームの揺動先端部が可動フレームの底壁の下方へ延ば
    され、該揺動先端部に、上記固定フレーム内のリップと
    底壁との間に沿って前後方向に走行回転する左右一対の
    転動ローラが備えられ、 上記可動フレームの上記枢軸より後方部位と上記揺動フ
    レームとの間に引張コイルバネが張設され、この引張コ
    イルバネの引張力で、可動フレームの上記遊転ローラよ
    り後方側が該遊転ローラを支点にして常時、上方向に回
    動付勢されるとともに、揺動フレームの揺動先端部が上
    記枢軸より後方部位の可動フレームの底壁に対し引き寄
    せられるように構成し、 上記可動フレームのガイド溝の前端部に、該可動フレー
    ムが後方向のスライド終端位置に達したとき上記遊転ロ
    ーラに当接して該可動フレームを停止させる後ストッパ
    ーが設けられ、 上記固定フレームの前端部に、上記可動フレームの前方
    向のスライド終端位置で、該可動フレームの前端部と当
    接して該可動フレームを停止させる前ストッパーと、該
    可動フレームの前端部の浮き上がりを阻止する浮上防止
    部材とが設けられていることを特徴とする駐輪装置。
  2. 【請求項2】 上記後ストッパーが、可動フレームが後
    方向のスライドで後方下がり傾斜したとき該可動フレー
    ムの後端部が床面より浮く高さ位置になるように位置設
    定されている請求項1記載の駐輪装置。
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