JP4625201B2 - 上段駐輪装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自転車を可動式のフレームに載置した後に上方へと持ち上げて固定式のフレーム内に収納して駐輪させることができる上段駐輪装置に関するものであり、更に詳しくは所定高さに固定されている固定フレーム内に可動フレームが完全に収納される際に固定フレームに固設されている部材と可動フレーム又は可動フレームに装着若しくは固着されている部材とが衝突することによって発生する大きな衝突音及び衝撃力を低減することができ、利用者にとっても使い勝手がよく、しかも容易且つ経済的に製作することができる上段駐輪装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、限られたスペースに効率良く自転車を駐輪させるために上下2段式自転車駐輪装置が開発され、駅周辺や商店街周辺等に設置されて自転車の迷惑駐輪の問題に対して効を奏している。
【0003】
このように自転車を上下2段に駐輪することのできる上下2段式自転車駐輪装置としては、従来より種々の構造のものが提案されている。
従来の上下2段式自転車駐輪装置における上段の駐輪設備の構造は、支柱又はこの支柱に横設されている横梁上にその下方に自転車を駐輪できる高さに略水平に固定されており上部が開口している溝形状又はリップ溝形状の形鋼で構成されている固定フレームと、固定フレーム内から前方に引き出されるとその最終段階で前端が下方に位置するように傾斜した状態となる上部が開口している溝形状又はハット溝形状の形鋼で構成されている自転車載置用可動フレームとから構成されていて自転車を載置される可動フレームが固定フレーム内に移動自在に挿入されているものが一般的であり、固定フレームの内側面又は可動フレームの外側面に案内溝であるガイドレールが形成されていると共にこのガイドレールに案内されるローラがガイドレールを形成されていない可動フレーム又は固定フレームに設けられていて、引き出した最終段階になると可動フレームが傾倒していく構造であったり、引き出す長さに比例して傾倒していく構造であったりしていた。
【0004】
このような上下2段式自転車駐輪装置は、住宅等が密集している狭いスペースに設置される場合が多いため、可動フレームを固定フレームに収納する際に可動フレームが勢いよく固定フレームの奥側に押し込まれるために固定フレーム内に可動フレームが完全に収納される際に固定フレームに固設されている部材と可動フレーム又は可動フレームに装着若しくは固着されている部材とが衝突することによって大きな衝突音が発生して近隣に不快感を与えるばかりでなく、可動フレームはその重量が大きくまた自転車が載置されている場合には更に重量が増しているのでその衝撃力が大きいため、上段の駐輪装置本体の寿命が低下するという問題が生じているが、このような問題の解決手段は未だ講じられていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記従来の上下2段式自転車駐輪装置の上段の駐輪装置のみならず下段にバイク等を駐車させるスペースや荷物の収納スペースを設けた上段の駐輪装置に生じる問題を解消し、固定フレーム内に可動フレームを完全に収納する際に生じる衝突音及び衝撃力を低減させる有効な機構を有し、更には利用者にとっても使い勝手が良い上段駐輪装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、固定フレーム内に可動フレームが完全に収納される際に生じる大きな衝突音の主な原因は、固定フレームに固設されている部材と可動フレーム又は可動フレームに装着若しくは固着されている部材との衝突によって発生する可動フレームの振動にあり、従って可動フレームを完全に収納する際に生じる衝突音だけでなく衝撃力をも低減させるには可動フレームを一旦減速させてから停止させることが最も有効であることを究明し、また可動フレームの引き出し又は収納の際に利用者に多大な労力を要求しないようにするためには可動フレームの減速は可動フレームが固定フレーム内に完全に収納される直前に行うことが必要あり、またこのように固定フレーム内に完全に収納される直前においてのみ減速させるためには効率良く減速効果が得られるように摩擦を生じさせる部材の選択及びその設置場所が重要であることを究明して本発明を完成したのである。
【0007】
即ち本発明は、所定高さを有する支柱又はこの支柱に横設されている横梁上に略水平に固定されており上部が開口している溝形状又はリップ溝形状の形鋼で構成されている固定フレームと、該固定フレーム内から前方に引き出されるとその最終段階で前端が下方に位置するように傾斜した状態となる上部が開口している溝形状又はハット溝形状の形鋼で構成されている自転車載置用可動フレームとから成る上段駐輪装置において、
該可動フレームの後方の外側面に装着されており、該固定フレームの内側面に設置されている前方の傾斜用案内部と該傾斜用案内部の後端に連続せしめられている所定長さを有する略水平な水平用案内部とから成るガイドレールに案内されて走行する減速ローラとしての走行ローラと、該ガイドレールの後方に固着されており、該可動フレームが該固定フレーム内に完全に収納される直前に該固定フレーム内において該減速ローラと当接する部材としての摩擦材との少なくともいずれか一方が両者間に大きな摩擦を生じさせる素材で構成されている態様や、
該可動フレームの後方の外側面に装着されており、該固定フレームの内側面に設置されている前方の傾斜用案内部と該傾斜用案内部の後端に連続せしめられている所定長さを有する略水平な水平用案内部とから成るガイドレールに案内されて走行する走行ローラと該可動フレームとの間で該走行ローラと同軸に装着されている減速ローラとしての補助ローラと、該固定フレームの後方の底部に固定されており、該可動フレームが該固定フレーム内に完全に収納される直前に該固定フレーム内において該減速ローラと当接する部材としての補助レールとの少なくともいずれか一方が両者間に大きな摩擦を生じさせる素材で構成されている態様や、
該可動フレームの外側面に装着されている弾性材料により形成されている減速ローラとしての係止用ローラと、該固定フレームの前方の内側面に設置されており、該可動フレームが該固定フレーム内に完全に収納される直前に該固定フレーム内において該減速ローラと当接する部材としての突起部材との少なくともいずれか一方が両者間に大きな摩擦を生じさせる素材で構成されている態様のある上段駐輪装置であり
れらの態様において、更に可動フレームを固定フレーム内に完全に収納した際に、該可動フレームの後端部又は該可動フレームの後方の外側面に装着されている停止用ローラと当接するストッパ部が該固定フレームの後端部に設置されている態様が存在するのである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明に係る上段駐輪装置について詳細に説明する。
図1は本発明に係る上段駐輪装置の1実施例において可動フレームの前端を下方に傾倒させた状態を示す側面説明図、図2は図1におけるA部拡大断面説明図、図3はガイドレールの後方に摩擦材が固着されている態様の本発明に係る上段駐輪装置の1実施例を示す側面説明図、図4は補助ローラ及び補助レールが設置されている態様の本発明に係る上段駐輪装置の1実施例を示す側面説明図、図5は図4におけるB−B線拡大断面説明図、図6は図4に示す態様において形状の異なる補助レールが設置されている態様を示す側面説明図、図7は可動フレームに係止ローラが装着されている態様の本発明に係る上段駐輪装置の1実施例を示す側面説明図、図8は図7に示す態様において係止ローラと固定フレームの前方の内側面に設置されている突起部材とが係止している態様を示す断面説明図である。
【0009】
図面中、1は図1に示すように所定高さを有する支柱又はこの支柱に横設されている横梁から成るフレーム11上に略水平に固定されており上部1aが開口している溝形状又はリップ溝形状の形鋼で構成されている固定フレームである。
【0010】
2は自転車の車輪を挿入されて載置され得るように上部2aが開口している溝形状又はハット溝形状の形鋼で構成されている可動フレームであって、固定フレーム1内から前方に引き出されるとその最終段階で前端が図1に示すように下方に位置するように傾斜した状態となる。
【0011】
3は固定フレーム1の内側面1bに設置されており可動フレーム2の後方の外側面2bに装着されている走行ローラ4を案内して可動フレーム2の移動方向を規制するガイドレールであって、図5に示す如く固定フレーム1の両内側面1b,1bに例えば溝形状の形状を有する形鋼がその開口部を互いに対向させて溶接等によって固定されている。このガイドレール3は図8に示す如く、可動フレーム2を傾倒させても固定フレーム1の下方に駐輪されている自転車,駐車されているバイク,或いは設置されている荷物等と当接しない位置まで引き出すことのできるように可動フレーム2を略水平に案内移動せしめるため固定フレーム1の後端側から所定長さを有する略水平な水平用案内部3aと、手前に引き出した可動フレーム2の前端を下方に傾倒するように走行ローラ4を案内させるため水平用案内部3aの前部に連続して設けられている傾倒用案内部3bとから成っている。
【0012】
5は可動フレーム2が固定フレーム1内に完全に収納される直前に固定フレーム1内において減速ローラとしての走行ローラ4と当接する部材である摩擦材であって、ガイドレール3の後方に固着されている。
【0013】
6は走行ローラ4と可動フレーム2との間に位置し走行ローラ4と同軸に装着されている補助ローラであって、ゴムライニングローラの如き摩擦を生じさせる素材で形成されているとより好ましい。
【0014】
7は可動フレーム2が固定フレーム1内に完全に収納される直前に固定フレーム1内において減速ローラとしての補助ローラ6と当接する補助レールであって、固定フレーム1の後方の底部1cに固定されており、補助レール7の上部には摩擦材が固着されていても良い。
【0015】
8は図7に示す如く可動フレーム2の外側面2bに装着されている弾性材料により形成されている減速ローラとしての係止用ローラであって、図8に示す如く可動フレーム2が固定フレーム1内に完全に収納される直前に固定フレーム1の前方の内側面1bに設置されている突起部材9に係止される。
【0016】
10は可動フレーム2を固定フレーム1内に完全に収納した際に、可動フレーム2の後端部又は可動フレーム2の後方の外側面2bに装着されている停止用ローラと当接するストッパ部であって、図3に示す如く固定フレーム1の後端部に設置されている。ここで、停止用ローラは走行ローラ4であっても補助ローラ6であっても良い。
【0017】
このような構成部材から成る本発明に係る上段駐輪装置において、図3で示した態様の場合には、可動フレーム2が固定フレーム1の後端部に向けて押し込まれると、可動フレーム2が固定フレーム1内に完全に収納される直前に可動フレーム2の後方の外側面2bに装着されている減速ローラとしての走行ローラ4が固定フレーム1内のガイドレール3の後方に固着されている摩擦材5と当接することによって急速に減速されるのであり、この場合、摩擦材5はガイドレール3の後方の上端部と下端部とのどちらか一方のみに設置されていれば良いが、衝突音の反響を低減させるためにはガイドレール3の後方において走行ローラ4が圧接して停止されるように摩擦材5が上端部及び下端部に固着されているとより好ましく、この場合例えば図3に示す如く摩擦材5が設置されているガイドレール3の後端部の上部を下側に湾曲させてその湾曲部まで摩擦材5を設置しておくことが好ましい。なお、摩擦材5は硬質のポリウレタンの如き材料であって僅かに弾性特性を有していることが摩擦効果が高くなるので好ましい。
【0018】
また、図4で示した態様の場合には、可動フレーム2が固定フレーム1の後端部に向けて押し込まれると、可動フレーム2が固定フレーム1内に完全に収納される直前に可動フレーム2の後方の外側面2bに装着されている減速ローラとしての補助ローラ6が固定フレーム1内の後方の底部1cに固定されている補助レール7と当接することによって急速に減速されるのであり、この補助ローラ6がゴムライニングローラであると補助ローラ6が補助レール7に当接した際に補助ローラ6の表面が変形して補助ローラ6と補助レール7との間に強い圧接力が生じ大きな摩擦効果が得られる利点がある。なお、図4及び図5に示す実施例では、補助ローラ6として走行ローラ4よりやや大きいローラを用いているが、補助ローラ6の大きさは減速効果には直接関係がないため、走行ローラ4と同程度若しくはやや小さくても良い。また、補助レール7は図4及び図5に示す実施例では角鋼管を使用しているが、図6に示す実施例の如く鋼板の長手方向の両端を折り曲げたものや、更には中実の鋼材,I型鋼,H型鋼なども使用可能である。
【0019】
また、図8で示した態様の場合には、可動フレーム2が固定フレーム1の後端部に向けて押し込まれると、可動フレーム2が固定フレーム1内に完全に収納される直前に図7に示す如く可動フレーム2の外側面2bに装着されている弾性材料により形成されている減速ローラとしての係止用ローラ8が固定フレーム1の前方の内側面1bに設置されている突起部材9に喰い込んで係止されることによって急速に停止されるのである。突起部材9は通常硬質樹脂や鋼材等で形成されている。
【0020】
前記した各態様に加えて、可動フレーム2をより確実に静止させるためには、可動フレーム2を固定フレーム1内に完全に収納した際に可動フレーム2の後端部又は可動フレーム2の後方の外側面2bに装着されている停止用ローラと当接するストッパ部10が固定フレーム1の後方に設置されていることが好ましく、この停止用ローラとストッパ部10とは跳ね返り係数の小さな材料によって形成されていることが好ましい。なお、停止用ローラについては走行ローラ4あるいは補助ローラ6によって代用しても良い。
【0021】
【発明の効果】
以上に詳述した如く本発明に係る上段駐輪装置は、所定高さを有する支柱又はこの支柱に横設されている横梁上に略水平に固定されており上部が開口している溝形状又はリップ溝形状の形鋼で構成されている固定フレームと、該固定フレーム内から前方に引き出されるとその最終段階で前端が下方に位置するように傾斜した状態となる上部が開口している溝形状又はハット溝形状の形鋼で構成されている自転車載置用可動フレームとから成る上段駐輪装置において、
該可動フレームの後方の外側面に装着されており、該固定フレームの内側面に設置されている前方の傾斜用案内部と該傾斜用案内部の後端に連続せしめられている所定長さを有する略水平な水平用案内部とから成るガイドレールに案内されて走行する減速ローラとしての走行ローラと、該ガイドレールの後方に固着されており、該可動フレームが該固定フレーム内に完全に収納される直前に該固定フレーム内において該減速ローラと当接する部材としての摩擦材との少なくともいずれか一方が両者間に大きな摩擦を生じさせる素材で構成されている態様や、
該可動フレームの後方の外側面に装着されており、該固定フレームの内側面に設置されている前方の傾斜用案内部と該傾斜用案内部の後端に連続せしめられている所定長さを有する略水平な水平用案内部とから成るガイドレールに案内されて走行する走行ローラと該可動フレームとの間で該走行ローラと同軸に装着されている減速ローラとしての補助ローラと、該固定フレームの後方の底部に固定されており、該可動フレームが該固定フレーム内に完全に収納される直前に該固定フレーム内において該減速ローラと当接する部材としての補助レールとの少なくともいずれか一方が両者間に大きな摩擦を生じさせる素材で構成されている態様や、
該可動フレームの外側面に装着されている弾性材料により形成されている減速ローラとしての係止用ローラと、該固定フレームの前方の内側面に設置されており、該可動フレームが該固定フレーム内に完全に収納される直前に該固定フレーム内において該減速ローラと当接する部材としての突起部材との少なくともいずれか一方が両者間に大きな摩擦を生じさせる素材で構成されている態様とすることにより、
従来問題となっていた可動フレームを固定フレーム内に完全に収納する際に発生する衝突音を低減することができて衝突音による不快感や近隣騒音の問題を解消できるばかりでなく、可動フレームを固定フレーム内に完全に収納する際に発生する衝撃力も低減できるので衝撃力による上段駐輪装置の寿命の低下を防止することができるのであり、このような構造の上段駐輪装置は従来の上下2段式自転車駐輪装置の上段の駐輪装置のみならず下段にバイク等を駐車させるスペースや荷物の収納スペースを設けた上段の駐輪装置においても前記効果を有効に発揮するものであり、その工業的価値は非常に大きなものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る上段駐輪装置の1実施例において可動フレームの前端を下方に傾倒させた状態を示す側面説明図である。
【図2】 図1におけるA部拡大断面説明図である。
【図3】 ガイドレールの後方に摩擦材が固着されている態様の本発明に係る上段駐輪装置の1実施例を示す側面説明図である。
【図4】 補助ローラ及び補助レールが設置されている態様の本発明に係る上段駐輪装置の1実施例を示す側面説明図である。
【図5】 図4におけるB−B線拡大断面説明図である。
【図6】 図4に示す態様において形状の異なる補助レールが設置されている態様を示す側面説明図である。
【図7】 可動フレームに係止ローラが装着されている態様の本発明に係る上段駐輪装置の1実施例を示す側面説明図である。
【図8】 図7に示す態様において係止ローラと固定フレームの前方の内側面に設置されている突起部材とが係止している態様を示す断面説明図である。
【符号の説明】
1 固定フレーム
1a 上部
1b 内側面
1c 底部
2 可動フレーム
2a 上部
2b 外側面
3 ガイドレール
3a 水平用案内部
3b 傾倒用案内部
4 走行ローラ
5 摩擦材
6 補助ローラ
7 補助レール
8 係止用ローラ
9 突起部材
10 ストッパ部
11 フレーム

Claims (5)

  1. 所定高さを有する支柱又はこの支柱に横設されている横梁上に略水平に固定されており上部(1a)が開口している溝形状又はリップ溝形状の形鋼で構成されている固定フレーム(1)と、該固定フレーム(1)内から前方に引き出されるとその最終段階で前端が下方に位置するように傾斜した状態となる上部(2a)が開口している溝形状又はハット溝形状の形鋼で構成されている自転車載置用可動フレーム(2)とから成る上段駐輪装置において、該可動フレーム(2)の後方の外側面(2b)に装着されており、該固定フレーム(1)の内側面(1b)に設置されている前方の傾斜用案内部(3b)と該傾斜用案内部(3b)の後端に連続せしめられている所定長さを有する略水平な水平用案内部(3a)とから成るガイドレール(3)に案内されて走行する減速ローラとしての走行ローラ(4)と、該ガイドレール(3)の後方に固着されており、該可動フレーム(2)が該固定フレーム(1)内に完全に収納される直前に該固定フレーム(1)内において該減速ローラと当接する部材としての摩擦材(5)との少なくともいずれか一方が両者間に大きな摩擦を生じさせる素材で構成されていることを特徴とする上段駐輪装置。
  2. 所定高さを有する支柱又はこの支柱に横設されている横梁上に略水平に固定されており上部(1a)が開口している溝形状又はリップ溝形状の形鋼で構成されている固定フレーム(1)と、該固定フレーム(1)内から前方に引き出されるとその最終段階で前端が下方に位置するように傾斜した状態となる上部(2a)が開口している溝形状又はハット溝形状の形鋼で構成されている自転車載置用可動フレーム(2)とから成る上段駐輪装置において、該可動フレーム(2)の後方の外側面(2b)に装着されており、該固定フレーム(1)の内側面(1b)に設置されている前方の傾斜用案内部(3b)と該傾斜用案内部(3b)の後端に連続せしめられている所定長さを有する略水平な水平用案内部(3a)とから成るガイドレール(3)に案内されて走行する走行ローラ(4)と該可動フレーム(2)との間で該走行ローラ(4)と同軸に装着されている減速ローラとしての補助ローラ(6)と、該固定フレーム(1)の後方の底部(1c)に固定されており、該可動フレーム(2)が該固定フレーム(1)内に完全に収納される直前に該固定フレーム(1)内において該減速ローラと当接する部材としての補助レール(7)との少なくともいずれか一方が両者間に大きな摩擦を生じさせる素材で構成されていることを特徴とする上段駐輪装置。
  3. 補助ローラ(6)がゴムライニングローラである請求項2に記載の上段駐輪装置。
  4. 所定高さを有する支柱又はこの支柱に横設されている横梁上に略水平に固定されており上部(1a)が開口している溝形状又はリップ溝形状の形鋼で構成されている固定フレーム(1)と、該固定フレーム(1)内から前方に引き出されるとその最終段階で前端が下方に位置するように傾斜した状態となる上部(2a)が開口している溝形状又はハット溝形状の形鋼で構成されている自転車載置用可動フレーム(2)とから成る上段駐輪装置において、該可動フレーム(2)の外側面(2b)に装着されている弾性材料により形成されている減速ローラとしての係止用ローラ(8)と、該固定フレーム(1)の前方の内側面(1b)に設置されており、該可動フレーム(2)が該固定フレーム(1)内に完全に収納される直前に該固定フレーム(1)内において該減速ローラと当接する部材としての突起部材(9)との少なくともいずれか一方が両者間に大きな摩擦を生じさせる素材で構成されていることを特徴とする上段駐輪装置。
  5. 可動フレーム(2)を固定フレーム(1)内に完全に収納した際に、該可動フレーム(2)の後端部又は該可動フレーム(2)の後方の外側面(2b)に装着されている停止用ローラと当接するストッパ部(10)が該固定フレーム(1)の後端部に設置されている請求項1から4までのいずれか1項に記載の上段駐輪装置。
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