JP2551415Y2 - 駐輪装置 - Google Patents

駐輪装置

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JP2551415Y2
JP2551415Y2 JP1993027616U JP2761693U JP2551415Y2 JP 2551415 Y2 JP2551415 Y2 JP 2551415Y2 JP 1993027616 U JP1993027616 U JP 1993027616U JP 2761693 U JP2761693 U JP 2761693U JP 2551415 Y2 JP2551415 Y2 JP 2551415Y2
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政弘 中西
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株式会社淀川製鋼所
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、駐輪装置、特に地面上
方の所定高さの所に自転車が上げ降ろし可能にして設置
され、上下二段に亘って駐輪スペースを確保することの
できる駐輪装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、駐輪場においては、限られたスペ
ースを駐輪に有効利用することなどの目的で、上下二段
に亘って駐輪スペースを確保するということが多々行わ
れている。このように上下二段に亘って駐輪スペースを
確保する場合、下段側駐輪スペースに自転車を収納した
まま、上段側駐輪スペースに対して自転車を出し入れで
きるようにしておくことが要求される。
【0003】この要求に応え得る従来の駐輪装置が実公
平1−35879号公報に記載されている。この駐輪装
置は、所定の高さ位置に略水平に配備された横長の支持
枠体に自転車が搭載される横長のスライド部材を前後に
スライド自在であって支持枠体の後端部側で回動自在に
連結すると共に、支持枠体の後端部にスライド部材を支
持する支持部材を回動可能に取り付け、この支持部材と
支持枠体との間に、支持部材を上動方向に常時付勢する
ガススプリングを介在させたものである。
【0004】この駐輪装置によると、支持枠体に押し込
まれて収容されているスライド部材を、支持枠体の後方
に水平に引き出してから押し下げると、スライド部材が
後方下がりに傾斜し、そのスライド部材に自転車を搭載
したり搭載されている自転車を出したりすることができ
るようになる。また、後方下がりに傾斜したスライド部
材は、上方に引き上げて水平にした後、支持枠体に押し
込んで収容させることができる。したがって、支持枠体
の下方に確保されたスペースに自転車を入れたままにし
て自転車の出し入れを行うことが可能である。
【0005】また、スライド部材には、支持部材を介し
てガススプリングの付勢力が常時上動方向に加わってい
るので、後方下がりに傾斜したスライド部材に自転車を
搭載してそのスライド部材を上方に引き上げるときに、
ガススプリングの付勢力が助けになって自転車と共にス
ライド部材を小さい力で楽に上方に引き上げることがで
き、また、支持枠体の後方に引き出したスライド部材を
押し下げるときにはガススプリングの付勢力が抵抗とな
って緩やかな動作でスライド部材を押し下げることがで
きる。
【0006】この駐輪装置においては、支持枠体の後方
に水平に引き出したスライド部材を押し下げて後方下が
りに傾斜させたり傾斜したスライド部材を引き上げて水
平にしたりするときの回動中心が支持枠体に回動可能に
取り付けた支持部材の回動中心に一致するので、スライ
ド部材を上下に回動(引上げもしくは押下げ)させると
きのスライド部材後端部の回動経路の形は、支持枠体と
同じ高さ位置において最も後方に張り出し、その高さ位
置から下方にいくほど前方に移行する円弧形状になる。
そのため、上記したような隣接する駐輪スペースの列間
や駐輪スペースと室壁との間に確保すべき通路幅として
は、支持枠体の後方に水平にスライド部材を引き出すこ
とができるだけの通路幅を確保しておけば、自転車の出
し入れを行うことが可能である。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】ところで、駐輪場にお
いては、上下二段の駐輪スペースを多列に亘って確保し
たり、幅狭の室内スペースに上下二段の駐輪スペースを
確保したりする場合には、スライド部材を押し下げて後
方下がりに傾斜させる途中や傾斜させ終わったとき、あ
るいは傾斜したスライド部材を上方に引き上げて水平に
する途中などにおいて、隣接する駐輪スペースの列間や
駐輪スペースと室壁との間に自転車の出し入れに不自由
をもたらさないだけのゆとりのある通路幅を確保するこ
とが望まれる。
【0008】このような観点から判断すると、駐輪場に
おいて、上記したように支持枠体の後方に水平にスライ
ド部材を引き出すことができるだけの通路幅を確保して
おくだけでは不十分である。
【0009】ところが、通路幅にゆとりを持たせた駐輪
場では、ゆとりのある通路幅を確保したがために駐輪ス
ペースに使える場所が少なくなり、駐輪場の床面積の割
りに納車可能台数が少なくなるといった問題があった。
【0010】本考案は以上の事情に鑑みてなされたもの
であり、駐輪場などの限られたスペースを二段に亘って
有効利用することが可能な駐輪装置を提供することを目
的とする。
【0011】また、本考案は、支持枠体からその後方に
引き出されたスライド部材を上下に回動させるときのス
ライド部材後端部の回動経路が上記した従来例の場合よ
りも前方に位置するような工夫を講じることによって、
通路幅にゆとりをもたせても駐輪場の床面積の割りに納
車可能台数が少なくなるといった問題を生じにくく、し
かもガススプリングの付勢力を利用することによって、
後方下がりに傾斜したスライド部材を小さな力で楽に引
き上げたり、支持枠体の後方に引き出したスライド部材
を緩やかな動作で押し下げることのできる駐輪装置を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本考案の駐輪装置は、支
柱等によって前後方向に長い底壁と、前後方向全長にわ
たって同一高さの左右の側壁とを有する溝形部材からな
る支持枠体を所定の高さ位置に配備し、上記支持枠体の
溝内部における後端部を除く箇所に、前後方向に延びる
ガイドレールが設けられていると共に、このガイドレー
ルが上記底壁に沿って前後方向に配設された横行部と、
支持枠体の後端部近傍箇所において上記横行部の後端か
ら上記側壁の上端近傍高さ位置にまで後方上がりに傾斜
した傾斜部とを有し、自転車が搭載される前後方向に長
いスライド部材が、前端部に転動ローラを有し、このス
ライド部材は上記転動ローラが上記ガイドレールに倣わ
された状態で上記支持枠体にスライド自在に連結され、
上記支持枠体の後端部に支持部材が水平ピン部材まわり
に上下回動自在に、かつ上記側壁の上端より上方へはみ
出ることのないように取り付けられ、この支持部材に設
けられたガイドローラが上記スライド部材に設けられた
長手方向に延びるガイドレールに倣わされ、上記支持枠
体と支持部材との間に、支持部材を上動方向に常時付勢
するガススプリングが介在されているこものである。
【0013】
【作用】本考案の駐輪装置において、スライド部材の転
動ローラを支持枠体側のガイドレールにおける横行部に
倣わせた状態でスライド部材を支持枠体の長手方向に沿
って前後に押し引きすると、スライド部材が支持枠体に
押し込まれたり支持枠体の後方に引き出されたりする。
【0014】スライド部材が支持枠体の後方に引き出さ
れて転動ローラがガイドレールの横行部から傾斜部に導
入されると、転動ローラがその傾斜部を後方に移動しな
がら上昇するので、転動ローラの設けられているスライ
ド部材の前端部の高さ位置がガイドレールの上記傾斜部
に沿って次第に上昇する。その一方でスライド部材側の
ガイドレールには、支持枠体の後端部に上下回動自在に
取り付けられた支持部材のガイドローラが倣っているの
で、上記のようにスライド部材の前端部が次第に上昇す
ると、スライド部材が支持部材を伴って次第に後方下が
りになるように押し下げられる。このとき、支持部材に
はガススプリングの付勢力が上動方向に加わっているた
め、スライド部材は支持枠体の後方に引き出されつつガ
ススプリングの付勢力に抗して緩やかな動作で押し下げ
られる。
【0015】スライド部材が後方下がりに押し下げられ
ている状態から引き上げられるときには、転動ローラが
支持枠体側のガイドレールの傾斜部を前方に移動しなが
ら下降するので、スライド部材の前端部の高さ位置がガ
イドレールの上記傾斜部に沿って次第に下降する一方
で、スライド部材の後端部が支持部材を伴って次第に引
き上げられる。このとき、支持部材に加わっているガス
スプリングの付勢力がその引上げを助けるので、スライ
ド部材に自転車が搭載されていても引上げに要する力が
小さくて済む。
【0016】また、スライド部材が支持部材を伴って押
し下げられるときには転動ローラが支持枠体側のガイド
レールの傾斜部を後方に移動しながら上昇するので、ス
ライド部材の回動中心(転動ローラの回転軸心)はガイ
ドレールの傾斜部に沿って次第に後方に移行する。ま
た、スライド部材が支持部材を伴って引き上げられると
きには上記ガイドレールの傾斜部を前方に移動しながら
下降するので、スライド部材の回動中心はガイドレール
の傾斜部に沿って次第に前方に移行する。したがって、
スライド部材が押し下げられたり引き上げられたりする
ときのスライド部材後端部の回動経路は、後方に大きく
張り出した円弧状にはならず、むしろ仮想垂直線に沿っ
た湾曲線状になる。
【0017】本考案においては、自転車を搭載するため
のスライド部材が、所定の高さ位置に略水平に配備され
る支持枠体に前後に押し引き自在であって支持枠体の後
端部側で回動自在となるように連結されているから、支
持枠体の下方のスペースを駐輪スペースとして利用して
も、その駐輪スペースに自転車を収容したままで自転車
の出し入れを行うことができる。
【0018】
【実施例】図1は本考案の実施例による駐輪装置Aを適
用した二段式駐輪設備の概略側面図、図2および図3は
駐輪装置Aの要部を部分断面で示した拡大側面図、図4
は左半分が図2の IV(L)−IV(L) 線に沿う拡大断面図、
右半分が図2の IV(R)−IV(R) 線に沿う拡大断面図、図
5は駐輪装置Aの一部を部分断面で示した拡大側面図、
図6は駐輪装置Aの一部を部分断面で示した拡大正面図
である。
【0019】図1の二段式駐輪設備においては、駐輪装
置Aの上方に上段側駐輪スペースS1が確保され、駐輪
装置Aの下方に下段側駐輪スペースS2が確保されてお
り、駐輪装置Aは駐輪場の床面1から立設した支柱3の
上部に載置された梁3Aによって支持されている。ま
た、下段側駐輪スペースS2に収容される自転車(不図
示)は上記床面1に設置された固定式の車止め機構2に
保持される。この車止め機構2自体は公知であるので詳
細な説明を省略する。
【0020】駐輪装置Aにおいては、上記支柱3の上部
に載置された梁3A上に水平または略水平に前後方向に
横長の支持枠体10が固定されている。図4および図6
に示したように、支持枠体10には、底壁11と左右一
対の側壁12,12とを有する溝形部材が用いられてお
り、その左右の側壁12,12は前後方向全長にわたっ
て同一高さに設定されると共に、それぞれの内面側に横
方向(前後方向)に延びるガイドレール13が設けられ
ている。このガイドレール13は上記底壁11とその底
壁11に沿って配設された横行部材14とにより形成さ
れている。また、ガイドレール13は、支持枠体10の
後端部10aを除く箇所に設けられていて、しかも支持
枠体10の後端部10aの近傍箇所においては、後方上
がりに傾斜している。ここで、ガイドレール13の横方
向に延びる部分を横行部13a、後方上がりに傾斜した
部分を傾斜部13bとする。傾斜部13bは横行部13
aの後端から側壁12の上端部近傍高さ位置にまで後方
上がり状に形成される。さらに、ガイドレール13の前
端部には図5のように前ストッパ15が設けられ、ガイ
ドレール13の後端部には図2および図3のように後ス
トッパ16が設けられている。なお、傾斜部13bは上
下にガイド板13c,13cが取り付けられている。
【0021】スライド部材20は上記支持枠体10に嵌
合可能でしかも支持枠体10よりやゝ長い横長の溝形部
材でなり、その前端部側の適所と後端部側の適所とにそ
れぞれ車輪止め21,22が設けられていて、スライド
部材20の溝空間に嵌め込まれた自転車の車輪が車輪止
め21,22によって前後左右から保持されるようにな
っている。また、スライド部材20の後端に把手25と
着地用台座26が設けられている。図6に示すように、
スライド部材20の前端部20bには下向きに突出する
ブラケット23を介して左右一対の転動ローラ24,2
4が設けられており、これらの転動ローラ24,24を
支持枠体10側の一対の上記ガイドレール13,13に
各別に嵌合して倣わせることによりこのスライド部材2
0が支持枠体10に嵌合状態で連結されている。図6の
ように、上記ブラケット23には取付板51を介してゴ
ム製の2つの緩衝用突起52,52が取り付けられてい
る。これらの突起52,52は、スライド部材20の前
端部20bよりも前方に突き出ていて、上記した前スト
ッパ15に対応している。スライド部材20の左右の側
壁27,27のそれぞれの外面側にスライド部材20の
長手方向に延びるガイドレール28が設けられている。
このガイドレール28は上記側壁27の上端部に外向き
に形成された突片部27aとその突片部27aに沿って
配設された横行部材29とにより形成されている。な
お、取付板51の中央部には支持枠体10の底壁11と
支持部材30とに連結されているガススプリング40を
避けるために逆U字状の切欠き53が設けてある。
【0022】支持枠体10の後端部10aに支持部材3
0が取り付けられている。この支持部材30は短い溝形
部材を用いて作られており、図2、図3および図4の右
半分に示すように、その前端部が支持枠体10の後端部
10bに、側壁12の上端部より上方へはみ出ることの
ないように嵌合され、前端部を除く部分が支持枠体10
の後端部10bから後方に突き出る状態で、その左右の
各側壁32の前端上部が支持枠体10の左右の各側壁1
2の上部に水平ピン部材33を用いて上下回動自在に結
合されている。図4の右半分に示したように、水平ピン
部材33は鍔部33aと軸部33bとねじ部33cとを
一体に有しており、支持部材30の側壁32に開設した
孔部32aに軸部33bが貫挿され、支持枠体10の側
壁12に開設した孔部12aにねじ部33cが貫挿され
ていて、ねじ部33cにワッシャ34を介してナット3
5をねじ込んである。36は側壁12を補強する補強材
であり、側壁12に溶接してある。また、支持部材30
の左右の側壁32,32のそれぞれの外面側に前後一対
ずつのガイドローラ37,38が設けられている。そし
て、これらのガイドローラ37,38が、支持部材30
に嵌合された上記スライド部材20側のガイドレール2
8,28に嵌合して倣わされている。
【0023】図1、図2および図3において、40はガ
ススプリングである。ガススプリング40においては、
そのシリンダチューブ41に高圧ガスが封入されてお
り、その高圧ガスの圧力でロッド42が常時突出方向に
付勢されている。このガススプリング40はシリンダチ
ューブ41の前端部が上記支持枠体10の底壁11の所
定箇所にピン43を介して回動自在に連結され、ロッド
42の先端部が連結金具44とピン45とを介して上記
支持部材30の底壁31の前端部に回動自在に連結され
ている。したがって、水平ピン部材33を中心として上
下回動自在な支持部材30は、ガススプリング40の付
勢力によって上動方向に常時付勢されている。
【0024】以上の駐輪装置Aにおいて、支持枠体10
にスライド部材20が完全に押し込まれているときに
は、図5のように緩衝用突起52が前ストッパ15に当
たっており、スライド部材20が支持枠体10の前方に
突き出さないようになっている。また、スライド部材2
0に自転車が搭載されているときは、図1のようにスラ
イド部材20の溝空間に嵌め込まれた自転車100の前
輪と後輪とが車輪止め21,22によって前後から保持
されてその自転車100が起立状態に保持されている。
さらに、スライド部材20が前ストッパ15に当たった
状態、いわゆる自転車が載置された状態で、スライド部
材20が後方へ移動しないように転動ローラ24の後方
の底壁11に、頭部61が円弧状に形成されたボルト6
0等を取り付けている。
【0025】自転車を降ろすときには、把手25を手で
持ってスライド部材20を支持枠体10の後方(図1の
矢印R)へ引き出す。図1には引き出されたスライド部
材20を仮想線イで示してある。このとき、転動ローラ
24は支持枠体10側のガイドレール13の横行部13
aを後方に向けて転動し、図2に示した位置を経て傾斜
部13bに導入される。こうして転動ローラ24がガイ
ドレール13の傾斜部13bに導入された後にさらにス
ライド部材20が後方に引かれるか、あるいはスライド
部材20の把手25が下方に押されると、転動ローラ2
4がガイドレール13の傾斜部13bを後方に移動しな
がら上昇するので、スライド部材20の前端部20bの
高さ位置がガイドレール13の傾斜部13bに沿って次
第に上昇する。その一方でスライド部材20側のガイド
レール28に支持部材30のガイドローラ37,38が
倣っていることにより、上記のようにスライド部材20
の前端部20bが次第に上昇すると、スライド部材20
が支持部材30を伴って次第に後方下がりになるように
押し下げられる。このときのスライド部材20の押下動
作は、支持部材30にガススプリング40の付勢力が上
動方向に加わっていることにより、その付勢力に抗して
緩やかに行われる。このため、スライド部材20に自転
車が搭載されていても、スライド部材20が急激に下降
することはない。
【0026】このようにして自転車の搭載されているス
ライド部材20を後方下がりに傾斜させて(図1の仮想
線ロ)、着地用台座26を駐輪場の床面(通路面)1に
着座させる。自転車はこの状態でスライド部材20から
通路に降ろされる。
【0027】着地用台座26を床面1に着座させた状態
では、転動ローラ24がガイドレール13の傾斜部13
bの後端部(ガイドレール13の後端部)かあるいは後
端部付近に達しているけれども、ガイドレール13の後
端部には後ストッパ16が設けられているので、スライ
ド部材20がさらに後方に引き出されようとしたときに
は図3のように転動ローラ24が後ストッパ16に当た
る。そのため、転動ローラ24がガイドレール13から
その後方に脱落することはない。
【0028】自転車100をスライド部材20に搭載し
図1のように駐輪装置Aに上げて収容するときや、自転
車を降ろしたスライド部材20を支持枠体10に収容す
るときには、把手25を手で持って図1に仮想線ロで示
した傾斜状態のスライド部材20を引き上げる。こうす
ると、転動ローラ24がガイドレール13の傾斜部13
bを前方に移動しながら下降するので、スライド部材2
0の前端部20bの高さ位置が上記傾斜部13bに沿っ
て次第に下降する。その一方で、スライド部材20が支
持部材30を伴って次第に引き上げられる。このときに
は、支持部材30に加わっているガススプリング40の
付勢力がその引上げを助けるので、スライド部材20に
自転車が搭載されていても引上げに要する力が小さくて
済み、引上げ動作を楽に行うことができる。
【0029】転動ローラ24がガイドレール13の傾斜
部13bから横行部13aに導入されてスライド部材2
0が前方(図1の矢印F)に押し込まれると、転動ロー
ラ24がガイドレール13の横行部13aを前方に向け
て転動し、スライド部材20が完全に押し込まれた時点
で緩衝用突起52が前ストッパ15に当たる。これによ
りスライド部材20が図1に実線で示したように支持枠
体10に収容される。
【0030】ところで、転動ローラ24がガイドレール
13の傾斜部13bを前後に移動するときに引き上げら
れたり押し下げられたりするスライド部材20の後端部
の回動経路、言い換えると着地用台座26の回動経路を
図1に符号L1で示してある。この回動経路L1は、同
図で判るように仮想鉛直線Lに沿う形の湾曲線になって
いる。これは、スライド部材20が支持部材30を伴っ
て押し下げられるときには転動ローラ24がガイドレー
ル13の傾斜部13bを後方に移動しながら上昇するの
で、スライド部材20の回動中心(転動ローラ24の回
転軸心)が上記傾斜部13bに沿って次第に後方に移行
し、また、スライド部材20が支持部材30を伴って引
き上げられるときには転動ローラ24が上記傾斜部13
bを前方に移動しながら下降するので、スライド部材2
0の回動中心は上記傾斜部13bに沿って次第に前方に
移行するためである。したがって、スライド部材20が
押し下げられたり引き上げられたりするときのスライド
部材後端部の回動経路は、後方に大きく張り出した円弧
状にはならない。図1には、比較のために、スライド部
材がガイドレールの後端部を回動中心として押し下げら
れたり引き上げられたりするときのスライド部材後端部
の回動経路を符号L2で示してあり、この回動経路L2
は冒頭で説明した従来例でのスライド部材後端部の回動
経路に相当する。この回動経路L2は円弧状になる。
【0031】図1において、2つの回動経路L1,L2
の比較により判るように、実施例についての回動経路L
1は、従来例についての回動経路L2に比べて全体が前
方Fに位置している。符号Hは支持枠体10から引き出
されたスライド部材30の後端部の支持枠体10の後方
への突出幅の差を表している。上記より、駐輪装置Aの
後方に確保すべき通路幅を従来より狭くできることが判
る。
【0032】スライド部材後端部の回動経路L1の形
は、支持枠体10側のガイドレール13における傾斜部
13bの傾斜角度や長さを変更することによって変える
ことができる。
【0033】
【考案の効果】本考案の駐輪装置は、支持枠体の下方の
スペースを駐輪スペースとして利用することが可能であ
るので、駐輪場などの限られたスペースを二段に亘って
有効利用することができる。
【0034】また、本考案の駐輪装置は、支持枠体から
その後方に引き出されたスライド部材を押し下げたり引
き上げたりするときのスライド部材後端部の回動経路
を、仮想垂直線に沿った湾曲線状に設定することができ
るので、従来例のようにその回動経路が円弧状になるも
のに比べると、その回動経路の後方への張出幅が少なく
なってそれだけ通路幅にゆとりをもたせることが可能に
なり、駐輪場の床面積の割りに納車可能台数が少なくな
るといった従来の問題を解消することが可能である。
【0035】さらに、自転車の出し入れをする際のスラ
イド部材の押下げ動作や引上げ動作にガススプリングの
付勢力を利用しているので、自転車を搭載したスライド
部材を小さな力で楽に引き上げることが可能であり、ま
た、スライド部材を押し下げるときにはそのスライド部
材が急激に下がって危険を伴うといった事態を生じな
い。しかも、本考案の駐輪装置は、支持枠体の左右の側
壁を前後方向全長にわたって同一高さに設定し、ガイド
レールの横行部はもとより傾斜部をも支持枠体の側壁の
高さ範囲内におさまるものとし、さらに支持部材も支持
枠体の側壁の上端部より上方へはみ出ないものとしてあ
る。したがって、スライド部材が自転車を搭載して支持
枠体内を水平状態に前後方向にスライドするとき、自転
車のペダル、とくにギヤクランク長の長いペダルが垂れ
下がり状態に静止している場合もそのペダルが支持枠
体、スライド部材、支持部材などに当たったり、引っ掛
かるおそれがなく、常に安全かつスムーズに自転車を搭
載したスライド部材を支持枠体に対しスライドさせるこ
とができて有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例による駐輪装置を適用した二段
式駐輪設備の概略側面図である。
【図2】スライド部材が支持枠体の後方に水平に引き出
されている状態での駐輪装置の要部を部分断面で示した
拡大側面図である。
【図3】支持枠体から引き出されたスライド部材が傾斜
している状態での駐輪装置の要部を部分断面で示した拡
大側面図である。
【図4】左半分が図2の IV(L)−IV(L) 線に沿う拡大断
面図、右半分が図2の IV(R)−IV(R) 線に沿う拡大断面
図である。
【図5】スライド部材が支持枠体に押し込まれている状
態での駐輪装置の一部を部分断面で示した拡大側面図で
ある。
【図6】駐輪装置の一部を部分断面で示した拡大正面図
である。
【符号の説明】
A 駐輪装置 10 支持枠体 10a 支持枠体の後端部 13 ガイドレール 13b ガイドレールの傾斜部(後方上がりに傾斜した
部分) 20 スライド部材 20b スライド部材の前端部 24 転動ローラ 28 ガイドレール 30 支持部材 37,38 ガイドローラ 40 ガススプリング 100 自転車

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支柱等によって前後方向に長い底壁と、
    前後方向全長にわたって同一高さの左右の側壁とを有す
    る溝形部材からなる支持枠体を所定の高さ位置に配備
    し、 上記 支持枠体の溝内部における後端部を除く箇所に、前
    方向に延びるガイドレールが設けられていると共に、
    このガイドレールが上記底壁に沿って前後方向に配設さ
    れた横行部と、支持枠体の後端部近傍箇所において上記
    横行部の後端から上記側壁の上端近傍高さ位置にまで後
    方上がりに傾斜した傾斜部とを有し、 自転車が搭載される前後方向に長いスライド部材が、前
    端部に転動ローラを有し、このスライド部材は上記転動
    ローラが上記ガイドレールに倣わされた状態で上記支持
    枠体にスライド自在に連結され、 上記支持枠体の後端部に支持部材が水平ピン部材まわり
    に上下回動自在に、かつ上記側壁の上端より上方へはみ
    出ることのないように取り付けられ、この支持部材に設
    けられたガイドローラが上記スライド部材に設けられた
    長手方向に延びるガイドレールに倣わされ、 上記支持枠体と支持部材との間に、支持部材を上動方向
    に常時付勢するガススプリングが介在されていることを
    特徴とする駐輪装置。
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