JP2540759Y2 - 上下2段式の自転車駐車装置 - Google Patents

上下2段式の自転車駐車装置

Info

Publication number
JP2540759Y2
JP2540759Y2 JP6020293U JP6020293U JP2540759Y2 JP 2540759 Y2 JP2540759 Y2 JP 2540759Y2 JP 6020293 U JP6020293 U JP 6020293U JP 6020293 U JP6020293 U JP 6020293U JP 2540759 Y2 JP2540759 Y2 JP 2540759Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable rail
rear wheel
wheel receiving
bicycle
rail
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6020293U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0725154U (ja
Inventor
政弘 中西
Original Assignee
株式会社淀川製鋼所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社淀川製鋼所 filed Critical 株式会社淀川製鋼所
Priority to JP6020293U priority Critical patent/JP2540759Y2/ja
Publication of JPH0725154U publication Critical patent/JPH0725154U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2540759Y2 publication Critical patent/JP2540759Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Handcart (AREA)
  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は上下2段式の自転車駐車
装置に関する。更に詳しくは上段の可動レール12に配
備される後輪キャッチャまわりに改善を加えたものであ
る。
【0002】
【従来の技術】上下2段式の自転車駐車装置に実公平1
−15807号公報がある。そこでは上段の固定フレー
ムに可動レールを前後摺動自在に、かつ後方摺動の終端
近傍位置で横軸まわりに上下回動できるよう取り付け
る。この可動レールは断面溝形に形成し、その底壁の後
端側に自転車の後輪を落とし込んで支持するための開口
を形成するとともに、後輪を捕捉して滑り止めを図る後
輪キャッチャを備えている。
【0003】この後輪キャッチャは、可動レールの左右
側壁の外側に左右一対の揺動レバーを揺動自在に枢結
し、各揺動レバーの下端の後輪受部が可動レールの内底
にあって上下動し、各操作レバーの上端のリム接当部が
可動レールの上方にあって左右方向に揺動する。そし
て、自転車の後輪が後輪受部を踏むと、リム接当部が接
近して後輪のリムまわりを右方向から挟み付けることに
より、自転車の滑り止めと倒れ止めを図るものとなって
いる。問題は、揺動レバーの後輪受部が可動レールの底
面下方側から前記開口を介して上段可動レールの内部に
突入している点にある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】かかる従来例では、自
転車を可動レールに上げ降ろしする途上で前輪が前記開
口に落ち込み、その都度前輪を開口から押し出さなけれ
ばならないという煩わしさがある。駐車中に後輪が開口
に落ち込んでいると、その後輪や後輪キャッチャの後輪
受部が可動レールの底面から下方へ突出しているので、
それらが下段の固定レール上に自転車を出し入れすると
きに邪魔になる。後輪などに付着の泥土や雨水が下段の
自転車の上に垂れ落ちる。さらに前記開口は、後輪キャ
ッチャの後輪受部を可動レールの内部に導入させるため
のみならず、後輪を落とし込み支持する必要上、可動レ
ールの底壁の一部に前後方向に長く形成してあり、それ
だけ可動レールの強度を低下させる原因にもなってい
た。
【0005】そこで本考案の目的は、上段の可動レール
の底壁に後輪キャッチャの後輪受部を組み込むための開
口を設けることによる従来の不利を解消するにある。本
考案の他の目的は、自転車のとくに前輪が後輪キャッチ
ャに邪魔されずに、可動レールに自転車を円滑に上げ降
ろしできるようにすることにある。本考案の更に他の目
的は、自転車の後輪の踏圧で後輪キャッチャが確実に作
動するようにした2段式の自転車駐車装置を得るにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案に係る上下2段式
の自転車駐車装置は、図示例のように下段の固定レール
3と、前端側が梁10に片持ち支持された上段の固定フ
レーム11と、底壁38および左右側壁39・39を有
する断面溝形の可動レール12とを有する。固定フレー
ム11には可動レール12を前後摺動自在に、かつ後方
摺動の終端近傍位置で軸19まわりに上下回動できるよ
うに取り付けてある。
【0007】可動レール12の後端側に後輪キャッチャ
31を取り付けてある。この後輪キャッチャ31は、可
動レール12の左右側壁39・39の外部にあって、各
軸43まわりに上端側が左右方向に、下端側が上下方向
に揺動するよう軸支された左右一対の揺動レバー32・
32と、各揺動レバー32の上端に形成されて、可動レ
ール12の上方に配設されるリム当接部34と、各揺動
レバー32の下端に形成されて、可動レール12に設け
た開口40を介して可動レール12の内部に導入される
後輪受部33と、リム当接部34・34どうしが互いに
拡開するよう揺動レバー32・32を回動付勢するばね
部材44とを備えている。そのうえで、本考案は可動レ
ール12の左右側壁39・39に前記開口40・40を
それぞれ設け、この開口40・40を介して各揺動レバ
ー32・32の後輪受部33・33を可動レール12内
へ導入したことを特徴とする。更に具体的には、可動レ
ール12内の後輪受部33・33より少し前方の上位
に、車輪受け部材45を可動レール12の左右側壁39
・39間にわたって配設する。
【0008】また本考案は、下段の固定レール3と、前
端側が梁10に片持ち支持された上段の固定フレーム1
1と、底壁38および左右側壁39・39を有する断面
溝形の可動レール12とを有し、固定フレーム11に可
動レール12を前後摺動自在に、かつ後方摺動の終端近
傍位置で軸19まわりに上下回動できるように取り付け
てあり、可動レール12の後端側に後輪キャッチャ31
を取り付けてあり、後輪キャッチャ31は、可動レール
12の内底に配される後輪受部33と、後輪受部33が
自転車4の後輪6で踏まれることによって該後輪6のリ
ムまわりを左右方向から挟み付けるよう作動する左右一
対のリム当接部34・34とを有する上下2段式の自転
車駐車装置において、可動レール12内の後輪受部33
より少し前方の上位に、車輪受け部材45を可動レール
12の左右側壁39・39間にわたって配設してあるこ
とを特徴とするものである。この場合の後輪キャッチャ
31は、後輪受部33とリム接当部34・34とがそれ
ぞれ揺動レバー32を介して一体に形成されている必要
はなく、後輪受部33が踏まれると他の中継部材を介し
てリム接当部34・34が接近揺動する形式などでもよ
い。
【0009】
【作用】上段側に自転車4を乗せるときは、上段の固定
フレーム11から可動レール12を後方に引き出して下
方に倒し、斜めになった可動レール12に自転車4を前
輪5側から乗せて行く。前輪5は後輪キャッチャ31の
後輪受部33・33を踏むと同時に車輪受け部材45に
突き当たる。そのまま自転車4を押し上げると、前輪5
は車輪受け部材45に乗り上がって後輪受部33・33
を強く踏み込まずに通過する。
【0010】次に後輪6が同じように車輪受け部材45
に突き当たった状態で止めると、自転車4の後輪側の荷
重が後輪6を介して後輪受部33・33に正しく加わ
り、後輪受部33・33を踏み込む。この踏み圧で後輪
受部33・33が下降し、ばね部材44のばね圧に抗し
てリム当接部34・34が互いに接近揺動し、リム当接
部34・34が後輪6のリムまわりを左右方向から挟み
付ける。これで後輪6側の滑り止めと倒れ防止とが図ら
れる。
【0011】この状態で可動レール12の後端側を持ち
上げて、固定フレーム11側に摺動操作することによ
り、上段に自転車4を駐車させる。上段から自転車4を
降ろすときは、固定フレーム11から可動レール12を
後方に引き出して後傾状態にし、まず後輪6を少し持ち
上げぎみにして引き降ろす。これで後輪キャッチャ31
の捕捉を解かれて後輪6が後方に外れ動く。前輪5は一
旦、車輪受け部材45に受け止められ、不用意に自転車
4これ全体が一気に可動レール12上を滑り落ちる危険
を回避する。車輪受け部材45を前輪5が乗り越えて下
る際に、前輪5は浮き上がり勝手となって後輪キャッチ
ャ31の後輪受部33・33を強く踏まず、従って前輪
5は後輪キャッチャ31に強く捕捉されることなくこれ
から容易に脱することができる。
【0012】
【考案の効果】請求項1記載の本考案によれば、後輪キ
ャッチャ31の後輪受部33・33を可動レール12の
内部に導入するための開口40・40は、可動レール1
2の左右側壁39・39に設けてある。従って可動レー
ル12の底壁38は無開口の盲壁のままにしておけ、自
転車4を上げ降ろしするときに、前輪5は底壁38上を
円滑に転動させることができる。上段に自転車4が駐車
中のとき、後輪6および後輪受部33・33は下方に突
出することなく可動レール12の底壁38の内面上に納
めておけるので、下段の自転車の出し入れに際し邪魔に
なることが無いし、後輪6に付着の泥土などが落下する
こともない。前記開口40は可動レール12の左右側壁
39・39にあって、しかも後輪受部33を導入可能に
するだけの小さいものを設けることで足りるため、可動
レール12の強度低下をも防止できる。
【0013】請求項2記載の本考案によれば、自転車4
を上げ降ろしするときに前輪5は底壁38上を円滑に転
動させることができ、また下段の自転車の出し入れに際
し邪魔になることが無いし、後輪6に付着の泥土などが
落下することもない。そればかりか、車輪受け部材45
により自転車4の後輪側の荷重が後輪6を介して後輪受
部33に安定よく加わることになり、車輪受け部材45
に後輪6を後方から突き当てた駐輪状態において、後輪
キャッチャ31の作動を確実なものにすることができ
る。また自転車4の上げ降ろしに際し、前輪5が後輪受
部33を強く踏み難くなるので、後輪キャッチャ31か
ら前輪5を取り外す手間が無くなり、自転車4の上げ降
ろし作業も一段と容易になる。
【0014】請求項3記載の本考案では、可動レール1
2内の後輪受部33より少し前方上位に車輪受け部材4
5を配設してあるので、自転車4の後輪側の荷重が後輪
6を介して後輪受部33に安定よく加わることになり、
車輪受け部材45に後輪6を後方から突き当てた駐輪状
態において、後輪キャッチャ31の作動を確実なものに
できる。そのうえで、自転車4の上げ降ろしに際し、前
輪5が後輪受部33を強く踏み難くなるので、後輪キャ
ッチャ31から前輪5を取り外す手間が無くなり、自転
車4の上げ降ろし作業も一段と容易になる利点を有す
る。
【0015】
【実施例】本考案に係る2段式の自転車駐車装置は、図
2および図3に示すように、上段の駐車部1と下段の駐
車部2とからなる。下段の駐車部2としては地面上に下
段の固定レール3が前後方向に定置固定されている。こ
の固定レール3は自転車4の前後輪5・6を乗せること
のできる溝幅および長さを有する断面溝形の鋼材等から
なり、その前端側には平面視でU形状に曲げ加工した前
輪ガード7を取り付けてある。この前輪ガード7で自転
車4の前輪5の前方移動限界を規制するとともに、横転
を防止する。固定レール3の内底には遊転ローラ8を前
後方向に所定ピッチで列設してあり、自転車4はキーを
掛けたままでも移動できる。
【0016】上段の駐車部1としては支柱9の上端に左
右方向の梁10を水平に固定してあり、この梁10に上
段の固定フレーム11の前端側が固定されている。この
固定フレーム11は下段の固定レール3の真上に平行に
位置し、かつ梁10に対して後方突出状に片持ち支持し
てある。固定フレーム11の内部には可動レール12が
前後摺動自在に、かつ回転フレーム13を介して後方摺
動の終端近傍位置で上下回動自在に取り付けられる。
【0017】固定フレーム11は、図3および図10に
示すように、断面溝形の鋼材等からなり、溝内部の左右
両側に前後方向に走る直線状のレール14・14を形成
してある。このレール14・14に、可動レール12の
前端下部に装着したローラ15・15を転動自在に嵌合
してあり、これで固定フレーム11に対して可動レール
12が円滑に前後摺動できる。前記レール14・14の
後端側には、図3に示すごとくローラ15・15を後方
摺動の終端近傍位置で上方へ回動案内させるための曲線
状のレール16・16を連通状に形成してある。これで
固定フレーム11に対して可動レール12は後方摺動の
終端近傍位置で後端側が地面に接近する傾き姿勢に回動
操作できる。
【0018】曲線状のレール16・16の上端には硬質
ゴム等からなる後ストッパ17を設けることにより、ロ
ーラ15が後ストッパ17に当たると、可動レール12
がこれ以上は下方傾動するのを規制している。また直線
状のレール14・14の前端には上段可動レール12の
前方摺動の終端位置を接当規制するための前ストッパ1
8を設けてある。固定フレーム11内に可動レール12
は回転フレーム13を介して支持される。この回転フレ
ーム13は断面溝形鋼等からなり、図10に示すよう
に、その前端の左右両側が固定フレーム11の曲線状の
レール16・16より後方部位に軸19で回動自在に取
り付けられている。回転フレーム13には前記軸19よ
り後方部位の左右にローラ20を備えている。
【0019】図6において、可動レール12の左右側壁
39・39の上端には、リップ21・21を外向きに張
出し形成し、該リップ21・21の下方にレール22・
22を平行に配設してあり、これらリップ21とレール
22との間に前記ローラ20を転動自在に嵌合すること
により、回転フレーム13に対して可動レール12が円
滑に前後摺動できるよう支持されている。図4におい
て、可動レール12の各リップ21の前後方向中間部位
には凹部23を設け、この凹部23が回転フレーム13
のローラ20に係合することにより、可動フレーム12
が固定フレーム11に対し最も前方へ差し込まれた状態
から後方へ不測に抜け出るのを規制している。
【0020】図5において、回転フレーム13はガスス
プリング26で常に水平姿勢になるよう押圧付勢されて
いる。このガススプリング26はシリンダ27とピスト
ンロッド28とからなり、シリンダ27の前端部を固定
フレーム11の左右のレール14・14間の内底上にピ
ン24を介して上下揺動自在に枢支する。シリンダ27
内に封入された圧縮ガス(窒素ガス)の圧力によりピス
トンロッド28が外部に押し出されて一杯に伸びきった
状態において、ピストンロッド28の端部を回転フレー
ム13の軸19より下端部にピン25を介して連結して
あり、回転フレーム13はピストンロッド28の押圧力
を受けて常に上向きに回動付勢されている。
【0021】可動レール12は、図11に示すように、
自転車4の前後輪5・6を乗せることのできる溝幅およ
び長さを有する断面溝形の鋼材等からなり、底壁38の
両端から左右側壁39・39を立ち上げ、各側壁39の
上端に前記リップ21が外向きに張出し形成されてい
る。可動レール12の前端側の上部には、自転車4の前
方移動規制および横転防止を図るために、平面視でU形
状の前輪ガード7を取り付けてある。可動レール12の
前端下部には固定フレーム11側の前記レール14・1
6上を転動する前記ローラ15を備えている。可動レー
ル12の後端にはこれを前後移動操作および上げ下ろし
操作するための取手29を取り付け、取手29の前側に
レストプレート30を取り付けてある。
【0022】可動レール12のレストプレート30より
少し前方部位に、後輪キャッチャ31が取り付けられて
いる。この後輪キャッチャ31は、図12に示すよう
に、略コ字形状に曲げ加工した左右一対の揺動レバー3
2・32を有し、各揺動レバー32の下端に自転車4の
後輪6で踏まれる後輪受部33を左右横向きに設けると
ともに、各揺動レバー32の上端に自転車4の後輪6の
リム6aの内周面一部に当接するリム当接部34を前向
きに曲げて形成してある。リム当接部34には耐候性に
優れるニトリルゴムやクロロプレンゴム(商品名・ネオ
プレンゴム)等からなるゴムパイプ35が挿入固定され
ている。揺動レバー32の後輪受部33とリム当接部3
4との間の中間部には軸孔36を有する枢着板37が溶
接されている。
【0023】可動レール12の左右側壁39・39に
は、後輪キャッチャ31が取り付けられる部位に開口4
0・40を貫通状に設け、左右側壁39・39の外側面
に軸受41・41を開口40・40を囲む状態に溶接す
る。各軸受41は軸孔42を有する前後壁41a・41
bの上端どうしを上壁41cで一体に連結した門形状に
形成してある。
【0024】図7および図8において、左右一対の各揺
動レバー32・32は、可動レール12の左右側壁39
・39の外側に配して、後輪受部33・33の先端を前
記開口40・40を介して可動レール12の内底に差し
込み、枢着板37を軸受41内に入れ、頭付きの軸43
を軸孔42・36に通して取り付け、軸43の先端には
板状の戻り止めナット43a(図12参照)をはめ込
む。これで各揺動レバー32は軸43まわりに後輪受部
33が実質的に上下動自在であって、リム当接部34が
実質的に左右方向へ揺動自在とする。そして、各軸43
上にばね部材44を装着し、常態時には該ばね部材44
の力により左右一対の揺動レバー32・32はリム当接
部34・34どうしが互いに可動レール12の上方で左
右外方へ拡開し、後輪受部33・33どうしが可動レー
ル12の内部で互いに交叉して上向き姿勢をとる。揺動
レバー32・32は開口40・40の上端に当接するこ
とでリム当接部34・34どうしの拡開角度が規制され
る。
【0025】可動レール12内の後輪受部33より少し
前方でかつ上方部位には、車輪受け部材45を配設す
る。図の車輪受け部材45は、可動レール12の左右側
壁39・39間に架設された頭付きの軸46と、この軸
46に遊転自在に通されたロール47とからなるものと
し、軸46の先端には板状の戻り止めナット46a(図
12参照)をはめ付けた。尤も、車輪受け部材45は左
右側壁39・39間に単なる棒状材を架設しただけでも
よい。
【0026】自転車4を可動レール12上に駐車させる
に際しては、先ず取手29を持って固定フレーム11か
ら可動レール12を後方(手前)へ引き(図3の仮想線
B)、ローラ15が直線状のレール14の後端に達する
まで引き出す。続いてローラ15が曲線状のレール16
の上端の後ストッパ17に当たるまで可動レール12を
ガススプリング26の押圧力に抗して軸19まわりに下
方へ回動させる。これで可動レール12が図3の実線C
に示すごとく傾斜状態になる。次いで、自転車4の前輪
5を可動レール12上に乗せ、自転車4の荷台等の後部
を持って後輪6を可動レール12上に持ち上げ、前輪5
が可動レール12の前端に達するまで自転車4を押し上
げる。
【0027】このとき、前輪5が車輪受け部材45に突
き当たると、図8の状態にある後輪キャッチャ31の後
輪受部33を同時に踏み、揺動レバー32・32はばね
部材44に抗して軸43まわりにリム当接部34・34
どうしが近接し合う状態に揺動する。これでリム当接部
34・34どうしが前輪5のスポークに接するが、前輪
5をそのまま車輪受け部材45に乗り上げて行くと、前
輪5は図1の仮想線Dに示すごとく後輪受部33・33
から浮き離れる。従って前輪5が車輪受け部材45上に
直ちに乗り上がるようにすれば、前輪5は後輪受部33
・33を強く踏み込まず、ばね部材44の力によりリム
当接部34・34どうしが互いに拡開し、後輪キャッチ
ャ31が前輪5の前方への通過を妨げるようなことはな
い。
【0028】前輪5が後輪キャッチャ31を通過したの
ち、今度は後輪6が車輪受け部材45に突き当たると同
時に後輪キャッチャ31の後輪受部33を踏む。これで
揺動レバー32・32はばね部材44の力に抗して軸4
3・43まわりにリム当接部34・34どうしが近接し
合う状態に揺動し、リム当接部34・34どうしが後輪
6のスポークに左右方向から挟み付ける状態で接すると
ともに、そのリムの内周面一部に当接して後輪6を捕捉
し、自転車4の後退を阻止し、かつ横転を防止する(図
1および図9参照)。この場合、車輪受け部材45によ
って自転車4の後輪側の荷重が後輪6を介して後輪受部
33・33に安定よく加わる。
【0029】最後に、自転車4から手を離し、取手29
を持って可動レール12を水平に持ち上げる。このと
き、持ち上げ途上でガススプリング26の押力による助
力を得て可動レール12は軽い力で持ち上がる。そし
て、可動レール12を前方へ押して固定フレーム11内
に押し込むことにより、図2に示すごとく可動レール1
2上に自転車4を駐車させることができる。
【0030】可動レール12から自転車4を降ろすに
は、先の場合と同様にして固定フレーム11から可動レ
ール12を後方に引き出して下向きに傾斜させる。この
状態で自転車4を後輪6を少し持ち上げぎみにして引き
降ろすと、後輪6が後輪キャッチャ31から外れる。こ
れで自転車4が可動レール12を滑り落ちて来る。この
とき、前輪5が図1の仮想線Eに示すごとく車輪受け部
材45に一旦受け止められ、自転車4の急落を防止す
る。次いで前輪5は、図1の仮想線Dに示すごとく車輪
受け部材45を乗り越えて下降するときに後輪キャッチ
ャ31上をジャンプする状態となるため、後輪キャッチ
ャ31に捕捉され難い。従って後輪キャッチャ31から
前輪5を取り外す手間が無くなり、それだけ自転車4の
降ろし作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】後輪キャッチャ取り付け部分の縦断側面図であ
る。
【図2】全体の側面図である。
【図3】全体の縦断側面図である。
【図4】上段の駐車部の前半部の縦断側面図である。
【図5】上段の駐車部の後半部の縦断側面図である。
【図6】図4におけるA−A線断面図である。
【図7】後輪キャッチャの取り付け部分の平面図であ
る。
【図8】後輪キャッチャの作動前の状態を示す縦断背面
図である。
【図9】後輪キャッチャの作動状態を示す縦断背面図で
ある。
【図10】固定フレームに対する回転フレームの組み込
み状態を示す斜視図である。
【図11】可動レールの斜視図である。
【図12】後輪キャッチャの構成部材の分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
3 固定レール 4 自転車 5 自転車の前輪 6 自転車の後輪 10 梁 11 固定フレーム 12 可動レール 19 軸 31 後輪キャッチャ 32 揺動レバー 33 後輪受部 34 リム当接部 39 可動レールの左右側壁 40 開口 43 軸 44 ばね部材 45 車輪受け部材

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下段の固定レール3と、前端側が梁10
    に片持ち支持された上段の固定フレーム11と、底壁3
    8および左右側壁39・39を有する断面溝形の可動レ
    ール12とを有し、 固定フレーム11に可動レール12を前後摺動自在に、
    かつ後方摺動の終端近傍位置で軸19まわりに上下回動
    できるように取り付けてあり、 可動レール12の後端側に後輪キャッチャ31を取り付
    けてあり、 後輪キャッチャ31は、 可動レール12の左右側壁39・39の各外部に軸43
    ・43があって、各軸43まわりに可動レール12の上
    方に位置している上端側のリム当接部34が閉じる方向
    に、可動レール12に設けた開口40を介して可動レー
    ル12の内部に導入されている下端側の後輪受部33が
    開く方向にそれぞれ揺動するよう軸支された左右一対の
    揺動レバー32・32と、 左右のリム当接部34・34どうしが互いに拡開するよ
    う揺動レバー32・32をそれぞれ回動付勢するばね部
    材44とを備えている上下2段式の自転車駐車装置にお
    いて、 前記開口40・40が可動レール12の左右側壁39・
    39にそれぞれ設けられており、可動レール12内の前
    記後輪受部33下方の底壁38を無開口の盲壁としてあ
    ることを特徴とする上下2段式の自転車駐車装置。
  2. 【請求項2】 可動レール12内の後輪受部33・33
    より少し前方の上位に、車輪受け部材45を可動レール
    12の左右側壁39・39間にわたって配設してある請
    求項1記載の上下2段式の自転車駐車装置。
  3. 【請求項3】 下段の固定レール3と、前端側が梁10
    に片持ち支持された上段の固定フレーム11と、底壁3
    8および左右側壁39・39を有する断面溝形の可動レ
    ール12とを有し、 固定フレーム11に可動レール12を前後摺動自在に、
    かつ後方摺動の終端近傍位置で軸19まわりに上下回動
    できるように取り付けてあり、 可動レール12の後端側に後輪キャッチャ31を取り付
    けてあり、 後輪キャッチャ31は、 可動レール12の左右側壁39・39の各外部に軸43
    ・43があって、各軸43まわりに可動レール12の上
    方に位置している上端側のリム当接部34が閉じる方向
    に、可動レール12に設けた開口40を介して可動レー
    ル12の内部に導入されている下端側の後輪受部33が
    開く方向にそれぞれ揺動するよう軸支された左右一対の
    揺動レバー32・32と、 左右のリム当接部34・34どうしが互いに拡開するよ
    う揺動レバー32・32をそれぞれ回動付勢するばね部
    材44とを備えている上下2段式の自転車駐車装置にお
    いて、 可動レール12内の後輪受部33より少し前方の上位
    に、車輪受け部材45を可動レール12の左右側壁39
    ・39間にわたって配設してあることを特徴とする上下
    2段式の自転車駐車装置。
JP6020293U 1993-10-12 1993-10-12 上下2段式の自転車駐車装置 Expired - Fee Related JP2540759Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6020293U JP2540759Y2 (ja) 1993-10-12 1993-10-12 上下2段式の自転車駐車装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6020293U JP2540759Y2 (ja) 1993-10-12 1993-10-12 上下2段式の自転車駐車装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0725154U JPH0725154U (ja) 1995-05-12
JP2540759Y2 true JP2540759Y2 (ja) 1997-07-09

Family

ID=13135337

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6020293U Expired - Fee Related JP2540759Y2 (ja) 1993-10-12 1993-10-12 上下2段式の自転車駐車装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2540759Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0725154U (ja) 1995-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2540759Y2 (ja) 上下2段式の自転車駐車装置
JP3466068B2 (ja) 駐輪装置
JP3270752B2 (ja) キャスター
JP3047747B2 (ja) 車両用昇降装置
JP2736513B2 (ja) 駐輪装置
JP2000291281A (ja) 駐車装置
JP2579829Y2 (ja) 車輪後退防止装置
JP2551415Y2 (ja) 駐輪装置
JP2001234638A (ja) 駐輪装置
JP3005748U (ja) 駐輪装置
JP3016649U (ja) 自転車駐輪装置
JPS5920448Y2 (ja) 片側ア−ム式スキッドステアショベルロ−ダの横振れ防止装置
JP2604594Y2 (ja) 運搬車のリフト・ダンプ切換え装置
JP2526574Y2 (ja) 車両用のステップ装置
JP2004268724A (ja) 駐輪装置
JP3648075B2 (ja) 貨物自動車
JP2627257B2 (ja) 二段式二輪車駐輪装置
JPS6317708Y2 (ja)
JP2003341569A (ja) 駐輪装置
JP2523220Y2 (ja) 車両用可動ステップ装置
JP2521650Y2 (ja) 貨物自動車
JP4237910B2 (ja) 駐輪装置
CN2568511Y (zh) 摩托车省力站架
JPS6138834Y2 (ja)
JP3049082U (ja) 駐輪装置における可動フレ−ムの係止装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees