JP2006273085A - 駐輪装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 可動フレームを最下位まで押下げた際に可動フレームを固定して、自転車の出し入れ作業を楽に行える駐輪装置を提供する。
【解決手段】 固定フレームの上部両側に内側に突出したガイドレールを設け、側部にローラを取り付けた可動フレームを固定フレームに収納する。また、可動フレームを後方へ引き出して、下方に傾斜させた場合に、側部ローラを上方へ案内する上方ガイドレールを設ける。そして、上方ガイドレールの上端部に、上方に突出する円弧状のガイドストッパを設け、可動フレームを最下位まで押下げた際に側部ローラとガイドストッパが係合するようにする。これにより、可動フレームが固定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、駐輪装置に関するものである。
従来から、自転車を上下二段に駐輪可能とするための駐輪装置として、支柱などで床面から所定高さ位置に略水平に支持された断面溝型の固定フレームと、その固定フレーム内に長さ方向に移動可能に収納された可動フレームとを備え、可動フレームを引き出して下方に傾斜させ、自転車の出し入れを可能にするものが知られている。
上記のような駐輪装置は、可動フレームを傾斜する際に、可動フレームが急激に動くと操作している者に危険を及ぼすことがあり、これを防止するためと、可動フレームを上方に引上げる操作が軽い力で行えるようにするため、可動フレームに弾性力を付勢する弾性機構(例えばガスシリンダ)を設けている場合が多い。
ガスシリンダは、固定フレームの外部に設けられていると、自転車の出し入れをする者にとって邪魔になり、また、埃などが中に入って故障しやすくなるので、内部に配置することが望ましい。そこで、下記特許文献1には可動梁(可動フレーム)を下向き断面コ字状に形成して、その中にガスシリンダを入れた駐輪装置が開示されている。
特開2001−270482号公報
上記特許文献1の駐輪装置は、固定梁(固定フレーム)の上部両側にガイドレールを設け、可動梁の側面にローラを取り付けている。そして、可動梁を傾斜回動できるように、可動梁のローラを上方に誘導する傾斜部を固定梁に設けている。この傾斜部はガイドレールから斜め上方に延び、その上部後端が下方へ円弧状に屈曲してローラが納まるようになっている。可動梁を傾斜回動すると、ローラが傾斜部の中に入る。また、それと同時にガスシリンダが押し込まれ、これによって回動に対する抵抗が生じて、急激な回動が防止される。
ところが、上記駐輪装置では可動フレームを最下位まで押下げた場合に、可動フレームが固定されていないため、自転車を出し入れする際に風が吹いたりすると、可動フレームがグラグラと揺れてしまう問題があった。そのため、可動フレームの固定機構を有する駐輪装置が望まれていた。
また、可動フレームの固定機構を取り付けた場合は、可動フレームを上方に引上げる際に固定解除する必要があるので、軽い力で固定解除操作を行えることが望ましい。
本発明は上述のような事情を背景になされたもので、特に、可動フレームを最下位まで押下げた際にその可動フレームを固定して、自転車の出し入れ作業を楽に行える駐輪装置を提供することを第一の課題とする。また、可動フレームを上方に引上げる際に固定解除操作を軽い力で行える駐輪装置を提供することを第二の課題とする。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記課題を解決するために本第1発明の駐輪装置は、
支柱等によって床面より所定高さ位置に略水平に支持され、前後方向に長い底壁および左右側壁と、その左右側壁の上端に内向きに突出したガイドレールとを有する断面溝型の固定フレームと、
固定フレームに前後方向に移動可能に収納され、自転車を載置する可動フレームと、
その可動フレームの左右側壁の、前端寄りの位置に設けられ、ガイドレールの下方に位置する左右一対の側部ローラと、
固定フレームの後端部に配置され、可動フレームを支持する後部ローラと、
ガイドレールの後方に、該ガイドレールに連なるように設けられ、可動フレームを後方へ引き出して後部ローラのローラ軸を中心として下方へ傾斜回動する際に、可動フレームの側部ローラを上方に誘導できるように、ガイドレールよりも上方に突出した上方ガイドレールと、
可動フレームを傾斜回動させる際に該可動フレームに長手方向の弾性力を付与する弾性力付与手段と、
上方ガイドレールの上端部に、上方に突出する円弧状に形成され、可動フレームを最下位まで回動した時に、側部ローラと係合して可動フレームを固定するガイドストッパと、
を備えることを主要な特徴とする。
上記第1発明によると、固定フレームにはガイドレールが設けられ、可動フレームには側部ローラが取り付けられている。そして、側部ローラは可動フレームの下方に位置している。つまり、側部ローラを上方に持ち上げる外力が働いた場合は、側部ローラがガイドレールの下面に当接するので、可動フレームが外れないようになっている。また、ガイドレールの後方には上方に突出した上方ガイドレールが設けられており、可動フレームを後方へ引き出して下方に傾斜すると、側部ローラがガイドレールからの拘束から解放され、上方ガイドレールに入る。
上記駐輪装置は弾性力付与手段を備えていて、可動フレームを下方へ傾斜する際に弾性力を付与している。この弾性力によって、側部ローラが上方ガイドレールの内面に押された恰好になっている。上方ガイドレールの上端部には上方に突出する円弧状のガイドストッパが設けられており、可動フレームを最下位まで回動した時に、側部ローラとガイドストッパが係合して可動フレームが固定される。これにより、自転車の出し入れをする際に可動フレームがグラつかなくなる。
また、本第2発明の駐輪装置は、
支柱等によって床面より所定高さ位置に略水平に支持され、前後方向に長い底壁および左右側壁と、その左右側壁の上端に内向きに突出したガイドレールとを有する断面溝型の固定フレームと、
前後方向に長い底壁および左右側壁を備え、上面が開口した断面溝型に形成され、固定フレームに前後方向に移動可能に収納され、自転車を載置する可動フレームと、
可動フレームの下側の前端部に取り付けられ、可動フレームを移動可能に支持する左右一対の前部ローラと、
可動フレームの左右側壁に、前部ローラよりも後寄りの位置で且つ前部ローラよりも高い位置に設けられ、固定フレームのガイドレールの下方に位置する左右一対の側部ローラと、
固定フレームの後端部に配置され、可動フレームを支持する後部ローラと、
ガイドレールの後方に、該ガイドレールに連なるように設けられ、可動フレームを後方へ引き出して後部ローラのローラ軸を中心として下方へ傾斜回動する際に、可動フレームの側部ローラを上方に誘導できるように、ガイドレールよりも上方に突出した上方ガイドレールと、
可動フレームの底部と、固定フレームの底部との間に配置され、可動フレームを傾斜回動させる際に該可動フレームに長手方向の弾性力を付与する弾性力付与手段と、
上方ガイドレールの上端部に、上方に突出する円弧状に形成され、可動フレームを最下位まで回動した時に、側部ローラと係合して可動フレームを固定するガイドストッパと、
を備えることを主要な特徴とする。
上記第2発明によると、可動フレームは上面が開口した断面溝型(上向きコ字状)に形成されているので、自転車を載置する際に車輪が溝に挟まれる恰好になり、車輪が可動フレームから落ちにくくなる。仮に可動フレームを下向きコ字状に形成したとすると、車輪を挟むためのガイドを別に設ける必要があり、コスト上昇の原因になる。
また、上記第2発明によると、可動フレームの下側の前端部に前部ローラを設け、固定フレームの後端部に後部ローラを設け、これら2種類のローラで可動フレームを支持している。前部ローラの取り付け位置は、より詳しくは、可動フレームの底壁の前端部か、または左右側壁の下側の前端部である。また、可動フレームの左右側壁に、前部ローラよりも後寄りの位置で且つ前部ローラよりも高い位置に側部ローラを設けてある。これにより、可動フレームの後端部を上方に持ち上げる外力が生じた場合には、前部ローラを中心とした回転運動が起きにくくなり、結果としてグラつきが少なくなる。上記第2発明では、前部ローラは固定フレームの底壁にのみ当接し、側部ローラはガイドレールにのみ当接して、それぞれの役割を分担している。
さらに、上記第2発明によると、可動フレームの底壁と、固定フレームの底壁の間に、前部ローラと後部ローラの高さに相当する空間ができ、その空間に弾性力付与手段(例えばガススプリング)を配置している。これにより、自転車の出し入れ作業をする者にとってガススプリングが邪魔になることがなくなり、また、埃などが入らないので故障しにくくなる。さらに、見た目も良くなる。
また、本第3発明の駐輪装置は、上記第2発明を具体的に記載したもので、
弾性力付与手段は、後部ローラのローラ軸に、該ローラ軸を中心に回転可能に取り付けられ、前部ローラのローラ軸と係合可能な係合部を有し、可動フレームを後方へ引き出した際に前部ローラのローラ軸と係合部が係合するものである。
また、本第4発明の駐輪装置は、第2または第3発明におけるもので、
可動フレームの左右側壁の、側部ローラよりも後寄りの位置に、外向きに突出するように設けられた左右一対の突部と、
後部ローラの上方に位置し、固定フレームの左右側壁の上端から内向きに突出した上壁部と、
を備え、可動フレームを引き出して下方に傾斜回動した際に、突部は後部ローラと上壁部の間に位置し、
可動フレームを上方に押し上げる際には、突部が上壁部に当接して支点となり、側部ローラは下方に押下げられてガイドストッパから係合解除するものである。
上記第4発明のようにすると、可動フレームを上方に押し上げる際に、突部が上壁部に当接して支点になり、側部ローラが作用点になる。つまり、側部ローラとガイドストッパの係合を、てこの原理によって軽い力で解除することができる。また、可動フレームを上方に押し上げる操作がそのまま固定解除操作になっているので、自転車の出し入れをする者にとって操作が楽である。
次に、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1Aは本発明に係る駐輪装置1の縦断面であり、図1Bは右側面図である。このように駐輪装置1は上下2段になっており、上下にそれぞれ自転車を駐輪可能になっている。固定フレーム2は支柱Pによって床面Fから所定高さ位置に略水平に支持され、この固定フレーム2内に可動フレーム3が長さ方向に移動可能に収納されている。可動フレーム3を引き出して下方に傾斜させると自転車を出し入れできる状態になる。また、下段レールBRは、上段に自転車を出し入れする際に邪魔にならないように、支柱Pの横に位置している。
固定フレーム2から他の部材を取り除いた本体部分(固定フレーム本体)を図2に示す。このように固定フレーム2本体は、前後方向に長い底壁15および左右側壁17と、その左右側壁17の上端に内向きに突出したガイドレール20とを有し、断面溝型に形成されている。固定フレーム2の後部にはガイドレール20が形成されていない領域があり、ここには後述する上側ガイドレール4を取り付ける。
一方、可動フレーム3本体は図3に示すように、前後方向に長い底壁16および左右側壁18を有し、上面が開口した断面溝型になっている。また、左右側壁18の上端には外向きに突出したリップ21が形成され、そのリップ21に車輪固定部12(図1)が取り付けられる。
次に、駐輪装置1の横断面図を図4Aに示し、同じく縦断面図を図4Bに示す。このように、可動フレーム3の底壁16の前端部に前部ローラ5を左右一対に設け、固定フレーム2の底壁15の後端部に後部ローラ7を設けている。これら前部ローラ5と後部ローラ7によって、可動フレームが固定フレームの底壁15から所定高さ位置に、移動可能に支持されている。また、可動フレーム3の左右側壁18の、前部ローラ5よりも後寄りで且つ前部ローラ5よりも高い位置に側部ローラ6を左右一対に設け、その側部ローラ6よりも更に後寄りの位置に、外向きに突出する突部8を左右一対に設けた。突部8は、より詳しくは、左右側壁18にローラ軸を固定し、そのローラ軸にローラを回転自在に取り付けて構成した。一方、可動フレーム3を傾斜回動したり前後にスライドしたりする際に手で持つためのハンドル11を取り付けた。
図4のB−B断面図を図5に示す。このように、可動フレーム3の底壁16に断面コ字状のブラケット22を取り付け、そのブラケット22にローラ軸13が嵌合している。そして、ローラ軸13の左右両端に前部ローラ5が取り付けられている。一方、可動フレーム3の左右側壁18に設けた側部ローラ6は、固定フレーム2のガイドレール20よりも下方に位置しているので、可動フレーム3を上方へ持ち上げる外力が働いても、側部ローラ6がガイドレール20に当接して、可動フレーム3が外れない。また、前部ローラ5は固定フレーム2の底壁15の上面にのみ当接し、側部ローラ6はガイドレール20にのみ当接して、それぞれの役割を分担するようになっている。
図4のC−C断面図を図5に示す。このように、固定フレーム2の左右側壁17の後部に軸孔24が形成され、その軸孔24にローラ軸14が嵌合している。そして、ローラ軸14に後部ローラ7が取り付けられ、可動フレーム3を支持している。後部ローラ7は、より詳しくは、可動フレーム3の底壁16の下面を支持する内側ローラ7aと、その内側ローラ7よりも半径が大きく、可動フレーム3の左右側壁18の外側に位置する外側ローラ7bとから成り、可動フレーム3が左右方向に動くことを外側ローラ7bが防止している。
また、図4のA−A矢視図を図5に示す。このように、固定フレーム2の前端部には停止板19が取り付けられており、可動フレーム3が前側に抜けないようになっている。
図4に戻る。上述したように、可動フレーム3は上面が開口した断面溝型に形成されているので、自転車を出し入れする際に車輪が左右側壁18に挟まれる恰好になり、車輪の脱落を防止できる。これによって、自転車の出し入れ作業が楽になる。また、可動フレーム3を前部ローラ5と後部ローラ7で支持しているので、各ローラ5,7の高さに相当する空間ができ、その空間に、可動フレーム3の底壁16と、固定フレーム2の底壁15との間にガススプリング9(弾性力付与手段の一例)を配置している。ガススプリング9は、図4に示すように、後部ローラ7のローラ軸14に後端部が取り付けられ、ローラ軸14を中心として回転できるようになっている。また、前部ローラ5のローラ軸13と係合可能な係合部10を備えている。本発明ではこのように、固定フレーム2の内側にガススプリング9を配置したので、自転車の出し入れをする者に対してガススプリング9が邪魔になることが無く、また、見た目も良い。さらに、埃などが入らないので故障しにくくなる。
側部ローラ6は上述したように、可動フレーム3を上方へ持ち上げる外力が生じた場合に、ガイドレール20に当接することにより、可動フレーム3が固定フレーム2から外れることを防止している。さらに、側部ローラ6は前部ローラ5よりも後寄りで且つ前部ローラ5よりも高い位置にあるので、可動フレーム3の後端部を上方へ持ち上げる外力が加わった場合は、前部ローラ5を中心として可動フレーム3が動きにくくなり、その結果、グラつきを防止できる。仮に、側部ローラ6が前部ローラ5の真上位置にあったとすると、前部ローラ5を中心として動きやすくなり、可動フレーム3が上下にグラグラするという問題が生じる。
次に、従来の駐輪装置(図12)と本発明の比較をする。図12Aに示すように固定フレーム102の後端部に後部ローラ107を設け、可動フレーム103にガイド溝を作って後部ローラ107を嵌め込み、可動フレーム103の前端部に前部ローラ105(図示しない)を配置して、これら前部ローラ105と後部ローラ107によって可動フレーム103を支持すると、前部ローラ105と後部ローラ107の2種のローラによって可動フレーム103を支持可能であるものの、可動フレーム103の左右側壁にガイドレール120を溶接する必要があり、結果的にコストアップになってしまう。つまり、本発明では前部ローラ5と、後部ローラ7と、側部ローラ6の3種類のローラを使って可動フレーム3を支持しているが、図12Aのように、ガイドレール120の溶接および2種類のローラを要する構成と比較すると、本発明の方がコスト的に安くすむのである。一方、図12Bに示すように、固定フレーム102を加工してガイド溝を形成したとすると、これも2種類のローラですむが、固定フレーム102の加工費用が高くつき、本発明のように一対のローラを余分に設けただけの方が低コストですむ。また、図12bの形態では、ガイド溝に側部ローラ106を通すために、加工精度を上げてガイド溝の高さや曲げ角度を一定の範囲内に入れる必要があるが、本発明ではそれほど高い加工精度を必要としない。
次に、図6を用いて上方ガイドレール4について説明する。上方ガイドレール4は図に示すように円弧状の上縁板4aと、側板4bとを有し、側板4bの下部が外側に折り曲げられて、固定フレーム2の左右側壁17(図2)に溶接するための溶接部4cとされている。ガイドレール20(図2)には一部、切り欠かれた箇所があり、ここに上方ガイドレール4を取り付けて、上縁板4aとガイドレール20が連なるようにする。また、上方ガイドレール4の上端部には上方に突出した円弧状のガイドストッパGSを設けてある。後述するように、ここに可動フレーム3の側部ローラ6が係合して、可動フレーム3が固定される。
図7に示すように、可動フレーム3を固定フレーム2から引き出すと、可動フレーム3を下方へ傾斜回動できるようになる。この際、前部ローラ5のローラ軸13がガススプリング9の係合部10に係合し、ガススプリング9の弾性力によって、可動フレーム3が急激に回動するのを防止している。また、可動フレーム3を上方へ押し上げて水平状態(図8)にする時には、ガススプリング9によって、少ない力で持ち上げることが可能となる。そして、図9Aのように可動フレーム3を固定フレーム2へ押し込むと、ローラ軸13と係合部10との係合が解除される。また、図9Bの要部拡大図に示すように、可動フレーム3の底壁16の下面にはストッパ25が設けられ、可動フレーム3を固定フレーム2へ完全に押し込んだ状態において、ストッパ25が後部ローラ7の内側に位置するようになっている。つまり、可動フレーム3を後方へ引き出す際にはストッパ25が後部ローラ7を乗り越える必要があるので、意図しない外力(例えば風)によって可動フレーム3が自然に動いてしまうことを防止できる。
次に、図10〜図11を用いて、自転車を出し入れする際の各要部の作動について詳細に説明する。まず、可動フレーム3を後方へ引き出すと前部ローラ5のローラ軸13と、ガススプリング9の係合部10とが係合して、可動フレーム3の後方への移動が阻止される(図10A,B)。その時、側部ローラ6が上方ガイドレール4の始端の真下位置に到達する。その後、後部ローラ7のローラ軸14を中心にして可動フレーム3を傾斜回動すると、側部ローラ6がガイドレール20の拘束から解かれ、上方ガイドレール4に案内される。
上方ガイドレール4は、始端から終端へ向かって上方に円弧状に傾斜しており、かつ、ローラ軸14との位置関係が、始端が最もローラ軸14から離れ、終端へ向かって接近していく形状になっている。そのため、側部ローラ6が上方ガイドレール4の始端に位置している状態ではガススプリング9が伸張状態にあるが、終端へ向かって次第に側部ローラ6がローラ軸14に接近し、その結果、ガススプリング9が圧縮されるようになる。すなわち、圧縮されることによりガススプリング9は可動フレーム3に対して長手方向を向く弾性力を与えており、可動フレーム3をより下方へ回動すると、より強い弾性力が生じる。これにより、可動フレーム3の回動に対する抵抗が生じ、可動フレーム3が急激に下方に回動するのが防止される。
また、上方ガイドレール4の終端には上方に突出する円弧状のガイドストッパGSが形成されており、可動フレーム3を最下位まで回動すると、側部ローラ6がガイドストッパGSに係合して可動フレーム3が固定される(図10C)。より詳しくは、ガイドストッパGSの内面には側部ローラ6と半径が略等しい丸みが付けられていて、この丸みに側部ローラ6が係合する。係合した可動フレーム3の後端部を上方へ持ち上げるような外力(例えば風)が少々生じても、可動フレーム3は動かない。これにより、自転車を出し入れする際に可動フレーム3がグラつくのを防止できるようになる。
図11に、可動フレーム3を下方へ傾斜回動した時の側部ローラ4および突部8の軌跡を示す。後部ローラ7の上方には、固定フレーム2の左右側壁17の上端部から内側へ突出する上壁部23が形成されており、可動フレーム3を下方に傾斜回動すると、後部ローラ7と上壁部23の間に突部8が位置するようになる。突部8の直径は側部ローラよりも小さくなっていて、上壁部23と突部8の間に隙間が生じる。上述したように、可動フレーム3を最下位まで傾斜させると、ガイドストッパGSと側部ローラ6が係合して、可動フレーム3が固定されるのであるが、可動フレーム3の後端部を上方へ持ち上げることにより、突部8が上壁部23に当接して支点となり、側部ローラ6が作用点となって斜め下へ押下げられる。これによって側部ローラ6とガイドストッパGSとの係合が解除される。このような構成にすることで側部ローラ6を、てこの力を利用して軽い力で係合解除できるようになる。
なお、上記実施形態ではガススプリング9を固定フレーム2に設けたが、可動フレーム3側に設けてもよい。すなわち、図11に示すガススプリング9の向きを逆にして、可動フレーム3の底壁16の下面の、前端寄りの位置に固定し、可動フレーム3を引き出した時に係合部10が後部ローラ7のローラ軸14に係合する構成にしてもよい。
本発明に係る駐輪装置1の(A)縦断面図(B)右側面図 固定フレーム2本体の(A)横断面図(B)上面図(C)側面図 可動フレーム3本体の(A)横断面図(B)上面図 駐輪装置1の(A)上面図(B)縦断面図 図4(B)におけるA−A矢視図、B−B断面図、C−C断面図 上方ガイドレール4の(A)後方から見た図(B)側面図(C)前方から見た図 可動フレーム3を下方へ傾斜回動した状態における縦断面図 可動フレーム3を持ち上げて水平にした状態における縦断面図 (A)可動フレーム3を固定フレーム2へ収納した状態における縦断面図(B)要部拡大図 それぞれ拡大縦断面図であって、(A)可動フレーム3を固定フレームへ収納した状態(B)可動フレーム3を後方へ引き出した状態(C)可動フレーム3を下方へ傾斜回動した状態 可動フレーム3を下方へ回動した時の側部ローラ6および突部8の軌跡を示す図。 従来例
符号の説明
1 駐輪装置
2 固定フレーム
3 可動フレーム
4 上方ガイドレール
5 前部ローラ
6 側部ローラ
7 後部ローラ
8 突部
9 ガススプリング(弾性力付与手段)
10 係合部
11 ハンドル
12 車輪固定部
13 (前部ローラの)ローラ軸
14 (後部ローラの)ローラ軸
15 (固定フレームの)底壁
16 (可動フレームの)底壁
17 (固定フレームの)左右側壁
18 (可動フレームの)左右側壁
19 停止板
20 ガイドレール
21 リップ
22 ブラケット
23 上壁部
24 軸孔
25 ストッパ

Claims (4)

  1. 支柱等によって床面より所定高さ位置に略水平に支持され、前後方向に長い底壁および左右側壁と、その左右側壁の上端に内向きに突出したガイドレールとを有する断面溝型の固定フレームと、
    前記固定フレームに前後方向に移動可能に収納され、自転車を載置する可動フレームと、
    その可動フレームの左右側壁の、前端寄りの位置に設けられ、前記ガイドレールの下方に位置する左右一対の側部ローラと、
    前記固定フレームの後端部に配置され、前記可動フレームを支持する後部ローラと、
    前記ガイドレールの後方に、該ガイドレールに連なるように設けられ、前記可動フレームを後方へ引き出して前記後部ローラのローラ軸を中心として下方へ傾斜回動する際に、前記可動フレームの前記側部ローラを上方に誘導できるように、前記ガイドレールよりも上方に突出した上方ガイドレールと、
    前記可動フレームを傾斜回動させる際に該可動フレームに長手方向の弾性力を付与する弾性力付与手段と、
    前記上方ガイドレールの上端部に、上方に突出する円弧状に形成され、前記可動フレームを最下位まで回動した時に、前記側部ローラと係合して前記可動フレームを固定するガイドストッパと、
    を備えることを特徴とする駐輪装置。
  2. 支柱等によって床面より所定高さ位置に略水平に支持され、前後方向に長い底壁および左右側壁と、その左右側壁の上端に内向きに突出したガイドレールとを有する断面溝型の固定フレームと、
    前後方向に長い底壁および左右側壁を備え、上面が開口した断面溝型に形成され、前記固定フレームに前後方向に移動可能に収納され、自転車を載置する可動フレームと、
    前記可動フレームの下側の前端部に取り付けられ、前記可動フレームを移動可能に支持する左右一対の前部ローラと、
    前記可動フレームの前記左右側壁に、前記前部ローラよりも後寄りの位置で且つ前記前部ローラよりも高い位置に設けられ、前記固定フレームの前記ガイドレールの下方に位置する左右一対の側部ローラと、
    前記固定フレームの後端部に配置され、前記可動フレームを支持する後部ローラと、
    前記ガイドレールの後方に、該ガイドレールに連なるように設けられ、前記可動フレームを後方へ引き出して前記後部ローラのローラ軸を中心として下方へ傾斜回動する際に、前記可動フレームの前記側部ローラを上方に誘導できるように、前記ガイドレールよりも上方に突出した上方ガイドレールと、
    前記可動フレームの底部と、前記固定フレームの底部との間に配置され、前記可動フレームを傾斜回動させる際に該可動フレームに長手方向の弾性力を付与する弾性力付与手段と、
    前記上方ガイドレールの上端部に、上方に突出する円弧状に形成され、前記可動フレームを最下位まで回動した時に、前記側部ローラと係合して前記可動フレームを固定するガイドストッパと、
    を備えることを特徴とする駐輪装置。
  3. 前記弾性力付与手段は、前記後部ローラのローラ軸に、該ローラ軸を中心に回転可能に取り付けられ、前記前部ローラのローラ軸と係合可能な係合部を有し、前記可動フレームを後方へ引き出した際に前記前部ローラのローラ軸と前記係合部が係合する請求項2記載の駐輪装置。
  4. 前記可動フレームの前記左右側壁の、前記側部ローラよりも後寄りの位置に、外向きに突出するように設けられた左右一対の突部と、
    前記後部ローラの上方に位置し、前記固定フレームの左右側壁の上端から内向きに突出した上壁部と、
    を備え、前記可動フレームを引き出して下方に傾斜回動した際に、前記突部は前記後部ローラと前記上壁部の間に位置し、
    前記可動フレームを上方に押し上げる際には、前記突部が前記上壁部に当接して支点となり、前記側部ローラは下方に押下げられて前記ガイドストッパから係合解除する請求項2または3記載の駐輪装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008095387A (ja) * 2006-10-12 2008-04-24 Shinwa Kigyo Kk 自転車立体駐輪装置
KR100998713B1 (ko) * 2009-12-01 2010-12-07 디노스틸 주식회사 자전거 주차대
KR101623957B1 (ko) 2015-09-25 2016-05-24 대지금속 주식회사 2단 자전거 거치대
JP2019048562A (ja) * 2017-09-11 2019-03-28 平井 ゆう子 スライド防止機構付駐輪装置

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