JP3027282U - 駐輪装置における格納フレ−ムの脱出防止装置 - Google Patents

駐輪装置における格納フレ−ムの脱出防止装置

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JP3027282U
JP3027282U JP1995010034U JP1003495U JP3027282U JP 3027282 U JP3027282 U JP 3027282U JP 1995010034 U JP1995010034 U JP 1995010034U JP 1003495 U JP1003495 U JP 1003495U JP 3027282 U JP3027282 U JP 3027282U
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裕邦 田辺
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Daiken Co Ltd
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Daiken Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二段式駐輪装置における上段格納フレームの
格納時の脱出を防止する。 【解決手段】 支柱1の上端に固定された支持フレーム
3の前部両側に、係止片11と切欠き部12を有する規制レ
ール10を突設する。また、支持フレーム3に係合して前
後方向に移動可能とした格納フレーム5の前端部両側
に、規制レール10の上側から係止片11の下側まで上下遊
動自在であり、かつ、切欠き部12を上下に通過可能とし
たストッパ片23を吊設する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、上下2段式の駐輪装置において、上段への自転車の格納、取出しが 容易にできるとともに、格納された自転車が安全に確保できるようにした、格納 フレームの脱出防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自転車を格納するものとしては、上下2段式の駐輪装置が多く採用され ている。この方式のものは、一般に支柱の上端に上段の支持フレームを設け、こ れに上段の格納フレームを進退及び傾動自在に支持しており、自転車の格納、取 出しを行うにあたっては、格納フレームを支持フレームの端部まで引出した状態 で、自転車を載置した格納フレームを手動で上げ下げするようにしている。
【0003】 このような方式の駐輪装置においては、自転車を載せた上段格納フレームの操 作が容易、安全に行えるようにすることが必要であるが、この点については、従 来、例えば登録実用新案第3005748 号公報に記載されているバランス機構を設け る等により多くの改善がなされている。
【0004】 また、上段の格納フレームは、その格納位置において容易に移動しないように することが必要であり、従来、上記公報に記載されているように、支持フレーム の前端部上面に突起体を設けるとともに、格納フレームの前端部には支持フレー ム上を走行する車輪を設け、その車輪が突起体を乗り越えて止板との間に位置し たところで格納状態を保たせるようにしている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記駐輪装置では、自転車を載せた格納フレームを持ち上げて押進 するという作業は、バランス機構が設けられていたとしても面倒であり、格納操 作時において、格納フレームの車輪が支持フレームの突起を越さないですまされ ることがある。そうした場合、格納フレームは移動しやすい不安定な状態となる 。そのため、例えば、近接して格納されている他の自転車を取出す際などに、そ の自転車が不安定で格納された自転車に触れたりすると、不安定な格納フレーム をともに前方に取出すようなことになり、危険な事態が生じかねないことになる 。
【0006】 本考案は、上記のような問題点を解決し、上段格納フレームの格納時の安全が 確実に保てるとともに、操作が容易でコスト高とならずに製作できる駐輪装置を 提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本考案の構成について、実施例に対応する図面を 参照して説明すると、本考案は、後端にバランス機構4を備えた上段の支持フレ ーム3に係合して、自転車の格納フレーム5を移動自在に設けてなる駐輪装置に おいて、上記支持フレーム3の前部両側に、支持フレーム3の長さ方向に延長す る規制レール10を突設し、その中間部に切欠き部12を、後端に下方に突出する係 止片11を設け、また、上記格納フレーム5の前端部の両側に、上記切欠き部12に おいて規制レール10を上下に通過できるストッパ片を、規制レール10の上側から 係止片11の下側までの間遊動自在に吊設したことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】
自転車を上段の格納フレーム5に載せて格納する場合は、格納フレーム5を図 6、図7の鎖線で示す位置まで引上げて前方へ押進する。その際、格納フレーム 5の後端を少し持ち上げながら、車輪20が支持フレーム3の上面に接するように して、支持フレーム3と平行を保ちながら押進させれば、前端部にあるストッパ 片23は支持フレーム3の係止片11の下側を通って進むことになり、押進を続けれ ば車輪20が納め凹所8に達し、格納状態が保持される。
【0009】 他方、格納フレーム5を単に押進させた場合は、格納フレーム5はその前側が 浮上った傾斜状態で進むことになる。そのため、前端部にあるストッパ片23は図 4の鎖線で示すように規制レール10の上側に沿って進むことになるが、切欠き部 12の位置にきたとき、その切欠き部12より自重で落下し、図4の実線で示すよう に、規制レール10の下側に入って進むことになる。
【0010】 自転車の取出しにあたっては格納フレーム5の取出しを行うが、その際、格納 フレーム5の後端を少し持上げるようにして、支持フレーム3との平行を保ちな がら引出せば、ストッパ片23は係止片11の下側を通過して行き、操作は支障なく 行える。
【0011】 自転車の格納状態にあるとき、他からの作用で格納フレーム5が後方に移動さ せられるようになった場合には、その移動が少し進むと、格納フレーム5はその 前端が浮上がった傾斜した状態となるので、それにともないストッパ片23の位置 が上り、係止片11に突当ることになり、それによって格納フレーム5の後方への 移動が停止され、自転車の転落等の事故の発生が回避される。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の実施例について、図面を参照して説明する。図1は本考案装置 を備えた駐輪装置の全体斜視図、図2は同上段の格納フレームを分離して示した 斜視図で、駐輪装置は、支柱1と、この支柱の下部に固定された下段の格納フレ ーム2と、支柱1の上端に水平方向に固定された支持フレーム3と、その後端に 取付けられたバランス機構4と、支持フレーム3に係合してその長手方向に走行 移動及び傾動可能に取付けられた上段の格納フレーム5とから構成されており、 本考案の装置は、上記支持フレーム3及び格納フレーム5に設けられている。
【0013】 支持フレーム3は、断面が四角形或は下側が開かれたコ字形に形成されており 、その前端部には格納フレーム5の移動を抑制する止板6と、それより少し後端 寄りの上面に、山形の突起体7が設けられ、この突起体7と止板6との間に、後 述する車輪の納め凹部8が形成されるようになっている。そして、支持フレーム 3の前部両側面には、その上下中間部に、支持フレーム3の長手方向に延長する 、水平な帯状の規制レール10が突出して設けられ、このレール10には、後端に下 向きに突出する係止片11及び中間部に所要長さの切り欠き部12が設けられている 。
【0014】 バランス機構4は、支持フレーム3とほぼ同巾に形成された平面コ字形の枠板 13を支持フレーム3の後端に固定して設けられており、枠板13の前上部には、枠 板13の外側に突出して一対の定置ローラ14,14が設けられている。また、枠板13 の後下部には、先端部に上記定置ローラ14,14と同巾、同間隔とした一対の可動 ローラ16,16を設けた揺動アーム15の基端部が枢着されている。そして、上記ロ ーラ14,14及びローラ16,16の軸間に張設された引きバネ17により付勢され、常 態において、揺動アーム15が枠板13と所定のV字形をなすようにされている。
【0015】 上段の格納フレーム5は、上記バランス機構4のローラ14,14,16,16及び支 持フレーム3の上部を覆うような、断面リップみぞ形に形成されており、その前 端部には、支持フレーム3の上面に接して格納フレーム5の走行移動の用をなす 車輪20が設けられているとともに、両側部内には、図4にも示すように、支持フ レーム3の両側面に接するコロ21, 21と、下端に円板等の拡大ストッパ片23を有 するストッパ軸22が、支持フレーム3の規制レール10より外側方に位置して、そ のストッパ片23が規制レール10の上側位置から、係止片11の下側位置までの上下 間を遊動自在に吊設されている。
【0016】 また、格納フレーム5の上面には、自転車の前輪の走行を案内するとともに、 同前輪を保持する案内保持枠24と、これに続いて格納フレーム5より後方に突出 した取手25が設けられ、さらに、格納フレーム5の後端部上面には、自転車の後 輪を保持する後輪保持杆26及びU字形の後輪受27が設けられている。また、取手 25には斜め下方に突出する接地フレーム28が設けられている。
【0017】 上記の格納フレーム5は、図5に示すように、その両側部内に、バランス機構 4のローラ14,14,16,16の上下、側方を挟んで係合し、車輪20を支持フレーム 3の上面に接して、支持フレーム3に対しその長さ方向に走行移動自在に載設さ れる。そして、格納フレーム5は、図2、図7に示すように、その車輪20が支持 フレーム3の突起体7を乗り越して納め凹部8に位置した水平な格納状態におい て、容易に移動しないようにされている。そして、この水平な状態においては、 図1、図3、図4、図8に示すように、ストッパ軸22は自重で降下しており、そ のストッパ片23が係止片11の下を通過できる高さ位置とされている。また、格納 フレーム5を後方に引出した際には、図6に示すように、コロ21,21がバランス 機構4の定置ローラ14,14に当って、それ以上後方に移動し脱出しないようにな っている。
【0018】 次に、上段の格納フレーム5の使用態様について説明する。格納フレーム5に 自転車を載せるには、まず、図1、図8に示すような格納状態から、取手25を持 って格納フレーム5を後方に引出し、図7の鎖線及び図6に示すように、コロ21 ,21が定置ローラ14,14に接し、後方に引出しができなくなるまで引出す。それ によって格納フレーム5は定置ローラ14,14を支点として後部を下げるように傾 動しようとする。しかし、可動ローラ16,16の方は、引きバネ17の作用でこれに 抵抗しているので、格納フレーム5は引きバネを伸ばし揺動アーム15を傾けなが らゆるやかに傾動して行き、図7の実線で示すように、接地フレーム28が接地す ることになる。
【0019】 その状態で、自転車の前輪aを持上げて案内保持枠27に入れて前進させ、さら に後輪bを持上げて、これを後輪保持枠26と後輪受27に入れる。それによって、 自転車は前輪aと後輪bが保持され、転倒を防止されて格納フレーム5上に載置 されることになる。その後は取手25を持って格納フレーム5が図7の鎖線及び図 6に示すような水平状態となるまで引上げる。この場合、引きバネ17によって揺 動アーム15、可動ローラ16,16には復帰力が働いているので、格納フレーム5の 水平状態への復帰は軽易に行えることになる。そして、格納フレーム5を前方に 押してやれば、ローラ14,14,16,16、 車輪20及びコロ21,21の転がりで前進し 、車輪20が突起体7を乗り越えて納め凹所8に入り、前端が止板6に当って停止 し、図1、図8に示すような格納の状態となる。
【0020】 上記の操作にあたっては、格納フレーム5を支持フレーム3と平行な水平状態 になるまで引上げて、その車輪20を支持フレーム3の上面に接しさせながら押進 することが必要であるが、格納フレーム5には自転車が載っているので、格納フ レーム5にバランス機構4による持上げ力が働いていたとしても、格納フレーム 5は人力で持上げながら押進させるようになるため、格納フレーム5の押進途中 までは、その先端側が浮き上った傾斜した状態で前進させやすくなる。
【0021】 そうした場合には、図4の鎖線で示すように、格納フレーム5の前端部にある ストッパ軸22下端のストッパ片23が、支持フレーム3の規制レール10の上側を進 むことになるが、しかし、規制レール10には切欠き部12が設けられているので、 そこまで進むと、ストッパ片23が自重で切欠き部12から落下して、図4の実線で 示すような、規制レール10の下側に位置することになる。
【0022】 上記の格納状態から自転車を降ろす場合には、前述したように、まず、取手を 持って格納フレーム5を引出すが、ただ引出すだけでは、格納フレーム5は次第 に上端側が浮上るように傾斜しながら移動することになるので、それにつれてス トッパ片23が上昇し、規制レール10後端の係止片11に当って移動できなくなる。 そこで、格納フレーム5の後端を少し持上げて格納フレーム5を水平状態に直し てやれば、浮上がった前端部は正常な位置に戻り、ストッパ片23は係止片11の下 側を通過できる位置となる。その状態で格納フレーム5を引出してやり、さきに 述べたように、図7の実線で示すように、格納フレーム5を傾動して接地フレー ム28を接地させ、自転車を取出すことになる。
【0023】 ところで、上記自転車の格納操作にあたっては、格納フレーム5の車輪20が納 め凹所8に入らず、突起体7の手前に止められるような不完全な格納状態にされ ることがある。そうした場合には自転車等に他の物が当ったりして、引出し力が 作用すると、格納フレーム5は容易に後方に移動されるようになるが、その場合 には、格納フレーム5の後端側を持上げていないので、さきに述べたように、格 納フレーム5の前端側は浮き上がるようになり、ストッパ片23が上昇して規制レ ール10の後端の係止片11に突当って、それ以上後方への移動が抑制され、自転車 の転落等の事故は防止されることになる。
【0024】 また、格納フレーム5がその車輪を納め凹所8に入っている正規の格納状態に あったとしても、例えば、隣接している他の自転車を引降ろす際など、自転車が 触れ合って、格納フレーム5に大きな引出しの力が作用した場合にも、格納フレ ーム5が後方に移動されることがある。しかし、この場合も上記したと同様、ス トッパ片23が係止片11に突当ることになり、格納フレーム5の後方への移動が防 止されることにある。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本考案によれば、上段の支持フレームの前部両側に切欠 き部と係止片を有する規制レールを設け、格納フレームの前端部には、規制レー ルの上側から下側まで上下遊動自在としたストッパ片を設けるようにしたので、 格納状態にある格納フレームにほかからの引出し力が作用して格納フレームが後 方に移動するようなことがあっても、ストッパ片が係止片に突当ってその移動が 抑制され、移動にともなう自転車の転落等の事故が防止でき、駐輪装置の安全性 の向上が図れる。
【0026】 また、格納操作にあたっては、格納フレームを単に押進させただけでストッパ 片が規制レールの上側に乗って行ったとしても、切欠き部よりストッパ片が落下 して、正しい位置に復帰することができ、したがって安全性の損なわれるおそれ がなく、しかも、自転車の格納、引降ろし操作が容易であるとともに、構造も簡 単であり、安価に製作できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す斜視図である。
【図2】同支持フレームと格納フレームを分離した状態
を示す斜視図である。
【図3】同要部の拡大斜視図である。
【図4】支持フレームと格納フレームの前端部の係合状
態を示す正断面図である。
【図5】バランス機構と格納フレームの係合状態を示す
背断面図である。
【図6】格納フレームを引出した状態の要部側断面図で
ある。
【図7】格納フレームを傾斜位置とした状態を示す側面
図である。
【図8】駐輪状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 支柱 3 支持フレーム 4 バランス機構 5 格納フレーム 6 止板 7 突起体 8 納め凹所 10 規制レール 11 係止片 12 切欠き部 14 定置ローラ 15 揺動フレーム 16 揺動ローラ 17 引きバネ 20 車輪 21 コロ 22 ストッパ軸 23 ストッパ片

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 後端にバランス機構を備えた上段の支持フレームに係合
    して、自転車の格納フレームを移動自在に設けてなる駐
    輪装置において、上記支持フレームの前部両側に、支持
    フレームの長さ方向に延長する規制レールを突設し、そ
    の中間部に切欠き部を、後端に下方に突出する係止片を
    設け、また、上記格納フレームの前端部の両側に、上記
    切欠き部において規制レールを上下に通過できるストッ
    パ片を、規制レールの上側から係止片の下側までの間遊
    動自在に吊設したことを特徴とする、駐輪装置における
    格納フレームの脱出防止装置。
JP1995010034U 1995-08-30 1995-08-30 駐輪装置における格納フレ−ムの脱出防止装置 Expired - Lifetime JP3027282U (ja)

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