JP3669846B2 - 荷受台昇降装置付車両における安全装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、貨物自動車等の荷台後部若しくは側部に設置される荷受台昇降装置に関するもので、特に荷受台上の作業者の足又は荷物等が荷台と荷受台との間に挟まれるのを防止する荷受台昇降装置付車両における安全装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の安全装置は、実開昭49−83711号公報に開示されている如く、荷台後部下方に荷台の全幅にわたって安全板を垂下してあり、荷受台上の荷物等が荷台側に突出している場合、荷受台の上昇にて荷物等が安全板の下端に当接すると、安全板の上端に設けた板バネが上方に湾曲し、この板バネがスイッチに当接することにより荷受台の上昇作動を停止させるようにしてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが前記構造にあっては、荷受台上の荷物等が安全板の下部に当接することにより荷受台の上昇作動を停止させるようにしてあるため、荷物の高さが安全板の側部より上方に位置している場合は、荷受台上昇時に荷物が荷台側へ移動すると安全板の側部に当接することからスイッチを作動させることができず、この状態で荷受台を上昇させると荷物が荷受台と荷台とに挟まれて荷物等が損傷するという問題がある。
【0004】
そこで本発明は、荷受台上に載置される荷物等の高さに制限されることなく、荷物が荷受台と荷台との間で挟まれるのを防止することができる荷受台昇降装置付車両における安全装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明において、請求項1では荷台の後部若しくは側部に荷受台を昇降させうる荷受台昇降装置を設けてなる荷受台昇降装置付車両において、前記荷受台が昇降しうる荷台の後部側若しくは側部側で荷台より下方の位置に設けられた左右一対の屈折アームと、前記屈折アームの端部であって荷受台の昇降作動を阻害しない位置に前後および上下移動可能に設けられた安全棒と、前記安全棒の前方移動または上方移動を検知して荷受台の上昇作動を停止させうる検知手段とからなり、前記安全棒の前方移動と上方移動のどちらも前記検知手段で検知可能にしたことを特徴とするものである。
【0006】
請求項2では請求項1に係る荷受台昇降装置付車両において、検知手段が単体からなることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1において、1は荷物を輸送する車両で、前記車両1の荷台2後部には荷物の積卸し作業を行うための荷受台昇降装置3を設けてある。前記荷受台昇降装置3は車体後端若しくは荷台2後端に設けられた左右一対の固定支柱4と、前記固定支柱4の後部に固定されたガイド支柱5と、前記左右一対の固定支柱4間に設けられた荷台2面と略同一平面を成す連結フレーム6と、前記連結フレーム6内に設けられた駆動手段(図示せず)にてガイド支柱5内を昇降するスライド部材7と、前記スライド部材7の下部に水平に取り付けられた荷受台8とから構成されており、前記荷受台8は駆動手段を駆動させることにより、図1の一点鎖線で示す上昇位置と実線で示す下降位置との間を移動するようになっている。
【0008】
前記連結フレーム6の下方には本発明の安全装置9を設けてあり、荷受台8上昇時に荷受台8上の荷物が前方移動することにより荷受台8と荷台2との間に荷物が挟まれて損傷するのを防止するようにしてある。以下前記安全装置9について説明すると、図2乃至図3において前記左右一対のガイド支柱5の各対向面側の側方には第1アーム10と第2アーム11とからなる屈折アーム12をそれぞれ配置し、前記第1アーム10は連結フレーム6内のガイド支柱5に固定されたピン13にて上下回動可能に軸支されるとともに、その先部は連結フレーム6の切欠部14から後方へ突出させてスプリング15にて常時時計方向に付勢してあり、前記連結フレーム6の垂直面16に当接した状態で保持されている。
【0009】
前記第2アーム11は基部を第1アーム10の先部にピン17にて軸支され、その先部はガイド支柱5に固定されたガイド部材18に当接してある。前記第2アーム11の基部側面には第1アーム10の上面に当接させたストッパ19を固定してあり、第1アーム10に対する第2アーム11の反時計方向への回動を規制するようにしてある。
【0010】
前記左右一対の第2アーム11の先部間には、荷台2の幅方向に延びる安全棒20が固定されており、前記安全棒20に上方向への外力が作用すると前記第2アーム11が図4の如くストッパ19にて第1アーム10とともにスプリング15の付勢力抗してピン13を中心に反時計方向に回動し、前記安全棒20に前方向への外力が作用すると、図5の如く第2アーム11の先部がガイド部材18に沿って前方へ移動することによりピン17に上方向への外力が作用して第1アーム10はスプリング15の付勢力抗して反時計方向に回動するようになっている。
【0011】
前記ガイド支柱5の前面で固定支柱4内には荷受台8の昇降作動を停止させる検知手段であるリミットスイッチ21が固定されており、前記リミットスイッチ21下部の検知部22には、第1アーム10の基部に固定支柱4に穿設された切欠部23を通って固定支柱4内部に延びるように固定された作動片24を当接してある。これにて前記第1アーム10が反時計方向に回動することにより作動片24がピン13を中心に反時計方向に回動して前記検知部22との当接が解除され、リミットスイッチ21が「OFF」となることにより荷受台8の昇降作動を停止させるようになっている。
【0012】
尚、本実施の形態では荷受台昇降装置を車体後部に設けてあるが、車体側部に設けるようにしても同様の作用効果を有するものである。また本実施の形態ではリミットスイッチにて検知しているが、その他近接スイッチ等にて検知するようにしても同様の作用効果を有するものである。更に本実施の形態ではリミットスイッチと作動片との当接解除にて荷受台の上昇作動を停止させるようにしてあるが、リミットスイッチと作動片とが当接することにより荷受台の上昇作動を停止させるようにしても良い。
【0013】
本発明は前記の如き構成で、次に作用について説明する。荷台2上の荷物を地上へ降ろす場合は、荷受台8を最上昇位置(図1一点鎖線)まで上昇させた後、荷台2上の荷物を荷受台8上に移動させて荷受台8を最下降位置(図1実線)まで下降させて荷受台8上の荷物を地上へ降ろす。次に地上の荷物を荷台2上に積み込む際は、最下降位置にある荷受台8上に荷物を載せて荷受台8を最上昇位置まで上昇させた後、荷受台8上の荷物を荷台2へ移動させる。
【0014】
ところで荷受台8を最下降位置から上昇させる際、荷受台8上の荷物が荷台2後部の下方位置まで移動する場合がある。このとき荷物の高さが低い場合は荷物は安全棒20より下方に位置する。この状態で荷受台8が上昇すると荷物は図4一点鎖線の如く安全棒20に当接し、更に荷受台8が上昇しようとすると荷物の上方移動にて安全棒20には上方への外力が作用する。すると第2アーム11はピン17を中心に反時計方向に回動しようとするがストッパ19が第1アーム10の先部上部に当接してあるため、第1アーム10は図4実線の如く第2アーム11とともにピン13を中心にスプリング15の付勢力抗して反時計方向に回動する。第1アーム10が反時計方向に回動すると作動片24が反時計方向に回動し、リミットスイッチ21との当接が解除される。するとリミットスイッチ21が「OFF」になって荷受台8の上昇作動が停止する。これにより高さの低い荷物が荷台2側へ移動した場合は安全棒20に上方への外力が作用して荷受台8の上昇作動を停止させるので、荷物が荷台2後部と上昇する荷受台8との間に挟まれることはなく荷物の損傷を確実に防止することができる。
【0015】
また荷受台8上に高さのある荷物を載せている場合は、荷受台8の上昇にて荷物が荷台2下方に移動すると荷物は図5一点鎖線の如く安全棒20の後方から当接し、安全棒20には前方への外力が作用する。すると第2アーム11の先部が図5実線の如くガイド部材18に沿って前方へ移動するとともに、ピン17に上方への外力が作用し第1アーム10がスプリング15の付勢力を抗して反時計方向に回動する。第1アーム10が反時計方向に回動すると作動片24が反時計方向に回動しリミットスイッチ21との当接が解除される。するとリミットスイッチ21が「OFF」になって荷受台8の上昇作動が停止する。これにより高さのある荷物が荷台2側へ移動して安全棒20に前方への外力が作用しても荷受台8の上昇作動を停止させるので、荷物が荷台2後部と上昇する荷受台8とに挟まれることはなく、荷物の損傷を確実に防止することができる。
【0016】
【発明の効果】
以上の如く本発明の請求項1では、安全棒を屈折アームを介して前後および上下移動可能とし、前記安全棒の前方移動または上方移動を検知手段にて検知することにより荷受台の上昇作動を停止させるようにしたので、荷受台上の荷物の高さに制限されることなく荷受台の上昇作動を確実に停止することができ、荷受台上の荷物が荷台と荷受台とに挟まれて損傷するのを確実に防止することができる。
【0017】
請求項2では安全棒の前方移動および上方移動を単体の検知手段にて検知するようにしたので、各移動方向に対してそれぞれ検知手段を設ける必要がなく安価に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の荷受台昇降装置付車両の後部を示す斜視図である。
【図2】 図1のA−A断面図である。
【図3】 図2のB−B図である。
【図4】 本発明の安全装置の作用状態図である。
【図5】 本発明の安全装置の作用状態図である。
【符号の説明】
1 車両
2 荷台
3 荷受台昇降装置
8 荷受台
9 安全装置
12 屈折アーム
20 安全棒
21 リミットスイッチ(検知手段)

Claims (2)

  1. 荷台の後部若しくは側部に荷受台を昇降させうる荷受台昇降装置を設けてなる荷受台昇降装置付車両において、前記荷受台が昇降しうる荷台の後部側若しくは側部側で荷台より下方の位置に設けられた左右一対の屈折アームと、前記屈折アームの端部であって荷受台の昇降作動を阻害しない位置に前後および上下移動可能に設けられた安全棒と、前記安全棒の前方移動または上方移動を検知して荷受台の上昇作動を停止させうる検知手段とからなり、前記安全棒の前方移動と上方移動のどちらも前記検知手段で検知可能にしたことを特徴とする荷受台昇降装置付車両における安全装置。
  2. 前記検知手段は単体からなることを特徴とする請求項1記載の荷受台昇降装置付車両における安全装置。
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