JP4166039B2 - 車両用昇降装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地面上またはその近くの下降位置と車両の床面と同じ高さまたはほぼ同じ高さの上昇位置とに平行またはほぼ平行姿勢で被載置体の載置部を昇降操作自在な昇降操作手段と、前記被載置体が前記載置部から外方に移動するのを受け止め阻止する阻止姿勢と前記被載置体が前記載置部から外方に移動するのを許容する許容姿勢とに受け止め体を回動操作自在な回動操作手段と、前記昇降操作手段および前記回動操作手段の作動を制御する制御手段とが設けられている車両用昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような車両用昇降装置は、被載置体としての車椅子に使用者が座ったままで、その車椅子を載置部上に載置した状態で、載置部を上昇位置から下降位置に下降させたり、逆に、下降位置から上昇位置まで上昇させて、車両と地面との間で車椅子を移載させるために用いられるものである。
このような車両用昇降装置では、例えば、実公平4−28271号公報に示されているように、載置部を昇降させる昇降アームの車両に対する昇降位置を検出することにより、載置部の車両に対する昇降位置を検出して、載置部が下降位置に下降された下降移動状態を検出する下降移動状態検出手段が設けられ、制御手段は、下降移動状態検出手段にて下降移動状態が検出された状態において、スイッチの押し操作などにより許容姿勢用の切換指令があると、受け止め体を許容姿勢に回転操作するように回動操作手段を作動させている。
すなわち、下降移動状態検出手段が下降移動状態を検出することにより、載置部が地面上または地面近くに下降されている状態であるとして、その状態において、受け止め体を許容姿勢に回転操作することによって、車椅子などの被載置体が載置部から誤って外方側に移動するのを阻止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の車両用昇降装置では、載置部の車両に対する昇降位置を検出することにより、載置部が下降位置に下降された下降移動状態を検出しているので、実際には載置部が地面上または地面近くに下降されていないにもかかわらず、載置部が地面上または地面近くに下降されていると誤って検出する虞がある。
すなわち、車両が載置している車両載置面と載置部を載置させる載置部載置面との高さが異なる場合や、車両載置面から載置部載置面が傾斜するように、地面が傾斜している場合などには、下降移動状態が、載置部の車両に対する昇降位置を検出することにより、載置部が下降位置に下降された下降移動状態を検出しても、実際には載置部が地面上または地面近くよりも高い位置に位置することになり、このようなときには、実際には載置部が地面上または地面近くに下降されていないにもかかわらず、載置部が地面上または地面近くに下降されていると誤って検出することになる。
【0004】
本発明は、かかる点に着目してなされたものであり、その目的は、載置部が地面上または地面近くに下降されていることを的確に検出して、載置部が地面上または地面近くに下降されているときのみ、受け止め体を許容姿勢に回動操作させることが可能となる車両用昇降装置を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に記載の発明によれば、地面上またはその近くの下降位置と車両の床面と同じ高さまたはほぼ同じ高さの上昇位置とに平行またはほぼ平行姿勢で被載置体の載置部を昇降操作自在な昇降操作手段と、前記被載置体が前記載置部から外方に移動するのを受け止め阻止する阻止姿勢と前記被載置体が前記載置部から外方に移動するのを許容する許容姿勢とに受け止め体を回動操作自在な回動操作手段と、前記昇降操作手段および前記回動操作手段の作動を制御する制御手段とが設けられている車両用昇降装置において、
前記載置部と一体的に昇降されて、前記載置部の地面に対する高さを検出して、前記載置部が前記下降位置に下降された下降状態を検出する下降状態検出手段が設けられ、前記制御手段は、前記下降状態検出手段にて前記下降状態が検出された状態において、許容姿勢用の切換指令があると、前記受け止め体を前記許容姿勢に回転操作するように前記回動操作手段を作動させるように構成されている。
【0006】
すなわち、下降状態検出手段は、載置部の地面に対する高さを検出するので、地面が傾斜する場合には、下降状態検出手段が、その傾斜する地面に対する載置部の高さを検出して、載置部が傾斜する地面またはその地面近くの下降位置に下降された下降状態を検出することになる。
そして、制御手段は、下降状態検出手段にて下降状態が検出された状態において、許容姿勢用の切換指令があると、受け止め体を許容姿勢に回転操作するように回動操作手段を作動させ、下降状態検出手段にて下降状態が検出されていない状態では、許容姿勢用の切換指令があっても、受け止め体を許容姿勢に回転操作するような回動操作手段の作動を阻止することになる。
【0007】
したがって、下降状態検出手段は、地面が水平な場合はもちろん、地面が傾斜する場合でも、載置部が地面またはその地面近くの下降位置に下降されたことを検出することができ、制御手段は、その下降状態検出手段による検出によって、載置部が地面上または地面近くの下降位置に下降されているときのみ、受け止め体を許容姿勢に回転操作するように回動操作手段を作動させることができることになる。
【0008】
以上のことから、地面が水平な場合はもちろん、地面が傾斜する場合においても、実際に載置部が地面上または地面近くに下降されていることを検出して、実際に載置部が地面上または地面近くに下降されているときのみ、受け止め体を許容姿勢に回動操作させることによって、車椅子などの被載置体が載置部から誤って外方側に移動するのを阻止することが可能となる車両用昇降装置を提供できるに至った。
【0009】
請求項2に記載の発明によれば、前記載置部の前記車両に対する昇降位置を検出して、前記載置部が前記下降位置に下降された下降移動状態を検出する下降移動状態検出手段が設けられ、前記制御手段は、前記下降状態検出手段にて前記下降状態が検出されかつ前記下降移動状態検出手段にて前記下降移動状態が検出された状態において、前記許容姿勢用の切換指令があると、前記受け止め体を前記許容姿勢に回転操作するように前記回動操作手段を作動させるように構成されている。
【0010】
すなわち、下降状態検出手段に加えて、下降移動状態検出手段を設けているので、載置部の地面に対する高さによる下降状態の検出情報と載置部の車両に対する昇降位置による下降移動状態の検出情報との2つの情報によって、載置部が地面または地面近くに下降されているか否かを検出できることになる。
そして、制御手段は、下降状態検出手段にて下降状態が検出されかつ下降移動状態検出手段にて下降移動状態が検出された状態において、許容姿勢用の切換指令があると、受け止め体を許容姿勢に回転操作するように回動操作手段を作動させ、下降状態検出手段にて下降状態が検出されていない、あるいは、下降移動状態検出手段にて下降移動状態が検出されていない状態では、許容姿勢用の切換指令があっても、受け止め体を許容姿勢に回転操作するような回動操作手段の作動を阻止することになる。
【0011】
したがって、載置部の地面に対する高さと載置部の車両に対する昇降位置という、全く逆の角度からみた2つの情報から、載置部が地面または地面近くに下降されていることを正確に検出することができ、制御手段は、その正確な検出によって、載置部が地面または地面近くに下降されていることが検出されているときのみ、受け止め体を許容姿勢に回転操作するように回動操作手段を作動させることができることになる。
その結果、確実に載置部が地面または地面近くに下降されているときのみ、受け止め体を許容姿勢に回転操作して、車椅子などの被載置体が載置部から誤って外方側に移動するのを的確に阻止できることになる。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、前記制御手段は、上昇指令に基づいて、前記受け止め体を前記阻止姿勢に回転操作させたのち、前記載置部を前記上昇位置に上昇操作するように、前記回動操作手段および前記昇降操作手段を作動させるように構成されている。
【0013】
すなわち、制御手段は、上昇指令があると、まず、受け止め体を阻止姿勢に回転操作させ、その後、載置部を上昇位置に上昇操作するように、回動操作手段および昇降操作手段を作動させることになり、載置部を上昇位置に上昇させるときには、受け止め体が阻止姿勢に回転操作された状態で、載置部を上昇位置に上昇操作させることになる。
したがって、載置部を上昇させるときには、受け止め体が阻止姿勢になっているので、載置部の上昇中に、被載置体が誤って載置部の外方側に移動するのを阻止することができることになる。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、前記下降状態検出手段は、設定範囲において昇降移動自在でかつ下降側に弾性付勢された状態に設けられて、地面との接地により上昇移動する検知体と、その検知体の設定量以上の上昇移動を検出するセンサとを備え、前記センサにて前記検知体の設定量以上の上昇移動を検出することにより、前記下降状態を検出するように構成されている。
【0015】
すなわち、下降状態検出手段は、検知体が地面に接地しない状態では、下降状態を検出していない状態となり、地面との接地により検知体が設定量以上の移動移動をしたことにより、下降状態を検出することになる。
したがって、下降状態検出手段は、実際に載置部が地面に接地することにより、下降状態を検出することになるので、下降状態検出手段が下降状態を検出することにより、載置部が地面上または地面近くに下降されていることを精度よく検出できることになる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明にかかる車両用昇降装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
この車両用昇降装置は、図1および図2に示すように、例えば、後部に上下方向への開閉扉Dを備えたワゴン車のような車両Vにおいて、後部に搭載して用いられているものである。
そして、車両用昇降装置は、被載置体としての車椅子Cを載置して昇降する載置部としての昇降台1、その昇降台1を保持する保持枠2、保持枠2を下端部に支持する左右一対の昇降アーム3、左右一対の昇降アーム3を車両V側に連結する左右一対の平行四連リンク機構4、その左右の平行四連リンク機構4を駆動して昇降台1を昇降操作する昇降操作手段としての左右一対の油圧シリンダ5、その油圧シリンダ5に作動油を供給するシリンダ用電動ポンプ6などを備え、平行四連リンク機構4を支持する基枠7を介して車両Vの後部に固着可能に構成されている。
【0017】
つぎに、各装置や部材の詳細について説明するが、本明細書においては、便宜上、車両Vの前進方向を前方、後進方向を後方と称し、後方から前方を見た状態で、左右方向を特定して説明する。
また、左右に位置する部材については、左右の勝手違いはあるものの、略同じ構成なので、左右いずれか一方のみについて説明し、左右で構成の異なる部材については、その都度説明を加える。
【0018】
前記基枠7は、図3に示すように、その左右両端部に上方へ突出する基枠側ブラケット8を備え、平行四連リンク機構4を構成する上リンク9と下リンク10の一端部が、ピン11a,12aを介して夫々基枠側ブラケット8に枢支連結されている。
また、上リンク9と下リンク10の他端部が、昇降アーム3の上端に設けられたアーム側ブラケット13に対し、夫々ピン11b,12bを介して枢支連結されている。
これら両リンク9,10と両ブラケット8,13により左右の平行四連リンク機構4が構成され、その平行四連リンク機構4がリンク用カバー14によって覆われている。
【0019】
なお、図3は、リンク用カバー14を取り外した状態での左側の平行四連リンク機構4を示し、この左側の平行四連リンク機構4では、下リンク10を基枠側ブラケット8に枢支連結するピン12aが、下リンク10側に固着されて、下リンク10と一体的に回動するように構成されている。
【0020】
そして、左右一対の昇降アーム3の下端には、図4に示すように、昇降台1用の保持枠2が取付けられ、その保持枠2により前記昇降台1が前後方向にスライド可能に保持されている。
また、左側の昇降アーム3の下端部には、昇降台1と一体的に昇降されて、昇降台1の地面Gに対する高さを検出して、昇降台1が下降位置A1に下降された下降状態を検出する下降状態検出手段としての下降状態検出センサ50が設けられている。
【0021】
前記下降状態検出センサ50は、図5に示すように、昇降アーム3の内部に挿入された状態で設けられ、昇降アーム3に連結されるセンサ枠体51、そのセンサ枠体51に対して設定範囲で昇降移動自在でかつ下降側に弾性付勢された状態に設けられた検知体52、検知体52の設定量以上の上昇移動を検出する接触式のセンサ53を備えて構成されている。
【0022】
前記センサ枠体51は、縦断面形状がコの字状に形成されたセンサ枠体51が下方側を開口させる状態で昇降アーム3の内壁部に取り付けられ、その上面部には2つの貫通孔51aが形成されている。
それら貫通孔51aの夫々には、上昇移動および下降移動可能な状態で、円柱状のロッド54が内嵌され、それら2つのロッド54の上端部が連結板55にて連結され、下端部が連結ブラケット56を介して直方体状のゴム脚体57にて連結され、2つのロッド54が、連結板55、連結ブラケット56、および、ゴム脚体57と一体的に上昇移動および下降移動するように構成されている。
2つのロッド54は、連結板55のセンサ枠体51への接当により下降移動が規制され、連結ブラケット56の両端部のセンサ枠体51への接当により上昇移動が規制され、連結ブラケット56とセンサ枠体51との間にコイルスプリング58が介装されている。
【0023】
2つのロッド54、連結板55、連結ブラケット56、ゴム脚体57により検知体52が構成され、その検知体52は、図5の(イ)に示すように、コイルスプリング58にて下降側に付勢され、図5の(ロ)に示すように、ゴム脚体57の地面Gとの接地により上昇移動し、ゴム脚体57が地面Gから離脱すると、コイルスプリング58の付勢力にて下降移動するように設けられている。
前記センサ枠体51の上面部には、上方に延設された起立壁51bが形成され、その起立壁51bに接触式のセンサ53が設けられ、連結板55には、センサ53の配設位置に対応する状態で、上方側に延びる舌片部55aが設けらている。
そして、ゴム脚体57が地面Gから離脱している状態では、図5の(イ)に示すように、コイルスプリング58の付勢力により、検知体52が下降移動して、舌片部55aはセンサ53と非接触状態となり、ゴム脚体57の地面Gとの接地により、ロッド54が設定量以上上昇移動したときには、図5の(ロ)に示すように、舌片部55aがセンサ53と接触し、この舌片部55aのセンサ53への接触により、図21の(イ)に示すように、昇降台1が下降位置A1に下降された下降状態を検出するように構成されている。
【0024】
前記油圧シリンダ5は、復動式のシリンダで、図3に示すように、そのシリンダ側が、前記基枠側ブラケット8に対して下リンク10を枢支するピン12aに対して相対回動可能に枢支連結され、ロッド側が、アーム側ブラケット13に対して上リンク9を枢支するピン11bに枢支連結されている。
そして、左右一対の油圧シリンダ5を伸縮することにより、平行四連リンク機構4の作用によって、昇降枠2と昇降台1とが、水平姿勢に維持されたままで、図21の(イ)に示すように、その昇降台1を車両Vの後方から外側へと車両Vから遠ざかる方向へ移動させながら地面G上に接地させ、または、地面G近くにまで下降させる下降位置A1と、上昇させながら車両Vに近接する方向へ移動させて、図21の(ロ)に示すように、車両Vの床面Fと略同高さにまで上昇させる上昇位置A2とにわたって昇降操作可能に構成されている。
【0025】
左右に一対設けられたリンク用カバー14のうち、左側のリンク用カバー14の左壁面には貫通孔が設けられ、その貫通孔を貫通して、基枠側ブラケット8に対する下リンク10の枢支用のピン12aがリンク用カバー14の外側まで延設され、図6に示すように、その延設端部に上限用ドグ15aと下限用ドグ15bとを備えたドグ板15が取付けられて、そのドグ板15が、前記ピン12aや下リンク10と一体的に回動するように構成されている。
そして、前記基枠7には、上限検知用センサ16aと下限検知用センサ16bとが設けられ、ドグ板15の上限用ドグ15aが上限検知用センサ16aに接当することにより、昇降台1の車両Vに対する昇降位置を検出するように構成されている。
すなわち、上限用ドグ15aや下限用ドグ15bを備えたドグ板15、および、上限検知用センサ16aや下限検知用センサ16bの検知用センサ16にて下降移動状態検出手段が構成され、下限用ドグ15bが下限検知用センサ16bに接当することにより、昇降台1が下降位置A1に下降された下降移動状態を検出するように構成されている。
【0026】
前記昇降枠2は、図4および図7に示すように、後方側から見て上方が開放されたコの字形に形成されていて、その左右の壁面から内方に向けて横方向への軸心周りに回転する複数のスライド用遊転ローラ17がそれぞれ突設され、かつ、左側の壁面には、ピニオン18を備えたスライド用電動モータ19が取付けられ、右側の壁面には、内方に向けて上下方向への軸心周りに回転する複数のガイド用遊転ローラ20が突設されている。
この昇降枠2に保持される昇降台1は、平面視において長方形に形成され、その左右の側面には、若干形状の異なるレール部材21,22が設けられ、かつ、外方に向けて横方向への軸心周りに回転するスライド用遊転ローラ23がそれぞれ突設されていて、後方側の縁部が、車椅子Cを移載するための出入口用縁部として開口されている。
【0027】
前記昇降台1に設けられた左側のレール部材31には、昇降枠2の左側に設けられたスライド用遊転ローラ27が内嵌され、右側のレール部材32には、昇降枠2の右側に設けられたスライド用遊転ローラ17とガイド用遊転ローラ20とが内嵌されている。
そして、この昇降枠2に設けられた複数のスライド用遊転ローラ17によって、前記昇降台1が昇降枠2に対して前後方向にスライド可能に保持され、かつ、前記ガイド用遊転ローラ20によって、昇降枠2に対する昇降台1の横揺れが防止されるように構成されている。
【0028】
前記左側のレール部材21には、ラック24が内嵌されてレール部材21に固着され、そのラック24に前記ピニオン18が交合されて、スライド用電動モータ19の正逆回転駆動により、昇降台1に設けられたスライド用遊転ローラ23が車両V側に設けられた左右一対のレール25上を転動して、前記昇降台1が、昇降枠2に対して前後方向に往復スライドするように構成されている。
つまり、図2に示すように、レール25の最前方に設けられた振動防止部材26とレール25との間にスライド用遊転ローラ23が嵌入して、昇降台1の上下方向への振動が防止される車両V内方への格納位置A3と、車両Vから外方に突出する上述の上昇位置A2とにわたって、昇降台1がスライド可能に構成されている。
【0029】
前記昇降枠2の前端部には、板状の前受け止め体27が回動可能に枢着されて、ほぼ水平になる収納姿勢と、上方へ揺動した起立姿勢とに切り換え可能に構成されている。
前記昇降台1の後端部には、受け止め体としての後受け止め体28が回動可能に枢着されて、上方側に揺動させて起立させた状態において、車椅子Cが昇降台1から移動して落下するのを受け止め阻止する阻止姿勢B1と、昇降枠2と昇降台1とが下降位置A1にあって、後方側に向けて下方側に揺動させて倒伏させた状態において、その遊端部が地面G上に接地して車椅子Cの移動を許容する許容姿勢B2とに手動操作および電動操作によって切り換え操作可能に構成され、かつ、昇降台1の左側には、手摺り29が設けられている。
【0030】
前記後受け止め体28は、図8および図16に示すように、昇降台1の後端縁である出入口用縁部において、その左右両端部が後受け止め体用ブラケット28aを介して出入口用縁部の長手方向に沿う固定横軸30周り、すなわち固定横軸30の軸心L1周りに揺動可能に枢着されている。
ちなみに、図8は、後受け止め体28を左側面から見た図であり、図16は、後受け止め体28を右側面から見た図である。
【0031】
以下、図8〜図15に基づいて、後受け止め体28の左側に配設された各部材について説明する。
ちなみに、図8は、各部材を組み付けた状態での側面図であり、図9は、各部材を組み付けた状態での後側面図であり、図10は、各部材の分解斜視図であり、図11は、図10をさらに分解して一部の部材を省略した分解斜視図であり、図12〜図15は、後受け止め体28の回転位置における各部材の連係状態を示す分解側面図である。
また、後受け止め体28の左側に配設された各部材について説明する際に、往動回転とは、図中時計方向の回転を示し、復動回転とは図中反時計方向の回転を示すものとする。
【0032】
前記後受け止め体28の左側、すなわち昇降台1の横左端部側には、図10および図11に示すように、後受け止め体用ブラケット28aの外側に、前記軸心L1を中心として後受け止め体28と一体的に回動する回動体としてのカム板31が後受け止め体用ブラケット28aに一体的に連結され、そのカム板31の外側には、前記軸心L1を中心として回動する駆動回動体としてのスプロケット32が昇降台1の側壁部に支持された状態で設けられ、カム板31とスプロケット32とが、連結ピン33にて連結され、固定横軸30の軸心L1周りに一体回動可能な状態に設けられている。
そして、図9に示すように、モータ側スプロケット34とスプロケット32とにチェーン35が掛け渡され、スプロケット32は、昇降台1の側面部に取り付けられた回動操作手段としての後受け止め体用電動モータ36の作動により、固定横軸30の軸心L1周りで回動操作されるように設けられている。
【0033】
前記スプロケット32は、後受け止め体28を許容姿勢B2に切り換える後受け止め体用電動モータ36の許容側作動により往動回転操作され、後受け止め体28を阻止姿勢B1に切り換える後受け止め体用電動モータ36の阻止側作動により復動回転操作に回転操作されるように設けられている。
そして、後受け止め体用電動モータ36の許容側作動においては、スプロケット32とカム板31を一体的に往動回転させることにより、後受け止め体28を許容姿勢B2に回転操作させ、後受け止め体用電動モータ36の阻止側作動においては、スプロケット32とカム板31を一体的に復動回転させることにより、後受け止め体28を阻止姿勢B1に回転操作させるように構成されている。
【0034】
前記後受け止め体用電動モータ36は、故障したときなどには、スプロケット32とカム板31を固定横軸30の軸心L1周りに回動可能となるものが用いられ、手動操作により後受け止め体28を固定横軸30の軸心L1周りに揺動操作可能に構成されている。
【0035】
また、昇降台1には、固定横軸30に近接し、かつ、固定横軸30に平行する状態で、回動横軸37が回動可能に取付けられている。
そして、ロック具としてのロック板38が、カム板31に対応する位置で、回動横軸37周り、すなわち回動横軸37の軸心L2周りに揺動可能に枢着され、そのロック板38の外側には、ロック解除用回動板39が、スプロケット32と対応する位置で、回動横軸37の軸心L2周りに揺動可能に枢着され、ロック板38とロック解除用回動板39は、回動横軸37の軸心L2周りに一体的に揺動するように設けられている。
【0036】
前記カム板31には、ロック用切欠部31aが形成され、ロック板38には、ロック用切欠部31aに係合するロック用突起部38aが形成され、図10および図12の(イ)に示すように、ロック板38は、後受け止め体28が阻止姿勢B1のときに、ロック用突起部38aがロック用切欠部31aに係合され、かつ、コイルスプリング40により係合側に弾性する状態で設けられている。
そして、ロック板38には、手動操作用の操作レバー42が上方へ延設されて、その操作レバー42による手動操作により、ロック用突起部38aをロック用切欠部31aから離脱されるロック解除操作可能に構成されている。
また、コイルスプリング40は、ロック板38に設けられたロック板側取り付け具40aと昇降台1の側壁部に設けられた昇降台1側取り付け具40b間に介装され、後受け止め体28が阻止姿勢B1になると、コイルスプリング40の弾性力により、ロック用突起部38aをロック用切欠部31aに係合されて自動的にロック作動させる。
【0037】
カム板31、ロック板38、および、コイルスプリング40により手動操作式のロック機構Kが構成され、このロック機構Kは、後受け止め体28と一体回動するカム板31に係脱させるロック板38を、後受け止め体28が阻止姿勢B1のときにカム板31に係合自在にかつ係合側に弾性付勢する状態で備えて、ロック用突起部38aがロック用切欠部31aに係合され、そのロック板38のカム板31に対する係合により、後受け止め体28を阻止姿勢B1においてロックするように構成されている。
【0038】
また、ロック解除用回動板39にも、突起部39aが形成され、回動横軸37と平行となる状態で回動横軸37の軸心L2周りに揺動可能に枢着された位置合わせ用回転体48に取り付けられた連結棒49が、ロック板38を貫通する状態でロック解除用回動板39に連結され、ロック解除用回動板39の突起部39aとロック板38のロック用突起部38aとが、回動横軸36の軸心L2周りで同位相の位置となるように設けられている。
【0039】
そして、スプロケット32は、その内側に一体的に回動するカム部41を備え、そのカム部41には、後受け止め体28が阻止姿勢B1のときに、ロック解除用回動板39の突起部39aが接当する接当面41aが形成されている。
その接当面41aは、後受け止め体用電動モータ36の許容側作動により、スプロケット32が往動回転すると、ロック解除用回動板39の突起部39aを軸心L2の径方向の外側に押圧案内する傾斜状に形成され、スプロケット32の往動回転の初期回転において、突起部39aを軸心L2の径方向の外側に押圧操作することにより、ロック解除用回動板39の突起部39aをカム部41の接当面41aから離脱させるように構成されている。
【0040】
また、カム部41には、固定横軸30の軸心L1周りに円弧状の係合溝41bが形成され、スプロケット32が、係合溝41bに連結ピン33を遊嵌させてカム板31に連結され、図12の(イ)に示すように、後受け止め体28が阻止姿勢B1のとき、および、図13の(ロ)に示すように、後受け止め体28が許容姿勢B2のときには、連結ピン33が係合溝41bの端部に移動するようにしている。
そして、スプロケット32が、往動回転の初期回転においては、連結ピン33が係合溝41b内で移動することにより、相対回転を許容する状態でカム板31を回転操作するようにしている。
【0041】
このように、スプロケット32は、往動回転の初期回転によりロック板38をカム板31から離脱させる離脱側に押圧操作するカム部41を備え、かつ、往動回転の初期回転においては相対回転を許容する状態でカム板31を回転操作するように連結されている。
【0042】
ちなみに、モータ側スプロケット34や後受け止め体用電動モータ36など、昇降台1に設けられた左側のレール部材21よりも上方側に突出する部分は、図4に示すように、カバーBに覆われており、操作レバー42は、左側のレール部材21に穿設された開口内を貫通する状態で上方に延設されている。
【0043】
以上の如く、昇降台1の横左端部側には、ロック機構K、後受け止め体用電動モータ36、スプロケット32などを配設し、後受け止め体用電動モータ36が、許容作動により、ロック機構Kをロック解除操作して後受け止め体28を許容姿勢B2に回転操作し、阻止側作動により、後受け止め体28を阻止姿勢B1に回転操作しかつロック機構Kのロック解除操作を停止するように、後受け止め体28およびロック機構Kに連係されている。
【0044】
すなわち、図12の(イ)に示すように、後受け止め体28が阻止姿勢B1に切り換えられた状態において、後受け止め体用電動モータ36の許容側作動により、スプロケット32が往動回転操作されると、そのスプロケット32の往動回転の初期回転においては、連結ピン33が係合溝41b内を移動して、スプロケット32のみが往動回転される。
そのスプロケット32の往動回転の初期回転においては、ロック解除用回動板39の突起部39aに対するカム部41の接当面41aの押圧操作により、図12の(ロ)に示すように、ロック解除用回動板39とロック板38を一体的に回転横軸37の軸心L2周りに揺動され、ロック板38のロック用突起部38aをカム板31のロック用切欠部31aから離脱させて、ロック機構Kをロック解除操作する。
そして、ロック機構Kをロック解除操作すると、後受け止め体28は、図13の(イ)に示すように、自重により許容姿勢B2側に回転し、その回転により連結ピン33が係合溝41b内を移動し、その後、スプロケット32の往動回転および後受け止め体28の自重による許容姿勢B2側への回転によって、図13の(ロ)に示すように、後受け止め体28が許容姿勢B2に切り換えられる。
【0045】
また、後受け止め体28が許容姿勢B2に切り換えられた状態で、後受け止め体用電動モータ36の阻止側作動により、スプロケット32が復動回転操作されると、図14に示すように、連結ピン33が係合溝41bの端部にて押圧されて、スプロケット32とカム板31が一体的に復動回転して、後受け止め体28を阻止姿勢B1に回転操作される。
そして、図12の(イ)に示すように、後受け止め体28が阻止姿勢B1になると、コイルスプリング40の弾性力によりロック用突起部38aがロック用切欠部31aに係合されて自動的にロック作動され、突起部39aも接当面41aに接当される。
また、スプロケット32の復動回転においては、ロック板38のロック用突起部38aがカム板31の外周部にて案内され、かつ、ロック解除用回動板39の突起部39aもカム部41の外周部にて案内されるだけであるので、ロック板38をカム板31から離脱させる離脱側へ押圧操作されることはなく、ロック機構Kのロック解除操作が中止される。
【0046】
また、後受け止め体用電動モータ36の故障などによって、後受け止め体28の回動操作を電動操作により行うことができないときには、手動操作にて後受け止め体28の阻止姿勢B1と許容姿勢B2との回動操作を行えるように構成されている。
【0047】
すなわち、図12の(イ)に示すように、後受け止め体28が阻止姿勢B1にロックされているときに、操作レバー42を前方側に揺動操作することにより、図15の(イ)に示すように、ロック用突起部38aをロック用切欠部31aから離脱させて、ロック機構Kをロック解除操作し、そのロック解除操作された状態で、手動操作により後受け止め体28を許容姿勢B2に回転操作することにより、後受け止め体28を許容姿勢B2に切り換え可能に構成されている。
また、後受け止め体28が許容姿勢B2に切り換えられている状態では、手動操作により後受け止め体28を阻止姿勢B1に回転操作可能に構成され、後受け止め体28が阻止姿勢B1になると、コイルスプリング40の弾性力により、ロック用突起部38aがロック用切欠部31aに係合されて自動的にロック作動される。
そして、このように手動操作により後受け止め体28を回転操作するときには、電動操作とは逆に、後受け止め体28の回動によりカム板31が回転操作され、連結ピン33の作用によって、カム板31の回動に伴いスプロケット32が回転操作される。
【0048】
また、後受け止め体28は、阻止姿勢B1と許容姿勢B2の他に、図15の(ロ)に示すように、手動操作により前方下方側へ揺動させた格納姿勢B3にも姿勢変更可能に構成されている。
すなわち、図12の(イ)に示すように、後受け止め体28が阻止姿勢B1にロックされているときに、操作レバー42を前方側に揺動操作することにより、図15の(イ)に示すように、ロック用突起部38aをロック用切欠部31aから離脱させて、ロック機構Kをロック解除操作し、そのロック解除操作された状態で、手動操作により後受け止め体28を前方下方側に揺動操作することにより、図15の(ロ)に示すように、後受け止め体28を格納姿勢B3に切り換え可能に構成されている。
【0049】
ちなみに、図21の(ハ)に示すように、昇降台1が格納位置A3にあるときには、阻止姿勢B1と格納姿勢B3との間でのみ、後受け止め体28が回動操作可能に構成され、図21の(イ)および(ロ)に示すように、昇降台1が下降位置A1および上昇位置A2にあるときには、格納姿勢B3、阻止姿勢B1、許容姿勢B2のいずれの姿勢にも、後受け止め体28が回動操作可能に構成されている。
すなわち、カム板31のロック用切欠部31aの両側部には、軸心L1から大きく外側に突出する大突部31bと、その大突部31bよりも突出量の小さい小突部31cとが設けられ、ロック板38には、昇降台1が前方にスライドした格納位置A3にあるときに、ロック板38の規制部38bを昇降枠2に設けられた図外の規制枠に接当させることにより、操作レバー42の操作量を規制させ、阻止姿勢B1と格納姿勢B3との間でのみ、後受け止め体28が回動操作可能に構成されている。
【0050】
そして、昇降台1が下降位置A1や上昇位置A2にあるときは、ロック板38のロック用突起部38aが、カム板31の小突部31cのみならず、大突部31bcからも離脱する側に移動操作されて、後受け止め体28を格納姿勢B3にも、許容姿勢B2にも回動操作可能に構成されている。
しかし、昇降台1が格納位置A3にあるときには、昇降枠2に設けられた規制枠への規制部38bの接当によって、操作レバー42の操作量が規制され、ロック板38のロック用突起38aが、カム板31の小突部31cから離脱する側に移動操作されるのであるが、大突部31bからは離脱しない位置に位置規制される。
この状態では、後受け止め体28を格納姿勢B3に回転操作可能であるが、大突部31bのロック用突起38aへの接当によって、許容姿勢B2への回転操作が牽制阻止されて、昇降台1が格納姿勢B3にあるときには、阻止姿勢B1と格納姿勢B3との間でのみ、後受け止め体28が回動操作可能に構成されている。
【0051】
以下、図16〜図20に基づいて、後受け止め体28の左側に配設された各部材について説明する。
ちなみに、図16は、後受け止め体28が阻止姿勢B1のときの側面図であり、図17は、後受け止め体28が許容姿勢B2のときの側面図であり、図18は、後受け止め体28が格納姿勢B3のときの側面図であり、図19は、一部を切欠いた後側面図であり、図20は、各部材の分解斜視図である。
【0052】
前記後受け止め体28の右側、すなわち昇降台1の右端部側には、後受け止め体28の自重により後受け止め体28が許容姿勢B2側へ回転するときの回転速度を減衰させるダンパ43が配設されている。
【0053】
前記後受け止め体用ブラケット28aの外側には、ダンパ用回動体44が、固定横軸30周りに、すなわち固定横軸30の軸心L1周りに揺動可能に枢着され、ダンパ43が、ダンパ用回動体44の固定横軸30の軸心L1周りの揺動により、伸縮するように設けられている。
前記ダンパ用回動体44は、固定横軸30の軸心L1周りに円弧状の切欠部44aに係合ピン45を嵌合させる状態で、後受け止め体用ブラケット28aに連結されている。
そして、図16に示すように、後受け止め体28が阻止姿勢B1の状態において、許容姿勢B2側、すなわち図中反時計方向に後受け止め体28が回転するときには、合ピン45が切欠部44aの端部を押圧することにより、後受け止め体28がダンパ用回動体44を一体的に揺動操作し、図17に示すように、ダンパ43の収縮作用により、後受け止め体28の回転速度を減衰させる状態で、後受け止め体28を許容姿勢B2に回転させる。
また、図16に示すように、後受け止め体28が阻止姿勢B1の状態において、格納姿勢B3側、すなわち図中時計方向に後受け止め体28を回転するときには、係合ピン45が切欠部44a内を移動することにより、後受け止め体28がダンパ用回動体44との相対回転を許容して、ダンパ43が作用することなく、後受け止め体28を格納姿勢B3に回転させる。
【0054】
すなわち、ダンパ43は、後受け止め体28が阻止姿勢B1から許容姿勢B2に回転するときのみ、その回転速度を減衰し、後受け止め体28が阻止姿勢B1から格納姿勢B3に回転するときには、その回転速度を減衰作用しないように構成されている。
【0055】
前記左右一対の油圧シリンダ5に作動油を供給するシリンダ用電動ポンプ6は、左側の平行四連リンク機構4よりも左側に位置されて車両V上に搭載されて、シリンダ用電動ポンプ6と左右の油圧シリンダ5とが、配管により接続され、かつ、その配管系に各種の切換弁やリリーフ弁などが介装されるとともに、前記シリンダ用電動ポンプ6や付属機器などもカバー46によって覆われている。
【0056】
このような構成からなる車両用昇降装置は、図22に示すように、制御手段としての制御装置Hによって油圧シリンダ5、スライド用電動モータ19、後受け止め体用電動モータ36などの作動が全て制御されるように構成され、そのため、その制御装置Hには、上限用検知センサ16a、下限用検知センサ16b、下降状態検出センサ50、および、図外の各種センサ類からの信号が入力されるように構成され、かつ、その制御装置Hに作動信号を入力するペンダント式操作具47が設けられている。
【0057】
そして、制御装置Hは、ペンダント式操作具47による下降指令により、昇降台1を格納位置A3から上昇位置A2にスライド移動操作させたのち、昇降台1を上昇位置A2から下降位置A1に下降操作するように、スライド用電動モータ19および油圧シリンダ5を作動させ、下降状態検出センサ50にて下降状態が検出されかつ下限用検知センサ16bにて下降移動状態が検出された状態において、ペンダント式操作具47による許容姿勢用の切換指令があると、後受け止め体28を許容姿勢B2に回転操作するように後受け止め体用電動モータ36を作動させるように構成されている。
【0058】
すなわち、制御装置Hは、下降状態検出センサ50にて下降状態が検出されていなかったり、または、下限用検知センサ16bにて下降移動状態が検出されていないときには、ペンダント式操作具47にて許容姿勢用の切換指令をしても、その切換指令は受け入れず、後受け止め体28を阻止姿勢B1に維持し、下降状態検出センサ50にて下降状態が検出されかつ下限用検知センサ16bにて下降移動状態が検出された状態でのみ、ペンダント式操作具47による許容姿勢用の切換指令を受け入れて、後受け止め体28を許容姿勢B2に回転操作することによって、昇降台1が地面G上または地面G近くに下降されているときのみ、後受け止め体28を許容姿勢B2に回転操作されて、車椅子Cが誤って昇降台1の外方側に移動するのを阻止するように構成されている。
【0059】
また、制御装置Hは、ペンダント式操作具47による上昇指令により、後受け止め体28を阻止姿勢B1に回転操作させたのち、昇降台1を下降位置A1から上昇位置A2に上昇操作し、上限用検知センサ16aにて昇降台1が上昇位置A2に上昇された上昇移動状態が検出されると、昇降台1を上昇位置A2から格納位置A3にスライド移動操作させるように、後受け止め体用電動モータ36、油圧シリンダ5、および、スライド用電動モータ19を作動させるように構成されている。
【0060】
すなわち、制御装置Hは、上昇指令があると、まず、後受け止め体28を阻止姿勢B1に回転操作させ、その後、昇降台1を下降位置A1から上昇位置A2に上昇操作するように、後受け止め体用電動モータ36および油圧シリンダ5を作動させて、上昇指令というひとつの指令により、後受け止め体28を阻止姿勢B1に切り換えた状態で昇降台1を上昇させることによって、後受け止め体28が許容姿勢B2のまま載置台1が上昇されることを阻止して、車椅子Cが誤って昇降台1の外方側に移動するのを阻止するように構成されている。
【0061】
前記制御装置による車両用昇降装置の作動について説明する。
まず、車椅子Cを車両V内から地面G上に移載する場合について説明すると、昇降台1上に車椅子Cを載置し、後部の開閉扉Dを開いて、ペンダント式操作具47の下降ボタン47aを押し操作して、下降指令が指令されると、スライド用電動モータ19が回転駆動し、ピニオン18の回転に伴って、このピニオン18とラック24の作用で、昇降台1が、保持枠2側に引き寄せられ、図外のセンサからの信号に基づいてスライド用電動モータ19が停止し、昇降台1が保持枠2に保持された状態で停止する。
【0062】
つまり、昇降台1に設けられたスライド用遊転ローラ23がレール25上を転動して昇降枠2側に引き寄せられ、昇降枠2に設けられたスライド用遊転ローラ17が、昇降台1の左右のレール部材21,22に内嵌し、かつ、ガイド用遊転ローラ20が、右側のレール部材22に内嵌し、昇降枠2に設けられたスライド用遊転ローラ17を介して、昇降台1が、昇降枠2に保持された上昇位置A2に至り、収納姿勢にあった前受け止め体27が上方に回転して起立姿勢に切り換えられる。
【0063】
その後、シリンダ用電動ポンプ6が回転駆動して、作動油が左右一対の油圧シリンダ5に供給されて、両油圧シリンダ5が伸長し、さらに、平行四連リンク機構4が垂直になった時点で、両油圧シリンダ5が短縮して、平行四連リンク機構4の作用で、昇降枠2に保持された昇降台1が、ほぼ水平姿勢のままで後方へ移動しながら下降する。
【0064】
そして、図23に示すように、ドグ板15の下限用ドグ15bが下限用センサ16bに接当し、かつ、地面Gとの接地により検知体32が設定量以上上昇移動してセンサ52に接当して、下降状態検出センサ50にて下降状態が検出されかつ下限用検知センサ16bにて下降移動状態が検出された状態において、ペンダント式操作具47の後受け止め体用の開きボタン47cの押し操作により、許容姿勢用の切換指令があると、後受け止め体用電動モータ36が許容側作動し、スプロケット32の往動回転によって、ロック機構Kをロック解除操作して後受け止め体28を許容姿勢B2に回転操作し、後受け止め体28の遊端部を接地させる。
すなわち、このスプロケット32の往動回転のうち、初期回転においては、連結ピン33の係合溝41b内での移動によりスプロケット32のみ往動回転させて、カム部41によってロック板38をカム板31から離脱させる離脱側に押圧操作して、ロック機構Kをロック解除操作し、その後の回転においては、スプロケット32の往動回転および後受け止め体28の自重により、スプロケット32とカム板31を一体的に往動回転させて、後受け止め体28を許容姿勢B2に回転操作する。
【0065】
なお、図23において、下限用センサ16bを黒く塗ることにより、下限用ドグ15bが下限用センサ16bに接当している状態を示し、センサ53を黒く塗ることにより、地面Gとの接地により検知体32が設定量以上上昇移動してセンサ52に接当している状態を示しており、下降状態検出センサ50にて下降状態が検出されかつ下限用検知センサ16bにて下降移動状態が検出された状態を示している。
【0066】
前記後受け止め体28の遊端部を接地させた後、介護者が後方へ引張り操作するか、自力によって車椅子Cを移動させて地面G上に降り、地面Gへの移載が完了する。
なお、昇降台1の下降途中においても、ペンダント式操作具47の下降ボタン47aに対する押し操作を解除することにより、昇降枠2と昇降台1とを所望の位置で停止させることができ、この場合でも、下降状態検出センサ50にて下降状態が検出されかつ下限用検知センサ16bにて下降移動状態が検出された状態において、ペンダント式操作具47の後受け止め体用の開きボタン47cの押し操作により、許容姿勢用の切換指令があると、後受け止め体用電動モータ36が許容側作動することになる。したがって、例えば、地面Gよりも高い台の上などに車椅子Cを降ろすことも可能である。
【0067】
つぎに、車椅子Cを地面G上から車両V内に移載する場合について説明すると、まず、車椅子Cを昇降台1上に載置し、ペンダント式操作具41の上昇ボタン47bの押し操作により、上昇指令を指令すると、後受け止め体28を阻止姿勢B1に回転操作させたのち、昇降台1を上昇位置A2に上昇操作するように、後受け止め体用電動モータ36および油圧シリンダ5を作動させる。
すなわち、まず、後受け止め体用電動モータ36が阻止側作動し、スプロケット32の復動回転によって、後受け止め体28を阻止姿勢B1に回転操作しかつロック機構Kのロック解除操作を停止する。
このスプロケット32の往動回転においては、係合溝41bの端部が連結ピン33を押圧することによって、スプロケット32とカム板31を一体的に往動回転させて、後受け止め体28を許容姿勢B2に回転操作するとともに、ロック板38のロック用突起部38aをカム板31の外周部にて案内し、かつ、ロック解除用回動板39の突起部39aもカム部41の外周部にて案内して、ロック板38をカム板31から離脱させる離脱側へ押圧操作されることはなく、ロック機構Kのロック解除操作を中止させる。
【0068】
その後、後受け止め体28が阻止姿勢B1になると、コイルスプリング40の弾性力により、ロック用突起部38aがロック用切欠部31aに係合されて自動的にロック作動され、上述した下降時とは逆の動きで、まず、シリンダ用電動ポンプ6からの作動油が、左右一対の油圧シリンダ5に供給されて両油圧シリンダ5が短縮し、昇降台1がほぼ水平姿勢のままで上昇しながら前方へ移動し、平行四連リンク機構4が垂直になった時点で、両油圧シリンダ5が伸長し、前記ドグ板15の上限用ドグ15aが上限検知用センサ16aに接当した時点で、昇降枠2が上昇位置A2に至り、油圧シリンダ5による昇降台1の上昇が停止されて、スライド用電動モータ19が、下降の際と逆の方向に回転駆動され、昇降台1が元の格納位置A3にまで移動され、かつ、起立姿勢にあった前受け止め体27が前方に回転して収納姿勢に切り換えられ、図外のセンサの検出に基づいてスライド用電動モータ19の作動が停止されて、車両V内への移載が完了する。
【0069】
そして、車椅子Cを地面G上から車両V内に移載した後、昇降台1が格納位置A3に位置する状態で、操作レバー42の前方側への揺動により、ロック用突起部38aをロック用切欠部31aから離脱させて、ロック機構Kのロック解除操作し、かつ、そのロック解除操作された状態で、後受け止め体28を格納姿勢B3に回転操作する。
【0070】
ちなみに、車椅子Cを車両V内から地面G上に移載するときに、格納姿勢B3にある後受け止め体28を手動操作により阻止姿勢B1に切り換える場合には、操作レバー42を操作することなく、後受け止め体28を阻止姿勢B1側へ手動操作にて揺動させ、後受け止め体28が阻止姿勢B1になると、ロック用突起38aがカム板31のロック用切欠部31aに係合して、後受け止め体28が阻止姿勢B1に自動的に保持される。
【0071】
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、基枠7に対して左右一対の平行四連リンク機構4を連結し、その左右一対の平行四連リンク機構4に夫々昇降アーム3を連結した構成を示したが、平行四連リンク機構4と昇降アーム3とを左右のいずれか一方のみに設け、昇降台1を片持ち状で昇降させるように構成することもできる。
また、昇降アーム3の下端部に保持枠2を取付けて、その保持枠2により昇降台1を保持する構成を示したが、昇降アーム3の下端部に昇降台1を直接取付け、その昇降台1と車両Vの床面Fとの間で車椅子Cを移載するように構成し、かつ、昇降台1を折り畳んで、車両V内に収納するように構成することもできる。
【0072】
(2)上記実施形態では、平行四連リンク機構4を用いて昇降枠2や昇降台1を昇降操作する構成を示したが、別の四連リンク機構を用いて昇降操作することもでき、その例を示したのが図24〜図27である。なお、この別の実施形態を説明するにあたり、重複説明などを避けるため、主として先の実施形態と異なる部分についてのみ簡単に説明する。
この車両用昇降装置は、車両Vの床面F上に固着された左右一対のガイド枠59と、各ガイド枠59に沿って前後方向に移動可能に構成された左右一対の可動枠60とを備え、各可動枠60と昇降枠2とが、直線状の上リンク61と特殊な形状の下リンク62とで連結されて、各可動枠60、昇降枠2、上下リンク61,62によって、それぞれ四連リンク機構63が構成され、各可動枠60にそれぞれ複動式油圧シリンダ5のピストンロッド64が連結されている。
【0073】
そして、その左右一対の複動式油圧シリンダ5の伸縮によって、例えば、図25に示す下降位置A1から昇降枠2と昇降台1とを上昇させる際には、各複動式油圧シリンダ5を短縮作動させる。すると、各可動枠60が車両Vの前方側に移動され、それに伴って、上下リンク61,62が前方に引き寄せられるとともに、下リンク62の下面が車両Vのバンパーに設けられた案内輪65に案内され、かつ、下リンク62の側方に設けられた遊転輪66がガイド枠59内のガイド67上に乗り上げ、図26に示すように、昇降枠2と昇降台1とが水平姿勢を維持した状態で上昇位置A2に上昇され、その後、さらに、複動式油圧シリンダ5を短縮することで、図27に示すように、昇降枠2が車両V内に引き込まれ、その後、昇降台1がスライド操作されるのであり、逆の動きによって下降操作されることになる。
【0074】
ちなみに、この別の実施形態においては、図24〜図27に示すように、下降状態検出センサ50を昇降枠2の下端部に設け、下降移動状態検出手段としては、図示はしていないが、油圧シリンダ5の伸縮状態や下リンク62の上端部の位置を検出することにより、昇降台1の車両Vに対する昇降位置を検出して、昇降台1が下降位置A1に下降された下降移動状態を検出する。
【0075】
また、この別の実施形態において、左右一対の可動枠60を連結部材を用いて互いに連結して一体化し、その連結部材に複動式油圧シリンダ5のピストンロッド64を連結することもでき、その場合には、ひとつの複動式油圧シリンダ5の伸縮作動によって昇降枠2と昇降台1とを昇降操作することが可能となる。
【0076】
(3)上記実施形態では、平行四連リンク機構4を駆動操作する昇降駆動手段として、油圧シリンダ5を用いた例を示したが、シリンダ以外にも、例えば、ねじ棒とナット部材とを使用し、そのねじ棒またはナット部材を電動モータで正逆回転駆動させることにより、平行四連リンク機構4を駆動操作することもでき、さらに、上述したねじ棒またはナット部材を手動操作による人為力で正逆回転駆動させて平行四連リンク機構4を駆動操作するように構成することもできる。
【0077】
(4)上記実施形態では、制御装置Hが、下降状態検出センサ50にて下降状態が検出されかつ下限用検知センサ16bにて下降移動状態が検出された状態において、ペンダント式操作具47による許容姿勢用の切換指令があると、後受け止め体28を許容姿勢B2に回転操作するように後受け止め体用電動モータ36を作動させるようしているが、下限用検知センサ16bなどを設けずに、制御装置Hは、下降状態検出センサ50にて下降状態が検出された状態において、ペンダント式操作具47による許容姿勢用の切換指令があると、後受け止め体28を許容姿勢B2に回転操作するように後受け止め体用電動モータ36を作動させることも可能である。
【0078】
(5)上記実施形態では、制御装置Hは、ペンダント式操作具47による上昇指令により、後受け止め体28を阻止姿勢B1に回転操作させたのち、昇降台1を下降位置A1から上昇位置A2に上昇操作するように、後受け止め体用電動モータ36および油圧シリンダ5を作動させるように構成されているが、例えば、後受け止め体用の閉じボタンを設けて、制御装置Hは、その後受け止め体用の閉じボタンの押し操作により、阻止姿勢用の切換指令に伴って、後受け止め体28を阻止姿勢B1に回転操作させたのち、ペンダント式操作具47による上昇指令に伴って、昇降台1を下降位置A1から上昇位置A2に上昇操作するように、後受け止め体用電動モータ36および油圧シリンダ5を作動させるように構成してもよい。
すなわち、制御装置Hは、後受け止め体28を阻止姿勢B1に回転操作させたのち、昇降台1を下降位置A1から上昇位置A2に上昇操作するように、後受け止め体用電動モータ36および油圧シリンダ5を作動させる構成であればよい。
【0079】
(6)上記実施形態では、下降状態検出センサ50を、左右一対の昇降アーム3のうち、左側の昇降アーム3にのみ設ける例を示したが、左右一対の昇降アーム3の両側に同様の下降状態検出センサ50を設けて実施することも可能であり、下降状態を検出するセンサの数については適宜変更が可能である。
そして、複数のセンサを設ける場合には、すべてのセンサが地面に接地したことを検出することにより、下降状態を検出したり、地面の凹凸などに応じて、複数のセンサのうち、一部のセンサが地面に接地したことを検出することにより、下降状態を検出するように構成することも可能である。
【0080】
(7)上記実施形態では、下降状態検出センサ50が、地面Gの接地により昇降台1の地面Gに対する高さを検出して、下降状態を検出するようにしているが、例えば、超音波を用いることにより昇降台1の地面Gに対する高さを検出して、下降状態を検出することも可能であり、下降状態検出センサ50は接地式のものに限られるものではない。
また、下降移動状態検出手段についても、下限用ドグ15bが下限用センサ16bに接当することにより、昇降台1の車両Vに対する昇降位置を検出して、下降移動状態を検出する構成のものに限らず、昇降台1の車両Vに対する昇降位置を検出して、下降移動状態を検出するものであればよい。
【0081】
(8)上記実施形態では、下降状態検出センサ50は、設定範囲で昇降移動自在でかつ下降側に弾性付勢された状態に設けられた検知体52、検知体52の設定量以上の上昇移動を検出する接触式のセンサ53を備えて構成されているが、例えば、地面Gに接地したことを検出する接触式のセンサを備えて構成することも可能であり、下降状態検出センサ50の構成については適宜変更が可能である。
【0082】
(9)上記実施形態では、後受け止め体用電動モータ36の許容作動により、ロック機構Kをロック解除操作して後受け止め体28を許容姿勢B2に回転操作し、後受け止め体用電動モータ36の阻止側作動により、後受け止め体28を阻止姿勢B1に回転操作しかつロック機構Kのロック解除操作を停止するように、後受け止め体用電動モータ36が後受け止め体28およびロック機構Kに連係することによって、後受け止め体用電動モータ36の作動により、後受け止め体28の回動操作およびロック機構Kのロック解除操作を行うようにしているが、後受け止め体28を阻止姿勢B1と許容姿勢B2とに回動操作自在でかつ阻止姿勢B1にロックさせることが可能な構成であればよく、適宜変更することが可能である。
例えば、阻止姿勢B1と許容姿勢B2とに後受け止め体28を回動操作する後受け止め体用アクチュエータと、ロック機構Kをロック解除操作するロック機構用アクチュエータとを設けて、後受け止め体用アクチュエータの作動により阻止姿勢B1と許容姿勢B2との後受け止め体28の回動操作を行い、ロック機構用アクチュエータの作動によりロック機構Kのロック解除操作を行うことが可能である。
また、上記実施形態では、手動操作式のロック機構Kを設けているが、後受け止め体用電動モータ36に作動後の状態を維持するロック機構を備えさせることにより、後受け止め体28を阻止姿勢B1においてロックさせることも可能となるので、手動操作式のロック機構Kを設けなくてもよい。
【0083】
(10)上記実施形態では、車両Vの一例としてワゴン車を示し、そのワゴン車の後部に昇降装置を装着した例を示したが、車両Vとしては、ワゴン車以外にも、普通乗用車、バス、トラックなど、種々の車両に適用することができ、また、その装着箇所についても、車両Vの後部に限ることはなく、車両Vの前後方向の中間部などに装着して、昇降台1を車両Vの横側方の外側に下降させるように構成して実施することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用昇降装置の斜視図
【図2】車両用昇降装置の平面図
【図3】平行四連リンク機構の斜視図
【図4】昇降枠と昇降台の斜視図
【図5】車両用昇降装置の要部の縦断側面図
【図6】車両用昇降装置の要部の側面図
【図7】昇降枠と昇降台の縦断背面図
【図8】車両用昇降装置の要部の側面図
【図9】車両用昇降装置の要部の一部切欠き背面図
【図10】車両用昇降装置の要部の分解斜視図
【図11】車両用昇降装置の要部の分解斜視図
【図12】車両用昇降装置の要部の分解側面図
【図13】車両用昇降装置の要部の分解側面図
【図14】車両用昇降装置の要部の分解側面図
【図15】車両用昇降装置の要部の分解側面図
【図16】車両用昇降装置の要部の側面図
【図17】車両用昇降装置の要部の側面図
【図18】車両用昇降装置の要部の側面図
【図19】車両用昇降装置の要部の一部切欠き背面図
【図20】車両用昇降装置の要部の分解斜視図
【図21】車両用昇降装置の動きを示す側面図
【図22】車両用昇降装置の制御ブロック図
【図23】昇降台が下降位置に下降された下降状態での車両用昇降装置の側面図
【図24】別の実施形態による車両用昇降装置の斜視図
【図25】別の実施形態による昇降枠と昇降台の動きを示す側面図
【図26】別の実施形態による昇降枠と昇降台の動きを示す側面図
【図27】別の実施形態による昇降枠と昇降台の動きを示す側面図
【符号の説明】
1 載置台
5 昇降操作手段
15b,16b 下降移動状態検出手段
28 受け止め体
36 回動操作手段
50 下降状態検出手段
52 検知体
53 センサ
C 被載置体
H 制御手段

Claims (4)

  1. 地面上またはその近くの下降位置と車両の床面と同じ高さまたはほぼ同じ高さの上昇位置とに平行またはほぼ平行姿勢で被載置体の載置部を昇降操作自在な昇降操作手段と、
    前記被載置体が前記載置部から外方に移動するのを受け止め阻止する阻止姿勢と前記被載置体が前記載置部から外方に移動するのを許容する許容姿勢とに受け止め体を回動操作自在な回動操作手段と、
    前記昇降操作手段および前記回動操作手段の作動を制御する制御手段とが設けられている車両用昇降装置であって、
    前記載置部と一体的に昇降されて、前記載置部の地面に対する高さを検出して、前記載置部が前記下降位置に下降された下降状態を検出する下降状態検出手段が設けられ、
    前記制御手段は、前記下降状態検出手段にて前記下降状態が検出された状態において、許容姿勢用の切換指令があると、前記受け止め体を前記許容姿勢に回転操作するように前記回動操作手段を作動させるように構成されている車両用昇降装置。
  2. 前記載置部の前記車両に対する昇降位置を検出して、前記載置部が前記下降位置に下降された下降移動状態を検出する下降移動状態検出手段が設けられ、
    前記制御手段は、前記下降状態検出手段にて前記下降状態が検出されかつ前記下降移動状態検出手段にて前記下降移動状態が検出された状態において、前記許容姿勢用の切換指令があると、前記受け止め体を前記許容姿勢に回転操作するように前記回動操作手段を作動させるように構成されている請求項1に記載の車両用昇降装置。
  3. 前記制御手段は、上昇指令に基づいて、前記受け止め体を前記阻止姿勢に回転操作させたのち、前記載置部を前記上昇位置に上昇操作するように、前記回動操作手段および前記昇降操作手段を作動させるように構成されている請求項1または2に記載の車両用昇降装置。
  4. 前記下降状態検出手段は、設定範囲において昇降移動自在でかつ下降側に弾性付勢された状態に設けられて、地面との接地により上昇移動する検知体と、その検知体の設定量以上の上昇移動を検出するセンサとを備え、前記センサにて前記検知体の設定量以上の上昇移動を検出することにより、前記下降状態を検出するように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用昇降装置。
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