JP3556117B2 - 車両用昇降装置 - Google Patents

車両用昇降装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3556117B2
JP3556117B2 JP04471699A JP4471699A JP3556117B2 JP 3556117 B2 JP3556117 B2 JP 3556117B2 JP 04471699 A JP04471699 A JP 04471699A JP 4471699 A JP4471699 A JP 4471699A JP 3556117 B2 JP3556117 B2 JP 3556117B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
lifting
vehicle
command
elevating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP04471699A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000238570A (ja
Inventor
淑照 池畑
孝史 尾崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daifuku Co Ltd
Araco Corp
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
Araco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daifuku Co Ltd, Araco Corp filed Critical Daifuku Co Ltd
Priority to JP04471699A priority Critical patent/JP3556117B2/ja
Publication of JP2000238570A publication Critical patent/JP2000238570A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3556117B2 publication Critical patent/JP3556117B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被載置体の載置部を備える昇降枠を、地面上又はその近くに下降する下降位置と車両の床面上に上昇する上昇位置とに平行又は略平行姿勢で昇降させるリンク機構と、前記昇降枠の昇降のために前記リンク機構を昇降操作する昇降駆動手段と、前記昇降枠が前記上昇位置にある状態で、その昇降枠に対して前記載置部を車両の内外方向にスライド操作するスライド駆動手段と、前記昇降駆動手段とスライド駆動手段との作動を制御する制御手段とが設けられ、前記制御手段が、格納指令が指令されるに伴って、前記昇降枠を前記上昇位置に上昇させた後、前記載置部を車両内方の格納位置にスライドさせ、かつ、突出指令が指令されるに伴って、前記載置部を車両外方の突出位置にスライドさせた後、前記昇降枠を前記下降位置に下降制御するように構成されている車両用昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
このような車両用昇降装置は、例えば、被載置体としての車椅子に使用者が座ったままで、その車椅子を載置部上に載置して、昇降駆動手段による昇降枠の昇降操作とスライド駆動手段による載置部のスライド操作により、車椅子を地面側から車両の床面上に上昇させ、更に、車両内方の格納位置にまでスライドさせたり、逆に、車両の床面上から地面近くの下降位置にまで下降させて移載するためなどに用いられるものである。
【0003】
かかる構成の昇降装置では、昇降枠が地面上又はその近くの下降位置にある状態で、その昇降枠に対して載置部が車両内方の格納位置、つまり、車両側にスライド操作されると、載置部が車両に接触して損傷する虞がある。
また、仮に、載置部が車両に接触しない場合でも、その後、昇降駆動手段により昇降枠を上昇させると、前記格納位置にある載置部が車両に接触する虞があり、さらに、昇降枠の上昇操作中においても、載置部が前記格納位置にスライド操作されると、同様の事態が発生する。
【0004】
そこで、従来、昇降枠が車両床面上の上昇位置に上昇操作されると、その昇降枠に接当するマイクロスイッチを車両側に設けて、そのマイクロスイッチにより昇降枠が前記上昇位置にあることを検出している状態において、前記載置部のスライド操作を実行するように構成したものが提案された(例えば、特開平9−263173号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来技術では、昇降枠が前記上昇位置にあることを検出するマイクロスイッチがひとつだけ設けられ、しかも、そのひとつのマイクロスイッチが、車両の床面近くに設けられているため、車両床面上に載置した他物、例えば、無意識に置いた荷物などがマイクロスイッチに接当して誤検出を生じ、その結果、上述したような接触事故が発生する虞がある。
【0006】
本発明は、このような従来の問題点に着目したもので、その目的は、車両に対する載置部の接触事故をより一層確実に防止して、使用上での安全性を向上させる点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、請求項1に記載の発明によれば、被載置体の載置部を備える昇降枠を、地面上又はその近くに下降する下降位置と車両の床面上に上昇する上昇位置とに平行又は略平行姿勢で昇降させるリンク機構と、前記昇降枠の昇降のために前記リンク機構を昇降操作する昇降駆動手段と、前記昇降枠が前記上昇位置にある状態で、その昇降枠に対して前記載置部を車両の内外方向にスライド操作するスライド駆動手段と、前記昇降駆動手段とスライド駆動手段との作動を制御する制御手段とが設けられ、前記制御手段が、格納指令が指令されるに伴って、前記昇降枠を前記上昇位置に上昇させた後、前記載置部を車両内方の格納位置にスライドさせ、かつ、突出指令が指令されるに伴って、前記載置部を車両外方の突出位置にスライドさせた後、前記昇降枠を前記下降位置に下降制御するように構成されている車両用昇降装置であって、前記昇降枠が前記上昇位置にあることを前記リンク機構の作動姿勢に基づいて検出する間接検出手段と、前記昇降枠が前記上昇位置にあることを前記昇降枠又は載置部に検出作用して検出する直接検出手段とが設けられ、前記制御手段が、前記間接検出手段と直接検出手段とが共に前記上昇位置を検出している状態において、前記格納指令および前記突出指令が指令されると、前記格納指令および前記突出指令の指令に基づく前記載置部のスライド操作を実行するように構成されている。
【0008】
つまり、間接検出手段と直接検出手段との2つの検出手段が、共に前記上昇位置を検出している状態において始めて、載置部のスライド操作を実行するものであるから、たとえ何らかの原因で一方の検出手段が誤検出しても、載置部はスライド操作されず、検出手段をひとつだけ設けた従来技術に比べて安全性が向上する。
しかも、その2つの検出手段は、一方がリンク機構の作動姿勢に基づく間接検出手段であり、他方が昇降枠又は載置部に直接作用する直接検出手段であって、具体的な検出方法が異なる2種類の検出手段であるため、両検出手段の設置箇所などは自ずと異なることになる。したがって、上述したように車両上に載置された荷物などの他物が原因で、両検出手段が共に誤検出を生じる可能性、言い換えると、ひとつの原因で両検出手段が共に誤検出を生じる可能性はきわめて少なく、検出手段の誤検出に起因する接触事故の発生をより一層確実に防止することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明によれば、前記載置部が前記突出位置にあることを検出する突出位置検出手段が設けられ、前記制御手段が、前記突出位置検出手段が前記突出位置を検出している状態において、前記格納指令および前記突出指令が指令されると、前記格納指令および前記突出指令の指令に基づく前記昇降枠の昇降操作を実行するように構成されている。
【0010】
つまり、載置部が前記格納位置にある状態で昇降枠を昇降させると、昇降枠の昇降操作に伴って、前記載置部が車両に接触する虞がある。しかし、前記突出位置検出手段が前記突出位置を検出している状態において始めて、昇降枠の昇降操作を実行するものであるから、載置部が格納位置にある状態での昇降枠の昇降操作が確実に回避され、昇降枠の昇降操作に伴う載置部の接触事故の発生を防止することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明によれば、前記被載置体の載置部から外方への移動を防止する受け止め姿勢と、前記載置部と地面との間で被載置体の移動を許容する倒伏姿勢とに切り換え自在な受け止め体が、前記載置部に設けられるとともに、前記受け止め体が前記受け止め姿勢にあることを検出する姿勢検出手段が設けられ、前記制御手段が、前記姿勢検出手段が前記受け止め姿勢を検出している状態において、前記格納指令および前記突出指令が指令されると、前記格納指令および前記突出指令の指令に基づく前記昇降枠の昇降操作と前記載置部のスライド操作とを実行するように構成されている。
【0012】
したがって、前記受け止め体が倒伏姿勢のままで、載置部が昇降操作されたりスライド操作されることが確実に防止され、昇降時やスライド時において、被載置体が載置部から外方へ移動して不測に落下することが防止される。
【0013】
請求項4に記載の発明によれば、前記リンク機構が、車両に装着される基枠と、前記昇降枠を下端部に備える枠体と、前記基枠と枠体とを連結して平行四節リンクを形成する一対のリンクで構成され、前記間接検出手段が、前記基枠に対する平行四節リンクの作動姿勢に基づいて前記上昇位置を検出し、前記直接検出手段が、前記基枠に対する昇降枠又は載置部の位置に基づいて前記上昇位置を検出するように構成されている。
【0014】
したがって、前記基枠や一対のリンクなどで構成される平行四節リンク機構の作用によって、昇降枠や載置部を平行又は略平行姿勢に維持した状態で円滑に昇降させることができるとともに、間接検出手段が、基枠に対する平行四節リンクの作動姿勢に基づいて前記上昇位置を検出し、直接検出手段が、基枠に対する昇降枠又は載置部の位置に基づいて前記上昇位置を検出するように構成されているので、両検出手段が、共に車両に装着される基枠を基準として間接的あるいは直接的に前記上昇位置を検出することになり、例えば、基枠とは無関係に、両検出手段を車両本体側に設けるのと比較して、両検出手段の設置箇所の確定が容易で、かつ、確実な上昇位置の検出が可能となる。
【0015】
請求項5に記載の発明によれば、前記リンク機構が、車両に装着されるガイド枠に沿って移動自在な可動枠と、前記昇降枠と、前記可動枠と昇降枠とを連結して四節リンクを形成する一対のリンク、ならびに、前記昇降枠を平行又は略平行姿勢で昇降させるために前記一対のリンクの姿勢を規制する規制機構とで構成され、前記間接検出手段が、前記ガイド枠に対する可動枠の位置に基づいて前記上昇位置を検出し、前記直接検出手段が、前記ガイド枠に対する昇降枠又は載置部の位置に基づいて前記上昇位置を検出するように構成されている。
【0016】
したがって、前記可動枠や一対のリンクとそのリンクの姿勢を規制する規制機構との協働作用により、昇降枠や載置部を平行又は略平行姿勢に維持した状態で円滑に昇降させることができるとともに、間接検出手段が、ガイド枠に対する可動枠の位置に基づいて前記上昇位置を検出し、直接検出手段が、ガイド枠に対する昇降枠又は載置部の位置に基づいて前記上昇位置を検出するように構成されているので、両検出手段が、共に車両に装着されるガイド枠を基準として間接的あるいは直接的に前記上昇位置を検出することになり、この場合にも、両検出手段の設置箇所の確定が容易で、かつ、確実な上昇位置の検出が可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明による車両用昇降装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図19は、第一の実施形態を示すもので、この昇降装置は、例えば、後部の開口部Oを開閉する開閉扉Dを備えたワゴン車のような車両Vにおいて、その後部の開口部O近くの床面F上に装着され、被載置体の一例である車椅子Cを載置して昇降する載置部としての昇降台1、その昇降台1を保持して昇降する昇降枠2、昇降枠2を下端部に支持する枠体としての左右一対のアーム3、左右一対のアーム3を車両V側に連結する左右一対の平行四節リンク機構4、その左右の平行四節リンク機構4を駆動して昇降台1を昇降操作する昇降駆動手段としての左右一対の複動式油圧シリンダ5、ならびに、複動式油圧シリンダ5に作動油を供給するシリンダ用電動ポンプ6などを備え、前記平行四節リンク機構4を支持する基枠7を介して車両Vの床面Fに固着可能に構成されている。
【0018】
つぎに、各装置や部材の詳細について説明するが、本明細書においては、便宜上、車両Vの前進方向を前方、後進方向を後方と称し、後方から前方を見た状態で、左右方向を特定して説明する。
また、左右に位置する部材については、左右の勝手違いはあるものの、略同じ構成なので、左右いずれか一方のみについて説明し、左右で構成の異なる部材については、その都度説明を加える。
【0019】
前記基枠7は、その左右両端部に上方へ突出する基枠側ブラケット8を備え、平行四節リンク機構4を構成する上リンク9と下リンク10の一端部が、ピン11,12を介してそれぞれ基枠側ブラケット8に枢支連結され、その上リンク9と下リンク10の他端部が、前記アーム3の上端に設けられたアーム側ブラケット13に対し、それぞれピン14,15を介して枢支連結されて、これら両リンク9,10と両ブラケット8,13により平行四節リンク機構4が構成されている。
なお、左側の平行四節リンク機構4において、下リンク10を基枠側ブラケット8に枢支連結するピン12については、下リンク10側に固着されて、下リンク10と一体的に回動するように構成されている。
前記アーム3は、断面形状が楕円形の中空のパイプ材により構成され、そのアーム3の下端には、昇降台1を保持する昇降枠2が取付けられ、その昇降枠2により前記昇降台1が車両の前後方向にスライド可能に保持されるとともに、アーム3と昇降枠2との取付け部分が、合成樹脂製の保持枠用カバー16により覆われている。
【0020】
前記複動式油圧シリンダ5は、そのシリンダ側が、前記基枠側ブラケット8に対して下リンク10を枢支するピン12に対して相対回動可能に枢支連結され、ロッド側が、アーム側ブラケット13に対して上リンク9を枢支するピン14に枢支連結され、この複動式油圧シリンダ5を含む平行四節リンク機構4の全体が、リンク用カバー17によって覆われている。
そして、左右一対の複動式油圧シリンダ5を伸縮することにより、図15〜図18に示すように、前記平行四節リンク機構4の作用で、昇降枠2と昇降台1とを水平姿勢に維持したままで、その昇降台1を車両Vの開口部Oから後方外側へ移動させながら地面G上に接地させたり、又は、地面G近くにまで下降させる下降位置A1と、上昇させながら車両V側へ移動させて、車両Vの床面Fの上にまで上昇させる上昇位置A2とに昇降可能に構成されている。
【0021】
前記リンク用カバー17は、合成樹脂製で、平行四節リンク機構4と複動式油圧シリンダ5とを囲繞する第1のカバー体18と、上リンク9の前端部を覆う第2のカバー体19と、下リンク10と基枠側ブラケット8との枢支連結箇所を覆う第3のカバー体20との合計3個のカバー体18,19,20により構成されている。
第1のカバー体18は、断面形状が長方形の筒状に構成されて、下リンク10に固着の2個のカバー用ブラケット21,22に取付けられ、基枠側ブラケット8に対する下リンク10の枢支用のピン12を中心として、下リンク10と一体的に回動するように構成され、かつ、アーム3が貫通するための開口18aが設けられている。
【0022】
第2のカバー体19は、断面形状がコの字型に構成されて、基枠側ブラケット8に対する上リンク9の枢支用のピン11を中心として回動可能に取付けられ、その遊端部が第1のカバー体18の内側に位置し、かつ、遊端部が図外のスプリングによって第1のカバー体18の上方下面に接当するように弾性付勢されていて、基枠側ブラケット8と上リンク9との枢支連結箇所の左右両側面と上面とを覆うように構成されている。
第3のカバー体20は、第2のカバー体19の内側に位置する状態で、前記基枠7に固着されていて、基枠側ブラケット8と下リンク10との枢支連結箇所の左右両側面、ならびに、基枠側ブラケット8を覆うように構成されている。
【0023】
左右に設けられた第1のカバー体18のうち、左側の第1カバー体18の左壁面には貫通孔が設けられ、その貫通孔を貫通して、基枠側ブラケット8に対する下リンク10の枢支用のピン12が第1のカバー体18の外側まで延設され、図7に示すように、その延設端部に上限用ドグ23aと下限用ドグ23bとを備えたドグ板23が取付けられて、そのドグ板23が、前記ピン12や下リンク10と一体的に回動するように構成されている。
そして、前記基枠7には、間接検出手段としての上限検知用リミットスイッチLS3が設けられ、かつ、下限検知用リミットスイッチLS4も設けられて、ドグ板23の上限用ドグ23aが上限検知用リミットスイッチLS3に接当すると、複動式油圧シリンダ5による昇降台1の上昇が停止され、下限用ドグ23bが下限検知用リミットスイッチLS4に接当すると、複動式油圧シリンダ5による昇降台1の下降が停止されるように構成されている。
【0024】
つまり、上限検知用リミットスイッチLS3と下限検知用リミットスイッチLS4とは、平行四節リンク機構4の作動姿勢に基づいて昇降枠2の位置を間接的に検出するように構成され、上限検知用リミットスイッチLS3の方は、平行四節リンク機構4の作動姿勢に基づいて昇降枠2が前記上昇位置A2にあることを間接的に検出し、その検出結果に基づいて昇降枠2の上昇を停止するように構成されている。
そして、前記基枠7には、図2および図3に示すように、昇降枠2が前記上昇位置A2にあると、その昇降枠2に直接作用して、昇降枠2が上昇位置A2にあることを検出する直接検出手段としての近接センサLS6が設けられ、この近接センサLS6と前記上限検知用リミットスイッチLS3との2つのセンサによって、昇降枠2が上昇位置A2にあることを検出するように構成されている。
なお、前記近接センサLS6については、昇降枠2に直接作用させるのに代えて、昇降台1に直接作用させて、昇降台1や昇降枠2が前記上昇位置A2にあることを検出するように構成することもできる。
【0025】
前記昇降枠2は、平面視で長方形に形成され、後方側から見て上方が開放されたコの字形に形成されていて、その左右の壁面から内方に向けて横方向への軸心周りに回転する前後一対のスライド用遊転ローラ24がそれぞれ突設され、かつ、左側の壁面には、ピニオン25を備えたスライド駆動手段としてのスライド用電動モータ26が取付けられ、右側の壁面には、内方に向けて上下方向への軸心周りに回転する前後一対のガイド用遊転ローラ27が突設されている。
この昇降枠2に保持される昇降台1の方は、平面視において長方形に形成され、その左右の側面には、若干形状の異なるレール部材28,29が設けられ、かつ、外方に向けて横方向への軸心周りに回転するスライド用遊転ローラ30がそれぞれ突設されている。
【0026】
前記昇降台1に設けられた左右のレール部材28,29の上方には、断面C字状のガイド部分28a,29aが設けられ、左側のガイド部分28a内には、昇降枠2の左側に設けられた前後一対のスライド用遊転ローラ24が内嵌され、右側のガイド部分29a内には、昇降枠2の右側に設けられたスライド用遊転ローラ24とガイド用遊転ローラ27とが内嵌されている。
そして、この昇降枠2に設けられた合計4個のスライド用遊転ローラ24によって、前記昇降台1が昇降枠2に対して前後方向にスライド可能に保持され、かつ、前記ガイド用遊転ローラ27によって、昇降枠2に対する昇降台1の横揺れが防止されるように構成されている。
【0027】
前記昇降台1の左側のレール部材28には、ガイド部分28aより下方に位置する状態で、下方に開放する断面コの字状の嵌合部分28bが設けられ、その嵌合部分28b内にラック31が内嵌されてレール部材28に固着されている。
そのラック31に前記ピニオン25が交合されて、スライド用電動モータ26の正逆回転駆動により、昇降台1に設けられたスライド用遊転ローラ30が車両V側に設けられた左右一対のレール32上を転動して、前記昇降台1が、昇降枠2に対して前後方向に往復スライドし、レール32の最前方に設けられた振動防止部材33とレール32との間にスライド用遊転ローラ30が嵌入して、昇降台1の上下方向への振動が防止される車両V内方への格納位置B1と、車両Vから外方に突出する突出位置B2とにわたって、昇降台1がスライド可能に構成されている(図16〜図18参照)。
【0028】
さらに、昇降枠2の左側には、昇降枠2に対して昇降台1が前方、つまり、車両Vに対する内方側の格納位置にあることを検出する前方検知用リミットスイッチLS1と、昇降台1が後方、つまり、車両Vに対する外方側の突出位置にあることを検出する突出位置検出手段としての後方検知用リミットスイッチLS2とが設けられている。
そして、昇降台1側には、昇降台1が昇降枠2に対して前方に位置すると、前方検知用リミットスイッチLS1に接当する前方用ドグ34aと、後方に位置すると、後方検知用リミットスイッチLS2に接当する後方用ドグ34bとが設けられている。
【0029】
前記昇降枠2の前端部には、板状の前受け止め板35が回動可能に枢着されていて、ほぼ水平になる収納姿勢と、上方へ揺動して車椅子Cの落下を防止する起立姿勢とに切り換え可能に構成されている。
さらに、昇降台1の後端部には、受け止め体としての後受け止め板36が回動可能に枢着されて、上方へ揺動して車椅子Cの落下を防止する受け止め姿勢と、昇降枠2と昇降台1とが下降位置A1にあって、遊端部が地面G上に接地して車椅子Cの移載を許容する倒伏姿勢とに切り換え可能に構成され、かつ、昇降台1の左側には、手摺り37が設けられている。
【0030】
前記後受け止め板36は、昇降台1に対して固定状態に取付けられた横軸38周りに回動可能に枢着され、かつ、後受け止め板36の左右には、ロック用切欠き39aを備えたカム板39が固着され、各カム板39と昇降台1との間には、後受け止め板36が、自重によって急速に回動するのを阻止するコイルスプリング40が介装されている。
前記昇降台1には、別の横軸41が回転可能に取付けられ、その横軸41には、左右のカム板39に対応する状態で、ロック用突起42aを備えたロック板42が固着され、昇降台1との間に介装されたコイルスプリング43によって、ロック用突起42aが、各カム板39に接当するように付勢されている。
【0031】
前記昇降台1の左側には、電磁ソレノイド44が取付けられ、その電磁ソレノイド44と左側のロック板42とが、リンク部材45を介して互いに連動連結されるとともに、昇降台1の左側には、後受け止め板36が、起立した受け止め姿勢にあることを検出する姿勢検出手段としての近接センサLS5と、釦スイッチ46とが取付けられている。
そして、左側のロック板42には、後受け止め板36が受け止め姿勢にあるとき、前記近接センサLS5に近接して作用する近接作用部材47が固着されている。
【0032】
このような構成からなる昇降装置は、各種センサ類からの信号に基づいて、昇降駆動手段5やスライド駆動手段26などの駆動装置の作動が、全て制御手段としての制御装置Hによって制御されるように構成されており、そのため、図19に示すように、制御装置Hには、各リミットスイッチLS1,LS2,LS3,LS4、近接センサLS5,LS6、および、釦スイッチ46などからの信号が全て入力されるように構成され、さらに、ペンダント式操作具48からの信号も入力されるように構成されている。
【0033】
つぎに、制御装置Hによる昇降装置の作動制御について説明する。
この昇降装置によって車椅子Cを車両V内から地面G上に移載するには、格納状態にある昇降装置、つまり、図18に示すように、昇降枠2が上昇位置A2に位置し、かつ、昇降台1が格納位置B1に位置する状態で、その昇降台1上に車椅子Cを載置するとともに、後受け止め板36を起立した受け止め姿勢に切り換える。
そして、後部の開閉扉Dを開いて、ペンダント式操作具48の下降ボタンを押して、制御装置Hに突出指令を指令する。
【0034】
この格納状態においては、上限検知用リミットスイッチLS3が、ドグ板23の上限用ドグ23aの接当によって、昇降枠2が上昇位置A2にあることを間接的に検出し、かつ、近接センサLS6が、昇降枠2が上昇位置A2にあることを直接的に検出しており、それによって、昇降枠2に対する昇降台1のスライド操作が許容される状態となっている。
さらに、後受け止め板36が受け止め姿勢にあって、ロック板42のロック用突起42aがカム板39のロック用切欠き39aに嵌入し、かつ、ロック板42に固着の近接作用部材47が近接センサLS5に対して作用位置にある。つまり、近接センサLS5が、後受け止め板36が受け止め姿勢にあることを検出しており、それによって、昇降枠2に対する昇降台1のスライド操作と、昇降枠2の昇降操作とが許容される状態となっている。
【0035】
ペンダント式操作具48により突出指令が指令され、かつ、上述のように昇降台1のスライド操作が許容される状態にあると、スライド用電動モータ26が回転駆動され、ピニオン25の回転に伴って、このピニオン25とラック31の作用で、昇降台1が昇降枠2側に引き寄せられるスライド操作が実行される。
つまり、昇降台1に設けられたスライド用遊転ローラ30がレール32上を転動して昇降枠2側に引き寄せられ、昇降枠2に設けられたスライド用遊転ローラ24が、昇降台1の左右ガイド部分28a,29a内に内嵌し、かつ、ガイド用遊転ローラ27が、右側のガイド部分29a内に内嵌し、昇降枠2に設けられた4個のスライド用遊転ローラ24を介して、昇降台1が、図17に示すように、昇降枠2に保持された突出位置B2に至り、収納姿勢にあった前受け止め板35が上方に回動して起立姿勢に切り換えられる。
【0036】
昇降台1が突出位置B2に至ると、後方検知用リミットスイッチLS2が、後方用ドグ34bの接当によって、昇降台1が突出位置B2にあることを検出し、その検出に基づいてスライド用電動モータ26が停止させるとともに、複動式油圧シリンダ5による昇降枠2の昇降操作が許容される。
昇降枠2の昇降操作が許容される状態にあると、シリンダ用電動ポンプ6の作動に伴って両複動式油圧シリンダ5が短縮作動され、平行四節リンク機構4の作用で、昇降枠2に保持された昇降台1が、ほぼ水平姿勢のままで後方へ移動しながら下降する昇降操作が実行される。
昇降枠2が地面G近くにまで下降すると、図16に示すように、ドグ板23の下限用ドグ23bが下限検知用リミットスイッチLS4に接当し、その下限検知用リミットスイッチLS4からの信号に基づいて、シリンダ用電動ポンプ6の回転数が低下されて、吐出される作動油の量が減少され、昇降枠2と昇降台1とは、ゆっくりと地面Gに接地され、下限用ドグ23bが下限検知用リミットスイッチLS4に接当した時点から設定時間経過後に、シリンダ用電動ポンプ6の作動が停止される。
【0037】
つぎに、後受け止め板36を回動させて倒伏姿勢に切り換えるのであり、この切り換え操作を行うには、まず、釦スイッチ46を押し操作する。
すると、下限用ドグ23bが下限検知用リミットスイッチLS4に接当して、釦スイッチ46による電磁ソレノイド44の作動を許容する状態となっているので、釦スイッチ46を押した後、設定時間の間だけ電磁ソレノイド44が作動し、コイルスプリング43の付勢力に抗してロック板42を回動させる。
ロック板42の回動に伴って、ロック用突起42aがロック用切欠き39aから外れてロックが解除されるので、人為力によって後受け止め板36を回動させ、その遊端部を接地させて、後受け止め板36を倒伏姿勢に切り換える。
後は、介護者が後方へ引張り操作するか、または、自力によって車椅子Cを移動させて地面G上に降り、地面Gへの移載が完了する。
【0038】
車椅子Cを地面G上から車両V内に移載するには、まず、車椅子Cを昇降台1上に載置し、倒伏姿勢にあった後受け止め板36を前方に回動させる。
すると、ロック板42も一体的に回動されて、ロック板42のロック用切欠き39aがロック用突起42aの位置にくると、コイルスプリング43の付勢力によって、ロック用突起42aがロック用切欠き39a内に嵌入して、後受け止め板36が、起立した受け止め姿勢に切り換えられ、その後、ペンダント式操作具48の上昇ボタンを押して、制御装置Hに格納指令を指令する。
【0039】
後受け止め板36が受け止め姿勢にあると、ロック板42に固着の近接作用部材47が近接センサLS5に作用して、近接センサLS5が、後受け止め板36が受け止め姿勢にあることを検出しており、それによって、昇降枠2の昇降操作と、昇降台1のスライド操作とが許容される状態となっている。
しかし、昇降枠2が下降位置A1にあるため、上限検知用リミットスイッチLS3も近接センサLS6も、昇降枠2が上昇位置A2にあることを検出しておらず、そのため、昇降台1のスライド操作は許容されず、昇降枠2の昇降操作のみが許容される状態となる。
【0040】
ペンダント式操作具48により格納指令が指令され、かつ、昇降枠2の昇降操作が許容される状態にあると、シリンダ用電動ポンプ6の作動に伴って両複動式油圧シリンダ5が伸長作動され、平行四節リンク機構4の作用で、昇降枠2に保持された昇降台1が、ほぼ水平姿勢のままで前方へ移動しながら上昇する昇降操作が実行される。
昇降枠2が上昇位置A2に至ると、上限検知用リミットスイッチLS3と近接センサLS6とが、昇降枠2が上昇位置A2にあることを検出して、昇降枠2に対する昇降台1のスライド操作が許容される状態となる。
すると、スライド用電動モータ26が、突出指令の場合と逆の方向に回転駆動され、突出位置B2にあった昇降台1が、昇降枠2に対して前方に移動されて、元の格納位置B1にまで移動されるとともに、起立姿勢にあった前受け止め板35が前方に回動して収納姿勢に切り換えられ、前方用ドグ34aが前方検知用リミットスイッチLS1に接当するのに伴って、スライド用電動モータ26の作動が停止され、車両V内への移載が完了する。
【0041】
つぎに、第二の実施形態を図20〜図31に基づいて説明するが、重複説明を避けるため、第一の実施形態と同じ構成や同じような作用を有するものについては、同じ符号を付すことにより極力説明を省略し、主として第一の実施形態と異なる構成についてのみ説明する。
【0042】
この第二の実施形態のものは、車両Vの後部開口部Oに対する遠近方向に沿って互いに平行になるように固定される一対のガイド枠51と、その一対のガイド枠51のそれぞれに沿って移動する一対の可動枠52とを備え、その一対の可動枠52のそれぞれと昇降枠2との間に四節リンク機構53を構成する状態で介装される上下一対の上リンク54と下リンク55、ならびに、前記可動枠52を移動操作して昇降枠2と昇降台1とを昇降させるための昇降駆動手段としての昇降用電動モータ56などを備えて構成されている。
【0043】
左右一対のガイド枠51は、複数の部材を固着連接して構成され、断面形状がほぼコの字状で、開口部を互いに内側に向けた状態で配設され、前記可動枠52を案内する昇降用ガイド部分57が設けられている。
各ガイド枠51の後方側には、後方側ほど下方に位置し、前方側ほど上方に位置するように湾曲された昇降用ガイド枠58が配設されて、ガイド枠51と昇降用ガイド部分57とに固着され、さらに、車両Vのバンパー部分には、昇降用輪体59が設けられている。
【0044】
各ガイド枠51の前端部には、ベベルギヤを内装したギヤボックス60が取付けられ、そのギヤボックス60からネジ棒61が延出され、各ガイド枠51内に沿って後方にまで延設されて、その後端側がガイド枠51に固着の軸受により支持され、各ネジ棒61が、回転のみ自在に配設されている。
左右のギヤボックス60の間には、連結棒62が配設されて両ギヤボックス60内のベベルギヤが互いに連動連結され、かつ、右側のギヤボックス60には、上述した昇降用電動モータ56が連動連結されていて、昇降用電動モータ56の正逆回転駆動により、各ネジ棒61が、互いに同期した状態で正逆方向に回転されるように構成されている。
【0045】
前記可動枠52は、外側に突出する2本の軸63,64と、内側に突出する1本の軸65とを備え、外側に突出する2本の軸63,64のうち、前方に位置する軸63には、前方遊転輪66が相対回転可能に取付けられ、後方に位置する軸64には、前記下リンク55の前端側が相対回動可能に取付けられるとともに、後方遊転輪67が相対回転可能に取付けられ、内側に突出する軸65には、前記上リンク54の前端側が相対回動可能に取付けられている。
各可動枠52には、ナット部材68が取付けられて前記ネジ棒61に螺合され、前後の遊転輪66,67が、昇降用ガイド部分57上で転動するように構成されて、上述した昇降用電動モータ56の正逆回転駆動に伴う各ネジ軸61の正逆回転によって、各可動枠52が、ガイド枠51に沿って案内されながら往復移動するように構成されている。
【0046】
前記昇降枠2は、左右に位置する一対の保持枠69と両保持枠69を連結する連結枠70を備え、各保持枠69は、外側と内側に突出する軸71,72を備えていて、外側に突出する軸71には、下リンク55の後端側が相対回動可能に取付けられ、内側に突出する軸72には、上リンク54の後端側が相対回動可能に取付けられ、各可動枠52、昇降枠2を構成する保持枠69、ならびに、上下で対をなすリンク54,55によって四節リンク機構53が構成されている。
これら上下リンク54,55のうち、上リンク54は、断面形状楕円形のパイプ材により略直線状に構成され、下リンク55の方は、板材により構成されるとともに、上方へ湾曲する特殊な形状に構成され、その下リンク55の外側には、前方遊転輪73と後方遊転輪74とが回転可能に取付けられるとともに、後方遊転輪74より後方には、ブロック状のスライダ75が取付けられている。
【0047】
そして、前記昇降用電動モータ56の正逆回転駆動によるネジ棒61の正逆回転により、前記可動枠52をガイド枠51に沿って移動させることによって、その可動枠52の前後移動に伴う上下リンク54,55の作動と、下リンク55に設けられた前方遊転輪73と昇降用ガイド枠58、ならびに、昇降用輪体59などで構成される規制機構76による上下リンク54,55の姿勢規制によって、昇降枠2と昇降台1とが、水平姿勢に維持されたままで、その昇降台1を車両Vの後方外側へ移動させながら地面G上に接地させたり、または、地面G近くにまで下降させる下降位置A1と、上昇させながら車両V側へ移動させて、車両Vの床面Fの上にまで上昇させる上昇位置A2とに昇降可能に構成されている。
【0048】
前記両ガイド枠51のいずれか一方、例えば、左側のガイド枠51の前方には、間接検出手段としての上限検知用リミットスイッチLS3aが設けられ、かつ、左側の可動枠52には、下限検知用リミットスイッチLS4aと速度制限用リミットスイッチLS7とが設けられ、可動枠52が上限検知用リミットスイッチLS3aに接当すると、昇降用電動モータ56による昇降台1の上昇が停止され、ガイド枠51に設けられた下限用ドグ77が速度制限用リミットスイッチLS7に接当すると、昇降用電動モータ56による昇降台1の下降速度が低速に制限され、その後、下限用ドグ77が下限検知用リミットスイッチLS4aに接当すると、昇降用電動モータ56による昇降台1の下降が停止されるように構成されている。
【0049】
つまり、上限検知用リミットスイッチLS3a、下限検知用リミットスイッチLS4a、ならびに、速度制限用リミットスイッチLS7は、ガイド枠51に対する可動枠52の位置、換言すると、四節リンク機構53の作動姿勢に基づいて昇降枠2の位置を間接的に検出するように構成され、上限検知用リミットスイッチLS3aの方は、四節リンク機構53の作動姿勢に基づいて昇降枠2が前記上昇位置A2にあることを間接的に検出し、その検出結果に基づいて昇降枠2の上昇を停止するように構成されている。
そして、左側のガイド枠51には、昇降枠2が前記上昇位置A2にあると、その昇降枠2に保持された昇降台1に直接作用して、昇降台1が上昇位置A2にあることを検出する直接検出手段としての近接センサLS6aが設けられ、この近接センサLS6aと前記上限検知用リミットスイッチLS3aとの2つのセンサによって、昇降枠2と昇降台1とが上昇位置A2にあることを検出するように構成されている。
なお、前記近接センサLS6aについては、昇降台1に直接作用させるのに代えて、昇降枠2に直接作用させて、昇降台1や昇降枠2が前記上昇位置A2にあることを検出するように構成することもできる。
【0050】
この第二の実施形態における昇降台1は、上述した第一の実施形態における昇降台1とほぼ同じ構成であり、また、昇降台1と昇降枠2との関係もほぼ同じであるため、詳しい図示と説明は省略するが、この第二の実施形態においても、先の実施形態と同様に、昇降枠2に対して昇降台1をスライド操作するスライド用電動モータ26、ラック31とピニオン25、後受け止め板36、手摺り37などが設けられている。
さらに、後受け止め板36の構成や取付け構造などは、先の実施形態と全く同じで、電磁ソレノイド44や釦スイッチ46などを備え、また、後受け止め板36が受け止め姿勢にあることを検出する近接センサLS5も設けられている。
【0051】
ただし、第二の実施形態では、昇降枠2の左側に、その昇降枠2に対して昇降台1が後方にスライドした突出位置B2にあることを検出する突出位置検出手段としての後方検知用リミットスイッチLS2aのみが設けられ、昇降台1が前方にスライドした格納位置B1にあることを検出する前方検知用リミットスイッチLS1aは、左側のガイド枠51の前方側に設けられている。
そして、昇降台1側には、両リミットスイッチLS1a,LS2aに作用する前後用ドグ78がひとつだけ設けられ、昇降枠2が上昇位置A2にあって、かつ、その昇降枠2に対して昇降台1が前方に位置すると、前後用ドグ78が前方検知用リミットスイッチLS1aに接当し、昇降枠2に対して昇降台1が後方に位置すると、前後用ドグ78が後方検知用リミットスイッチLS2aに接当するように構成されている。
【0052】
この第二の実施形態による昇降装置も、昇降駆動手段56やスライド駆動手段26などの駆動装置の作動が、全て制御手段としての制御装置Hによって制御され、そのため、図31に示すように、制御装置Hには、各リミットスイッチLS1a,LS2a,LS3a,LS4a、LS7、近接センサLS5,LS6a、および、釦スイッチ46などからの信号が全て入力されるように構成され、さらに、ペンダント式操作具48からの信号も入力されるように構成されている。
【0053】
つぎに、第二の実施形態による昇降装置の作動制御について説明するが、第一の実施形態との重複説明を避けるため、要部のみを簡単に説明する。
この昇降装置によって車椅子Cを車両V内から地面G上に移載するには、図30に示すように、昇降枠2が上昇位置A2に位置し、かつ、昇降台1が格納位置B1に位置する状態で、昇降台1上に車椅子Cを載置して、後受け止め板36を起立した受け止め姿勢に切り換え、後部の開閉扉Dを開いて、ペンダント式操作具48の下降ボタンを押して、制御装置Hに突出指令を指令する。
【0054】
この状態においては、上限検知用リミットスイッチLS3aが、可動枠52の接当によって、昇降枠2が上昇位置A2にあることを間接的に検出し、かつ、近接センサLS6aが、昇降枠2に保持された昇降台1が上昇位置A2にあることを直接的に検出しており、それによって、昇降枠2に対する昇降台1のスライド操作が許容される状態となっており、かつ、近接センサLS5が、後受け止め板36が受け止め姿勢にあることを検出して、昇降枠2に対する昇降台1のスライド操作と、昇降枠2の昇降操作とが許容される状態となっている。
したがって、図29に示すように、昇降台1が昇降枠2側に引き寄せられて突出位置B2に至り、前受け止め板35が上方に回動して起立姿勢に切り換えられる。
【0055】
昇降台1が突出位置B2に至ると、後方検知用リミットスイッチLS2aが、前後用ドグ78の接当によって、昇降台1が突出位置B2にあることを検出し、昇降枠2の昇降操作が許容される。
すると、昇降用電動モータ56が回転駆動し、両ネジ棒61の回転に伴って、各ネジ棒61とナット部材68との作用で、可動枠52が、各ガイド枠51に沿って後方へ移動される。可動枠52の後方への移動に伴って、上下のリンク54,55も後方へ移動し、下リンク55に設けられた前方遊転輪73が、昇降用ガイド枠58に沿って下方に移動するとともに、下リンク55の下面が、車両V側に設けられた昇降用輪体59に接当し、つまり、規制機構76によって上下リンク54,55の姿勢が規制されて、昇降枠2に保持された昇降台1が、ほぼ水平姿勢のままで後方へ移動しながら下降する。
【0056】
昇降枠2が地面G近くにまで下降すると、図28に示すように、下限用ドグ77が速度制限用リミットスイッチLS7に接当して下降速度が低下され、その後、下限用ドグ77が下限検知用リミットスイッチLS4aに接当して、昇降用電動モータ56の作動が停止される。
その後は、先の実施形態と同様に、釦スイッチ46を押し操作して、後受け止め板36を倒伏姿勢に切り換え、車椅子Cを地面G上に移載する。
【0057】
車椅子Cを車両V内に移載するには、車椅子Cを昇降台1上に載置し、後受け止め板36を受け止め姿勢に切り換えた後、ペンダント式操作具48の上昇ボタンを押して、制御装置Hに格納指令を指令する。
後受け止め板36が受け止め姿勢にあると、近接センサLS5が、後受け止め板36が受け止め姿勢にあることを検出し、昇降枠2の昇降操作と、昇降台1のスライド操作とが許容される状態となるが、昇降枠2が下降位置A1にあるため、昇降台1のスライド操作は許容されず、昇降枠2の昇降操作のみが許容される状態となる。
【0058】
そして、昇降用電動モータ56の逆回転駆動によるネジ棒61とナット部材68との作用で、可動枠52が、各ガイド枠51に沿って前方へ移動され、昇降枠2に保持された昇降台1が、ほぼ水平姿勢のままで前方へ移動しながら上昇し、昇降枠2が上昇位置A2に至ると、上限検知用リミットスイッチLS3aと近接センサLS6aとが、昇降枠2や昇降台1が上昇位置A2にあることを検出して、昇降枠2に対する昇降台1のスライド操作が許容される。
すると、スライド用電動モータ26が、突出指令の場合と逆の方向に回転駆動され、突出位置B2にあった昇降台1が、元の格納位置B1にまで移動されるとともに、起立姿勢にあった前受け止め板35が収納姿勢に切り換えられ、前後用ドグ78が前方検知用リミットスイッチLS1aに接当するのに伴って、スライド用電動モータ26の作動が停止され、車両V内への移載が完了する。
【0059】
〔別実施形態〕
(1)第一の実施形態では、平行四節リンク機構4を左右一対設け、また、第二の実施形態では、四節リンク機構53を左右一対設けて、昇降枠2を両持ち状で昇降させる構成を示したが、左右いずれか一方にのみ平行四節リンク機構4や四節リンク機構53を設けて、昇降枠2を片持ち状で昇降させるように構成することもできる。
【0060】
(2)これまでの実施形態では、昇降枠2が上昇位置A2にあることを検出する間接検出手段LS3,LS3aと昇降枠2又は昇降台1が上昇位置A2にあることを検出する直接検出手段LS6,LS6aに加えて、昇降台1が突出位置B2にあることを検出する突出位置検出手段LS2,LS2aと受け止め体36が受け止め姿勢になることを検出する姿勢検出手段LS5とを設けた例を示したが、前記突出位置検出手段LS2,LS2aと姿勢検出手段LS5については、そのいずれか一方、あるいは、両方を設けずに実施することもできる。
また、前記間接検出手段LS3,LS3aと直接検出手段LS6,LS6aとを含んで、その他、前記突出位置検出手段LS2,LS2aや姿勢検出手段LS5などを設ける場合、これまでの実施形態で示したリミットスイッチや近接センサ以外にも、光センサなど各種のセンサ類を用いることができ、各検出手段の具体的な構成については変更が可能である。
【0061】
(3)これまでの実施形態では、被載置物の一例として車椅子Cを示したが、昇降台1に載置する被載置物としては、車椅子Cに限るものではなく、電化製品や家具などの各種の重量物であってもよい。
【0062】
(4)それまでの実施形態では、車両Vの一例としてワゴン車を示し、そのワゴン車の後部に昇降装置を装着した例を示したが、車両Vとしては、ワゴン車以外にも、普通乗用車、バス、トラックなど、種々の車両に適用することができ、また、その装着箇所についても、車両Vの後部に限ることなく、車両Vの前後方向の中間部などに装着して、昇降台1を車両Vの横側方の外側に下降させるように構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施形態による車両用昇降装置の斜視図
【図2】第一の実施形態による車両用昇降装置の平面図
【図3】第一の実施形態による平行四節リンク機構とカバーの分解斜視図
【図4】第一の実施形態による平行四節リンク機構とカバーの縦断側面図
【図5】第一の実施形態による昇降枠と昇降台の分解斜視図
【図6】第一の実施形態による昇降枠の平面図
【図7】第一の実施形態による昇降枠の昇降範囲を規制するドグの側面図
【図8】第一の実施形態による昇降枠と昇降台の縦断背面図
【図9】第一の実施形態による昇降枠と昇降台の縦断背面図
【図10】第一の実施形態による昇降枠と昇降台の縦断背面図
【図11】第一の実施形態による昇降台の平面図
【図12】第一の実施形態による昇降台の要部の側面図
【図13】第一の実施形態による昇降台の要部の側面図
【図14】第一の実施形態による昇降台の要部の側面図
【図15】第一の実施形態による昇降枠と昇降台の動きを示す側面図
【図16】第一の実施形態による昇降枠と昇降台の動きを示す側面図
【図17】第一の実施形態による昇降枠と昇降台の動きを示す側面図
【図18】第一の実施形態による昇降枠と昇降台の動きを示す側面図
【図19】第一の実施形態による制御装置のブロック図
【図20】第二の実施形態による車両用昇降装置の斜視図
【図21】第二の実施形態による車両用昇降装置の側面図
【図22】第二の実施形態による車両用昇降装置の平面図
【図23】第二の実施形態による車両用昇降装置の側面図
【図24】第二の実施形態による車両用昇降装置の側面図
【図25】第二の実施形態による車両用昇降装置の側面図
【図26】第二の実施形態による昇降枠と昇降台の縦断背面図
【図27】第二の実施形態による昇降枠と昇降台の縦断背面図
【図28】第二の実施形態による昇降枠と昇降台の動きを示す側面図
【図29】第二の実施形態による昇降枠と昇降台の動きを示す側面図
【図30】第二の実施形態による昇降枠と昇降台の動きを示す側面図
【図31】第二の実施形態による制御装置のブロック図
【符号の説明】
1 載置部
2 昇降枠
3 枠体
4,53 リンク機構
5,56 昇降駆動手段
7 基枠
9,10 平行四節リンクを形成するリンク
26 スライド駆動手段
36 受け止め体
51 ガイド枠
52 可動枠
54,55 四節リンクを形成するリンク
76 規制機構
A1 下降位置
A2 上昇位置
B1 格納位置
B2 突出位置
C 被載置体
F 床面
G 地面
H 制御手段
LS2,LS2a 突出位置検出手段
LS3,LS3a 間接検出手段
LS5 姿勢検出手段
LS6,LS6a 直接検出手段
V 車両

Claims (5)

  1. 被載置体の載置部を備える昇降枠を、地面上又はその近くに下降する下降位置と車両の床面上に上昇する上昇位置とに平行又は略平行姿勢で昇降させるリンク機構と、
    前記昇降枠の昇降のために前記リンク機構を昇降操作する昇降駆動手段と、
    前記昇降枠が前記上昇位置にある状態で、その昇降枠に対して前記載置部を車両の内外方向にスライド操作するスライド駆動手段と、
    前記昇降駆動手段とスライド駆動手段との作動を制御する制御手段とが設けられ、
    前記制御手段が、格納指令が指令されるに伴って、前記昇降枠を前記上昇位置に上昇させた後、前記載置部を車両内方の格納位置にスライドさせ、かつ、突出指令が指令されるに伴って、前記載置部を車両外方の突出位置にスライドさせた後、前記昇降枠を前記下降位置に下降制御するように構成されている車両用昇降装置であって、
    前記昇降枠が前記上昇位置にあることを前記リンク機構の作動姿勢に基づいて検出する間接検出手段と、
    前記昇降枠が前記上昇位置にあることを前記昇降枠又は載置部に検出作用して検出する直接検出手段とが設けられ、
    前記制御手段が、前記間接検出手段と直接検出手段とが共に前記上昇位置を検出している状態において、前記格納指令および前記突出指令が指令されると、前記格納指令および前記突出指令の指令に基づく前記載置部のスライド操作を実行するように構成されている車両用昇降装置。
  2. 前記載置部が前記突出位置にあることを検出する突出位置検出手段が設けられ、
    前記制御手段が、前記突出位置検出手段が前記突出位置を検出している状態において、前記格納指令および前記突出指令が指令されると、前記格納指令および前記突出指令の指令に基づく前記昇降枠の昇降操作を実行するように構成されている請求項1に記載の車両用昇降装置。
  3. 前記被載置体の載置部から外方への移動を防止する受け止め姿勢と、前記載置部と地面との間で被載置体の移動を許容する倒伏姿勢とに切り換え自在な受け止め体が、前記載置部に設けられるとともに、
    前記受け止め体が前記受け止め姿勢にあることを検出する姿勢検出手段が設けられ、
    前記制御手段が、前記姿勢検出手段が前記受け止め姿勢を検出している状態において、前記格納指令および前記突出指令が指令されると、前記格納指令および前記突出指令の指令に基づく前記昇降枠の昇降操作と前記載置部のスライド操作とを実行するように構成されている請求項2に記載の車両用昇降装置。
  4. 前記リンク機構が、車両に装着される基枠と、前記昇降枠を下端部に備える枠体と、前記基枠と枠体とを連結して平行四節リンクを形成する一対のリンクで構成され、
    前記間接検出手段が、前記基枠に対する平行四節リンクの作動姿勢に基づいて前記上昇位置を検出し、
    前記直接検出手段が、前記基枠に対する昇降枠又は載置部の位置に基づいて前記上昇位置を検出するように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用昇降装置。
  5. 前記リンク機構が、車両に装着されるガイド枠に沿って移動自在な可動枠と、前記昇降枠と、前記可動枠と昇降枠とを連結して四節リンクを形成する一対のリンク、ならびに、前記昇降枠を平行又は略平行姿勢で昇降させるために前記一対のリンクの姿勢を規制する規制機構とで構成され、
    前記間接検出手段が、前記ガイド枠に対する可動枠の位置に基づいて前記上昇位置を検出し、
    前記直接検出手段が、前記ガイド枠に対する昇降枠又は載置部の位置に基づいて前記上昇位置を検出するように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用昇降装置。
JP04471699A 1999-02-23 1999-02-23 車両用昇降装置 Expired - Lifetime JP3556117B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04471699A JP3556117B2 (ja) 1999-02-23 1999-02-23 車両用昇降装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04471699A JP3556117B2 (ja) 1999-02-23 1999-02-23 車両用昇降装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000238570A JP2000238570A (ja) 2000-09-05
JP3556117B2 true JP3556117B2 (ja) 2004-08-18

Family

ID=12699153

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04471699A Expired - Lifetime JP3556117B2 (ja) 1999-02-23 1999-02-23 車両用昇降装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3556117B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114180102B (zh) * 2021-12-17 2023-08-01 清华大学深圳国际研究生院 一种用于航天器上活动可展机构的锁紧装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000238570A (ja) 2000-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0629524B1 (en) Vehicles and vehicle lifts
WO2011144903A1 (en) Tail lift for a vehicle
JP3556117B2 (ja) 車両用昇降装置
KR102239971B1 (ko) 완충모듈을 구비한 휠체어용 리프트 승강장치
JP3556123B2 (ja) 車両用昇降装置
JPH10129314A (ja) 車両用シート昇降装置
JP2000190771A (ja) 車両用昇降装置
JP2005289104A (ja) 車両用昇降装置
KR102239978B1 (ko) 휠체어용 리프트 승강장치 제어시스템 및 제어방법
JP5077677B2 (ja) 車両用昇降装置
JP4293760B2 (ja) 車両用昇降装置
JP4300465B2 (ja) 車両用昇降装置
JP3266860B2 (ja) 車両用昇降装置
JP4166039B2 (ja) 車両用昇降装置
JP3761641B2 (ja) 階段昇降装置
JP4247677B2 (ja) 車両用昇降装置
JP4212454B2 (ja) 車両用昇降装置
JP2000238571A (ja) 車両用昇降装置
JP4037400B2 (ja) 格納式荷受台昇降装置
JP3552941B2 (ja) 車両用昇降装置
JP4234048B2 (ja) 車両用昇降装置
JP2000255305A (ja) 車両用昇降装置
JPS58121945A (ja) 病人用移動補助具を選択可能に位置決めする装置
JPS6349655B2 (ja)
CN115670807A (zh) 轮椅提升机及具有其的车辆

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040408

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040422

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040511

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080521

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090521

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090521

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100521

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110521

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120521

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140521

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term