JP2981971B2 - 荷箱付き車両における荷受台作動装置 - Google Patents

荷箱付き車両における荷受台作動装置

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JP2981971B2
JP2981971B2 JP7041976A JP4197695A JP2981971B2 JP 2981971 B2 JP2981971 B2 JP 2981971B2 JP 7041976 A JP7041976 A JP 7041976A JP 4197695 A JP4197695 A JP 4197695A JP 2981971 B2 JP2981971 B2 JP 2981971B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、荷箱付き車両における
荷受台作動装置、特に車体上の荷箱と、この荷箱に昇降
自在に設けた昇降支持体と、その昇降支持体を昇降駆動
する昇降駆動装置と、昇降支持体に軸支され略水平な伏
倒位置と略鉛直な起立格納位置との間を起伏回動自在な
荷受台と、この荷受台を伏倒位置から起立格納位置へ強
制回動させ得る格納装置とを備えた形式のものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】上記形式の荷受台作動装置において、荷
箱内に荷物を上下複数段に積み込む場合等の利便性を図
るべく、昇降支持体の最上昇時に伏倒位置の荷受台が荷
箱の床面よりも高くなるようにしたものは従来公知であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところがそのような従
来公知のものでは、昇降支持体の最上昇時に荷受台を起
立格納すると、その高位置に在る荷受台のために荷箱後
部の重心位置が比較的高くなってしまい、車両の走行安
定性を損なう不都合があり、この不都合を回避するため
に、従来では荷受台を起立格納する時には昇降支持体の
上昇を上昇途中(即ち昇降中間位置)で目測により停止
させるようにしている。そのため、荷受台の起立格納に
当たって作業員は荷受台の上昇動作を付きっ切りで見て
いなければならず、作業が面倒で能率が悪い問題があ
り、しかもその上昇停止位置にばらつきを生じ易いた
め、荷受台を格納位置でロックするための固縛装置の荷
箱側要素と荷受台側要素との相互の位置ずれが発生し易
く、その位置ずれの程度によっては固縛装置が使用し得
なくなることがある。また特に荷受台の起立格納に当り
荷受台側の規制アームと協働してカム作用を果たす起立
用ガイド部材を車体側に設けた車両においては、前記上
昇停止位置のばらつきを見込んで起立用ガイド部材の長
さを必要以上に長くしなければならない問題もある。
【0004】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
で、荷受台を起立格納させる場合に昇降支持体を所定の
昇降中間位置に的確に自動停止させ得るようにして従来
装置の前記問題を解決することができる構造簡単な、荷
箱付き車両における荷受台作動装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的達成のため各請
求項の発明は、車体上の荷箱と、この荷箱に昇降自在に
設けた昇降支持体と、その昇降支持体を昇降駆動する昇
降駆動装置と、昇降支持体に軸支され略水平な伏倒位置
と略鉛直な起立格納位置との間を起伏回動自在な荷受台
と、この荷受台を伏倒位置から起立格納位置へ強制回動
させ得る格納装置とを備え、昇降支持体の最上昇時には
伏倒位置の荷受台が荷箱の床面よりも高くなるようにし
た、荷箱付き車両における荷受台作動装置において、昇
降支持体をその上昇途中で随時に停止させるべく昇降駆
動装置を制御し得る停止制御装置が車体に設けられ、
記格納装置が、荷受台に支持されて所定の張出位置と退
避位置との間を移動操作可能な規制アームと、前記昇降
支持体の上昇途中で張出位置の規制アームに係合して荷
受台を起立回動させるべく車体に固定されるガイド部材
とを備え、前記規制アームには、荷受台格納のために
アームを張出位置に保持した状態で昇降支持体を上昇さ
せる過程で停止制御装置と協働して昇降支持体を所定
の昇降中間位置に停止させるストッパ部が設けられる
とを特徴とする。
【0006】また特に請求項2の発明は、前記特徴に加
えて、停止制御装置が、前記昇降支持体の上昇中に荷受
台と車体との間に異物を挟んだことを検知して該昇降支
持体を緊急停止させるための安全装置であることを特徴
とし、更に請求項の発明は、請求項の発明の構成に
加えて、前記安全装置が、前記昇降支持体の上昇中に荷
受台と車体との間に異物を挟んだことを機械的に検知し
得る感知部を有し、この感知部に前記ストッパ部を、荷
受台が起立格納位置まで起立回動し且つ昇降支持体が所
定の昇降中間位置まで上昇した時に当接させるようにし
たことを特徴とする。
【0007】
【作 用】各請求項の発明の上記構成によれば、荷受台
格納のために昇降支持体を上昇させる過程で該支持体が
所定の昇降中間位置まで上昇した時に、荷受台側のスト
ッパ部と、車体側の停止制御装置との協働で昇降支持体
の上昇動作が自動的に停止するため、作業員が荷受台の
上昇動作を付きっ切りで監視したり上昇停止位置を目測
で決めたりする必要はなく、しかもその上昇停止位置が
常に一定となって、従来のような上昇停止位置のばらつ
きは無くなる。
【0008】また特に受台格納装置の規制アームに上
記ストッパ部が設けられるため、荷受台を起立格納させ
る必要がない場合には、通常のように上記規制アームを
退避位置に置くことで該アームのストッパ部を停止制御
装置から無理なく簡単に逃がすことができる。しかも格
納装置のガイド部材の有効長さは、これを荷受台の上昇
停止位置のばらつきを見込んで必要以上に長く設定する
必要はない。
【0009】さらに請求項の発明の上記構成によれ
ば、昇降支持体の上昇中に荷受台と車体との間に異物を
挟んだことを検知して昇降支持体を緊急停止させる安全
装置の感知部と、上記ストッパ部との機械的な接触によ
り、荷受台の格納時における上昇動作を的確に自動停止
させることができる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の好適な実施例
について説明する。図1〜図7は本発明の第一実施例を
示すもので、図1は車両の全体側面図、図2は、荷受台
を伏倒下降させた状態の荷箱後部を示す斜視図、図3
は、図2の3矢視より見た一部破断拡大断面図(図4の
3−3矢視断面図)、図4は、図2の4矢視より見た一
部破断拡大断面図、図5は、荷受台の起立格納状態を示
す、図3と同様断面図(図6の5−5矢視断面図)、図
6は、図5の6矢視より見た背面図、図7は前記実施例
の制御回路図である。また図8は、本発明の第2実施例
を示す、図2と同様の斜視図である。
【0011】車両としての荷役自動車Vの車体F上には
荷箱1が搭載されており、この荷箱1の後端開口部1a
には開閉手段としてのシャッター2が設けられる。荷箱
1の後端部には、前記開口部1aの左右両側において上
下に延びる左右一対の中空案内支柱Gがそれぞれ固設さ
れる。これら案内支柱Gは、荷箱1の左右後端隅部の支
柱と兼用してもよいし、或いは荷箱の支柱とは別個に構
成してもよい。
【0012】各案内支柱G内には、上下方向に長い可動
支柱Giが昇降自在に嵌装されており、この可動支柱G
i内には、昇降支持体としてのスライダSが上下に複数
の案内ローラRを介してそれぞれ昇降自在に案内支持さ
れている。このスライダSは、それの上昇過程で可動支
柱Giに対する所定の相対上限位置に達すると可動支柱
Giの上端部に係合して該支柱Giと一体的に上昇する
ことができ、一方、下降過程では当初、可動支柱Giを
伴ってそれと一体的に下降するが、可動支柱Giが地面
に当接して下降停止するとその後は、所定の相対下限位
置まで単独で下降することができる。このようにスライ
ダSを可動支柱Giを介して案内支柱Gに昇降自在に支
持させる構造は従来公知であるので、その具体的な説明
は省略する。
【0013】前記スライダSを昇降駆動する昇降駆動装
置として機能する油圧シリンダCは、荷箱1の後端開口
部1a下縁に沿って左右に延びる車体Fの後端枠e内に
沿設されている。この油圧シリンダCのピストンロッド
部3は、滑車やワイヤを適宜組み合わせてなる公知の連
動機構Iを介して左右のスライダSと連動連結されてお
り、即ち左右のスライダSは、油圧シリンダCが伸長作
動すると案内支柱Gに沿って同時に同量ずつ上昇し、ま
た同シリンダCが収縮作動すると案内支柱Gに沿って同
時に同量ずつ下降する。尚、このように左右のスライダ
Sを互いに同調させて油圧シリンダCに連動連結する連
動機構Iの構造もまた従来公知であるので、その具体的
な説明は省略する。
【0014】前記各スライダSには、対応する案内支柱
G及び可動支柱Giの各後壁にそれぞれ形成した上下方
向のスリット4,4′を通して外部に常時露出する支持
枠部Saが連設され、この支持枠部Saには、方形平板
状の荷受台Tの基端部が左右方向の枢軸p1 を介して軸
支されていて、図2〜4に示す略水平な伏倒位置Xと、
図5,6に示す略鉛直な起立格納位置Yとの間を起伏回
動し得るように構成されている。そしてスライダSの最
上昇時には、その時の荷受台Tの伏倒位置X′が図1に
示すように荷箱1の床面1fよりも高くなるように設定
されていて、荷箱1内にダンボール等の荷物を上下複数
段に積み込む場合等の利便性が図られている。
【0015】荷箱1と荷受台Tとの間には、起立格納位
置Yに在る荷受台Tを荷箱1にロックするための固縛装
置Lが設けられる。この固縛装置Lは、荷箱1の後端部
左右両側(図示例では案内支柱G)にそれぞれ固着した
フック5aと、基部を荷受台Tの左右両側縁部に回動自
在且つ左右方向に所定範囲で摺動自在に支持したL字状
ロックレバー5bと、このレバー5bを荷受台Tの中央
寄りに付勢するバネ5cとを備える。また荷受台Tの側
縁部適所には、レバー5bが係脱し得る浅い係合凹部
(図示せず)が設けられており、この凹部に、バネ付勢
されたレバー5bの中間部を浅く嵌入係合させることに
より、レバー5bを車体内方寄りで且つ荷受台Tの側縁
に沿った所定格納位置(図1,2,4参照)に保持する
ことができ、この保持によりレバー5bとフック5aと
を干渉させずに荷受台Tを起立回動させることができ
る。そして荷受台Tの起立後は、レバー5bをバネ5c
の付勢力に抗して荷受台Tから離れる方向に引き出して
フック5aの係止溝に係止させ、次いでこのレバー5b
を略180度回動させることにより固縛装置Lがロック
作動状態となるため、荷受台Tを起立格納位置に確実に
ロック(図5,6参照)することができる。尚、ロック
解除は上記と逆の手順で行なえばよい。
【0016】また車体Fと荷受台Tとの間には、荷受台
Tを伏倒位置Xから起立格納位置Yへ強制回動させ得る
格納装置Dが設けられる。この格納装置Dは、荷受台T
に支持されて所定の張出位置Mと退避位置Nとの間を移
動操作可能な規制アームAと、スライダSの上昇途中で
張出位置Mの規制アームAに係合して荷受台Tを起立回
動させるべく車体Fに固定されるガイド部材6とより構
成され、そのガイド部材6は、図示例では後上がりに段
階的に傾斜する帯状のカム板より構成される。
【0017】前記規制アームAは図示例では基端部が荷
受台Tにその左右方向の枢軸p2 を介して軸支されてお
り、その枢軸p2 回りの揺動により図2〜4に示す退避
位置Nと、図5,6に実線で、また図3に鎖線でそれぞ
れ示す張出位置Mとの間を選択的に移動操作可能とされ
る。この規制アームAの自由端部には、そこに固着した
枢軸p3 を介してカムローラ8が回転自在に支持されて
おり、そのガイドローラ8は、規制アームAを張出位置
Mに保持した状態で前記ガイド部材6のカム面6a直下
に位置している。従ってこの状態でスライダSを上昇さ
せるとその上昇途中でカムローラ8がガイド部材6のカ
ム面6aに係合し、そのカム作用によりその後は上昇量
に応じて荷受台Tを伏倒位置Xより徐々に起立回動させ
ることができる。一方、規制アームAを退避位置Nに置
けば、ガイド部材6がカムローラ8の昇降軌跡外となる
(従ってガイド部材6にカムローラ8が係合しない)た
め、荷受台Tを伏倒位置Xに保持しつつ昇降させること
ができる。
【0018】前記枢軸p3 の内端にはL字状のストッパ
部7が一体に連設されており、このストッパ部7は、後
述するように荷受台Tが起立回動し且つスライダSが所
定の昇降中間位置まで上昇した時に、次に述べる安全装
置9の感知棒9aと接触してスライダSの上昇を自動停
止させるために働く。
【0019】荷箱1の後端下部には、スライダS(従っ
て荷受台T)の上昇中に荷受台Tと車体Fの後端枠eと
の間に異物を挟んだことを検知して該スライダSを緊急
停止させるための安全装置9が配設されており、この安
全装置9は、異物の挟み込みを機械的に検知し得る感知
部としての感知棒9aと、この感知棒9aに異物が圧接
したことを検出するための停止スイッチSw1 とを備え
る。而してこの安全装置9は、昇降支持体(スライダ
S)をその上昇途中で随時に停止させるべく昇降駆動装
置(油圧シリンダC)を制御し得る本発明の停止制御装
置を構成する。
【0020】前記感知棒9aは、車体後端枠eの後方で
荷箱1の横幅略一杯に延びており、その両端部は、車体
後端枠eに上下回動可能に軸支9pした左右一対の回動
腕9bの一端部間に横架連結される。左右の回動腕9b
は、その少なくとも一方と車体後端枠eとの間に設けた
バネ9cの弾発力により、通常は所定の非感知位置(図
3参照)に付勢保持されている。また前記停止スイッチ
Sw1 は、その開閉操作部10を一方の回動腕9bの他
端部に臨ませて車体後端枠eに固着されており、感知棒
9aの非感知状態では図3に示す如く開閉操作部10に
回動腕9bの他端部が圧接することによりスイッチオン
状態に保たれ、また感知棒9aの感知状態(即ち該棒9
aに異物又は前記ストッパ部7が圧接した状態)では反
時計方向へ回動した回動腕9bの基端部が図5に示す如
く開閉操作部10より離間してスイッチオフ状態に切替
えられる。
【0021】図7には、スライダSの上昇・下降(従っ
て油圧シリンダCの伸長・収縮)を制御するための制御
系の電気及び油圧回路図が記載されている。バッテリに
連なる電源回路11には、メインスイッチSw0 及びヒ
ューズを直列に有する第1の回路121 と、常開型のリ
レースイッチSw2 及び電動モータMを直列に有する第
2の回路122 とが互いに並列に接続されており、更に
第1の回路111 には、昇降切替えスイッチSw3 を介
してリレーコイル13と電磁切換弁14のソレノイドコ
イル14aとが互いに並列に接続される。
【0022】一方、油圧回路においては、油溜15と油
圧シリンダCとの間に、電動モータMで駆動されて油溜
15の作動油を油圧シリンダCに圧送する油圧ポンプP
と、前記電磁切換弁14とが直列に介装されている。そ
の電磁切換弁14は、ソレノイドコイル14aの非励磁
状態では油圧ポンプPからシリンダC側への一方向への
油の流れだけを許容する一方向弁機能を持つ左側のポー
ト位置に在り、また同コイル14aの励磁状態では油圧
シリンダCからポンプPへの油の還流を許容する右側の
ポート位置に切換えられる。
【0023】次に前記実施例の作用について説明する。
今、荷受台Tが図1,2に実線で示すように荷箱1の床
面1fより下降し且つ伏倒した使用位置に在るものとす
る。この状態で荷受台Tを荷物積卸しのために単に昇降
作動させるだけの場合には、規制アームAを図1〜4に
示す退避位置Nに保持しておく。ここでメインスイッチ
Sw1 をオンにし且つ昇降切替えスイッチSw3 を図7
で右側の上昇切替え位置に切替えると、リレーコイル1
3の励磁によりリレースイッチSw2 がオンとなって電
動モータMが作動し、これにより油圧ポンプPが駆動さ
れて油圧シリンダCを伸長作動させるため、スライダ
S、延いては荷受台Tが上昇する。
【0024】この上昇中に昇降切替えスイッチSw3
中立位置に随時切替えると、リレーコイル13の非励磁
によりリレースイッチSw2 がオフとなって電動モータ
Mの停止させることで油圧ポンプPが停止し、これに伴
い油圧シリンダCの伸長が停止してスライダS、延いて
は荷受台Tの上昇が停止する。この場合、油圧シリンダ
Cからの油の還流は電磁切換弁14により阻止されるた
め、荷受台T等の自重に抗して油圧シリンダCの収縮が
阻止され、荷受台Tを荷物の積込みに適した任意の上昇
位置に保持することができる。更にこの状態より昇降切
替えスイッチSw3 を図7で左側の下降切替え位置に切
替えると、ソレノイドコイル14aが励磁状態となって
電磁切換弁14が右側のポート位置に切換わるため、油
圧シリンダC内の油が油溜15に還流して該シリンダC
を収縮させ、スライダSが荷受台T等の自重により徐々
に下降する。
【0025】ところで前述の荷受台Tの上昇過程で、荷
受台Tと車体Fの後端枠eとの間に異物、例えば荷物や
作業員の体等が万一挟み込まれたような場合には、その
異物が安全装置9の感知棒9aに圧接することにより、
回動腕9bを介して停止スイッチSw1 をオフ状態に切
替える。これにより、リレーコイル13が非励磁となっ
てリレースイッチSw2 がオフとなるから、電動モータ
M(従って油圧ポンプP)の停止により油圧シリンダC
が自動的に停止して、スライダS、延いては荷受台Tの
上昇が停止し、そのため、前記異物が荷受台Tと車体F
間で傷つけられる恐れはなく、安全性が高い。
【0026】次に荷物の積み卸しが完了して荷受台Tを
図1〜4の状態より起立格納させる場合を想定する。こ
の場合には、先ず規制アームAを張出位置Mまで手動で
移動操作する。次いでメインスイッチSw0 をオンにし
且つ昇降切替えスイッチSw 3 を図7で右側の上昇切替
え位置に切替えると、前記した荷物積卸しの場合におい
て昇降切替えスイッチSw3 を上昇切替え位置に切替え
た時と全く同様の作用でスライダS、延いては荷受台T
の上昇が開始される。その上昇途中で、規制アームAの
カムローラ8は、該アームAが張出位置Mに在ることに
起因してガイド部材6のカム面6aに係合するに至り、
その後は荷受台Tを、その上昇量に応じて伏倒位置Xよ
り起立格納位置Yまで徐々に起立回動させる。
【0027】このようにして荷受台Tが起立回動し且つ
スライダS(従って荷受台T)が所定の昇降中間位置ま
で上昇すれば、規制アームAのストッパ部7が安全装置
9の感知棒9aに圧接して停止スイッチSw1 をオフ状
態に切替えるに至り、これによりリレーコイル13が非
励磁となってリレースイッチSw1 がオフ状態に切替わ
るため、電動モータMの作動停止により油圧ポンプPが
停止して油圧シリンダCの伸長が停止する。この場合に
おいても、油圧シリンダCからの油の還流は電磁切換弁
14により阻止されるため、荷受台T等の自重に抗して
油圧シリンダCの収縮が阻止され、従って荷受台Tを格
納に適した一定の高さ位置に保持することができる。そ
の後は、ロックレバー5bの操作により固縛装置Lをロ
ック作動させ、荷受台Tを起立格納位置Yに確実に固縛
する。
【0028】かくして荷受台Tの起立格納時にはその上
昇動作を所定の昇降中間位置で自動的に停止させること
ができるので、作業員が荷受台Tの上昇動作を付きっ切
りで監視したり上昇停止位置を目測で決めたりする必要
はなくなり、それだけ作業能率が向上する。しかもその
上昇停止位置が常に一定しているため、固縛装置Lの荷
箱側要素(フック5a)と荷受台側要素(ロックレバー
5b)との相互の位置ずれ防止に効果的で、荷受台Tの
格納時に固縛装置Lを常に的確に使用することができ、
更にガイド部材6の有効長さを、荷受台Tの上昇停止位
置のばらつきを見込んで必要以上に長く設定する必要も
ない。
【0029】また図8には、本発明の第2実施例が記載
されている。この実施例において規制アームAは、図8
に示す張出位置Mと、荷受台T内に収納された退避位置
との間を選択的に摺動操作し得るように荷受台Tの左右
中央部に支持されており、この規制アームAが張出位置
Mに在り且つスライダS(従って荷受台T)が所定の昇
降中間位置まで上昇した時に、該アームAのストッパ部
7たる先部上面が安全装置9の感知棒9aと直接当接す
るように構成される。また規制アームAに対応してガイ
ド部材6も車体Fの左右方向中央部に配設される。その
他の構成は、前実施例と同様であるので、対応する構成
部材に前実施例と同様の参照符号を付すに留め、説明は
省略する。而してこの実施例では規制アームAの先端部
上面が感知棒9aと直接当接し得る本発明のストッパ部
7となるため、一層の構造簡素化が図られる。尚、図示
はしていないが、本実施例では、規制アームAを張出位
置Mにロックし得るロック機構が該アームAと荷受台T
の間に設けられる。
【0030】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明
の範囲内で種々の実施例が可能である。例えば前記実施
例では安全装置9を停止制御装置と兼用したものを示し
たが、請求項1発明では安全装置とは別個の停止制御
装置を使用してもよい。更に安全装置9の感知部として
前記実施例では感知棒を用いたが、可撓性を有する紐状
の感知部を用いてもよく、また、前記実施例でスライダ
Sは可動支柱Giを介して昇降支柱Gに昇降自在に支持
したが、可動支柱を省略してスライダを昇降支柱に直接
支持させるようにしてもよい。また前記実施例で荷受台
Tは、荷箱1の後端開口部への荷物の積卸しに供すべく
荷箱後端部に設けたが、荷箱の開口部を荷箱側部に設け
た場合にはその開口部に対応して荷受台を荷箱側部に設
けてもよい。
【0031】以上のように各請求項の発明によれば、荷
箱付き車両における荷受台作動装置において、荷受台格
納のために昇降支持体を上昇させる過程で該支持体が所
定の昇降中間位置まで上昇した時に、荷受台側のストッ
パ部と、車体側の停止制御装置との協働により昇降支持
体の上昇動作を自動的に停止させるようにしたので、
受台格納のために昇降支持体を上昇させる過程で、作業
員が荷受台の上昇動作を付きっきりで監視したり上昇停
止位置を目測で決めたりする必要はなくなり、それだけ
作業能率の向上に寄与することができる。しかもその上
昇停止位置が常に一定しているため、荷受台を起立格納
位置にロックするための固縛装置の荷箱側要素と荷受台
側要素との相互の位置ずれ防止に効果的である。
【0032】また特に荷受台の格納装置が、荷受台に支
持されて所定の張出位置と退避位置との間を移動操作可
能な規制アームと、前記昇降支持体の上昇途中で張出位
置の規制アームに係合して荷受台を起立回動させるべく
車体に固定されるガイド部材とを備えるものにおいて、
その規制アームに前記ストッパ部が設けられるので、荷
受台を起立格納させる必要がない場合には、規制アーム
を退避位置に置くだけで該アームのストッパ部を停止制
御装置から無理なく簡単に逃がすことができて、取扱い
操作が頗る簡便であり、しかも規制アームがストッパ部
を兼ねることで構造の簡素化が図られる。更にガイド部
材は、これを、荷受台の上昇停止位置のばらつきを見込
んで必要以上に長く形成する必要はないため、その小型
化が図られる。
【0033】さらに請求項の発明によれば、昇降支持
体の上昇中に荷受台と車体との間に異物を挟んだことを
検知して昇降支持体を緊急停止させる安全装置を、前記
停止制御装置にそのまま兼用できるので、それだけ装置
の構造簡素化が図られ、コスト節減に寄与することがで
きる。
【0034】さらにまた請求項の発明によれば、上記
ストッパ部と安全装置の感知部との機械的な接触を利用
して荷受台の上昇動作を所定位置で簡単且つ確実に停止
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る車両を示す全体側面
【図2】荷受台を伏倒下降させた状態の荷箱後部を示す
斜視図
【図3】図2の3矢視より見た一部破断拡大断面図(図
4の3−3矢視断面図)
【図4】図2の4矢視より見た一部破断拡大断面図
【図5】荷受台の起立格納状態を示す、図3と同様断面
図(図6の5−5矢視断面図)
【図6】図5の6矢視より見た背面図
【図7】前記実施例の制御回路図
【図8】本発明の第2実施例を示す、図2と同様の斜視
【符号の説明】
A・・・・・・・・規制アーム C・・・・・・・・昇降駆動装置としての油圧シリンダ D・・・・・・・・格納装置 F・・・・・・・・車体 M・・・・・・・・張出位置 N・・・・・・・・退避位置 T・・・・・・・・荷受台 X・・・・・・・・伏倒位置 Y・・・・・・・・起立位置 1・・・・・・・・荷箱 1a・・・・・・・開口部 7・・・・・・・・ストッパ部 9・・・・・・・・停止制御装置としての安全装置 9a・・・・・・・感知部としての感知棒

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体(F)上の荷箱(1)と、この荷箱
    (1)に昇降自在に設けた昇降支持体(S)と、その昇
    降支持体(S)を昇降駆動する昇降駆動装置(C)と、
    昇降支持体(S)に軸支され略水平な伏倒位置(X)と
    略鉛直な起立格納位置(Y)との間を起伏回動自在な荷
    受台(T)と、この荷受台(T)を伏倒位置(X)から
    起立格納位置(Y)へ強制回動させ得る格納装置(D)
    とを備え、昇降支持体(S)の最上昇時には伏倒位置
    (X)の荷受台(T)が荷箱(1)の床面(1f)より
    も高くなるようにした、荷箱付き車両における荷受台作
    動装置において、 昇降支持体(S)をその上昇途中で随時に停止させるべ
    く昇降駆動装置(C)を制御し得る停止制御装置(9)
    が車体(F)に設けられ、前記格納装置(D)は、荷受台(T)に支持されて所定
    の張出位置(M)と退避位置(N)との間を移動操作可
    能な規制アーム(A)と、前記昇降支持体(S)の上昇
    途中で張出位置(M)の規制アーム(A)に係合して荷
    受台(T)を起立回動させるべく車体(F)に固定され
    るガイド部材(6)とを備え、 前記規制アーム(A)には 、荷受台(T)格納のために
    該アーム(A)を張出位置(M)に保持した状態で昇降
    支持体(S)を上昇させる過程で停止制御装置(9)
    と協働して昇降支持体(S)を所定の昇降中間位置に停
    止させるストッパ部(7)が設けられることを特徴とす
    る、荷箱付き車両における荷受台作動装置。
  2. 【請求項2】 前記停止制御装置は、前記昇降支持体
    (S)の上昇中に荷受台(T)と車体(F)との間に異
    物を挟んだことを検知して該昇降支持体(S)を緊急停
    止させるための安全装置(9)であることを特徴とす
    る、請求項1記載の荷箱付き車両における荷受台作動
    装置。
  3. 【請求項3】 前記安全装置(9)は、前記昇降支持体
    (S)の上昇中に荷受台(T)と車体(F)との間に異
    物を挟んだことを機械的に検知し得る感知部(9a)を
    有し、この感知部(9a)に前記ストッパ部(7)を、
    荷受台(T)が起立格納位置(Y)まで起立回動し且つ
    昇降支持体(S)が所定の昇降中間位置まで上昇した時
    に当接させるようにしたことを特徴とする、請求項
    記載の荷箱付き車両における荷受台作動装置。
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