JP4090580B2 - 荷受台昇降装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、荷受台昇降装置に関し、特に、荷受台の下降作動の停止時における緩衝技術に係り、例えば、貨物自動車の荷受台昇降装置に利用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
貨物自動車の荷台に対する荷物の上げ下ろしを容易にするために、荷台に荷受台昇降装置が設備されている貨物自動車がある。一般に、貨物自動車の荷受台昇降装置は、荷台に一端部が回動自在に支持されたリフトアームの自由端部に荷受台が回動自在に支持されており、前記荷台と前記荷受台との間に荷受台を開閉させるチルトシリンダ装置が介設されているとともに、荷受台を昇降させるリフトシリンダ装置が介設されており、これらチルトシリンダ装置およびリフトシリンダ装置が油圧ポンプによって作動されるように構成されている。
【0003】
なお、従来のこの種の荷受台昇降装置を述べてある例としては、実開平3−63426号公報および実開平1−69045号公報がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、荷受台昇降装置の荷受台の始動時および停止時には衝撃が発生する。この衝撃を抑制するために荷受台の移動速度を遅く設定すると、荷受台の移動時間が長くなり、荷役作業時間が長くなる。そこで、荷受台の移動速度が始動時および停止時だけに遅くなるように制御することが一般的に考えられる。しかし、貨物自動車の荷受台昇降装置においては、積み荷の重量等で車高が変動したり、路面とプラットホーム等のように積み荷の上げ下ろし場所の高さが様々に変わることにより、荷受台の下限位置が一律でないため、リフトシリンダ装置による荷受台の下降作動の停止時に適正な範囲で荷受台の移動速度が遅くなるように制御することは困難である。
【0005】
本発明の目的は、リフトシリンダ装置による荷受台の下降停止時における緩停止範囲を荷台の高さに対応して適切に設定することができる荷受台昇降装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る荷受台昇降装置は、荷台と荷受台との間に荷受台を昇降させるリフトシリンダ装置が介設されている荷受台昇降装置において、
前記荷受台の上下位置を検出するリフトセンサと、前記荷受台の接地を検出する接地センサとを備えており、前記接地センサの初回の検出信号と前記リフトセンサからの検出信号とによって前記荷台の高さに対応した下降作動の緩停止範囲が設定され、2回目以降の下降作動においては設定された緩停止範囲をもって緩停止されることを特徴とする。
【0007】
前記した手段によれば、例えば、積み荷の重量の変動や積み荷の上げ下ろし場所の高さの事情によって荷受台の下降停止位置が変わった場合であっても、荷台の高さに対応した下降作動の緩停止範囲が初回の下降作動によって設定されるため、緩停止範囲を広げることなく荷受台の下降停止時における衝撃の発生を防止することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施形態である貨物自動車の荷受台昇降装置を示す回路図である。図2はその斜視図である。図3はその主要部のブロック図である。図4は荷受台の開き作動時のフローチャート、図5は荷受台の下げ作動時のフローチャートである。図6は荷受台の下げ作動を説明するための説明図である。
【0009】
本実施形態において、本発明に係る荷受台昇降装置10は貨物自動車1の荷台2の後端に図2に示されているように設備されている。すなわち、荷受台昇降装置10はリンク機構(図示せず)で構成されたリフトアーム11を一対備えており、両リフトアーム11、11は荷台2の後端辺の下面に左右対称形に配されて、それぞれの一端部が回動自在に支持されている。両リフトアーム11、11の自由端部間には荷受台12が水平を維持されるように回動自在に支持されている。荷受台12はアルミニウム等の軽量で耐腐食性および剛性を有する材料が使用されて、荷台2に対応した大きさの長方形のパネル形状に形成されている。荷受台12の上面における荷台2と反対側の端辺付近にはカートストッパ13が、端辺に沿って敷設されており、カートストッパ13は荷受台12に乗せられたカート(図示せず)が脱落するのを防止するように構成されている。
【0010】
荷台2の後端辺下面と荷受台12の荷台側端辺との間には荷受台を開閉させるためのチルトシリンダ装置14が一対、左右対称形に介設されており、両チルトシリンダ装置14、14は荷受台12をリフトアーム11に対して垂直姿勢と水平姿勢との間を往復回動させるように構成されている。また、荷台2の後端辺下面と荷受台12の荷台側端辺との間には荷受台を昇降させるためのリフトシリンダ装置15が一対、左右対称形に介設されており、両リフトシリンダ装置15、15は荷受台12を荷台2の高さ位置と接地位置との間で昇降させるように構成されている。
【0011】
本実施形態において、図1に示されているように、チルトシリンダ装置14およびリフトシリンダ装置15はいずれも単動形の油圧シリンダ装置が使用されており、DCモータ16によって運転される油圧ポンプ17により作動されるように構成されている。油圧ポンプ17の吸入口側にはタンク18が接続されており、油圧ポンプ17の吐出口に接続された供給油路19には、チルトシリンダ装置14への油路(以下、チルト用油路という。)20およびリフトシリンダ装置15への油路(以下、リフト用油路という。)21が並列に接続されている。
【0012】
チルト用油路20にはチルトシリンダ装置14を制御するための制御弁(以下、チルト用弁という。)22が介設されており、リフト用油路21にはリフトシリンダ装置15を制御するための制御弁(以下、リフト用弁という。)23が介設されている。チルト用弁22およびリフト用弁23はいずれも2ポート・2位置・スプリングオフセット・電磁切換弁によって構成されている。リフト用油路21のリフト用弁23の上流側には逆止め弁24および流量制御弁25が互いに並列に介設されている。
【0013】
供給油路19には逆止め弁26が介設されており、供給油路19には排出油路27が油圧ポンプ17および逆止め弁26を迂回するように接続されている。排出油路27にはチルトシリンダ装置14およびリフトシリンダ装置15の短縮作動を制御するための制御弁(以下、排出用弁という。)28が介設されている。排出用弁28も2ポート・2位置・スプリングオフセット電磁切換弁によって構成されている。排出油路27における排出用弁28のタンク18の側には流量制御弁29が介設されている。供給油路19と排出油路27との間にはリリーフ弁30が逆止め弁26の油圧ポンプ17側と流量制御弁29のタンク18側とを接続するように介設されている。
【0014】
DCモータ16の駆動電気回路31、チルト用弁22のソレノイドを制御するための電気回路(以下、チルト用電気回路という。)32、リフト用弁23のソレノイドを制御するための電気回路(以下、リフト用電気回路という。)33および排出用弁28のソレノイドを制御するための電気回路(以下、排出用電気回路という。)34にはコントローラ35の出力端がそれぞれ接続されている。コントローラ35の入力端には荷受台12の開き作動を指令するためのスイッチ(以下、開きスイッチという。)36と、荷受台12の閉じ作動を指令するためのスイッチ(以下、閉じスイッチという。)37と、荷受台12の下げ作動を指令するためのスイッチ(以下、下げスイッチという。)38と、荷受台12の上げ作動を指令するためのスイッチ(以下、上げスイッチという。)39とがそれぞれ接続されている。
【0015】
コントローラ35の入力端には荷受台12の傾斜角を検出するセンサ(以下、チルトセンサという。)40と、荷受台12のリフト位置を検出するセンサ(以下、リフトセンサという。)41と、荷受台12の接地を検出するセンサ(以下、接地センサという。)42とがそれぞれ接続されている。図2に示されているように、チルトセンサ40は荷受台12に設置されており、荷受台12の傾斜角を測定することによって荷受台12の開き角度を検出するように構成されている。リフトセンサ41はリフトアーム11に介設されており、リフトアーム11の回動角度を検出することによって荷受台12の高さ位置を検出するように構成されている。接地センサ42は荷台2とリフトアーム11との間に介設されており、荷受台12が接地した時の荷台2とリフトアーム11との間の圧力を測定することによって接地を検出するように構成されている。
【0016】
図3に示されているように、コントローラ35は水平判定回路43、チルト用緩起動判定回路44、チルト用緩停止判定回路45、接地判定回路46、リフト用緩起動判定回路47、リフト用緩停止判定回路48、接地位置記憶回路49、接地位置選択回路50、初回判定回路51を備えている。チルトセンサ40は水平判定回路43、チルト用緩起動判定回路44およびチルト用緩停止判定回路45に接続されている。リフトセンサ41はリフト用緩起動判定回路47、リフト用緩停止判定回路48および接地位置記憶回路49に接続されており、接地センサ42は接地判定回路46に接続されている。初回判定回路51の入力端には貨物自動車1の走行を検出するセンサ(以下、走行センサという。)52が接続されており、初回判定回路51の出力端は接地位置選択回路50の一入力端に接続されている。接地位置選択回路50の他の入力端には接地位置記憶回路49が接続されており、接地位置選択回路50の出力端はリフト用緩停止判定回路48に接続されている。
【0017】
次に、以上の構成に係る荷受台昇降装置10の作用をフローチャートと共に説明する。
【0018】
図1および図4に示されているように、荷受台12を開くべく開きスイッチ36がオペレータによってオンされると、チルト用弁22が開くとともに、排出用弁28が開く。チルトシリンダ装置14の油圧室の圧油はチルト用弁22、排出用弁28、流量制御弁29を経由してタンク18に徐々に排出されるため、チルトシリンダ装置14は徐々に短縮して行く。チルトシリンダ装置14の短縮に伴って、荷受台12は徐々に開いて行く。この際、荷受台12の傾斜角はチルトセンサ40によって時々刻々と検出され、水平判定回路43、チルト用緩起動判定回路44およびチルト用緩停止判定回路45に送信される。
【0019】
この荷受台12の開き作動における予め設定された初期緩起動の範囲においては、DCモータ16が駆動電気回路31によって微速度運転される。この微速度運転に伴って、油圧ポンプ17から供給油路19を通じてチルト用油路20に圧油が微量だけ供給されるため、チルトシリンダ装置14の前記した短縮速度はその分緩慢になる。これにより、チルトシリンダ装置14による荷受台12の開き作動開始時の衝撃は緩和されることになる。
【0020】
予め設定された初期緩軌道の範囲が終了すると、DCモータ16は駆動電気回路31によって停止される。この停止に伴って、チルト用油路20への微量の圧油の供給は無くなるため、チルトシリンダ装置14の前記した短縮速度は通常の速度に戻る。
【0021】
その後、荷受台12の開き作動における予め設定された終期緩停止範囲においては、DCモータ16が駆動電気回路31によって微速度運転される。この微速度運転に伴って、油圧ポンプ17から供給油路19を通じてチルト用油路20に圧油が微量だけ供給されるため、チルトシリンダ装置14の前記した短縮はその分緩慢になる。これにより、チルトシリンダ装置14による荷受台12の開き作動停止時の衝撃は緩和されることになる。
【0022】
最後に、荷受台12が水平に達すると、チルト用弁22が閉じられるとともに、DCモータ16が停止され、さらに、排出用弁28が閉じられる。チルト用弁22が閉じると、チルトシリンダ装置14はチルト用弁22によって油圧的に保持されるため、水平状態を維持した状態になる。
【0023】
次いで、荷受台12を下げるべく下げスイッチ38がオペレータによってオンされると、リフト用弁23が開くとともに、排出用弁28が開く。リフトシリンダ装置15の油圧室の圧油はリフト用弁23、排出用弁28、流量制御弁29を経由してタンク18に徐々に排出されるため、リフトシリンダ装置15は徐々に短縮して行く。リフトシリンダ装置15の短縮に伴って、荷受台12は徐々に下降して行く。この際、荷受台12のリフト位置はリフトセンサ41によって時々刻々と検出され、接地位置記憶回路49、リフト用緩起動判定回路47およびリフト用緩停止判定回路48に送信される。
【0024】
この荷受台12の下降作動における予め設定された初期緩起動の範囲においては、DCモータ16が駆動電気回路31によって微速度運転される。この微速度運転に伴って、油圧ポンプ17から供給油路19を通じてリフト用油路21に圧油が微量だけ供給されるため、リフトシリンダ装置15の前記した短縮速度はその分緩慢になる。これにより、リフトシリンダ装置15による荷受台12の下げ作動開始時の衝撃は緩和されることになる。
【0025】
予め設定された初期緩起動の範囲が終了すると、DCモータ16は駆動電気回路31によって停止される。この停止に伴って、リフト用油路21への微量の圧油の供給は無くなるため、リフトシリンダ装置15の前記した短縮速度は通常の速度に戻る。
【0026】
他方、図3に示されている走行センサ52からの測定信号に基づいて初回判定回路51によって初回か否かが判定され、判定結果が接地位置選択回路50に入力される。判定結果が初回である場合には接地位置選択回路50は、次式▲1▼によって初回減速位置(荷受台の上限からの距離で表される。)Aを求め、結果をリフト用緩停止判定回路48に送信する。
A=H−α・・・▲1▼
【0027】
ここで、Hは図6に示されているように予め設定された標準車高であり、最大積載時の荷受台12の昇降距離に相当する。αは貨物自動車が傾いて停車したり、積み荷で車高が変わるため、標準車高Hに持たせた余裕である。
【0028】
図3に示されているリフト用緩停止判定回路48によって判定された終期緩停止範囲においては、DCモータ16が駆動電気回路31によって微速度運転される。この微速度運転に伴って、油圧ポンプ17から供給油路19を通じてリフト用油路21に圧油が微量だけ供給されるため、リフトシリンダ装置15の前記した短縮速度はその分緩慢になる。これにより、リフトシリンダ装置15による荷受台12の下げ作動停止時の衝撃は緩和されることになる。
【0029】
荷受台12が接地すると、接地センサ42によって接地が検出され、検出信号が接地判定回路46に送信される。接地判定回路46は接地と判定すると、接地位置記憶回路49に接地位置h(荷受台の上限からの距離で表される。)を送信する。接地位置記憶回路49は接地位置選択回路50に接地位置hを送信し、接地位置選択回路50はリフト用緩停止判定回路48に停止信号を送信する。そして、リフト用弁23が閉じられるとともに、DCモータ16が停止され、さらに、排出用弁28が閉じられる。リフト用弁23が閉じられると、リフトシリンダ装置15はリフト用弁23によって油圧的に保持されるため、接地状態を維持した状態になる。
【0030】
荷受台12を上げるべく上げスイッチ39がオペレータによってオンされると、リフト用弁23が開くとともに、排出用弁28が閉じ、DCモータ16が駆動電気回路31によって回転され油圧ポンプ17が運転される。油圧ポンプ17の圧油はリフト用弁23を経由してリフトシリンダ装置15に供給されるため、リフトシリンダ装置15は伸長して行く。リフトシリンダ装置15の伸長に伴って、荷受台12は上昇して行く。この際、荷受台12のリフト位置はリフトセンサ41によって時々刻々と検出され、接地位置記憶回路49、リフト用緩起動判定回路47およびリフト用緩停止判定回路48に送信される。
【0031】
この荷受台12の上昇作動における予め設定された初期緩起動の範囲においては、DCモータ16が駆動電気回路31によって低速度運転される。この低速度運転に伴って、前記した油圧ポンプ17からのリフトシリンダ装置15への圧油の供給量が抑制されるため、リフトシリンダ装置15の前記した伸長速度はその分緩慢になる。これにより、リフトシリンダ装置15による荷受台12の上げ作動開始時の衝撃は緩和されることになる。
【0032】
予め設定された初期緩起動の範囲が終了すると、DCモータ16は駆動電気回路31によって通常の回転速度で運転される。この速度の増加に伴って、前記した油圧ポンプ17からのリフトシリンダ装置15への圧油の供給量が増加されるため、リフトシリンダ装置15の前記した伸長速度は通常の速度になる。
【0033】
その後、荷受台12の上昇作動における予め設定された終期緩停止範囲においては、DCモータ16が駆動電気回路31によって低速度運転される。この低速度運転に伴って、前記した油圧ポンプ17からのリフトシリンダ装置15への圧油の供給量が抑制されるため、リフトシリンダ装置15の前記した伸長速度はその分緩慢になる。これにより、リフトシリンダ装置15による荷受台12の上げ作動停止時の衝撃は緩和されることになる。
【0034】
荷受台12が上限位置に達すると、リフト用弁23が閉じられるとともに、DCモータ16が停止される。リフト用弁23が閉じられると、リフトシリンダ装置15はリフト用弁23によって油圧的に保持されるため、上限位置を維持した状態になる。
【0035】
再度、荷受台12を下げるべく下げスイッチ38がオペレータによってオンされると、リフト用弁23が開くとともに、排出用弁28が開く。リフトシリンダ装置15の油圧室の圧油はリフト用弁23、排出用弁28、流量制御弁29を経由してタンク18に徐々に排出されるため、リフトシリンダ装置15は徐々に短縮して行く。リフトシリンダ装置15の短縮に伴って、荷受台12は徐々に下降して行く。この際、荷受台12のリフト位置はリフトセンサ41によって時々刻々と検出され、接地位置記憶回路49、リフト用緩起動判定回路47およびリフト用緩停止判定回路48に送信される。
【0036】
再度の荷受台12の下降作動における予め設定された初期緩起動の範囲においても、DCモータ16が駆動電気回路31によって微速度運転される。この微速度運転に伴って、油圧ポンプ17から供給油路19を通じてリフト用油路21に圧油が微量だけ供給されるため、リフトシリンダ装置15の前記した短縮速度はその分緩慢になる。これにより、リフトシリンダ装置15による荷受台12の下げ作動開始時の衝撃は緩和されることになる。
【0037】
予め設定された初期緩起動の範囲が終了すると、DCモータ16は駆動電気回路31によって停止される。この停止に伴って、リフト用油路21への微量の圧油の供給は無くなるため、リフトシリンダ装置15の前記した短縮速度は通常の速度に戻る。
【0038】
他方、荷受台12を下げるべく下げスイッチ38がオペレータによってオンされると、図5に示されているように、走行センサ52からの測定信号に基づいて初回判定回路51によって初回か否かが判定され、判定結果が接地位置選択回路50に入力される。判定結果が初回でない場合(2回目以降である場合)であるので、接地位置選択回路50は次式▲2▼によって非初回減速位置B(荷受台の上限からの距離で表される。)を求め、結果をリフト用緩停止判定回路48に送信する。
B=h−β・・・▲2▼
【0039】
ここで、hは図6に示されているように接地位置記憶回路49に記憶された接地位置である。βは荷受台12の下げ作動の緩衝に必要な最小限の減速距離(緩停止範囲)である。
【0040】
リフト用緩停止判定回路48によって非初回減速位置Bが判定されると、DCモータ16が駆動電気回路31によって微速度運転される。この微速度運転に伴って、油圧ポンプ17から供給油路19を通じてリフト用油路21に圧油が微量だけ供給されるため、リフトシリンダ装置15の前記した短縮速度はその分緩慢になる。これにより、リフトシリンダ装置15による荷受台12の下げ作動停止時の衝撃は緩和されることになる。
【0041】
荷受台12が接地すると、接地センサ42によって接地位置が検出され、検出信号が接地判定回路46に送信される。接地判定回路46は接地と判定すると、接地位置記憶回路49に接地位置を送信する。接地位置記憶回路49は接地位置選択回路50に接地を送信し、接地位置選択回路50はリフト用緩停止判定回路48に停止信号を送信する。そして、リフト用弁23が閉じられるとともに、DCモータ16が停止され、さらに、排出用弁28が閉じられる。リフト用弁23が閉じられると、リフトシリンダ装置15はリフト用弁23によって油圧的に保持されるため、接地状態を維持した状態になる。
【0042】
再度、荷受台12を上げるべく上げスイッチ39がオペレータによってオンされると、リフト用弁23が開くとともに、排出用弁28が閉じ、DCモータ16が駆動電気回路31によって回転され油圧ポンプ17が運転される。油圧ポンプ17の圧油はリフト用弁23を経由してリフトシリンダ装置15に供給されるため、リフトシリンダ装置15は伸長して行く。リフトシリンダ装置15の伸長に伴って、荷受台12は上昇して行く。この際、荷受台12のリフト位置はリフトセンサ41によって時々刻々と検出され、水平判定回路43、リフト用緩起動判定回路47およびリフト用緩停止判定回路48に送信される。
【0043】
この再度の荷受台12の上昇作動における予め設定された初期緩起動の範囲においても、DCモータ16が駆動電気回路31によって低速度運転される。この低速度運転に伴って、前記した油圧ポンプ17からのリフトシリンダ装置15への圧油の供給量が抑制されるため、リフトシリンダ装置15の前記した伸長速度はその分緩慢になる。これにより、リフトシリンダ装置15による荷受台12の上げ作動開始時の衝撃は緩和されることになる。
【0044】
予め設定された初期緩起動の範囲が終了すると、DCモータ16は駆動電気回路31によって通常の回転速度で運転される。この速度の増加に伴って、前記した油圧ポンプ17からのリフトシリンダ装置15への圧油の供給量が増加されるため、リフトシリンダ装置15の前記した伸長速度は通常の速度になる。
【0045】
その後、荷受台12の上昇作動における予め設定された終期緩停止範囲においては、DCモータ16が駆動電気回路31によって低速度運転される。この低速度運転に伴って、前記した油圧ポンプ17からのリフトシリンダ装置15への圧油の供給量が抑制されるため、リフトシリンダ装置15の前記した伸長速度はその分緩慢になる。これにより、リフトシリンダ装置15による荷受台12の上げ作動停止時の衝撃は緩和されることになる。
【0046】
最後に、荷受台12が上限位置に達すると、リフト用弁23が閉じられるとともに、DCモータ16が停止される。リフト用弁23が閉じられると、リフトシリンダ装置15はリフト用弁23によって油圧的に保持されるため、上限位置を維持した状態になる。
【0047】
以降、再度の荷受台12の下げ作動が繰り返されることにより、荷台2の積み荷の下ろし作業が繰り返し実施されることになる。
【0048】
所望の積み荷の下ろし作業が完了して、荷受台12を閉じるべく閉じスイッチ37がオペレータによってオンされると、チルト用弁22が開くとともに、排出用弁28が閉じ、DCモータ16が駆動電気回路31によって回転され油圧ポンプ17が運転される。油圧ポンプ17の圧油はチルト用弁22を経由してチルトシリンダ装置14に供給されるため、チルトシリンダ装置14は伸長して行く。チルトシリンダ装置14の伸長に伴って、荷受台12は閉じて行く。この際、荷受台12の傾斜角はチルトセンサ40によって時々刻々と検出され、水平判定回路43、チルト用緩起動判定回路44およびチルト用緩停止判定回路45に送信される。
【0049】
この荷受台12の閉じ作動における予め設定された初期緩起動の範囲においては、DCモータ16が駆動電気回路31によって低速度運転される。この低速度運転に伴って、前記した油圧ポンプ17からのチルトシリンダ装置14への圧油の供給量が抑制されるため、チルトシリンダ装置14の前記した伸長速度はその分緩慢になる。これにより、チルトシリンダ装置14による荷受台12の閉じ作動開始時の衝撃は緩和されることになる。
【0050】
予め設定された初期緩起動の範囲が終了すると、DCモータ16は駆動電気回路31によって通常の回転速度で運転される。この速度の増加に伴って、前記した油圧ポンプ17からのチルトシリンダ装置14への圧油の供給量が増加されるため、チルトシリンダ装置14の前記した伸長速度は通常の速度になる。
【0051】
その後、荷受台12の閉じ作動における予め設定された終期緩停止範囲においては、DCモータ16が駆動電気回路31によって低速度運転される。前記した油圧ポンプ17からのチルトシリンダ装置14への圧油の供給量が抑制されるため、チルトシリンダ装置14の前記した伸長速度はその分緩慢になる。これにより、チルトシリンダ装置14による荷受台12の閉じ作動停止時の衝撃は緩和されることになる。
【0052】
最後に、荷受台12が閉じ位置に達すると、チルト用弁22が閉じられるとともに、DCモータ16が停止される。チルト用弁22が閉じられると、チルトシリンダ装置14はチルト用弁22によって油圧的に保持されるため、閉じ位置を維持した状態になる。
【0053】
以上説明したように、本実施の形態によれば、リフトシリンダ装置による荷受台の下降作動における停止時に実際の荷下ろし面に対応して減速範囲(緩停止範囲)を設定することができるため、荷下ろし作業時間を延長することなく荷受台の荷下ろし作動時の衝撃を適切に緩和することができる。
【0054】
また、荷受台の開閉作動および昇降作動における初期および終期に作動速度を自動的に低下させることができるため、オペレータの煩わしい操作を省略しつつ、荷物の上げ下ろしを安全に実施させることができる。しかも、作動速度の低下はモータの減速運転によって実行されるため、チルトシリンダ装置およびリフトシリンダ装置の油圧回路は変更しなくて済む。
【0055】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々変更可能であることはいうまでもない。
【0056】
例えば、リフトシリンダ装置の減速制御はモータの減速運転によって実行するように構成するに限らず、流量制御弁による油圧制御等によって実行するように構成してもよい。
【0057】
また、前記の説明では荷受台12をリフトするのに回動するタイプのものとして説明したが、荷受台を垂直にリフトするようにした場合についても本発明は適用可能である。
【0058】
コントローラは電気回路によって構成するに限らず、マイクロコンピュータによって構成してもよい。
【0059】
チルトセンサやリフトセンサ、接地センサおよび走行センサの構成や取付位置は、荷受台昇降装置の条件等に対応して適宜に選定することが望ましい。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、リフトシリンダ装置による荷受台の下ろし作動における停止時に実際の荷下ろし面に対応して減速範囲を設定することができるため、荷下ろし作業時間を延長することなく荷受台の下ろし作動の衝撃を適切に緩和することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である貨物自動車の荷受台昇降装置を示す回路図である。
【図2】その斜視図である。
【図3】その主要部のブロック図である。
【図4】荷受台の開き作動時のフローチャートである。
【図5】荷受台の下げ作動時のフローチャートである。
【図6】荷受台の下げ作動を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1…貨物自動車、2…荷台、10…荷受台昇降装置、11…リフトアーム、12…荷受台、13…カートストッパ、14…チルトシリンダ装置、15…リフトシリンダ装置、16…DCモータ、17…油圧ポンプ、18…タンク、19…供給油路、20…チルト用油路、21…リフト用油路、22…チルト用弁、23…リフト用弁、24…逆止め弁、25…流量制御弁、26…逆止め弁、27…排出油路、28…排出用弁、29…流量制御弁、30…リリーフ弁、31…駆動電気回路、32…チルト用電気回路、33…リフト用電気回路、34…排出用電気回路、35…コントローラ、36…開きスイッチ、37…閉じスイッチ、38…下げスイッチ、39…上げスイッチ、40…チルトセンサ、41…リフトセンサ、42…接地センサ、43…水平判定回路、44…チルト用緩起動判定回路、45…チルト用緩停止判定回路、46…接地判定回路、47…リフト用緩起動判定回路、48…リフト用緩停止判定回路、49…接地位置記憶回路、50…接地位置選択回路、51…初回判定回路、52…走行センサ。

Claims (3)

  1. 荷台と荷受台との間に荷受台を昇降させるリフトシリンダ装置が介設されている荷受台昇降装置において、
    前記荷受台の上下位置を検出するリフトセンサと、前記荷受台の接地を検出する接地センサとを備えており、前記接地センサの初回の検出信号と前記リフトセンサからの検出信号とによって前記荷台の高さに対応した下降作動の緩停止範囲が設定され、2回目以降の下降作動においては設定された緩停止範囲をもって緩停止されることを特徴とする荷受台昇降装置。
  2. 前記荷受台が前記荷台に一端部が回動自在に支持されたリフトアームの自由端部に回動自在に支持されていることを特徴とする請求項1記載の荷受台昇降装置。
  3. 前記荷受台が前記荷台に昇降自在に支持されていることを特徴とする請求項1記載の荷受台昇降装置。
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