JP4640588B2 - 車両用昇降装置 - Google Patents

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Description

本発明は、地面上またはその近くの下降位置と車両の床面と同じ高さまたはほぼ同じ高さの上昇位置とに載置部を前記車両に対して昇降操作自在な昇降操作手段と、前記載置部に載置された車椅子をその載置部に対して位置決め保持する保持状態とその位置決め保持を解除する解除状態とに切換自在な保持手段と、昇降指令に基づいて、前記昇降操作手段を作動させる昇降制御を実行する制御手段とが設けられている車両用昇降装置に関する。
上記のような車両用昇降装置は、搭乗者が車椅子に着座したまま、その車椅子を載置した載置部を上昇位置から下降位置に下降させるあるいは下降位置から上昇位置まで上昇させることにより、車両と地面との間で車椅子を移載させるものである。
このような車両用昇降装置では、車椅子が載置部から外方に移動するのを受け止め阻止する受け止め体が設けられ、この受け止め体により昇降中に載置部から外方に車椅子が移動するのを阻止している。
しかし、車椅子を載置部に載置させるだけでは、車両を坂道に止めるなどして、載置部が傾斜していると、載置部の昇降中に車椅子が動いてしまう虞がある。したがって、例えば、車椅子に着座している搭乗者に不安感を与えてしまう、あるいは、車椅子が受け止め体に当っても車椅子が載置部から外方に移動するのを受け止め阻止できるように受け止め体の強度を強固にする必要などが生じる。
そこで、従来の車両用昇降装置では、載置部に載置される車椅子をその載置部に対して位置決め保持する保持状態とその位置決め保持を解除する解除状態とに切換自在な人為操作式の保持手段を設け、載置部の昇降中には保持手段を保持状態とすることにより、載置部の昇降中における車椅子の動きを規制している(例えば、特許文献1参照。)。
この従来の車両用昇降装置では、載置部を昇降させる際に、まず、介護者などの人為操作により保持手段を保持状態とし、その後、昇降操作部のボタンを押し操作するなどして昇降指令を指令し、昇降操作手段を作動させて載置部を昇降させるようにしている。
特開2003−204995号公報
このような車両用昇降装置では、載置部の昇降中における車椅子の動きを規制するために、昇降指令を指令するのに先立って、保持手段を保持状態とすることが必要である。
しかしながら、例えば、保持手段を保持状態とするように操作したにもかかわらず、誤作動などによって実際には保持手段が保持状態となっていない場合や、誤操作などによって保持手段を保持状態とする前に昇降指令を指令してしまう場合であり、このような場合には、載置部の昇降中における車椅子の動きを規制できない虞がある。
本発明は、かかる点に着目してなされたものであり、その目的は、載置部の昇降中における車椅子の動きを規制できる車両用昇降装置を提供する点にある。
この目的を達成するために、本発明にかかる車両用昇降装置の第1特徴構成は、地面上またはその近くの下降位置と車両の床面と同じ高さまたはほぼ同じ高さの上昇位置とに載置部を前記車両に対して昇降操作自在な昇降操作手段と、前記載置部に載置された車椅子をその載置部に対して動かないように位置決め保持する保持状態とその位置決め保持を解除する解除状態とに切換自在な保持手段と、昇降指令に基づいて、前記昇降操作手段を作動させる昇降制御を実行する制御手段とが設けられている車両用昇降装置において、
前記保持手段が保持状態であるか否かを検出する保持状態検出手段が設けられ、前記制御手段は、前記保持状態検出手段が保持状態を検出しているときには、前記昇降指令に基づいて前記昇降制御を実行し、かつ、前記保持状態検出手段が保持状態を検出していないときには、前記昇降指令に拘わらず前記昇降制御を実行しないように構成され、前記載置部に前記車椅子が載置されている載置状態か否かを検出する車椅子検出手段が設けられ、前記制御手段は、前記車椅子検出手段が載置状態を検出しているときには、前記保持状態検出手段が保持状態を検出していると前記昇降指令に基づいて前記昇降制御を実行しかつ前記保持状態検出手段が保持状態を検出していないと前記昇降指令に拘わらず前記昇降制御を実行しないように構成され、かつ、前記車椅子検出手段が載置状態を検出していないときには、前記保持状態検出手段が保持状態を検出していなくても、前記昇降指令に基づいて前記昇降制御を実行するように構成されている点にある。
すなわち、制御手段は、保持状態検出手段が保持状態を検出しているときには、昇降指令に基づいて昇降制御を実行するので、保持手段を保持状態としたことが確認できると載置部を昇降させることができる。
そして、制御手段は、保持状態検出手段が保持状態を検出していないときには、昇降指令に拘わらず昇降制御を実行しないので、保持手段を保持状態としたことが確認できないと載置部を昇降させない。
このようにして、保持手段を保持状態としたことが確認できたときだけ載置部を昇降させることができるので、載置部の昇降中における車椅子の動きを規制できる車両用昇降装置を提供できるに至った。
また、制御手段が、車椅子検出手段が載置状態を検出しているときには、保持状態検出手段が保持状態を検出していると昇降指令に基づいて昇降制御を実行しかつ保持状態検出手段が保持状態を検出していないと昇降指令に拘わらず昇降制御を実行しないので、載置部に車椅子が載置しているときには、保持手段を保持状態としたことが確認できたときだけ載置部を昇降させることができる。
そして、制御手段が、車椅子検出手段が載置状態を検出していないときには、保持状態検出手段が保持状態を検出していなくても、昇降指令に基づいて昇降制御を実行するので、載置部に車椅子が載置されていないときには、保持手段の状態に拘わらず、昇降指令に基づいて載置部を昇降させることができる。
したがって、載置部の昇降中における車椅子の動きを規制しながら、載置部に車椅子が載置されていないときでも、必要に応じて載置部を昇降させることができる。
本発明にかかる車両用昇降装置の第特徴構成は、前記載置部に載置された車椅子に着座する搭乗者をその車椅子に保持させるシートベルト装置と、そのシートベルト装置が装着状態であるか否かを検出するベルト装着状態検出手段とが設けられ、
前記制御手段は、前記車椅子検出手段が載置状態を検出しているときには、前記保持状態検出手段が保持状態を検出しおよび前記ベルト装着状態検出手段が装着状態を検出していると、前記昇降指令に基づいて前記昇降制御を実行し、かつ、前記保持状態検出手段が保持状態を検出していないあるいは前記ベルト装着状態検出手段が装着状態を検出していないと、前記昇降指令に拘わらず前記昇降制御を実行しないように構成され、かつ、前記車椅子検出手段にて載置状態を検出していないときには、前記保持状態検出手段が保持状態を検出していないおよび前記ベルト装着状態検出手段が装着状態を検出していなくても、前記昇降指令に基づいて前記昇降制御を実行するように構成されている点にある。
すなわち、制御手段が、車椅子検出手段が載置状態を検出しているときには、保持状態検出手段が保持状態を検出しおよびベルト装着状態検出手段が装着状態を検出していると、昇降指令に基づいて昇降制御を実行し、保持状態検出手段が保持状態を検出していないあるいはベルト装着状態検出手段が装着状態を検出していないと、昇降指令に拘わらず前記昇降制御を実行しないので、載置部に車椅子が載置しているときには、保持手段を保持状態としたことが確認でき、さらに、シートベルト装置を装着状態としたことも確認できたときだけ、載置部を昇降することができる。
そして、制御手段が、車椅子検出手段にて載置状態を検出していないときには、保持状態検出手段が保持状態を検出していないおよびベルト装着状態検出手段が装着状態を検出していなくても、昇降指令に基づいて昇降制御を実行するので、載置部に車椅子が載置されていないときには、保持手段およびシートベルト装置の状態に拘わらず、昇降指令に基づいて載置部を昇降させることができる。
したがって、載置部の昇降中における車椅子の動きを規制しながら、載置部に車椅子が載置されていないときでも、必要に応じて載置部を昇降させることができる。
本発明にかかる車両用昇降装置の第特徴構成は、前記保持手段が、前記車椅子に引掛け自在なフック体が先端部に設けられた索状体と、この索状体を巻き取る方向と引き出す方向とに回転自在な回転ドラムと、この回転ドラムを巻き取る方向に回転操作して前記保持状態に操作する保持操作状態と前記索状体の引き出し操作を許容するように前記回転ドラムの回転を許容する回転許容状態とに切換自在なドラム操作手段とから構成され、
前記保持状態検出手段が、前記回転ドラムから前記索状体が設定量以上引き出されている状態を前記保持状態として検出するように構成されている点にある。
すなわち、ドラム操作手段を回転許容状態に切り換えると、索状体の引き出し操作を許容するように回転ドラムの回転を許容するので、回転ドラムから索状体を引き出すあるいは回転ドラムにて索状体を巻き取ることが自由に行え、保持手段を解除状態とすることができる。この回転許容状態において、回転ドラムから索状体を引き出してフック体を車椅子に引掛けたのち、ドラム操作手段を回転許容状態から保持操作状態に切り換えると、回転ドラムを巻き取る方向に回転操作して保持装置を保持状態とすることができる。
このようにして、回転ドラムから索状体を引き出してフック体を車椅子に引掛けたのち、ドラム操作手段を保持操作状態に切り換えるだけで、容易な操作によって車椅子を載置部に対して位置保持することができる。
そして、保持手段を保持状態としたときには、回転ドラムから索状体を設定量以上引き出してフック体を車椅子に引掛けているので、保持状態検出手段が、回転ドラムから索状体が設定量以上引き出されている状態を検出することにより保持状態を的確に検出することができる。したがって、保持手段を保持状態としたことを的確に確認することができる。
本発明にかかる車両用昇降装置の第特徴構成は、前記保持手段が、前記車椅子に引掛け自在なフック体が先端部に設けられた索状体と、この索状体を巻き取る方向と引き出す方向とに回転自在な回転ドラムと、この回転ドラムを巻き取る方向に回転操作して前記保持状態に操作する保持操作状態と前記索状体の引き出し操作を許容するように前記回転ドラムの回転を許容する回転許容状態とに切換自在なドラム操作手段とから構成され、
前記ドラム操作手段が、前記回転許容状態に対応する解除位置と前記保持操作状態に対応する保持位置とに直線的に往復移動自在で、前記解除位置から前記保持位置への移動にて前記回転ドラムを巻き取り方向に操作して前記保持操作状態に操作しかつ前記保持位置から前記解除位置への移動にて前記回転ドラムを引き出し方向に操作したのち前記回転許容状態にする往復移動体と、この往復移動体を前記保持位置と前記解除位置との間で往復移動操作する往復操作手段とから構成され、
前記往復操作手段が、前記往復移動体を前記保持位置に移動操作する保持用回転位置と前記往復移動体を前記解除位置に移動操作する解除用回転位置とに駆動モータにて回転駆動される回転アームと、この回転アームの先端部に設けられて前記往復移動体の被係合溝に係合する係合ピンとから構成され、
前記被係合溝が、前記解除用回転位置から前記往復移動体の往復移動方向に対して傾斜する状態で延びる傾斜溝部と、この傾斜溝部に連なり前記往復移動体の往復移動方向に対して直交する状態で延びて前記保持用回転位置に至る直交溝部とから構成され、
前記保持状態検出手段が、前記回転アームが前記保持用回転位置に位置する状態を前記保持状態として検出するように構成されている点にある。
すなわち、ドラム操作手段を回転許容状態から保持操作状態に切り換えるときには、駆動モータを駆動させて解除用回転位置から保持用回転位置まで回転アームを回転駆動させる。このとき、回転アームの係合ピンは、解除用回転位置から被係合溝の傾斜溝部を摺動し、傾斜溝部から直交溝部に移行したのち、保持用回転位置まで直交溝部を摺動する。
係合ピンが傾斜溝部を摺動するときには、係合ピンが往復移動体を保持位置側に押圧操作するので、この押圧操作により往復移動体が解除位置から保持位置側へ移動操作される。係合ピンが傾斜溝部から直交溝部に移行すると、係合ピンの押圧操作によって往復移動体が保持位置まで移動操作される。往復移動体は、解除位置から保持位置への移動にて回転ドラムを巻き取り方向に操作する。
係合ピンが保持用回転位置に至ると、駆動モータの駆動が停止されるので、直交溝部が往復移動体の往復移動方向での係合ピンの動きを規制する。このように係合ピンの動きを規制することにより、往復移動体が保持位置に位置決め保持されて保持操作状態とすることができる。
また、逆に、駆動モータが保持用回転位置から解除用回転位置まで回転アームを回転駆動すると、係合ピンが傾斜溝部を摺動するときに係合ピンが往復移動体を解除位置側に押圧操作することになる。この押圧操作により解除位置まで往復移動体を移動操作させて、索状体の引き出し操作を許容するように回転ドラムの回転を許容する回転許容状態とすることができる。
このようにして、駆動モータが回転アームを回転駆動することにより、ドラム操作手段を回転許容状態と保持操作状態とに切り換えることができて、保持装置を保持状態と解除状態とに切り換えることができる。そして、ドラム操作手段は、駆動モータと係合ピンを設けた回転アームと被係合溝を設けた往復移動体とから構成することができ、構成の簡素化を図ることができる。
そして、保持装置を保持状態としたときには、回転アームが保持用回転位置に位置することになるので、保持状態検出手段が、回転アームが保持用回転位置に位置する状態を検出することにより保持状態を的確にかつ簡易に検出することができる。したがって、保持手段を保持状態としたことを的確にかつ簡易に確認することができる。
本発明にかかる車両用昇降装置の第特徴構成は、前記保持手段が、前記車椅子に引掛け自在なフック体が先端部に設けられた索状体と、この索状体を巻き取る方向と引き出す方向とに回転自在な回転ドラムと、この回転ドラムを巻き取る方向に回転操作して前記保持状態に操作する保持操作状態と前記索状体の引き出し操作を許容するように前記回転ドラムの回転を許容する回転許容状態とに切換自在なドラム操作手段とから構成され、
前記ドラム操作手段が、前記回転許容状態に対応する解除位置と前記保持操作状態に対応する保持位置とに直線的に往復移動自在で、前記解除位置から前記保持位置への移動にて前記回転ドラムを巻き取り方向に操作して前記保持操作状態に操作しかつ前記保持位置から前記解除位置への移動にて前記回転ドラムを引き出し方向に操作したのち前記回転許容状態にする往復移動体と、この往復移動体を前記保持位置と前記解除位置との間で往復移動操作する往復操作手段とから構成され、
前記往復操作手段が、前記往復移動体を前記保持位置に移動操作する保持用回転位置と前記往復移動体を前記解除位置に移動操作する解除用回転位置とに駆動モータにて回転駆動される回転アームと、この回転アームの先端部に設けられて前記往復移動体の被係合溝に係合する係合ピンとから構成され、
前記被係合溝が、前記解除用回転位置から前記往復移動体の往復移動方向に対して傾斜する状態で延びる傾斜溝部と、この傾斜溝部に連なり前記往復移動体の往復移動方向に対して直交する状態で延びて前記保持用回転位置に至る直交溝部とから構成され、
前記駆動モータが、前記往復移動体の往復移動方向に沿って移動自在で弾性付勢手段にて前記保持位置側に付勢された状態で、かつ、前記回転アームを前記解除用回転位置から前記保持用回転位置へ回転駆動させるときに前記往復移動体の往復移動方向の前記解除位置側への被押圧力を受ける状態で設けられ、
前記保持状態検出手段が、前記駆動モータが前記往復移動体の往復移動方向の前記解除位置側に設定量以上移動している状態を前記保持状態として検出するように構成されている点にある。
すなわち、上記第5特徴構成で述べた如く、駆動モータが回転アームを回転駆動することにより、ドラム操作手段を回転許容状態と保持操作状態とに切り換えることができて、保持装置を保持状態と解除状態とに切り換えることができ、しかも、ドラム操作手段は構成の簡素化を図ることができる。
そして、この第6特徴構成では、駆動モータが、往復移動体の往復移動方向に沿って移動自在で弾性付勢手段にて保持位置側に付勢された状態で、かつ、回転アームを解除用回転位置から保持用回転位置へ回転駆動させるときに往復移動体の往復移動方向の解除位置側への被押圧力を受ける状態で設けられている。
説明すると、駆動モータが解除用回転位置から保持用回転位置へ回転アームを回転駆動させるときに、回転アームの先端部に設けられた係合ピンが往復移動体を保持位置側に押圧操作する。したがって、その押圧操作の反作用として、回転アームの基端部に往復移動体の往復移動方向の解除位置側への被押圧力を受ける。そして、駆動モータがこの被押圧力を受けるように設けられているので、駆動モータは、弾性付勢手段の付勢力に抗して往復移動体の往復移動方向の解除位置側へ移動することになる。
このように駆動モータを設けることにより、保持装置を保持状態としたときには、駆動モータが往復移動体の往復移動方向の解除位置側に設定量以上移動するので、保持状態検出手段が、駆動モータが往復移動体の往復移動方向の解除位置側に設定量以上移動している状態を検出することにより保持状態を的確にかつ簡易に検出することができる。したがって、保持手段を保持状態としたことを的確にかつ簡易に確認することができる。
本発明にかかる車両用昇降装置の第特徴構成は、前記保持手段が、前記車椅子に引掛け自在なフック体が先端部に設けられた索状体と、この索状体を巻き取る方向と引き出す方向とに回転自在な回転ドラムと、この回転ドラムを巻き取る方向に回転操作して前記保持状態に操作する保持操作状態と前記索状体の引き出し操作を許容するように前記回転ドラムの回転を許容する回転許容状態とに切換自在なドラム操作手段とから構成され、
前記ドラム操作手段が、前記回転許容状態に対応する解除位置と前記保持操作状態に対応する保持位置とに直線的に往復移動自在で、前記解除位置から前記保持位置への移動にて前記回転ドラムを巻き取り方向に操作して前記保持操作状態に操作しかつ前記保持位置から前記解除位置への移動にて前記回転ドラムを引き出し方向に操作したのち前記回転許容状態にする往復移動体と、この往復移動体を前記保持位置と前記解除位置との間で往復移動操作する往復操作手段とから構成され、
前記往復操作手段が、前記往復移動体を前記保持位置に移動操作する保持用回転位置と前記往復移動体を前記解除位置に移動操作する解除用回転位置とに駆動モータにて回転駆動される回転アームと、この回転アームの先端部に設けられて前記往復移動体の被係合溝に係合する係合ピンとから構成され、
前記被係合溝が、前記解除用回転位置から前記往復移動体の往復移動方向に対して傾斜する状態で延びる傾斜溝部と、この傾斜溝部に連なり前記往復移動体の往復移動方向に対して直交する状態で延びて前記保持用回転位置に至る直交溝部とから構成され、
前記駆動モータは、前記往復移動体の往復移動方向に沿って移動自在で弾性付勢手段にて前記保持位置側に付勢された状態で、かつ、前記回転アームを前記解除用回転位置から前記保持用回転位置へ回転駆動させるときに前記往復移動体の往復移動方向の前記解除位置側への被押圧力を受ける状態で設けられ、
前記保持状態検出手段が、前記回転ドラムから前記索状体が設定量以上引き出されている状態、前記回転アームが前記保持用回転位置に位置する状態、前記駆動モータが前記往復移動体の往復移動方向の前記解除位置側に設定量以上移動している状態の三つの状態のうち、少なくとも二つの状態が満たされていると前記保持状態として検出するように構成されている点にある。
すなわち、上記第特徴構成で述べた如く、駆動モータが回転アームを回転駆動することにより、ドラム操作手段を回転許容状態と保持操作状態とに切り換えることができて、保持装置を保持状態と解除状態とに切り換えることができ、しかも、ドラム操作手段は構成の簡素化を図ることができる。
そして、この第特徴構成では、保持状態検出手段が、上記第特徴構成で述べた如く、回転ドラムから索状体が設定量以上引き出されている状態、回転アームが保持用回転位置に位置する状態、駆動モータが往復移動体の往復移動方向の解除位置側に設定量以上移動している状態の三つの状態のいずれか一つしか満たされていないと保持状態として検出せず、少なくとも二つの状態が満たされていてはじめて保持状態として検出する。
したがって、保持状態として検出する条件を厳しいものとすることができるので、保持状態であることを正確に検出することができて、載置部の昇降中に車椅子の動きを規制できるという効果を確実に発揮することができる。
以下、本発明にかかる車両用昇降装置の実施形態を図面に基づいて説明する。
この車両用昇降装置は、図1〜図3に示すように、例えば、上下方向へ開閉する開閉扉Dを後部に備えたワゴン車のような車両Vにおいて、後部に搭載して用いられているものである。
図1は、車両用昇降装置を車両Vに搭載した状態での斜視図であり、図2は、車両用昇降装置を車両Vに搭載した状態での平面図であり、図3は、車両用昇降装置の斜視図である。
この車両用昇降装置は、車椅子Pを載置して昇降する載置部としての昇降台1、その昇降台1を支持する昇降枠2、昇降枠2を下端部に支持する左右一対の昇降アーム3、左右一対の昇降アーム3を車両V側に連結して昇降台1における横幅方向の両端部それぞれに対して支持作用する左右一対の平行四連リンク機構4などを備えて構成されている。そして、車両用昇降装置は、平行四連リンク機構4を支持する基枠7を介して車両Vの後部に固着可能に構成されている。
前記昇降台1を昇降操作するために、左右一対の平行四連リンク機構4をそれぞれ操作する左右一対の油圧シリンダ5と、図1〜図3では図示を省略しているが、左右一対の油圧シリンダ5に作動油を供給するシリンダ用電動ポンプ6とが設けられている。
そして、地面上またはその近くの下降位置と車両Vの床面と同じ高さまたはほぼ同じ高さの上昇位置とに昇降台1を車両Vに対して昇降操作自在な昇降操作手段が、油圧シリンダ5とシリンダ用電動ポンプ6とから構成されている。
前記シリンダ用電動ポンプ6は、左側の平行四連リンク機構4よりも左側に位置されて車両V上に搭載されている。そして、シリンダ用電動ポンプ6と左右の油圧シリンダ5とが、配管により接続され、かつ、その配管系に各種の切換弁やリリーフ弁などが介装されている。
以下、各装置や部材の詳細について説明するが、この実施形態においては、便宜上、車両Vの前進方向を前方、後進方向を後方と称し、後方から前方を見た状態で、左右方向を特定して説明する。
また、左右に位置する部材については、左右の勝手違いはあるものの、略同じ構成なので、左右いずれか一方のみについて説明し、左右で構成の異なる部材については、その都度説明を加える。
図3および図4に示すように、基枠7は、その左右両端部に上方へ突出する基枠側ブラケット8を備え、平行四連リンク機構4を構成する上リンク9と下リンク10の一端部が、ピン11a,12aを介して夫々基枠側ブラケット8に枢支連結されている。
また、上リンク9と下リンク10の他端部が、昇降アーム3の上端に設けられたアーム側ブラケット13に対し、夫々ピン11b,12bを介して枢支連結されている。
これら上リンク9と下リンク10との両リンクおよび基枠側ブラケット8とアーム側ブラケット13とにより平行四連リンク機構4が構成されている。
この平行四連リンク機構4は、図1および図2に示すように、リンク用カバー14によって覆われている。
図4は、リンク用カバー14を取り外した状態での左側の平行四連リンク機構4を示している。この左側の平行四連リンク機構4では、下リンク10を基枠側ブラケット8に枢支連結するピン12aが、下リンク10側に固着されて、下リンク10と一体的に回動するように構成されている。
左側の平行四連リンク機構4を覆うリンク用カバー14には、その左壁面に貫通孔が設けられている。この貫通孔を貫通して、基枠側ブラケット8に対する下リンク10の枢支用のピン12aがリンク用カバー14の外側まで延設されている。
そして、基枠7には左側の機枠側ブラケット8より左外方に支持板16が立設されている。この支持板16にリンク用カバー14から延設されたピン12aの回転に応じてパルスを出力するロータリエンコーダ15が設けられている。
図5に示すように、昇降枠2は、後方側から見て上方が開放されたコの字形に形成されている。昇降枠2には、その左右の壁面から内方に向けて、横軸心周りに回転する複数のスライド用遊転ローラ17が突設され、かつ、右側の壁面には、上下軸心周りに回転する複数のガイド用遊転ローラ20とピニオン18を備えたスライド用電動モータ19とが取付けられている。
この昇降枠2に保持される昇降台1は、平面視において長方形に形成され、その左の側面には左レール部材21が設けられ、右の側面には右レール部材22が設けられている。左レール部分21と右レール部分22とは若干形状が異なっている。そして、左右の側面には外方に向けて横軸心周りに回転するレール用遊転ローラ23がそれぞれ突設されている。
昇降枠2に昇降台1を取り付けた状態での縦断面図である図6および図7に示すように、左レール部材21には昇降枠2の左側に設けられたスライド用遊転ローラ17が内嵌されている。右レール部材22には、昇降枠2の右側に設けられたスライド用遊転ローラ17とガイド用遊転ローラ20とが内嵌されている。
このようにして、複数のスライド用遊転ローラ17によって、昇降台1が昇降枠2に対して前後方向にスライド可能に保持され、かつ、ガイド用遊転ローラ20によって、昇降枠2に対する昇降台1の横揺れが防止されるように構成されている。
そして、右レール部材22にはラック24が内嵌する状態で固着され、そのラック24にピニオン18が噛合されている。図2および図7に示すように、車両V側には最前方に振動防止部材26が設けられた左右一対のレール25が設けられ、このレール25上を昇降台1に設けられたレール用遊転ローラ23が転動可能に設けられている。
このようにして、スライド用電動モータ19の正逆回転駆動により、レール用遊転ローラ23がレール25上を転動することにより、昇降台1が昇降枠2に対して前後方向にスライド移動するように構成されている。
図3および図5に示すように、昇降枠2の前端部には、昇降台1の前端部よりも前方側へ車椅子Pが移動するのを受け止め阻止する板状の前受け止め体27が設けられている。この前受け止め体27は、ほぼ水平になる収納姿勢と上方へ揺動した起立姿勢とに回動自在に枢着されている。そして、昇降枠2に対する昇降台1の前後方向でのスライド移動により前受け止め体27が姿勢変更されるように構成されている。
また、昇降台1の後端部には、昇降台1の後端部よりも後方側へ車椅子Pが移動するのを受け止め阻止する板状の後受け止め体28が設けられている。この後受け止め体28は、上方側に揺動させて起立させた阻止姿勢と後方側に向けて下方側に揺動させて倒伏させた許容姿勢とに回動自在に枢着されている。そして、レバーなどの操作部の人為的な揺動操作あるいは後受け止め体用電動モータ29(図3および図5では図示を省略)の電動操作により後受け止め体28が姿勢変更されるように構成されている。
前記昇降台1には、図8〜図10に示すように、昇降台1に載置された車椅子Pをその昇降台1に対して位置決め保持する保持状態とその位置決め保持を解除する解除状態とに切換自在な保持手段としての保持装置Fが設けられている。
図8は、保持装置Fの平面図であり、図9は、昇降台1の一部を切り欠いた保持装置Fの側面図であり、図10は、保持装置Fの要部を示す平面図である。
この保持装置Fは、車椅子Pに引掛け自在なフック体30が先端部に設けられた索状体としてのワイヤ31と、このワイヤ31を巻き取る方向と引き出す方向とに回転自在な回転ドラム32と、この回転ドラム32を巻き取る方向に回転操作して保持状態に操作する保持操作状態とワイヤ31の引き出し操作を許容するように回転ドラム32の回転を許容する回転許容状態とに切換自在なドラム操作手段33とから構成されている。
前記フック体30とワイヤ31と回転ドラム32とを一つの組として、この組が合計四つ設けられている。そして、図9に示すように、回転ドラム32からワイヤ31を引き出して、フック体30の夫々を車椅子PのフレームP1に各別に引掛けるようにしている。
前記回転ドラム32は、スプリングなどの弾性体によりワイヤ31を巻き取る方向(図8および図10中時計回り)に付勢されている。そして、四つの回転ドラム32が車両Vの前後方向に沿って一直線上に並ぶように設けられている。
また、ワイヤ31の引き出し方向を変換する方向変換用のプーリ34が複数設けられ、四つのワイヤ31の夫々は、フック体30が昇降台1よりも上方側に位置するように回転ドラム32から引き出されている。そして、昇降台1には、フック体30を収納可能な凹状の収納部35が設けられ、この収納部35にフック体30を収納することによりフック体30を位置決め保持している。
以下、図10および図11に基づいてドラム操作手段33について説明を加える。図11は、ドラム操作手段33の動作を示す模式図である。
前記ドラム操作手段33は、回転許容状態に対応する解除位置と保持操作状態に対応する保持位置とに直線的に往復移動自在な往復移動体36と、この往復移動体36を保持位置と解除位置との間で往復移動操作する往復操作手段37とから構成されている。
そして、往復移動体36は、解除位置から保持位置への移動にて回転ドラム32を巻き取り方向に操作して保持操作状態に操作しかつ保持位置から解除位置への移動にて回転ドラム32を引き出し方向に操作したのち回転許容状態にする。
図11(イ)は、往復移動体36が解除位置に位置するときを示しており、図11(ロ)は、往復移動体36が解除位置と保持位置との間に位置するときを示しており、図11(ハ)は、往復移動体36が保持位置に位置するときを示している。
前記往復操作手段37は、往復移動体36を保持位置に移動操作する保持用回転位置と往復移動体36を解除位置に移動操作する解除用回転位置とに駆動モータ38にて回転駆動される回転アーム39と、この回転アーム39の先端部に設けられて往復移動体36の被係合溝40に係合する係合ピン41とから構成されている。
そして、駆動モータ38は、解除用回転位置と保持用回転位置との間で回転アーム39の先端部が円弧状の軌跡を描くべく、回転アーム39の基端部を支点として上下軸心周りに回転アーム39を揺動する。
図11(イ)は、回転アーム39が解除用回転位置に位置するときを示しており、図11(ロ)は、回転アーム39が解除用回転位置と保持用回転位置との間に位置するときを示しており、図11(ハ)は、回転アーム39が保持用回転位置に位置するときを示している。
前記往復移動体36は、平面視で幅狭部分36aと幅広部分36bとからなるL字状に形成されている。
前記幅狭部分36aには、回転ドラム32に設けられたピニオンギア43に噛合するラックギア44と、固定ピン45を摺動する長孔状の案内溝46とが設けられている。
前記ラックギア44は、往復移動体36が解除位置に位置するとピニオンギア43と噛み合わず、往復移動体36が解除位置から保持位置側に移動するとピニオンギア43と噛み合うように設けられている。そして、ラックギア44は、四つの回転ドラム32の夫々に対応するように、往復移動体36の往復移動方向に間隔を隔てて四つ設けられている。
前記案内溝46は、往復移動体36の往復移動方向に間隔を隔てて二つ設けられ、固定ピン45が摺動することにより、往復移動体36の往復移動方向を直線的に規制するように構成されている。
前記幅広部分36bには、被係合溝40が形成されている。そして、この被係合溝40が、解除用回転位置から往復移動体36の往復移動方向に対して傾斜する状態で延びる傾斜溝部40aと、この傾斜溝部40aに連なり往復移動体36の往復移動方向に対して直交する状態で延びて保持用回転位置に至る直交溝部40bとから構成されている。
図11(イ)に示すように、回転アーム39が解除用回転位置に位置するときには、往復移動体36が解除位置に位置する。このとき、往復移動体36のラックギア44と回転ドラム32のピニオンギア43とは噛み合わず、ワイヤ31の引き出し操作を許容するように回転ドラム32の回転を許容する回転許容状態となる。
この回転許容状態では、回転ドラム32からワイヤ31を引き出すあるいは回転ドラム32にてワイヤ31を巻き取ることが自由に行え、保持装置Fを解除状態とすることができる。この解除状態において、四つのフック体30の夫々を回転ドラム32から引き出して車椅子PのフレームP1に各別に引掛けることができる。
そして、四つのフック体30の夫々を車椅子PのフレームP1に引掛けたのち、ドラム操作手段33を回転許容状態から保持操作状態に切り換えるべく、駆動モータ38を作動させて回転アーム39を解除用回転位置から保持用回転位置まで回転駆動させる。このとき、回転アーム39の係合ピン41は、解除用回転位置から被係合溝40の傾斜溝部40aを摺動し、傾斜溝部40aから直交溝部40bに移行したのち、保持用回転位置まで直交溝部40bを摺動する。
前記係合ピン41が傾斜溝部40aを摺動するときには、係合ピン41が往復移動体36を保持位置側に押圧操作するので、図11(イ)の矢印で示すように、この押圧操作により往復移動体36が解除位置から保持位置側へ移動操作される。
そして、往復移動体36が解除位置から保持位置側へ移動すると、ラックギア44とピニオンギア43とが噛み合う状態となり、往復移動体36の保持位置側へ移動に伴って回転ドラム32を巻き取る方向(図11中時計回り)に回転操作する。そして、図11(ロ)に示すように、係合ピン41が傾斜溝部40aから直交溝部40bに移行すると、係合ピン41の押圧操作によって往復移動体36が保持位置側へ最大限移動操作される。ちなみに、回転ドラム32は、巻き取る方向あるいは引き出す方向に設定量以上回転操作されても、ワイヤ31を巻き取るあるいは引き出すことなく、ピニオンギア43のみの回転を許容する機構が備えられている。
図11(ハ)に示すように、係合ピン41が保持用回転位置に至ると、駆動モータ39の駆動が停止される。そして、往復移動体36が少しだけ解除位置側に移動して保持位置に位置したのち、直交溝部40bが往復移動体36の往復移動方向での係合ピン41の動きを規制する。このように係合ピン41の動きを規制することにより、往復移動体36が保持位置に位置決め保持される。このようにして、保持装置Fを保持状態に操作する保持操作状態とすることができる。
また、逆に、ドラム操作手段33を保持操作状態から回転許容状態に切り換えるときには、駆動モータ38を作動させて回転アーム39を保持用回転位置から解除用回転位置まで回転駆動させることにより行う。このときには、係合ピン41が傾斜溝部40aを摺動するときに係合ピン41が往復移動体36を解除位置側に押圧操作することになる。この押圧操作により解除位置まで往復移動体36を移動操作させて、ワイヤ31の引き出し操作を許容するように回転ドラム32の回転を許容する回転許容状態とすることができる。
このようにして、駆動モータ38が回転アーム39を解除用回転位置から保持用回転位置に回転駆動させることにより、保持装置Fを解除状態から保持状態に切り換えることができる。逆に、駆動モータ38が回転アーム39を保持用回転位置から解除用回転位置に回転駆動させることにより、保持装置Fを保持状態から解除状態に切り換えることができる。
そして、保持装置Fが保持状態であるか否かを検出する保持状態検出手段47が設けられている。この保持状態検出手段47は、回転ドラム32からワイヤ31が設定量以上引き出されている引き出し状態であるか否かを検出する引き出し状態検出スイッチ48と、回転アーム39が保持用回転位置に位置する保持用回転位置状態であるか否かを検出する回転アーム検出スイッチ49と、駆動モータ38が往復移動体36の往復移動方向の解除位置側に設定量以上移動している駆動モータ移動状態であるか否かを検出する駆動モータ検出スイッチ50とから構成されている。
前記保持状態検出手段47は、引き出し状態検出スイッチ48が引き出し状態を検出している状態、回転アーム検出スイッチ49が保持用回転位置状態を検出している状態、駆動モータ検出スイッチ50が駆動モータ移動状態を検出している状態という三つの状態のすべてが満たされていると保持状態して検出するように構成されている。
前記引き出し状態検出スイッチ48は、図10および図11に示すように、回転ドラム32からワイヤ31を引き出している引き出し位置においてワイヤ31の存否を検出するリミットスイッチにて構成されている。そして、引き出し状態検出スイッチ48は、四つの回転ドラム32の夫々に設けられている。
前記保持装置Fが保持状態ではないときには、フック体30が収納部35に収納されているなど、回転ドラム32からワイヤ31が設定量よりも小さい量しか引き出されていない。したがって、図11(イ)に示すように、ワイヤ31が引き出し状態検出スイッチ48に接触し、引き出し状態検出スイッチ48がONとなる。
それに対して、保持装置Fが保持状態であるときには、フック体30が車椅子PのフレームP1に引掛けられるなど、回転ドラム32からワイヤ31が設定量以上引き出されている。したがって、図11(ハ)に示すように、回転ドラム32の巻き取り径が小さくなり、ワイヤ31が引き出し状態検出スイッチ48に接触せず、引き出し状態検出スイッチ48がOFFとなる。そして、四つの引き出し状態検出スイッチ48のすべてがOFFすると引き出し状態として検出する。
前記回転アーム検出スイッチ49は、保持用回転位置において回転アーム39の存否を検出するリミットスイッチにて構成されている。
前記保持装置Fが保持状態ではないときには、図11(イ)に示すように、回転アーム39が解除用回転位置に位置する、あるいは、図11(ロ)に示すように、回転アーム39が解除用回転位置と保持用回転位置との間に位置する。したがって、回転アーム39が回転アーム検出スイッチ49に接触せず、回転アーム検出スイッチ49がOFFとなる。
それに対して、保持装置Fが保持状態であるときには、図11(ハ)に示すように、回転アーム39が保持用回転位置に位置する。したがって、回転アーム39が回転アーム検出スイッチ49に接触し、回転アーム検出スイッチ49がONとなる。
前記駆動モータ検出スイッチ50は、駆動モータ38の設置位置から往復移動体36の往復移動方向の解除位置側に設定量以上移動した位置において、駆動モータ38の存否を検出するリミットスイッチにて構成されている。
前記駆動モータ38は、往復移動体36の往復移動方向に沿って移動自在で弾性付勢手段としてのコイルスプリング42にて保持位置側に付勢された状態で、かつ、回転アーム39を解除用回転位置から保持用回転位置へ回転駆動させるときに往復移動体36の往復移動方向の解除位置側への被押圧力を受ける状態で設けられている。
説明を加えると、駆動モータ38が解除用回転位置から保持用回転位置へ回転アーム39を回転駆動させるときに、回転アーム39の先端部に設けられた係合ピン41が往復移動体36を保持位置側に押圧操作する。したがって、その押圧操作の反作用として、回転アーム39の基端部に往復移動体36の往復移動方向の解除位置側への被押圧力を受ける。そして、駆動モータ38がこの被押圧力を受けるように設けられているので、駆動モータ38は、コイルスプリング42の付勢力に抗して往復移動体36の往復移動方向の解除位置側へ移動することになる。
このように駆動モータ38を設けることにより、保持装置Fが保持状態ではないときには、図11(イ)に示すように、駆動モータ38が往復移動体36の往復移動方向の解除位置側に設定量よりも小さい量しか移動していない。したがって、駆動モータ38が駆動モータ検出スイッチ50に接触せず、駆動モータ検出スイッチ50がOFFとなる。
それに対して、保持装置Fが保持状態であるときには、図11(ハ)に示すように、駆動モータ38が往復移動体36の往復移動方向の解除位置側に設定量以上移動する。したがって、駆動モータ38が駆動モータ検出スイッチ50に接触し、駆動モータ検出スイッチ50がONとなる。
前記昇降台1には、図8に示すように、この昇降台1に車椅子Pが載置されている載置状態か否かを検出する車椅子検出手段としての車椅子検出センサ51が設けられている。この車椅子検出センサ51は、投受光式の光電センサにて構成され、投光部51aから投光される光を受光部51bにて受光するか否かにより、載置状態であるか否かを検出する。
また、昇降台1には、図1および図3に示すように、昇降台1に載置された車椅子Pに着座する搭乗者をその車椅子Pに保持させるシートベルト装置52と、そのシートベルト装置52が装着状態であるか否かを検出するベルト装着状態検出手段としてのベルトスイッチ53とが設けられている。
前記昇降台1の昇降台1の右側部には支柱54が立設され、この支柱54の上端部にシートベルト装置52のリトラクタ52aが設けられている。そして、支柱54には手摺り55も設けられている。
前記昇降台1の左側部には、シートベルト装置52のバックル52bが設けられ、このバックル52bにベルトスイッチ53が設けられている。
このような構成からなる車両用昇降装置は、図12に示すように、制御手段としての制御装置Hによりシリンダ用電動モータ6、スライド用電動モータ19、後受け止め体用電動モータ29、駆動モータ38などの作動が全て制御されるように構成されている。制御装置Hには、ロータリエンコーダ15の検出情報、手動式のペンダント式操作具56からの各種の指令、引き出し状態検出スイッチ48の検出情報、回転アーム検出スイッチ49の検出情報、駆動モータ検出スイッチ50の検出情報、車椅子検出センサ51の検出情報、ベルトスイッチ53の検出情報、その他各種のセンサの検出情報が入力されるように構成されている。
そして、制御装置Hは、入力される各種の情報や指令に基づいて、シリンダ用電動モータ6、スライド用電動モータ19、後受け止め体用電動モータ29、駆動モータ38の作動を制御する。
前記ペンダント式操作具56は、図3に示すように、左側の昇降アーム3に装着自在に設けられている。そして、図12に示すように、ペンダント式操作具56には、昇降台1を上昇させる上昇指令を指令する上昇ボタン56a、昇降台1を下降させる下降指令を指令する下降ボタン56b、後受け止め体28を阻止姿勢から許容姿勢に切り換える開き指令を指令する開きボタン56c、保持装置Fを解除状態から保持状態に切り換える保持指令を指令する保持ボタン56d、保持装置Fを保持状態から解除状態に切り換える解除指令を指令する解除ボタン56eなどの各種ボタンが設けられている。
以下、制御装置Hによる車両用昇降装置の作動について図13に基づいて説明する。
図13(イ)は、地面G上またはその近くの下降位置に昇降台1が位置するときを示しており、図13(ロ)は、車両Vの床面と同じ高さまたはほぼ同じ高さの上昇位置に昇降台1が位置するときを示しており、図13(ハ)は、車両Vの内部に格納される格納位置に昇降台1が位置するときを示している。
まず、車椅子Cを地面G上から車両V内に移載する場合について説明する。
図13(イ)に示すように、昇降台1が下降位置に位置しかつ後受け止め体28が許容姿勢である状態で、車椅子Pを昇降台1に載置させる。そして、シートベルト装置52を装着状態とするとともに、保持装置Fのワイヤ31を回転ドラム32から引き出してフック体30を車椅子PのフレームP1に引掛ける。
このフック体30を車椅子PのフレームP1に引掛けた状態で、ペンダント式操作具56の保持ボタン56dを押し操作することにより保持指令を指令する。すると、制御装置Hは、保持装置Fを保持状態に切り換えるべく、駆動モータ38を作動させる。すなわち、制御装置Hは、駆動モータ38を作動させて回転アーム39を解除用回転位置から保持用回転位置まで回転駆動させることにより、保持装置Fを保持状態に切り換える。
その後、ペンダント式操作具56の上昇ボタン56aを押し操作することにより昇降指令としての上昇指令を指令する。すると、まず、制御装置Hは、後受け止め体28を許容姿勢から阻止姿勢に切り換えるべく、後受け止め体用電動モータ29を作動させる後受け止め体開閉制御を実行する。次に、制御装置Hは、図13(イ)に示す下降位置から図13(ロ)に示す上昇位置へ昇降台1を上昇移動させたのち、図13(ハ)に示す格納位置まで昇降台1をスライド移動させるべく、シリンダ用電動モータ6およびスライド用電動モータ19を作動させる昇降制御としての上昇制御を実行する。
次に、車椅子Cを車両V内から地面G上に移載する場合について説明するが、このときには、シートベルト装置52が装着状態となっており、かつ、保持装置Fが保持状態となっているものとして説明する。
図13(ハ)に示すように、昇降台1が格納位置に位置する状態で、ペンダント式操作具56の下降ボタン56bを押し操作することにより昇降指令としての下降指令を指令する。すると、制御装置Hは、図13(ハ)に示す格納位置から図13(ロ)に示す上昇位置へ昇降台1をスライド移動させたのち、図13(イ)に示す下降位置まで昇降台1を下降移動させるべく、シリンダ用電動モータ6およびスライド用電動モータ19を作動させる昇降制御としての下降制御を実行する。
その後、ペンダント式操作具56の開きボタン56cを押し操作することにより開き指令を指令する。すると、制御装置Hは、後受け止め体28を阻止姿勢から許容姿勢に切り換えるべく、後受け止め体用電動モータ29を作動させる後受け止め体開閉制御を実行する。
そして、ペンダント式操作具56の解除ボタン56eを押し操作することにより解除指令を指令する。すると、制御装置Hは、保持装置Fを解除状態に切り換えるように駆動モータ38を作動させる。すなわち、制御装置Hは、駆動モータ38を作動させて回転アーム39を保持用回転位置から解除用回転位置まで回転駆動させることにより、保持装置Fを解除状態に切り換える。
このようにして、図13(イ)に示すように、下降位置に昇降台1を位置させた状態で、後受け止め体28を許容姿勢としかつ保持装置Fを解除状態とすることにより、車椅子Pを昇降台1から地面Gに移動させることができる。
前記制御装置Hは、基本的には、上昇ボタン56aや下降ボタン56bによる昇降指令に基づいて、上昇制御あるいは下降制御の昇降制御を実行するわけであるが、制御装置Hは、保持状態検出手段47の検出情報、車椅子検出センサ51の検出情報、ベルトスイッチ53の検出情報に基づいて、昇降制御を実行するときと昇降制御を実行しないときとを区別するように構成されている。
前記制御装置Hは、車椅子検出センサ51が載置状態を検出しているときには、保持状態検出手段47が保持状態を検出しおよびベルトスイッチ53が装着状態を検出していると、昇降指令に基づいて昇降制御を実行し、かつ、保持状態検出手段47が保持状態を検出していないあるいはベルトスイッチ53が装着状態を検出していないと、昇降指令に拘わらず昇降制御を実行しないように構成されている。
また、制御装置Hは、車椅子検出センサ51にて載置状態を検出していないときには、保持状態検出手段47が保持状態を検出していないおよびベルトスイッチ53が装着状態を検出していなくても、昇降指令に基づいて昇降制御を実行するように構成されている。
前記保持状態検出手段47が保持状態を検出しているときとは、上述の如く、引き出し状態検出スイッチ48が引き出し状態を検出している状態、回転アーム検出スイッチ49が保持用回転位置状態を検出している状態、駆動モータ検出スイッチ50が駆動モータ移動状態を検出している状態という三つの状態のすべてが満たされているときである。
図14のフローチャートに基づいて説明すると、制御装置Hは、昇降指令があると、車椅子検出センサ51が載置状態を検出しているか否かを判別し、載置状態でなければ昇降制御を実行する(ステップ1,2)。
また、制御装置Hは、載置状態であるときには、保持状態検出手段47が保持状態を検出しておりかつベルトスイッチ53が装着状態を検出していると昇降制御を実行する(ステップ3〜5)。
そして、制御装置Hは、保持状態検出手段47が保持状態を検出していないと昇降制御を実行不可とし、ベルトスイッチ53が装着状態を検出していないと昇降制御を実行不可とする(ステップ6)。
ちなみに、制御装置Hが昇降制御を実行不可とするときには、図示は省略するが、例えば、ペンダント式操作具56の表示部や異常ランプなどにより、保持状態検出手段47が保持状態を検出していない状態であるか、ベルトスイッチ53が装着状態を検出していない状態であるかを報知するようにしてもよい。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、引き出し状態検出スイッチ48が引き出し状態を検出している状態、回転アーム検出スイッチ49が保持用回転位置状態を検出している状態、駆動モータ検出スイッチ50が駆動モータ移動状態を検出している状態という三つの状態のすべてが満たされていると、保持状態検出手段47が保持状態と検出しているが、上記三つの状態のうち、少なくとも二つが満たされていると、保持状態検出手段47が保持状態と検出するように構成することができる。
(2)上記実施形態では、シートベルト装置52とベルトスイッチ53とを設けているが、このシートベルト装置52とベルトスイッチ53とを設けなくてもよい。
シートベルト装置52とベルトスイッチ53とを設けない場合には、制御装置Hは、車椅子検出センサ51が載置状態を検出しているときには、保持状態検出手段47が保持状態を検出していると昇降指令に基づいて昇降制御を実行しかつ保持状態検出手段47が保持状態を検出していないと昇降指令に拘わらず昇降制御を実行しないように構成され、かつ、車椅子検出センサ51にて載置状態を検出していないときには、保持状態検出手段47が保持状態を検出していなくても、昇降指令に基づいて昇降制御を実行するように構成する。
(3)上記実施形態では、車椅子検出センサ51として、投受光式のセンサを例示したが、例えば、マットセンサなど各種のセンサが適応可能である。また、このような車椅子検出センサ51に代えて、例えば、介護者などによる入力操作により昇降台1に車椅子Pが載置されている載置状態であることを制御装置Hに入力するようにしてもよい。
)上記実施形態では、ドラム操作手段33が、往復移動体36と、駆動モータ38にて回転駆動される回転アーム39と被係合溝40に係合する係合ピン41とからなる往復操作手段37とから構成されている、ドラム操作手段33は、このような構成に限らず、その他の構成を適応することも可能である。
)上記実施形態では、回転アーム39を回転駆動する駆動モータ38を設けているが、この駆動モータ38に加えてあるいは駆動モータ38に代えて、回転アーム39を回転操作自在な人為操作式の操作レバーを設けることが可能である。
)上記実施形態では、平行四連リンク機構4を駆動操作する昇降駆動手段として、油圧シリンダ5、シリンダ用電動モータ6を用いた例を示したが、シリンダ以外にも、例えば、ねじ棒とナット部材とを使用し、そのねじ棒またはナット部材を電動モータで正逆回転駆動させることにより、平行四連リンク機構4を駆動操作することもでき、さらに、上述したねじ棒またはナット部材を手動操作による人為力で正逆回転駆動させて平行四連リンク機構4を駆動操作するように構成することもできる。
)上記実施形態では、車両Vの一例としてワゴン車を示し、そのワゴン車の後部に昇降装置を装着した例を示したが、車両Vとしては、ワゴン車以外にも、普通乗用車、バス、トラックなど、種々の車両に適用することができる。また、その装着箇所についても、車両Vの後部に限ることはなく、車両Vの前後方向の中間部などに装着して、昇降台1を車両Vの横側方の外側に下降させるように構成して実施することもできる。
車両用昇降装置の斜視図 車両用昇降装置の平面図 車両用昇降装置の斜視図 車両用昇降装置の要部を示す斜視図 車両用昇降装置の分解斜視図 車両用昇降装置の縦断面背面図 車両用昇降装置の縦断面背面図 昇降台の平面図 昇降台の一部を切り欠いた側面図 保持装置の要部の平面図 保持装置の要部の平面図 車両用昇降装置の制御ブロック図 車両用昇降装置の動作を示す図 制御装置の動作を示すフローチャート
符号の説明
1 載置部
5,6 昇降操作手段
30 フック体
31 索状体
32 回転ドラム
33 ドラム操作手段
36 往復移動体
37 往復操作手段
38 駆動モータ
39 回転アーム
40 被係合溝
40a 傾斜溝部
40b 直交溝部
41 係合ピン
47 保持状態検出手段
51 車椅子検出手段
52 シートベルト装置
53 ベルト装着状態検出手段
F 保持手段
H 制御手段
P 車椅子
V 車両

Claims (6)

  1. 地面上またはその近くの下降位置と車両の床面と同じ高さまたはほぼ同じ高さの上昇位置とに載置部を前記車両に対して昇降操作自在な昇降操作手段と、
    前記載置部に載置された車椅子をその載置部に対して動かないように位置決め保持する保持状態とその位置決め保持を解除する解除状態とに切換自在な保持手段と、
    昇降指令に基づいて、前記昇降操作手段を作動させる昇降制御を実行する制御手段とが設けられている車両用昇降装置であって、
    前記保持手段が保持状態であるか否かを検出する保持状態検出手段が設けられ、
    前記制御手段は、前記保持状態検出手段が保持状態を検出しているときには、前記昇降指令に基づいて前記昇降制御を実行し、かつ、前記保持状態検出手段が保持状態を検出していないときには、前記昇降指令に拘わらず前記昇降制御を実行しないように構成され
    前記載置部に前記車椅子が載置されている載置状態か否かを検出する車椅子検出手段が設けられ、
    前記制御手段は、前記車椅子検出手段が載置状態を検出しているときには、前記保持状態検出手段が保持状態を検出していると前記昇降指令に基づいて前記昇降制御を実行しかつ前記保持状態検出手段が保持状態を検出していないと前記昇降指令に拘わらず前記昇降制御を実行しないように構成され、かつ、前記車椅子検出手段が載置状態を検出していないときには、前記保持状態検出手段が保持状態を検出していなくても、前記昇降指令に基づいて前記昇降制御を実行するように構成されている車両用昇降装置。
  2. 前記載置部に載置された車椅子に着座する搭乗者をその車椅子に保持させるシートベルト装置と、そのシートベルト装置が装着状態であるか否かを検出するベルト装着状態検出手段とが設けられ、
    前記制御手段は、前記車椅子検出手段が載置状態を検出しているときには、前記保持状態検出手段が保持状態を検出しおよび前記ベルト装着状態検出手段が装着状態を検出していると、前記昇降指令に基づいて前記昇降制御を実行し、かつ、前記保持状態検出手段が保持状態を検出していないあるいは前記ベルト装着状態検出手段が装着状態を検出していないと、前記昇降指令に拘わらず前記昇降制御を実行しないように構成され、かつ、前記車椅子検出手段にて載置状態を検出していないときには、前記保持状態検出手段が保持状態を検出していないおよび前記ベルト装着状態検出手段が装着状態を検出していなくても、前記昇降指令に基づいて前記昇降制御を実行するように構成されている請求項1に記載の車両用昇降装置。
  3. 前記保持手段が、
    前記車椅子に引掛け自在なフック体が先端部に設けられた索状体と、この索状体を巻き取る方向と引き出す方向とに回転自在な回転ドラムと、この回転ドラムを巻き取る方向に回転操作して前記保持状態に操作する保持操作状態と前記索状体の引き出し操作を許容するように前記回転ドラムの回転を許容する回転許容状態とに切換自在なドラム操作手段とから構成され、
    前記保持状態検出手段が、前記回転ドラムから前記索状体が設定量以上引き出されている状態を前記保持状態として検出するように構成されている請求項1又は2に記載の車両用昇降装置。
  4. 前記保持手段が、
    前記車椅子に引掛け自在なフック体が先端部に設けられた索状体と、この索状体を巻き取る方向と引き出す方向とに回転自在な回転ドラムと、この回転ドラムを巻き取る方向に回転操作して前記保持状態に操作する保持操作状態と前記索状体の引き出し操作を許容するように前記回転ドラムの回転を許容する回転許容状態とに切換自在なドラム操作手段とから構成され、
    前記ドラム操作手段が、
    前記回転許容状態に対応する解除位置と前記保持操作状態に対応する保持位置とに直線的に往復移動自在で、前記解除位置から前記保持位置への移動にて前記回転ドラムを巻き取り方向に操作して前記保持操作状態に操作しかつ前記保持位置から前記解除位置への移動にて前記回転ドラムを引き出し方向に操作したのち前記回転許容状態にする往復移動体と、この往復移動体を前記保持位置と前記解除位置との間で往復移動操作する往復操作手段とから構成され、
    前記往復操作手段が、
    前記往復移動体を前記保持位置に移動操作する保持用回転位置と前記往復移動体を前記解除位置に移動操作する解除用回転位置とに駆動モータにて回転駆動される回転アームと、この回転アームの先端部に設けられて前記往復移動体の被係合溝に係合する係合ピンとから構成され、
    前記被係合溝が、
    前記解除用回転位置から前記往復移動体の往復移動方向に対して傾斜する状態で延びる傾斜溝部と、この傾斜溝部に連なり前記往復移動体の往復移動方向に対して直交する状態で延びて前記保持用回転位置に至る直交溝部とから構成され、
    前記保持状態検出手段が、前記回転アームが前記保持用回転位置に位置する状態を前記保持状態として検出するように構成されている請求項1又は2に記載の車両用昇降装置。
  5. 前記保持手段が、
    前記車椅子に引掛け自在なフック体が先端部に設けられた索状体と、この索状体を巻き取る方向と引き出す方向とに回転自在な回転ドラムと、この回転ドラムを巻き取る方向に回転操作して前記保持状態に操作する保持操作状態と前記索状体の引き出し操作を許容するように前記回転ドラムの回転を許容する回転許容状態とに切換自在なドラム操作手段とから構成され、
    前記ドラム操作手段が、
    前記回転許容状態に対応する解除位置と前記保持操作状態に対応する保持位置とに直線的に往復移動自在で、前記解除位置から前記保持位置への移動にて前記回転ドラムを巻き取り方向に操作して前記保持操作状態に操作しかつ前記保持位置から前記解除位置への移動にて前記回転ドラムを引き出し方向に操作したのち前記回転許容状態にする往復移動体と、この往復移動体を前記保持位置と前記解除位置との間で往復移動操作する往復操作手段とから構成され、
    前記往復操作手段が、
    前記往復移動体を前記保持位置に移動操作する保持用回転位置と前記往復移動体を前記解除位置に移動操作する解除用回転位置とに駆動モータにて回転駆動される回転アームと、この回転アームの先端部に設けられて前記往復移動体の被係合溝に係合する係合ピンとから構成され、
    前記被係合溝が、
    前記解除用回転位置から前記往復移動体の往復移動方向に対して傾斜する状態で延びる傾斜溝部と、この傾斜溝部に連なり前記往復移動体の往復移動方向に対して直交する状態で延びて前記保持用回転位置に至る直交溝部とから構成され、
    前記駆動モータが、
    前記往復移動体の往復移動方向に沿って移動自在で弾性付勢手段にて前記保持位置側に付勢された状態で、かつ、前記回転アームを前記解除用回転位置から前記保持用回転位置へ回転駆動させるときに前記往復移動体の往復移動方向の前記解除位置側への被押圧力を受ける状態で設けられ、
    前記保持状態検出手段が、前記駆動モータが前記往復移動体の往復移動方向の前記解除位置側に設定量以上移動している状態を前記保持状態として検出するように構成されている請求項1又は2に記載の車両用昇降装置。
  6. 前記保持手段が、
    前記車椅子に引掛け自在なフック体が先端部に設けられた索状体と、この索状体を巻き取る方向と引き出す方向とに回転自在な回転ドラムと、この回転ドラムを巻き取る方向に回転操作して前記保持状態に操作する保持操作状態と前記索状体の引き出し操作を許容するように前記回転ドラムの回転を許容する回転許容状態とに切換自在なドラム操作手段とから構成され、
    前記ドラム操作手段が、
    前記回転許容状態に対応する解除位置と前記保持操作状態に対応する保持位置とに直線的に往復移動自在で、前記解除位置から前記保持位置への移動にて前記回転ドラムを巻き取り方向に操作して前記保持操作状態に操作しかつ前記保持位置から前記解除位置への移動にて前記回転ドラムを引き出し方向に操作したのち前記回転許容状態にする往復移動体と、この往復移動体を前記保持位置と前記解除位置との間で往復移動操作する往復操作手段とから構成され、
    前記往復操作手段が、
    前記往復移動体を前記保持位置に移動操作する保持用回転位置と前記往復移動体を前記解除位置に移動操作する解除用回転位置とに駆動モータにて回転駆動される回転アームと、この回転アームの先端部に設けられて前記往復移動体の被係合溝に係合する係合ピンとから構成され、
    前記被係合溝が、
    前記解除用回転位置から前記往復移動体の往復移動方向に対して傾斜する状態で延びる傾斜溝部と、この傾斜溝部に連なり前記往復移動体の往復移動方向に対して直交する状態で延びて前記保持用回転位置に至る直交溝部とから構成され、
    前記駆動モータが、
    前記往復移動体の往復移動方向に沿って移動自在で弾性付勢手段にて前記保持位置側に付勢された状態で、かつ、前記回転アームを前記解除用回転位置から前記保持用回転位置へ回転駆動させるときに前記往復移動体の往復移動方向の前記解除位置側への被押圧力を受ける状態で設けられ、
    前記保持状態検出手段が、前記回転ドラムから前記索状体が設定量以上引き出されている状態、前記回転アームが前記保持用回転位置に位置する状態、前記駆動モータが前記往復移動体の往復移動方向の前記解除位置側に設定量以上移動している状態の三つの状態のうち、少なくとも二つの状態が満たされていると前記保持状態として検出するように構成されている請求項1又は2に記載の車両用昇降装置。
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