JP4941765B2 - 車両用昇降装置 - Google Patents
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Description
前記載置体上を照射する照明装置が、前記載置体に設けられ、前記載置体が、そのスライド方向と交差する横幅方向の端部に載置面より上方に突出し且つスライド方向に沿う長尺状の突出部を備えて構成され、前記照明装置が、前記突出部の内部に設けられている点にある。
このように載置体が地面上又はその近くの下降位置に下降された状態や載置体が車両内部に格納された状態のいずれにおいても、載置体に設けた照明装置によって載置体の上方部分を明るくすることが可能なるから、載置体の上方部分を夜間等においても目視により的確に認識できるようにすることが可能となって、車椅子の搭乗者が載置体に乗降することを安全に適切に行なわせることができるものとなり、また、載置体に車椅子の固定装置が設けられている場合には、その固定操作や解除操作を的確に行なえることになる。
従って、載置体に対する車椅子の乗降が行い易く、また、載置体に固定装置を設けた場合にはその操作も行い易い車両用昇降装置を提供することができるに至った。
従って、照明装置が邪魔になり難く、また、照明装置の破損を防ぐことができる車両用昇降装置を提供することができるに至った。
従って、固定装置にて車椅子を載置体に固定することができ、且つ、その固定装置の操作が行い易い車両用昇降装置を提供することができるに至った。
図1および図2に示すように、車両用昇降装置Lは、後部の開口部Oを開閉する開閉扉Dを備えたワゴン車のような車両Vにおいて、その後部に搭載して用いられているものであり、車両Vの床面F上に連結固定された基枠7と、車椅子Cを載置する平板状の載置体1と、前記載置体1を車両内外方向にスライド移動自在に支持する昇降枠2と、前記昇降枠2を平行又は略平行姿勢で昇降案内して前記載置体1を地面G上又はその近くの下降位置と床面Fと同高さ又は略同高さの上昇位置とに平行または略平行姿勢で昇降自在に支持する昇降案内手段Sと、前記基枠7と前記昇降案内手段Sとの間に設けられて前記昇降案内手段Sを操作する駆動アクチュエータとして油圧シリンダ5と、その油圧シリンダ5に作動油を供給する油圧ポンプ6(図2参照)とを備えて構成されている。
そして、基枠7、昇降案内手段S及び油圧シリンダ5を主要部として、昇降枠2を平行又は略平行姿勢で昇降操作して載置体1を地面G上又はその近くの下降位置と床面Fと同高さ又は略同高さの上昇位置とに平行または略平行姿勢で昇降操作する昇降操作手段が構成されている。
また、左右に位置する部材については、左右の勝手違いはあるものの、略同じ構成なので、左右いずれか一方のみについて説明し、左右で構成の異なる部材については、その都度説明を加える。
そして、車両Vの床面F上に、載置体1を案内支持する左右一対のレール17が設けられており、これら左右一対のレール17の夫々は、後方側端部が基枠7に連結されており、内方側端部が車両横幅方向に沿う姿勢の連結枠18に連結されている。
昇降リンク機構4は、上リンク部材9と下リンク部材10とを備えて構成されており、上リンク部材9の基端部が第1ピン11を介して基枠側ブラケット7bに枢支連結され、上リンク機構9の先端部が第3ピン14を介してアーム側ブラケット3aに枢支連結されており、また、下リンク部材10の基端部が第2ピン12を介して基枠側ブラケット7bに枢支連結され、下リンク部材10の先端部が第4ピン15を介してアーム側ブラケット3aに枢支連結されている。
尚、アーム側ブラケット3aは、昇降枠2における上方に延びるアーム部3の上端部に備えられている。また、昇降リンク機構4は、リンク用カバー8にて覆われている。
そして、図10(a)に示すように、油圧シリンダ5を短縮させることにより、昇降リンク機構4が車両V外方側に突出する突出姿勢に姿勢変更されて載置体1が地面G上又はその近くの下方位置に下降移動し、図10(b)及び図10(c)に示すように、油圧シリンダ5を伸長させることにより、昇降リンク機構4が車両V側に収納される収納姿勢に姿勢変更されて載置第1が床面F上の上方位置に上昇移動するように構成されている。
そして、昇降枠2の左側の側壁部には、その内面(車両横幅方向における載置体1の中心が位置する側を向く面)に横軸芯周りに回転する前後一対のスライド用遊転ローラ25と横軸芯周りに回転するピニオン26を備えたスライド用電動モータ27とが設けられ、昇降枠2の右側の壁面部には、その内面に横軸芯周りに回転する前後一対のスライド用遊転ローラ25が設けられている。
また、昇降枠2の底壁部には、その上面に上下軸芯周りに回転する前後一対のガイド用遊転ローラ28が車両横幅方向に2列に並べた状態で設けられている。
尚、アーム部3と側壁部との取り付け部分は、支持枠用カバー13にて覆われている。
そして、突出部32は、載置体1の車両横幅方向の両端部に備えられており、左右一対の突出部32の夫々は、載置面31aより上方に突出し且つスライド移動方向に沿う長尺状のレール部33と、そのレール部33を覆うレールカバー34とを備えて構成されている。
また、左側のレール部33には、外方側上端部分33a及び外方側中間部分33bに加えて、上下方向の中間箇所である前記載置面31aと同高さの箇所に車両横幅方向の内方側に突出する内方側中間部分33cが備えられている。
そして、左側のレール部分33における外方側上端部分33aと外方側中間部分33bとの間の空間に、昇降枠2における左側の側壁部に突設された前後一対のスライド用遊転ローラ25が内嵌され、右側のレール部分33における外方側上端部分33aと外方側中間部分33bとの間の空間に、昇降枠2における右側の側壁部に突設された前後一対のスライド用遊転ローラ25が内嵌されており、載置体1は、4つのスライド用遊転ローラ25にて昇降枠2に対して車両前後方向にスライド移動自在に案内支持されている。また、左側のレール部分33における外方側中間部分33bの下方に形成される空間、並びに、内方側中間部分33cの下方に形成される空間の夫々に、前後一対のガイド用遊転ローラ28が内嵌されており、4つのガイド用遊転ローラ28にて昇降枠2に対する横揺れが防止されるように構成されている。
そして、載置体1が上昇位置に上昇移動している状態で、スライド用電動モータ27を正逆回転駆動させることにより、載置体1が、図10(c)に示すような車両V内方の格納位置と、図10(b)に示すような車両Vから外方に突出する突出位置とに亘って、昇降枠2に対して車両前後方向にスライド移動操作され、このように載置体1が格納位置と突出位置とに亘ってスライド移動する際に、レール用遊転ローラ30が車両Vの床面F上に設けられた左右一対のレール17上を転動するように構成されている。
また、左側のレールカバー34は、左側のレール部33における外方側上端部分33aの上方側及び車両横幅方向の外方側に位置する部分は左側のレール部33の外形に沿う形状に形成され且つ外方側上端部分33aより車両横幅方向の内方側に位置する部分は左側のレール部33から車両横幅方向の内方側に膨出する形状に形成されて左側のレール部分33における載置面31aより上方に位置する部分を覆うように構成されている。
つまり、左側のレール部33は、内方側中間部分33cの上方に空間が形成されるように左側のレールカバー34にて覆われている。
この前受け止め体37は、基端部が昇降枠2の車両内方側の縁部に揺動自在に枢着されている。
そして、図10に示すように、載置体1が格納位置にスライド移動するに伴って略水平となる収納位置に切り換えられ、載置体1が突出位置にスライド移動するに伴って略垂直となる起立姿勢に切り換えられるように、載置体1が昇降枠2に対して車両前後方向にスライド移動するに伴って許容姿勢と起立姿勢とに切り換えられるように構成されている。
この後受け止め体38は、載置体1の車両外方側の縁部に揺動自在に枢着されている。
そして、後受け止め体38の切り換え操作用の手動操作具39が、保持手段(図示せず)が後受け止め体38を阻止姿勢で保持する保持作用状態となる保持位置と保持手段が保持解除状態となる保持解除位置とに移動操作可能に、前記載置体1に設けられており、手動操作具39が保持位置に移動操作されている状態では、後受け止め体38は阻止姿勢で保持されており、手動操作具39が保持解除位置に移動操作することにより、後受け止め体38は保持手段による保持が解除されて、手動操作で後受け止め体38を阻止姿勢、許容姿勢及び格納姿勢の各姿勢に姿勢変更することができるように構成されている。
説明を加えると、照明装置51は、左側の突出部32における手すり46が位置する箇所よりも車両前後方向の前方側に位置し且つ車両横幅方向の内方側に向けて照射するように設けられており、照射用窓34aは、左側のレールカバー34に車両横幅方向に開口するように形成されている。
ちなみに、照明装置51は、左側のレール部分33における内方側中間部分33cの上面に固定されている。
また、照明装置51を、点灯状態と消灯状態とに切り換えるロッカースイッチにて構成された照明スイッチ50が設けられており、この照明スイッチ50の切り換え操作されるに伴って指令情報を出力するように構成されている。
ちなみに、油圧シリンダ5に作動油を供給する油圧ポンプ6にはポンプ用電動モータ20が連動連結されており、制御装置Hは、ポンプ用電動モータ20の作動を制御することにより油圧シリンダ5の作動を制御するように構成されている。
また、制御装置Hは、照明スイッチ50がオン姿勢に切り操作されると、照明装置51を点灯状態とし、照明スイッチ50がオフ姿勢に切り換え操作されると、照明装置51を消灯状態に作動とするように構成されている。
(1) 上記実施の形態では、照明装置を手すりより車両前後方向の前方側に設けたが、照明装置を、照明装置を手すりより車両前後方向の後方側に設けてもよく、また、照明装置を前後一対の縦枠部分の間に位置させて、照明装置を手すりと車両前後方向で同じ位置に設けてもよい。
2 昇降枠
32 突出部
51 照明装置
56 固定装置
C 車椅子
F 床面
G 地面
Claims (2)
- 車椅子に搭乗した搭乗者を載置する平板状の載置体と、
前記載置体を車両内外方向にスライド移動自在に支持する昇降枠と、
前記昇降枠を平行又は略平行姿勢で昇降操作して前記載置体を地面上又はその近くの下降位置と車両の床面と同高さ又は略同高さの上昇位置とに平行又は略平行姿勢で昇降移動させる昇降操作手段とが設けられている車両用昇降装置であって、
前記載置体上を照射する照明装置が、前記載置体に設けられ、
前記載置体が、そのスライド方向と交差する横幅方向の端部に載置面より上方に突出し且つスライド方向に沿う長尺状の突出部を備えて構成され、
前記照明装置が、前記突出部の内部に設けられている車両用昇降装置。 - 前記載置体に、前記車椅子を前記載置体に固定する固定装置が設けられている請求項1記載の車両用昇降装置。
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