JP4888730B2 - 車両用昇降装置 - Google Patents
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Description
そして、このような車両用昇降装置において、従来では、載置体における左右の突出枠部分のうちのベルト接続部が設けられる突出枠部分に、受け止め体の横一端部を揺動自在に軸支する軸支部を備えた枢支ブラケットが取り付けられ、受け止め体の横一端部が軸支部に枢支されていた(例えば、特許文献1参照。)。
ちなみに、ベルト接続部は、載置体における左右の突出枠部分のうちのベルト接続部が設けられる突出枠部分に、ベルト接続部を連結する連結部を備えた連結ブラケットを取り付け、そのブラケットの連結部に連結されている。
前記載置体における前記左右の突出枠部分のうちの前記ベルト接続部が設けられる突出枠部分に、前記受け止め体の横一端部を揺動自在に軸支する軸支部及び前記ベルト接続部を連結する連結部を備えた接続ブラケットが取り付けられ、前記受け止め体の横一端部が前記軸支部に枢支され、且つ、前記ベルト接続部が前記連結部に連結されている点にある。
従って、受け止め体やシートベルト装置を載置体に組み付ける作業が行い易い車両用昇降装置を提供することができるに至った。
従って、接続ブラケットを突出枠部分に安定した状態で取り付けることができるものでありながら、ベルト接続部を突出枠部分の後端部に装着し、受け止め体を突出枠部分の後端に枢着することができる車両用昇降装置を提供することができるに至った。
従って、シートベルト装置のベルト接続部を車両前方側上方への引っ張り力に対して十分な強度で装着し易い車両用昇降装置を提供することができるに至った。
従って、シートベルト装置のベルト接続部を車両前方側上方への引っ張り力に対して十分な強度で装着し易い車両用昇降装置を提供することができるに至った。
従って、外観が良く且つベルト接続部と連結部との連結箇所の損傷を抑制し、しかも、ベルトをベルト接続部に接続し易い車両用昇降装置を提供することができるに至った。
図1および図2に示すように、車両用昇降装置Lは、後部の開口部Oを開閉する開閉扉Dを備えたワゴン車のような車両Vにおいて、その後部に搭載して用いられているものであり、車椅子Cを載置する平板状の載置体1と、その載置体1を地面G上又はその近くの下降位置(図11(b)(c)参照)と車両Vの床面Fと同高さ又は略同高さの上昇位置(図11(a)参照)とに平行または略平行姿勢で昇降操作する昇降操作手段Sを設けて構成されている。
この昇降操作手段Sは、車両Vの床面F上に連結固定された基枠7と、この車両側に固定した基枠7に対して起伏揺動操作されて、車両側の開口部Oを通して車両外方側に突出する倒伏姿勢(図11(a)参照)と車両内方側に引退する起立姿勢(図11(b)(c)参照)とに姿勢変更される平行4連リンク式の昇降リンク機構4と、前記載置体1を車両内外方向に沿ってスライド移動自在に支持し且つ前記昇降リンク機構4にて支持されて平行または略平行姿勢で昇降されて、車両外方の地面G側に下降される下降状態と車両内方側に収納される上昇状態とに操作される昇降枠2と、昇降リンク機構4を倒状姿勢と起立姿勢との姿勢変更させる駆動アクチュエータとして油圧シリンダ5とを備えて構成されている。
また、左右に位置する部材については、左右の勝手違いはあるものの、略同じ構成なので、左右いずれか一方のみについて説明し、左右で構成の異なる部材については、その都度説明を加える。
そして、車両Vの床面F上に、載置体1を案内支持する左右一対のレール17が設けられており、これら左右一対のレール17の夫々は、後方側端部が基枠7に連結されており、内方側端部が車両横幅方向に沿う姿勢の連結枠18に連結されている。
尚、アーム側ブラケット3aは、昇降枠2における上方に延びるアーム部3の上端部に備えられている。また、昇降リンク機構4は、リンク用カバー8にて覆われている。
そして、図11(a)に示すように、油圧シリンダ5を短縮させることにより、昇降リンク機構4が車両V外方側に突出する倒状姿勢に姿勢変更されて載置体1が地面G上又はその近くの下方位置に下降移動し、図11(b)及び図11(c)に示すように、油圧シリンダ5を伸長させることにより、昇降リンク機構4が車両V側に収納される起立姿勢に姿勢変更されて載置第1が床面F上の上方位置に上昇移動するように構成されている。
そして、昇降枠2の左側の側壁部には、その内面(車両横幅方向における載置体1の中心が位置する側を向く面)に横軸芯周りに回転する前後一対のスライド用遊転ローラ25と横軸芯周りに回転するピニオン26を備えたスライド用電動モータ27とが設けられ、昇降枠2の右側の壁面部には、その内面に横軸芯周りに回転する前後一対のスライド用遊転ローラ25が設けられている。
また、昇降枠2の底壁部には、その上面に上下軸芯周りに回転する前後一対のガイド用遊転ローラ28が車両横幅方向に2列に並べた状態で設けられている。
尚、昇降リンクアーム3と支持枠2との取り付け部分は、支持枠用カバー13にて覆われている。
この前受け止め体37は、基端部が昇降枠2の車両内方側の縁部に揺動自在に枢着されている。
そして、図11(b)(c)に示すように、載置体1が格納位置にスライド移動するに伴って略水平となる収納位置に切り換えられ、載置体1が突出位置にスライド移動するに伴って略垂直となる起立姿勢に切り換えられるように、載置体1が昇降枠2に対して車両前後方向にスライド移動するに伴って許容姿勢と起立姿勢とに切り換えられるように構成されている。
そして、突出部32は、載置体1の車両横幅方向の両端部に備えられており、左右一対の突出部32の夫々は、載置面31aより上方に突出し且つスライド移動方向に沿う長尺状のレール部33と、そのレール部33を覆うレールカバー34とを備えて構成されている。
つまり、載置体1が、上面が平坦状に形成される床形成部31とその床形成部31の両横側部から上方に突出し且つ前後方向に延びる左右のレール部33とを備えるように形成され、床形成部31が載置枠部分に相当し、左右一対のレール部33が突出枠部分に相当する。
また、左側のレール部33には、外方側上端部分33a及び外方側中間部分33bに加えて、縦壁部分33dの上下方向の中間箇所である前記載置面31aと同高さの箇所に車両横幅方向の内方側に突出する内方側中間部分33cが備えられている。
そして、左側のレール部分33における外方側上端部分33aと外方側中間部分33bとの間の空間に、昇降枠2における左側の側壁部に突設された前後一対のスライド用遊転ローラ25が内嵌され、右側のレール部分33における外方側上端部分33aと外方側中間部分33bとの間の空間に、昇降枠2における右側の側壁部に突設された前後一対のスライド用遊転ローラ25が内嵌されており、載置体1は、4つのスライド用遊転ローラ25にて昇降枠2に対して車両前後方向にスライド移動自在に案内支持されている。また、左側のレール部分33における外方側中間部分33bの下方に形成される空間、並びに、内方側中間部分33cの下方に形成される空間の夫々に、前後一対のガイド用遊転ローラ28が内嵌されており、4つのガイド用遊転ローラ28にて昇降枠2に対する横揺れが防止されるように構成されている。
そして、載置体1が上昇位置に上昇移動している状態で、スライド用電動モータ27を正逆回転駆動させることにより、載置体1が、図11(c)に示すような車両V内方の格納位置と、図11(a)(b)に示すような車両Vから外方に突出する突出位置とに亘って、昇降枠2に対して車両前後方向にスライド移動操作され、このように載置体1が格納位置と突出位置とに亘ってスライド移動する際に、レール用遊転ローラ30が車両Vの床面F上に設けられた左右一対のレール17上を転動するように構成されている。
また、左側のレールカバー34は、左側のレール部33における外方側上端部分33aの上方側及び車両横幅方向の外方側に位置する部分は左側のレール部33の外形に沿う形状に形成され且つ外方側上端部分33aより車両横幅方向の内方側に位置する部分は左側のレール部33から車両横幅方向の内方側に膨出する形状に形成されて左側のレール部分33における載置面31aより上方に位置する部分を覆うように構成されている。
つまり、左側のレール部33は、内方側中間部分33cの上方に空間が形成されるように左側のレールカバー34にて覆われている。
また、前記手すり46は、前記後方側の縦枠部分47aに、前記シートベルト装置52のベルト巻き取り部53を装着するための板状の連結用ブラケット49を備え、前記補強枠部48の後端と前記後方側の縦枠部分47aの前記連結用ブラケット49とが枢支連結されている。
そして、図9及び図10に示すように、ベルト接続部55は、基端部が右側の支持ブラケット41に枢支連結されており、先端部にベルト54に備えられた接続用金具54aを接続するバックル55aが備えられている。
図9に示すように、載置体1における左右一対の突出部32のうちの前記ベルト接続部55が設けられる右側の突出部32に接続ブラケット42が取り付けられ、図10に示すように、載置体1における左右一対の突出部32のうちの左側の突出部32に支持ブラケット41が取り付けられており、後受け止め体38の横一端部となる右側端部が接続ブラケット42に軸支され、後受け止め体38の横他端部となる左側端部が支持ブラケット41に軸支されて、後受け止め体38の両端部が、前記載置体1における左右の突出部32の夫々に揺動自在に枢着されている。
前記コイルスプリング73は、係合体72と支持ブラケット41とに亘って架設されており、前記手動操作具39と前記回転体71との間に位置する状態で、前記係合体72を前記回転体71側に引っ張り付勢するように設けられている。また、回転体71は、後受け止め体38における左側の回転軸40に一体に設けられている。
図9及び図10に示すように、接続ブラケット42は、前記後受け止め体38の横一端部を揺動自在に軸支する軸支部42a及び前記ベルト接続部55を連結する連結部42bを備えており、前記後受け止め体38の横一端部が前記軸支部42aに枢支され、且つ、前記ベルト接続部55が前記連結部42bに連結されている。
また、図10に示すように、前記接続ブラケット42は、車両前後方向(載置体前後方向)に伸びる長尺状に形成されて、前記軸支部42a及び前記連結部42bを車両前後方向における後端部に備え、且つ、車両前後方向の複数箇所を前記突出部32に連結される状態で突出部32に取り付けられている。
そして、前記軸支部42aが、前記後受け止め体38から伸びる軸部40が嵌合する筒部であり、この筒部が、前記突出部33を貫通する状態で設けられている。
つまり、右側のレール部33には、外方側中間部分33b及び縦壁部分33dが接続ブラケット42の上方側への移動を受け止め規制しており、これら外方側中間部分33b及び縦壁部分33dが前記接続ブラケット42の上方側への移動を受け止め規制する受け止め部として設けられている。
そして、前記ベルト接続部55が、右側のレール部33の外方側上端部分33a及び右側のレールカバー34を挿通する状態で設けられ、先端部に備えられたバックル55aが右側のレール部33及び右側のレールカバー34の上方に位置するように設けられている。
ちなみに、右側のレールカバー34が、前記ベルト接続部55が設けられるレール部33の上方を覆うカバー体に相当する。
(1) 上記実施の形態では、接続ブラケット42を、載置体前後方向に伸びる長尺状に形成し、軸支部42a及び連結部42bを載置体前後方向における後端部に備えたが、接続ブラケット42を、載置体横幅方向や上下方向に伸びる長尺状に形成してもよく、また、軸支部42a及び連結部42bを載置体前後方向における前端部や中間部に備えてもよい。
31 載置枠部分
33 突出枠部分
33b 受け止め部
33d 受け止め部
34 カバー体
38 受け止め体
42 接続ブラケット
42a 軸支部
42b 連結部
52 シートベルト装置
53 ベルト巻き取り部
54 ベルト
55 ベルト接続部
56 固定手段
C 車椅子
F 床面
S 昇降操作手段
V 車両
Claims (5)
- 車椅子を載置する平板状の載置体を地面上又はその近くの下降位置と車両の床面と同高さ又は略同じ高さの上昇位置とに平行又は略平行姿勢で昇降操作する昇降操作手段と、
車椅子が前記載置体の乗降用縁部より外方に移動するのを受け止め阻止すべく上方側に起立揺動させた阻止姿勢と車椅子が前記載置体から外方に移動するのを許容すべく外方側に転倒揺動させた許容姿勢とに切り換え操作自在に前記載置体の乗降用縁部に備えられた板状の受け止め体と、
前記載置体に装備されて車椅子を前記載置体に固定する固定手段と、
前記載置体に装備されて車椅子に着座した搭乗者を保持するシートベルト装置とが設けられ、
前記載置体が、上面が平坦状に形成される載置枠部分とその載置枠部分の両横側部から上方に突出し且つ前後方向に延びる左右の突出枠部分とを備えるように形成され、
前記受け止め体の両端部が、前記載置体における左右の突出枠部分の夫々に揺動自在に枢着され、
前記シートベルト装置におけるベルト巻き取り部から繰り出されるベルトの先端を接続するベルト接続部が、前記載置体における左右の突出枠部分のうちの一方の突出枠部分に、上方に突出する姿勢で装着された車両用昇降装置であって、
前記載置体における前記左右の突出枠部分のうちの前記ベルト接続部が設けられる突出枠部分に、前記受け止め体の横一端部を揺動自在に軸支する軸支部及び前記ベルト接続部を連結する連結部を備えた接続ブラケットが取り付けられ、
前記受け止め体の横一端部が前記軸支部に枢支され、且つ、前記ベルト接続部が前記連結部に連結されている車両用昇降装置。 - 前記接続ブラケットが、載置体前後方向に伸びる長尺状に形成されて、前記軸支部及び前記連結部を載置体前後方向における後端部に備え、且つ、載置体前後方向の複数箇所を前記突出枠部分に連結される状態で前記突出枠部分に取り付けられている請求項1記載の車両用昇降装置。
- 前記軸支部が、前記受け止め体から伸びる軸部が嵌合する筒部であり、この筒部が、前記突出枠部分を貫通する状態で設けられている請求項1又は2記載の車両用昇降装置。
- 前記接続ブラケットの上方側への移動を受け止め規制する受け止め部が、前記突出枠部分に設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用昇降装置。
- 前記ベルト接続部が設けられる突出枠部分の上方を覆うカバー体が設けられ、
前記ベルト接続部が、前記カバー体を挿通する状態で設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用昇降装置。
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