JP3137172U - 昇降装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安全性が高くかつ操作性の良好な昇降装置を提供する。
【解決手段】昇降プラットホーム30と、プラットホーム30を前後方向に移動自在に保持するプラットホームホルダ10と、プラットホームホルダ10を下端部に取り付けたステイアーム5と、車体床面に固定された本体フレーム2と、本体フレーム2に一端が枢着され、他端がステイアーム5に枢着された実質的な平行リンクをなす第1及び第2のアーム3,4と、第1又は第2のアームを回動させてプラットホームホルダ10を昇降駆動する油圧シリンダ20と、第1及び第2のアームの両方を内側に囲むように覆う伸縮性アームカバー6とを備えている。
【選択図】図1

Description

本考案は、車両に装着して車椅子、台車その他の貨物等を乗降、積降ろすための昇降装置に関する。
従来この種の昇降装置としては、本出願人提案の下記特許文献1に示す装置が知られている。この従来装置は、平行リンク機構で昇降されるサイドフレーム下端部にプラットホームを取り付けた構造を有するものであり、平行リンクを回動させることによりプラットホームを着地位置とバン型車等の車体床面と略一致した上昇位置との間で昇降させることができる。
実公昭63−44272号公報
ところで、上記従来装置を車椅子の乗降に利用する場合、プラットホームがバン型車、ワンボックス車等の車体の床面と略一致した高さとなった状態にて、車椅子の使用者は車両外側のプラットホームから車体床面上に車椅子を移動させる操作又は逆の操作が必要不可欠であり、車両外側のプラットホームと車体床面との間に多少の段差や隙間が存在することにより、円滑な車椅子の移動の妨げになる恐れがあった。また、車両外側で上昇位置にあるプラットホーム上での車椅子操作が必要であるため、車椅子使用者に不安感を与えるきらいもある。
また、平行リンク機構でプラットホームを昇降する場合、平行リンク機構の2つのアーム間の間隔が変化するため、2つのアーム間に手指等が入った状態でプラットホームの昇降動作を行うと危険であり、そのための対策が望まれる。
さらに、プラットホームの前縁、後縁に車椅子の脱落防止のための車止め板を起伏自在に設けるが、車止め板のロック操作、ロック解除操作が簡単で、かつロック解除状態で昇降動作を行うことのないようにする機構が望まれる。
本考案は、上記の点に鑑み、安全性が高くかつ操作性の良好な昇降装置を提供することを目的とする。
本考案のその他の目的や新規な特徴は後述の実施の形態において明らかにする。
上記目的を達成するために、本願請求項1の考案は、昇降プラットホームと、
前記昇降プラットホームを前後方向に移動自在に保持するプラットホームホルダと、
前記プラットホームホルダを下端部に取り付けたステイアームと、
車体床面に固定された本体フレームと、
前記本体フレームに一端が枢着され、他端が前記ステイアームに枢着された実質的な平行リンクをなす第1及び第2のアームと、
前記第1又は第2のアームを回動させて前記プラットホームホルダを昇降駆動する油圧シリンダと、
前記第1及び第2のアームの両方を内側に囲むように覆う伸縮性アームカバーとを備えることを特徴としている。
本願請求項2の考案は、請求項1において、前記第1及び第2のアームはそれぞれ断面コ字状であって、前記第1及び第2アームの内側凹部が相互に対向していることを特徴としている。
本願請求項3の考案は、請求項2において、前記第1及び第2のアームの内側凹部の相互対向により形成される内部空間に前記シリンダが配置されていることを特徴としている。
本願請求項4の考案は、請求項1,2又は3において、前記伸縮性アームカバーは伸縮性布で筒状をなすものであり、前記第1、第2のアームの一方又は両方に長手方向の縁部が固定されていることを特徴としている。
本願請求項5の考案は、請求項4において、前記伸縮性布はナイロン繊維とポリウレタン繊維との混紡であることを特徴としている。
本願請求項6の考案は、請求項1,2,3,4又は5において、前記昇降プラットホームの前縁に起伏自在に連結された前側車止め板と、前記プラットホームホルダの後端に起伏自在に連結された後側車止め板とをさらに備え、
前記昇降プラットホームが前記プラットホームホルダに対して前進限位置にあるときに前記後側車止め板が起立状態にロックされることを特徴としている。
本願請求項7の考案は、請求項6において、前記昇降プラットホームの後端部に操作ローラーが枢着され、
前記後側車止め板は起立方向にばねで付勢され、
前記後側車止め板の側部に前記操作ローラーと接する被操作面が形成され、前記被操作面は前記後側車止め板の先端に向かって高くなる傾斜面を有し、
さらに、前記被操作面の末端部に対向する庇部が前記後側車止め板の側部に形成されており、
前記昇降プラットホームが前記プラットホームホルダに対して前進限位置にあるときに前記操作ローラーが前記庇部と前記被操作面との間に入り込んで前記後側車止め板を起立状態に保持することを特徴としている。
本願請求項8の考案は、請求項6又は7において、前記前側車止め板に対して操作リンク機構が設けられており、
前記操作リンク機構は、ロック位置からロック解除位置に揺動自在に前記昇降プラットホーム側に枢着された操作レバーと、前記前側車止め板の末端部と前記操作レバーとを連結するリンクとを有し、
前記ロック位置では、前記操作レバーの枢着中心(C1)と、前記前側車止め板の末端部への前記リンクの枢着中心(C2)とを結ぶ直線よりも、前記操作レバーへの前記リンクの枢着中心(C3)が下方に位置していて、前記前側車止め板を伏せる方向の外力が加わっても前記操作レバーにはロック位置の状態を保つ向きの力が加わり、状態は変化しないことを特徴としている。
本考案に係る昇降装置によれば、実質的な平行リンクをなす第1及び第2のアームの両方を内側に囲むように伸縮性アームカバーで覆っているので、プラットホームホルダ及び昇降プラットホームを前記第1及び第2のアームで昇降駆動する際に、手指等が前記第1及び第2のアーム間の隙間に入り込むことを未然に防止できる。この結果、不測の怪我の発生を防止し、安全性の向上を図ることができる。
また、前記昇降プラットホームの前縁に起伏自在に連結された前側車止め板と、前記プラットホームホルダの後端に起伏自在に連結された後側車止め板とをさらに備える構成とした場合、前側及び後側の車止め板のロック操作、ロック解除操作を簡単にし、操作性の向上を図ることが可能である。
以下、本考案を実施するための最良の形態として、昇降装置の実施の形態を図面に従って説明する。
図1は本考案の実施の形態であって昇降装置の全体構成を示し、図2はアーム部分の断面構成、図3は昇降プラットホーム上昇状態、図4は昇降プラットホーム下降状態、図5は昇降プラットホームを前後に駆動する機構部分、図6はプラットホームホルダによる昇降プラットホームの支持機構部分を示す。また、図7及び図8は前側車止め装置、図9及び図10は後側車止め装置、図11及び図12は昇降プラットホームを引き込み限位置で保持するロック機構を示す。
図3及び図4において、1はバン型車(箱形車両)であり、該バン型車の車体の後面開口に近い後部床面1a上に、本体フレーム2が立設固定されている。図1にも示すように本体フレーム2には実質的に平行リンクを構成するメインアーム3及びサブアーム4が枢着(回転自在に取付)されている。つまり、メインアーム3の一端がピン3aで、サブアーム4の一端がピン4aでそれぞれ本体フレーム2に枢着されている。メインアーム3、サブアーム4の他端にはピン3b,4bでステイアーム5が枢着され、ステイアーム5下端にプラットホームホルダ10が固着されいる。また、ピン4aとピン3b間に昇降駆動用複動油圧シリンダ20が連結されている。従って、複動油圧シリンダ20が縮動時はプラットホームホルダ10が図3の上昇位置に、複動油圧シリンダ20が伸動時はプラットホームホルダ10が図4の下降位置となる。
図1及び図2に示すように、メインアーム3及びサブアーム4の露出部分(本体フレーム2やステイアーム5で覆われていない部分)の両方を内側に囲むように覆う伸縮性アームカバー6が設けられている。図2のように、メインアーム3及びサブアーム4はそれぞれ断面コ字状であって、メインアーム3とサブアーム4の内側凹部が相互に対向しており、その相互対向により形成される内部空間にシリンダ20が配置されている。
伸縮性アームカバー6は例えばナイロン繊維とポリウレタン繊維との混紡である伸縮性布で、図2のようにメインアーム3とサブアーム4の両方を囲む角筒状をなすものであり、メインアーム3及びサブアーム4の両方に長手方向の縁部が固定されている。具体的には、図1の拡大図示にて示すように、長方形の留め具7で伸縮性アームカバー6の縁部を押さえた状態でビス8でアーム3,4に固定する。このような伸縮性アームカバー6の固定は、サブアーム4の上面2箇所とメインアーム3の下面2箇所の合計4箇所において行う。
前記プラットホームホルダ10上には昇降プラットホーム30が前後方向に摺動自在(スライド自在)に取り付けられている。このプラットホームホルダ10は昇降プラットホーム30の両側面を支える構造で、両側の側面部材10a(図3、図4及び図11にも図示)と、左右の側面部材10a下部を連結する連結部10bとからなり、図3乃至図6に示すように、側面部材10aには昇降プラットホーム30の両側面にそれぞれ対向する複数のローラー11が枢支(回転自在に支持)され、それらのローラー11に係合する断面略コ字状レール31がプラットホーム30の両側の側面部を構成している。
なお、プラットホーム30上面の少なくとも左右一方の側に手摺り38が固定されている。
また、プラットホーム30の前後駆動は、図5のように、プラットホーム30の前後に両端が固定された歯付きベルト(タイミングベルト)32を電動機12で回転駆動される駆動ベルト車13に巻掛けることによって行う。電動機12はプラットホームホルダ10に固定であり、駆動ベルト車13の前後に従動ベルト車14,15がプラットホームホルダ10に枢支されている。
昇降プラットホーム30を引き込み限位置(最も後退した位置)にまで格納した状態を示す図3(イ)、及び図6に示すように、プラットホーム30の後端部底面側にブラケット34を介して走行用ローラー35が枢着されている。走行用ローラー35はプラットホーム30がバン型車1の車室内に引き込まれたときに、床面1a上に固定された引き込み用レール36(本体フレーム2に一体化されている)上を走行してプラットホーム30の円滑な引き込み、格納動作が行えるようにするものである。
図7及び図8のように、前側車止め装置40は、昇降プラットホーム30の前縁(ここでは図3、図4の右側をプラットホームの前側とする)に起伏自在に連結された前側車止め板41と、前側車止め板41を常時起立方向に付勢するばね42と、操作リンク機構70とを備えている。すなわち、プラットホーム30の前縁には前側車止め板41がピン44を有するヒンジ45で起伏自在に連結され、ばね42はフープスプリング等であって、プラットホーム30の先端下部と前側車止め板41の下面係合部間に配置されている。ばね42は前側車止め板41の起立操作力の軽減のために設けられている。
前記操作リンク機構70は、ロック位置(=前側車止め板41を起立させる位置で図7(A)の状態)からロック解除位置(=前側車止め板41を伏せる位置で図7(B)の状態)に揺動自在なようにプラットホーム30の先端部片側に枢着された操作レバー71と、前側車止め板41の末端部と操作レバー71とを連結する小リンク72とを有している。プラットホーム30上面に固着されたブラケット46に対して操作レバー71は回転支点となるピン73で回転自在に取り付けられている。操作レバー71の両端には足踏み操作が容易なように、端部円筒部材74,75が取り付けられており、これがプラットホーム側に固定の緩衝部材(クッションゴム)76,77に当接することで操作レバー71の揺動範囲が規制されている。
図7(A)の前記ロック位置では、操作レバー71の枢着中心C1と、前側車止め板41の末端部への小リンク72の枢着中心C2とを結ぶ直線よりも、操作レバー71への小リンク72の枢着中心C3が下方に位置していて、前側車止め板41を伏せる方向の外力が加わっても操作レバー71にはロック位置の状態を保つ向きの力が加わり、状態は変化しない。
操作レバー71を前記ロック位置から図7(B)のロック解除位置に足踏み等により揺動操作すると、前側車止め板41は起立状態から伏せた状態にまで回動自在となり、前側車止め板41は自重により先端が着地できる。また、操作レバー71の端部に取り付けられた端部円筒部材74を踏み込むことによって、操作レバー71を右回転させ、図7(A)のように前側車止め板41を起立状態に戻すことができる。なお、ばね42の弾性力によって前側車止め板41は起立方向に付勢されているから(弾性力は強制的に起立させる程強力ではない)、操作レバー71を右回転させて前側車止め板41を起立状態に復帰させるための操作力を軽減することができる。操作レバー71が前記ロック位置に戻り、前側車止め板41が起立すると、自動的にロックがかかることになる。
図9乃至図10のように、後側車止め装置80は、プラットホームホルダ10の側面部材10aの後端にピン51で起伏自在に連結された後側車止め板50と、これを起立方向に付勢するばね52(フープスプリング等)と、昇降プラットホーム30の後端部底面側にブラケット34を介して枢着された操作ローラー81(走行用ローラー35と同軸)と、後側車止め板50の側部に形成された操作ローラー81と接する被操作面52及び被操作面52の末端部に対向する庇部53とを備えている。被操作面52は後側車止め板50の先端に向かって高くなる傾斜面52aを有している。ばね52はプラットホームホルダ10と後側車止め板50裏面の係合部間に配置され、後側車止め板50を強制的に起立させ得る弾性力を有している。
この後側車止め装置80において、昇降プラットホーム30がプラットホームホルダ10に対して前進限位置(最も前進した位置でプラットホームホルダ10を昇降駆動可能な状態)にあるときに、図9(ハ)及び図10のようにプラットホーム側の操作ローラー81が、後側車止め板側の庇部53と被操作面52との間に入り込んで後側車止め板50を起立状態に保持(ロック)する。このため、後側車止め板50を伏せる向きの外力が加わっても、庇部53の下側に操作ローラー81が位置しているため、後側車止め板50は起立状態を保つことができる。
なお、昇降プラットホーム30のプラットホームホルダ10に対する前進限位置は、図9のようにプラットホーム30の後端部に取り付けたストッパ90がプラットホームホルダ10側のローラー11(左端位置のもの)に当接することで規定される。
プラットホームホルダ10を車体床面1a上に引き上げた上昇限位置において、昇降プラットホーム30の引き込み動作を行う場合、図9中のプラットホーム30は左方向に移動することになるが、これとともに操作ローラー81も左方向に移動し、図9(ハ)のロック状態から(ニ)、(ホ)のように操作ローラー81が傾斜面52aを移動していき、被操作面52が操作ローラー81で押し下げられる結果、後側車止め板50はプラットホーム30の引き込みに支障の無い伏せた状態となる。
図11及び図12は、プラットホームホルダ10が車体床面1a上の上昇限位置にあり、かつ昇降プラットホーム30がプラットホームホルダ10に対して引き込み限位置にあるときに、昇降プラットホーム30を引き込み限位置にロックするロック機構100を示す。このロック機構100は、引き込み用レール36を貫通する軸体101と、プラットホーム30の後端部底面側のブラケット34に係合するフック102(ロック部材)と、アーム103と、ロック解除油圧シリンダ104とを有している。軸体101の一端にフック102が固着され、軸体101の他端にアーム103が固着され、軸体101に設けられたコイルばね105によってアーム103がロック解除油圧シリンダ104に当接する向きに付勢されている。シリンダ104は、引き込み用レール36側に固定の取付板110に固定されている。
そして、昇降プラットホーム30をプラットホームホルダ10に対して引き込み方向に移動したとき、フック102は図10のように左回転自在であるので、引き込み限位置にまで移動でき、引き込み限位置においてフック102がブラケット34の係合部34aに係合し、昇降プラットホーム30の前進を阻止してロックできる。
ロック機構100のロック解除は、ロック解除油圧シリンダ104のロッド104aで図12実線状態のアーム103を押して左回転させる(仮想線位置とする)ことにより行うことができ、このロック解除中に昇降プラットホーム30を前進させることができる。
次に、この実施の形態の全体的な動作説明を行う。
図3のように、昇降駆動用複動油圧シリンダ20が縮動状態であるとき、プラットホームホルダ10はバン型車1の車室内に引き込まれた上昇位置にあり、さらにプラットホーム30を図3(イ)の引き込み限位置とすることで、プラットホーム30も車室内に引き込むことができる。プラットホーム30の引き込み動作は図5の電動機12で駆動ベルト車13を左回転し、歯付きベルト32を左方向に走行させることで行うことができる。また、引き込み限位置ではロック機構100でプラットホーム30をロックできる。
逆に、ロック機構100のロック解除状態において、操作駆動ベルト車13を右回転させることで、図3(イ)の引き込み限位置のプラットホーム30を図3(ロ)の前進限位置(昇降可能な位置)に移動させることができる。図3(ロ)の前進位置ではプラットホーム30の前縁に連結された前側車止め板41を起立したロック状態(図7(A)の状態)に設定する。また、プラットホームホルダ10の後縁に連結された後側車止め板50は、ばね52で強制的に起立方向の駆動力が付与されているため、操作ローラー81の図9(ホ)、(ニ)、(ハ)の順の右移動に伴い起立し、かつ後側車止め板側の庇部53と被操作面52との間に操作ローラー81が入り込むことにより、自動的にロックされる。
図3(ロ)のプラットホーム30の前進状態から油圧シリンダ20を伸動させることで実質的に平行リンクを構成するメインアーム3及びサブアーム4が回動し、図1及び図4のようにプラットホームホルダ10が着地する。つまり、プラットホーム30は実質的に水平を保って下降する。着地時、プラットホーム30の先端側がやや下がった状態となるようにメインアーム3及びサブアーム4からなる2本のリンクを設定することが望ましい。
図1及び図4において、車椅子60(図4中仮想線で示す)をプラットホーム30に乗せる場合、昇降プラットホームの車止め装置40の操作レバー71を図7(B)のロック解除位置に揺動操作(左回転操作)し、前側車止め板41を伏せた状態としておいて、車椅子60をプラットホーム30に移動させる。その後、操作レバー71を図7(A)のロック位置にまで揺動操作(右回転操作)することで、前側車止め板41は起立し、かつ操作レバー71は図7(A)のロック位置に復帰し、自動的にロックがかかる。従って、前側車止め板41が車椅子60で押されることがあっても、前側車止め板41は起立状態を維持する。なお、後側車止め板50もプラットホームホルダ10に対してプラットホーム30が前進限位置にあるため、図9(ハ)の起立状態にロックされている。
そして、油圧シリンダ20を縮動させてメインアーム3及びサブアーム4を回動させ、プラットホームホルダ10及びプラットホーム30を上昇させることで、図3(ロ)の上昇限位置、さらに図3(イ)のプラットホーム30の引き込み限位置にまで車椅子60を移動させることができる。メインアーム3及びサブアーム4は、伸縮性アームカバー6によって両アームを内側に囲むように覆われているので、昇降動作時にメインアーム3及びサブアーム4の隙間に手指を挟む等の事故を未然に防止している。
車体内への引き込み動作時は、図9で説明したように、プラットホームホルダ10後端に取り付けられた後側車止め板50のロックが自動的に外れ、後側車止め板50は伏せた状態になるので、プラットホーム30の引き込みを円滑に行うことができる。また、引き込み限位置ではロック機構100によりプラットホーム30をロックする。
この実施の形態によれば、次の通りの効果を得ることができる。
(1) 本実施の形態の昇降装置は、昇降プラットホーム30を昇降させるだけでなく車体内部に引き込み可能として、車椅子、台車等の使用者の操作性を良好にし、車椅子、台車等の円滑な使用を実現し、安全性の向上を図ることができる。すなわち、車体外部で上昇位置にあるときのプラットホーム上での車椅子操作が不要であり、車椅子使用者に不安感を与えることがない。
(2) メインアーム3及びサブアーム4を回動させてプラットホームホルダ10を昇降駆動するのであるが、伸縮性アームカバー6でアーム3,4の両方を内側に囲むように覆っているので、メインアーム3とサブアーム4間の隙間に手指等を挟む事故を未然に防止でき、安全性の向上が可能となる。また、伸縮性アームカバー6として、ナイロン繊維とポリウレタン繊維との混紡である伸縮性布を用いることで、昇降動作に伴うメインアーム3とサブアーム4間の間隔の変化に対応して伸縮でき、かつ手指等が両アーム間の隙間に入らないように跳ね返す十分な弾性力を確保できる。
(3) 後側車止め装置80によって、後側車止め板50は昇降プラットホーム30がプラットホームホルダ10に対して前進限位置にあるとき、自動的に起立状態にロックされるので、操作性が良好かつ安全性も高い。
(4) 前側車止め装置40は、プラットホーム30の前縁に起伏自在に連結された前側車止め板41を操作リンク機構70で操作するものであるが、操作リンク機構70自体がロック機能を有するため、別にロック手段を設ける必要がなく、構造が簡素化され、かつ操作性も良好である。つまり、操作レバー71のロック位置は前側車止め板41を起立させる位置でもあり、このロック位置では、操作レバー71の枢着中心C1と、前側車止め板41の末端部への小リンク72の枢着中心C2とを結ぶ直線よりも、操作レバー71への小リンク72の枢着中心C3が下方に位置していて、前側車止め板41を伏せる方向の外力が加わっても操作レバー71にはロック位置の状態を保つ向きの力が加わり、状態は変化しない。つまり、前側車止め板41を起立状態にロックできる。
(5) 前側車止め板41を伏せる状態とするために、操作レバー71を前記ロック位置からロック解除位置に揺動操作すると、前記C1,C2,C3の関係が崩れ、前側車止め板41は起立状態から伏せた状態にまで回動可能になる。また、操作レバー71を逆方向に揺動操作することで前側車止め板41は起立状態に復帰するとともに操作レバー71も前記ロック位置に戻り、自動ロックされることになる。従って、ロックし忘れが無くなり、安全性の向上を図ることができる。
以上本考案の実施の形態について説明してきたが、本考案はこれに限定されることなく請求項の記載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者には自明であろう。
本考案に係る昇降装置の実施の形態の全体構成を示す斜視図である。 実施の形態において、メインアーム、サブアーム及びこれらを囲む伸縮性アームカバー部分の構成を示す断面図である。 実施の形態の全体構成であって、昇降プラットホームが上昇限位置にあるときの側面図である。 同じくプラットホームホルダが着地状態にあるときの側面図である。 昇降プラットホームを前後方向に駆動する機構部分を示す側面図である。 プラットホームホルダで昇降プラットホームを前後方向に移動自在に支持する構造部分を示す部分拡大断面図である。 昇降プラットホームの前側車止め装置を主に示す拡大側面図である。 同じく拡大平面図である。 後側車止め装置を主に示す拡大側面図である。 後側車止め板の側部構造を示す斜視図である。 後側車止め板の取り付け構造及びロック機構を示す平面図である。 ロック機構の拡大側面図である。
符号の説明
1 バン型車
1a 床面
2 本体フレーム
3 メインアーム
4 サブアーム
5 ステイアーム
6 伸縮性アームカバー
7 留め具
8 ビス
10 プラットホームホルダ
11,35 ローラー
12 電動機
13 駆動ベルト車
20 駆動用油圧シリンダ
30 昇降プラットホーム
31 断面略コ字状レール
32 歯付きベルト
36 引き込み用レール
40 昇降プラットホームの車止め装置
41 前側車止め板
42,52 ばね
45 ヒンジ
50 後側車止め板
53 被操作面
54 庇部
60 車椅子
70 操作リンク機構
71 操作レバー
72 小リンク
76,77 緩衝部材
80 後側車止め装置
81 操作ローラー

Claims (8)

  1. 昇降プラットホームと、
    前記昇降プラットホームを前後方向に移動自在に保持するプラットホームホルダと、
    前記プラットホームホルダを下端部に取り付けたステイアームと、
    車体床面に固定された本体フレームと、
    前記本体フレームに一端が枢着され、他端が前記ステイアームに枢着された実質的な平行リンクをなす第1及び第2のアームと、
    前記第1又は第2のアームを回動させて前記プラットホームホルダを昇降駆動する油圧シリンダと、
    前記第1及び第2のアームの両方を内側に囲むように覆う伸縮性アームカバーとを備えることを特徴とする昇降装置。
  2. 前記第1及び第2のアームはそれぞれ断面コ字状であって、前記第1及び第2アームの内側凹部が相互に対向している請求項1記載の昇降装置。
  3. 前記第1及び第2のアームの内側凹部の相互対向により形成される内部空間に前記シリンダが配置されている請求項2記載の昇降装置。
  4. 前記伸縮性アームカバーは伸縮性布で筒状をなすものであり、前記第1、第2のアームの一方又は両方に長手方向の縁部が固定されている請求項1,2又は3記載の昇降装置。
  5. 前記伸縮性布はナイロン繊維とポリウレタン繊維との混紡である請求項4記載の昇降装置。
  6. 前記昇降プラットホームの前縁に起伏自在に連結された前側車止め板と、前記プラットホームホルダの後端に起伏自在に連結された後側車止め板とをさらに備え、
    前記昇降プラットホームが前記プラットホームホルダに対して前進限位置にあるときに前記後側車止め板が起立状態にロックされる請求項1,2,3,4又は5記載の昇降装置。
  7. 前記昇降プラットホームの後端部に操作ローラーが枢着され、
    前記後側車止め板は起立方向にばねで付勢され、
    前記後側車止め板の側部に前記操作ローラーと接する被操作面が形成され、前記被操作面は前記後側車止め板の先端に向かって高くなる傾斜面を有し、
    さらに、前記被操作面の末端部に対向する庇部が前記後側車止め板の側部に形成されており、
    前記昇降プラットホームが前記プラットホームホルダに対して前進限位置にあるときに前記操作ローラーが前記庇部と前記被操作面との間に入り込んで前記後側車止め板を起立状態に保持する請求項6記載の昇降装置。
  8. 前記前側車止め板に対して操作リンク機構が設けられており、
    前記操作リンク機構は、ロック位置からロック解除位置に揺動自在に前記昇降プラットホーム側に枢着された操作レバーと、前記前側車止め板の末端部と前記操作レバーとを連結するリンクとを有し、
    前記ロック位置では、前記操作レバーの枢着中心(C1)と、前記前側車止め板の末端部への前記リンクの枢着中心(C2)とを結ぶ直線よりも、前記操作レバーへの前記リンクの枢着中心(C3)が下方に位置していて、前記前側車止め板を伏せる方向の外力が加わっても前記操作レバーにはロック位置の状態を保つ向きの力が加わり、状態は変化しないことを特徴とする請求項6又は7記載の昇降装置。
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