JP4006053B2 - 車両における座席のスライド・昇降装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に装備される座席のスライド・昇降装置に関し、特に、座席をドア開口部に向けてスライド可能かつ同ドア開口部を通して昇降可能とした車両における座席のスライド・昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の車両における座席のスライド・昇降装置は、例えば特開平9−39622号公報に示されていて、車室のフロアに支持された架台に対して支持される座席を定位置とスライド位置間にて同座席の前後方向にスライド可能なスライド機構と、前記座席をそのスライド位置より下方に下降可能かつ同スライド位置に上昇可能な昇降機構とを備えており、前記昇降機構として、前記架台に対して前記座席の前後方向へ略水平状態にて移動可能に組付けられ前記座席をその定位置にて支持可能なベースプレートと、このベースプレートの上部に基部にて回動可能に組付けられて前記ベースプレートの移動方向に沿って延び収納状態では略水平な直線状の上部リンクアームと、前記ベースプレートの下部に基部にて回動可能に組付けられて前記ベースプレートの移動方向に沿って延び中間部に上方へ湾曲した部位を有する下部リンクアームと、これら両リンクアームの先端部が回動可能に連結され前記座席をそのスライド位置にて支持可能な昇降プレートとからなる四節リンク機構を備えるとともに、前記架台の座席前方側部位に取付けられて前記下方リンクアームの下面に摺動可能に係合し前記下方リンクアームを移動可能に支持するガイドピンを備える昇降機構が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した特開平9−39622号公報の装置においては、下部リンクアームの中間部が上方へ大きく湾曲しているため、両リンクアーム間の上下方向の寸法が大きくなり、これに伴って昇降プレート及びベースプレートの上下方向の寸法が大きくなる。このため、昇降プレートまたはベースプレートに支持される座席のフロアからの上下方向位置が高くなり、当該装置を例えば乗用車の助手席に適用すると、助手席が運転席より高くなるといった問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記した問題に対処すべくなされたものであり、車室のフロアに支持された架台に対して支持される座席を定位置とスライド位置間にて同座席の前後方向にスライド可能なスライド機構と、前記座席をそのスライド位置より下方に下降可能かつ同スライド位置に上昇可能な昇降機構とを備えて、前記座席をドア開口部に向けてスライド可能かつ同ドア開口部を通して昇降可能とした車両における座席のスライド・昇降装置において、前記昇降機構として、前記座席をその定位置にて支持可能で前記架台に対して前記座席の前後方向へ移動可能に組付けられて前記座席前方への移動に応じて上方へ持ち上げられるベースプレートと、前記ベースプレートの上部に基部にて回動可能に組付けられてベースプレートの移動方向に沿って延び後退位置では略水平で直線状の上部リンクアームと、前記ベースプレートの下部に基部にて回動可能に組付けられてベースプレートの移動方向に沿って延び後退位置では略水平で直線状であって前記上部リンクアームと互いに並列する下部リンクアームと、これら両リンクアームの先端部が回動可能に連結され前記座席をそのスライド位置にて支持可能な昇降プレートとからなる四節リンク機構を備えるとともに、前記架台の座席前方側部位に取付けられて前記両リンクアームの一方に係合し同リンクアームを移動可能に支持するガイドを備える昇降機構を採用し、前記ガイドは、前記ベースプレートの前進に伴う前記両リンクアームの前進時には同両リンクアームの先端側が漸次下降し、かつ、前記ベースプレートの後退に伴う前記両リンクアームの後退時には同両リンクアームの先端側は漸次上昇するように、前記両リンクアームをガイドすることを特徴とする
【0005】
この場合において、前記架台が前記フロアに対して旋回可能に支持される構成とすることが望ましい。
【0006】
【発明の作用・効果】
本発明による車両における座席のスライド・昇降装置においては、座席をそのスライド位置にて昇降プレートに支持させた状態にて、ベースプレートを座席の前後方向に移動させると、ベースプレートがその前進または後退に応じて上方または下方に移動するのに伴ってガイドによって支持されているリンクアームの先端が下降または上昇する。このため、両リンクアームの先端部が回動可能に連結されている昇降プレートが下降または上昇し、昇降プレートに支持されている座席が昇降プレートと一体的に下降または上昇する。
【0007】
ところで、本発明においては、ベースプレートの前進または後退に応じてベースプレートを上方または下方に移動させ、これに伴って昇降プレートを下降または上昇させるようにしているため、両リンクアームとして上下方向に大きく湾曲していないリンクアームを採用して、ベースプレートがその後退端にある状態にて両リンクアームを近接配置させることができ、両リンクアーム間の上下方向の寸法を小さくすることができる。したがって、昇降プレート及びベースプレートの上下方向の寸法も小さくすることができて、昇降プレートまたはベースプレートに支持される座席のフロアからの上下方向位置が高くなることを防止でき、当該装置を例えば乗用車の助手席に適用した場合において、助手席を運転席と略同一高さとすることができる。
【0008】
また、本発明において、両リンクアームとして直線状のリンクアームを採用した場合には、下部リンクアームとして中間部が上方へ大きく湾曲しているリンクアームを採用した場合(例えば、特開平9−39622号公報の装置)に比して、昇降機構の四節リンク機構をシンプルな構成として製作容易とすることができる。また、架台をフロアに対して旋回可能に支持される構成とした場合には、当該装置によって支持される座席の前方を乗降時にドア開口部に合わせることができるとともに走行時に車両前方に合わせることができて、乗降性と走行時の着座フィーリングを良好とすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図12は本発明による装置を乗用車の助手席、すなわち左側にドアによって開閉されるドア開口部92が形成されている座席S1に実施した例を示していて、この装置は、座席S1を車室のフロア93に対して所定角θで旋回可能な旋回機構A1と、座席S1を定位置(図2の位置)とスライド位置(図11の位置)間にて座席S1の前後方向(車両の左右方向)にスライド可能なスライド機構B1と、座席S1をそのスライド位置より下方に下降可能かつ同スライド位置に上昇可能な昇降機構C1を備えている。
【0010】
旋回機構A1は、図2,図3及び図4に示したように、車室のフロア93に固着された固定板11と、この固定板11の略中央にベアリング12を介して回動自在に立設した支柱13と、この支柱13の上部に一体的に組付けた回転架台14と、この回転架台14に組付けられてフロア93上を転動する一対のローラ15,16と、回転架台14を原位置(座席S1が図1の実線にて示した非旋回定位置に保持される位置)と旋回位置(座席S1が図1の二点鎖線に示した旋回定位置及びスライド位置に保持される位置)にて解除可能に固定する旋回用固定装置20と、フロア93に組付けられてローラ16との係合により回転架台14を原位置に位置決めするストッパ17と、フロア93に組付けられてローラ16との係合により回転架台14を旋回位置に位置決めするストッパ18によって構成されている。なお、図2は座席S1が旋回定位置に保持されている状態を示している。
【0011】
旋回用固定装置20は、図3及び図4に示したように、回転架台14に回動可能に組付けたハンドルシャフト21と、このハンドルシャフト21の先端部位に一体的に組付けたアーム22と、回転架台14に上下動可能に組付けられてアーム22の先端にピン23を介して連結され下端にてフロア93に設けた係止孔93a,93b(原位置と旋回位置の対応して設けられている)に係脱可能に嵌合するロックピン24によって構成されていて、ハンドルシャフト21を図4の反時計方向へ回動することによりロックピン24を係止孔93aまたは93bから抜き上げて回転架台14を旋回可能とすることができるようになっている。
【0012】
スライド機構B1は、図2に示した収納状態の昇降機構C1の上部リンクアーム52と、この上部リンクアーム52の前端に連結した昇降プレート54に設けられて上部リンクアーム52と一直線状に連続するレール部54aとによって構成される左右一対のレールと、これら各レールに4個のローラ32〜35を介して同レールの長手方向へ移動可能に組付けられて座席S1を支持するシート取付台31と、昇降機構C1のベースプレート51に取付けられてシート取付台31の後方への移動を規制するストッパ36と、昇降機構C1の下部リンクアーム53に設けられてシート取付台31の前方への移動を規制するストッパ53aと、シート取付台31を定位置(図2の位置)とスライド位置(図11の位置)にて解除可能に固定するスライド用固定装置40によって構成されている。
【0013】
スライド用固定装置40は、図2,図5及び図6に示したように、シート取付台31に回動可能に組付けたハンドルシャフト41と、このハンドルシャフト41の先端に一体的に組付けられて先端に二股片42aを一体的に有するアーム42と、入力アーム部43aと一対の出力アーム部43b,43cを有してシート取付台31に回動可能に組付けられ入力アーム部43aにて二股片42aに係合する回動シャフト43と、この回動シャフト43の各出力アーム部43b,43cにピン44,45を介して連結されてベースプレート51に設けた係止孔51a,51bまたは昇降プレート54に設けた係止孔54b,54cに係合するロックピン46,47によって構成されていて、ハンドルシャフト41を回動することによりロックピン46,47を係止孔51a,51bまたは54b,54cから引き抜いてシート取付台31をレールの長手方向(座席S1の前後方向)に移動可能とすることができるようになっている。なお、回動シャフト43は、入力アーム部43aをガイドするガイドプレート48によって軸方向への移動を規制されている。
【0014】
昇降機構C1は、図2,図7,図8及び図9に示したように、回転架台14上に組付けた左右一対で断面コ字状の各ガイドレール14aに前後一対のガイドローラ58,59を介して座席S1の前後方向へ移動可能に組付けたベースプレート51と、このベースプレート51の上部に基部にて回動可能に組付けられて各ガイドレール部14aに沿って延び図2の収納状態では略水平な直線状の上部リンクアーム52と、ベースプレート51の下部に基部にて回動可能に組付けられて各ガイドレール部14aに沿って延び図2の収納状態では略水平な直線状の下部リンクアーム53と、これら各アーム52,53の先端部が回動可能に連結された昇降プレート54とからなる左右一対の四節リンク機構と、回転架台14の先端下面に固着されて下部リンクアーム53の下面に摺動可能に係合するガイドローラ55によって構成されていて、駆動装置60により昇降駆動されるようになっている。各ガイドレール14aは、ベースプレート51を座席前方への移動に応じて上方へ持ち上げるべく座席前方に向けて上方に傾斜して配置されている。
【0015】
駆動装置60は、図8及び図10に示したように、回転架台14に前後両端にて支持されてガイドレール14aに対して平行に配設されたねじ軸61と、このねじ軸61に螺合されてベースプレート51の下面にブラケット62を介して固着したナット63と、回転架台14に組付けられてねじ軸61を一対の歯車64,65を介して正逆回転させる減速機付の電気モータ66によって構成されていて、電気モータ66によってねじ軸61を正回転させることによりベースプレート51を回転架台14に対して前進させることができ、また電気モータ66によってねじ軸61を逆回転させることによりベースプレート51を回転架台14に対して後退させることができるようになっている。
【0016】
上記のように構成したこの実施形態においては、以下に示す(1)〜(3)の各操作を順次行うことにより、図1の実線に示した非旋回定位置にある座席S1を図12に示した車外下降位置に移動させることができ、また逆の操作を順次行うことにより元に戻すことができる。
(1) 図1の実線に示した非旋回定位置にある座席S1において、旋回用固定装置20のハンドルシャフト21を操作してロックピン24をフロア93の原位置にある係止孔93aから抜き上げ、かかる状態にて座席S1を回転架台14等とともに図1の二点鎖線にて示した旋回定位置まで旋回させ、その状態にてハンドルシャフト21を戻してロックピン24をフロア93の旋回位置にある係止孔93bに嵌合させて回転架台14を旋回不能とする。
(2) 図1の二点鎖線及び図2にて示した旋回定位置にある座席S1において、スライド用固定装置40のハンドルシャフト41を操作してロックピン46,47をベースプレート51の係止孔51a,51bから引き抜き、かかる状態にて座席S1をシート取付台31とともに図11に示したスライド位置までスライドさせ、その状態にてハンドルシャフト41を戻してロックピン46,47を昇降プレート54の係止孔54b,54cに係合させ、シート取付台31を昇降プレート54に連結させる。
(3) 図11にて示したスライド位置にある座席S1において、電気モータ66を駆動させてねじ軸61を正回転させ、ベースプレート51を図12に示した位置まで前進させる。このときには、昇降機構C1の下部リンクアーム53の下面がガイドローラ55上を滑り、シート取付台31に支持された座席S1が水平状態にて下降する。
【0017】
ところで、この実施形態においては、ベースプレート51の前進または後退に応じてガイドレール14aによりベースプレート51を上方または下方に移動させ、これに伴って昇降プレート54を下降または上昇させるようにしているため、両リンクアーム52,53として上下方向に大きく湾曲していないリンクアームを採用して、ベースプレート51がその後退端にある状態にて両リンクアーム52,53を近接配置させることができ、両リンクアーム52,53間の上下方向の寸法を小さくすることができる。したがって、昇降プレート54及びベースプレート51の上下方向の寸法も小さくすることができて、昇降プレート54またはベースプレート51に支持される座席S1のフロア93からの上下方向位置が高くなることを防止でき、当該装置を乗用車の助手席に適用した場合において、助手席を運転席と略同一高さとすることができる。
【0018】
また、この実施形態においては、両リンクアーム52,53として直線状のリンクアームを採用したため、下部リンクアームとして中間部が上方へ大きく湾曲しているリンクアームを採用した場合(例えば、特開平9−39622号公報の装置)に比して、昇降機構C1の四節リンク機構をシンプルな構成として製作容易とすることができる。また、回転架台14をフロア93に対して旋回可能に支持される構成としたため、当該装置によって支持される座席S1の前方を乗降時にドア開口部92に合わせることができるとともに走行時に車両前方に合わせることができて、乗降性と走行時の着座フィーリングを良好とすることができる。
【0019】
更に、この実施形態においては、スライド用固定装置40によるシート取付台31の固定を解除すれば、昇降機構C1における収納状態の上部リンクアーム52と昇降プレート54に設けられて上部リンクアーム52と一直線状に連続するレール部54aとによって構成したレールに沿ってシート取付台31を座席S1とともに移動させることができ、このときにはシート取付台31と座席S1が旋回定位置とスライド位置間の全ストロークを移動するのみで昇降機構C1の構成部材は全く移動しない。したがって、座席S1を旋回定位置とスライド位置間にて人力でスライドさせる場合には、小さな労力にて軽快に操作することができる。
【0020】
また、この実施形態においては、回転架台14に対して定位置(図2にて示した位置)にある座席S1のシートクッションS1aと回転架台14間にスライド機構B1と昇降機構C1が収容されていて、座席S1のシートバックS1b後方にはスライド機構B1と昇降機構C1の構成部材が全く配置されないため、シートバックS1b後方にシートクッションS1aに対してシートバックS1bをリクライニングさせるためのスペースを確保することが可能であり、シートクッションS1aに対してシートバックS1bをリクライニングさせることが可能である。また、回転架台14に対して定位置にある座席S1のシートクッションS1aと回転架台14間にスライド機構B1と昇降機構C1と駆動装置60が収容されていて、座席前後方向のコンパクト化を図ることができるため、当該座席S1の後方に大きなスペースを確保することが可能であり、同スペースを後部座席のレッグスペースあるいはラゲッジスペース等に有効に利用することができる。更に、昇降機構として電気モータ66によって駆動される昇降機構C1を採用し、電気モータ66が回転架台14に対して定位置にある座席S1のシートクッションS1aと回転架台14間に配置されるようにしたため、上記した効果に加え、油漏れによる汚れの心配をなくすことができる。
【0021】
上記実施形態においては、旋回機構A1によって座席S1がフロア93に対して旋回可能とされている装置に本発明を実施したが、座席がフロアに対して旋回不能に支持される装置にも本発明は実施できるものであり、この場合には例えば図2に示した旋回状態にてスライド機構及び昇降機構がフロアに対して旋回不能に組付けられ、かかるスライド機構及び昇降機構に対して座席が図2にて示した状態で組付けられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による装置によって移動される座席の一実施形態を示す平面図である。
【図2】 本発明による装置の一実施形態を示す車両後方からみた図である。
【図3】 図2に示した旋回機構の構成を示す平面図である。
【図4】 図3の4−4線に沿った断面図である。
【図5】 図2から座席を取り外した状態の平面図である。
【図6】 図5の6−6線に沿った断面図である。
【図7】 図2の右方から見た図である。
【図8】 図2から座席と回転架台を取り外した状態の一部破断平面図である。
【図9】 図8の9−9線に沿った断面図である。
【図10】 図8の10−10線に沿った断面図である。
【図11】 座席がスライド位置にある状態を示す作動説明図である。
【図12】 座席が下降位置にある状態を示す作動説明図である。
【符号の説明】
11…固定板、13…支柱、14…回転架台、14a…ガイドレール、20…旋回用固定装置、31…シート取付台、32〜35…ローラ、40…スライド用固定装置、51…ベースプレート、52…上部リンクアーム、53…下部リンクアーム、54…昇降プレート、54a…レール部、55…ガイドローラ、60…駆動装置、92…ドア開口部、93…フロア、A1…旋回機構、B1…スライド機構、C1…昇降機構、S1…座席。

Claims (2)

  1. 車室のフロアに支持された架台に対して支持される座席を定位置とスライド位置間にて同座席の前後方向にスライド可能なスライド機構と、前記座席をそのスライド位置より下方に下降可能かつ同スライド位置に上昇可能な昇降機構とを備えて、前記座席をドア開口部に向けてスライド可能かつ同ドア開口部を通して昇降可能とした車両における座席のスライド・昇降装置において、前記昇降機構として、前記座席をその定位置にて支持可能で前記架台に対して前記座席の前後方向へ移動可能に組付けられて前記座席前方への移動に応じて上方へ持ち上げられるベースプレートと、前記ベースプレートの上部に基部にて回動可能に組付けられてベースプレートの移動方向に沿って延び後退位置では略水平で直線状の上部リンクアームと、前記ベースプレートの下部に基部にて回動可能に組付けられてベースプレートの移動方向に沿って延び後退位置では略水平で直線状であって前記上部リンクアームと互いに並列する下部リンクアームと、これら両リンクアームの先端部が回動可能に連結され前記座席をそのスライド位置にて支持可能な昇降プレートとからなる四節リンク機構を備えるとともに、前記架台の座席前方側部位に取付けられて前記両リンクアームの一方に係合し同リンクアームを移動可能に支持するガイドを備える昇降機構を採用し、前記ガイドは、前記ベースプレートの前進に伴う前記両リンクアームの前進時には同両リンクアームの先端側が漸次下降し、かつ、前記ベースプレートの後退に伴う前記両リンクアームの後退時には同両リンクアームの先端側が漸次上昇すように、前記両リンクアームをガイドすることを特徴とする車両における座席のスライド・昇降装置。
  2. 前記架台が前記フロアに対して旋回可能に支持される構成としたことを特徴とする請求項1記載の車両における座席のスライド・昇降装置。
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