JP3577993B2 - 車両用回転座席 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば身障者や老人等(以下、単に「着座者」という)が車両への乗降を楽に行うことができ、特に乗降時に着座者への起立補助機能を付加して介護者の負担を低減できる車両用回転座席に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、いわゆる福祉車両の普及に伴い、この種の回転座席にも種々形態のものが提案されているが、基本的には座席本体をドア開口部側に約90゜回転させることにより着座者の室内と室外との間の移動を容易にする構成となっている。又、上記回転動作に加えて、座席本体を車両幅方向に移動させる機能を有するものも提案されている。
このような回転座席は、従来着座者自身の動作を援助するというよりもその介護者の負担を低減することを主眼として種々改良が加えられてきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、着座者の中には、比較的障害が軽くあるいは健康であるために自分自身で乗降動作の一部を行うことができる場合(例えば、松葉杖を使用するために起立する場合)もあり、このような場合には着座者の自立心を向上させる観点から、介護者の負担低減のみならず着座者の動作を補助することに主眼をおいて改良が加えられることが望ましい。
そこで、本発明では、着座者が座席から起立する際における該着座者の起立動作を補助することにより該着座者の自立心を促すことのできる車両用回転座席を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明は前記各請求項に記載した構成の車両用回転座席とした。
請求項1記載の車両用回転座席によれば、回転盤により座席本体を車両正面向きの位置からドア開口部に向いた乗降向きに回転させ、然る後座部を前傾動させてその後部を前部よりも高くすることにより着座者は起立しやすい姿勢になる。このように、座部が前傾動するので着座者は介護者の援助を受けることなく自分自身の力で起立しやすくなり、これにより着座者の自立心を促すことができる。着座者が自分自身の力で起立できれば、介護者の負担も軽減される。
【0005】
なお、本明細書において着座者が起立することには、文字通り車室外に降り立つ場合の他、座席本体から例えば別途用意した車椅子に乗り移るために座席本体から離れようとする動作も含む。
又、着座者が自身の力で起立しようとしない場合であっても、座席本体が起立方向に傾動することにより、介護者はこの着座者をより楽に起立させることができ、この点でも介護者の負担は軽減される。
【0006】
請求項2記載の車両用回転座席によれば、振り出し装置により座席本体がドア開口部を経て車室外に降り出されるので、着座者は、座席本体を車室内において単に回転させただけの場合より楽に起立できるようになり、従って請求項1記載の構成による場合と同様の作用効果を奏する。
【0007】
請求項3記載の車両用回転座席によれば、幅方向スライド装置により座席本体が車室外の、車室内よりも低い位置に移動されるので、この場合も着座者は、座席本体を車室内において単に回転させただけの場合よりも、車室外に楽に降り立つことができるようになり、従って請求項1記載の構成による場合と同様の作用効果を奏する。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図1〜図6に基づいて説明する。本実施形態の車両用回転座席1は、例えば図1に示すように運転席左側の助手席として配置される。従ってこの場合には、当該回転座席1の左側にドア開口部Dが設けられており、回転座席1は図中二点鎖線で示した車両正面向きの着座位置から左側(平面的に見て反時計回り方向)にほぼ90°回転させることによりドア開口部D側に向いた乗降位置に至り、この乗降位置でドア開口部Dを経て室外へ移動させることができる構成となっている。
【0009】
さて、本実施形態に係る車両用回転座席1は、図2に示すように座席本体2と、この座席本体2を乗降向きに回転させた状態で車両幅方向(室内と室外との間)に移動させるための振り出し装置50と、座席本体2を起立方向に傾動させるための起立補助装置40と、座席本体2および振り出し装置50を回転可能に支持するための回転盤10と、座席本体2と振り出し装置50と回転盤10を車両前後方向に移動させるための前後スライド装置30を備えている。
【0010】
座席本体2は、座部3と背もたれ4を有する通常の構成のもので、本実施形態において特に変更を要しない。背もたれ4は、図4に示すように座部3の後端部にピボット部7を介して前後に(図4では左右方向に)傾動可能に支持されている。
【0011】
この座席本体2の座部3は、該座部3の前端部を支軸5を介して座席台52の前端部に前後に傾動可能に支持されており、後述する起立補助装置40が起立方向に作動すると、座部3が支軸5を中心にして図示反時計回り方向に回動してその後部がより高い位置に変位する。起立補助装置40が逆方向に作動すると、座部3が振り出し装置50の座席台52に載置された状態(図2に示す状態)となり、この状態が着座するための通常の状態となる。
【0012】
振り出し装置50は、上記座席台52と、該座席台52を支持する左右一対の四節リンク機構51,51と、回転盤10の内輪11に取り付けた振り出しベース53と、上記四節リンク機構51,51を前後(車両幅方向)に傾動させるための駆動装置(図示省略)を備えており、該駆動装置を起動させて上記四節リンク機構51,51を前後に傾動させることにより座席本体2を室内から室外へ振り出し、或いはその逆に移動させることができる。なお、図示は省略したが駆動装置の起動及び起動方向の切り換えは手動スイッチによりなされ、停止は室内側及び振り出し側とも四節リンク機構51の位置をセンサにより検知することにより自動的になされるようになっている。
【0013】
振り出しベース53は、底縁53bとその両側部に相互に平行に立ち上がる側縁53a,53aからなる略コ字形をなし、両側縁53a,53aのそれぞれに四節リンク機構51を構成する前後のリンクアーム54,55がそれぞれ支点54a,55aを介して前後方向に傾動可能に取付けられている。
後ろ側の両リンクアーム55,55は連結バーにより相互に一体化されている。この連結バーの両端部が振り出しベース53の両側縁53a,53aに対して回転可能に支持されており、従ってこの連結バーの軸心が後ろ側リンクアーム55,55の下側の支点55a,55aとなっている。
前側リンクアーム54,54と後ろ側リンクアーム55,55の先端部は、それぞれ座席台52の側部に支点54b,55bを介して回転可能に連結されている。振り出しベース53の側縁53a、前後のリンクアーム54,55および座席台52の側部により一組の四節リンク機構51が構成されている。
【0014】
この左右一対の四節リンク機構51,51に支持された座席台52の先端下面に起立補助装置40が組み付けられている。この起立補助装置40は、電動モータ41を駆動源としている。この電動モータ41は座席台52の下面に取り付けられている。この電動モータ41の出力軸に取り付けた巻き取りプーリー42には、ベルト43の一端が固定されている。このベルト43は、同じく座席台52の下面に回転可能に取り付けた固定プーリー44に掛け渡され、該固定プーリー44を経て移動プーリー45に掛け渡されている。
移動プーリー45は、前記支軸5の長手方向中央に一体に設けたアーム46の先端に回転可能に取り付けられている。この移動プーリー45を経てベルト43の他端は、座席台52の下面に固定されている。
【0015】
このように構成した起立補助装置40によれば、電動モータ41を起動すると、巻き取りプーリー42がベルト巻き取り方向に回転し、これによりベルト43がこの巻き取りプーリー42に巻き取られる。ベルト43が巻き取りプーリー42に巻き取られると、支軸5を中心とするアーム46の図示反時計回り方向の回動に伴って移動プーリー45が固定プーリー44に接近する方向に移動する。こうして移動プーリー45が移動すると、アーム46ひいては支軸5が図2において反時計回り方向に回動し、これにより座部3が支軸5を中心にして前傾動し、その結果座部3の後部が前部よりも高くなる。
【0016】
図4に示すように座部3が前傾動すると、背もたれ4は座部3に対して後方へ倒れる方向に傾動しつつ上昇する。すなわち、座席台52の両側部には、支持アーム部52a,52aが上方へ立ち上げ状に一体形成されており、この支持アーム部52a,52aの先端には、それぞれ支軸56を介して連結バー57の前端部が回転可能に連結されている。この左右一対の連結バー57,57の後端部は、それぞれ支軸58を介して背もたれ4の側部に回動可能に連結されている。
上記支軸5、支軸56、支軸58、及び座部3に対する背もたれ4の傾動支点(ピボット部7)の4点が非平行リンクの4節の機能を果たすよう各支軸及び傾動支点の位置が設定されており、これにより座部3が支軸5を中心にして前傾動すると、背もたれ4が座部3とともに上昇しながら座部3に対して後方へ倒れる方向に連動し、座部3の傾動端(上昇端)では背もたれ4は略垂直状態となるように設定されている。
【0017】
以上のように構成した振り出し装置50は、回転盤10上に固定されている。この回転盤10は、内輪11と外輪12との間に多数の鋼球を挟み込んで一方に対して他方がガタ付きなく滑らかに回転する構成としたもので、前記したように内輪11が振り出しベース53の下面に固定され、外輪12が前後スライド装置30のスライドベース31上に固定されており、これにより振り出し装置50ひいては座席本体2が着座位置と乗降位置の間で回転可能に支持されている。
【0018】
前後スライド装置30のスライドベース31は、車両フロア上に相互に平行に取り付けた2本のスライドレール32,32により車両前後方向にスライド可能に支持されている。スライドベース31が車両前後方向にスライドすることにより振り出し装置50及び座席本体2が車両前後方向に移動する。
次に、上記前後スライド装置30による車両前後方向の移動と、前記回転盤10による回転動作は、図5に示す連動機構35により連動してなされるようになっている。前記振り出しベース53の下面には、図示省略した円弧形状のピニオンギヤが取り付けられており、このピニオンギヤはスライドベース31上に回転可能に支持した中間ギヤ36に噛み合わされている。この中間ギヤ36は、室内側のスライドレール32に沿って取り付けたラック38に噛み合わされている。
【0019】
このため、座席本体2を手動操作により車両正面向きの着座位置からドア開口部D側に回転操作すると、ピニオンギヤと中間ギヤ36との噛み合い、及び中間ギヤ36とラック38との噛み合いを経てスライドベース31が車両前側へスライドし、従って座席本体2が回転しつつ車両前側に移動する。逆に、座席本体2をドア開口部D側に向いた乗降向きから車両正面向きに回転操作すると、該座席本体2はこの連動機構35により回転しつつ後退する。
このように、座席本体2を回転させつつ車両前後方向にスライドさせることにより、着座者の着座位置における足元スペースを確保するとともに、回転操作時における着座者及び座席本体2等のボディへの干渉を防止する構成となっている。
【0020】
なお、図5中、符号33,34は、座席本体2を車両正面に向いた着座位置と、ドア開口部D側に向いた乗降位置に固定するための回転ロック装置におけるロックプレートであり、座席本体2側に設けたロックピン(図示省略)が一方のロックプレート33(34)に係合することにより、座席本体2が着座位置又は乗降位置で回転不能にロックされるようになっている。
【0021】
以上のように構成した車両用回転座席1によれば、車両正面向きに着座した着座者が室外に降りる場合には、先ず介護者が座席本体2をドア開口部D側に向けて回転操作する。これにより、座席本体2は連動機構35によりドア開口部D側に回転しつつ車両前方にスライドする。
座席本体2がドア開口部Dに向けて約90゜回転すると、前記回転ロック装置により該座席本体2がドア開口部Dに向いた乗降向きにロックされる。然る後、振り出し装置50の駆動装置を起動することにより、両四節リンク機構51,51が前方(この段階では車両側方)に傾動し、これにより座席本体2がドア開口部Dを経て室外に降り出される。この状態が図3に示されている。ここまで、着座者(図示省略)は、座席本体2に着座した状態のままで足りる。
【0022】
こうして、座席本体2を室外に降り出した状態とした後、起立補助装置40の駆動モータ41を起立側に起動する。これにより、ベルト43の一端側が巻き取りプーリー42により巻き取られていく。ベルト43の他端は、固定プーリー44及び移動プーリー45を経て座席台52の下面に固定されているので、該ベルト43の一端が巻き取られていくと、移動プーリー45が固定プーリー44に接近する方向に移動する。
移動プーリー45が固定プーリー44に接近する方向に移動することにより、アーム46及び支軸5が図3において反時計回り方向に回動し、これにより座部3が前傾動してその後部が前部よりも高くなる。座部3が前傾動すると、連結バー57を含む非平行リンク機構の作用により背もたれ4が座部3に対して後方に傾動する。この状態が図4に示されている。
【0023】
なお、ベルト43を一定距離巻き取って、座部3が一定角度前傾動した時点で、電動モータ41が停止するとともに、該電動モータ41に内蔵したブレーキが作動して座席本体2が前傾位置でロックされる。
このように起立補助装置40により座部3が前傾動することにより着座者が起立しやすい姿勢になり、従って着座者は自身の力で楽に起立することができる。
【0024】
室外に振り出した座席本体2を室内に戻すには、先ず、起立状態の座席本体2を元の着座可能な略水平位置(倒伏位置)に戻す。座席本体2を前傾位置から元の水平位置に戻すには、起立補助装置40の電動モータ41の内蔵ブレーキを解除すればよい。電動モータ41の内蔵ブレーキが解除されると、座席本体2はベルト43を繰り出しつつ自重により下方に回動して、座部3を座席台52に載置した倒伏位置に戻る。又、連結バー57のリンク作用により背もたれ4も座部3に対して元の角度にまで戻される。こうして座席本体2を倒伏位置に戻すことにより該座席本体2に再度着座することができる。
【0025】
次に、振り出し装置50の駆動装置を起動して、両四節リンク機構51,51を起立する方向に戻す。これにより座席本体2が室内(振り出しベース53の上方)に戻される。座席本体2が室内側の所定位置に戻されると、振り出し装置50の駆動装置が停止するので、次いで手動操作により座席本体2を車両正面向きに回転させると、該座席本体2が回転しつつ車両後方にスライドして、車両正面向き且つ十分な足元スペースが確保された着座位置に至る。
【0026】
本実施形態の車両用回転座席1は以上のように構成したので、車外に降りる際に、座席本体2を前傾動させることにより着座者はより楽に立ち上がることができる。このため、着座者は、介護者の世話を受けることなく自身の力で座席本体から立ち上がることができ、これにより該着座者の自立心を促進させることができる。
【0027】
又、座部3の前傾動に連動して背もたれ4を後傾させるための連結バー57をアームレストとしても利用することができる。この連結バー57に、起立補助装置40を作動又は停止させるためのスイッチを配置しておくことができる。
【0028】
以上説明した実施形態には種々変更を加えることが可能である。例えば、座席本体2の回転操作及び前後スライド操作については手動式とする構成を例示したが、これらの動作をも電動式とすることが可能である。
又、逆に振り出し装置50を手動式とすることもできる。
【0029】
更に、電動モータ45によりベルト43を巻き取ることにより座部3を前傾動させる構成の起立補助装置40を例示したが、該起立補助装置40の駆動源としてはその他の手段、例えばラック・ピニオン機構、ボールねじあるいはシリンダ等に置き換えることができる。例えばボールねじを用いた第2実施形態が図6に示されている。変更を要しない部材及び部位については前記第1実施形態と同位の符号を用いてその説明を省略する。
【0030】
第2実施形態の起立補助装置60は、電動モータ61と、ギヤ列ボックス62と、ねじ軸63とナット64を主体として構成されている。ギヤ列ボックス62の入力側には、出力軸を噛み合わせた状態で電動モータ61が取り付けられている。一方、ギヤ列ボックス62の出力側にはねじ軸63が連結されている。このギヤ列ボックス62は、支軸65を介して上下に回動可能な状態で座席台52の下面に支持されている。
ねじ軸63にはナット64がねじ込まれており、このナット64は支軸66を介して上下に回転可能な状態で前記アーム46の先端に連結されている。なお、このアーム46は第1実施形態と同様、座部3の前端を回動可能な状態で座席台52に支持する支軸5に固定されている。
【0031】
この第2実施形態によれば、電動モータ61の出力がギヤ列ボックス62に内装したギヤ列(図示省略)により減速されてねじ軸63に伝達される。ねじ軸63が回転すると、これに噛み合ったナット64が相対的に該ねじ軸63上を往復動し、これによりアーム46が前後に回動する。
アーム46が前後に回動すると、第1実施形態と同様支軸5が回転し、これにより座部3が該支軸5を中心にして前傾動し、又は水平位置に向けて回転するので、第2実施形態の起立補助装置60によっても第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0032】
更に、必ずしも支軸5そのものを回転させる構成とする必要もなく、例えば座部3の後部と座席台52の後部との間にシリンダを介装し、該シリンダを伸縮作動させることにより座部3を支軸5を中心にして前傾動させる構成としてもよい。
【0033】
又、第1及び第2実施形態では、座席本体2を室外に移動させるための手段として四節リンク機構51,51を主体とする振り出し装置50を用いた構成を例示したが、該振り出し装置50に代えて、直線スライド機構及びボールねじ等を主体とする幅方向スライド装置を用いることもできる。この場合、図示は省略したが、直線スライド装置を室外側ほど低くなるように傾斜して設けることにより、座席本体をより低い位置に移動させることができ、これにより一層楽に起立することができるようになる。
上記幅方向スライド装置は、座席台52と回転盤10との間、又は回転盤10と前後スライド装置30との間、又は前後スライド装置30と車両フロアとの間に設置することができる。この幅方向スライド装置を用いる構成が請求項3に記載した発明の実施形態に相当する。
【0034】
更に、座席本体2を室外へ振り出す必要がなければ、前記振り出し装置50或いは上記幅方向スライド装置を省略することができる。この場合、車室内において、起立補助装置40を作動させて座部3を前傾動させることができる。
又、前後方向スライド装置30及び連動機構35についても必要に応じて設ければよく、単に回転機能のみ有する座席本体においてその座部が前傾動可能な構成としてもよい。
最後に、以上の各実施形態では助手席に適用した回転座席1を例示したが、本発明に係る回転座席はその他の位置、例えば後部席や運転席に適用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】回転座席の室内における配置を示す車両の平面図である。
【図2】着座位置における回転座席の側面図である。本図において、座席本体は車両正面に向けられている。
【図3】座席本体が室外に振り出された状態における回転座席の側面図である。本図では、図示左右方向が座席本体の前後方向であり、車両の幅方向となる。
【図4】座席本体を前傾動させた状態の回転座席の側面図である。
【図5】前後スライド装置及び連動機構の斜視図である。
【図6】第2実施形態に係る起立補助装置の側面図である。
【符号の説明】
1…車両用回転座席
2…座席本体
3…座部
30…前後スライド装置
35…連動機構
40…起立補助装置(第1実施形態)
41…電動モータ
43…ベルト
44…固定プーリ
45…移動プーリ
50…振り出し装置
51…四節リンク機構
52…座席台
57…連結バー(アームレスト)
60…起立補助装置(第2実施形態)
63…ねじ軸

Claims (3)

  1. 座部とこの座部に傾動可能に支持された背もたれを有する座席本体と、該座席本体を前傾動可能に支持する座席台と、前記座席本体を車両正面向きの位置とドア開口部に向けた乗降向きの位置との間で回転させる回転盤を有する車両用回転座席であって、
    前記座席台と前記背もたれとの間に、アームレストとして利用可能な連結バーが介装され、該連結バーの前記座席台に対する回動支点と、該連結バーの前記背もたれに対する回動支点と、前記座席台に対する前記座部の傾動支点と、前記座部に対する前記背もたれの傾動支点により非平行四節リンク機構が構成されており、前記非平行四節リンク機構により、前記座部の前記座席台に対する前傾動と、前記背もたれの前記座部に対する後傾動と、前記連結バーの前記背もたれに対する前傾動が連動してなされる構成とした車両用回転座席。
  2. 請求項1記載の車両用回転座席であって、座席台と回転盤との間に、四節リンク機構を主体とする振り出し装置を介装し、該振り出し装置を介して座席本体をドア開口部を経て車室外に振り出し可能な構成とした車両用回転座席。
  3. 請求項1記載の車両用回転座席であって、座席台と回転盤との間、若しくは回転盤と車両フロアとの間に、直線スライド機構を主体とする幅方向スライド装置を介装し、該幅方向スライド装置を介して座席本体をドア開口部を経て車室外の車室内よりも低い位置に移動可能な構成とした車両用回転座席。
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