JP6494479B2 - 電動車椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、運転者が着座するシートと、前記シートの着座部を移動させる移動装置とを備える電動車椅子に関する。
運転者の乗降を容易にするために、シート全体を前方を向く状態と斜め前方を向く状態との間で上下軸まわりに回転可能にした電動車椅子が、下記特許文献1により公知である。また運転者の乗降を容易にするために、シート全体を水平な通常姿勢と前傾した傾斜姿勢との間で左右軸まわりに傾斜可能にした電動車椅子が、下記特許文献2により公知である。
特開2007−275280号公報 特開2005−328914号公報
ところで、電動車椅子の回転可能かつ傾斜可能なシートを更に昇降可能にすれば、乗員の利便性が一層向上すると考えられる。例えば、運転者が電動車椅子に乗ったまま買い物ができる店舗で、運転者が高い陳列棚に置かれた商品を手に取ろうとした場合、シートを上昇させると運転者の足が車体フロアから離れて姿勢が不安定になるが、シートを前傾させた状態で運転者が車体フロアに立ち上がれば、足を車体フロアから離すことなく安定した姿勢で商品を手に取ることができる。また運転者が乗降する場合には、シートを横向きに回転させるとともに下降させた状態でシートを前傾姿勢に傾ければ、乗降が一層容易になる。
このように、シートを傾斜させる必要があるのは、シートが前方を向いた状態と横方向を向いた状態とに限られるが、シートが前方を向いた状態と横方向を向いた状態との間を回転する間に不必要に傾斜すると、運転者に違和感を与える虞がある。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、シートに着座した運転者の立ち上がりが容易でありながら、シートの不必要な移動を防止できる電動車椅子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、運転者が着座するシートと、前記シートの着座部を移動させる移動装置とを備える電動車椅子であって、前記移動装置は、前記着座部を上下方向に移動させる昇降手段と、前記着座部を上下軸まわりに回転させる回転手段と、前記着座部を運転者の臀部側が膝側よりも高くなるように左右軸まわりに傾斜させる傾斜手段とを備え、前記シートが前方を向く運転位置にあるときに限り前記傾斜手段による前記着座部の傾斜を許可することを特徴とする電動車椅子が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、運転者が着座するシートと、前記シートの着座部を移動させる移動装置とを備える電動車椅子であって、前記移動装置は、前記着座部を上下方向に移動させる昇降手段と、前記着座部を上下軸まわりに回転させる回転手段と、前記着座部を運転者の臀部側が膝側よりも高くなるように左右軸まわりに傾斜させる傾斜手段とを備え、前記シートが前方を向く運転位置にあるときと、前記シートが左右方向を向く乗降位置にあるときとに限り前記傾斜手段による前記着座部の傾斜を許可することを特徴とする電動車椅子が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記着座部に加わる運転者の荷重を検出する荷重検出手段を備え、前記荷重検出手段が検出した荷重が所定値以下のときに限り前記傾斜手段による前記着座部の傾斜を許可することを特徴とする電動車椅子が提案される。
なお、実施の形態の昇降用アクチュエータ48は本発明の昇降手段に対応し、実施の形態の回転用アクチュエータ52は本発明の回転手段に対応し、実施の形態の傾斜用アクチュエータ60は本発明の傾斜手段に対応し、実施の形態の荷重センサ82は本発明の荷重検出手段に対応する。
請求項1の構成によれば、電動車椅子のシートの着座部を移動させる移動装置は、着座部を上下方向に移動させる昇降手段と、着座部を上下軸まわりに回転させる回転手段と、着座部を運転者の臀部側が膝側よりも高くなるように左右軸まわりに傾斜させる傾斜手段とを備えるので、着座部を上下軸まわりに回転させて左右方向に向け、かつ着座部を左右軸まわりに前下りに傾斜させることで、運転者のシートへの乗降を補助することができるだけでなく、着座部を前方に向けた状態で着座部を左右軸まわりに前下りに傾斜させることで、運転者が着座部から立ち上がるのを補助して陳列棚の商品等を手に取るのを可能にすることができる。しかもシートが前方を向く運転位置にあるときに限り傾斜手段による着座部の傾斜を許可するので、運転者が着座部から立ち上がる必要のないときに着座部が不必要に傾斜するのを防止することができる。
また請求項2の構成によれば、請求項1と同様の効果を達成できるばかりでなく、シートが左右方向を向く乗降位置にあるときにも傾斜手段による着座部の傾斜を許可するので、運転者のシートへの乗降を一層容易にすることができる。
また請求項3の構成によれば、着座部に加わる運転者の荷重を検出する荷重検出手段を備え、荷重検出手段が検出した荷重が所定値以下のときに限り傾斜手段による着座部の傾斜を許可するので、運転者の足が車体フロアあるいは地面から離れた状態で着座部が傾斜するのが防止され、運転者は車体フロアあるいは地面に荷重を掛けて着座部から容易に立ち上がることができる。
電動車椅子の側面図。 図1の2方向矢視図。 シートの移動装置の平面図(走行位置)。 図3の4−4線断面図。 図3の5−5線断面図(下降位置および上昇位置)。 図3に対応する作用説明図(乗降位置)。 図6の7−7線断面図(傾斜位置)。 シートの移動装置の制御系のブロック図。
以下、図1〜図8に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、本明細書において、前後方向、左右方向および上下方向とは、シートに着座して電動車椅子を運転しているときの運転者を基準として定義される。
図1および図2に示すように、電動車椅子11の骨格は、概ね平坦なフロアパネル12と、フロアパネル12の前端に接続された前部フレーム13と、フロアパネル12の後端に接続された後部フレーム14と、前部フレーム13から斜め後方に起立する左右一対のハンドルポスト15,15と、前部フレーム13および後部フレーム14の境界から斜め後方に起立する左右一対のシートステー16,16とを備える。
前部フレーム13の左右両端部には、駆動輪であり操舵輪である左右一対の前輪17,17がキングピン18,18まわりに操舵可能に支持される。フロアパネル12の内部に搭載したバッテリ(不図示)で前輪17,17の内部に収納したインホイールモータ19,19を駆動することで、電動車椅子11は走行可能である。前部フレーム13の上面に設けた左右一対の電動アクチュエータ20,20が左右の前輪17,17に無端チェーン(不図示)で接続されており、電動アクチュエータ20,20を駆動することで前輪17,17が操舵される。後部フレーム14の後端に左右一対の後輪21,21が支持される。後輪21,21は従動輪であり、電動車椅子11の走行に伴って回転する。
ハンドルポスト15,15の上端に運転者により操作される操舵装置22が設けられる。操舵装置22は、運転者が左右の手で握って操作する左右一対のハンドルグリップ23,23を備える。またシートステー16,16の上端に運転者が着座するシート24が設けられる。移動装置25により、シート24の着座部58の昇降、回転および傾斜が可能である。
次に、図3〜図7に基づいてシート24の移動装置25の構造を説明する。
シート24は、左右のシートステー16,16の上端に固定された上面開放のボックス状の下部ベース部材31と、下部ベース部材31の上部に左右一対のXリンク機構32,32を介して昇降自在に支持された下面開放のボックス状の上部ベース部材33とを備える。Xリンク機構32は、中間部が重ね合わされてピン34で相互に枢支された第1リンク35および第2リンク36を備え、第1リンク35の後端はピン37で下部ベース部材31の側壁31aに枢支され、第2リンク36の後端はピン38で上部ベース部材33の側壁33aに枢支される。
左右の第1リンク35,35の前端間を左右方向に連結する連結軸39の両端にそれぞれ第1ローラ40が軸支されており、第1ローラ40は上部ベース部材33の側壁33aに設けたガイドレール41の下面に転動可能に当接する。また第2リンク36の前端間を左右方向に連結する連結軸42の両端にそれぞれ第2ローラ43が軸支されており、第2ローラ43は下部ベース部材31の側壁31aに設けたガイドレール44の上面に転動可能に当接する。
下部ベース部材31の底壁31bの上面には左右一対の「コ」字状断面のガイド部材45,45が前後方向に配置されており、ガイド部材45,45に左右一対の駆動リンク46,46が摺動自在に支持される。左右の駆動リンク46,46の後端が左右方向に延びる連結ロッド47で連結されており、下部ベース部材31の底壁31bの上面に固定された昇降用アクチュエータ48の伸縮可能な出力ロッド49が連結ロッド47に接続される。そして駆動リンク46,46の前端が左右の第2リンク36,36の前端間を左右方向に連結する連結軸42に連結される。
従って、図5(A)に示すように、昇降用アクチュエータ48の出力ロッド49を収縮させると、ガイド部材45,45に案内された駆動リンク46,46が前方に移動して第2リンク36,36の前端の連結軸42を押圧することで、各Xリンク機構32の第1リンク35および第2リンク36がピン34を支点として倒伏方向に揺動し、第1ローラ40および第2ローラ43がそれぞれガイドレール41,44に沿って前方に移動することで、下部ベース部材31に対して上部ベース部材33が下降する。
逆に、図5(B)に示すように、昇降用アクチュエータ48の出力ロッド49を伸長させると、ガイド部材45,45に案内された駆動リンク46,46が後方に移動して第2リンク36,36の前端の連結軸42を引っ張ることで、各Xリンク機構32の第1リンク35および第2リンク36がピン34を支点として起立方向に揺動し、第1ローラ40および第2ローラ43がそれぞれガイドレール41,44に沿って後方に移動することで、下部ベース部材31に対して上部ベース部材33が上昇する。
上部ベース部材33の上壁33bの中央部に円形のガイド孔33cが形成されており、下部回転プレート50の下面に突設した円筒部50aの外周面が上部ベース部材33のガイド孔33cの内周面に回転自在に支持される。上部ベース部材33の内部に延びる円筒部50aにセクタギヤ51が固定されており、上部ベース部材33の上壁33bの下面に吊り下げ支持された回転用アクチュエータ52から上向きに延びる出力軸53に設けたピニオン54がセクタギヤ51に噛合する。
下部回転プレート50の上面に上部回転プレート55が重ね合わされてボルト56で固定されており、上部回転プレート55の前縁にヒンジ57を介して板状の着座部58の前縁が枢支される。着座部58の上面は、座り心地を良くするために図示せぬクッションで覆われる。
従って、回転用アクチュエータ52を駆動すると、出力軸53に設けたピニオン54によりセクタギヤ51が回転することで、上部ベース部材33に対して下部回転プレート50が相対回転する。セクタギヤ51の中心角は約90°であり、上部回転プレート55および下部回転プレート50と共に回転する着座部58は、前方を向く位置(図3参照)と、左側を向く位置(図6参照)との間で90°に亙って回転することができる。
下部回転プレート50の円筒部50aの内周面に円筒状の昇降部材59が昇降自在かつ回転不能に嵌合しており、上部ベース部材33の上壁33bの下面に吊り下げ支持された傾斜用アクチュエータ60から上向きに延びる出力軸61に形成した雄ねじ61aが昇降部材59の内周面に形成した雌ねじ59aに螺合する。そして昇降部材59の上端に設けたローラ62が着座部58の下面に転動可能に当接する。また着座部58と上部回転プレート55との間に2個のダンパー63,63が配置される。ダンパー63,63はスプリングや圧縮ガスの弾発力で上部回転プレート55に対して着座部58を上向きに付勢する。
従って、図4に示すように、傾斜用アクチュエータ60で出力軸61を一方向に回転させると、雄ねじ61aが雌ねじ59aを引き下げることで昇降部材59が下降し、ローラ62に下面を支持された着座部58は重力でヒンジ57まわりに下方に揺動して水平姿勢となる。逆に、図7に示すように、傾斜用アクチュエータ60で出力軸61を他方向に回転させると、雄ねじ61aが雌ねじ59aを押し上げることで昇降部材59が上昇し、ローラ62に下面を支持された着座部58は重力に抗してヒンジ57まわりに上方に揺動して前下りの傾斜姿勢となる。このとき、ダンパー63,63が伸長しようとする荷重で傾斜用アクチュエータ60の駆動力が補助される。
以上のように、昇降用アクチュエータ48を駆動することで、下部ベース部材31に対して上部ベース部材33、下部回転プレート50、上部回転プレート55および着座部58を一体で昇降させることができ、回転用アクチュエータ52を駆動することで、下部ベース部材31および上部ベース部材33に対して下部回転プレート50、上部回転プレート55および着座部58を一体で回転させることができ、傾斜用アクチュエータ60を駆動することで、下部ベース部材31、上部ベース部材33、下部回転プレート50および上部回転プレート55に対して着座部58を傾斜させることができる。
次に、図8に基づいてシート24の移動装置25の制御系を説明する。
昇降用アクチュエータ48、回転用アクチュエータ52および傾斜用アクチュエータ60を駆動してシート24の移動を制御する電子制御ユニット71には、電動車椅子11を停止・前進・後進させるための走行スイッチ72と、シート24の着座部58を昇降させるための昇降スイッチ73と、シート24の着座部58を回転させるための回転スイッチ74と、シート24の着座部58を傾斜させるための傾斜スイッチ75とが接続される。

また電子制御ユニット71には、シート24の着座部58が上昇位置および下降位置にあることをそれぞれ検出する上昇位置検出リミットスイッチ76および下降位置検出リミットスイッチ77と、シート24の着座部58が運転位置(前方を向く位置)および乗降位置(左側を向く位置)にあることをそれぞれ検出する運転位置検出リミットスイッチ78および乗降位置検出リミットスイッチ79と、シート24の着座部58が水平位置および傾斜位置(運転者の臀部側が膝側よりも高くなる位置)にあることをそれぞれ検出する水平位置検出リミットスイッチ80および傾斜位置検出リミットスイッチ81とが接続される。
更に電子制御ユニット71には、シート24に加わる運転者の荷重を検出する荷重センサ82が接続される。
次に、上記構成を備えた本発明の実施の形態の作用を説明する。
走行スイッチ72が停止位置にあるときに電動車椅子11は停止し、走行スイッチ72を前進位置に操作すると、その操作量に応じた速度で電動車椅子11は前進走行し、走行スイッチ72を後進位置に操作すると、その操作量に応じた速度で電動車椅子11は後進走行する。電動車椅子11の前進走行中あるいは後進走行中に昇降スイッチ73、回転スイッチ74および傾斜スイッチ75の操作は無効化され、電動車椅子11の走行中にシート24の着座部58が不用意に移動することが防止される。
昇降スイッチ73、回転スイッチ74および傾斜スイッチ75は指を離すと自動的に中立位置に復帰する。電動車椅子11の停止中に昇降スイッチ73を操作して上昇位置を指令すると、昇降用アクチュエータ48が作動して着座部58が上昇し、上昇位置に達して上昇位置検出リミットスイッチ76がオンすると昇降用アクチュエータ48が自動的に停止する。逆に電動車椅子11の停止中に昇降スイッチ73を操作して下降位置を指令すると、昇降用アクチュエータ48が作動して着座部58が下降し、下降位置に達して下降位置検出リミットスイッチ77がオンすると昇降用アクチュエータ48が自動的に停止する。
また電動車椅子11の停止中に回転スイッチ74を操作して運転位置を指令すると、回転用アクチュエータ52が作動して着座部58が右回転し、運転位置に達して運転位置検出リミットスイッチ78がオンすると回転用アクチュエータ52が自動的に停止する。逆に電動車椅子11の停止中に回転スイッチ74を操作して乗降位置を指令すると、回転用アクチュエータ52が作動して着座部58が左回転し、乗降位置に達して乗降位置検出リミットスイッチ79がオンすると回転用アクチュエータ52が自動的に停止する。
また電動車椅子11の停止中に傾斜スイッチ75を操作して水平位置を指令すると、傾斜用アクチュエータ60が作動して着座部58の後端が下降し、水平位置に達して水平位置検出リミットスイッチ80がオンすると傾斜用アクチュエータ60が自動的に停止する。逆に電動車椅子11の停止中に傾斜スイッチ75を操作して傾斜位置を指令すると、傾斜用アクチュエータ60が作動して着座部58の後端が上昇転し、傾斜位置に達して傾斜位置検出リミットスイッチ81がオンすると傾斜用アクチュエータ60が自動的に停止する。
従って、運転時にはシート24の着座部58を上昇位置、運転位置かつ水平位置に設定しておき、乗降時にはシート24の着座部58を下降位置へと下降させるとともに乗降位置へと左回転させ、かつ傾斜位置へと傾斜させることで、運転者の乗車および降車を容易にすることができる。
運転者が電動車椅子11に乗ったまま買い物ができる店舗で、運転者が高い陳列棚に置かれた商品を手に取りたい場合、仮に運転位置にあるシート24の着座部58を下降位置から上昇位置に上昇させると、運転者の足がフロアパネル12から浮き上がって姿勢が不安定になる可能性がある。しかしながら本実施の形態では、運転位置かつ下降位置にあるシート24を水平位置から傾斜位置に傾斜させることで、着座部58の後端が前端に対して上昇して運転者の臀部側が膝に対して高くなるように持ち上げられるため、運転者は足をフロアパネル12に着けたまま安定した姿勢で立ち上がることができ、高い陳列棚に置かれた商品を容易に手に取ることができる。
ところで、シート24の着座部58を傾斜位置に操作する必要があるのは、着座部58が運転位置にあるとき、即ち上述した買い物時等と、着座部58が乗降位置にあるとき、即ち運転者の乗降時とに限られ、仮に着座部58が乗降位置および運転位置の中間を移動しているときに着座部58が不用意に傾斜してしまうと、運転者に違和感を与える可能性がある。しかしながら本実施の形態では、着座部58が運転位置にあって運転位置検出リミットスイッチ78がオンしているときと、着座部58が乗降位置にあって乗降位置検出リミットスイッチ79がオンしているときとに限り、傾斜用アクチュエータ60の作動が許可されるようにインターロック制御される。これにより、着座部58が乗降位置および運転位置の中間を移動しているときに着座部58が不用意に傾斜してしまう事態を未然に回避、運転者の違和感を解消することができる。
またシート24の着座部58が水平位置から傾斜位置に傾斜するとき、仮に運転者の足がフロアパネル12あるいは地面から離れていると、運転者の姿勢が不安定になって違和感を与える可能性がある。しかしながら本実施の形態によれば、荷重センサ82が着座部58に加わる運転者の荷重を監視しており、運転者の足がフロアパネル12あるいは地面から離れて検出される荷重が基準値以上に増加すると、傾斜用アクチュエータ60の作動が禁止されるようにインターロック制御される。これにより、運転者の足がフロアパネル12あるいは地面に着いているときに限り、着座部58の水平位置から傾斜位置への移動と、着座部58の傾斜位置から水平位置への移動とが許可されることになり、運転者の違和感が解消される。
なお、運転者の荷重は個々に異なるため、その電動車椅子11を使用する運転者ごとに、荷重の基準値が電子制御ユニット71に設定あるいは学習により記憶される。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態では着座部58が運転位置あるいは乗降位置にあるときに限って傾斜用アクチュエータ60の作動を許可しているが、着座部58が運転位置にあるときに限って傾斜用アクチュエータ60の作動を許可しても良い。
また実施の形態では着座部58が左方向を向く位置を乗降位置としているが、右方向を向く位置、斜め左方向を向く位置あるいは斜め右方向を向く位置を乗降位置としても良い。
24 シート
25 移動装置
48 昇降用アクチュエータ(昇降手段)
52 回転用アクチュエータ(回転手段)
58 着座部
60 傾斜用アクチュエータ(傾斜手段)
82 荷重センサ(荷重検出手段)

Claims (3)

  1. 運転者が着座するシート(24)と、前記シート(24)の着座部(58)を移動させる移動装置(25)とを備える電動車椅子であって、
    前記移動装置(25)は、前記着座部(58)を上下方向に移動させる昇降手段(48)と、前記着座部(58)を上下軸まわりに回転させる回転手段(52)と、前記着座部(58)を運転者の臀部側が膝側よりも高くなるように左右軸まわりに傾斜させる傾斜手段(60)とを備え、前記シート(24)が前方を向く運転位置にあるときに限り前記傾斜手段(60)による前記着座部(58)の傾斜を許可することを特徴とする電動車椅子。
  2. 運転者が着座するシート(24)と、前記シート(24)の着座部(58)を移動させる移動装置(25)とを備える電動車椅子であって、
    前記移動装置(25)は、前記着座部(58)を上下方向に移動させる昇降手段(48)と、前記着座部(58)を上下軸まわりに回転させる回転手段(52)と、前記着座部(58)を運転者の臀部側が膝側よりも高くなるように左右軸まわりに傾斜させる傾斜手段(60)とを備え、前記シート(24)が前方を向く運転位置にあるときと、前記シート(24)が左右方向を向く乗降位置にあるときとに限り前記傾斜手段(60)による前記着座部(58)の傾斜を許可することを特徴とする電動車椅子。
  3. 前記着座部(58)に加わる運転者の荷重を検出する荷重検出手段(82)を備え、前記荷重検出手段(82)が検出した荷重が所定値以下のときに限り前記傾斜手段(60)による前記着座部(58)の傾斜を許可することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の電動車椅子。
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