JPH05506630A - 身障者のための自動車シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 身障者のための自動車シート 発明の背景 １、発明の分野 本発明は自動車用のシートに係わり、更に詳しくは身障者である運転者や乗客が 自動車の前部シートに着座し、またはそこから離脱するのを補助する形式のカー シートに関する。

２、発明の背景 関節炎、リューマチ、肉体的な損傷、外科的な傷害、腰痛症候群、座骨神経痛、 などの結果として生じる骨格上（ａｎａｔｏｍｉｃａｌ）の問題を抱えた多くの 人々が自動車の座席に着座する際または離脱する際に難儀することはよく知られ ているところである。運転者や乗客がカーシートに着座しまたはそこから離脱す る際には、頭上空間の狭さ、開園装置の突き出し、操縦ハンドルの付近、ドアや 窓の障害物などを含む空間的な制約によって運転者や乗客は曲げおよび捻じりの 捻転をせざるを得ない。

このような難点に直面して、身障者は自動車による移動を制限されたり見合わせ るように強要されてしまう。

対麻痺やその他の厳しい障害を存する運転者だけを補助するように主として設計 されている従来技術の構造は、一般的に言って使用するのに扱いにくく大がかり すぎていて、また健常な運転者や乗客が共用するには不適当て発明の概要 本発明の第１の目的は、全ての健常な運転者を受け入れることができ、また身障 者である運転者や乗客が自動車の前部シートに着座しまたそこから離脱するのを 任意に補助することのできる、運転席や前部シートを主とするカーシートを提供 することである。説明を容易にするために、操縦ハンドルの後方に位置する運転 者用のパケットシートが図面で示され、この明細書にて記載される。

しかしなから理解すべきは、乗客用の前部ソートもまた予想されるのであり、こ れは設計においては詳述される運転者用シートと本質的に鏡像とされるというこ とである。

正常モードにおいては、本発明のカーシートは従来通りの外観および快適さを有 するシートおよび背もたれのクッションを提供する。健常な運転者や乗客は外側 へ向いた状態で開かれたドアを通って腰を下ろし、そして脚および上半身を回し て、風防ガラスに向かう運転姿勢をとることができる。この運転姿勢から健常な 運転者や乗客は脚および上半身を回転して、開かれたドアを通して立ち上がるこ とができるのである。

補助モードにおいては、カーシートのクッションは２つの部分、すなわち自動車 ドアに近い側の外側可動リフトクッションおよび自動車ドアから離れた側の内側 静止クッション、に好ましく分けられるのである。リフトクッションは、身障者 である運転者や乗客によって制御されて、伸長位置と収縮位置との間で電気機械 的に作動される。これにより、ドアが開かれたときに立ち上がった姿勢と着座姿 勢との間にて身障者である運転者や乗客の骨格を優しく制御するようなシートが 提供される。収縮位置とされたときには、身障者である運転者や乗客が前方へ向 いた姿勢と横方向へ向いた姿勢との間で脚および上半身を回すことかできるよう にする。

このシートクッションの形状は全体として前側端部に僅かな窪みを与えるような 輪郭を有し、この窪みが運転者の上半身を前方へ向けて保持するようにするのが 好ましい。ドア側のリフトクッションの側部は丸められていて、リフトクッショ ンが伸長されたり収縮されるときに運転者や乗客が滑って移動して、連続した姿 勢をとれるようになっている。この構造は、リフトクッションを伸長させまたは 収縮させるための機構が、組み合うドアの閉じられるときに自動車内部に保持さ れる、ようになされているのである。

本発明の他の目的は後述にて一部明白となり、また−邪見ることかできる。

図面の簡単な説明 本発明の特徴および目的を完全に理解するために添付図面か参照される。添付図 面において、第１図は、一部破断し、一部点線にて本発明のカーシートの作動を 示す前面図、 第２図は、一部破断した第２図のカーシートの頂面図、第３図は、リフトクッシ ョンを伸長または収縮させるための機構の斜視図、 第３ａ図は電気制御装置のブロック線図、第４図、第５図、第６図および第７図 は図示した実施例の作動の説明、 第８図は、他の実施例の前面図、そして第９図は、第８図の実施例の部材の分解 図である。

好ましい実施例の詳細な説明 第１図および第２図に示されているように図示実施例は運転者用のシート２０で あり、このシートはシートクッション組立体２２と、背もたれクッション２４と 、頭部クッション２６とを含んで構成されている。シートクッション組立体２２ および背もたれクッション２４はフレームによって担持されており、フレームの 底部は２５で示され、後部（図示せず）は背もたれクッション２４の中へと上方 へ突出している。背もたれクッション２４および頭部クッション２６は従来の設 計のものである。

頭部クッション２６は取り付はプレート２８の上端部に担持されており、この取 り付はプレートは背もたれクッション２４の内部の直立フレーム部分の頂部に配 置されているガイド（図示せず）の中に差し込まれていて、このガイドによって 高さが調節できるようにされている。

このシートクッション組立体２２は静止クッション３０およびリフトクッション ３２を含んでなる。リフトクッション３２は３４て示すような収縮位置と３６で 示すような伸長位置との間を移動できるようになされている。

リフトクッション３２か収縮されたとき、リフトクッションは静止クッション３ ０とともに複合クッション組立体を構成するのであり、この複合クッション組立 体は健常者および身障者の何れもか快適となるシート形状をなすのである。第１ 図に見られるように複合クッション組立体の前部を横断する形状は窪んでいて、 その中心は静止クッションおよびリフトクッションの対抗側部よりも多少低くさ れている。

第３図に示されるように、限界位置３４と３６との間でリフトクッションを担持 する機構は湾曲した片持ちスライド３８を含んでいる。このスライドは外端部に てＬ形ブラケットに溶接されてリフトクッションを支持するようになされている 。片持ちスライド３８の動きは反対両側縁を一対の対抗ローラー４０．４２およ び４４，４６によって強制されており、これらのローラーはスライド３８を横方 向に保持するために外側カラー４８を有している。スライド３８の側縁間の中央 には円弧ラック５０が固定されており、このラックは歯車５２を介してピニオン ５４により駆動される。ピニオン５４は電気モーター５６のシャフト上に取り付 けられており、この電気モーターは第３ａ図に５８にて全体的に示された回路に よって制御される。ローラー４０．４２，４４．４６、歯車５２．５４およびモ ーター５６はベース２５に固定されているブラケット構造部５９に取り付けられ ている。

第１図に示されるように、その回りをスライド３８が旋回する点６６は半径Ｒの 中心である。この中心の論理的位置は肩の近くでそれより僅かに低い位置であっ て、着座している運転者に関して自動車の中心へ向かって位置しており、これに よりリフトクッションがまず最初にほぼ外方へ向かって移動し、次にほぼ上方へ 向かって移動するようになされている。シート２０の前部を横断して見た場合、 クッション３２の幅は複合クッションの全幅の半分より大きくなく、カーシート が前方位置にあっても操縦ハンドルに干渉しないようになされるのが好ましい。

しかしながら別の実施例では、リフトクッションが複合シートクッションの全体 を構成して、静止クッションが省略される。

モーター５６は自動車バッテリー６０、“アップ”安全スイッチ６２、“ダウン ″安全スイッチ６４、ドアか閉じられたときに回路を不能化させるインターロッ クスイッチ６１、そしてリフトクッションが最大伸長位置または収縮位置に到達 したときに電力を遮断する一対のリミットスイッチ６３．６５によって付勢され る。スイッチ６２．６４は運転席側の窓下枠の近くに配置されており、モーター ５６を連続付勢するためには運転者が連続して制御しなければならない。従って 、安全上の用心としての運転者の能力もしくは注意におけるあらゆる喪失かリフ トクッションの動きを中断させることになる。スイッチ６２はリフトクッション ３２の伸長を引き起こす。

スイッチ６４はリフトクッション３２の収縮を引き起こす。第４図〜第７図は開 かれたドアを通して自動車から出る運転者の連続的な姿勢を示している。

第４図に示されるように、運転者は脚を回して操縦ハンドルの下側から開かれた ドアを通して外に出す。手は窓下枠の上に載せられており、右手は“アップ”ス イッチに触れてリフトスイッチを伸長させるように制御する位置に保持される。

リフトクッションが外方且つ上方へ移動されるとき、運転者か窓下枠を握って姿 勢の変化につれて身体を安定化させる。第５図に示されるように、運転者は天井 にぶつからないように頭を傾けることが必要となる。リフトクッションが移動す ると、運転者はそのクッションの丸められている外側縁部の回りを徐々に且つ満 足できる状態てスライド移動する。第６図に示されるように、リフトクッション の伸長は運転者が開かれたドアを通して現れて起立姿勢に達するように連続する 。

第７図に示されるように、運転者はほぼ起立状態で通常移動を続けて行えるよう にされる。

自動車に乗り込むときは、運転者は伸長させたリフトクッションの丸い縁部に座 り、“ダウン”スイッチに手を触れたままに保持し、第４図〜第７図を参照して 上述した段階と逆の段階の手順に従ってスイッチを連続制御する。リフトクッシ ョン機構は、リフトクッションが完全に自動車の中に入ってドア通路に何もない 状態に達するまで、ドアが締まるのを防止する。しかしながら自動車は、リフト クッションを少なくとも部分的に伸長させた状態で完全にロックして、身障者で ある運転者のために備えるようになすことができる。これに代えて、自動車はリ フトクッションを収縮させた状態でロックして健常者である運転者による使用に 備えたり、リフトクッションを伸長させた状態でロックして身障者である運転者 による使用に備えることができる。

代替実施例において、ベースフレーム２５は第９図に示されている形式の従来式 の位置決め機構６７に第８図に示されるようにして取り付けられる。第９図の機 構は一対のスライド７２．７４のための一対のトラック６８゜７０を含んでおり 、これらのスライドは手操作レバー７６によって制御される。一対のレール７７ ．７８がトラック６８．７０に端部にてボルト止めされており、フレーム２５の 取り付けられている一対のスライド８０，８２のガイドとして働いている。この 機構は運転者が運転席の前後位置を調節できるようにしている。本発明は６方向 のモーター制御による位置決め機構を含むよりいっそうの多機能なカーシート位 置決め機構の使用を考慮するものであることは理解されよう。本発明の原理を組 み込んだ乗客用の前席がここに説明した運転席の設計と鏡像の設計を組み込むで あろうことは理解されよう。

作動 作動において、本発明の運転席または乗客用の座席は健常者である運転者や乗客 、あるいは身障者である運転者や乗客の何れによっても快適に使用できるように なされる。リフトクッション３２か収縮されると、このカーシートは通常のカー シートの外観および快適さを特徴とする。しかしなからこのような通常使用を損 なうようなはっきりした支障を伴わずに、このカーシートは身障者である運転者 や乗客によって使用できるようになされる。

彼らは開かれたドアの窓下枠によって自身を安定させ、“アップ″または“ダウ ン”スイッチを押して着座や立ち上かりを補助するようにさせるのである。他の 代替実施例においては、アップおよびダウンスイッチは赤外線発信器および赤外 線センサーを介して作動する携帯用のワイヤレスユニットに担持されるのである 。

３ＮＣ５５ Ｆｉｇ、９ 要　約　書 自動車のシートに乗り込むためのドア通路にて閉位置および開位置の間を移動す る自動車のドア側の身障者である運転者または乗客用のシートである。このシー トはドア通路から離れた側の静止クッション部材とドア通路に隣接したリフトク ッション部材とを含んでなるシートクッションを含み、リフトクッションは収縮 位置と伸長位置との間の経路において移動を制限される。リフトクッション部材 は伸長位置において収縮位置よりも上方に位置する。リフトクッション部材は作 動装置によって制御され、この作動装置は一定した手操作制御の下で収縮位置と 伸長位置との間の動きを維持させるための手操作アクチュエータを含む。このア クチュエータは自動車の前部ドアの窓下枠における一定制御装置にアクセス可能 である。

国際調査報告

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. １．自動車のシートに乗り込むためのドア通路にて閉位置および開位置の間を移 動する自動車のドア側に使用するシートであって、 （ａ）背もたれクッションと、 （ｂ）シートクッション組立体と、 （ｃ）電気制御回路と、 （ｄ）機械的移動部分と、 （ｅ）前記シートクッション組立体がドア通路から離れた側の静止クッションお よびドア通路に隣接するリフトクッションを含んでなることと、 （ｆ）前記機械的移動部分は前記静止クッションに連続した収縮位置と前記静止 クッションから離れた伸長位置との間の経路において前記リフトクッションを制 限することと、 （ｇ）前記リフトクッションは収縮位置とされたときに前記静止クッションとと もに実質的に幾何学的に連続したシート面を形成することと、 （ｈ）前記リフトクッションは伸長位置とされたときに収縮位置よりも上方に位 置するが前記ドア通路よりは内方に位置することと、 （ｉ）前記電気制御回路は前記収縮位置と前記伸長位置との間の動きを手で接触 されているときだけ保持するためのスイッチを含んでいることと、 （ｊ）前記スイッチは前記自動車の前記ドアの窓下枠の近くにてアクセスできる ことと、 を包含するシート。
2. ２．請求の範囲第１項のシートであって、前記リフトクッションの外側縁部が丸 められてその回りを人がスライド移動できるようになされているシート。
3. ３．請求の範囲第１項のシートであって、前記シートの前記縁部に沿った横幅は 、前記リフトクッションの横幅が前記シートクッション組立体の横幅の半分より 長くないようになされているシート。
4. ４．請求の範囲第１項のシートであって、前記経路が前記シートに着座する運転 者に対して前記背もたれクッションの中心の右側に位置する中心回りに展開され る円弧形であるシート。
5. ５．請求の範囲第１項のシートであって、前記機械的移動部分はスライドと、該 スライドを前記経路に沿うように制限するガイドとを含んでなるシート。
6. ６．請求の範囲第１項のシートであって、前記経路が前記シートの前記中心から 上方且つ外方の線に沿って位置されているシート。
7. ７．自動車のシートに乗り込むためのドア通路にて閉位置および開位置の間を移 動する自動車のドア側の運転者または乗客用のシートであって、 （ａ）背もたれクッション手段と、 （ｂ）静止クッション手段および可動クッション手段を含んでなるシートクッシ ョン手段と、 （ｃ）電気機械手段と、 （ｄ）作動手段と、 （ｅ）前記可動クッション手段が前記電気機械手段によって収縮位置と伸長位置 との間の経路において移動を制限されることと、 （ｆ）前記可動クッションは伸長位置とされたときに収縮位置よりも上方に位置 されることと、（ｇ）前記作動手段は一定した手操作制御の下で前記収縮位置と 前記伸長位置との間の動きを維持するために前記機械手段を制御する手操作付勢 手段を含んでいることと、 （ｈ）前記付勢手段は前記自動車の前記ドア通路の近くで前記一定した手操作制 御装置にアクセスできることと、（ｉ）前記静止クッション手段および前記可動 クッション手段を含んでなる前記シートクッション手段は前記可動クッション手 段が収縮状態とされたときに健常者である運転者によって通常通りに利用できる ことと、を包含するシート。
8. ８．自動車のシートに乗り込むためのドア通路にて閉位置および開位置の間を移 動する自動車のドア側の運転者用のシートであって、 （ａ）背もたれクッションと、 （ｂ）シートクッションと、 （ｃ）電気機械装置と、 （ｄ）制御装置と、 （ｅ）前記シートクッションが前記ドア通路から離れた側の静止クッションおよ び前記ドア通路に隣接するリフトクッションを含んでなることと、 （ｆ）前記リフトクッションが前記電気機械装置によって収縮位置と伸長位置と の間の経路において移動を制限されることと、 （ｇ）前記リフトクッションは収縮位置とされたときに前記静止クッションとと もに実質的に連続した幾何学的シート形状を形成することと、 （ｈ）前記リフトクッションは伸長位置とされたときに前記収縮位置に対して上 方に向かう経路に沿って垂直方向且つ水平方向に位置することと、 （ｉ）前記制御装置は前記収縮位置と前記伸長位置との間の動きを確立するため に前記電気機械装置を電気的に付勢するための手操作アクチュエータを含んでい ることと、 （ｊ）前記アクチュエータは前記ドア通路の近くにて手でアクセスできることと 、 を包含するシート。
9. ９．請求の範囲第８項のシートであって、前記シートの前部縁部に沿った横幅は 、前記リフトクッションの横幅が前記静止クッションの横幅より長くないように なされているシート。
10. １０．請求の範囲第８項のシートであって、前記電気機械装置が前記動きを発生 させるモーターを含んでなるシート。
11. １１．請求の範囲第８項のシートであって、前記制御装置が手操作による作動の 間にのみ前記モーターの付勢を可能にする安全スイッチを含んでなるシート。
12. １２．自動車のシートに乗り込むためのドア通路にて閉位置および開位置の間を 移動する自動車のドア側の運転者用のシートであって、 （ａ）背もたれクッションと、 （ｂ）シートクッションと、 （ｃ）電気機械装置と、 （ｄ）制御装置と、 （ｅ）前記シートクッションが前記ドア通路から離れた側の静止クッションおよ び前記ドア通路に隣接するリフトクッションを含んでなることと、 （ｆ）前記リフトクッションが前記電気機械装置によって収縮位置と伸長位置と の間の経路において移動を制限されることと、 （ｇ）前記リフトクッションは収縮位置とされたときに前記静止クッションとと もに実質的に連続した幾何学的シート形状を形成することと、 （ｈ）前記リフトクッションは伸長位置とされたときに前記収縮位置よりも上方 に位置することと、（ｉ）前記制御装置は前記収縮位置と前記伸長位置との間の 動きを確立するために前記電気機械装置を電気的に付勢するための手操作アクチ ュエータを含んでいることと、 （ｊ）前記アクチュエータは前記ドア通路の近くにて手でアクセスできることと 、 （ｋ）前記シートの前部縁部に沿った横幅は、前記リフトクッションの横幅が前 記静止クッションの横幅より長くないようになされていることと、 （Ｉ）前記電気機械装置が前記動きを発生させるモーターを含んでなることと、 （ｍ）前記制御装置が手操作による作動の間にのみ前記モーターの付勢を可能に する安全スイッチを含んでなることと、 （ｎ）これにより、前記運転者は前記リフトクッションが収縮状態にあるときに 脚を前記ドア通路を通して外方へ回して出すことができることと、 を包含するシート。