JPH0948271A - 自動車用シート昇降装置 - Google Patents

自動車用シート昇降装置

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JPH0948271A
JPH0948271A JP20469095A JP20469095A JPH0948271A JP H0948271 A JPH0948271 A JP H0948271A JP 20469095 A JP20469095 A JP 20469095A JP 20469095 A JP20469095 A JP 20469095A JP H0948271 A JPH0948271 A JP H0948271A
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泰男 須賀
Yoshiyuki Miura
芳幸 三浦
Masamitsu Iwatani
正光 岩谷
Kazuo Aoyama
和生 青山
Mineo Tanaka
峰生 田中
Yusuke Ito
祐輔 伊藤
Takafumi Hijikata
隆文 土方
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイング機構等を用いることによってシート
を室内から室外に移動させて、身障者等が車椅子から直
接シートに乗り移ることができるようにしたシート昇降
装置において、従来のものはスイング機構等がシートバ
ック背面に剥き出しになっていたので身障者等に特別の
意識を与える問題があった。そこで、本発明は、通常の
シートと外観上差をなくすことで身障者等に与える特別
の意識をなくし、かつリクライニング機構もそのまま生
かせるシート昇降装置を提供する。 【解決手段】 回転支持台3と、該回転支持台3に設置
した左右一対のスライドレール4,4と、該スライドレ
ール4,4に沿ってスライドするランナー5と、シート
Sを載置したシートホルダ7と、該シートホルダ7の左
右両側部7a,7aと前記ランナ5の左右両側部との間
に介装され、前記シートホルダ7をスイング動作させる
左右一対のリンク機構6,6と、該リンク機構6,6を
駆動するための駆動装置30を備えた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用シートの
昇降装置に関し、特に身障者や高齢者の乗降に好適なシ
ート昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のシート昇降装置として
は、例えば図18に示すような構成のものが知られてい
る。この従来のシート昇降装置100は、フロア上に水
平回動可能に設置されたターンテーブル101と、該タ
ーンテーブル101上に設けられた一対のスライドレー
ル102,102と、該スライドレール102,102
に沿って水平に摺動可能な支持台103と、該支持台1
03とシート104のシートバック背面との間に組み込
まれたリンク機構105と、該リンク機構105を駆動
するための油圧シリンダ107を主体として構成したも
ので、ターンテーブル101による水平回転動作と、支
持台103による水平移動と、リンク機構105による
スイング動作との組合せによりシート104をボデー側
面のスライドドア乗降口106を経て出入りさせること
ができるようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
シート昇降装置100にあっては、シート104のシー
トバック背面にリンク機構105等を配置するため、シ
ート104のリクライニング機能を犠牲にしなければな
らず、またかかる大がかりな昇降装置100が丸見えで
あるため室内の見栄えを損なうばかりでなく、該シート
104に着座する身障者等に特別な意識を与えてしまう
問題があった。
【0004】本発明は、かかる従来のシート昇降装置の
問題を解決すべくなされたもので、シートのリクライニ
ング機能を犠牲にすることなく、またほぼシート下部に
格納されて室内の見栄えを損なうことがなく、従って着
座者に特別な意識を与えることがないシート昇降装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の発明は、回転支持台と、該回転支持台に設置した左右
一対のスライドレールと、該スライドレールに沿ってス
ライドするランナーと、シートを載置したシートホルダ
と、該シートホルダの左右側壁部と前記ランナの左右側
部との間に介装され、前記シートホルダをスイング動作
させる左右一対のリンク機構と、該リンク機構を駆動す
るための駆動装置を備えたことを特徴とする。
【0006】上記構成によれば、シートはシートホルダ
に載置され、このシートホルダの回転、スライドおよび
スイングの各動作を経て所定の位置に移動される。この
ため、シートには従来のようにリンク機構を直接取付け
る必要がなく、通常のシートクッションおよびシートバ
ックからなるシートを載置しておけば足りる。また、従
来シートバック背面に取付けられたリンク機構は、シー
トの左右側方に配置されているので、シートバックを後
方に倒すことが可能になり、従って従来のようにシート
のリクライニング機構を犠牲にすることなく、そのまま
通常のリクライニング機能を生かすことができる。
【0007】さらに、両リンク機構がシート側方に配置
される構成であるので、回転支持台、スライドレールお
よびランナーをシート下部に収め得る構成に配置するこ
とができるので、従来のように大がかりな昇降装置がシ
ートバック背面に剥き出しの状態になることがなく、従
ってその見栄えがよくなり、かつ室内のスルー性(通り
抜け性)がよくなるとともに、着座者の特別な意識をな
くすことができる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載のシ
ート昇降装置であって、左右一対のリンク機構のシート
ホルダ側の支点を、シートバック側方の後部に設定し、
前記シートホルダの前部には、起立状態の使用位置と側
方へ張出し状の水平位置との間を回転可能な肘掛けを設
けた構成としたことを特徴とする。
【0009】上記構成によれば、肘掛けを水平位置に倒
して、隣のシートに掛け渡し状に配置すれば、両シート
の座面がベンチシート状につながり、これによれば身障
者等はいちいち立ち上がることなく横いざりして楽に隣
席に移ることができ、これにより周囲の者が楽に介護を
行うことができる。また、使用位置にしておけば着座者
のホールド性が高まり、水平位置にしておけば窮屈感を
なくすことができ、着座者に合わせて選択できる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1記載のシ
ート昇降装置であって、シートホルダの両側部には、シ
ートの肘掛けとしてとして機能する側壁部を設け、該側
壁部にリンク機構のシートホルダ側の支点を設定したこ
とを特徴とする。
【0011】上記構成によれば、シートホルダの側板が
肘掛けとして機能する他、より確実なホールド性を持た
せることができる。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
のいずれかに記載したシート昇降装置であって、シート
ホルダとシートの間には、該シートの前後位置を調整可
能とするクッションスライドレールを介装したことを特
徴とする。
【0013】上記構成によれば、シートホルダのスライ
ドとは別にシートを単独で前後にスライドさせることが
できるので、着座時の動作をより楽に行うことができる
とともに、より多様なシートポジションを設定して座り
心地を一層よくすることができる。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
のいずれかに記載したシート昇降装置であって、シート
ホルダの前部に、着座者が足を載せておくためのステッ
プを取出し・収納可能に設けたことを特徴とする。
【0015】上記構成によれば、ステップを取り出して
足を載せておけば、着座者はより楽な姿勢で着座でき、
不要の場合には邪魔にならないように収納して足元を広
くしておくことができるので便利であり、又シートの回
転、振り出し時に着座者の足がボディ構成部材にぶつか
るおそれがない。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項1ないし5
のいずれかに記載したシート昇降装置であって、シート
を乗降向きに回転させたときに駆動装置の電源回路が接
続される構成としたことを特徴とする。
【0017】上記構成によれば、駆動装置は電動であ
り、油圧シリンダを用いた場合のような油圧配管を行う
必要がなく、従ってシートの回転あるいは移動動作に伴
う配管の取り回しを考慮する必要がない。しかも、駆動
装置はリンク機構作動用の駆動源であるので、シートを
スイングさせるとき以外は不要であり、従って通電の必
要もない。シートをスイングさせる必要のある位置(乗
降位置)はシートを乗降向きに回転させたときのみであ
るので、それ以外の位置では駆動装置を起動させる必要
がなく、従ってそのための電源回路が遮断された状態が
許容される。これによれば、シートが乗降向きにないと
きには通電の必要もないので、配線あるいは配管の取り
回しを全く考慮することなく、当該シートを広い範囲で
移動させ得る構成(ロングスライドシート)に発展させ
ることができる。なお、電源接続のタイミングはシート
を乗降向きに回転させた時、あるいはこの乗降向きとし
た上でさらに前端位置までスライドさせた時に設定する
ことができる。
【0018】請求項7記載の発明は、請求項1記載のシ
ート昇降装置であって、回転支持台はシートの少なくと
も180°の回転を許容し、該シートの前向き、乗降向
きおよび後ろ向きの各向きを任意に選択可能な構成とし
たことを特徴とする。
【0019】上記構成によれば、シートは、自動車の側
部に設けられたスライドドアを経て乗降する際の乗降向
きと、通常走行時の前向きと、後列シートとの対面シー
トとするための後ろ向きを任意に選択することができ、
着座者の好みに合わせて多様のシートレイアウトを設定
でき、特に対面シートを選択することにより身障者等の
特別な意識あるいは孤独感を和らげるのに役立つ。
【0020】請求項8記載の発明は、請求項1または7
記載のシート昇降装置であって、フロアに、シートの前
列ポジションから後列ポジションに至る範囲のロングス
ライドレールを敷設し、該ロングスライドレールに沿っ
て回転支持台を移動可能に支持して、当該シートのポジ
ションを前列、中列または後列の3ポジションから任意
に選択可能な構成としたことを特徴とする。
【0021】上記構成によれば、様々なポジションに任
意にシートを移動させることができるので、身障者等の
着座者を例えば助手席位置に着座させることも可能にな
る。運転者の隣に着座させることにより身障者等は特別
な意識や孤独感を味わうことなく着座でき、これは乗員
が運転者と身障者等の二人だけである場合に特に有意義
である。
【0022】また、後列ポジションに移動させて、後ろ
向きにすれば、バックドアを経て乗降することが可能と
なり、側部のスライドドアを経て乗降と合わせて乗降口
を任意に選択でき、その利便性が高まる。
【0023】請求項9記載の発明は、請求項8記載の自
動車用シート昇降装置であって、回転支持台はモータ駆
動によりロングスライドレールに沿って移動可能な構成
としたことを特徴とする
【0024】上記構成によれば、着座者が着座したまま
楽にシートを前列ポジションと後列ポジションとの間を
移動させることができ、その利便性が一層高まる。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、図1〜図12に基づいて本
発明の第1実施例を説明する。図1および図2には本例
のシート昇降装置1を備えた自動車用シートSの外観が
示されており、図1は着座時の状態を示し、図2は乗降
時におけるスイング状態を示している。図中Fは室内フ
ロアであり、Eは自動車側部に設けられたスライドドア
乗降口であり、STはこの乗降口Eに設けられたステッ
プを示している。また、LRは、室内前部から後部に至
る長い範囲でフロアFに敷設されたロングスライドレー
ルであり、これに沿って当該シートSはほぼ助手席位置
の前列ポジションから後部座席の後列ポジションの間を
移動できるようになっている。
【0026】さて、本例のシート昇降装置1は、シート
Sの主として下部に組み込まれている。図6に示すよう
にフロアF上には、上記ロングスライドレールLR,L
Rを介して回転支持台3が室内前後方向(紙面に直交す
る方向)に沿ってスライド可能に支持されている。本例
の場合、回転支持台3は後述するロングスライドロック
機構40(図9)により、シートSが助手席位置に固定
される前列ポジションと、スライドドア乗降口Eの側部
に固定される中列ポジションと、後部席位置に固定され
る後列ポジションとの3ポジションを任意に選択して固
定できるようになっている。
【0027】なお、図中CはフロアFに敷き詰められた
フロアカーペットを示し、CEはフロアカーペットCの
開口端末とロングスライドレールLRとの間の装飾処理
をするためのトリムを示している。
【0028】上記回転支持台3は、ベース3aと回転ベ
ース3bと両者間に介装されたスラストベアリング形式
の回転支持体3cから構成されている。ベース3aの下
面には、脚部3d,3dが設けられ、両脚部3d,3d
の下部には左右それぞれ前後に適宜間隔をおいて2個づ
つ支持ローラー3e,3eが取付けられている。各支持
ローラー3eがロングスライドレールLRに嵌込み支持
されて当該回転支持台3がスライド可能に支持されてい
る。なお、両脚部3d,3dには張出し縁3fが側方へ
張出し状に形成されており、この張出し縁3fがロング
スライドレールLRの上折曲げ縁の内側に挿入されてい
ることにより、各支持ローラー3eのロングスライドレ
ールLRからの脱輪が防止されている。
【0029】回転支持体3cは、回転ベース3bの上下
方向の支持剛性を高めるため、2枚の内輪3g,3g間
に多数の鋼球3h〜3hを介して外輪3iを挟み込んだ
2層構造のものが用いられている。この外輪3iの上面
に回転ベース3bが固定されている。
【0030】このように構成された回転支持台3は、回
転ベース3bをシートSが前向きに固定される前向き位
置と、横向きに固定される横向き位置と、後ろ向きの固
定される後ろ向き位置の3位置を任意に選択して固定す
るための回転ロック機構を備えている。この回転ロック
機構については後述する。
【0031】次に、回転ベース3bの両側部には、断面
コ字形のスライドレール4,4が一定の間隔をおいて平
行に取付けられている。この両スライドレール4,4を
介して回転支持台3の上方にはランナー5がスライド可
能に支持されている。このランナー5は、図3に示すよ
うに両スライドレール4,4間に掛け渡し状に支持さ
れ、両側縁にそれぞれ2個づつ取付けられた支持ローラ
ー5a〜5aを介して両スライドレール4,4にスライ
ド支持されている。このランナー5には後述するスライ
ドロック機構が備えられており、スライドレール4の前
端までスライドした「前端位置」と、後端まで後退した
「後端位置」の両位置で移動不能にロックされるように
なっている。なお、両スライドレール4,4の前後両端
面は閉じられて、ランナー5のスライド方向前後端のス
トッパの役目を果している。
【0032】また、ランナー5の中央下面には当該シー
ト昇降装置1の駆動装置30が取付けられており、この
駆動装置30については後述する。
【0033】ランナー5には、左右一対の四節リンク機
構6,6を介してシートホルダ7が支持されている。両
リンク機構6,6はそれぞれ第1リンクアーム6aと第
2リンクアーム6bから構成され、図示手前側の第1リ
ンクアーム6aの下端部が、ランナー5をスライド支持
する後ろ側の支持ローラー5aと同軸の支軸6cを介し
て、ランナー5の側縁に回転可能に支持されている。図
示後ろ側の第2リンクアーム6bの下端部は、ランナー
5の側縁後端部に支軸6dを介して回転可能に支持され
ている。
【0034】シートホルダ7は、図示するように略L字
形をなす左右の側壁部7a,7aの下部を2本の支持柱
7c,7cで固定して一体化したもので、両側壁部7
a,7a間にシートSが受け状に取付けられている。側
壁部7aはシートクッションSbおよびシートバックS
aの側面にほぼ沿った状態に位置される。
【0035】両側壁部7a,7aの立ち上がり部は、2
枚の側板を一定の間隔をおいて対向状に固定した袋構造
になっており、両側板間に上記リンク機構6の第1およ
び第2リンクアーム6a,6bの上部が挿入され、それ
ぞれ両側板間に両端支持された支軸6e,6fを介して
回転可能に支持されている。
【0036】このようにランナー5とシートホルダ7と
の間に取り付けた左右一対のリンク機構6,6の作動、
すなわち第1および第2リンクアーム6a,6bの回動
により、該シートホルダ7が図3に示すようにランナー
5のほぼ上側の位置(以下、「スイング戻し位置」とも
いう)と、図4に示すようにランナー5の前方へスイン
グしてランナー5よりも低い位置(以下、「スイング位
置」ともいう)との間を移動できるようになっている。
【0037】次に、両リンク機構6,6を作動させるた
めの駆動装置30は、図7に示すように電気モータ31
と、減速ギヤ列32と、ボールねじ33と、このボール
ねじ33のナット33aに側方へ突き出し状に取付けら
れた連結バー34,34を主体として構成されており、
電気モータ31の出力が減速ギヤ列32を経てボールね
じ33のねじ軸33bに伝達され、これによりナット3
3aひていは連結バー34,34が前後に平行移動す
る。両連結バー34,34の先端部は、図3に示すよう
にそれぞれリンク機構6の第1リンクアーム6aに固定
されている。
【0038】また、ボールネジ33を内装する円筒ケー
ス35には支軸36,36が側方へ突き出し状に設けら
れており、この両支軸36,36および該支軸36を回
転可能に支持するブラケット(図示省略)を介して当該
駆動装置30が、ランナー5の中央下面に吊り下げ状に
支持されている。このように構成された駆動装置30に
よれば、電気モータ31の起動により両連結バー34,
34が前後方向に平行移動すると、両第1リンクアーム
6a,6aが支軸6cを中心にして前後方向に回転し、
これにより両リンク機構6,6が作動して上記したよう
にシートホルダ7が前後方向にスイング移動する。な
お、第1リンクアーム6aの回動に伴う連結バー34の
円弧移動は、当該駆動装置30が両支軸36,36を中
心にして上下にスイングすることにより吸収される。
【0039】次に、駆動装置30の電気モータ31の電
源について説明する。本例の昇降装置1においては、回
転支持台3が乗降時の横向き位置に回転され、かつラン
ナー5がスライドレール4,4の前端位置にスライドさ
れたときにのみ、すなわち両リンク機構6,6を作動さ
せてシートSをスイングさせる必要のあるときにのみ電
気モータ31に通電するための電源回路が接続されるよ
うになっている。
【0040】具体的には、電気モータ31の電源回路に
はいわゆるジャンクションコネクタが組み込まれてい
る。図8に示すようにジャンクションコネクタ37のメ
ール37aはフロアFの所定位置、本例の場合ステップ
STの近傍にブラケット37bを介して取付けられ、こ
れと対をなすヒメール37cはランナー5の一方の側縁
にブラケット38を介して取付けられている。ブラケッ
ト38は、2枚の板片38a,38bをヒンジ38cで
接続したもので、ジャンクションコネクタ37のヒメー
ル37cが取付けられた、一方の板片38aは、ヒンジ
38cを介して上下方向に回動可能となっている。板片
38aと板片38bの間には引張りばね38eが介装さ
れているため、板片38aは常時反時計回り方向(図示
下方へ回動する方向)に付勢されている。
【0041】一方、スライドレール4の下面には、ラン
ナー5のスライド方向に一定の長さを有する受けベース
39が側方へ張出し状に取付けられている。このような
構成によれば、ランナー5が後方(図において右方)に
戻されている状態においては、ブラケット38の一方の
板片38aが上方に回動されて受けベース39に乗り上
げた状態となる。これに対して、シートSをスイングさ
せるべく回転支持台3が横向き位置に回転された状態に
おいて、ランナー5が図において左方の前端位置にスラ
イドされる途中の段階で、ブラケット38の一方の板片
38aが、受けベース39の前端から外れて引張りばね
38eの付勢力により下方へ回動した状態となり、これ
によりヒメール37cがメール37aに対向する状態と
なる。この状態でランナー5がさらに前方にスライドさ
れて前端位置に至ると、ヒメール37cがメール37a
に当接し、この時点で電気モータ31駆動用の電源回路
が接続される。
【0042】なお、一方の板片38aの回動基部側の背
面にはストッパ38dが取付けられているので、下方へ
回動した状態においてこの一方の板片38aの他方の板
片38bに対する角度が一定に保持されるようになって
おり、これによりヒメール37cがメール37aに対し
て常時適切な角度で当接されるようになっている。
【0043】この電源回路接続状態で、図示省略した
「スイングスイッチ」をスイング側に操作すれば、電気
モータ31が起動して両第1リンクアーム6a,6aが
支軸6cを中心にして前方に回動され、これによりシー
トホルダ7ひいてはシートSがスイングして「スイング
位置」に移動する。逆に、「スイングスイッチ」をスイ
ング戻し側に操作すれば、電気モータ31は逆転して両
第1リンクアーム6a,6aおよび両第2リンクアーム
6b,6bが後方に回動され、これによりシートSが後
方すなわちランナー5の上側の「スイング戻し位置」に
戻される。
【0044】シートSを「スイング戻し位置」に戻した
状態で、当該シートSを室内側の「後端位置」に引き戻
す過程において、ランナー5も同方向にスライドされて
ジャンクションコネクタ37のヒメール37cがメール
37aから離れ、これにより電源回路が切断される。ラ
ンナー5がさらに後方へスライドされると、ブラケット
38の一方の板片38aが受けベース39の先端に当接
し、徐々に上方に回動されて該受けベース39の上側に
乗り上げた状態なる。このように、ブラケット38の一
方の板片38aは受けベース39に乗り上げた状態に収
納され、単に下方へ回動した状態のままとした場合のよ
うに他部位との干渉による破損あるいは見栄えの悪さ等
の問題が発生しないよう考慮されている。
【0045】次に、ロングスライドロック機構40、回
転ロック機構50およびスライドロック機構60につい
て説明する。図9に示すように、左右のスライドレール
4,4の前端部には合計3個のロック解除レバー41,
51,61が設けられており、図において右側のスライ
ドレール4に、ロングスライドロック機構40のロック
解除レバー41と回転ロック機構50のロック解除レバ
ー51が設けられ、左側のスライドレール4にはスライ
ドロック機構60のロック解除レバー61が設けられて
いる。
【0046】先ず、ロングスライドロック機構40のロ
ック解除レバー41は、図示右側のスライドレール4の
背面に沿って回転可能に支持された第1ロッド42の先
端に取付けられている。この第1ロッド42は図示省略
した捩りばねによりロック方向に回転付勢されている。
一方、回転ベース3bの上面ほぼ中央には第3ロッド4
4がブラケット44a,44aを介して前後方向に沿っ
て回転可能に支持されている。この第3ロッド44の後
端部と上記第1ロッド42の後端部との間は、第2ロッ
ド43で連結されている。この第2ロッド43の両端部
には略鉤状のフック部が設けられ、このフック部を第1
および第3ロッド42,44の後端部に取り付けたフラ
ンジ部の係止孔に引き掛けた状態で連結されている。こ
のため、第1ロッド42に連動して第3ロッド44が回
転する。
【0047】第3ロッド44のほぼ中央には、板片44
cが取付けられており、この板片44cにはワイヤケー
ブル45の一端が接続されている。このワイヤケーブル
45は、回転テーブル3bの中央に設けられた逃がし孔
46を経て下方に引き出され、回転支持台3の一方(室
内側)の脚部3dに至っている。
【0048】上記一方の脚部3dの内面には、第4ロッ
ド47がブラケット47a,47aを介して回転可能に
支持されており、この第4ロッド47に上記ワイヤケー
ブル45の他端が接続されている。また、この第4ロッ
ド47のほぼ中央にはロック板47bが、第4ロッド4
7から側方へ張出し状に取付けられたピン(図示省略)
を長孔に挿入して、該第4ロッド47の回転を通じて上
下方向に移動可能に設けられているとともに、脚部3d
との間には捩りばね47cが介装されており、このため
第4ロッド47はロック板47bを図示するように下方
すなわちロングスライドレールLRの底面に向けて突き
出す方向に付勢されている。
【0049】ロングスライドレールLRの底面であっ
て、シートの前列ポジション、中列ポジションおよび後
列ポジションに対応した、スライド方向3位置には、上
記ロック板47bを嵌込み可能なロック孔48〜48が
設けられている。
【0050】このように構成されたロングスライドロッ
ク機構40によれば、常時にはロック板47bが下方に
向けて突き出されているので、その先端をロングスライ
ドレールLRの底面に摺接させながらシートSがロング
スライドレールLRに沿ってスライドされ、シートSが
前列ポジションまたは中列ポジションまたは後列ポジシ
ョンに至ると、このロック板47bが捩りばね47cの
付勢力および自重によりロック孔48に嵌め込まれ、こ
れによりシートSが所望のポジションにロックされる。
【0051】シートSをロック位置から他のポジション
に移動させる場合には、ロック解除レバー41を回転操
作すると、第1ロッド42が回転し、従って第2ロッド
43を介して第3ロッド44が回転し、これがワイヤケ
ーブル45を経て第4ロッド47に伝達される。これに
より第4ロッド47は捩りばね47cに抗して回転する
ので、ロック板47bがロック孔48から外され、これ
によりロックが解除されてシートSをロングスライドレ
ールLRに沿ってスライド可能となる。
【0052】次に、回転ロック機構50のロック解除レ
バー51はブラケット52を介してスライドレール4の
前端面に回転操作可能に支持されている。このロック解
除レバー51は、図示省略した捩りばねによりロック方
向に回転付勢されている。このロック解除レバー51に
はワイヤケーブル53の一端が接続されており、ロック
解除レバー51をロック解除方向に回転操作するとこの
ワイヤケーブル53が引かれる。ワイヤケーブル53の
他端は、ロックプレート54に接続されている。このロ
ックプレート54は、回転テーブル3bの前端部に支軸
54aを介して面方向に回転可能に取付けられている。
このロックプレート54の上面一端部には、二股形状の
引掛け部54bが形成されており、この引掛け部54b
に上記ワイヤケーブル53の他端が接続されている。ま
た、このロックプレート54は回転テーブル3bとの間
に介装された引張りばね55によって図示時計回り方向
のロック方向に回転付勢されている。
【0053】上記ロックプレート54の反対側の下面に
は、ロックピン54cが下方へ突き出し状に取付けられ
ている。一方、回転支持台3のベース3aの上面には、
上記ロックプレート54に対応して3箇所にロック受け
プレート56〜58が取付けられている。この3個のロ
ック受けプレート56〜58は、シートSの前向き、横
向きおよび後ろ向きに対応した回転ベース3bの回転方
向3位置においてそれぞれロックプレート54のロック
ピン54cを係止可能な位置に配置されている。各ロッ
ク受プレート56〜58は、ロックピン54cを嵌込み
係止するためのロック溝56a,57a,58aをそれ
ぞれ外方に向けた状態で取付けられている。
【0054】このように構成された回転ロック機構50
によれば、ロック解除レバー51を操作しない状態にお
いてロックプレート54は引張りばね55により図示時
計回り方向に回転付勢されており、この状態でシートS
を回転させて例えば横向きの位置に至ると、ロックプレ
ート54のロックピン54cがロック受けプレート57
のロック溝57aに嵌まり込んで回転ベース3bの回転
を阻止し、従って当該横向きの位置でシートSがロック
される。この横向きの位置からシートSを回転させるに
は、ロック解除レバー51を回転操作してロックプレー
ト54を引張りばね55に抗して図示反時計回り方向に
回転させると、ロックピン54cはロック受けプレート
57のロック溝57aから外れ、これにより回転ベース
3bが再び回転可能な状態となってシートSを回転させ
ることができる。ロック解除レバー51は回転操作を止
めると、捩りばねによってロック方向に戻され、従って
ロックプレート54が図示時計回り方向に戻され、この
状態でシートSを回転させると再び所望の位置でロック
させることができる。
【0055】次に、スライドロック機構60のロック解
除レバー61は、もう一方のスライドレール4の背面に
ブラケット62a〜62aを介して回転可能に支持され
たロッド62の前端に取付けられている。このロッド6
2とスライドレール4との間にも捩りばね63が介装さ
れており、これによりこのロッド62は図示反時計回り
方向に回転付勢されている。このロッド62には、長手
方向所定の間隔をおいた3箇所にそれぞれロックピン6
4〜66が側方へ突き出し状に取付けられている。図に
おいて最も手前のロックピン64は、シートSの前端位
置ロック用であり、最も後ろ側のロックピン66はシー
トSの後端位置ロック用であり、中間のロックピン65
はシートSの中間位置ロック用となっている。
【0056】一方、ランナー5の側壁内面であって、上
記ロッド62の上方にはロックプレート67が取付けら
れている。このロックプレート67の下端には、上記各
ロックピン64〜66が嵌め込まれるロック溝67aが
形成されている。
【0057】このように構成されたスライドロック機構
60によれば、ロック解除レバー61を図示時計回り方
向のロック解除方向に回転操作しない状態において、ロ
ッド62は捩りばね63によって各ロックピン64〜6
6を側方へ張り出す位置に保持され、この状態でシート
Sをスライドレール4,4に沿ってスライドさせて、例
えば前端位置に至るとロックプレート67のロック溝6
7aにロックピン64が嵌め込まれ、これによりシート
Sのスライドが阻止されて、該シートSが前端位置にロ
ックされる。
【0058】シートSを前端位置から中間位置に移動さ
せるには、ロック解除レバー61をロック解除方向に回
転操作してロッド62を捩りばね63に抗して図示時計
回り方向に回転させ、これにより各ロックピン64〜6
6を下方に向けて、ロックプレート67のロック溝67
aからロックピン64を外せば、シートSを再びスライ
ドさせることができる。ロック解除レバー61の回転操
作を止めれば、ロッド62は捩りばね63により図示反
時計回り方向に戻され、従って各ロックピン64〜66
が再び側方へ突き出した状態に復帰される。この状態
で、シートSを中間位置に移動させると、ロックプレー
ト67のロック溝67aに、ロックピン65が嵌まり込
んで、当該中間位置にシートSがロックされる。前端位
置から後端位置に移動させるには、ロック解除レバー6
1を解除操作したまま、シートSを後端位置に移動さ
せ、然る後ロック解除レバー61の操作を止めれば、ロ
ック溝67aにロックピン66が嵌め込まれてシートS
が後端位置にロックされる。
【0059】次に、肘掛けについて説明する。図1およ
び図2に示すようにシートSの側部には2種類の肘掛け
70,71が設けられている。着座者から見て右側の略
平板形状をなす肘掛け70は可倒式であり、左側の棒形
状をなす肘掛け71は振り下ろし式となっている。この
振り下ろし式の肘掛け71は、図11に示すようにシー
トホルダ7の左側の側壁部7aに上下方向回動可能、か
つ水平の使用位置でロックできる構成となっているが、
このロック機構およびロック解除機構については従来よ
り公知の構成のものが用いられており、特に変更を要し
ないので説明を省略する。なお、図11に示すように、
この振り下ろし式の肘掛け71に代えて、跳ね上げ式の
肘掛け72としてもよい。
【0060】右側の可倒式の肘掛け70は、図10に示
すように略D形のフレーム73をシートホルダ7の側部
にブラケット74,74の支軸74a,74aを介して
上下方向に回動可能に支持してなるもので、図示するよ
うに一方のブラケット74とフレーム73との間にはリ
ンクアーム75が介装されている。このリンクアーム7
5の下端部は支軸75aを介してブラケット74に回転
可能に支持され、上端部には係合ピン75bが取付けら
れて、フレーム73に形成された長溝孔73aに挿入さ
れている。また、フレーム73の上部には、先端に把持
用のノブ76aが取付けられてロックロッド76が前後
方向(図示左右方向)にスライド可能に支持されてい
る。このロックロッド76は、フレーム73との間に圧
縮ばね77が介装されているため、後方(図示右方)に
突き出す方向に付勢されている。ロックロッド76の後
端部はフレーム73の後端縁から突き出されて、シート
ホルダ7に設けたロック孔7bに抜き差しされる。
【0061】このような構成によれば、肘掛け70を起
立させてロックロッド76の後端部をシートホルダ7側
のロック孔7bに差し込んでおくことにより、この起立
状態の使用位置にロックして肘掛けとして用いることが
できる。ノブ76aを把持してロックロッド76を前方
に引き出せば、その後端部がロック孔7bから抜き出さ
れるので、フレーム73ひいては肘掛け70を側方へ倒
すことができる。肘掛け70は、リンクアーム75の係
合ピン75bが長溝孔73aの先端部に当接することに
より、水平位置に保持される。肘掛け70が水平位置に
倒されると、隣席にほぼ掛け渡された状態となり、着座
者はこの水平状態の肘掛け70を経て横いざりすること
ができるようになる。これによれば、いちいち立ち上が
ることなく隣席に移動することができるので、特に身障
者あるいは老人の介護が楽になる。
【0062】なお、図1および図2では、右側に可倒式
の肘掛け70を配置し、左側に振り下ろし式の肘掛け7
1を配置する構成で例示したが、図3に示すように両側
に可倒式の肘掛け70を配置する構成としてもよい。
【0063】次に、本例のシート昇降装置1には、収納
式のステップ80が設けられている。図12に示すよう
にシートホルダ7の前部には略L形のステー81,81
が前方へ突き出し状に取付けられており、両ステー8
1,81間には、大小2枚のステップ板82,83がそ
れぞれ上下方向に回動可能に取付けられている。前側
(図示左側)の大きいステップ板82は、ステー81,
81の前端部間に支軸84を介して回動可能に支持さ
れ、後ろ側の小さいステップ板83は、上記支軸84よ
りも後ろ側の支軸85を介して回動可能に支持されてい
る。
【0064】上記支軸85の回りには捩りばね86が装
着されており、この捩りばね86によって後ろ側の小ス
テップ板83は前方へ張り出す方向に付勢されている。
この後ろ側の小ステップ板83の前端縁は、前側の大ス
テップ板82の後部に重ね合わせられるように配置され
ているので、間接的に大ステップ板82もほぼ水平状態
に張り出す方向に付勢されている。
【0065】大ステップ板82の裏面には、図1に示す
ように引出し用の把手82aが設けられている。
【0066】このように構成されたステップ80によれ
ば、図12において実線で示した使用位置に大ステップ
板82を引出すと、小ステップ板83も捩りばね86の
付勢力により前方に回動されて大ステップ板82の後部
に載せ掛け状態となる。着座者は大小2枚のステップ板
82,83により形成される広い面積を足を載せておく
ためのステップとして利用できる。
【0067】ステップとして利用しない場合には、大ス
テップ板82を上方へ回動させて収納できる。大ステッ
プ板82を、捩りばね86の間接作用に抗して図中二点
鎖線で示した位置に回動すると、小ステップ板83も捩
りばね86に抗して上方に回動される。両ステップ板8
2,83の回動支点はずれているので、小ステップ板8
3はその前端縁を大ステップ板82の表面に摺接させな
がら上方に回動され、最終的に大ステップ板82に折り
重なるようにして収納される。このように、使用時には
両ステップ板82,83をつなぎ合わせた状態で利用で
きる一方、収納時には、ほぼ重ね合わせるようにコンパ
クトに収納される。
【0068】図1および図2に示すように、大ステップ
板82の回動基部側には切込み部82bが形成されてお
り、上記ステップ80の収納状態において着座者の足元
には足をフロアFに置くための十分なスペースが確保さ
れ、この点でも楽な姿勢で着座できるようになってい
る。
【0069】以上のように構成されたシート昇降装置1
によれば、シートSはほぼ助手席位置の前列ポジション
と後列ポジションとの間を移動可能であるとともに、前
列、中列および後列の3ポジションで位置保持され、か
つ各ポジションにおいて前向き、横向きおよび後ろ向き
の3位置を任意に選択できる。そこで、図1に示すよう
にシートSを中列ポジションに位置させ、かつ横向きに
回転させた状態において、スライドロック機構60のロ
ック解除レバー61をロック解除方向に回転操作した状
態で当該シートSをスライドレール4,4に沿って前方
にスライドさせると、ジャンクションコネクタ37のヒ
メール37cが、フロアF上のメール37aに当接され
て電源回路が接続される。
【0070】このスライド前端位置において、スイング
スイッチをスイング側にオン操作すると駆動装置30が
起動され、これによるリンク機構6,6の動作によりシ
ートホルダ7ひいてはシートSが前方にスイング移動さ
れ、従ってシートSが図2に示すように室内からスライ
ドドア乗降口Eを経て室外に移動される。この状態で、
身障者等は楽にシートSに着座できる。
【0071】着座した状態で、スイングスイッチをスイ
ング戻し側にオン操作すると、駆動装置30が逆方向に
起動してリンク機構6の両リンクアーム6a,6bが立
ち上がり方向に回動され、これによりシートホルダ7が
後方にスイングされて、シートSが室内に戻される。
【0072】シートSが前端位置に戻された後、再度ス
ライドロック機構60のロック解除レバー61をロック
解除方向に回転操作して、当該シートSを後端位置に戻
す。シートSが前端位置から後退されると、ジャンクシ
ョンコネクタ37のヒメール37cも後退してメール3
7aから離されるので、駆動装置30の電源回路が遮断
される。
【0073】シートSを後端位置に戻した後、回転ロッ
ク機構50のロック解除レバー51をロック解除方向に
回転操作して、シートSを横向きから前向きに回転させ
れば、シートSは中列ポジションで前向きにロックされ
る。
【0074】このように、本例のシート昇降装置1によ
れば、シートSはシートホルダ7に取り付けておけば足
り、かつこのシートSの下部に該昇降装置1が配置され
た構成となっている。このことから、従来のようにシー
トバック背部に大がかりな機構を付設した場合とは違っ
て、リクライニング機構をそのまま生かすことができ
る。また、シートバックの背部に装置が剥き出しになる
といったことがなく、他のシートと外観上ほぼ同等のシ
ートを用いることができるので、着座者に特別な意識を
与えることがなく、かつ室内の見栄えを損なうこともな
い。
【0075】さらに、シートS自体は、昇降装置1から
機構上独立しているため、通常のシートSをほぼそのま
ま用いることができることから乗り心地のよいシートを
維持できる。
【0076】また、本例のシート昇降装置1にスイング
動作を与えるための駆動装置30の電源回路は、ジャン
クションコネクタ37を介して必要な時すなわちシート
Sをスイングさせる時にのみ接続され、その他の状態で
は接続されないようになっている。このことから、シー
トSの回転あるいはスライドに伴う電気配線の取り回し
経路を考慮することなく、また従来のように油圧式の駆
動装置(油圧シリンダ)を用いた場合の油圧配管の取り
回しあるいは油圧源の設置を考慮することなく、広い範
囲(例えば前列ポジションから後列ポジションまでの範
囲)でシートSを移動させ、あるいは大きな角度(例え
ば360°)で回転させ得る構成とすることが可能にな
る。
【0077】特に、例示したようにシートSを、前列、
中列および後列の3ポジションに任意に移動させること
ができ、かつそれぞれのポジションで前向き、横向きお
よび後ろ向きの3位置を任意に選択できる構成とするこ
とにより、例えば図14に示すように当該シート昇降装
置1を備えたシートSを様々な態様で用いることがで
き、シートレイアウトの多様化を図ることができる。
尚、図14は、本発明のシートSの移動可能な範囲を例
示するものであり、自動車室内に設置可能なシートSの
数を限定するものではない。
【0078】図14(A)は、自動車側部のスライドド
ア乗降口Eを経て乗り込んだ後、シートSを前向きに
し、さらに前列ポジションすなわち助手席位置に移動さ
せたレイアウトを示している。これによれば、着座者を
助手席に着座させることができるので、例えば乗員がこ
の着座者と運転手の二人だけの場合であっても、着座者
に特別な意識あるいは孤独感を感じさせることなく、快
適なドライビングを行うことができる。
【0079】図14(B)は、上記のように側部のスラ
イドドア乗降口Eから乗り込む場合だけでなく、自動車
後部のバックドア乗降口を経て身障者等が乗り込む場合
を示している。すなわち、シートSをロングスライドレ
ールLRに沿って後列ポジションまで移動させた後、後
ろ向きに回転させてシートSをスイングさせることによ
りバックドア乗降口を経て乗り込むことが可能になる。
但し、この場合、バックドア乗降口近傍にジャンクショ
ンコネクタ37のメール37aを配置しておく必要があ
る。
【0080】このようにバックドア乗降口からの乗り込
みも選択できるので、車幅方向が狭小な場所での車椅子
からシートSへの着座が簡単に行える。しかも、バック
ドア乗降口を経て乗り込んだ場合であっても、ロングス
ライドレールLRを経て中列ポジションあるいは上記と
同様に前列ポジションに移動させることができる。
【0081】図14(C)は、当該シートSの最も基本
的なレイアウトを示している。すなわち、スライドドア
乗降口Eを経て乗り込んだ後、シートSを中列ポジショ
ンの前向きに位置させておく場合である。さらに、図示
は省略したが、この中列ポジションにおいてシートSを
後ろ向きに回転させることにより、後列シートとの対面
シートとすることができ、この場合にも着座者に特別な
意識あるいは孤独感を味合わせることなく快適な長距離
ドライブ等を楽しむことができる。
【0082】さらに、図14(D)に示すように、自動
車の右側(運転席側)にもロングスライドレールLRを
配置することで、バックドア乗降口から乗り込んだ後、
シートSを運転席まで移動させる構成とすることも可能
で、この場合には、身障者等が運転を行う場合に、運転
席への乗り込みをより楽に行うことができる。また、図
示は省略したが運転席側のロングスライドレートLRと
助手席側のロングスライドレールLRを自動車幅方向の
スライドレールで接続することにより、さらに多様なシ
ートレイアウトを実現できる。
【0083】このように、例示したシート昇降装置1
と、ロングスライドレールLRを組み合わせることによ
り、身障者等は自動車側部のスライドドア乗降口Eの他
に自動車後部のバックドア乗降口からの乗り込みが可能
なり、かついずれの乗降口から乗り込んでもそのシート
ポジションを広い範囲で任意に選択でき、当該シート昇
降装置1の付加価値を一層高めることができる。
【0084】次に、図13には第2実施例のシート昇降
装置90が示されている。本例のシート昇降装置90
は、上記例示した第1実施例のシート昇降装置1に比し
て、シートホルダ91の形状、第1、第2リンクアーム
93,92の配置およびランナー94の形状が異なって
いる。その他については同様であるので説明を省略し、
図では同位の符号を用いた。
【0085】本例のシートホルダ91は略コ字形をなす
もので、第1実施例におけるシートホルダ7の側壁部7
aに相当する部分を有しておらず、前記肘掛け70に相
当する箇所に側壁部91a,91aを有する構成となっ
ている。また、ランナー94に対する第1リンクアーム
93の位置は、第1実施例における第1リンクアーム6
aと同様であるが、第2リンクアーム92は第1実施例
とは逆に第1リンクアーム93の前側に配置されてい
る。このため、ランナー94の側板は第1実施例よりも
スライド方向に短くなっている。
【0086】かかる第2実施例の構成によれば、第1実
施例とほぼ同様の作用効果を奏する他、シートホルダ9
1の両側壁部91a,91aを固定式の肘掛けとして機
能させることができ、着座者のより確実なホールド性を
確保できる。特に、第1実施例のシート昇降装置1に比
して両側壁91a,91a間に、身体固定用のベルトを
設定しやすくなるという利点がある。
【0087】なお、第2実施例のシート昇降装置90に
ついても第1実施例と同様にロングスライドレールLR
を組み合わせることより、図14に示したような多様な
シートレイアウトを実現できることは言うまでもない。
【0088】また、以上説明した第1、第2実施例には
様々な変更を加えて実施することが可能であり、例えば
図示は省略したが、シートホルダ7(91)との間に、
通常用いられるシートポジション調整用のクッションス
ライドレールを介装する構成としてもよい。かかる構成
によれば、シートホルダ7(91)のスライドとは別に
シートSを単独でスライドさせることができるので、着
座時の動作をより楽に行うことができるとともに、より
多様なシートポジションを設定して座り心地を一層よく
することができる。
【0089】さらに、例示した実施例では、シート昇降
装置1を備えたシートSにロングスライドレールLRを
組み合わせて、多様なシートレイアウトを可能とする構
成を説明したが、本例のシート昇降装置1を、例えば中
列ポジションに固定しておく構成とすることも可能であ
る。
【0090】この従来の問題を解決するため、本願出願
人は、前列ポジションから後列ポジションに至る範囲で
フロアにロングスライドレールを敷設し、該ロングスラ
イドレールに沿ってシートを移動可能かつ、任意の位置
でロック可能な構成とする自動車用シートを提供し、ま
た、例示した回転支持台3を介してシートを上記ロング
スライドレールに沿って移動可能、かつ任意の位置でロ
ック可能な自動車用シートを提供するものである。
【0091】図15には、駆動装置30の電源に接続す
る、前記例示したジャンクションコネクタ37とは別態
様のジャンクションコネクタ120の取付け例が示され
ている。このジャンクションコネクタ120は、同じく
メール121とヒメール122から構成されている。メ
ール121は、ブラケット123を介してステップST
の後側(図示右側)のフロアF上に配置されている。一
方、ヒメール122はブラケット124を介して一方の
スライドレール4の先端寄りに取付けられている。この
ジャンクションコネクタ120によれば、シートS(図
示省略)を図中矢印で示す方向に回転させて乗降向きに
すると、ヒメール122がメール121に当接され、こ
の時点で駆動装置30を駆動させるための電源が接続さ
れる。このようにシートSを前端位置までスライドさせ
る前の段階ではあるが、シートSを乗降向きにした時点
で始めて駆動装置30の電源が接続される構成とするこ
とによっても、前記と同様の作用効果を得ることができ
る。
【0092】また、図示は省略したがフロアFに設置さ
れるメールについては例示したブラケット37b(12
3)を介して常時フロアF上に露出させた状態に設置す
る構成の他、一般の電源コンセントに見られるような床
下収納式とすることもでき、これによれば必要なときに
のみフロアFから突き出し操作して、常時にはメール1
21を邪魔にならないよう床下に収納しておくことがで
きる。
【0093】次に、前記例示した構成では、手動装置に
よりシートSをロングスライドレールLRに沿って移動
可能な構成としたが、かかるロングスライド機構をモー
タ駆動により電動化することも可能である。
【0094】かかる電動式ロングスライド機構110の
例が図16および図17に示されている。フロアF上に
はモータ111が設置され、このモータ111の出力軸
には減速用のギヤボックス112を経てねじ軸113の
一端が接続されている。ギヤボックス112はブラケッ
ト116に挟み込み状に固定され、これにより該ギヤボ
ックス112およびモータ111がフロアF上に固定さ
れている。
【0095】ねじ軸113はロングスライドレールL
R,LR間に沿って配置され、その他端は軸受114に
より同じくフロアF上に回転可能に支持されており、上
記モータ111の駆動によりこのねじ軸113が所定の
回転数で正逆両方向に回転制御されるようになってい
る。
【0096】上記ねじ軸113には、ブロック体をなす
ナット115が装着されており、ねじ軸113の回転に
よりこのナット115が所定の速度で前進または後退す
る。このナット115は、略箱型のブラケット117お
よびL型のブラケット118を介して回転支持台3のベ
ース3a側に固定されている。このため、ねじ軸113
の回転によりナット115が移動するとこれと一体とな
ってベース3a従って回転支持台3が移動し、これによ
り前記昇降装置1とともにシートSがロングスライドレ
ールLRに沿って移動される。
【0097】このように構成された電動式ロングスライ
ド機構によれば、周囲の手助けを得ることなく着座者が
自らスイッチを操作するだけで前列ポジションと後列ポ
ジションとの間を自由に移動できるので、当該シート昇
降装置1の付加価値を一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のシート昇降装置であっ
て、シート昇降装置およびシートの、中列ポジション前
向きの状態を示す斜視図である。
【図2】シート昇降装置をスイングさせて、シートをス
ライドドア乗降口から室外に移動させた状態を示す斜視
図である。
【図3】前端位置にスライドした状態におけるシート昇
降装置(回転支持台除く)の斜視図である。
【図4】スイングした状態におけるシート昇降装置の斜
視図である。
【図5】シート昇降装置の動作を示す側面図である。
【図6】シート昇降装置の回転支持台の縦断面図であ
る。
【図7】駆動装置単独の斜視図である。
【図8】ランナーの側面図であって、ジャンクションコ
ネクタのヒメール側の動作を示す図である。
【図9】回転支持台およびランナーの分解斜視図であっ
て、ロングスライドロック機構、回転ロック機構および
スライドロック機構の分解斜視図である。
【図10】可倒式肘掛けのフレーム支持構造を示し、
(A)は側面図、(B)は後面図である。
【図11】振り下ろし式肘掛け、および跳ね上げ式肘掛
けを示す側面図である。
【図12】ステップの側面図である。
【図13】本発明の第2実施例のシート昇降装置を示す
斜視図である。
【図14】シートの種々態様のレイアウトを示す平面図
であり、(A)はサイド乗り込み前列ポジションへ移動
の場合を示し、(B)はサイド乗り込みに加えて、リヤ
乗り込み前列ポジションへ移動の場合を示し、(C)は
最も基本的な場合であるサイド乗り込み中列ポジション
の場合を示し、(D)はリヤ乗り込み運転席移動の場合
を示す。
【図15】ジャンクションコネクタの別態様の実施例を
示す斜視図である。
【図16】電動式ロングスライド機構を示す平面図であ
る。
【図17】同じく電動式ロングスライド機構の正面図で
ある。
【図18】従来のシート昇降装置の斜視図である。
【符号の説明】
1…シート昇降装置(第1実施例) 3…回転支持台 4…スライドレール 5…ランナー 6…リンク機構、6a…第1リンクアーム、6b…第2
リンクアーム 7…シートホルダ、7a…側壁部 30…駆動装置 37…ジャンクションコネクタ、37a…メール、37
c…ヒメール 40…ロングスライドロック機構 50…回転ロック機構 60…スライドロック機構 70…肘掛け(可倒式)、71…肘掛け(振り下ろし
式) 80…ステップ、82…大ステップ板、83…小ステッ
プ板 90…シート昇降装置(第2実施例) S…シート LR…ロングスライドレール
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1記載のシ
ート昇降装置であって、シートホルダの両側部には、シ
ートの肘掛けとして機能する側壁部を設け、該側壁部に
リンク機構のシートホルダ側の支点を設定したことを特
徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】このように構成された回転支持台3は、回
転ベース3bをシートSが前向きに固定される前向き位
置と、横向きに固定される横向き位置と、後ろ向きに固
定される後ろ向き位置の3位置を任意に選択して固定す
るための回転ロック機構を備えている。この回転ロック
機構については後述する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0082
【補正方法】変更
【補正内容】
【0082】さらに、図14(D)に示すように、自動
車の右側(運転席側)にもロングスライドレールLRを
配置することで、バックドア乗降口から乗り込んだ後、
シートSを運転席まで移動させる構成とすることも可能
で、この場合には、身障者等が運転を行う場合に、運転
席への乗り込みをより楽に行うことができる。また、図
示は省略したが運転席側のロングスライドレールLRと
助手席側のロングスライドレールLRを自動車幅方向の
スライドレールで接続することにより、さらに多様なシ
ートレイアウトを実現できる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0083
【補正方法】変更
【補正内容】
【0083】このように、例示したシート昇降装置1
と、ロングスライドレールLRを組み合わせることによ
り、身障者等は自動車側部のスライドドア乗降口Eの他
に自動車後部のバックドア乗降口からの乗り込みが可能
になり、かついずれの乗降口から乗り込んでもそのシー
トポジションを広い範囲で任意に選択でき、当該シート
昇降装置1の付加価値を一層高めることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青山 和生 愛知県刈谷市一里山町金山100番地 トヨ タ車体株式会社内 (72)発明者 田中 峰生 愛知県刈谷市一里山町金山100番地 トヨ タ車体株式会社内 (72)発明者 伊藤 祐輔 愛知県刈谷市一里山町金山100番地 トヨ タ車体株式会社内 (72)発明者 土方 隆文 愛知県刈谷市一里山町金山100番地 トヨ タ車体株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転支持台と、該回転支持台に設置した
    左右一対のスライドレールと、該スライドレールに沿っ
    てスライドするランナーと、シートを載置したシートホ
    ルダと、該シートホルダの左右側壁部と前記ランナの左
    右側部との間に介装され、前記シートホルダをスイング
    動作させる左右一対のリンク機構と、該リンク機構を駆
    動するための駆動装置を備えたことを特徴とする自動車
    用シート昇降装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシート昇降装置であっ
    て、左右一対のリンク機構のシートホルダ側の支点を、
    シートバック側方の後部に設定し、前記シートホルダの
    前部には、起立状態の使用位置と側方へ張出し状の水平
    位置との間を回転可能な肘掛けを設けた構成としたこと
    を特徴とする自動車用シート昇降装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のシート昇降装置であっ
    て、シートホルダの両側部には、シートの肘掛けとして
    として機能する側壁部を設け、該側壁部にリンク機構の
    シートホルダ側の支点を設定したことを特徴とする自動
    車用シート昇降装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載した
    シート昇降装置であって、シートホルダとシートの間に
    は、該シートの前後位置を調整可能とするクッションス
    ライドレールを介装したことを特徴とする自動車用シー
    ト昇降装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載した
    シート昇降装置であって、シートホルダの前部に、着座
    者が足を載せておくためのステップを取出し・収納可能
    に設けたことを特徴とする自動車用シート昇降装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載した
    シート昇降装置であって、シートを乗降向きに回転させ
    たときに駆動装置の電源回路が接続される構成としたこ
    とを特徴とする自動車用シート昇降装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のシート昇降装置であっ
    て、回転支持台はシートの少なくとも180°の回転を
    許容し、該シートの前向き、横向きおよび後ろ向きの各
    向きを任意に選択可能な構成としたことを特徴とする自
    動車用シート昇降装置。
  8. 【請求項8】 請求項1または7記載のシート昇降装置
    であって、フロアに、シートの前列ポジションから後列
    ポジションに至る範囲のロングスライドレールを敷設
    し、該ロングスライドレールに沿って回転支持台を移動
    可能に支持して、当該シートのポジションを前列、中列
    または後列の3ポジションから任意に選択可能な構成と
    したことを特徴とする自動車用シート昇降装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の自動車用シート昇降装置
    であって、回転支持台はモータ駆動によりロングスライ
    ドレールに沿って移動可能な構成としたことを特徴とす
    る自動車用シート昇降装置。
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