JP2003127725A - 車両用シート構造 - Google Patents

車両用シート構造

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JP2003127725A
JP2003127725A JP2001324306A JP2001324306A JP2003127725A JP 2003127725 A JP2003127725 A JP 2003127725A JP 2001324306 A JP2001324306 A JP 2001324306A JP 2001324306 A JP2001324306 A JP 2001324306A JP 2003127725 A JP2003127725 A JP 2003127725A
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Hiroki Fujikura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化を可能とし、着座者に応じた支援を行
う。 【解決手段】 回転プレート41上にスライドプレート
42をスライド自在に配置し、その上部にセンターパッ
ト14固定用のクッションプレート43を配する。スラ
イドプレート42のラックギヤを回転プレートの上部ギ
ヤに噛合して移動機構を形成する。回転プレート41の
支持軸102にクッションプレート43を支持し、支持
軸102中心に傾倒自在とする。スライドプレート42
とクッションプレート43をガススプリング111で連
結し、スライドプレート42を先端S方向へ移動した際
の連結部間距離の減少に応じてガススプリング111を
縮小し、ガススプリング111に伸張方向への付勢力を
蓄積させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載された
シートへの離着座を支援する車両用シート構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用シートへ離着座する際に、
シート全体を前のめりに傾けて、離着座を容易とする離
着座支援装置が知られている。
【0003】すなわち、車体フロアには、シートを乗降
口へ向けて回動する回動装置が設けられており、この回
動装置に前記着座支援装置が設けられている。該着座支
援装置は、前記回転装置に支持されたリンクと、各リン
クに支持されたシート取付ブラケットとからなり、リン
クをモータ駆動した際に、前記シート前部が下方へ傾斜
するように、前記各リンクによってリンク機構を形成し
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の離着座支援装置にあっては、小型化が困難で
あった。
【0005】また、モータで駆動するため、着座者の動
作を、機械の動作に合わせなければならなかった。
【0006】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、小型化を可能とするとともに、着
座者に応じた支援を行える車両用シート構造を提供する
ことを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の請求項1の車両用シート構造にあっては、基
部と、該基部に沿って先端方向及び基端方向へスライド
されるスライダと、前記基部に設けられ、先端部が上下
する傾斜方向へ傾倒自在に支持されたクッションプレー
トと、該クッションプレートと前記スライダとを連結す
るとともに、該スライダを前記先端方向へ移動した際の
連結部間距離の減少に応じて長さ寸法が縮小し、この縮
小に伴って前記クッションプレート先端部の下方へ向け
た傾倒力を生じさせる伸張方向への付勢力が蓄積される
伸縮バーとを備えてなり、車両用シートのシートクッシ
ョンにおいて乗員が着座する中央部のセンターパット
を、側部などの他の部位から分離して独立作動自在と
し、当該センターパットを前記クッションプレートに支
持した。
【0008】すなわち、基部に支持されたクッションプ
レートは、当該基部に沿ってスライドされるスライダに
伸縮バーを介して連結されており、前記スライダを先端
方向へ移動し、スライダとクッションプレートとの連結
部間の距離が減少した際には、これに応じて前記伸縮バ
ーの長さ寸法が縮小する。このとき、この伸縮バーに
は、伸張方向への付勢力が蓄積され、この付勢力は、前
記クッションプレート先端部を下方へ向けて傾倒させる
傾倒力となり得る。
【0009】このため、前記スライダを先端方向へ移動
して前記伸縮バーに伸張方向への付勢力を蓄積しておく
ことで、着座者が立ち上がる際に、着座部分であるセン
ターパット先端部を、下方へ向けて傾倒させる傾倒力と
して作用させることができる。これにより、着座者の起
立動作が補助される。
【0010】そして、この車両用シートは、着座部分を
構成するセンターパットが、他の部位から分離され独立
作動自在とされており、当該センターパットのみがクッ
ションプレートに支持されている。これにより、該クッ
ションプレートを備えてなる装置の小型化が図られると
ともに、シート下部への設置が可能となる。
【0011】また、請求項2の車両用シート構造におい
ては、前記基部は、前記車両用シートを車両前方へ向け
た通常位置と乗降口側へ向けた乗降位置間で回動する回
動装置の回転部分を構成し、前記基部の回転動力を前記
スライダに伝達するとともに、前記乗降位置側への回動
に応じて前記スライダを前記先端方向に移動する移動機
構を設けた。
【0012】すなわち、前記基部は、前記シートを車両
前方へ向けた通常位置と乗降口側へ向けた乗降位置間で
回動する回動装置の回転部分を構成しており、当該回転
装置の構成部品との共用化が図られる。
【0013】また、前記基部の回転動力をスライダに伝
達する移動機構を備えており、該移動機構は、車両用シ
ートを乗降位置側への回動に応じて前記スライダを先端
方向へ移動する。このため、車両用シートの乗降位置側
へ回動した際に、前記スライダが移動され、伸縮バーに
前記付勢力が蓄積される。
【0014】さらに、請求項3の車両用シート構造で
は、前記クッションプレートの先端部が上方へ傾斜する
とともに前記スライダが前記基端方向へ移動した通常状
態において、前記クッションプレート先端部の下方へ向
けた傾倒を阻止するロック手段を設けた。
【0015】すなわち、通常時には、クッションプレー
トに支持されたセンターパットの先端部が上方へ傾斜さ
れる。この状態において、前記スライダは基端側に位置
しており、前記センターパットを支持するクッションプ
レート先端部の下方へ向けた傾倒がロック手段により阻
止される。
【0016】これにより、車両用シートを車両前方へ向
けた通常時において、乗員が着座するセンターパットの
傾倒が確実に防止される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
に従って説明する。図1は、本実施の形態に係る車両用
シート構造を採用した車両用シート1を示す分解斜視図
であり、該車両用シート1は、車両に搭載され例えば運
転席に採用される。
【0018】この車両用シート1は、シートクッション
11とシートバック12とを備えてなり、該シートバッ
ク12には、ヘットレスト13が取り付けられている。
前記シートクッション11は、乗員が着座する中央部に
凹部が形成されており、その両側部及び後部を構成する
コ字状の周縁部は上方へ突出されバケット状に形成され
ている。このシートクッション11は、前記中央部を構
成する長方形状のセンターパット14が、前記周縁部を
構成する周縁パット15から分離されており、該周縁パ
ット15から独立して前記センターパット14のみを作
動できるように構成されている。
【0019】前記周縁パット15は、コ字状のクッショ
ンフレーム21に固定されており、該クッションフレー
ム21後端部には、リクライニング用ブラケット22が
回動自在に支持されている。該リクライニング用ブラケ
ット22には、シートバックフレーム23が支持されて
おり、該シートバックフレーム23には、前記シートバ
ック12が固定されている。
【0020】図2は、前記センターパット14を傾倒自
在に支持する傾倒機構31を示す分解斜視図であり、該
傾倒機構31は、車両用シート1を回動する後述の回動
装置上に設けられている。
【0021】すなわち、前記傾倒機構31は、前記回動
装置上部の回転部分を構成する基部としての回転プレー
ト41と、該回転プレート41上面に沿って先端S方向
及び基端K方向へスライドされるスライダとしてのスラ
イドプレート42と、前記回転プレート41に支持さ
れ、前記スライドプレート42上に配置されるクッショ
ンプレート43とを備えている。
【0022】該クッションプレート43は、図3にも示
すように、前記センターパット14に適合した長方形状
に形成されており、該センターパット14に固定されて
いる。このクッションプレート43裏面の中央部には、
ボックス断面の補強部51,51が、両側壁部52,5
2に設けられており、各補強部51,51からは下方へ
向けて三角形状の下方延出片53,53が延設されてい
る。該下方延出片53の下端部には、円形穴からなるヒ
ンジ部54,54が開設されており、前記補強部51,
51側部には、対向した補強部51側へ突出するガスス
プリング取付部55,55が設けられている。
【0023】また、前記クッションプレート43の基端
K側には、前記両側壁部52,52間を架橋するシャフ
ト61が設けられており、該シャフト61の両側部に
は、クッションロック板62,62が固定されている。
前記シャフト61における一方のクッションロック板6
2近接には、下方に延出したレリースプレート63が固
定されており、該レリースプレート63が基端K側より
押圧された際に、前記各クッションロック板62,62
をアンロック方向へ回動するように構成されている。
【0024】前記スライドプレート42は、図4にも示
すように、基端K側から先端S側へ向けて延在する長方
形状の開口部71,72が二箇所に設けられており、一
方の開口部72には、その長辺に沿って、開口部72内
方にギヤ部73が形成されたラックギヤ74が固定され
ている。このスライドプレート42の両側には側壁部7
5,75が起立されており、各側壁部75,75には、
取付ピン76,76が突設されたガススプリング取付ブ
ラケット77,77が固定されている。また、一方の側
壁部75には、当該スライドプレート42が先端S側へ
移動された際に、前記レリースプレート63を押圧して
各クッションロック板62,62をアンロック方向へ回
動するロックレリースロッド78が突設されている。
【0025】このスライドプレート42は、図2にも示
したように、前記回転プレート41に起立された一対の
L字ガイド81,81間に挟持された状態で、当該回転
プレート41に対して先端S方向及び基端K方向へ移動
自在に保持されている。このとき、前記ラックギヤ74
のギヤ部73が、当該回転プレート41の回転軸82に
設けられた減速ギヤ83における上部ギヤ84に噛合す
るように構成されており、図5にも示すように、該上部
ギヤ84と前記ラックギヤ74とによって移動機構85
が形成されている。これにより、前記上部ギヤ84の回
転に応じて、当該スライドプレート42がスライドする
ように構成されている。
【0026】前記回転プレート41に突設された前記各
L字ガイド81,81には(図2参照)、図6に示すよ
うに、前記クッションプレート43の先端部が上方へ傾
斜し、前記スライドプレート42が前記基端K側に位置
した通常状態において、前記クッションプレート43に
設けられたクッションロック板62,62の係止溝91
に係止されるストライカ92が各々突設されている(図
2参照)。これにより、前記クッションプレート43先
端部の下方へ向けた不用意な傾倒を阻止するロック手段
としてのロック機構93が形成されている。
【0027】また、図2に示したように、この回転プレ
ート41先端部の左右側壁101,101には、前記ク
ッションプレート43の前記ヒンジ部54,54を貫通
してクッションプレート43を支持する支持軸102が
架橋されており、前記クッションプレート43は、この
支持軸102を中心として先端部が上下に傾斜する方向
へ傾倒自在に支持されている。この支持軸102のさら
に先端側には、前記クッションプレート43の前記補強
部51,51に当接して、当該クッションプレート43
先端部の下方への傾斜角度を規制するストッパーロッド
103が左右側壁101,101に架橋した状態で設け
られている。
【0028】前記スライドプレート42に設けられた前
記各ガススプリング取付ブラケット77,77の取付ピ
ン76,76の各々には、図5に示したように、伸縮バ
ーとしてのガススプリング111,111の一端が支持
されている。該ガススプリング111,111は、加圧
された気体を収容する本体112,112と、該本体1
12,112から突出及び後退自在に延出した延出ロッ
ド113,113とによって構成されており、この延出
ロッド113,113が前記取付ピン76,76に係止
されている。この延出ロッド113,113は、前記本
体112,112より所定長延出できるとともに前記本
体112,112内へ所定量後退でき、当該ガススプリ
ング111,111の全長を可変できるように構成され
ている。また、前記延出ロッド113,113を本体1
12,112内に収容して縮小するに従って、前記本体
112,112の内圧が上昇し、前記延出ロッド11
3,113を突出させて伸張する方向への付勢力が蓄積
されるように構成されている。
【0029】このガススプリング111,111の本体
112,112から延出した固定片121,121は、
図6及び図7に示すように、前記クッションプレート4
3のガススプリング取付部55,55に支持されてい
る。これにより、前記クッションプレート43と前記ス
ライドプレート42とは、一対のガススプリング11
1,111を介して連結されており、前記スライドプレ
ート42を先端S方向へ移動した際の連結部間距離の減
少に応じて、前記ガススプリング111,111の長さ
寸法が縮小するように構成されている。
【0030】前記クッションプレート43のガススプリ
ング取付部55,55は、前記回転プレート41の前記
支持軸102による支持点より上方に設定されており、
図6に示したように、前記ガススプリング111,11
1の伸張方向への付勢力は、前記クッションプレート4
3先端部を下方へ向けて傾倒させる傾倒力として作用す
るように構成されている。また、前記スライドプレート
42を基端K側へスライドさせた際には、図7に示すよ
うに、伸張しきったガススプリング111,111が前
記ガススプリング取付部55,55を基端K側へ移動す
ることで、前記クッションプレート43先端部を上方へ
向けて傾倒させる傾倒力として作用するように構成され
ている。
【0031】そして、図5に示したように、前記回転プ
レート41(図5中図示省略)の下部には、前記回動装
置を構成する円弧状の固定ギヤ131が固定されてお
り、該固定ギヤ131の周縁には、ギヤ部132が形成
されている。このギヤ部132には、前記回転プレート
41に設けられた減速ギヤ83の下部ギヤ133が噛合
するように構成されており、該下部ギヤ133と前記固
定ギヤ131とによって回動機構134が構成されてい
る。つまり、前記下部ギヤ133を回動した際には、該
下部ギヤ133が前記固定ギヤ131の周縁に沿って移
動することで、当該回転プレート41が回動するように
構成されており、この回転プレート41に支持された前
記車両用シート1は、図8に示すように、車両前方Fへ
向けた通常位置135と、乗降口136側へ向けた乗降
位置137との間で回動するように構成されている。
【0032】このとき、前記下部ギヤ133を構成する
減速ギヤ83には、図5に示したように、前記上部ギヤ
84が設けられており、この上部ギヤ84も回転する。
このため、前記乗降位置137側への回動に応じて、そ
の回転動力により前記スライドプレート42が先端S側
へスライドすることによって、前記ガススプリング11
1,111の長さ寸法が縮小され、当該ガススプリング
111,111に伸張方向への付勢力が蓄積されるよう
に構成されている。
【0033】以上の構成にかかる本実施の形態におい
て、基部を構成する回転プレート41に支持されたクッ
ションプレート43は、前記スライドプレート42にガ
ススプリング111,111を介して連結されている。
そして、図9に示したスイッチ151を操作すること
で、減速ギヤ83を回動して前記スライドプレート42
を先端S方向へ移動し、図6に示したように、スライド
プレート42とクッションプレート43との連結部間の
距離を減少させる。すると、これに応じて前記ガススプ
リング111,111の長さ寸法が縮小する。このと
き、このガススプリング111,111には、伸張方向
への付勢力が蓄積され、この付勢力は、前記クッション
プレート43先端部を下方へ向けて傾倒させる傾倒力と
なり得る。
【0034】なお、このとき前記センターパット14に
は、乗員の荷重が加えられており、前記ガススプリング
111,111による前記傾倒力は、この荷重による反
力を受ける。そして、前記傾倒力は、この反力より小さ
くなるように設定されている。よって、前記反力に抗し
て、前記センターパッド14が独りでに傾倒を開始する
事はないものとする。また、この傾倒防止は、前述した
ロック機構93によっても防止されている。
【0035】このように、前記スライドプレート42を
先端S方向へ移動して前記ガススプリング111,11
1に伸張方向への付勢力を蓄積しておくことで、当該車
両用シート1への着座者が立ち上がる際に、着座部分で
あるセンターパット14先端部を、下方へ向けて傾倒さ
せる傾倒力として利用することができる。これにより、
着座者の起立動作を補助することができる。
【0036】したがって、モータ駆動でシート全体を傾
倒するため、着座者の動作を機械の動作に合わせなけれ
ばならなかった従来と比較して、例えば着座した老人
が、機械の動作速度に合わせること無く、ゆっくり立ち
上がる等、着座者に応じた支援を行うことができる。
【0037】そして、この車両用シート1は、着座部分
を構成するセンターパット14が、他の部位を形成する
周縁パット15から分離され、独立作動自在とされてお
り、当該センターパット14のみが前記クッションプレ
ート43に支持されている。このため、シート全体を傾
倒するためのリンク機構をフロアとシート間に設置する
場合と比較して、当該クッションプレート43を備えて
なる傾倒機構31の小型化を図ることができる。
【0038】さらに、前記センターパット14のみを支
持する構造のため、前記傾倒機構31を車両用シート1
下部の範囲内に設置可能となる。このため、どのような
車種であっても、シートクッション11の着座部分を構
成するセンターパット14を分割するだけで取付が可能
となり、大がかりな装置を設置しなければならなかった
従来と比較して、適用車種を大幅に広げることができ
る。よって、適用範囲が広い車両用シート構造となり得
る。
【0039】また、前記回転プレート41は、車両用シ
ート1を車両前方Fへ向けた通常位置135と乗降口1
36側へ向けた乗降位置137間で回動する回動装置の
回転部分を構成しており、当該回転装置の構成部品との
共用化を図ることができる。これにより、低コスト化に
寄与することができる。
【0040】そして、前記回転プレート41の回転動力
を、上部ギヤ84及びラックギヤ74からなる移動機構
85によってスライドプレート42に伝達することで、
車両用シート1の乗降位置137側への回動に応じて、
前記スライドプレート42を先端S方向へ移動すること
ができる。これにより、車両用シート1を乗降位置13
7側へ回動した際に、前記スライドプレート42を移動
して、前記ガススプリング111,111に前記付勢力
を蓄積することができる。
【0041】したがって、図9に示したように、車両用
シート1が乗降位置137へ回動され、離着座を要する
状態において、前述した起立動作の補助機能を発揮する
ことができる。
【0042】加えて、図6に示した通常時には、クッシ
ョンプレート43に支持されたセンターパット14の先
端部が上方へ傾斜され、前記スライドプレート42は基
端K側に位置しており、前記センターパット14を支持
するクッションプレート43先端部の下方へ向けた傾倒
を、クッションプレート43のクッションロック板6
2,62及びストライカ92,92からなるロック機構
93により阻止することができる。
【0043】このため、車両用シート1を車両前方Fへ
向けた乗車時において、乗員が着座するセンターパット
14の不用意な傾倒を確実に阻止することができ、走行
時における車両用シート1のガタツキ等に起因した違和
感の発生を確実に防止することができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1の
車両用シート構造にあっては、基部に沿ってスライドす
るスライダを先端方向へ移動して、該スライダとクッシ
ョンプレートとを連結する伸縮バーを縮小して伸張方向
への付勢力を蓄積しておくことで、この付勢力を、着座
者が立ち上がる際に着座部分であるセンターパット先端
部を下方へ向けて傾倒させる傾倒力として利用すること
ができる。これにより、着座者の起立動作を補助するこ
とができる。
【0045】したがって、モータ駆動でシート全体を傾
倒するため、着座者の動作を機械の動作に合わせなけれ
ばならなかった従来と比較して、例えば着座した老人
が、機械の動作速度に合わせること無く、ゆっくり立ち
上がる等、着座者に応じた支援を行うことができる。
【0046】そして、この車両用シートは、着座部分を
構成するセンターパットが、他の部位から分離され独立
作動自在とされており、当該センターパットのみが前記
クッションプレートに支持されている。このため、シー
ト全体を傾倒するためのリンク機構をフロアとシート間
に設置する場合と比較して、当該クッションプレートを
備えてなる装置の小型化を図ることができる。
【0047】さらに、前記センターパットのみを支持す
る構造のため、車両用シート下部の範囲内での設置が可
能となる。このため、どのような車種であっても、シー
トクッションの着座部分を構成するセンターパットを分
割するだけで取付が可能となり、大がかりな装置を設置
しなければならなかった従来と比較して、適用車種を大
幅に広げることができる。よって、適用範囲が広い車両
用シート構造となり得る。
【0048】また、請求項2の車両用シート構造におい
て、前記基部は、車両用シートを車両前方へ向けた通常
位置と乗降口側へ向けた乗降位置間で回動する回動装置
の回転部分を構成しており、当該回転装置の構成部品と
の共用化を図ることができる。これにより、低コスト化
に寄与することができる。
【0049】また、前記基部の回転動力をスライダに伝
達する移動機構を備えており、該移動機構は、車両用シ
ートの乗降位置側への回動に応じて前記スライダを先端
方向へ移動する。このため、車両用シートを乗降位置側
へ回動した際に、前記スライダが移動され、前記伸縮バ
ーに前記付勢力を蓄積することができる。
【0050】したがって、車両用シートが乗降位置へ回
動された離着座を要する状態において、前述した起立動
作の補助機能を発揮することができる。
【0051】さらに、請求項3の車両用シート構造で
は、通常時には、クッションプレートに支持されたセン
ターパットの先端部が上方へ傾斜され、前記スライダは
基端側に位置しており、前記センターパットを支持する
クッションプレート先端部の下方へ向けた傾倒をロック
手段により阻止することができる。
【0052】このため、車両用シートを車両前方へ向け
た乗車時において、乗員が着座するセンターパットの不
用意な傾倒を確実に阻止することができ、走行時におけ
る車両用シートのガタツキ等に起因した違和感の発生を
確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す分解斜視図であ
る。
【図2】同実施の形態の傾倒機構を示す分解斜視図であ
る。
【図3】同実施の形態のクッションプレートを示す斜視
図である。
【図4】同実施の形態のスライドプレートを示す斜視図
である。
【図5】同実施の形態の要部を示す平面透視図である。
【図6】同実施の形態のセンターパットの先端部を下方
に傾倒する動作を示す側面透視図である。
【図7】同実施の形態のセンターパットの先端部を上方
に傾倒する動作を示す側面透視図である。
【図8】同実施の形態の車両用シートを回転させた状態
を示す平面図である。
【図9】同実施の形態の車両用シートを回転させ、セン
ターパットの先端部を下方に傾倒した状態を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 車両用シート 11 シートクッション 14 センターパット 41 回転プレート(基部) 42 スライドプレート(スライダ) 43 クッションプレート 62 クッションロック板 78 ロックレリースロッド 85 移動機構 93 ロック機構 111 ガススプリング(伸縮バー) 134 回転機構 135 通常位置 136 乗降口 137 乗降位置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基部と、該基部に沿って先端方向及び基
    端方向へスライドされるスライダと、 前記基部に設けられ、先端部が上下する傾斜方向へ傾倒
    自在に支持されたクッションプレートと、 該クッションプレートと前記スライダとを連結するとと
    もに、該スライダを前記先端方向へ移動した際の連結部
    間距離の減少に応じて長さ寸法が縮小し、この縮小に伴
    って前記クッションプレート先端部の下方へ向けた傾倒
    力を生じさせる伸張方向への付勢力が蓄積される伸縮バ
    ーとを備えてなり、 車両用シートのシートクッションにおいて乗員が着座す
    る中央部のセンターパットを、側部などの他の部位から
    分離して独立作動自在とし、当該センターパットを前記
    クッションプレートに支持したことを特徴とする車両用
    シート構造。
  2. 【請求項2】 前記基部は、前記車両用シートを車両前
    方へ向けた通常位置と乗降口側へ向けた乗降位置間で回
    動する回動装置の回転部分を構成し、 前記基部の回転動力を前記スライダに伝達するととも
    に、前記乗降位置側への回動に応じて前記スライダを前
    記先端方向に移動する移動機構を設けたことを特徴とす
    る請求項1記載の車両用シート構造。
  3. 【請求項3】 前記クッションプレートの先端部が上方
    へ傾斜するとともに前記スライダが前記基端方向へ移動
    した通常状態において、前記クッションプレート先端部
    の下方へ向けた傾倒を阻止するロック手段を設けたこと
    を特徴とする請求項1又は2記載の車両用シート構造。
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