JP3036421B2 - 車両用リヤシート装置 - Google Patents

車両用リヤシート装置

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JP3036421B2 JP7332240A JP33224095A JP3036421B2 JP 3036421 B2 JP3036421 B2 JP 3036421B2 JP 7332240 A JP7332240 A JP 7332240A JP 33224095 A JP33224095 A JP 33224095A JP 3036421 B2 JP3036421 B2 JP 3036421B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用リヤシート装
置に係り、特に段差を有する一段高い車両後方のフロア
面に配設された車両用リヤシート装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のフロア面後部の一段高い
部位に配設される車両用リヤシート装置の一例として
は、特開平3−189245号公報に示される様な構造
が知られている。
【0003】図8に示される如く、この車両用リヤシー
ト装置では、リヤシート70がシートクッション72と
シートバック74とからなり、シートバック74が第1
ヒンジ76を中心にして車両前方(図8の矢印S1方
向)へ回転可能になっている。また、シートクッション
72は、L字状のリンクアーム78によって、車両フロ
ア80に連結されており、車両前方(図8の矢印S2方
向)へ回転可能になっている。
【0004】従って、この車両用リヤシート装置では、
リヤシート70のシートクッション72とシートバック
74とをそれぞれ図9に示される位置へ移動することに
よって、シートバック74の背面部74A上が、荷物8
2の載置部として使用可能となる。
【0005】しかしながら、この車両用リヤシート装置
では、図9に示される如く、シートクッション72を起
立させ、シートバック74の背面部74A上に荷物82
を載置した状態(起立状態)で、車両前面に衝撃を受け
ると、荷物82が前方(図9の矢印Y方向)へ移動し
て、シートクッション72に当接することが考えられ
る。また、荷物82が予めシートクッション72に当接
している状態(図9の二点鎖線の状態)にある場合に
は、荷物82の慣性力がシートクッション72に作用す
る。従って、荷物82によるシートクッション72の前
方への移動を確実に阻止するためには、シートクッショ
ン72を支持するリンクアーム78、リンクアーム78
の支持部、フロントシート84等を十分に補強する必要
があり、大幅な重量増加になる。
【0006】これを改善する車両用リヤシート装置とし
て、段差を有する一段高い車両後方のフロア面に配設さ
れたリヤシートの少なくともシートクッションが回転ス
ライド機構によって、車両前方に略90度回転した位置
から下方へ移動してシートクッションの前部が一段低い
車両前方フロアに収まりシートクッションの前方への移
動を確実に阻止する起立状態と、車両前方に略180度
回転した折り畳み状態とに移動可能に構成した車両用リ
ヤシート装置が本願出願人によって、既に出願されてい
る(特願平7−244875)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この車
両用リヤシート装置では、シートクッションが回転スラ
イド機構によって常に移動可能となっているため、シー
トクッションを車両前方に回転する際に、シートクッシ
ョンが回転スライド機構によって常に下方(回転中心方
向)へ移動しようとする。従って、車両前方に略180
度回転した折り畳み状態にする場合には、車両前方に略
90度回転した位置で、シートクッションが下方へ移動
しないように保持する必要があるため、取扱性が良くな
かった。
【0008】本発明は上記事実を考慮し、シートクッシ
ョンを車両前方に回転する際の取扱性を向上することが
できる車両用リヤシート装置を得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、段差を有する一段高い車両後方のフロア面に配設さ
れたリヤシートの少なくともシートクッションが回転ス
ライド機構によって車両後方フロアに連結されており、
通常の着座状態と、車両前方に略90度回転した位置か
ら下方へ移動して該シートクッションの前部が一段低い
車両前方フロアに収まる起立状態と、車両前方に略18
0度回転した折り畳み状態とに移動可能に構成した車両
用リヤシート装置において、前記略90度回転時にシー
トクッションの下方へのスライドを阻止するストッパ手
段と、該スライドの阻止を解除する解除手段と、を設け
たことを特徴としている。
【0010】従って、シートクッションを前方へ略90
度回転した場合に、ストッパ手段によりシートクッショ
ンの下方へのスライドを阻止することができる。
【0011】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
車両用リヤシート装置において、前記回転スライド機構
は、前記シートクッション側に設けられたレールとアッ
パプレート、車両フロア側に設けられたロアプレート、
及び該アッパプレートの前端部と前記ロアプレートの前
端部とを回転可能に連結する連結手段、からなり、前記
連結手段周りの前記アッパプレートと前記ロアプレート
のヒンジ部をそれぞれ覆うアッパプレートカバーと2つ
のロアプレートカバーとを備え、該2つのロアプレート
カバーにはそれぞれ面削ぎ部を形成し、一方のロアプレ
ートカバーに操作部を設けて2つのロアプレートカバー
が互いに相対回転可能としたことを特徴としている。
【0012】従って、一方のロアプレートカバーを操作
部を操作して回転させ、両ロアプレートカバーの面削ぎ
部の位相を合わせることにより、前方へ略90度転した
場合に、シートクッションを下方へスライドさせること
ができる。また、両ロアプレートカバーの面削ぎ部の位
相をずらすことで、略90度転した場合に、シートクッ
ションの下方へのスライドを阻止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の車両用リヤシート装置の
第1実施形態を図1〜図5に従って説明する。
【0014】なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢
印INは車幅内方方向を、矢印UPは車両上方方向を示
す。
【0015】図5に示される如く、本第1実施形態のリ
ヤシート10は、車幅方向に沿って略4:2:4の割合
で左リヤシート10A、中央リヤシート10B、右リヤ
シート10Cに3分割されており、各リヤシート10
A、10B、10Cの各リヤシートクッション12A、
12B、12Cは、通常の使用状態(図示を省略)で
は、段差を有するフロア14の一段高い車両後方のフロ
ア面14Aに配設されている。
【0016】右リヤシート10Cの右リヤシートクッシ
ョン12Cは、回転スライド機構18を介して、フロア
面14Aの前端部に取り付けられており、この回転スラ
イド機構18により、車両前方に略90度回転した位置
(図5の二点鎖線の状態)から下方へ移動して右リヤシ
ートクッション12Cの前部が一段低い車両前方のフロ
ア面14Bに収まる起立状態(図5の一点鎖線の状態)
と、車両前方に略180度回転した折り畳み状態(図5
の実線の状態)とに移動可能になっている。
【0017】また、左リヤシート10Aの左リヤシート
クッション12Aも、同様に回転スライド機構18を介
して、フロア面14Aの前端部に取り付けられており、
この回転スライド機構18により、起立状態と折り畳み
状態とに移動可能になっている。
【0018】なお、各リヤシートクッション12A、1
2B、12Cの後部には、図示を省略したヒンジ部によ
りリヤシートバック20A、20B、20Cが、それぞ
れ前方へ回転可能に取り付けられている。
【0019】図3に示される如く、回転スライド機構1
8は、各リヤシートクッション12A、12B、12C
の下部に取付けられるレール22と、フロア14に取り
付けられるヒンジ部24から構成されている。
【0020】レール22には、複数の取付穴23が穿設
されており、これらの取付穴23に挿入したボルト(図
示省略)によって各リヤシートクッション12A、12
B、12Cに車両前後方向に沿って固定されている。ま
た、ヒンジ部24は、車幅方向に沿った連結手段として
のピン26、レール22がスライド可能に取り付けられ
たアッパプレート28、及びロアプレート30を備えて
おり、アッパプレート28の円筒状に湾曲された前端部
28Aと、ロアプレート30の円筒状に湾曲された左右
一対の前端部30A、30Bとがピン26で連結されて
いる。従って、アッパプレート28がロアプレート30
に対して、ピン26を中心に回転可能になっている。
【0021】また、ロアプレート30には、図示を省略
した取付孔が穿設されており、これらの取付孔に挿入さ
れたボルト31によってフロア14に固定されている。
【0022】なお、通常使用状態ではリヤシートクッシ
ョン12はその後部でフロア14にロックされており
(図中省略)、このロックを複数設定することにより、
リヤシート通常使用時のシートスライド機能を持たせて
いる。
【0023】図4に示される如く、アッパプレート28
の前端部28Aを含むアッパプレート28の前端部近傍
は、図4に二点鎖線で示すアッパプレートカバー32で
被覆されている。また、ロアプレート30の車幅方向外
側の前端部30Aは、図4に二点鎖線で示す側面視でC
字状のストッパ手段としてのロアプレートカバーアウタ
34で被覆されており、ロアプレート30の車幅方向内
側の前端部30Bは、図4に二点鎖線で示す側面視でC
字状のストッパ手段としてのロアプレートカバーインナ
36で被覆されている。
【0024】図1に示される如く、ロアプレートカバー
アウタ34の直径は、ロアプレートカバーインナ36の
直径より若干小さく設定されている。また、ロアプレー
トカバーインナ36は、ロアプレート30の前端部30
Bに固定されており、外周前側部には、解除手段として
の面削ぎ部36Aが形成されている。一方、ロアプレー
トカバーアウタ34は、ロアプレート30の前端部30
Aに、ピン26を回転中心にして図1の時計回転方向
(図1の矢印A方向)及び図1の反時計回転方向(図1
の矢印B方向)へ回転可能に取付けられており、外周部
の一部には、解除手段としての面削ぎ部34Aが形成さ
れている。また、ロアプレートカバーアウタ34の下側
端部には、径方向外側へ向けて操作部としてのレバー部
34Bが延設されている。
【0025】このレバー部34Bを操作して、ロアプレ
ートカバーアウタ34を矢印B方向へ回転し、レバー部
34Bをロアプレート30の傾斜面30Cに当接させる
と、ロアプレートカバーアウタ34の面削ぎ部34Aの
位置が、ロアプレートカバーインナ36の面削ぎ部36
Aの位置より、矢印B方向へ移動するようになってお
り、この状態(図1の状態)では、レール22の前端部
22Aが、ロアプレートカバーアウタ34の外周部と当
接して、レール22の下方への移動が阻止されるように
なっている。
【0026】図2に示される如く、レバー部34Bを操
作して、ロアプレートカバーアウタ34を矢印A方向へ
回転し、レバー部34Bを鉛直方向の位置(図2の位
置)にすると、ロアプレートカバーアウタ34の面削ぎ
部34Aの位置が、ロアプレートカバーインナ36の面
削ぎ部36Aの位置と一致するようになっている。この
状態(図2の状態)では、レール22を通常の使用状態
(図2の実線の状態)から車両前方へ略90度回転した
位置(図2の二点鎖線の位置)にした場合に、レール2
2が、ロアプレートカバーアウタ34の面削ぎ部34A
とロアプレートカバーインナ36の面削ぎ部36Aとに
沿って下方(図2の矢印C方向)へ移動できるようにな
っている。
【0027】図5に示される如く、中央リヤシート10
Bは回転スライド機構19を介して、フロア面14Aの
前端部に取り付けられており、回転スライド機構19に
より、車両前方に略90度回転した位置から下方へ移動
してリヤシートクッション12の前部が半段低いフロア
トンネル部40の上部に収まる起立状態(図5の実線の
状態)へ格納できるようになっている。なお、中央リヤ
シート10Bの前方には、フロアトンネル部40上に配
設されたコンソールボックス42があるため、中央リヤ
シート10Bは車両前方に略90度回転した位置からさ
らに前方へ回転する必要はない。このため、回転スライ
ド機構19は回転スライド機構18において、ロアプレ
ート30の前端部30A、30Bの双方にロアプレート
カバーインナ36が設けられた構成になっており、車両
前方に略90度回転した場合に、常に、その位置から下
方へ移動するようになっている。
【0028】次に、本第1実施形態の作用を説明する。
本第1実施形態の車両用リヤシート装置では、左リヤシ
ート10Aと右リヤシート10Cの各リヤシートクッシ
ョン12A、12Cは、回転スライド機構18により、
車両前方へ回転することができる。この時、図2に示さ
れる如く、ロアプレートカバーアウタ34のレバー部3
4Bを操作し、ロアプレートカバーアウタ34を回転し
て、レバー部34Bを鉛直方向の位置にすると、ロアプ
レートカバーアウタ34の面削ぎ部34Aの位置が、ロ
アプレートカバーインナ36の面削ぎ部36Aの位置と
一致する。このため、リヤシートクッション12に固定
したレール22が通常の使用状態(図2の実線の状態)
から車両前方へ略90度回転した位置(図2の二点鎖線
の位置)になると、レール22が、ロアプレートカバー
アウタ34の面削ぎ部34Aとロアプレートカバーイン
ナ36の面削ぎ部36Aとに沿って下方(図2の矢印C
方向)へ移動する。
【0029】従って、左右のリヤシートクッション12
A、12Cを略90度前方へ回転した後、さらに下方に
スライドし、図5の一点鎖線の位置(起立状態)へ格納
できるため、左右のリヤシートクッション12A、12
Cと左右のリヤシートバック20A、20Cが低い位置
に収まり、フロントシート側からの荷物の出し入れを容
易にすることが出来る。
【0030】一方、左リヤシート10Aと右リヤシート
10Cの各リヤシートクッション12A、12Bを、回
転スライド機構18により、車両前方へ回転する際に、
図1に示される如く、ロアプレートカバーアウタ34の
レバー部34Bを操作して、ロアプレートカバーアウタ
34を回転し、レバー部34Bをロアプレート30の傾
斜面30Cに当接させると、ロアプレートカバーアウタ
34の面削ぎ部34Aの位置が、ロアプレートカバーイ
ンナ36の面削ぎ部36Aの位置より、矢印B方向へ移
動する。このため、レール22の前端部22Aが、ロア
プレートカバーアウタ34の外周部と当接して、レール
22の下方への移動が阻止される。
【0031】従って、本第1実施形態の車両用リヤシー
ト装置の左リヤシート10Aと右リヤシート10Cで
は、各リヤシートクッション12A、12Cを、回転ス
ライド機構18により、車両前方へ略180度回転する
際に、レバー部34Bをロアプレート30の傾斜面30
Cに当接させると、ロアプレートカバーアウタ34の面
削ぎ部34Aの位置が、ロアプレートカバーインナ36
の面削ぎ部36Aの位置より、矢印B方向へ移動するた
め、回転途中にリヤシートクッション12A、12Cが
回転中心側へ滑るのを阻止しながら回転移動させること
が可能になる。特に、左リヤシート10Aと右リヤシー
ト10Cを、車両前方に略180度回転した折り畳み状
態にする場合には、各リヤシートクッション12A、1
2Cを車両前方に略90度回転した位置で、各リヤシー
トクッション12A、12Cが下方へ移動するのを阻止
できるため、各リヤシートクッション12A、12Cを
車両前方に回転する際の取扱性を向上することができ
る。
【0032】また、本第1実施形態の車両用リヤシート
装置の左リヤシート10Aと右リヤシート10Cでは、
ロアプレートカバーアウタ34のレバー部34Bの操作
により、ロアプレートカバーアウタ34の面削ぎ部34
Aの位置と、ロアプレートカバーインナ36の面削ぎ部
36Aの位置とが相対移動することによって、リヤシー
トクッション12A、12Cの下方への移動を制御する
構成としたので、構造が簡単で、且つ、アッパプレート
カバー32に加えてロアプレートカバーアウタ34とロ
アプレートカバーインナ36とで、回転スライド機構1
8のヒンジ部24を覆うことができるため、乗員の脚部
に回転スライド機構18のヒンジ部24が直接当たらな
くなる。
【0033】次に、本発明の車両用リヤシート装置の第
2実施形態を図6に従って説明する。
【0034】なお、第1実施形態と同一部材に付いて
は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0035】図6に示される如く、本第2実施形態のリ
ヤシート50は、車幅方向に沿って左側から略4:6の
割合で左リヤシート50A、右リヤシート50Bに2分
割されており、左リヤシート50Aは、第1実施形態の
回転スライド機構18を介して、フロア面14Aの前端
部に取り付けられており、この回転スライド機構18に
より、車両前方に略90度回転した位置から下方へ移動
して左リヤシートクッション52Aの前部が一段低い車
両前方フロア面14Bに収まる起立状態(図6の実線の
状態)と、車両前方に略180度回転した折り畳み状態
(図6の二点鎖線の状態)とに移動可能になっている。
【0036】一方、右リヤシート50Bは、第1実施形
態の回転スライド機構19を介して、フロア面14Aの
前端部に取り付けられており、回転スライド機構19に
より、車両前方に略90度回転した位置から下方へ移動
して右リヤシートクッション52Bの前部が半段低いフ
ロアトンネル部40の上部に収まる起立状態(図5の実
線の状態)へ格納できるようになっている。
【0037】なお、各リヤシートクッション52A、5
2Bの後部には、図示を省略したヒンジ部によりリヤシ
ートバック54A、54Bが、それぞれ前方へ回転可能
に取り付けられている。
【0038】次に、本第2実施形態の作用を説明する。
本第2実施形態の左リヤシート50Aでは、左リヤシー
トクッション52Aを、回転スライド機構18により、
車両前方へ略180度回転する際に、レバー部34Bを
操作して、ロアプレートカバーアウタ34を矢印B方向
へ回転し、レバー部34Bをロアプレート30の傾斜面
30Cに当接させると、回転途中に左リヤシートクッシ
ョン52Aが回転中心側へ滑るのを阻止しながら回転移
動させることが可能になる。特に、左リヤシート50A
を、車両前方に略180度回転した折り畳み状態にする
場合には、左リヤシートクッション52Aを車両前方に
略90度回転した位置で、左リヤシートクッション52
Aが下方へ移動するのを阻止できるため、左リヤシート
クッション52Aを車両前方に回転する際の取扱性を向
上することができる。
【0039】また、本第2実施形態の車両用リヤシート
装置の左リヤシート50Aでは、ロアプレートカバーア
ウタ34のレバー部34Bの操作により、ロアプレート
カバーアウタ34の面削ぎ部34Aの位置と、ロアプレ
ートカバーインナ36の面削ぎ部36Aの位置とが相対
移動することによって、左リヤシートクッション52A
の下方への移動を制御する構成としたので、構造が簡単
で、且つ、アッパプレートカバー32に加えてロアプレ
ートカバーアウタ34とロアプレートカバーインナ36
とで、回転スライド機構18のヒンジ部24を覆うこと
ができるため、乗員の脚部に回転スライド機構18のヒ
ンジ部24が直接当たらなくなる。
【0040】次に、本発明の車両用リヤシート装置の第
3実施形態を図7に従って説明する。
【0041】なお、第1実施形態と同一部材に付いて
は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0042】図7に示される如く、本第3実施形態のリ
ヤシート60は、シートバック61がフロア14の一段
高い車両後方のフロア面14Aに取付けられており、リ
ヤシートクッション62と別体とされている。
【0043】リヤシート60は、車幅方向に沿って左側
から略4:6の割合で左リヤシート60A、右リヤシー
ト60Bに2分割されており、左リヤシート60Aの左
リヤシートクッション62Aは、第1実施形態の回転ス
ライド機構18を介して、フロア面14Aの前端部に取
り付けられており、この回転スライド機構18により、
車両前方に略90度回転した位置から下方へ移動して左
リヤシートクッション62Aの前部が一段低い車両前方
フロア面14Bに収まる起立状態(図7の実線の状態)
と、車両前方に略180度回転した折り畳み状態(図7
の二点鎖線の状態)とに移動可能になっている。
【0044】一方、右リヤシート60Bの右リヤシート
クッション62Bは、第1実施形態の回転スライド機構
19を介して、フロア面14Aの前端部に取り付けられ
ており、回転スライド機構19により車両前方に略90
度回転した位置から下方へ移動して右リヤシートクッシ
ョン62Bの前部が半段低いフロアトンネル部40の上
部に収まる起立状態(図7の実線の状態)へ格納できる
ようになっている。
【0045】なお、右リヤシート60Bの右リヤシート
クッション62Bのフロアトンネル部40の上部と当接
する部位には、チャイルドシート部64が形成されてお
り、このチャイルドシート部64は、図示を省略したヒ
ンジによって、右リヤシートクッション62Bの着座面
側に折り上げ可能となっている。このため、チャイルド
シート部64を折り上げ状態(図7の実線の状態)とす
ることによって、チャイルドシート部64とフロアトン
ネル部40との干渉を防止でき、右リヤシート60Bの
起立状態での高さを、左リヤシート60Aの起立状態で
の高さと同じに設定してある。
【0046】従って、本第3実施形態の左リヤシート6
0Aでは、左リヤシートクッション62Aを、回転スラ
イド機構18により、車両前方へ略180度回転する際
に、レバー部34Bを操作して、ロアプレートカバーア
ウタ34を矢印B方向へ回転し、レバー部34Bをロア
プレート30の傾斜面30Cに当接させると、回転途中
に左リヤシートクッション62Aが回転中心側へ滑るの
を阻止しながら回転移動させることが可能になる。特
に、左リヤシート60Aを、車両前方に略180度回転
した折り畳み状態にする場合には、左リヤシートクッシ
ョン62Aを車両前方に略90度回転した位置で、左リ
ヤシートクッション62Aが下方へ移動阻止できるた
め、左リヤシートクッション62Aを車両前方に回転す
る際の取扱性を向上することができる。
【0047】また、本第3実施形態の車両用リヤシート
装置の左リヤシート60Aでは、ロアプレートカバーア
ウタ34のレバー部34Bの操作により、ロアプレート
カバーアウタ34の面削ぎ部34Aの位置と、ロアプレ
ートカバーインナ36の面削ぎ部36Aの位置とが相対
移動することによって、左リヤシートクッション62A
の下方への移動を制御する構成としたので、構造が簡単
で、且つ、アッパプレートカバー32に加えてロアプレ
ートカバーアウタ34とロアプレートカバーインナ36
とで、回転スライド機構18のヒンジ部24を覆うこと
ができるため、乗員の脚部に回転スライド機構18のヒ
ンジ部24が直接当たらなくなる。
【0048】以上に於いては、本発明を特定の実施形態
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載の本発明は、段差を有する
一段高い車両後方のフロア面に配設されたリヤシートの
少なくともシートクッションが回転スライド機構によっ
て車両後方フロアに連結されており、通常の着座状態
と、車両前方に略90度回転した位置から下方へ移動し
て該シートクッションの前部が一段低い車両前方フロア
に収まる起立状態と、車両前方に略180度回転した折
り畳み状態とに移動可能に構成した車両用リヤシート装
置において、前記略90度回転時にシートクッションの
下方へのスライドを阻止するストッパ手段と、該スライ
ドの阻止を解除する解除手段と、を設けた構成としたの
で、シートクッションを車両前方に回転する際の取扱性
を向上することができるという優れた効果も有する。
【0050】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
車両用リヤシート装置において、回転スライド機構は、
シートクッション側に設けられたレールとアッパプレー
ト、車両フロア側に設けられたロアプレート、及びアッ
パプレートの前端部とロアプレートの前端部とを回転可
能に連結する連結手段と、からなり、連結手段周りのア
ッパプレートとロアプレートのヒンジ部をそれぞれ覆う
アッパプレートカバーと2つのロアプレートカバーとを
備え、2つのロアプレートカバーにはそれぞれ面削ぎ部
を形成し、一方のロアプレートカバーに操作部を設けて
2つのロアプレートカバーが互いに相対回転可能とした
ので、シートクッションを車両前方に回転する際の取扱
性を向上することができると共に、構造が簡単で、且
つ、アッパプレートカバーと2つのロアプレートカバー
により乗員の脚部に回転スライド機構のヒンジ部が直接
当たらなくなるという優れた効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る車両用リヤシート
装置の折り畳み状態への移動時を示す概略側面図であ
る。
【図2】本発明の第1実施形態に係る車両用リヤシート
装置の起立状態への移動時を示す概略側面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る車両用リヤシート
装置の回転スライド機構を示す車両斜め前方外側から見
た斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る車両用リヤシート
装置の回転スライド機構を示す車両斜め前方外側から見
た分解斜視図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る車両用リヤシート
装置が適用された車両室内を示す車両斜め前方から見た
斜視図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る車両用リヤシート
装置が適用された車両室内を示す車両斜め前方から見た
斜視図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係る車両用リヤシート
装置が適用された車両室内を示す車両斜め前方から見た
斜視図である。
【図8】従来の実施形態に係る車両用リヤシート装置の
着座状態を示す概略側面図である。
【図9】従来の実施形態に係る車両用リヤシート装置の
起立状態を示す概略側面図である。
【符号の説明】
10 リヤシート 10A 左リヤシート 10B 中央リヤシート 10C 右リヤシート 12 リヤシートクッション 14 フロア 14A 一段高い車両後方のフロア面 14B 一段低い車両前方のフロア面 18 回転スライド機構 22 レール 24 ヒンジ部 26 ピン(連結手段) 28 アッパプレート 30 ロアプレート 32 アッパプレートカバー 34 ロアプレートカバーアウタ(ストッパ手段) 34A 面削ぎ部(解除手段) 34B レバー部(操作部) 36 ロアプレートカバーインナ(ストッパ手段) 36A 面削ぎ部(解除手段) 50 リヤシート 50A 左リヤシート 60 リヤシート 60A 左リヤシート

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 段差を有する一段高い車両後方のフロア
    面に配設されたリヤシートの少なくともシートクッショ
    ンが回転スライド機構によって車両後方フロアに連結さ
    れており、通常の着座状態と、車両前方に略90度回転
    した位置から下方へ移動して該シートクッションの前部
    が一段低い車両前方フロアに収まる起立状態と、車両前
    方に略180度回転した折り畳み状態とに移動可能に構
    成した車両用リヤシート装置において、前記略90度回
    転時にシートクッションの下方へのスライドを阻止する
    ストッパ手段と、該スライドの阻止を解除する解除手段
    と、を設けたことを特徴とする車両用リヤシート装置。
  2. 【請求項2】 前記回転スライド機構は、前記シートク
    ッション側に設けられたレールとアッパプレート、車両
    フロア側に設けられたロアプレート、及び該アッパプレ
    ートの前端部と前記ロアプレートの前端部とを回転可能
    に連結する連結手段、からなり、前記連結手段周りの前
    記アッパプレートと前記ロアプレートのヒンジ部をそれ
    ぞれ覆うアッパプレートカバーと2つのロアプレートカ
    バーとを備え、該2つのロアプレートカバーにはそれぞ
    れ面削ぎ部を形成し、一方のロアプレートカバーに操作
    部を設けて2つのロアプレートカバーが互いに相対回転
    可能としたことを特徴とする請求項1記載の車両用リヤ
    シート装置。
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