JP3575354B2 - 車両用回転座席 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車に搭載され、例えば高齢者や身体障害者等の乗員用として好適な車両用回転座席に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の回転座席は、乗員が楽に乗り降りできるようにするため、乗員を着座姿勢のままドア開口部側に向かって回転させるように構成され、さらに、ドア開口部と対向する横向き位置へ回転後は、ドア開口部を通して室外へ移動させるように構成されている。
そして、座席を室外へ移動させる手段の1つとして、車両フロア側に室外側に向かって下り勾配で傾斜する一対の固定レールを設け、その固定レールに沿って座席側に設けた一対の可動レールを摺動することによって、座席を室外に向かって下降させつつ移動するように構成されたスライド機構が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の座席スライド機構は、対向状に配置された固定レールと可動レールの溝間をケージにて保持された多数の鋼球が移動する構成であり、従って、移動量はレール長によって決定される。回転座席を例えば乗用車タイプの車両に搭載するような場合、レール長は最大に設定するとしても、精々座席の横幅程度である。従って、座席下という限られたスペースにスライド機構を設定しなければならないという制約を受ける関係で、自ずと取り得る移動量に限界があり、十分な移動量を確保することが困難であった。
【0004】
本発明は、上述した従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両前方を向く着座位置と車両側方を向く横向き位置との間を回転可能とされ、また横向き位置への回転後は、ドア開口部を通して室内と室外との間を移動可能とされる車両用回転座席において、移動機構を大型化することなく、室内外間における座席の移動量の増大を図ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、本発明に係る車両用回転座席は、特許請求の範囲の各請求項に記載の通りの構成を備えた。
従って、請求項1及び2に記載の発明によれば、座席本体を車両前方に向く着座位置から車両側方に向く横向き位置へ回動した状態において、室内から室外へ又は室外から室内へ移動することができるが、この場合、座席本体の室内外間の移動を2段スライド方式としてあるため、従来に比べて座席本体の移動量を増大することができる。従って、室外においての座席本体に対する乗員の乗降性を向上できる。
【0006】
また、請求項3に記載の発明によれば、移動量の増大に伴い室外に移動された座席本体の地上高を低くできるため、乗員の乗降性がより向上される。また、昇降量(室内外間での高低差)が従来に比べて増大されるため、車両フロアの高低に対する対応性が高くなり、搭載可能な車種が増加する。
【0007】
また、請求項4〜6の発明よれば、座席本体の室内外間の移動を電動によって行い得るので、操作性が向上し、また、電動モータの動力を伝達する手段としてボールネジ及びボールナットを利用したため、狭いスペースにコンパクトに配置することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1及び図2は車室内に配置された回転座席を後方から見た状態が示されている。図示のように、回転座席1は、ドア開口部Dの近くに配置されている。なお、以下の説明では、座席本体2が車両前方を向いた位置を着座位置といい、乗降のためにドア開口部に対向する車両側方を向いた位置を横向き位置といい、さらに車外に移動された位置を乗降位置という。
【0009】
本実施形態に係る車両用回転座席1は、座席本体2を車幅方向にスライド支持する幅方向支持台3と、該幅方向支持台3を回転可能に支持する回転支持台4と、該回転支持台4を車両前後方向にスライド支持する前後方向支持台5とを備えている。そして、車両フロアF上に、下から前後方向支持台5、回転支持台4、幅方向支持台3、座席本体2の順序で重合状に乗載配置されている。
座席本体2は、図3に示すように、シートクッション2aとシートバック2bとを有し、シートクッション2aの下面には、図4に示すように、フットレスト6を備えたシートホルダ7が取り付けられている。このシートホルダ7を介して座席本体2が幅方向支持台3に取り付けられている。
【0010】
次に、図5〜図12に基づいて幅方向支持台3を説明する。幅方向支持台3は、2段式直線スライド機構11を備えている。2段式直線スライド機構11は、固定レールとしての左右一対のアウタレール12と、第1可動レールとしての左右一対のミドルレール13と、第2可動レールとしての左右一対のインナレール14とから構成されている。そして、アウタレール12とミドルレール13との対向間及びミドルレール13とインナレール14との対向間には、それぞれV溝が形成されるとともにケージにて保持される多数の鋼球15が介在されてミドルレール13及びインナレール14が直線移動されるようになっている。
【0011】
左右の両アウタレール12の外面側には、それぞれサイドプレート16が固着され、その左右のサイドプレート16の後端部が縦向きの連結板17によって相互に連結されている。また、両アウタレール12の前端部が平板状の連結板18によって相互に連結されている。このように、両アウタレール12をサイドプレート16及び前後の連結板17,18によって一体化することで、移動方向に長い格子状の固定枠体19が構成されている。後側の連結板17には幅方向支持台3の駆動源としての第1の電動モータ20が取り付けられ、この第1の電動モータ20から減速機21を介して第1のボールネジ22が回転駆動されるようになっている。第1のボールネジ22はアウタレール12間に平行に配置され、先端が前側の連結板18に取り付けられたブラケット23により回転自在に支持されている。
【0012】
左右のミドルレール13は、前端部及び後端部がそれぞれ前後の連結板26によって相互に連結されており、このことによって移動方向に長い格子状の中間スライド枠体27が構成されている。そして、中間スライド枠体27の後側の連結板26に前記第1のボールネジ22に噛み合う第1のボールナット28がブラケット29を介して取り付けられている。このため、第1の電動モータ20が起動されると、第1のボールネジ22が回転して第1のボールナット28が移動し、中間スライド枠体27が車両幅方向に移動する。
また、中間スライド枠体27の後側の連結板26には幅方向支持台3の駆動源としての第2の電動モータ30が取り付けられ、この第2の電動モータ30から減速機31を介して第2のボールネジ32が回転駆動されるようになっている。第2のボールネジ32はミドルレール13間に平行に配置され、先端が前側の連結板26に取り付けられたブラケット33により回転自在に支持されている。
【0013】
左右のインナレール14は、前端部及び後端部がそれぞれ前後の連結板36によって相互に連結されており、このことによって移動方向に長い格子状のトップスライド枠体37が構成されている。そして、このトップスライド枠体37の後側の連結板36に前記第2のボールネジ32に噛み合う第2のボールナット38がブラケット39を介して取り付けられている。このため、第2の電動モータ30が起動されると、第2のボールネジ32が回転して第2のボールナット38が移動し、トップスライド枠体37が車両幅方向に移動する。
また、トップスライド枠体37上には、前後一対のシートブラケット(シートレッグ)40が取り付けられており、この前後のシートブラケット40に前記座席本体2がシートホルダ7を介して取り付けられている。
【0014】
上記のように幅方向支持台3は、固定枠体19に対して中間スライド枠体27が、また中間スライド枠体27に対してトップスライド枠体37がそれぞれ移動する、即ち伸縮動作することによって座席本体2を2段に移動する構成となっている。そして、幅方向支持台3は伸長方向に向かって下り勾配、即ち着座位置では、前方に傾斜するように回転支持台4上に配置される。
回転支持台4は、図13に示すように回転ベース41とその回転ベース41上に固定された左右の取付ブラケット42を有し、左右の取付ブラケット42が幅方向支持台3における固定枠体19の左右側面に固着されている。
この場合において、幅方向支持台3が前下がりの傾斜状に取り付けられる関係で、この傾斜に対応して前記座席本体2が水平となるように前後のシートブラケット40の高さが調整(前側の足長さが長く設定)されている。
【0015】
また、回転支持台4は、座席本体2を着座位置と横向き位置との間で約90度回転させるためのものであって、回転リング43を介して前後方向支持台5上に回転可能に支持されている。図13に示すように回転リング43は内輪43aと外輪43bを有し、図示は省略したが、両輪43a,43bの対向する周面間にはそれぞれV溝が形成されるとともに多数の鋼球が介装されている。内輪43aが回転ベース41の下面に固定され、外輪43bが前後方向移動台5の上面に固定されている。この回転リング43によれば、着座者及び幅方向支持台3や座席本体2等の重量を受けつつ内輪43aが外輪43bに対して回転することにより幅方向支持台3と共に座席本体2が前後方向支持台5に対して回転する。
そして、上記のように支持される回転ベース41は、図示は省略するが、電動モータを駆動源とする回転駆動装置(ベルト式、チェン式、歯車式等)によって回転作動されるように構成される。
【0016】
また、回転支持台4は前後方向支持台5によって車両前後方向に直線移動可能に支持されている。即ち、前後方向支持台5は、回転支持台4の外輪43bが固定されるメインベース51を備え、そのメインベース51が直線スライド機構52を介して車両フロアF上に前後方向にスライド可能に取り付けられている。
直線スライド機構52は、前述の幅方向支持台3の直線スライド機構11と同様の構成のものが用いられている。即ち、直線スライド機構52は車両フロアF上に固定された左右一対の固定レール53と、その固定レール53の内側に配置される左右一対の可動レール54と、両レール53,54の対向面間のV溝55間に介在されるケージにて保持された多数の鋼球(図示省略)とを備えた構成とされている。
【0017】
そして、上記のスライド動作は、前述した回転動作と連動機構60を介して連動される構成となっている。連動機構60は、前記回転ベース41の下面に取り付けた円弧形状のピニオンギヤ61と、上記メインベース51の上面に回転可能に取り付けられた中間ギヤ62と、車両フロアF上に固定された車両前後方向に延在するラック63とから構成されている。ピニオンギヤ61は中間ギヤ62と噛み合い、中間ギヤ62はラック63に噛み合っている。但し、図14に示すようにピニオンギヤ61の図示手前側の一定角度αの範囲には、噛み合い歯が形成されていない。従って、この角度αの範囲内では、ピニオンギヤ61は中間ギヤ62に噛み合わず、延いては座席本体2の回転動作と、スライド動作は連動されない(非連動範囲)。
座席本体2を着座位置からドア開口部D側に角度αだけ回転させると、ピニオンギヤ61が中間ギヤ62に噛み合い、以後ピニオンギヤ61と中間ギヤ62の噛み合い、及び中間ギヤ62とラック63との噛み合いを経て座席本体2のドア開口部D側への回転動作とスライド動作が連動される。
【0018】
逆に、座席本体2をドア開口部Dに向き合う横向き位置から着座位置へ回転させると、座席本体2はこの回転動作に連動して車両後方へ移動し、これにより着座者の足元を広く確保することができる。このように構成した連動機構60によれば、座席本体2を着座位置と横向き位置との間を移動する場合において、1動作で座席本体2の回転動作とスライド動作とを行わせることができるので、回転座席1の使い勝手が向上する。
【0019】
上記のように構成された本実施の形態に係る車両用回転座席1によれば、車両走行時は、図1に示す状態となる。この状態では、座席本体2が車両前方に向いた着座位置にあって、スライド後端部に位置している。また、幅方向支持台3は移動方向が車両前後方向に平行な状態にあり、かつミドルレール13及びインナレール14が共に移動方向の後端部に位置しており縮小状態にある。
かかる状態で、回転座席1に乗降するときは、回転駆動用の電動モータを駆動して座席本体2をドア開口部D側に回転させると、上記のように座席本体2が角度αだけ回転した時点から回転動作に連動して車両前方へのスライド動作がなされる。そして、略90度回転した時点で電動モータが停止される。この状態が図2に実線で示されている。
【0020】
図2に実線で示す状態では、座席本体2がドア開口部Dに向き合っており、幅方向支持台3は移動方向が車両幅方向に平行となっている。従って、この状態で幅方向支持台3の第1及び第2の電動モータ20,30がそれぞれ駆動されると、第1及び第2のボールネジ22,32が回転して中間スライド枠体27、トップスライド枠体37がそれぞれ第1及び第2のボールナット28,38を介して移動する。このため、図2に仮想線で示すように、トップスライド枠体37上の座席本体2がドア開口部Dから室外の乗降位置へ移動される。なお、この場合において、第1及び第2の電動モータ20,30は、同時駆動又は順次駆動のいずれであっても差し支えない。
このとき、幅方向支持台3は室外側に向かって下り勾配で傾斜されているため、座席本体2は室外へ移動されるに連れて順次下降する。このため、座席本体2に対して楽に乗り降りすることが可能となる。
座席本体2を乗降位置から室内に戻すには、第1及び第2の電動モータ20,30を逆転させることで室内の横向き位置に戻すことができる。そして、座席本体2が室内に戻された後、回転駆動用の電動モータが逆転駆動されると、座席本体2が車両前方に向くように回転され、その回転に連動して車両後方へスライドする。かくして、幅方向支持台3及び座席本体2は着座位置に戻される。
【0021】
以上のように、本実施の形態に係る回転座席1によれば、幅方向支持台3が座席本体2と一体となって回転支持台4により着座位置と横向き位置との間を回転及びスライド動作し、着座位置ではその移動方向である長手方向が車両前後方向に沿う向きとなる。このため、車両走行時には、幅方向支持台3が横方向へ張り出すことがなく、隣席との間のスペースを確保することが可能となる。
【0022】
しかも、本実施の形態においては、幅方向支持台3をアウタレール12とミドルレール13とインナレール14とによる2段スライド方式としたので、従来の1段スライド方式に比べると、幅方向支持台3の長手方向の長さを一定とした上で、座席本体2の横向き位置と乗降位置との間の移動量及び昇降量をアップすることができる。このため、座席本体2を室外へ移動したときに、ドア開口部Dから大きく引き離すことが可能となるとともに、地上に近づけることが可能となり、座席本体2に対する乗降性を高めることができる。
なお、移動量及び昇降量を1段スライド式と同等に設定したときは、幅方向支持台3の移動方向の長さを縮小してコンパクト化を図ることが可能となる。
【0023】
また、横向き位置と乗降位置との間に関する座席本体2の移動量及び昇降量が増大されることで、乗用車よりも車高(車両フロア)の高い車種への適用が可能となり、適用車種の範囲を広げることが可能となる。さらには、幅方向支持台3のスライド駆動源として、電動モータ20,30を用い、その動力の伝達手段としてボールネジ22,32とボールナット28,38を採用したため、狭いスペースにコンパクトに配置することができる。
【0024】
なお、本発明は図示の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更することが可能である。
例えば、本実施の形態では、回転座席1が回転動作とスライド動作とを連動する形式のものに適用した場合で説明したが、回転動作とスライド動作とが単独で行われる形式の回転座席又はスライド動作を有しない形式の回転座席に適用してもよい。
【0025】
また、幅方向支持台3の2段式直線スライド機構11を構成する各レール12,13,14の向き合った溝間をケージにて支持される鋼球15が移動する構成としたが、円筒又は円柱のガイドレールに短筒が外嵌してスライドする形式の構成に変更してもよい。また、幅方向支持台3の駆動装置は、ボールネジ式に限らず、チェン式、歯車式等、他の形式に変更してもよい。また、中間スライド枠体27及びトップスライド枠体37を個別的に駆動する形式としたが、1つの電動モータによって両スライド枠体27,37が連動して移動する構成に変更することも可能である。
【0026】
また、本実施の形態では、幅方向支持台3を室外に向かって前下がりに傾斜する構成としたので、座席本体2が室内外間をスライド動作する際に同時に昇降動作を行うことができるという長所を有するが、スライド動作を水平に行うようにする一方、そのスライド動作とは別に昇降動作を行う構成に変更することも可能である。
また、本実施の形態では、幅方向支持台3を設けるに当たり、回転支持台4と座席本体2との間に設けて座席本体2と共に回転する構成としたが、車両フロアFと前後方向支持台5との間、又は前後方向支持台5を省略する構成の場合には車両フロアFと回転支持台4との間に設けることが可能である。ただし、その場合には、幅方向支持台3のスライド方向が常に車幅方向となるように設定されることは勿論である。
【0027】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、車両前方を向く着座位置と車両側方を向く横向き位置との間を回転可能とされ、また横向き位置への移動後は、ドア開口部を通して室内と室外との間を移動可能とされる車両用回転座席において、移動機構を大型化することなく、室内と室外との間における座席の移動量を増大することができる。このため、座席本体に対する乗員の乗降性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】座席本体が着座位置にあるときの回転座席を車両後方から見た図である。
【図2】座席本体が横向き位置に回転された回転座席を車両後方から見た図である。
【図3】座席本体の斜視図である。
【図4】シートホルダの斜視図である。
【図5】幅方向支持台の平面図であり、移動前(縮小時)の状態を示す。
【図6】幅方向支持台の平面図であり、移動後(伸長時)の状態を示す。
【図7】図6のA−A線断面図である。
【図8】図6のB−B線断面図である。
【図9】図6のC−C線断面図である。
【図10】図6のD−D線断面図である。
【図11】図6のE−E線断面図である。
【図12】図6のF−F線断面図である。
【図13】回転支持台及び前後方向支持台の斜視図である。
【図14】回転動作と前後方向のスライド動作との連動機構を示す平面図である。
【符号の説明】
1…回転座席
2…座席本体
3…幅方向支持台
4…回転支持台
5…前後方向支持台
11…2段式直線スライド機構
12…固定レールとしてのアウタレール
13…第1可動レールとしてのミドルレール
14…第2可動レールとしてのインナレール
20…第1の電動モータ
22…第1のボールネジ
28…第1のボールナット
30…第2の電動モータ
32…第2のボールネジ
38…第2のボールナット
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車に搭載され、例えば高齢者や身体障害者等の乗員用として好適な車両用回転座席に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の回転座席は、乗員が楽に乗り降りできるようにするため、乗員を着座姿勢のままドア開口部側に向かって回転させるように構成され、さらに、ドア開口部と対向する横向き位置へ回転後は、ドア開口部を通して室外へ移動させるように構成されている。
そして、座席を室外へ移動させる手段の1つとして、車両フロア側に室外側に向かって下り勾配で傾斜する一対の固定レールを設け、その固定レールに沿って座席側に設けた一対の可動レールを摺動することによって、座席を室外に向かって下降させつつ移動するように構成されたスライド機構が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の座席スライド機構は、対向状に配置された固定レールと可動レールの溝間をケージにて保持された多数の鋼球が移動する構成であり、従って、移動量はレール長によって決定される。回転座席を例えば乗用車タイプの車両に搭載するような場合、レール長は最大に設定するとしても、精々座席の横幅程度である。従って、座席下という限られたスペースにスライド機構を設定しなければならないという制約を受ける関係で、自ずと取り得る移動量に限界があり、十分な移動量を確保することが困難であった。
【0004】
本発明は、上述した従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両前方を向く着座位置と車両側方を向く横向き位置との間を回転可能とされ、また横向き位置への回転後は、ドア開口部を通して室内と室外との間を移動可能とされる車両用回転座席において、移動機構を大型化することなく、室内外間における座席の移動量の増大を図ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、本発明に係る車両用回転座席は、特許請求の範囲の各請求項に記載の通りの構成を備えた。
従って、請求項1及び2に記載の発明によれば、座席本体を車両前方に向く着座位置から車両側方に向く横向き位置へ回動した状態において、室内から室外へ又は室外から室内へ移動することができるが、この場合、座席本体の室内外間の移動を2段スライド方式としてあるため、従来に比べて座席本体の移動量を増大することができる。従って、室外においての座席本体に対する乗員の乗降性を向上できる。
【0006】
また、請求項3に記載の発明によれば、移動量の増大に伴い室外に移動された座席本体の地上高を低くできるため、乗員の乗降性がより向上される。また、昇降量(室内外間での高低差)が従来に比べて増大されるため、車両フロアの高低に対する対応性が高くなり、搭載可能な車種が増加する。
【0007】
また、請求項4〜6の発明よれば、座席本体の室内外間の移動を電動によって行い得るので、操作性が向上し、また、電動モータの動力を伝達する手段としてボールネジ及びボールナットを利用したため、狭いスペースにコンパクトに配置することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1及び図2は車室内に配置された回転座席を後方から見た状態が示されている。図示のように、回転座席1は、ドア開口部Dの近くに配置されている。なお、以下の説明では、座席本体2が車両前方を向いた位置を着座位置といい、乗降のためにドア開口部に対向する車両側方を向いた位置を横向き位置といい、さらに車外に移動された位置を乗降位置という。
【0009】
本実施形態に係る車両用回転座席1は、座席本体2を車幅方向にスライド支持する幅方向支持台3と、該幅方向支持台3を回転可能に支持する回転支持台4と、該回転支持台4を車両前後方向にスライド支持する前後方向支持台5とを備えている。そして、車両フロアF上に、下から前後方向支持台5、回転支持台4、幅方向支持台3、座席本体2の順序で重合状に乗載配置されている。
座席本体2は、図3に示すように、シートクッション2aとシートバック2bとを有し、シートクッション2aの下面には、図4に示すように、フットレスト6を備えたシートホルダ7が取り付けられている。このシートホルダ7を介して座席本体2が幅方向支持台3に取り付けられている。
【0010】
次に、図5〜図12に基づいて幅方向支持台3を説明する。幅方向支持台3は、2段式直線スライド機構11を備えている。2段式直線スライド機構11は、固定レールとしての左右一対のアウタレール12と、第1可動レールとしての左右一対のミドルレール13と、第2可動レールとしての左右一対のインナレール14とから構成されている。そして、アウタレール12とミドルレール13との対向間及びミドルレール13とインナレール14との対向間には、それぞれV溝が形成されるとともにケージにて保持される多数の鋼球15が介在されてミドルレール13及びインナレール14が直線移動されるようになっている。
【0011】
左右の両アウタレール12の外面側には、それぞれサイドプレート16が固着され、その左右のサイドプレート16の後端部が縦向きの連結板17によって相互に連結されている。また、両アウタレール12の前端部が平板状の連結板18によって相互に連結されている。このように、両アウタレール12をサイドプレート16及び前後の連結板17,18によって一体化することで、移動方向に長い格子状の固定枠体19が構成されている。後側の連結板17には幅方向支持台3の駆動源としての第1の電動モータ20が取り付けられ、この第1の電動モータ20から減速機21を介して第1のボールネジ22が回転駆動されるようになっている。第1のボールネジ22はアウタレール12間に平行に配置され、先端が前側の連結板18に取り付けられたブラケット23により回転自在に支持されている。
【0012】
左右のミドルレール13は、前端部及び後端部がそれぞれ前後の連結板26によって相互に連結されており、このことによって移動方向に長い格子状の中間スライド枠体27が構成されている。そして、中間スライド枠体27の後側の連結板26に前記第1のボールネジ22に噛み合う第1のボールナット28がブラケット29を介して取り付けられている。このため、第1の電動モータ20が起動されると、第1のボールネジ22が回転して第1のボールナット28が移動し、中間スライド枠体27が車両幅方向に移動する。
また、中間スライド枠体27の後側の連結板26には幅方向支持台3の駆動源としての第2の電動モータ30が取り付けられ、この第2の電動モータ30から減速機31を介して第2のボールネジ32が回転駆動されるようになっている。第2のボールネジ32はミドルレール13間に平行に配置され、先端が前側の連結板26に取り付けられたブラケット33により回転自在に支持されている。
【0013】
左右のインナレール14は、前端部及び後端部がそれぞれ前後の連結板36によって相互に連結されており、このことによって移動方向に長い格子状のトップスライド枠体37が構成されている。そして、このトップスライド枠体37の後側の連結板36に前記第2のボールネジ32に噛み合う第2のボールナット38がブラケット39を介して取り付けられている。このため、第2の電動モータ30が起動されると、第2のボールネジ32が回転して第2のボールナット38が移動し、トップスライド枠体37が車両幅方向に移動する。
また、トップスライド枠体37上には、前後一対のシートブラケット(シートレッグ)40が取り付けられており、この前後のシートブラケット40に前記座席本体2がシートホルダ7を介して取り付けられている。
【0014】
上記のように幅方向支持台3は、固定枠体19に対して中間スライド枠体27が、また中間スライド枠体27に対してトップスライド枠体37がそれぞれ移動する、即ち伸縮動作することによって座席本体2を2段に移動する構成となっている。そして、幅方向支持台3は伸長方向に向かって下り勾配、即ち着座位置では、前方に傾斜するように回転支持台4上に配置される。
回転支持台4は、図13に示すように回転ベース41とその回転ベース41上に固定された左右の取付ブラケット42を有し、左右の取付ブラケット42が幅方向支持台3における固定枠体19の左右側面に固着されている。
この場合において、幅方向支持台3が前下がりの傾斜状に取り付けられる関係で、この傾斜に対応して前記座席本体2が水平となるように前後のシートブラケット40の高さが調整(前側の足長さが長く設定)されている。
【0015】
また、回転支持台4は、座席本体2を着座位置と横向き位置との間で約90度回転させるためのものであって、回転リング43を介して前後方向支持台5上に回転可能に支持されている。図13に示すように回転リング43は内輪43aと外輪43bを有し、図示は省略したが、両輪43a,43bの対向する周面間にはそれぞれV溝が形成されるとともに多数の鋼球が介装されている。内輪43aが回転ベース41の下面に固定され、外輪43bが前後方向移動台5の上面に固定されている。この回転リング43によれば、着座者及び幅方向支持台3や座席本体2等の重量を受けつつ内輪43aが外輪43bに対して回転することにより幅方向支持台3と共に座席本体2が前後方向支持台5に対して回転する。
そして、上記のように支持される回転ベース41は、図示は省略するが、電動モータを駆動源とする回転駆動装置(ベルト式、チェン式、歯車式等)によって回転作動されるように構成される。
【0016】
また、回転支持台4は前後方向支持台5によって車両前後方向に直線移動可能に支持されている。即ち、前後方向支持台5は、回転支持台4の外輪43bが固定されるメインベース51を備え、そのメインベース51が直線スライド機構52を介して車両フロアF上に前後方向にスライド可能に取り付けられている。
直線スライド機構52は、前述の幅方向支持台3の直線スライド機構11と同様の構成のものが用いられている。即ち、直線スライド機構52は車両フロアF上に固定された左右一対の固定レール53と、その固定レール53の内側に配置される左右一対の可動レール54と、両レール53,54の対向面間のV溝55間に介在されるケージにて保持された多数の鋼球(図示省略)とを備えた構成とされている。
【0017】
そして、上記のスライド動作は、前述した回転動作と連動機構60を介して連動される構成となっている。連動機構60は、前記回転ベース41の下面に取り付けた円弧形状のピニオンギヤ61と、上記メインベース51の上面に回転可能に取り付けられた中間ギヤ62と、車両フロアF上に固定された車両前後方向に延在するラック63とから構成されている。ピニオンギヤ61は中間ギヤ62と噛み合い、中間ギヤ62はラック63に噛み合っている。但し、図14に示すようにピニオンギヤ61の図示手前側の一定角度αの範囲には、噛み合い歯が形成されていない。従って、この角度αの範囲内では、ピニオンギヤ61は中間ギヤ62に噛み合わず、延いては座席本体2の回転動作と、スライド動作は連動されない(非連動範囲)。
座席本体2を着座位置からドア開口部D側に角度αだけ回転させると、ピニオンギヤ61が中間ギヤ62に噛み合い、以後ピニオンギヤ61と中間ギヤ62の噛み合い、及び中間ギヤ62とラック63との噛み合いを経て座席本体2のドア開口部D側への回転動作とスライド動作が連動される。
【0018】
逆に、座席本体2をドア開口部Dに向き合う横向き位置から着座位置へ回転させると、座席本体2はこの回転動作に連動して車両後方へ移動し、これにより着座者の足元を広く確保することができる。このように構成した連動機構60によれば、座席本体2を着座位置と横向き位置との間を移動する場合において、1動作で座席本体2の回転動作とスライド動作とを行わせることができるので、回転座席1の使い勝手が向上する。
【0019】
上記のように構成された本実施の形態に係る車両用回転座席1によれば、車両走行時は、図1に示す状態となる。この状態では、座席本体2が車両前方に向いた着座位置にあって、スライド後端部に位置している。また、幅方向支持台3は移動方向が車両前後方向に平行な状態にあり、かつミドルレール13及びインナレール14が共に移動方向の後端部に位置しており縮小状態にある。
かかる状態で、回転座席1に乗降するときは、回転駆動用の電動モータを駆動して座席本体2をドア開口部D側に回転させると、上記のように座席本体2が角度αだけ回転した時点から回転動作に連動して車両前方へのスライド動作がなされる。そして、略90度回転した時点で電動モータが停止される。この状態が図2に実線で示されている。
【0020】
図2に実線で示す状態では、座席本体2がドア開口部Dに向き合っており、幅方向支持台3は移動方向が車両幅方向に平行となっている。従って、この状態で幅方向支持台3の第1及び第2の電動モータ20,30がそれぞれ駆動されると、第1及び第2のボールネジ22,32が回転して中間スライド枠体27、トップスライド枠体37がそれぞれ第1及び第2のボールナット28,38を介して移動する。このため、図2に仮想線で示すように、トップスライド枠体37上の座席本体2がドア開口部Dから室外の乗降位置へ移動される。なお、この場合において、第1及び第2の電動モータ20,30は、同時駆動又は順次駆動のいずれであっても差し支えない。
このとき、幅方向支持台3は室外側に向かって下り勾配で傾斜されているため、座席本体2は室外へ移動されるに連れて順次下降する。このため、座席本体2に対して楽に乗り降りすることが可能となる。
座席本体2を乗降位置から室内に戻すには、第1及び第2の電動モータ20,30を逆転させることで室内の横向き位置に戻すことができる。そして、座席本体2が室内に戻された後、回転駆動用の電動モータが逆転駆動されると、座席本体2が車両前方に向くように回転され、その回転に連動して車両後方へスライドする。かくして、幅方向支持台3及び座席本体2は着座位置に戻される。
【0021】
以上のように、本実施の形態に係る回転座席1によれば、幅方向支持台3が座席本体2と一体となって回転支持台4により着座位置と横向き位置との間を回転及びスライド動作し、着座位置ではその移動方向である長手方向が車両前後方向に沿う向きとなる。このため、車両走行時には、幅方向支持台3が横方向へ張り出すことがなく、隣席との間のスペースを確保することが可能となる。
【0022】
しかも、本実施の形態においては、幅方向支持台3をアウタレール12とミドルレール13とインナレール14とによる2段スライド方式としたので、従来の1段スライド方式に比べると、幅方向支持台3の長手方向の長さを一定とした上で、座席本体2の横向き位置と乗降位置との間の移動量及び昇降量をアップすることができる。このため、座席本体2を室外へ移動したときに、ドア開口部Dから大きく引き離すことが可能となるとともに、地上に近づけることが可能となり、座席本体2に対する乗降性を高めることができる。
なお、移動量及び昇降量を1段スライド式と同等に設定したときは、幅方向支持台3の移動方向の長さを縮小してコンパクト化を図ることが可能となる。
【0023】
また、横向き位置と乗降位置との間に関する座席本体2の移動量及び昇降量が増大されることで、乗用車よりも車高(車両フロア)の高い車種への適用が可能となり、適用車種の範囲を広げることが可能となる。さらには、幅方向支持台3のスライド駆動源として、電動モータ20,30を用い、その動力の伝達手段としてボールネジ22,32とボールナット28,38を採用したため、狭いスペースにコンパクトに配置することができる。
【0024】
なお、本発明は図示の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更することが可能である。
例えば、本実施の形態では、回転座席1が回転動作とスライド動作とを連動する形式のものに適用した場合で説明したが、回転動作とスライド動作とが単独で行われる形式の回転座席又はスライド動作を有しない形式の回転座席に適用してもよい。
【0025】
また、幅方向支持台3の2段式直線スライド機構11を構成する各レール12,13,14の向き合った溝間をケージにて支持される鋼球15が移動する構成としたが、円筒又は円柱のガイドレールに短筒が外嵌してスライドする形式の構成に変更してもよい。また、幅方向支持台3の駆動装置は、ボールネジ式に限らず、チェン式、歯車式等、他の形式に変更してもよい。また、中間スライド枠体27及びトップスライド枠体37を個別的に駆動する形式としたが、1つの電動モータによって両スライド枠体27,37が連動して移動する構成に変更することも可能である。
【0026】
また、本実施の形態では、幅方向支持台3を室外に向かって前下がりに傾斜する構成としたので、座席本体2が室内外間をスライド動作する際に同時に昇降動作を行うことができるという長所を有するが、スライド動作を水平に行うようにする一方、そのスライド動作とは別に昇降動作を行う構成に変更することも可能である。
また、本実施の形態では、幅方向支持台3を設けるに当たり、回転支持台4と座席本体2との間に設けて座席本体2と共に回転する構成としたが、車両フロアFと前後方向支持台5との間、又は前後方向支持台5を省略する構成の場合には車両フロアFと回転支持台4との間に設けることが可能である。ただし、その場合には、幅方向支持台3のスライド方向が常に車幅方向となるように設定されることは勿論である。
【0027】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、車両前方を向く着座位置と車両側方を向く横向き位置との間を回転可能とされ、また横向き位置への移動後は、ドア開口部を通して室内と室外との間を移動可能とされる車両用回転座席において、移動機構を大型化することなく、室内と室外との間における座席の移動量を増大することができる。このため、座席本体に対する乗員の乗降性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】座席本体が着座位置にあるときの回転座席を車両後方から見た図である。
【図2】座席本体が横向き位置に回転された回転座席を車両後方から見た図である。
【図3】座席本体の斜視図である。
【図4】シートホルダの斜視図である。
【図5】幅方向支持台の平面図であり、移動前(縮小時)の状態を示す。
【図6】幅方向支持台の平面図であり、移動後(伸長時)の状態を示す。
【図7】図6のA−A線断面図である。
【図8】図6のB−B線断面図である。
【図9】図6のC−C線断面図である。
【図10】図6のD−D線断面図である。
【図11】図6のE−E線断面図である。
【図12】図6のF−F線断面図である。
【図13】回転支持台及び前後方向支持台の斜視図である。
【図14】回転動作と前後方向のスライド動作との連動機構を示す平面図である。
【符号の説明】
1…回転座席
2…座席本体
3…幅方向支持台
4…回転支持台
5…前後方向支持台
11…2段式直線スライド機構
12…固定レールとしてのアウタレール
13…第1可動レールとしてのミドルレール
14…第2可動レールとしてのインナレール
20…第1の電動モータ
22…第1のボールネジ
28…第1のボールナット
30…第2の電動モータ
32…第2のボールネジ
38…第2のボールナット
Claims (6)
- 車両前方を向いた着座位置と車両側方を向いた乗降のための横向き位置との間を回転可能な車両用回転座席であって、
座席本体を前記着座位置と前記横向き位置との間で水平回転可能に支持するための回転支持台と、
前記座席本体を車幅方向に移動可能に支持するための幅方向支持台とを備え、
前記幅方向支持台は、車両フロアまたは前記回転支持台に相互に平行に固定された左右一対の固定レールを有する固定枠体と、前記両固定レールの内側に沿って移動可能に支持された左右一対の第1可動レールと該両第1可動レール間を連結する連結板を有する中間スライド枠体と、前記両第1可動レールの内側に沿って移動可能に支持された左右一対の第2可動レールと該両第2可動レール間を連結する連結板を有するトップスライド枠体を備え、該トップスライド枠体に前記座席本体が支持されて、該座席本体を2段階で車幅方向にスライド可能な構成とされるとともに、
前記固定レール間に第1の駆動装置を配置し、該第1の駆動装置を前記中間スライド枠体の連結板に連結して該中間スライド枠体を前記固定枠体に対して移動させ、かつ前記第1可動レール間に第2の駆動装置を配置し、該第2の駆動装置を前記トップスライド枠体の連結板に連結して該トップスライド枠体を前記中間スライド枠体に対して移動させる構成とした車両用回転座席。 - 請求項1記載の車両用回転座席であって、回転支持台を車両前後方向に移動可能に支持する前後方向支持台と、
座席本体が着座位置から横向き位置へ所定角度回転した中間位置と前記横向き位置との間にあるときには、前記座席本体の回転動作に連動して前記回転支持台を車両前後方向へ移動させる連動手段を備え、
車両フロアと前記前後方向支持台との間、または該回転支持台と前記座席本体との間に幅方向支持台を介在した車両用回転座席。 - 請求項1又は2に記載の車両用回転座席であって、前記幅方向支持台は、前記座席本体が横向き位置に回転された状態において室外側に向かって下り勾配で傾斜される構成とした車両用回転座席。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用回転座席であって、第1の駆動装置は、電動モータと、該電動モータにより回転するボールネジと、該ボールネジに噛み合わされたボールナットを備え、前記電動モータおよび前記ボールネジを固定枠体側に支持し、前記ボールナットを中間スライド枠体の連結板に支持した車両用回転座席。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用回転座席であって、第2の駆動装置は、電動モータと、該電動モータにより回転するボールネジと、該ボールネジに噛み合わされたボールナットを備え、前記電動モータおよび前記ボールネジを中間スライド枠体側に支持し、前記ボールナットをトップスライド枠体の連結板に支持した車両用回転座席。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用回転座席であって、
第1の駆動装置は、第1の電動モータと、該第1の電動モータにより回転する第1のボールネジと、該第1のボールネジに噛み合わされた第1のボールナットを備え、前記第1の電動モータおよび前記第1のボールネジを固定枠体側に支持し、前記第1のボールナットを中間スライド枠体の連結板に支持し、
前記第2の駆動装置は、第2の電動モータと、該第2の電動モータにより回転する第2のボールネジと、該第2のボールネジに噛み合わされた第2のボールナットを備え、前記第2の電動モータおよび前記第2のボールネジを中間スライド枠体側に支持し、前記第2のボールナットをトップスライド枠体の連結板に支持した車両用回転座席。
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