JP2555980Y2 - 自動車用シート - Google Patents

自動車用シート

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JP2555980Y2
JP2555980Y2 JP9752291U JP9752291U JP2555980Y2 JP 2555980 Y2 JP2555980 Y2 JP 2555980Y2 JP 9752291 U JP9752291 U JP 9752291U JP 9752291 U JP9752291 U JP 9752291U JP 2555980 Y2 JP2555980 Y2 JP 2555980Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、シートバックの背凭れ
の曲面形状をシートボトムの位置変更に応じて自動的に
変更することができる自動車用シートに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】自動車用のシートは着座席であるシート
ボトムと背凭れのシートバックとから構成され、それら
はその基端部で相互にほぼ直角に結合している。そし
て、着座者の体格に合わせて運転しやすい着座姿勢を得
るために、シートバックのフロア面に対する角度やシー
トの前後動、場合によってはシートボトムの高低をも調
節可能とされている。
【0003】しかしながら、従来の自動車用シートにお
いては、例えば図7に示されるように、シート1のシー
トバック12は骨組みのフレーム2と、それを覆うクッ
ション材2aと、表皮のトリム2bとから構成されてお
り、背凭れ部分の曲面の形状は予めクッション材2aを
加工することで設定されているため、着座者が任意に変
更することはできない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、人間の体格
には個人差があり、シート1に着座した場合にも背骨の
状態は個々人によって異なるため、上記従来のシートバ
ック12の曲面は必ずしも着座者すべてに適合するよう
には形成されていない。従って、上記のような従来のシ
ート1に長時間着座することによって疲れることも多
い。
【0005】また、運転席以外のシートの着座者にとっ
てはシートボトムの位置はあまり問題にはならないが、
運転席の着座者は運転操作行わなければならないため、
シートボトムの位置の設定は重要である。そこで、特に
運転席の着座者は、シートボトムの位置決定操作を行う
ことが一般的であるが、背凭れ部分の曲面形状は変わら
ないため運転時の最適着座姿勢を得ることはできない。
【0006】本考案は、上記問題点を一挙に解決するた
めになされたものであり、シートへの着座者がシートボ
トムを移動させることによって自動的にシートバックの
背凭れ部の曲面を着座者に合うように変更する機能を備
えた自動車用シートを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案の請求項1記載の
自動車用シートは、シートはシートボトムとシートバッ
クとから構成され、上記シートボトムはスライドレール
と、このスライドレールの前後動により前後位置を変化
させる位置変更機構を有し、上記シートバックはフレー
ムと、このフレームに支持され背もたれ部の曲面形状を
変化させる曲面変更機構とを有し、上記曲面変更手段は
シートの幅方向に配置され、シートの前後方向に移動可
能に支持された複数の水平杆と、シートの上下方向に移
動されることにより上記水平杆を上記前後方向に作動さ
せる作動プレートと、上記作動プレートを移動させる駆
動手段と、シートボトムの上記位置変更機構とシートバ
ックの上記曲面変更機構とを連動する連動手段とが設け
られていることを特徴とするものである。
【0008】本考案の請求項2記載の自動車用シート
は、請求項1記載の自動車用シートにおいて、上記シー
トボトムの位置変更機構には上記スライドレールを前後
動させる第一駆動モータが設けられ、上記シートバック
の曲面変更機構には上記作動プレートを上下動させる第
二駆動モータが設けられ、上記第一駆動モータと上記第
二駆動モータとを同時に駆動させると共に同時に電流の
方向が切り替わるスイッチを備えた電力供給回路が設け
られていることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】上記請求項1記載の本考案によれば、シートボ
トムの上記位置変更機構による位置変更に連動してシー
トバックの上記曲面変更機構による背凭れ部の曲面形状
変更が行われるように連動手段が設けられているため、
シートへの着座者がシートボトムの位置を移動させてた
ときは、それに連動して曲面変更機構も作動し、シート
バックの背凭れ部の曲面形状は変更される。
【0010】上記請求項2記載の本考案によれば、シー
トへの着座者が運転操作を行いやすいようにスイッチ操
作により、第一駆動モータを駆動させてスライドレール
を前後動させてシートボトムの位置を設定すれば、第二
駆動モータも同時に駆動して上記スライドレールの前後
動に対応するように作動プレートを上方または下方に移
動させるため、シートバックの背凭れ部の曲面形状は変
更される。
【0011】
【実施例】本考案の自動車用シートは以下の事実、すな
わち、人体の背中の側面視曲線形状と身長との間には高
度に有意な相関関係があり、身長が高ければ肩胛骨の位
置もそれに応じて高い位置にあり、身長が低ければ肩胛
骨の位置も低く、肩胛骨の位置は身長によってほぼ決ま
り、身長は着座者のシートボトム移動量によって決める
ことができるということに着目した結果、完成したもの
である。
【0012】図1は、本考案の自動車用シートの斜視図
であり、シートバックの内部に設けられた背凭れ部の曲
面変更機構を判りやすく表現するために、左半分は主に
駆動手段(一部座面曲面変更手段を含む)を、右半分は
主に上記駆動手段より前方に設けられる座面曲面変更手
段を描いている。
【0013】図2は、上記曲面変更機構を示すシートバ
ックの正面図であり、上記同様に判りやすくするため、
座面曲面変更手段の前面に設けられる後述する水平杆は
あえて描いていない。
【0014】図1に示すように、自動車のシート1は着
座席であるシートボトム11と背凭れ部であるシートバ
ック12とから構成されている。シートボトム11はフ
ロアFに設けられたロアレール15aとアッパーレール
15bとからなる上下一対のスライドレール15の内の
アッパーレール15bに固設されており、その基端部に
は水平軸14周りに回動自在にシートバック12が設け
られている。
【0015】ここでまず、本考案に係る自動車用シート
のシートボトム11およびその位置変更機構の構成につ
いて説明する。アッパーレール15bの上部には、車幅
方向一対のシートボトム11のフレーム16が固設され
ている。これらのフレーム16は前後方向に差し渡して
設けられた水平ロッド17によって連結されている。ま
た、フレーム16の前方に設けられた水平ロッド17の
下部には、フレーム16間に架橋された架橋板18が設
けられている。この架橋板18の下面には、第一駆動モ
ータ6が固設されている。この第一駆動モータ6の回転
軸61は車幅方向に延び、その両端は回転方向変換手段
62に接続している。この回転方向変換手段62も架橋
板18の下面に取り付けられている。
【0016】加えて、アッパーレール15bの内側部に
は、ブラケット19が設けられており、このブラケット
19と上記回転方向変換手段62との間に、螺旋が螺設
されたスクリュシャフト63が回転自在に軸支されてい
る。そして、このスクリュシャフト63は、フロアFに
固設された螺合体64に螺合している。
【0017】以上のようなフレーム16と一体の第一駆
動モータ6と、第一駆動モータ6の回転軸61の先端に
設けられた回転方向変換手段62と、ブラケット19お
よび回転方向変換手段62に軸支されフロアFに固定さ
れた螺合体64に嵌合したスクリュシャフト63とによ
ってシートボトムの位置変更機構は構成されている。
【0018】そして、上記位置変更機構の上部に設けら
れた一対のフレーム16間に図示のないクッション材が
内装され、トリムで被覆されたシートボトム11が形成
している。
【0019】ここでまず、本考案に係る上記のようなシ
ートボトム11の前後動の作用について図1を基に説明
する。第一駆動モータ6を駆動させると、その駆動力は
第一駆動モータ6から車幅方向に延びた回転軸61を回
転させる。回転軸61の先端は回転方向変換手段62に
接続しているため、その回転は方向を変えてブラケット
19と回転方向変換手段62とに軸支されたスクリュシ
ャフト63を回転させる。
【0020】このスクリュシャフト63はフロアFに固
設された螺合体64に螺合しているため、スクリュシャ
フト63の回転に従って前進または後退する。このスク
リュシャフト63はブラケット19および回転方向変換
手段62を介してアッパーレール15bに結合している
ため、スクリュシャフト63の前後動に従ってアッパー
レール15bも前後動するから、それと一体のシートボ
トム11は、第一駆動モータ6を駆動させて回転軸61
を所定の方向に回転させることによって、所望の方向に
前後動させることができる。
【0021】次に、本考案に係るシートバック12およ
びその曲面変更機構の構成について説明する。シートバ
ック12の内部にはその骨格となるパイプをU字形状に
折り曲げたフレーム2が内設されており、その両側部に
は一対の側板12aが付設されている。この側板12a
の下部には回動腕12bが設けられており、この回動腕
12bの下部が上記水平軸14に嵌め込まれている。
【0022】フレーム2の左右上部には水平フレーム2
1が差し渡され、この水平フレーム21からフレーム2
の下部に向かって延びる一対の垂直フレーム22が左右
対称の位置に設けられている。
【0023】シートバック12の上部にはヘッドレスト
13が設けられている。このヘッドレスト13の内部に
はパイプを逆U字形状に折り曲げたフレーム13aが内
設されており、その下端部は水平ロッド13bに接続し
ている。そして、この水平ロッド13bには下方に延び
た一対のスライドロッド13cが設けられており、この
スライドロッド13cが水平フレーム21に垂下して固
設されたロッドガイド13dに上下動摺動自在に嵌合し
た状態でヘッドレスト13はシートバック12の上部に
支持されている。
【0024】また、水平フレーム21からは、フレーム
2の下部に向かって下方に延び、かつ両者に差し渡され
た一対の垂直フレーム22が設けられており、一対の垂
直フレーム22の上下方向のほぼ中央部より下方には支
持板23が設けられており、その車幅方向両側部には一
対の縦ブラケット24が立設されている。上記支持板2
3にはその上部から上部モータ3b、中央モータ3cお
よび下部モータ3aの3基のモータが固設されている。
上部モータ3bと下部モータ3aとで第二駆動モータ3
0を形成している。
【0025】そして、それぞれのモータの回転軸31は
縦ブラケット24を介して車幅方向に延びており、上部
モータ3bの回転軸31は、垂直フレーム22に固設さ
れた一対の横ブラケット25に設けられた作動変換手段
5bに接続され、中央モータ3cの回転軸31は上記と
同様に設けられた作動変換手段5cに接続され、また、
下部モータ3aの回転軸31は上記と同様に設けられた
作動変換手段5aと接続されている。
【0026】作動変換手段5a、5b、5cは、回転軸
31の回転運動を直線運動に変換するための公知の変換
手段であり、例えば、回転軸31の先端にピニオンが設
けられ、上記作動変換手段5a、5b、5cを上下方向
に貫通して設けられた垂直ロッド5a’5b’5c’に
はラックが設けられ、上記ピニオンと上記ラックとを互
いに噛合させることによって回転運動を直線運動に変換
する方式が一般的に採用されるが、この方式に限定され
るものではない。
【0027】以上のような第二駆動モータ(下部モータ
3a、上部モータ3b)と、下部作動変換手段5aと、
上部作動変換手段5bとから本考案のシートバック12
の背凭れ部の曲面変更機構の駆動手段3は構成されてい
る。なお、中央モータ3cはそれ専用の中央作動変換手
段5cを介してヘッドレスト13を上下動させるための
ものである。
【0028】一方、フレーム2の車幅方向両側内部に
は、図1ないし図4に示すように、一対のガイド板41
が設けられている。このガイド板41には、図1、図3
および図4に示すように、前後方向に延びた長孔からな
るガイド窓42が穿孔されている。また、上記ガイド板
41の内側部上方には左右一対の上部作動プレート4b
が、同内側部下方には左右一対の下部作動プレート4a
がそれぞれガイド板41に沿ってガイド板41の前後方
向両縁部に設けられた案内片41aにガイドされながら
上下動可能に設けられている。
【0029】また、上記上部作動プレート4bには、後
下がりに傾斜した長孔からなる案内窓43が上下2個所
に設けられ、上記下部作動プレート4aには上記同様の
案内窓43が上下4個所に設けられている。
【0030】そして、フレーム2の両側部に対称に設け
られた上記ガイド板41のガイド窓42と、作動プレー
ト4a、4bの案内窓43との双方に嵌合した6本の水
平杆44が設けられており、それぞれの水平杆44は上
記ガイド窓42と案内窓43との交点で位置決めされた
状態で前後方向および上下方向の移動を規制されてい
る。更に、各水平杆44にはそれを上下に連結するよう
に帯状弾性板45が設けられている。この水平杆44が
位置決めされた状態においては、図3に示すように、側
面視でそれぞれの水平杆44を結んだ曲線、すなわち帯
状弾性板45の示す曲線が、シートバック12の背凭れ
部の曲面に沿った形状を形成するように設定されてい
る。そして、水平杆44および帯状弾性板45が作る曲
線に沿ってクッション材2aが配設され、更にその上は
トリム2bで被覆され、本考案の自動車用シートに係る
シートバック12が形成している。
【0031】上記案内窓43の形状は、前記の通り基本
的には後方下がりに穿孔された長孔とされるが、シート
バック12の背凭れ部の曲面を適切なものにするため
に、その傾斜角度や曲がり具合などが最適となるように
適宜予め設定されている。
【0032】上記のような上部作動プレート4bおよび
下部作動プレート4aは、それらから車幅方向内側に突
出して設けられた上部連結肢42bおよび下部連結肢4
2aを介して前記の垂直ロッド5b’および垂直ロッド
5a’に連結している。
【0033】そして、上記のような作動プレート(作動
プレート4a、作動プレート4b)ガイド板41および
水平杆44から座面曲面変更手段4が構成されている。
【0034】なお、水平フレーム21から垂下したロッ
ドガイド13dには上下方向に摺動自在にスライドロッ
ド13cが設けられ、それからは車幅方向内側に中央連
結肢42cが突出して設けられ、この先端は前記作動変
換手段5cに設けられた垂直ロッド5c’に連結してい
る。この垂直ロッド5c’はスライドロッド13cを介
してヘッドレスト13を上下動させるためのものであ
る。
【0035】ここでまず、本考案に係る上記のようなシ
ートバック12の曲面変更機構の作用について説明す
る。上部モータ3bを駆動させると、その回転力は回転
軸31を介して上部作動変換手段5bに伝達される。こ
の作動変換手段5bにおいて上記回転力は垂直ロッド5
b’の上下運動に変換され、上部連結肢42bを介して
上部作動プレート4bに伝達されるため、この上部作動
プレート4bも同様に上下動を行う。
【0036】そうすると、案内窓43に嵌合している水
平杆44は上部作動プレート4bの上下動に応じて後退
または前進する。この水平杆44の前後動のメカニズム
は以下の通りである。例えば、図4の一点鎖線で示すよ
うに、上部作動プレート4bが上方に移動すると、水平
杆44はまずガイド板41のガイド窓42に嵌合してい
るため上下動は規制されており、前後動のみが可能とさ
れていることに加え、ガイド板41の上方への移動によ
って案内窓43も上方に移動によって案内窓43も上方
に移動し、結局水平杆44は案内窓43の前方縁部で後
方に押圧される状態になるため、水平杆44は一点鎖線
で示すように後方に移動する。同様に上部作動プレート
4bを下方に移動させると、上記と逆の作用によって水
平杆44は前方に移動する。
【0037】以上の作用は、下部作動プレート4aにつ
いても全く同様であり、下部モータ3aを駆動させるこ
とによって下部作動変換手段5aを介して垂直ロッド5
a’を上下動させれば、下部連結肢42aを介して作動
プレート4aも前後動を行うため、この前後動に応じて
下部作動プレート4aの案内窓43に嵌合した水平杆4
4は前後動を行う。
【0038】水平杆44が前後動すれば、その前方に設
けられたクッション材2aもそれに従って前後動を行う
ため、シートバック12の背もたれ部の曲面を変更する
ことができる。
【0039】作動プレートを上記のように上部作動プレ
ート4bと下部作動プレート4aとに上下に分割して配
置しているため、それらを別個に上下動させることによ
ってあらゆる体形の人体の背部曲面にも適合させること
ができる。
【0040】なお、中央モータ3cを駆動させることに
よって、中央作動変換手段5cを介して垂直ロッド5
c’を上下動させることにより、ロッドガイド13dお
よび水平ロッド13bを介してヘッドレスト13を上下
動させることもできる。
【0041】以上の実施例においては、作動プレートは
下部作動プレート4aと上部作動プレート4bとの2枚
を用いたが、2枚に限定されるものではなく、状況に応
じて2枚以上の複数枚とすることができる。また、この
枚数が増加するごとに、シートバック12の曲面はより
大きな自由度で変形させることができる。
【0042】なお、図5は曲面変更機構の他の例を示す
斜視図である。この例の場合は1枚の作動プレート4c
のみを使用している。すなわち、この図に示すように、
シートバック12のフレーム2の車幅方向両側部には、
前後方向に長孔が穿孔されて形成した複数のガイド窓4
2を有する一対のガイド板41が固設され、その前後方
向両側部にはシートバック12の内方に向かって突出し
た案内片41aが設けられている。
【0043】この一対のガイド板41には一対の案内窓
43の数に匹敵する数の水平杆44が差し渡されて設け
られ、その両側部には斜めに穿孔された案内窓43を有
する作動プレート4cが嵌め込まれている。水平杆44
には帯状弾性板45が架橋されそれらを上下方向に連結
している。
【0044】そして、上記作動プレート4cは上記案内
片41aによって前後方向の移動は規制され、図示のな
い駆動手段によって上下動のみ行うことができるように
構成されている。
【0045】従って、上記駆動手段によって作動プレー
ト4cを上下動させると、水平杆44の両端部がガイド
板41のガイド窓42に規制されて前後動しかできない
ため、および、作動プレート4cには斜めに案内窓43
が設けられているため、この斜めの案内窓43と上記ガ
イド窓42の双方に案内されて水平杆44は前後方向に
移動する。
【0046】そこで上記案内窓43の形状を適切に設定
しておけば、作動プレート4cの上下動に応じて各水平
杆44の前後方向の位置を変更することによって、シー
トバック12の背凭れ部分の曲面形状を種々変更するこ
とができる。
【0047】つぎに、上記本考案に係る自動車用シート
のシートボトム11の位置変更機構とシートバック12
の曲面変更機構の連動機構の一例について図6を基に説
明する。
【0048】図6は位置変更機構と曲面変更機構とに電
力を供給する電力供給回路の一例を示す回路図である。
この図に示すように、電源7から導出された供給線(プ
ラス線81およびマイナス線82)はスウィングスイッ
チ9を介して第二駆動モータ30と第一駆動モータ6と
が上下に並列で結線された受給線(第一受給線83およ
び第二受給線84)に接続し、それらを介して第二駆動
モータ30と第一駆動モータ6とに電力を供給するよう
に配線されている。第二受給線84はその端部でスウィ
ングスイッチ9に対向している。また、第一受給線83
からは、第二駆動モータ30に至るまでに中間受給線8
5が分枝している。
【0049】そして、スウィングスイッチ9は互いに同
方向に連動するように設けられた第一スイッチ91と第
二スイッチ92とから構成されており、第一スイッチ9
1はプラス線81と第一受給線83または第二供給線8
4のいずれかと接続するようにされており、第二スイッ
チ92はマイナス線82と第二供給線84または中間受
給線85のいずれかと接続するようにされている。
【0050】以上のような回路構成によってシートボト
ム11の位置変更機構と、シートバック12の背凭れ部
の曲面変更機構との連動手段を形成している。
【0051】同図の(A)は上記のようなスウィングス
イッチ9が中立位置にある状態を示しており、同図の
(B)はスウィングスイッチ9の右端が上方に回動して
プラス線81と第一受給線83との接続およびマイナス
線82と第二受給線84との接続が同時に行われた状態
を示している。また、同図の(C)はスウィングスイッ
チ9の右端が下方に回動してプラス線81と第二受給線
84との接続およびマイナス線82と中間受給線85と
の接続が同時に行われた状態を示している。なお、第一
スイッチ91と第二スイッチ92とは点線で示すように
連結されて同じ作動をするようにしてあるため、上記
(A)、(B)または(C)以外の接続状態は存在しな
い。
【0052】上記の構成において、スウィングスイッチ
9を上記(A)の状態にしたときは、第一駆動モータ6
および第二駆動モータ30への電力の供給は行われない
ためそれらは駆動しない。このことは、シートボトム1
1の前後の位置およびシートバック12の背凭れ部の曲
面形状が確定して動かないことを示している。
【0053】つぎに、スウィングスイッチ9を上記
(B)の状態にしたときは、電源7から供給される電流
は、矢印で示すようにプラス線81、第一スイッチ9
1、第一受給線83、第二駆動モータ30および第一駆
動モータ6、第二受給線84、第二スイッチ92および
マイナス線82と流れる。このように電流が流れたとき
は第一駆動モータ6および第二駆動モータ30とも正回
転を行い、この回転によって第一駆動モータ6はシート
ボトム11を後退させ、第二駆動モータ30は前記作動
プレート4a、4bを下降させ、背凭れ部の突出面を上
方に上げる。
【0054】また、スウィングスイッチ9を上記(C)
の状態にすれば、電源7から供給される電流は、矢印で
示すようにプラス線81、第二受給線84、第二駆動モ
ータ30および第一駆動モータ6、第一受給線83、中
間受給線85第二スイッチ92およびマイナス線82と
流れる。すなわち、第二駆動モータ30および第一駆動
モータ6に対して電流は(B)の場合とは逆に流れるた
め、それらは上記(B)のときとは逆の回転を行う。従
って、第一駆動モータ6はシートボトム11を前進さ
せ、第二駆動モータ30は前記作動プレートを上昇して
背凭れ部の突出面を下方に下げる。
【0055】以上要すれば、一度のスウィングスイッチ
9のオン・オフ操作で上記(B)の回路を形成させれ
ば、背の高い着座者に適したシートを得ることができ、
上記(C)の回路を形成させれば、背の低い着座者に適
したシートを得ることができる。
【0056】なお、予め例えば人体の足の長さと背中の
曲面形状との相関関係、足の長さとシートボトム11の
最適位置との相関関係等を求めておき、これらの相関関
係に基づいて着座者がシートボトム11の位置を決定し
たときは、最適のシートバック12の背凭れ部の曲面形
状を算出できるようにしておく。そして、この算出方式
をプログラミングして予め別途設ける図示のない制御装
置に入力しておく。そして、シートボトム11の前後の
移動量に応じて、上記制御装置からの指令の基に、上記
上部モータ3b、下部モータ3aおよび中央モータ3c
をそれぞれ別個に駆動させるようにしておけば、より良
好に着座者の体格に適合したシートバック12の背凭れ
部の曲面の形状を設定するようにすることができる。
【0057】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、シートボ
トムの移動量に連動してシートバックの背凭れ部の曲面
を変更することができるようにしたものであるため、着
座者がシートボトムの位置を設定すれば自動的に背中の
形状に合ったシートバックの背凭れ部の曲面形状を得る
ことができ好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の自動車用シートの内部機構を示す斜視
図ある。
【図2】本考案の自動車用シートのシートバックの内部
機構を示す正面図である。
【図3】本考案の自動車用シートのシートバックの内部
機構を示す側面図である。
【図4】シートバックの背もたれ部の曲面を変更する機
構を説明する斜視図である。
【図5】従来のシートバックの背もたれ部の曲面を変更
する機構を説明する斜視図である。
【図6】シートボトムの位置変更機構とシートバックの
曲面変更機構との連動手段の一例を示す回路図である。
【図7】従来のシートバック背もたれ部曲面を変更する
機構を備えていない自動車用シートの側面図である。
【符号の説明】
11 シートボトム 12 シートバック 13 ヘッドレスト 15 スライドレール 2 フレーム 3 駆動手段 3a 下部モータ 3b 上部モータ 3c 中央モータ 4 座面曲面変更手段 4a 下部作動プレート 4b 上部作動プレート 44 水平杆 45 帯状弾性板 5a 下部作動変換手段 5b 上部作動変換手段 5c 中央作動変換手段 6 第一駆動モータ 62 回転方向変換手段 63 スクリュシャフト 64 螺合体 7 電源 81 プラス線 82 マイナス線 91 第一スイッチ 92 第二スイッチ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートはシートボトムとシートバックと
    から構成され、上記シートボトムはスライドレールと、
    このスライドレールの前後動により前後位置を変化させ
    る位置変更機構を有し、上記シートバックはフレーム
    と、このフレームに支持され背もたれ部の曲面形状を変
    化させる曲面変更機構とを有し、上記曲面変更手段はシ
    ートの幅方向に配置され、シートの前後方向に移動可能
    に支持された複数の水平杆と、シートの上下方向に移動
    されることにより上記水平杆を上記前後方向に作動させ
    る作動プレートと、上記作動プレートを移動させる駆動
    手段と、シートボトムの上記位置変更機構とシートバッ
    クの上記曲面変更機構とを連動する連動手段とが設けら
    れていることを特徴とする自動車用シート。
  2. 【請求項2】 上記シートボトムの位置変更機構には上
    記スライドレールを前後動させる第一駆動モータが設け
    られ、上記シートバックの曲面変更機構には上記作動プ
    レートを上下動させる第二駆動モータが設けられ、上記
    第一駆動モータと上記第二駆動モータとを同時に駆動さ
    せると共にスイッチ操作により同時に電流の方向が切り
    替わる電力供給回路が設けられていることを特徴とする
    請求項1記載の自動車用シート。
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