JP5982886B2 - 車両用サンルーフ装置 - Google Patents
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Description
本発明の目的は、チルトアップ状態のまま開作動する可動パネルの開口量をより増加することができる車両用サンルーフ装置を提供することにある。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用サンルーフ装置において、前記チェック機構は、係合溝を有して前記ガイドレールに設けられたチェックブロックと、前記係合溝に係入可能な係合突部を有して車両前後方向に延びる軸線周りに前記可動パネルの車両幅方向縁部に回動自在に連結され、前記全閉状態において前記係合突部が前記係合溝に係入する状態で回動係止されて前記摺動部材が車両前方に移動する際に前記可動パネルの移動を係止し、前記チルトアップ状態において前記摺動部材が更に車両前方に移動した際に前記軸線周りの回動が許容されて、その後に前記摺動部材が車両後方に移動する際に前記係合溝から前記係合突部が外れるように回動案内されて前記可動パネルの移動係止を解除する回転チェックとを備えることを要旨とする。
図8に示すように、自動車などの車両の屋根部としてのルーフ10には、開口部としての略四角形のルーフ開口部10aが形成されるとともに、例えばガラス板からなる略四角形の可動パネル12を支持するサンルーフ装置11が搭載される。
なお、図2(a)に示すように、支持ブラケット31(縦壁部32)の昇降ガイドピン34よりも前側となる前端部には、車両幅方向内側に突出する金属材からなる略円柱状の係止ピン35が固着されている。また、支持ブラケット31(縦壁部32)の昇降ガイドピン34よりも後側となる後端部には、車両幅方向内側に突出する金属材からなる略円柱状の保持ピン62が固着されている。この保持ピン62は、可動パネル12が全閉状態にあるときに、図6に併せ示すように、前記保持溝61に係入される。これは、可動パネル12が全閉状態にあるときにその浮き上がりを抑制し、あるいは可動パネル12が全閉状態へと移行する状態にあるときに該全閉状態へと円滑に引き込むためである。
まず、可動パネル12が全閉状態にあるものとする。このとき、回転チェック46は、係合突部46aが前記チェックブロック19の係合溝19aに係入する状態で、第1凸部26a等により回動係止されている。これにより、回転チェック46の車両前後方向への移動が係止され、該回転チェック46と共にスライドチェック41の車両前後方向への移動が係止される。そして、スライドチェック41に許容孔44等を介して連結された支持ブラケット31の車両前後方向への移動も係止されることで可動パネル12は、支持ブラケット31の前側部位を支点に後側部位が上昇するチルトアップ動作のみが許容されている。
(1)本実施形態では、第1のチルトアップ状態において、駆動シュー21が更に車両前方への移動した後に車両後方に移動すると、チェック機構40により、第2のチルトアップ状態が保持されて可動パネル12の移動係止が解除される。一方、係脱切替機構50の固定カム51が回転カム48を押圧することで、その後に駆動シュー21が車両後方に移動する際に可動パネル12が一体で移動するように固定カム51及び回転カム48が係合される。従って、可動パネル12は、駆動シュー21と一体で車両後方に移動することで、第2のチルトアップ状態のまま開放される。この場合、可動パネル12の全開状態を規定する駆動シュー21等の最大の移動量は、可動パネル12をチルトアップ状態にする際の逆方向(車両前方)の駆動シュー21の移動量に制約されることはない。従って、可動パネル12の全開状態を規定する駆動シュー21等の最大の移動量、即ち可動パネル12の開口量を増加することができる。
・前記実施形態において、ガイド溝30の直線部30bはなくてもよい。
・前記実施形態においては、チェック機構40による可動パネル12の移動係止・解除を、回転チェック46の回動に伴う係合突部46a及び係合溝19aの係脱によって切り替えた。これに対し、可動パネル12の移動係止・解除を、例えば電気的な制御等によって実現するチェック機構であれば、車両高さ方向又は車両幅方向にチェックを移動させることで切り替えるチェック機構であってもよい。つまり、チェック機構の配置・構造等については任意である。
・前記実施形態において、チェックブロック19は、ガイドレール14に一体に設けられていてもよい。
(イ)請求項3又は4に記載の車両用サンルーフ装置において、
前記チェック機構は、
前記ガイドレールに沿って移動自在に設けられ前記全閉状態において前記摺動部材が車両前方に移動する際に前記可動パネルの前記チルトアップ状態への移行を許容するように前記可動パネルの車両幅方向縁部に連結された第2の摺動部材を備え、
前記第2カム歯は、前記第2の摺動部材に対して前記第2の軸線周りに回動自在に連結されていることを特徴とする車両用サンルーフ装置。同構成によれば、前記第2カム歯は、前記チェック機構の前記第2の摺動部材に回動自在に連結されることで、前記第2カム歯(第2部材)を前記チェック機構に集約配置することができ、装置全体としてよりコンパクト化することができる。特に、請求項2に記載の構成にこの構成が適用されることで、装置全体としていっそうコンパクト化できるといった作用効果も得られるようになる。この場合、前記回転チェック及び前記第2カム歯(前記軸線及び前記第2の軸線)を同軸に配置することでより効果的である。
Claims (3)
- 車両の屋根部に形成された開口部を開閉する可動パネルと、
前記開口部の車両幅方向縁部に設けられ、車両前後方向に延在するガイドレールと、
前記可動パネルの車両幅方向縁部に連係されて、前記ガイドレールに沿って車両前後方向に移動自在に設けられ、電気的駆動源により移動駆動される摺動部材と、
前記可動パネルの全閉状態において、前記摺動部材が車両前方に移動する際に前記可動パネルの移動を係止して該可動パネルの前側部位を支点に後側部位を上昇させてチルトアップ状態に移行させ、該チルトアップ状態において、前記摺動部材が更に車両前方に移動した後に車両後方に移動する際に前記チルトアップ状態を保持させて前記可動パネルの移動係止を解除するチェック機構と、
前記摺動部材及び前記可動パネルの車両幅方向縁部のいずれか一方に支持される第1部材と、前記摺動部材及び前記可動パネルの車両幅方向縁部のいずれか他方に支持される第2部材とを有し、前記チルトアップ状態において、前記摺動部材の更なる車両前方への移動により前記第1部材及び前記第2部材のいずれか一方にて前記第1部材及び前記第2部材のいずれか他方を押圧することで、その後に前記摺動部材が車両後方に移動する際に前記可動パネルが一体で移動するように前記第1部材及び前記第2部材を係合させる係脱切替機構とを備え、
前記第1部材は、
車両前後方向に延びる第2の軸線周りに所定角度ごとに配設され該第2の軸線方向に凹凸する複数の第1カム歯を有する第1固定側部材と、
前記第1固定側部材の前記第2部材側に配置され、前記第2の軸線周りに前記所定角度ごとに前記第1カム歯への進路を開放する開放部及び前記第1カム歯への進路を閉塞する係止部を有する第2固定側部材とを備え、
前記第2部材は、
前記第2の軸線周りに回動自在に連結され、前記チルトアップ状態において前記摺動部材が更に車両前方に移動する際に前記開放部を通過して前記第1カム歯に押圧され、その後に前記摺動部材が車両後方に移動する際に前記係止部に押圧されることで、前記所定角度だけ回動して前記係止部に係止される第2カム歯とを備えたことを特徴とする車両用サンルーフ装置。 - 請求項1に記載の車両用サンルーフ装置において、
前記チェック機構は、
係合溝を有して前記ガイドレールに設けられたチェックブロックと、
前記係合溝に係入可能な係合突部を有して車両前後方向に延びる軸線周りに前記可動パネルの車両幅方向縁部に回動自在に連結され、前記全閉状態において前記係合突部が前記係合溝に係入する状態で回動係止されて前記摺動部材が車両前方に移動する際に前記可動パネルの移動を係止し、前記チルトアップ状態において前記摺動部材が更に車両前方に移動した際に前記軸線周りの回動が許容されて、その後に前記摺動部材が車両後方に移動する際に前記係合溝から前記係合突部が外れるように回動案内されて前記可動パネルの移動係止を解除する回転チェックとを備えることを特徴とする車両用サンルーフ装置。 - 請求項1又は2に記載の車両用サンルーフ装置において、
前記チェック機構は、前記可動パネルの開状態において、前記摺動部材が車両前方に移動する際に、前記可動パネルが前記全閉状態から前記チルトアップ状態に移行した当初の復帰状態になるまで、前記可動パネルの移動係止を解除したまま前記チルトアップ状態を保持させるものであり、
前記可動パネルの開状態において車両前方に移動する際に、前記復帰状態になるまで前記第1カム歯による前記第2カム歯の押圧を規制する規制部を備え、
前記第2カム歯は、前記復帰状態において前記摺動部材が更に車両前方に移動する際に前記第1カム歯に押圧され、その後に前記摺動部材が車両後方に移動する際に前記開放部に案内されることで、前記所定角度だけ回動して前記開放部を通過することを特徴とする車両用サンルーフ装置。
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