JP6511901B2 - 開閉体制御装置 - Google Patents

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本発明は、開閉体制御装置に関するものである。
従来、開閉体としては、例えば特許文献1に記載された車両用サンルーフ装置の可動パネルが知られている。この可動パネルは、電気的駆動源により車両の前後方向に移動駆動される摺動部材(移動部材)に連係されており、可動パネルに対して摺動部材が移動することでチルト作動するとともに、可動パネル及び摺動部材が一体で移動することで姿勢保持する。また、可動パネル及び摺動部材間には、該摺動部材の移動を機械的に規制する可動範囲の最前方の位置(以下、「規制位置」ともいう)で、可動パネルに対して摺動部材が移動可能な状態と可動パネル及び摺動部材が一体で移動可能な状態とを交互に切り替えるチェック機構(係脱切替機構)が介設されている。可動パネルに対して摺動部材が移動可能な状態にあるときのチェック機構の状態を「離脱状態」といい、可動パネル及び摺動部材が一体で移動可能な状態にあるときのチェック機構の状態を「係合状態」という。
図10は、摺動部材の位置を可動パネルの状態と関連付けて説明する模式図である。同図において、可動パネルの全閉状態、チルトアップ状態及び全開状態に対応する摺動部材の位置をそれぞれ「全閉位置」、「チルト位置」及び「全開位置」としている。なお、可動パネルの全閉状態では、チェック機構は離脱状態にある。
ここで、例えば可動パネルの全閉状態で、摺動部材が全閉位置からチルト位置に向かって可動パネルに対して車両の前方に移動すると、可動パネルはチルトアップ作動してチルトアップ状態になる。続いて、摺動部材がチルト位置から可動パネルに対して車両の前方に更に移動して規制位置に到達すると、チェック機構は離脱状態から係合状態に切り替わる。続いて、摺動部材が規制位置から全開位置に向かって可動パネルと一体で車両の後方に移動すると、可動パネルはチルトアップ状態のまま開作動して全開状態になる。
その後、摺動部材が全開位置から規制位置に向かって可動パネルと一体で車両の前方に移動すると、可動パネルはチルトアップ状態のまま閉作動し続ける。そして、摺動部材が規制位置に到達すると、チェック機構は係合状態から離脱状態に切り替わる。続いて、摺動部材が規制位置から全閉位置に向かって可動パネルに対して車両の後方に移動すると、可動パネルはチルトダウン作動して全閉状態になる。
特開2013−184648号公報
ところで、このように摺動部材を移動させるべく電気的駆動源を駆動制御する制御装置(例えばマイコン)は、チェック機構の状態(離脱状態又は係合状態)を正しく設定していないと、可動パネルが想定とは異なる作動をすることがある。
例えば摺動部材の現在位置が全閉位置及びチルト位置間にあるものとして全開位置に向かって車両の後方に移動する場合、チェック機構が離脱状態にあれば可動パネルがチルトダウン作動しつつ閉作動し、チェック機構が係合状態にあれば可動パネルがチルトアップ状態のまま開作動する。
本発明の目的は、チェック機構の状態を正しく設定することができる開閉体制御装置を提供することにある。
上記課題を解決する開閉体制御装置は、開閉体に連係され、電気的駆動源により軌道に沿って移動駆動される移動部材であって、前記開閉体に対して移動することでその姿勢を変化させるとともに、前記開閉体と一体で移動することでその姿勢を保持させる移動部材と、前記開閉体及び前記移動部材の間に介設され、該移動部材の一方向への移動を機械的に規制する規制位置で、前記開閉体に対して前記移動部材が移動可能な状態と前記開閉体及び前記移動部材が一体で移動可能な状態とを交互に切り替えるチェック機構とを備え、前記移動部材の逆方向への移動は、前記開閉体に対して前記移動部材を移動可能にする前記チェック機構の離脱状態と、前記開閉体及び前記移動部材を一体で移動可能にする前記チェック機構の係合状態とで互いに異なる位置で機械的に規制されるように構成されており、前記移動部材の前記規制位置から前記逆方向への移動量を検出する移動量検出部と、前記移動部材の前記逆方向への移動が機械的に規制されるときの前記移動量に基づいて、前記離脱状態及び前記係合状態を選択的に設定し記憶部に記憶する設定部とを備える。
この構成によれば、前記移動部材の前記逆方向への移動が、前記チェック機構の離脱状態と係合状態とで互いに異なる位置で機械的に規制されることで、前記逆方向への移動が機械的に規制されるときの前記移動量は、前記チェック機構の離脱状態と係合状態とで互いに異なる。従って、前記設定部は、前記逆方向への移動が機械的に規制されるときの前記移動量に基づいて、前記チェック機構の状態(離脱状態又は係合状態)を正しく設定することができる。
上記課題を解決する開閉体制御装置は、開閉体に連係され、電気的駆動源により軌道に沿って移動駆動される移動部材であって、前記開閉体に対して移動することでその姿勢を変化させるとともに、前記開閉体と一体で移動することでその姿勢を保持させる移動部材と、前記開閉体及び前記移動部材の間に介設され、該移動部材の一方向への移動を機械的に規制する規制位置で、前記開閉体に対して前記移動部材が移動可能な状態と前記開閉体及び前記移動部材が一体で移動可能な状態とを交互に切り替えるチェック機構とを備え、前記移動部材の逆方向への移動は、前記開閉体に対して前記移動部材を移動可能にする前記チェック機構の離脱状態で所定の離脱状態移動量に到達することで機械的に規制されるとともに、前記開閉体及び前記移動部材を一体で移動可能にする前記チェック機構の係合状態で前記離脱状態移動量よりも大きい所定の係合状態移動量に到達することで機械的に規制されるように構成されており、前記移動部材の前記規制位置から前記逆方向への移動量を検出する移動量検出部と、前記検出された移動量が前記離脱状態移動量に到達した状態で、前記移動部材の前記逆方向への移動が機械的に規制されたか否かに基づいて、前記離脱状態及び前記係合状態を選択的に設定し記憶部に記憶する設定部とを備える。
この構成によれば、前記移動部材の前記逆方向への移動が、前記チェック機構の離脱状態では前記離脱状態移動量に到達することで機械的に規制されるとともに、前記チェック機構の係合状態では前記離脱状態移動量よりも大きい前記係合状態移動量に到達することで機械的に規制される。従って、前記設定部は、前記検出された移動量が前記離脱状態移動量に到達した状態で、前記移動部材の前記逆方向への移動が機械的に規制されたか否かに基づいて、前記チェック機構の状態(離脱状態又は係合状態)を正しく設定することができる。
上記課題を解決する開閉体制御装置は、開閉体に連係され、電気的駆動源により軌道に沿って移動駆動される移動部材であって、前記開閉体に対して移動することでその姿勢を変化させるとともに、前記開閉体と一体で移動することでその姿勢を保持させる移動部材と、前記開閉体及び前記移動部材の間に介設され、該移動部材の一方向への移動を機械的に規制する規制位置で、前記開閉体に対して前記移動部材が移動可能な状態と前記開閉体及び前記移動部材が一体で移動可能な状態とを交互に切り替えるチェック機構とを備え、前記移動部材の逆方向への移動は、前記開閉体に対して前記移動部材を移動可能にする前記チェック機構の離脱状態で所定の離脱状態移動量に到達することで機械的に規制されるとともに、前記開閉体及び前記移動部材を一体で移動可能にする前記チェック機構の係合状態で前記離脱状態移動量よりも大きい所定の係合状態移動量に到達することで機械的に規制されるように構成されており、前記移動部材の前記規制位置から前記逆方向への移動量を検出する移動量検出部と、前記離脱状態及び前記係合状態を選択的に設定する設定部と、前記設定部の設定が前記係合状態であるとき、前記検出された移動量が前記係合状態移動量を下回る状態で、前記移動部材の前記逆方向への移動が機械的に規制されることで前記設定部の設定を前記離脱状態に変更する補正部とを備える。
この構成によれば、前記設定部の設定が前記係合状態であるとき、前記検出された移動量が前記係合状態移動量を下回る状態で、前記移動部材の前記逆方向への移動が機械的に規制されると、即ち前記チェック機構が離脱状態にあると見なせると、前記設定部は、前記補正部によりその設定が前記離脱状態に変更される。このため、前記設定部は、前記チェック機構の状態(離脱状態又は係合状態)を正しく設定することができる。
上記開閉体制御装置について、前記移動部材が前記規制位置から前記逆方向に移動するときの移動抵抗は、前記離脱状態と前記係合状態とで互いに異なるように構成されており、前記移動部材が前記規制位置から前記逆方向に移動するときの前記移動抵抗を検出する移動抵抗検出部と、前記検出された移動抵抗に基づいて前記チェック機構の状態を推定する推定部とを備えることが好ましい。
この構成によれば、前記設定部は、例えば前記チェック機構の状態(離脱状態又は係合状態)を設定する際に、前記推定部により前記移動抵抗に基づいて推定された前記チェック機構の状態を参考にすることで、前記チェック機構の状態をいっそう正しく設定することができる。
上記開閉体制御装置について、前記移動抵抗検出部は、前記電気的駆動源としての回転モータの回転速度、パルス数及びモータ電流の電流値の少なくとも一つに基づいて前記移動抵抗を検出することが好ましい。
本発明は、チェック機構の状態を正しく設定できる効果がある。
開閉体制御装置の第1の実施形態についてその構造を示す斜視図。 同実施形態の開閉体制御装置についてその構造を示す平面図。 同実施形態の開閉体制御装置についてその構造を示す側面図であって、(a)は可動パネルの全閉状態を示し、(b)は駆動シューが規制位置に到達した状態を示す。 チェック機構の周方向を展開して、該チェック機構の動作を示す説明図。 同実施形態の開閉体制御装置についてその電気的構成を示すブロック図。 同実施形態の開閉体制御装置について駆動シューの現在位置を可動パネルの状態と関連付けて説明する模式図。 同実施形態の開閉体制御装置についてその制御態様を示すフローチャート。 開閉体制御装置の第2の実施形態についてその制御態様を示すフローチャート。 開閉体制御装置の第3の実施形態についてその制御態様を示すフローチャート。 従来形態について摺動部材の位置を可動パネルの状態と関連付けて説明する模式図。
(第1の実施形態)
以下、開閉体制御装置の第1の実施形態について説明する。なお、以下では、車両の前後方向を「前後方向」といい、車両の高さ方向上方及び下方をそれぞれ「上方」及び「下方」という。
図1に示すように、自動車などの車両のルーフ10には、略四角形の開口10aが形成されるとともに、サンルーフ装置11が搭載される。このサンルーフ装置11は、前後方向に移動して開口10aを開閉する、例えばガラス板からなる略四角形の開閉体としての可動パネル12を備える。
可動パネル12は、その前側部位を支点に後側部位が上昇するチルトアップ作動及び前後方向へのスライド作動可能に取り付けられている。可動パネル12による開口10aの開閉作動においては、チルトアップ状態のままスライド作動する、いわゆるアウタースライディング式が採用されている。
次に、可動パネル12の開閉作動等に係るサンルーフ装置11の構造について説明する。
図2に示すように、開口10aの車両の幅方向両縁部には、一対のガイドレール13が配設されている。各ガイドレール13は、前後方向に略沿って延びる軌道を形成する。そして、各ガイドレール13には、その延在方向(軌道)に沿って機能部品20が移動可能に案内及び支持されている。両機能部品20には、それらの間に橋渡しされる状態で前記可動パネル12が連係及び支持されている。両機能部品20は、ガイドレール13の延在方向(前後方向)に沿う移動に伴い、可動パネル12をチルトアップ作動又はスライド作動させる。
また、両ガイドレール13の車両の前方には、例えば出力ギヤを有する電気的駆動源としての電動モータ15が設置されている。この電動モータ15は、略帯状の一対の駆動ベルト16の各々を介して各機能部品20に連結されており、両機能部品20を同時にガイドレール13の延在方向に沿って移動させる。
図3(a)、(b)に示すように、各ガイドレール13には、その延在方向に沿って摺動自在に移動部材としての駆動シュー21が支持されている。各機能部品20は、駆動シュー21において駆動ベルト16に一体移動するように連結される。この駆動シュー21には、車両の幅方向に開口する略長孔状の昇降ガイド孔22が形成されている。この昇降ガイド孔22は、基本的に車両の前方に向かうに従い上方に向かうように傾斜する。一方、可動パネル12の車両の幅方向各縁部の下面には、支持ブラケット31が固定されている。各機能部品20は、支持ブラケット31において可動パネル12を支持する。この支持ブラケット31の前端部は、ガイドレール13にその延在方向に沿って摺動自在に支持されている。そして、支持ブラケット31には、昇降ガイド孔22に係入される昇降ガイドピン32が車両の幅方向に突設されている。
ここで、図3(a)に示すように、可動パネル12の全閉状態では、昇降ガイドピン32は昇降ガイド孔22の前端部に配置されている。従って、この状態で駆動シュー21が支持ブラケット31に対して車両の前方に移動すると、該支持ブラケット31は、昇降ガイドピン32を昇降ガイド孔22に沿って上昇させつつ前端部に対して後端部が上昇するように図示反時計回りに回動する。これにより、可動パネル12がチルトアップ作動してチルトアップ状態になる。反対に、可動パネル12のチルトアップ状態で、駆動シュー21が支持ブラケット31に対して車両の後方に移動すると、該支持ブラケット31は、昇降ガイドピン32を昇降ガイド孔22に沿って下降させつつ前端部に対して後端部が下降するように図示時計回りに回動する。これにより、可動パネル12がチルトダウン作動して全閉状態になる。
なお、可動パネル12が全閉状態及びチルトアップ状態の間を推移する際には、適宜の前側チェック機構により支持ブラケット31の前後方向の移動が規制されるようになっている。
ガイドレール13には、その延在方向に沿って摺動自在に従動シュー33が支持されている。この従動シュー33は、支持ブラケット31の前述の回動(即ち可動パネル12のチルト作動)を許容する状態で該支持ブラケット31と一体で移動するように連結されている。そして、この従動シュー33の後端には、回転カム41が前後方向に略沿う軸線の周りに回動自在に支持されている。一方、駆動シュー21には、回転カム41の車両の後方でこれと略同心に略有底筒状の固定カム42が支持されている。この固定カム42は、前後方向に重ねられた第1固定カム43及び第2固定カム44を有する。回転カム41及び固定カム42はチェック機構40を構成する。
図4に示すように、回転カム41は、前後方向(ガイドレール13の延在方向)に長辺及び短辺の延びる略等脚台形状の回転カム歯41aを有する。この回転カム歯41aは、回転カム41の軸線を中心とする周方向で、所定角度(本実施形態では90°)よりも小さい角度(本実施形態では45°)の範囲に延在する。
一方、第1固定カム43の前端部(開口端部)には、その軸線周りに前記所定角度(90°)ごとに配設され当該軸線方向に凹凸する複数の略三角歯状の固定カム歯43aが形成されている。また、第2固定カム44の内周部には、その軸線方向に沿って連通する一対の開放部44aが径方向に対向するように形成されている。各開放部44aの図示上側の後端部は、後端に向かうに従い徐々に拡開されるように傾斜してガイド部44bを形成する。第2固定カム44の軸線方向全長に亘って連通する開放部44aは、固定カム42の軸線を中心とする周方向で、固定カム歯43aと同等の角度(45°)の範囲に延在しており、ガイド部44bを含む開放部44aは、当該周方向で、前記所定角度(90°)の範囲に延在する。
さらに、第2固定カム44の後端部(開口端部)には、前記周方向における両開放部44a間で、開放部44aからガイド部44bに向かうに従い車両の前方に向かうように傾斜する一対の係止部44cが形成されている。各係止部44cは、固定カム42の軸線を中心とする周方向で、前記所定角度(90°)の範囲に延在する。また、各係止部44cには、前記周方向における中間部で、固定カム歯43aの前後方向に転向する両頂点が当該方向に対向する。つまり、係止部44cの前後方向に転向する両頂点と、固定カム歯43aの前後方向に転向する両頂点との間には、前記所定角度(90°)よりも小さい所定角度の位相差が設定されている。
なお、可動パネル12の全閉状態(図3(a)参照)では、回転カム41及び固定カム42が前後方向に離間されている。このとき、回転カム歯41aの角度位置は、開放部44aの角度位置に一致するように保持されている。
ここで、可動パネル12の全閉状態で、支持ブラケット31(及び従動シュー33)に対して駆動シュー21を車両の前方に移動させると、前述のように可動パネル12がチルトアップ作動する。このとき、駆動シュー21と共に車両の前方に移動する固定カム42が回転カム41に到達していなければ、その後に支持ブラケット31(及び従動シュー33)に対して駆動シュー21を車両の前方に移動させると、前述のように可動パネル12がチルトダウン作動する。
一方、図3(b)に示すように、駆動シュー21と共に車両の前方に移動する固定カム42が回転カム41に到達していると、図4に示すように、回転カム歯41aは、開放部44aにより固定カム歯43aへの進路が開放されていることで、開放部44aを通過して固定カム歯43aに押圧される。このとき、回転カム歯41aは、固定カム歯43aに案内されて、係止部44c及び固定カム歯43a間の前述の位相差分だけ回動する。これにより、その後、駆動シュー21と共に固定カム42を車両の後方に移動させる際、回転カム歯41aは、係止部44cによって固定カム歯43aへの進路(固定カム歯43aからの退路)が閉塞される。
従って、可動パネル12を車両の後方にスライド作動(即ち開作動)させるべく、駆動シュー21と共に固定カム42を車両の後方に移動させると、図4に示すように、回転カム歯41aが係止部44cに回動案内されつつ該係止部44cに係合される。回転カム歯41aが係止部44cによる固定カム歯43aへの進路の閉塞を経て係止部44cと係合するチェック機構40の状態を「係合状態」という。チェック機構40の係合状態では、回転カム41を支持する従動シュー33が支持ブラケット31と共に車両の後方に移動し始める。このとき、前述の前側チェック機構は、支持ブラケット31が従動シュー33と共に車両の後方に移動することを許容するようになっている。これにより、可動パネル12がチルトアップ状態のまま全開状態になるまで開作動する。
なお、可動パネル12の開状態では、該可動パネル12がチェック機構40を介することなくチルトアップ状態のまま閉作動するように構成されている。従って、この際には、チェック機構40は係合状態のままである。また、可動パネル12の閉作動に伴い、前述の開作動を開始した当初の状態に近付くと、前述の前側チェック機構は、支持ブラケット31が車両の前方に移動することを従動シュー33と共に規制する。これにより、従動シュー33と共に車両の前方への移動が規制された回転カム41に対して固定カム42が車両の前方に移動する。このとき、図4に示すように、固定カム歯43aが回転カム歯41aを押圧することで、該回転カム歯41aは、固定カム歯43aに案内されて、係止部44c及び固定カム歯43a間の前述の位相差分だけ回動する。これにより、回転カム歯41aは、その後、駆動シュー21と共に固定カム42を車両の後方に移動させる際に、ガイド部44bによって回動案内されつつ開放部44aによって固定カム歯43aへの進路(固定カム歯43aからの退路)が開放される。従って、回転カム41は、回転カム歯41aを開放部44aに通過させつつ、第2固定カム44(固定カム42)との係合を解除する。回転カム歯41aが開放部44aによる固定カム歯43aへの進路の開放を経て係止部44cとの係合を解除するチェック機構40の状態を「離脱状態」という。そして、固定カム42は、回転カム41等を残置したまま、駆動シュー21と共に車両の後方に移動する。このとき、昇降ガイドピン32が昇降ガイド孔22に沿って下降するように案内されることで、可動パネル12がチルトダウン作動をして全閉状態になる。
ところで、チェック機構40の状態(係合状態又は離脱状態)は、前述の前側チェック機構により支持ブラケット31(及び従動シュー33)と共に車両の前方への移動が規制された回転カム41に対して固定カム42が車両の前方に移動する際に、固定カム歯43aが回転カム歯41aを押圧することで交互に切り替わる。すなわち、チェック機構40の状態は、固定カム歯43aが回転カム歯41aに到達して固定カム42と共に駆動シュー21の車両の前方への移動が規制されることで交互に切り替わる。このように車両の前方への移動が規制される駆動シュー21の位置を「規制位置」という。
次に、本実施形態の電気的構成について説明する。
図5に示すように、ECU(Electronic Control Unit)50は、例えばマイクロ・コントローラ(MCU)を主体に構成されており、前記電動モータ15と電気的に接続されている。また、ECU50は、車室内(例えばダッシュボードなど)に設置された開操作スイッチ51及び閉操作スイッチ52と電気的に接続されている。開操作スイッチ51及び閉操作スイッチ52は、利用者の操作により可動パネル12を開作動させる旨の操作信号及び閉作動させる旨の操作信号をそれぞれ出力する。ECU50は、開操作スイッチ51の操作信号に基づいて可動パネル12を開作動すべく電動モータ15を駆動制御し、あるいは閉操作スイッチ52の操作信号に基づいて可動パネル12を閉作動すべく電動モータ15を駆動制御する。なお、駆動シュー21は、電動モータ15の正転時及び逆転時に車両の後方及び前方にそれぞれ移動するようになっている。
さらに、ECU50は、回転センサ53と電気的に接続されている。この回転センサ53は、一対のパルスセンサ53aを内蔵しており、電動モータ15の回転に伴って両パルスセンサ53aから互いに位相の異なる対のパルス信号をそれぞれ出力する。ECU50は、両パルス信号に基づいて、電動モータ15の回転方向(正転又は逆転)、回転量及び回転速度Nを検出する。そして、ECU50は、例えば電動モータ15の回転方向及び回転量に基づいて、駆動シュー21の現在位置Pを検出するとともに、電動モータ15の回転速度N(例えば回転速度変化)に基づいてモータ負荷、即ち駆動シュー21の摺動抵抗(移動抵抗)を検出する。特に、ECU50は、電動モータ15の回転速度Nが零になることに基づいて、電動モータ15の回転の規制状態であるモータロックを検出する。また、ECU50は、チェック機構40の状態(離脱状態又は係合状態)を設定してその内蔵するメモリ50aに記憶する。
ECU50は、電動モータ15の駆動制御による可動パネル12の開閉制御において、予めメモリ50aに設定等されているチェック機構40の状態を読み込むようになっている。そして、例えばチェック機構40が離脱状態に設定されているとき、開操作スイッチ51の操作信号を入力すると、ECU50は、可動パネル12をチルトアップ作動すべく駆動シュー21が車両の前方に移動するように電動モータ15を駆動制御する。また、閉操作スイッチ52の操作信号を入力すると、ECU50は、可動パネル12をチルトダウン作動すべく駆動シュー21が車両の後方に移動するように電動モータ15を駆動制御する。
一方、チェック機構40が係合状態に設定されているとき、開操作スイッチ51の操作信号を入力すると、ECU50は、可動パネル12を開作動(スライド作動)すべく駆動シュー21が車両の後方に移動するように電動モータ15を駆動制御する。また、閉操作スイッチ52の操作信号を入力すると、ECU50は、可動パネル12を閉作動(スライド作動)すべく駆動シュー21が車両の前方に移動するように電動モータ15を駆動制御する。
なお、ECU50は、駆動シュー21が規制位置に到達する都度にチェック機構40の状態を切り替えてメモリ50aに更新記憶することはいうまでもない。
次に、駆動シュー21の位置と可動パネル12の状態との関係を図6に基づいて説明する。なお、規制位置Pr0は、駆動シュー21の車両の前方への移動が規制される最前方位置に一致する。
図6において、全閉位置Pc及び全開位置Poは、可動パネル12の全閉状態及び全開状態における駆動シュー21の位置にそれぞれ対応する。また、チルト位置Ptは、固定カム42が回転カム41に到達することなく可動パネル12が全閉状態からチルトアップ状態への移行を完了するときの駆動シュー21の位置に対応する。
全閉位置Pcから所定距離だけ車両の後方に離間する位置は、チェック機構40が離脱状態にあるときに駆動シュー21の車両の後方への移動が機械的に規制される離脱状態規制位置Pr1である。より具体的には、離脱状態規制位置Pr1は、前述の前側チェック機構により車両の後方への移動が規制された支持ブラケット31に対して車両の後方に移動する駆動シュー21の昇降ガイド孔22の前端が昇降ガイドピン32に到達するときの位置である。この離脱状態規制位置Pr1は、全開位置Poよりも車両の前方に位置する。通常、ECU50は、可動パネル12のチルトダウン作動時に現在位置Pが全閉位置Pcに一致した段階で電動モータ15の駆動を停止する。離脱状態規制位置Pr1で駆動シュー21の車両の後方への移動を機械的に規制するのは、何らかの事情で電動モータ15の駆動を停止しなかった場合に駆動シュー21が車両の後方に過大に移動することを防止するためである。駆動シュー21が離脱状態規制位置Pr1に到達するときの規制位置Pr0からの所定の移動量を離脱状態移動量M1という。
一方、全開位置Poから所定距離だけ車両の後方に離間する位置は、チェック機構40が係合状態にあるときに駆動シュー21の車両の後方への移動が機械的に規制される係合状態規制位置Pr2である。より具体的には、係合状態規制位置Pr2は、例えば支持ブラケット31と共に車両の後方に移動する駆動シュー21がガイドレール13に設けた適宜のストッパに当接するときの位置である。通常、ECU50は、可動パネル12の開作動時に現在位置Pが全開位置Poに一致した段階で電動モータ15の駆動を停止する。係合状態規制位置Pr2で駆動シュー21の車両の後方への移動を機械的に規制するのは、何らかの事情で電動モータ15の駆動を停止しなかった場合に駆動シュー21が車両の後方に過大に移動することを防止するためである。駆動シュー21が係合状態規制位置Pr2に到達するときの規制位置Pr0からの所定の移動量を係合状態移動量M2という。係合状態移動量M2が離脱状態移動量M1よりも大きいことはいうまでもない。
なお、駆動シュー21が規制位置Pr0に到達し、あるいはチェック機構40の離脱状態で駆動シュー21が離脱状態規制位置Pr1に到達し、あるいはチェック機構40の係合状態で駆動シュー21が係合状態規制位置Pr2に到達すると、前述のモータロックが発生する。
図6から明らかなように、ECU50は、電動モータ15の駆動制御による可動パネル12の開閉制御を正しく行うために、これに先立ってチェック機構40の状態(離脱状態又は係合状態)を設定しておく必要性がある。
次に、ECU50によるチェック機構40の状態(離脱状態又は係合状態)の設定態様について説明する。この処理は、例えば車両工場からの出荷前や車載のバッテリー交換後などの初期設定時に起動されるものである。
図7に示すように、処理がこのルーチンに移行すると、ECU50は、ステップ101において、駆動シュー21を車両の前方に移動すべく電動モータ15を逆転駆動する。そして、ECU50は、ステップ102において、モータロックが発生したか否かを判断するとともに、モータロックが発生したと判断されなければステップ101に戻って同様の処理を繰り返し、モータロックが発生したと判断されれば駆動シュー21が規制位置Pr0に到達したと見なしてステップ103に移行する。
ECU50は、ステップ103において、駆動シュー21を車両の後方に移動すべく電動モータ15を正転駆動する。そして、ECU50は、ステップ104において、モータロックが発生したか否かを判断するとともに、モータロックが発生したと判断されなければステップ103に戻って同様の処理を繰り返し、モータロックが発生したと判断されればステップ105に移行する。
ECU50は、ステップ105において、このときの駆動シュー21の規制位置Pr0からの移動量Mを演算する(移動量検出部)。具体的には、ECU50は、ステップ102においてモータロックが発生したと判断されたときの駆動シュー21の現在位置Pと、ステップ104においてモータロックが発生したと判断されたときの駆動シュー21の現在位置Pとの差分に基づいて移動量Mを演算する。
続いて、ECU50は、ステップ106に移行して、移動量Mが離脱状態移動量M1であるか係合状態移動量M2であるかを判断する。そして、ステップ106において、移動量Mが離脱状態移動量M1であると判断されると、ECU50は、ステップ107においてチェック機構40の状態を離脱状態に設定してそのメモリ50aに記憶する(設定部)。一方、ステップ106において、移動量Mが係合状態移動量M2であると判断されると、ECU50は、ステップ108においてチェック機構40の状態を係合状態に設定してそのメモリ50aに記憶する(設定部)。そして、ECU50はこの処理を終了する。
なお、このようにチェック機構40の当初の状態を設定したECU50は、これに基づいて可動パネル12のその後の開閉制御を実行する。例えば可動パネル12を全閉状態にする場合、チェック機構40の状態が離脱状態であれば可動パネル12の全閉状態と見なせることでECU50は、そのまま処理を終了してもよいし、駆動シュー21の現在位置Pが全閉位置Pcに一致するまで電動モータ15を逆転駆動してもよい。一方、チェック機構40の状態が係合状態であれば可動パネル12の全開状態と見なせることでECU50は、駆動シュー21の現在位置Pが規制位置Pr0に一致するまで電動モータ15を逆転駆動するとともに、その後に駆動シュー21の現在位置Pが全閉位置Pcに一致するまで電動モータ15を正転駆動してもよい。駆動シュー21の現在位置Pが規制位置Pr0に一致するときに、チェック機構40の状態が係合状態から離脱状態に切り替えられることはいうまでもない。
そして、その後の可動パネル12の開閉作動においては、ECU50は、駆動シュー21の現在位置Pが規制位置Pr0に一致する都度にチェック機構40の状態を離脱状態及び係合状態に交互に切替・設定しつつ、駆動シュー21の現在位置P等に基づいて電動モータ15を駆動制御する。なお、通常の使用状態では、ECU50は、駆動シュー21を車両の後方に移動させる際、チェック機構40が離脱状態にあれば全閉位置Pcに到達した時点で電動モータ15の駆動を停止し、チェック機構40が係合状態にあれば全開位置Poに到達して時点で電動モータ15の駆動を停止する。つまり、通常の使用状態では、基本的に駆動シュー21の車両の後方への移動が機械的に規制されることはない。これは、徒にモータロックを発生させて電動モータ15自体や各部材間の連結部に負荷を与えることを防止するためである。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)本実施形態では、駆動シュー21の車両の後方への移動が、チェック機構40の離脱状態と係合状態とで互いに異なる位置(離脱状態規制位置Pr1、係合状態規制位置Pr2)で機械的に規制されることで、当該方向への移動が機械的に規制されるときの移動量Mは、チェック機構40の離脱状態と係合状態とで互いに異なる。従って、ECU50は、駆動シュー21の車両の後方への移動が機械的に規制されるときの移動量Mに基づいて、チェック機構40の状態(離脱状態又は係合状態)を正しく設定・記憶することができる。
(2)本実施形態では、可動パネル12のチルトアップ状態を規定する駆動シュー21等の最大の移動量は、可動パネル12を開状態にする際の逆方向(車両の後方)の駆動シュー21の移動量に制約されることはない。従って、可動パネル12のチルトアップ状態を規定する駆動シュー21等の最大の移動量、即ち可動パネル12のチルトアップ状態での開口量を増加することができる。
あるいは、可動パネル12をチルトアップ状態から全閉状態にする際の駆動シュー21の移動量を十分に確保できるため、該駆動シュー21の単位移動量当たりの負荷(モータ出力)を減少することができ、ひいてはその電動モータ15の大型化を回避することができる。
特に、可動パネル12の開閉作動に伴いモータの回転速度変動が所定閾値(以下、「反転荷重」ともいう)を超えた際に可動パネル12による挟み込みを判定して該可動パネル12を反転動作させる機能を有する場合、通常動作時の回転速度変動が小さいことで反転荷重も低減することができる。つまり、反転荷重を低減しても、上記機能により挟み込みと誤判定される可能性を低減できる。この場合、例えば欧州法規における100N以下を満足できる可能性があり、可動パネル12をオートクローズ化できる可能性がある。
(第2の実施形態)
以下、開閉体制御装置の第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態のチェック機構の状態(離脱状態又は係合状態)の設定態様を変更したのみの構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明は省略する。
本実施形態のECU50によるチェック機構40の状態(離脱状態又は係合状態)の設定態様について説明する。この処理は、例えば車両工場からの出荷前や車載のバッテリー交換後などの初期設定時に起動されるものである。
図8に示すように、処理がこのルーチンに移行すると、ECU50は、前述のステップ101〜103とそれぞれ同様のステップ201〜203の処理を行う。そして、ECU50は、ステップ204において、このときの駆動シュー21の規制位置Pr0からの移動量Mを演算する(移動量検出部)。具体的には、ECU50は、ステップ102においてモータロックが発生したと判断されたときの駆動シュー21の現在位置Pと、今回検出された駆動シュー21の現在位置Pとの差分に基づいて移動量Mを演算する。
続いて、ECU50は、ステップ205に移行して、移動量Mが離脱状態移動量M1を下回るか否かを判断する。そして、ステップ205において、移動量Mが離脱状態移動量M1を下回ると判断されると、ECU50は、ステップ203に戻って同様の処理を繰り返し、移動量Mが離脱状態移動量M1に到達したと判断されると、ECU50は、ステップ206に移行する。
ECU50は、ステップ206において、モータロックが発生したか否かを判断する。そして、ECU50は、ステップ206においてモータロックが発生したと判断されると、ステップ207においてチェック機構40の状態を離脱状態に設定してそのメモリ50aに記憶する(設定部)。一方、ECU50は、ステップ206においてモータロックが発生していないと判断されると、ステップ208においてチェック機構40の状態を係合状態に設定してそのメモリ50aに記憶する(設定部)。そして、ECU50はこの処理を終了する。
なお、このようにチェック機構40の当初の状態を設定したECU50のその後の処理は、第1の実施形態と同様である。
以上詳述したように、本実施形態によれば、前記第1の実施形態における(2)の効果に加えて以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、駆動シュー21の車両の後方への移動が、チェック機構40の離脱状態では離脱状態移動量M1に到達することで機械的に規制されるとともに、チェック機構40の係合状態では係合状態移動量M2(>M1)に到達することで機械的に規制される。従って、ECU50は、検出された移動量Mが離脱状態移動量M1に到達した状態で、駆動シュー21の車両の後方への移動が機械的に規制されたか否かに基づいて、チェック機構40の状態(離脱状態又は係合状態)を正しく設定・記憶することができる。
(第3の実施形態)
以下、開閉体制御装置の第3の実施形態について説明する。なお、第3の実施形態は、通常の使用状態で、チェック機構40の実際の状態(離脱状態又は係合状態)に合わせて、メモリ50aに設定・記憶されているチェック機構40の状態を補正する構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明は省略する。
本実施形態のECU50によるチェック機構40の状態(離脱状態又は係合状態)の設定の補正態様について説明する。この処理は、メモリ50aに設定されているチェック機構40の状態が係合状態であるとき、駆動シュー21を車両の後方に移動すべく電動モータ15を正転駆動することで起動する。
図9に示すように、処理がこのルーチンに移行すると、ECU50は、ステップ301において、電動モータ15を正転駆動中か否かを判断する。そして、電動モータ15を正転駆動中であると判断されると、ECU50は、ステップ302に移行してモータロックが発生したか否かを判断し、電動モータ15を正転駆動中でないと判断されると、ECU50は処理を終了する。
ECU50は、ステップ302において、モータロックが発生したと判断されなければステップ301に戻って同様の処理を繰り返し、モータロックが発生したと判断されればステップ303に移行してこのときの駆動シュー21の規制位置Pr0からの移動量Mを演算する(移動量検出部)。具体的には、ECU50は、規制位置Pr0と、ステップ302においてモータロックが発生したと判断されたときの駆動シュー21の現在位置Pとの差分に基づいて移動量Mを演算する。
続いて、ECU50は、ステップ304に移行して、移動量Mが係合状態移動量M2を下回るか否かを判断する。そして、ステップ304において、移動量Mが係合状態移動量M2を下回ると判断されると、ECU50は、ステップ305に移行してチェック機構40の状態を離脱状態に補正してそのメモリ50aに記憶する(補正部)。そして、ECU50はこの処理を終了する。一方、ステップ304において、移動量Mが係合状態移動量M2に到達していると判断されると、ECU50は処理を終了する。
以上詳述したように、本実施形態によれば、前記第1の実施形態における(2)の効果に加えて以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、チェック機構40の状態が係合状態に設定されているとき、移動量Mが係合状態移動量M2を下回る状態で、モータロックが発生すると(駆動シュー21の車両の後方への移動が規制されると)、即ちチェック機構40が離脱状態にあると見なせると、ECU50は、その設定を離脱状態に変更する。このため、チェック機構40の状態(離脱状態又は係合状態)を正しく設定することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記第1の実施形態において、ステップ106における移動量Mの判断は、例えば誤差を考慮して幅を持たせて行ってもよい。例えば移動量Mが全閉位置Pc及び離脱状態規制位置Pr1間に収まるときに離脱状態と判断してもよい。同様に、移動量Mが全開位置Po及び係合状態規制位置Pr2間に収まるときに係合状態と判断してもよい。
・前記第3の実施形態において、補正に係るチェック機構40の状態の元の設定(初期設定)には、前記第1の実施形態による処理(図7参照)を利用してもよいし、前記第2の実施形態による処理(図8参照)を利用してもよい。
・前記第3の実施形態において、ECU50によるチェック機構40の状態の補正態様は一例である。例えば、チェック機構40が離脱状態に設定されているとき、車両の後方に移動する駆動シュー21の移動量Mが離脱状態移動量M1を超えてもモータロックが発生しなかったときに係合状態に補正するようにしてもよい。あるいは、チェック機構40が係合状態に設定されているとき、可動パネル12を閉作動すべく駆動シュー21を車両の前方に移動させた際に、該駆動シュー21が規制位置Pr0に到達する本来のタイミングよりも過早にモータロックが発生した場合に離脱状態に補正するようにしてもよい。あるいは、チェック機構40が離脱状態に設定されているとき、可動パネル12をチルトアップ作動すべく駆動シュー21を車両の前方に移動させた際に、該駆動シュー21が規制位置Pr0に到達する本来のタイミングよりも遅延してモータロックが発生した場合に係合状態に補正するようにしてもよい。
・前記第1及び第2の実施形態において、離脱状態規制位置Pr1は、係合状態規制位置Pr2よりも車両の前方に位置するのであれば、全開位置Poよりも車両の後方に位置していてもよい。
・前記第1及び第2の実施形態において、ECU50によるチェック機構40の状態の設定処理は、通常の使用状態においても随時又は定期的に実行するようにしてもよい。
・前記第1及び第2の実施形態において、ECU50は、初期設定時、駆動シュー21の車両の前方への移動が機械的に規制された際に(ステップ102、202でYES)、そのときの駆動シュー21の位置(規制位置Pr0)を原点位置として学習する原点補正(零点補正)を行ってもよい。
・前記各実施形態において、ECU50は、通常の使用状態で、回転センサ53による駆動シュー21の現在位置Pの検出精度を維持するため、随時又は定期的に現在位置Pの原点補正(零点補正)を行うことが好ましい。この場合、例えば駆動シュー21の車両の前方への移動が機械的に規制された際にそのときの駆動シュー21の位置(規制位置Pr0)を原点位置として学習するようにしてもよい。あるいは、チェック機構40の離脱状態で駆動シュー21の車両の後方への移動を機械的に規制させるとともにそのときの駆動シュー21の位置(離脱状態規制位置Pr1)を原点位置として学習するようにしてもよい。あるいは、チェック機構40の係合状態で駆動シュー21の車両の後方への移動を機械的に規制させるとともにそのときの駆動シュー21の位置(係合状態規制位置Pr2)を原点位置として学習するようにしてもよい。
・前記各実施形態においては、電動モータ15の回転速度Nに基づいて、即ち回転速度Nが零になることに基づいてモータロックを検出した。これに対して、例えば回転センサ53(パルスセンサ53a)の発生するパルス数に基づいて、即ちパルス数が零になることに基づいてモータロックを検出してもよい。あるいは、電動モータ15に供給するモータ電流の電流値に基づいて、即ち該電流値が所定レベルを超えることに基づいてモータロックを検出してもよい。
・前記各実施形態において、駆動シュー21が規制位置Pr0から車両の後方に移動するときの摺動抵抗(移動抵抗)は、チェック機構40の離脱状態と係合状態とで互いに異なる。従って、ECU50は、駆動シュー21が規制位置Pr0から車両の後方に移動するときの摺動抵抗を検出するとともに(移動抵抗検出部)、該検出された摺動抵抗に基づいてチェック機構40の状態を推定する(推定部)ものであってもよい。この場合、ECU50は、前述のようにチェック機構40の状態を設定(又は補正)する際に、摺動抵抗に基づいて推定されたチェック機構40の状態を参考にすることで、該チェック機構40の状態をいっそう正しく設定することができる。
また、駆動シュー21が規制位置Pr0に向かって車両の前方に移動するときの摺動抵抗(移動抵抗)も、同様にチェック機構40の離脱状態と係合状態とで互いに異なる。従って、ECU50は、駆動シュー21が規制位置Pr0に向かって車両の前方に移動するときの摺動抵抗を検出するとともに、該検出された摺動抵抗に基づいてチェック機構40の状態を推定するものであってもよい。この場合であっても、ECU50は、前述のようにチェック機構40の状態を設定(又は補正)する際に、摺動抵抗に基づいて推定されたチェック機構40の状態を参考にすることで、該チェック機構40の状態をいっそう正しく設定することができる。
なお、摺動抵抗(移動抵抗)は、回転速度N、パルス数及びモータ電流の電流値の少なくとも一つに基づいて検出すればよい。
・前記各実施形態において、チェック機構40の状態(離脱状態又は係合状態)を直に検出するセンサを別設してもよい。例えば、チェック機構40の離脱状態では、駆動シュー21の移動に伴って回転カム41及び固定カム42の前後方向の離間距離が変化し、チェック機構40の係合状態では、駆動シュー21の移動に関わらず回転カム41及び固定カム42の前後方向の離間距離が一定である。従って、回転カム41及び固定カム42の前後方向の離間距離を検出する適宜のセンサ(例えば近接センサ)を設けて、駆動シュー21の移動の伴う離間距離の推移に基づいてチェック機構40の状態を直に検出してもよい。
あるいは、チェック機構40の離脱状態では、基本的に回転カム41及び固定カム42が前後方向に離間しており、チェック機構40の係合状態では、回転カム41及び固定カム42が前後方向に近接している。従って、回転カム41及び固定カム42の前後方向の離間距離を検出する適宜のセンサ(例えば近接センサ)を設けて、回転カム41及び固定カム42の前後方向の離間距離自体に基づいてチェック機構40の状態を検出してもよい。
そして、ECU50は、前述のようにチェック機構40の状態を設定(又は補正)する際に、これらのように検出されたチェック機構40の状態を参考にすることで、該チェック機構40の状態をいっそう正しく設定することができる。
・前記各実施形態において、回転センサ53の構成は一例であり、例えば電動モータ15の回転に伴ってパルス信号を発生するものでなくてもよい。また、回転センサ53に代えて、駆動シュー21の現在位置Pを直に検出する適宜のセンサ(例えば位置センサ)を設けてもよい。
・前記各実施形態において、昇降ガイド孔22及び昇降ガイドピン32と、駆動シュー21及び支持ブラケット31の配置関係は互いに逆であってもよい。すなわち、駆動シュー21に昇降ガイドピン32を設けるとともに、支持ブラケット31に昇降ガイド孔22とは逆向きに変位する昇降ガイド孔を設けるようにしてもよい。
・前記各実施形態において、回転カム41及び固定カム42と、従動シュー33(可動パネル12)及び駆動シュー21の配置関係は互いに逆であってもよい。すなわち、従動シュー33に固定カム42を設けるとともに、駆動シュー21に回転カム41を設けるようにしてもよい。
・前記各実施形態においては、開閉体としての可動パネル12を開閉制御するサンルーフ装置11としたが、その他の適宜の開閉体を開閉制御する開閉体制御装置であってもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)上記開閉体制御装置において、
前記チェック機構は、
前記開閉体及び前記移動部材のいずれか一方に設けられ、前記移動部材の移動方向に延びる軸線の周りを回動自在な回転カムと、
前記開閉体及び前記移動部材のいずれか他方に設けられ、前記移動部材が前記規制位置に到達するときに前記回転カムを押圧することで、前記移動部材が前記逆方向に移動するときに該回転カムを解放する状態と拘束する状態とにその回転位置を交互に切り替える固定カムとを有した、開閉体制御装置。
12…可動パネル(開閉体)、13…ガイドレール(軌道)、15…電動モータ(電気的駆動源)、21…駆動シュー(移動部材)、31…支持ブラケット、40…チェック機構、41…回転カム、42…固定カム、50…ECU(移動量検出部、設定部、補正部、移動抵抗検出部、推定部)、53…回転センサ(移動量検出部、移動抵抗検出部)。

Claims (5)

  1. 開閉体に連係され、電気的駆動源により軌道に沿って移動駆動される移動部材であって、前記開閉体に対して移動することでその姿勢を変化させるとともに、前記開閉体と一体で移動することでその姿勢を保持させる移動部材と、
    前記開閉体及び前記移動部材の間に介設され、該移動部材の一方向への移動を機械的に規制する規制位置で、前記開閉体に対して前記移動部材が移動可能な状態と前記開閉体及び前記移動部材が一体で移動可能な状態とを交互に切り替えるチェック機構とを備え、
    前記移動部材の逆方向への移動は、前記開閉体に対して前記移動部材を移動可能にする前記チェック機構の離脱状態と、前記開閉体及び前記移動部材を一体で移動可能にする前記チェック機構の係合状態とで互いに異なる位置で機械的に規制されるように構成されており、
    前記移動部材の前記規制位置から前記逆方向への移動量を検出する移動量検出部と、
    前記移動部材の前記逆方向への移動が機械的に規制されるときの前記移動量に基づいて、前記離脱状態及び前記係合状態を選択的に設定し記憶部に記憶する設定部とを備えた、開閉体制御装置。
  2. 開閉体に連係され、電気的駆動源により軌道に沿って移動駆動される移動部材であって、前記開閉体に対して移動することでその姿勢を変化させるとともに、前記開閉体と一体で移動することでその姿勢を保持させる移動部材と、
    前記開閉体及び前記移動部材の間に介設され、該移動部材の一方向への移動を機械的に規制する規制位置で、前記開閉体に対して前記移動部材が移動可能な状態と前記開閉体及び前記移動部材が一体で移動可能な状態とを交互に切り替えるチェック機構とを備え、
    前記移動部材の逆方向への移動は、前記開閉体に対して前記移動部材を移動可能にする前記チェック機構の離脱状態で所定の離脱状態移動量に到達することで機械的に規制されるとともに、前記開閉体及び前記移動部材を一体で移動可能にする前記チェック機構の係合状態で前記離脱状態移動量よりも大きい所定の係合状態移動量に到達することで機械的に規制されるように構成されており、
    前記移動部材の前記規制位置から前記逆方向への移動量を検出する移動量検出部と、
    前記検出された移動量が前記離脱状態移動量に到達した状態で、前記移動部材の前記逆方向への移動が機械的に規制されたか否かに基づいて、前記離脱状態及び前記係合状態を選択的に設定し記憶部に記憶する設定部とを備えた、開閉体制御装置。
  3. 開閉体に連係され、電気的駆動源により軌道に沿って移動駆動される移動部材であって、前記開閉体に対して移動することでその姿勢を変化させるとともに、前記開閉体と一体で移動することでその姿勢を保持させる移動部材と、
    前記開閉体及び前記移動部材の間に介設され、該移動部材の一方向への移動を機械的に規制する規制位置で、前記開閉体に対して前記移動部材が移動可能な状態と前記開閉体及び前記移動部材が一体で移動可能な状態とを交互に切り替えるチェック機構とを備え、
    前記移動部材の逆方向への移動は、前記開閉体に対して前記移動部材を移動可能にする前記チェック機構の離脱状態で所定の離脱状態移動量に到達することで機械的に規制されるとともに、前記開閉体及び前記移動部材を一体で移動可能にする前記チェック機構の係合状態で前記離脱状態移動量よりも大きい所定の係合状態移動量に到達することで機械的に規制されるように構成されており、
    前記移動部材の前記規制位置から前記逆方向への移動量を検出する移動量検出部と、
    前記離脱状態及び前記係合状態を選択的に設定する設定部と、
    前記設定部の設定が前記係合状態であるとき、前記検出された移動量が前記係合状態移動量を下回る状態で、前記移動部材の前記逆方向への移動が機械的に規制されることで前記設定部の設定を前記離脱状態に変更する補正部とを備えた、開閉体制御装置。
  4. 請求項1又は2に記載の開閉体制御装置において、
    前記移動部材が前記規制位置から前記逆方向に移動するときの移動抵抗は、前記離脱状態と前記係合状態とで互いに異なるように構成されており、
    前記移動部材が前記規制位置から前記逆方向に移動するときの前記移動抵抗を検出する移動抵抗検出部と、
    前記検出された移動抵抗に基づいて前記チェック機構の状態を推定する推定部とを備えた、開閉体制御装置。
  5. 請求項4に記載の開閉体制御装置において、
    前記移動抵抗検出部は、前記電気的駆動源としての回転モータの回転速度、パルス数及びモータ電流の電流値の少なくとも一つに基づいて前記移動抵抗を検出する、開閉体制御装置。
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