JP4866614B2 - 車両のルーフ用開閉パネルの制御装置 - Google Patents

車両のルーフ用開閉パネルの制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、自動車等の車両のルーフに設けられる開閉パネルの制御装置に関する。
従来より、例えば、自動車のルーフにガラス等で構成された開閉パネルを有するサンルーフ装置を設けたり、ルーフ全体を可動式の開閉パネルで構成することで、車室の上方を開放可能にして自動車の快適性及び商品性を向上させることが行われている。
自動車のルーフ全体を可動式の開閉パネルで構成したものとして、例えば、特許文献1には、車両前後方向に分割された前側開閉パネルと後側開閉パネルとを駆動機構を介して電動モーターで移動させるようにしたものが開示されている。このものでは、電動モーターを作動させることで、両開閉パネルが車室の上方を開放する全開状態と車室の上方を覆う全閉状態とに切り替えられるようになっている。
特開2004−331014号公報
ところで、特許文献1のように電動モーターで開閉パネルを移動させるようにした場合には、開閉パネルと車体側部材との間や、開閉パネルと駆動機構との間等に異物が挟み込まれる事態が想定されるので、その挟み込みを推定して開閉パネルがそれ以上異物を挟み込む方向へ移動しないように電動モーターを停止または逆回転させる制御装置が必要になる。この制御装置で異物の挟み込みを推定する際には、異物の挟み込みによって電動モーターの負荷が増大した際に上昇する電流値を利用することや、同様に電動モーターの負荷が増大した際に低下する回転速度を利用することが考えられる。上記電動モーターの電流値を利用する場合には挟み込み推定用の閾値を低めに設定することで挟み込み推定を高精度に行うことが可能になり、また、電動モーターの回転速度を利用する場合には挟み込み推定用の閾値を高めに設定することで同様に高精度な挟み込み推定が可能になる。
しかしながら、例えば、全閉状態にある開閉パネルを開方向に移動させようとして電動モーターを起動させると、起動初期の電動モーターにおいてはトルク変動が起こって電流値や回転速度が変動しやすく、また、開閉パネルを全閉状態にする直前には、該開閉パネルの周縁部を車体のシール材に押し付けてシール性を確保する必要があるので、電動モーターの電流値が上昇するとともに回転速度が低下する。従って、挟み込み推定を高精度に行うために、電動モーターの電流値の閾値を低めに設定したり、回転速度の閾値を高めに設定した場合には、開閉パネルの開き始めや閉じ終わりの電流値の変動や回転速度の変動を異物の挟み込みであるとして誤った推定をしてしまうことが考えられる。その結果、制御装置は、開閉パネルを開き始めるときや、開閉パネルを全閉状態にする前に電動モーターを停止させてしまったり逆回転させてしまう虞れがある。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電動モーターの電流値の変動や回転速度の変動を利用して異物の挟み込みを高精度に推定できるようにする場合に、異物の挟み込みが誤って行われないようにして開閉パネルを適切に移動できるようにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、電動モーター起動領域では挟み込み推定を禁止し、一方、開閉パネルが終端位置及びその近傍領域にあるときには、電動モーターの電流値が挟み込み推定用の電流値よりも大きい電流値になったことと、電動モーターの回転速度が挟み込み推定用の回転速度よりも低い回転速度になったこととのうち、少なくとも一方が検出されたときに電動モーターを停止させるようにした。
具体的には、請求項1の発明では、車両に設けられたルーフ用開閉パネルの駆動機構を作動させて該開閉パネルを、車室の上方を開放する全開状態と、車室の上方を覆い、かつ、車体に設けられたシール材に押し付けた全閉状態とに切り替える電動モーターと、上記電動モーターの電流値を検出する電流値検出手段と、上記電動モーターの回転速度を検出するモーター回転検出手段と、上記電流値検出手段により検出された上記電動モーターの電流値が上記開閉パネルによる異物の挟み込みによって上昇した電流値である挟み込み推定用の閾値以上になったことと、上記モーター回転検出手段により検出された上記電動モーターの回転速度が上記開閉パネルによる異物の挟み込みによって低下した回転速度である挟み込み推定用の閾値以下になったこととのうち、少なくとも一方が検出されたときに上記開閉パネルが異物を挟み込んだ状態であると挟み込み推定し、上記開閉パネルが異物を挟み込む方向に移動しないように上記電動モーターを制御する制御手段とを備え、上記制御手段は、全閉状態にある上記開閉パネルを開方向に移動させる開方向への上記電動モーター起動直後のトルク変動が収まって回転が安定するまでの領域である電動モーター起動領域と全開状態にある上記開閉パネルを閉方向に移動させる閉方向への上記電動モーター起動直後のトルク変動が収まって回転が安定するまでの領域である電動モーター起動領域とでは、上記挟み込み推定を禁止し、一方、上記開閉パネルが閉向の終端位置で該開閉パネルを上記シール材に押し付けてシール性を確保する際に上記電動モーターの負荷が上昇する位置にあるときには、上記電流値検出手段により検出された上記電動モーターの電流値が上記挟み込み推定用の閾値よりも大きい電流値になったことと、上記電動モーター回転検出手段により検出された上記電動モーターの回転速度が上記挟み込み推定用の閾値よりも低い回転速度になったこととのうち、少なくとも一方が検出されたときに上記電動モーターを停止させるように構成されているものとする。
この構成によれば、全閉状態にある開閉パネルを開方向に移動させる際及び全開状態にある開閉パネルを閉方向に移動させる際には、挟み込み推定が禁止される。これにより、電動モーター起動領域で発生するトルク変動によって電動モーターの電流値が変動して挟み込み推定用の閾値を超えた場合や、同様に電動モーターの回転速度が変動して挟み込み推定用の閾値を下回った場合に、開閉パネルが途中で停止したり逆方向に移動することなく、開方向及び閉方向に確実に移動するようになる。また、開閉パネルが開き方向の終端位置及びその近傍に位置しているときや閉じ方向の終端位置及びその近傍に位置しているときには、電動モーターの電流値が挟み込み推定用の閾値よりも大きくなったことや、電動モーターの回転速度が挟み込み推定用の閾値よりも低くなったことが検出されるまで電動モーターが停止せずに回転を続ける。これにより、開閉パネルが例えば車体のシール材に接触した場合等においても開閉パネルが終端位置の手前で停止したり逆方向に移動することなく、開閉パネルを終端位置まで確実に移動させることが可能になる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、制御手段は、電動モーターの電流値が挟み込み推定用の閾値以上になったことを検出すると挟み込み推定するように構成され、上記挟み込み推定用の閾値は、挟み込み推定を行う領域内における開閉パネルの位置によって互いに異なる値に設定されている構成とする。
この構成によれば、挟み込み推定を行う領域内において開閉パネルの位置によって電動モーターにかかる負荷が変わる場合に、この負荷に応じて変化する電流値に対応するように、挟み込み推定用の閾値を複数種設定することが可能になる。
請求項3の発明では、請求項1の発明において、制御手段は、電動モーターの回転速度が挟み込み推定用の閾値以下になったことが検出されると挟み込み推定するように構成されているものとする。
この構成によれば、例えば電動モーターに接続される電源の不調によって該電動モーターへの供給電圧が低い場合のように、実際には異物を挟み込んでいても電動モーターの電流値が挟み込み推定用の閾値を超えない場合に、挟み込みを推定することが可能になる。
請求項4の発明では、請求項1から3のいずれか1つの発明において、開閉パネルないし該開閉パネルの駆動機構が開方向への電動モーター起動直後のトルク変動が収まって回転が安定するまでの領域である電動モーター起動領域及び閉方向への電動モーター起動直後のトルク変動が収まって回転が安定するまでの領域である電動モーター起動領域にあるか否かを検出する第1検出手段を備え、上記第1検出手段が制御手段に接続されている構成とする。
この構成によれば、第1検出手段を用いて、開閉パネルの位置が電動モーター起動領域にあるか否かを検出することが可能になる。
請求項5の発明では、請求項4の発明において、第1検出手段は、開方向への電動モーター起動直後のトルク変動が収まって回転が安定するまでの領域である電動モーター起動領域及び閉方向への電動モーター起動直後のトルク変動が収まって回転が安定するまでの領域である電動モーター起動領域にある開閉パネルないし該開閉パネルの駆動機構に接触するように配置された接触型の起動領域パネル位置検出手段である構成とする。
この構成によれば、開閉パネルや駆動機構が起動領域パネル位置検出手段に接触することにより、制御手段は、該開閉パネルの位置を電動モーター起動領域にあるとして検出することが可能になる。このとき、起動領域パネル位置検出手段が接触型のものであるため、開閉パネルの位置が正確に得られる。
請求項6の発明では、請求項1から4のいずれか1つの発明において、開閉パネルが閉方向の終端位置で該開閉パネルをシール材に押し付けてシール性を確保する際に電動モーターの負荷が上昇する位置にあるか否かを検出する第2検出手段を備え、上記第2検出手段が制御手段に接続されている構成とする。
この構成によれば、第2検出手段を用いて、開閉パネルの位置が終端位置及びその近傍領域にあるか否かを検出することが可能になる。
請求項7の発明では、請求項6の発明において、第2検出手段は、閉向の終端位置でシール材に押し付けてシール性を確保する際に電動モーターの負荷が上昇する位置にある開閉パネルないし該開閉パネルの駆動機構に接触するように配置された接触型の終端領域パネル位置検出手段である構成とする。
この構成によれば、開閉パネルや駆動機構が終端領域パネル位置検出手段に接触することにより、制御手段は、該開閉パネルの位置を終端位置及びその近傍領域にあるとして検出することが可能になる。このとき、終端領域パネル位置検出手段が接触型のものであるため、開閉パネルの位置が正確に得られる。
請求項8の発明では、請求項1から7のいずれか1つの発明において、開閉パネルが自動車の格納式ルーフを構成するルーフパネルである構成とする。
請求項1の発明によれば、電動モーター起動領域で挟み込み推定を禁止するようにしたので、電動モーター起動領域で電動モーターの電流値や回転速度が変動しても、開閉パネルが停止したり逆方向に移動してしまうのを回避することができる。また、開閉パネルが開方向と閉方向との終端位置及びその近傍領域にあるときには、電動モーターの電流値が挟み込み推定用の閾値よりも大きくなったこと、電動モーターの回転速度が挟み込み推定用の閾値よりも低くなったことの少なくとも一方が検出されるまで電動モーターが停止しないので、開閉パネルを終端位置まで確実に移動させることができる。これらのことにより、電動モーターの電流値を利用して挟み込み推定する場合に閾値を低めに設定し、また、電動モーターの回転速度を利用して挟み込み推定する場合に閾値を高めに設定することで高精度な挟み込み推定を可能にしながら、開閉パネルを適切に移動させることができる。
請求項2の発明によれば、電動モーターの電流値を利用して挟み込み推定する際の閾値を開閉パネルの位置によって互いに異なる値に設定できるので、開閉パネルの位置によって電動モーターにかかる負荷が変わる場合に、挟み込み推定を開閉パネルの位置に応じて高精度にすることができる。
請求項3の発明によれば、電動モーターの回転速度を利用して挟み込み推定することができるので、実際には異物を挟み込んでいるのに電動モーターの電流値が挟み込み推定用の閾値を超えないような場合に、挟み込みを推定することができる。
請求項4及び6の発明によれば、開閉パネルの位置を第1検出手段及び第2検出手段で得ることができる。また、請求項5及び7の発明によれば、接触型のパネル位置検出手段で開閉パネルの位置を検出するようにしたので、開閉パネルの位置を正確に得ることができ、開閉パネルの制御をより正確にすることができる。
請求項8の発明によれば、サンルーフ装置に比べて複雑な動きをする自動車の格納式ルーフパネルを適切に移動させることができるようになる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係るルーフ用開閉パネルの制御装置A(図2に示す)を搭載した自動車1を示すものである。この自動車のルーフ3は、全体が車両前後方向に2分割された格納式に構成されており、前側開閉パネル9と後側開閉パネル8とを備えている。前側開閉パネル9の前縁部が接触する車体のフロントウインド10上縁部近傍には、該上縁部に沿って延びるシール材5が取り付けられている。また、前側開閉パネル9の後縁部と、後側開閉パネル8の前縁部とには、該縁部に沿って延び且つ互いに接触するシール材6がそれぞれ取り付けられている。これらシール材5、6は、ゴム材料で構成されている。
上記前側開閉パネル9と後側開閉パネル8とは、上記制御装置Aにより移動して、図1(a)に示すように車室7を覆う全閉状態と、図1(b)に示すように下方のトランクルーム2内に格納される全開状態とに切り替えられるようになっている。
上記前側開閉パネル9と後側開閉パネル8とが閉方向の終端位置まで移動して全閉状態にあるときには、後側開閉パネル8は、トランクルーム2の車両前部から前方へ向かって斜め上側へ延びていて車室7の後方側を覆っている。また、全閉状態にある前側開閉パネル9は、後側開閉パネル8の前縁部からフロントウインド10の上縁部近傍まで延びていて、車室7の上方を覆っている。この状態では、前側開閉パネル9の前縁部がフロントウインド10近傍のシール材5に圧接しており、前側開閉パネル9の後縁部及び後側開閉パネル8の前縁部のシール材6が互いに圧接している。これにより、前側開閉パネル9と車体との間、前側開閉パネル9と後側開閉パネル8との間のシール性が確保される。
また、上記前側開閉パネル9と後側開閉パネル8とが開方向の終端位置まで移動して全開状態にあるときには、車室7の上方が開放し、後側開閉パネル8は、その内面側(車室側)が上を向くように配置され、前側開閉パネル9は、その内面側(車室側)が下に向くようにして上記後側開閉パネル8の上方に配置される。
上記制御装置Aは、駆動機構としての左右一対の移動制御機構13と、移動制御機構13を作動させるアクチュエータ14と、アクチュエータ14を制御する制御部12(図2に示す)とを備えている。移動制御機構13は、自動車の車体側に固定されたメインブラケット16を備えている。このメインブラケット16は、図3に示すように、ルーフ3が使用位置にあるときに後側開閉パネル8の下方側でトランクルーム2の側部に配置されていて、略上下方向に延びている。
左右の各移動制御機構13は、4節リンク機構17を備えている。この4節リンク機構17は、プライマリーリンク18と、セカンダリーリンク19とを備えている。プライマリーリンク18は、ルーフ3が使用位置にあるときにおいて、ルーフ3の下側に位置する第1リンク構成部材20と、上側に位置する第2リンク構成部材21とに分割されている。これら第1リンク構成部材20及び第2リンク構成部材21は、後側開閉パネル8を介して相互に連結されている。このため、後側開閉パネル8がプライマリーリンク18の一部を構成しているともいえる。
第1リンク構成部材20は、ルーフ3の側部に配置されていて、後側開閉パネル8の側部内面にボルト等によって固定されている。第1リンク構成部材20の一端側は、メインブラケット16の後側上部に形成された支持部16aに支軸22を介して車両左右方向の軸心周りに回動自在に連結されている。
第2リンク構成部材21は、ルーフ3の左右方向略中央部に配置されていて、一端側が後側開閉パネル8の内面に取り付けられた後側連結ブラケット23に固定されている。第2リンク構成部材21の他端側は、前側開閉パネル9の内面に取り付けられた前側連結ブラケット24に支軸25を介して車両左右方向の軸心周りに回動自在に連結されている。
セカンダリーリンク19は、ルーフ3が使用位置にあるときにおいて、ルーフ3の側部内側で且つ後側開閉パネル8の下部から前側開閉パネル9の車両後部に亘って配置されている。セカンダリーリンク19の一端側は、メインブラケット16の上端部に支軸26を介して左右方向の軸心周りに回動自在に連結されている。セカンダリーリンク19の他端側は、前側開閉パネル9の側部に固定されたブラケット28に支軸27を介して車両左右方向の軸心周りに回動自在に連結されている。
上記メインブラケット16の支持部16aには、ドライブリンク29の車両後側が、第1リンク構成部材20の支軸22よりも下側で、支軸30を介して車両左右方向の軸心周りに回動自在に軸支されている。ドライブリンク29の車両前側には、連結リンク32の一端側が支軸33を介して車両左右方向の軸心周りに回動自在に連結されている。この連結リンク32の他端側は、第1リンク構成部材20の下部に支軸34を介して車両左右方向の軸心周りに回動自在に連結されている。
ルーフ3が使用位置にあるときのドライブリンク29の下部には、上記アクチュエータ14の出力ロッド14aの先端部がボールジョイント等を介して車両左右方向の軸心周りに回動自在に連結されている。
上記アクチュエータ14は、電動モーター50及び減速機構(図示せず)を内蔵した周知の構造のものであり、電動モーター50の回転により出力ロッド14aが進退するようになっている。このアクチュエータ14は、電動モーター50の回転に同期したパルス信号を出力するように構成されたホールIC51(図2に示す)を備えている。このホールIC51は、電動モーター50のアマーチャ軸(図示せず)に取り付けられたマグネット(図示せず)の周辺に、非接触状態で配置されている。
上記上記前側開閉パネル9と後側開閉パネル8とが全閉状態にあるときには、図3に示すように、上記アクチュエータ14の出力ロッド14aが後退した状態である。この状態から出力ロッド14aを進出させることにより、上記前側開閉パネル9と後側開閉パネル8とが開方向に移動して、図4に示すように、全開状態に切り替わる。この出力ロッド14aを進退させる際には、図1(a)に仮想線で示すように、トランクルーム2のリッド4を前上がり状態にしてトランクルーム2を開けておく。このリッド4は、図示しない開閉装置により開閉するようになっている。
後退した状態の出力ロッド14aを進出させていくと、ドライブリンク29が支軸30周りに回動し、このドライブリンク29の回動により連結リンク32が第1リンク構成部材20の支軸22より上側を車両後方へ向けて押し、該第1リンク構成部材20が支軸22周りに車両後方へ回動する。これにより、後側開閉パネル8は、その内面側が上を向く状態でトランクルーム2に格納される。
また、上記後側開閉パネル8及びプライマリーリンク18が支軸22周りに後方へ回動すると、開き始めの段階では、図1(a)に仮想線で示すように、前側開閉パネル9が全閉状態のときよりも上方へ移動して持ち上げられた状態になる。そして、前側開閉パネル9が車両後方に移動しながら下がっていくとともに、セカンダリーリンク19が支軸26周りに車両後方へ回動する。これにより、前側開閉パネル9は、その内面側が下を向いた状態でトランクルーム2に格納されて、ルーフ3が全開状態となる。
上記全開状態にある前側開閉パネル9と後側開閉パネル8とを閉方向に移動させる際には、進出した状態の出力ロッド14aを後退させていく。これにより、前側開閉パネル9及び後側開閉パネル8が、上記した開方向の動きと逆の動きをしてトランクルーム2から出て全閉状態となる。つまり、移動制御機構13は、上記前側開閉パネル9と後側開閉パネル8とを一旦持ち上げた後、トランクルーム2まで下げるように構成されている。
車体には、前側開閉パネル9及び後側開閉パネル8の位置を検出する閉じ側パネル位置検出センサ54と開き側パネル位置検出センサ55とが設けられている。閉じ側パネル位置検出センサ54は、物体が接触しているか否かを検出し接触しているときにだけONとなるように構成された接触型のセンサである。この閉じ側パネル位置検出センサ54は、前側開閉パネル9及び後側開閉パネル8が全閉位置とその全閉位置から開き側へ所定の移動量移動した位置との間にあるときに、該開閉パネル9、8に接触するように配置されている。この開き側への所定の移動量とは、電動モーター50が起動した直後のトルク変動が収まって回転が安定するまでに開閉パネル9、8が開き側へ移動する量に設定されており、開方向の電動モーター起動領域に対応している。従って、閉じ側パネル位置検出センサ54は、開閉パネル9、8を全閉状態から開方向に移動させる場合に電動モーター50を起動させてから回転が安定するまでの電動モーター起動領域においては、ONとなり、この電動モーター起動領域を過ぎるとOFFになる。
また、開き側パネル位置検出センサ55は、上記閉じ側パネル位置検出センサ54と同様に構成されたセンサである。この開き側パネル位置検出センサ55は、前側開閉パネル9及び後側開閉パネル8が全開位置とその全開位置から閉じ側へ所定の移動量移動した位置との間にあるときに、該開閉パネル9、8に接触するように配置されている。この閉じ側への所定の移動量とは、電動モーター50が起動した直後のトルク変動が収まって回転が安定するまでに開閉パネル9、8が閉じ側へ移動する量に設定されており、閉方向の電動モーター起動領域に対応している。従って、開き側パネル位置検出センサ55は、開閉パネル9、8を全開状態から閉方向に移動させる場合に電動モーター50を起動させてから回転が安定するまでの電動モーター起動領域においては、ONとなり、起動領域を過ぎるとOFFになる。この電動モーター起動領域は、開閉パネル9、8の移動量として表すと、例えば約10mm以内の狭い領域である。尚、閉じ側パネル位置検出センサ54と開き側パネル位置検出センサ55とは、移動制御機構13を構成する部材に接触させるようにしてもよい。
車室内には、開スイッチ57及び閉スイッチ58が設けられている。開スイッチ57は、ルーフ3を全開状態するためのスイッチであり、閉スイッチ58は、ルーフ3を全閉状態にするためのスイッチである。これら開スイッチ57及び閉スイッチ58は、乗員が操作するものである。
上記制御部12は、中央演算処理装置、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、入出力ポート等(共に図示せず)を有しており、車載のバッテリー(図示せず)及びイグニッションスイッチ(図示せず)で構成される電源供給回路60から電源供給を受けて作動するようになっている。
制御部12には、上記開スイッチ57及び閉スイッチ58が接続されるスイッチ入力部61が設けられている。スイッチ入力部61は、開スイッチ57及び閉スイッチ58がONであるか否かを検出するように構成されている。また、制御部12には、上記閉じ側パネル位置検出センサ54及び開き側パネル位置検出センサ55が接続されるルーフパネル位置検出部62が設けられている。ルーフパネル位置検出部62は、パネル位置検出センサ54、55がONであるか否かを検出するように構成されている。
制御部12には、上記ホールIC51が接続されるモーター回転検出部63が設けられている。このモーター回転検出部63は、ホールIC51から出力されるパルス信号に基づいて電動モーター50が回転しているか否かを検出可能に構成されている。パルスの間隔は、電動モーター50の回転速度が変化しない場合には一定であるので、モーター回転検出部63において、パルスの間隔を計測することにより電動モーター50の回転速度を把握することが可能である。上記ホールIC51とモーター回転検出部63とでモーター回転検出手段が構成されている。
制御部12には、電動モーター50が接続されるモーター電流検出部64及びモーター駆動制御部65が設けられている。モーター電流値検出部64は、電流値検出手段を構成するものであり、電動モーター50の電流値を検出するように構成されている。モーター駆動制御部65は、制御手段を構成するものであり、上記スイッチ入力部61、ルーフパネル位置検出部62、モーター回転検出部63及びモーター電流検出部64が接続されており、電動モーター50へ流れる電流を制御して該電動モーター50の回転及び停止の切替と、回転方向の切替とを行うようになっている。電動モーター50の回転方向の切替によって上記前側開閉パネル9と後側開閉パネル8との移動方向が切り替わるようになっている。
モーター駆動制御部65は、モーター回転検出部63で検出されたパルス数をカウントし、このパルス数に基づいて開閉パネル9、8の位置を把握するように構成されている。すなわち、開閉パネル9、8が全閉状態から全開状態に切り替わるまでに電動モーター50が回転する数は設計上分かっているため、この電動モーター50の回転数に基づいて開閉パネル9、8が全閉状態から全開状態に切り替わるまでのパルス数が予め算出される。例えば、開閉パネル9、8が全閉状態にあるときにパルス数を0にした場合には、開閉パネル9、8を開方向に移動させていくに従って増えていくパルス数に基づいて、開閉パネル9、8の位置を把握することが可能になる。
モーター駆動制御部65は、前側開閉パネル9及び後側開閉パネル8の移動中に該開閉パネル9、8と車体側部材との間や、前側開閉パネル9と後側開閉パネル8との間に異物を挟み込んでいないか推定する挟み込み推定を行うように構成されている。この挟み込み推定は、基本的には、電動モーター50の電流値に基づいて行うようにしている。すなわち、モーター駆動制御部65は、異物を挟み込むと電動モーター50に負荷がかかって該電動モーター50の電流値が上昇することを利用し、モーター電流検出部64により検出された電動モーター50の電流値が、挟み込み推定用の閾値以上になり且つその閾値以上になってから所定時間経過した場合に異物を挟み込んだと推定する。この挟み込み推定用の閾値を低くすることで、電動モーター50にかかる負荷が小さい段階で挟み込みと推定することが可能になって挟み込み推定が高精度に行われるようになる。一方、挟み込み推定用の閾値を高くすると、電動モーター50にかかる負荷が大きくならなければ挟み込みと推定しなくなる。
また、この実施形態では、挟み込み推定を電動モーター50の電流値だけでなく、電動モーター50の回転速度に基づいても行うようにしている。すなわち、モーター回転制御部65は、異物を挟み込むと電動モーター50に負荷がかかって電動モーター50の回転速度が低下することを利用し、モーター回転検出部63により検出された電動モーター50の回転速度が挟み込み推定用の閾値以下になった場合に異物を挟み込んだと推定する。電動モーター50の回転速度が閾値以下になったか否かは、パルス信号が立ち下がってから立ち上がるまでに経過した時間や、パルス信号が立ち上がってから立ち下がるまでに経過した時間で得ることが可能である。この挟み込み推定用の閾値を高くすることで、電動モーター50にかかる負荷が小さい段階で挟み込みと推定することが可能になって挟み込み推定が高精度に行われるようになる。一方、挟み込み推定用の閾値を低くすると、電動モーター50にかかる負荷が大きくならなければ挟み込みと推定しなくなる。
このように電動モーター50の電流値に基づいた挟み込み推定に加えて回転速度に基づいた挟み込み推定を行うことで、例えば電源供給回路60の電圧が低下していた場合のように、異物を挟み込んでいるのに電動モーター50の電流値が挟み込み推定用の閾値に到達しない場合においても、挟み込みの推定を行うことが可能になる。この挟み込み推定は、開閉パネル9、8が開方向に移動しているときと、閉方向に移動しているときとの両方で行われる。
上記モーター駆動制御部65は、電動モーター50の電流値と回転速度との一方で異物を挟み込んだことを推定すると、開閉パネル9、8がそれ以上異物を挟み込む方向に移動しないように電動モーター50への電流供給を停止する。
上記モーター駆動制御部65は、開閉パネル9、8が開方向の電動モーター起動領域にあるときと、閉方向の電動モーター起動領域とにあるときには、電動モーター50の電流値に基づいた挟み込み推定及び回転速度に基づいた挟み込み推定を禁止するように構成されている。つまり、モーター駆動制御部65は、開閉パネル9、8が電動モーター起動領域にあるときに、電動モーター50の電流値が挟み込み推定用の閾値以上になってから所定時間が経過しても電動モーター50への電流供給を停止せず、また、電動モーター50の回転速度が挟み込み推定用の閾値以下になっても電動モーター50への電流供給を停止しない。従って、電流値によって挟み込み推定を行う際の閾値を低くして挟み込み推定の精度を向上させた場合や、回転速度によって挟み込み推定を行う際の閾値を高くして挟み込み推定の精度を向上させた場合に、電動モーター起動領域で開閉パネル9、8が停止してしまうのを回避することが可能になる。
上記モーター駆動制御部65は、開閉パネル9、8が開方向の終端位置及びその近傍領域にあるときと、閉方向の終端位置及びその近傍にあるときとでは、電動モーター50の電流値が挟み込み推定を行う際の閾値よりも高くなったことが検出されるまで電動モーター50への電流供給を継続する。これにより、閉方向の終端位置及びその近傍領域で開閉パネル9、8をシール材5、6に押し付ける際や、閉方向の終端位置及びその近傍で開閉パネル9、8をトランクルーム2に格納する際に、電動モーター50にかかる負荷が増大しても、該電動モーター50を回転させ続けて開閉パネル9、8を終端位置まで確実に移動させることが可能になる。この終端位置及びその近傍では、電動モーター50の電流値が上記挟み込み推定用の閾値の例えば約130%以上となったときに電流供給を停止するようにすればよい。尚、開閉パネル9、8が開方向の終端位置及びその近傍領域にあるときと、閉方向の終端位置及びその近傍にあるときとで、電動モーター50の回転速度が挟み込み推定を行う際の閾値よりも低くなったことが検出されるまで電動モーター50への電流供給を継続するようにしてもよい。
上記開閉パネル9、8が閉方向の終端位置及びその近傍領域にあるか否かは、閉じ側パネル位置検出センサ54で検出する。モーター駆動制御部65は、この閉じ側パネル位置センサ54がONである場合に、開閉パネル9、8が閉方向の終端位置及びその近傍領域にあると判断するようになっている。また、開閉パネル9、8が開方向の終端位置及びその近傍領域にあるか否かは、開き側パネル位置検出センサ55で検出する。モーター駆動制御部65は、この開き側パネル位置検出センサ55がONである場合に、開閉パネル9、8が開方向の終端位置及びその近傍領域にあると判断するようになっている。
つまり、上記モーター駆動制御部65は、開閉パネル9、8が電動モーター起動領域と、終端位置と、該終端位置の近傍領域とを除く領域である挟み込み推定領域に位置しているときに、挟み込み推定するようになっている。また、上記閉じ側パネル位置検出センサ54と開き側パネル位置検出センサ55との両センサにより、本発明の第1検出手段及び第2検出手段、即ち、起動領域パネル位置検出手段及び終端領域パネル位置検出手段が構成されている。
電動モーター50の電流値に基づいて挟み込み推定を行う際の閾値は、挟み込み推定領域内における開閉パネル9、8の位置によって互いに異なる値に設定されている。挟み込み推定領域では、例えば、全閉状態にある前側開閉パネル9と後側開閉パネル8とを開方向に移動させていくと、前半部分では前側開閉パネル9を持ち上げる必要があるので、電動モーター50の負荷が増えて電流値が上昇することになる。この電流値の上昇に対応するように、挟み込み推定領域の前半部分では挟み込み推定用の閾値を高めに設定している。さらに、この挟み込み推定領域の前半部分においても、前側開閉パネル9を持ち上げ始めたときと、持ち上げ終わる直前とでは、電動モーター50にかかる負荷は異なるため、挟み込み推定用の閾値を2つ設定している。一方、挟み込み推定領域の後半部分では、開閉パネル9、8をトランクルーム2まで下げればよいので、電動モーター50の負荷は前半部分に比べて減少して電流値が低下することになる。この電流値の低下に対応するように挟み込み推定領域の後半部分では、挟み込み推定用の閾値を上記前半部分の閾値よりも低く設定している。開閉パネル9、8が挟み込み推定領域内のどこに位置しているかは、ホールIC51から出力されたパルス数をカウントすることで得られる。
以上説明したように、この実施形態に係るルーフ用開閉パネルの制御装置Aによれば、電動モーター起動領域で挟み込み推定を禁止するようにしたので、電動モーター起動領域で電動モーター50の電流値や回転速度が変動しても、開閉パネル9、8が停止してしまうのを回避することができる。また、開閉パネル9、8が開方向や閉方向の終端位置及びその近傍領域にあるときには、電動モーター50の電流値が挟み込み推定用の閾値よりも大きくなったことが検出されるまで電動モーター50が停止しないので、開閉パネル9、8を終端位置まで確実に移動させることができる。これらのことにより、電動モーター50の電流値に基づいた挟み込み推定の閾値を低めに設定し、また、電動モーター50の回転速度に基づいた挟み込み推定の閾値を高めに設定して高精度な挟み込み推定を可能にしながら、開閉パネル9、8を適切に移動させることができる。
また、電動モーター50の電流値に基づいて挟み込み推定する際の閾値を開閉パネル9、8の位置によって互いに異なる値に設定したので、開閉パネル9、8の位置によって電動モーター50にかかる負荷が変わる場合に、挟み込み推定を開閉パネル9、8の位置に応じて高精度にすることができる。
また、電動モーター50の回転速度に基づいて挟み込み推定するようにしたので、実際には異物を挟み込んでいるのに電動モーター50の電流値が挟み込み推定用の閾値を超えないような場合に、挟み込みを推定することができる。
また、接触型のパネル位置検出センサ54、55で開閉パネル9、8の位置を検出するようにしたので、開閉パネル9、8の位置を正確に得ることができる。これにより、開閉パネル9、8の制御をより正確にすることができる。
また、本発明の第1検出手段や第2検出手段は、ホールIC51とモーター回転検出部63とで構成してもよい。この場合には、上述のようにホールIC51から出力されるパルス信号に基づいて、開閉パネル9、8ないし移動制御機構13の位置を把握できる。
また、本発明は、車両のサンルーフ装置が有する開閉パネルを移動させる場合に適用することも可能である。
以上説明したように、本発明に係るルーフ用開閉パネルの制御装置は、例えば、格納可能に構成されたルーフを持つ車両に適している。
本発明の実施形態に係る開閉パネルの制御装置が搭載された自動車の側面図であり、(a)は開閉パネルが全閉状態にある場合を示し、(b)は開閉パネルが全開状態にある場合を示す。 開閉パネルの制御装置のブロック図である。 全閉状態にある開閉パネルの移動制御機構及びアクチュエータの側面図である。 全開状態にある開閉パネルの移動制御機構及びアクチュエータの側面図である。
1 自動車
2 トランクルーム
3 ルーフ
8 後側開閉パネル
9 前側開閉パネル
13 移動制御機構(駆動機構)
14 アクチュエータ
50 電動モーター
51 ホールIC
54、55 閉じ側パネル位置検出センサ、開き側パネル位置検出センサ(第1検出手段 、第2検出手段)
63 モーター回転検出部
64 モーター電流検出部(電流値検出手段)
65 モーター駆動制御部(制御手段)
A 制御装置

Claims (8)

  1. 車両に設けられたルーフ用開閉パネルの駆動機構を作動させて該開閉パネルを、車室の上方を開放する全開状態と、車室の上方を覆い、かつ、車体に設けられたシール材に押し付けた全閉状態とに切り替える電動モーターと、
    上記電動モーターの電流値を検出する電流値検出手段と、
    上記電動モーターの回転速度を検出するモーター回転検出手段と、
    上記電流値検出手段により検出された上記電動モーターの電流値が上記開閉パネルによる異物の挟み込みによって上昇した電流値である挟み込み推定用の閾値以上になったことと、上記モーター回転検出手段により検出された上記電動モーターの回転速度が上記開閉パネルによる異物の挟み込みによって低下した回転速度である挟み込み推定用の閾値以下になったこととのうち、少なくとも一方が検出されたときに上記開閉パネルが異物を挟み込んだ状態であると挟み込み推定し、上記開閉パネルが異物を挟み込む方向に移動しないように上記電動モーターを制御する制御手段とを備え、
    上記制御手段は、全閉状態にある上記開閉パネルを開方向に移動させる開方向への上記電動モーター起動直後のトルク変動が収まって回転が安定するまでの領域である電動モーター起動領域と全開状態にある上記開閉パネルを閉方向に移動させる閉方向への上記電動モーター起動直後のトルク変動が収まって回転が安定するまでの領域である電動モーター起動領域とでは、上記挟み込み推定を禁止し、一方、上記開閉パネルが閉向の終端位置で該開閉パネルを上記シール材に押し付けてシール性を確保する際に上記電動モーターの負荷が上昇する位置にあるときには、上記電流値検出手段により検出された上記電動モーターの電流値が上記挟み込み推定用の閾値よりも大きい電流値になったことと、上記電動モーター回転検出手段により検出された上記電動モーターの回転速度が上記挟み込み推定用の閾値よりも低い回転速度になったこととのうち、少なくとも一方が検出されたときに上記電動モーターを停止させるように構成されていることを特徴とする車両のルーフ用開閉パネルの制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両のルーフ用開閉パネルの制御装置において、
    制御手段は、電動モーターの電流値が挟み込み推定用の閾値以上になったことを検出すると挟み込み推定するように構成され、
    上記挟み込み推定用の閾値は、挟み込み推定を行う領域内における開閉パネルの位置によって互いに異なる値に設定されていることを特徴とする車両のルーフ用開閉パネルの制御装置。
  3. 請求項1に記載の車両のルーフ用開閉パネルの制御装置において、
    制御手段は、電動モーターの回転速度が挟み込み推定用の閾値以下になったことが検出されると挟み込み推定するように構成されていることを特徴とする車両のルーフ用開閉パネルの制御装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の車両のルーフ用開閉パネルの制御装置において、
    開閉パネルないし該開閉パネルの駆動機構が開方向への電動モーター起動直後のトルク変動が収まって回転が安定するまでの領域である電動モーター起動領域及び閉方向への電動モーター起動直後のトルク変動が収まって回転が安定するまでの領域である電動モーター起動領域にあるか否かを検出する第1検出手段を備え、
    上記第1検出手段が制御手段に接続されていることを特徴とする車両のルーフ用開閉パネルの制御装置。
  5. 請求項4に記載の車両のルーフ用開閉パネルの制御装置において、
    第1検出手段は、開方向への電動モーター起動直後のトルク変動が収まって回転が安定するまでの領域である電動モーター起動領域及び閉方向への電動モーター起動直後のトルク変動が収まって回転が安定するまでの領域である電動モーター起動領域にある開閉パネルないし該開閉パネルの駆動機構に接触するように配置された接触型の起動領域パネル位置検出手段であることを特徴とする車両のルーフ用開閉パネルの制御装置。
  6. 請求項1から4のいずれか1つに記載の車両のルーフ用開閉パネルの制御装置において、
    開閉パネルが閉方向の終端位置で該開閉パネルをシール材に押し付けてシール性を確保する際に電動モーターの負荷が上昇する位置にあるか否かを検出する第2検出手段を備え、
    上記第2検出手段が制御手段に接続されていることを特徴とする車両のルーフ用開閉パネルの制御装置。
  7. 請求項6に記載の車両のルーフ用開閉パネルの制御装置において、
    第2検出手段は、閉向の終端位置でシール材に押し付けてシール性を確保する際に電動モーターの負荷が上昇する位置にある開閉パネルないし該開閉パネルの駆動機構に接触するように配置された接触型の終端領域パネル位置検出手段であることを特徴とする車両のルーフ用開閉パネルの制御装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1つに記載の車両のルーフ用開閉パネルの制御装置において、
    開閉パネルが自動車の格納式ルーフを構成するルーフパネルであることを特徴とする車両のルーフ用開閉パネルの制御装置。
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